号の特集では「CUCのオンライン授業」と題して春学期の授業を振 り返ってもらったが、私自身も春学期は朝から晩まで授業の準備と 事後処理に明け暮れる毎日だった。オンライン授業といっても形態は様々 であり、私の場合、少人数で行うゼミと大学院の授業はMicrosoft Teamsの ビデオ会議機能を用いて実施する一方、学部の講義科目はCUC PORTALと Teamsで資料を配信し、それを読んで確認テスト(Microsoft Formsで作成) に回答してもらうという形式で行った。 ゼミナールで特に印象深かったのは、留学生の卒論指導である。政策情 報学部には秋学期から3年次編入してくる上海立信会計金融学院出身の留 学生がいるが、彼らは4年生の春学期に卒論を書いて卒業する。そのよう な学生が私のゼミには4名いたが、そのうち3名は中国に一時帰国したまま 日本に戻ってくることができず、中国(3名の留学生の自宅)と日本(1名 の留学生のアパートと私の自宅)をオンラインで結んでのゼミとなった。 接続テストを終え、みんなが元気でいることと、画面共有でプレゼンテー ションがうまくいくことを確認してからは、普段のゼミとはあまり変わる ことのない指導が続いた。これまでとの最大の違いは授業時間外の個別指 導にもビデオ会議を活用したことである。その手軽さから個別指導の頻度 も増え、おかげで忙しさにも拍車がかかったが、気が付けばこれまでの先 輩たちと比較しても遜色のない論文に仕上がった。 秋学期はゼミを中心に一部の授業で対面方式が再開されているが、遠隔 での受講を希望する学生にも配慮し、大学の教室と学生の自宅をオンライ ンでつなぐ授業も多い。技術的には可能でもなかなかそこまではできな い、と思われていたことが次々と実践されており、今後の選択肢の広がり に期待したいところである。 千葉商科大学経済研究所 目 次
巻頭言
特 集
安倍最長政権を支えた構造 権力維持の行動原理と問題点
………1
学校法人千葉学園 理事長 内田 茂男CUCのオンライン授業
:
:
[No.50] 115編 集 後 記
千葉商科大学商経学部 教授 山内 真理Teams の教育利用:試行錯誤の春学期を振り返る
………24
千葉商科大学サービス創造学部 専任講師 Kevin MillerWhy and How Students should Turn the Camera On
Video Learning Etiquette: Camera, Light, and Reaction
………40
千葉商科大学人間社会学部 専任講師 中倉 智徳
講義科目における ICT を活用した双方向授業とオンライン対応について
………46
千葉商科大学国際教養学部 教授 久保 裕也オンライン授業における協同学習の支援
………52
千葉商科大学基盤教育機構 教授 寺野 隆雄遠隔授業の技術と情緒
………64
トピックス 「利根運河株式会社の研究」 第3回 利根運河株式会社の内部環境… 80 ∼株主と就業規則の分析∼ 社会保険労務士 行政書士 中小企業診断士 藤井 洋 CSRの理論的基盤の史的考察 ……… 92 千葉商科大学サービス創造学部 准教授 滝澤 淳浩 ヘルシンキ市における遠隔介護の現状 ………102 千葉商科大学商経学部 准教授 齋藤 香里 千葉商科大学商経学部 准教授 川崎 知己UDL(Universal Design for Learning)の視点に立った講義科目における遠隔授業の実践
…4
千葉商科大学政策情報学部教授 経済研究所長