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女子学生の排便状況に影響を及ぼす要因の分析

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Academic year: 2021

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(1)女子学生 の排便状況 に影響 を及 ぼす要 因の分析                      . 戸 田  百合子 林.  久 子*.                                         *愛 知江南短期大学.  . (は じめ に).   便秘 は 国 民 生 活 基礎 調査1)に よれ ば 、消 化 系 の 主 症 状 中一 番 有 訴 者 率 が 高 く、特 に、女性 が 男 性 の3倍 に もな って い る こ とが 、特 徴 に な って い る。 愛 知 県 下 に お い て も同様 に女 性 も消 化 系 で は 高頻 度 の症 状 と して報 告 さ れ て い る。   先 回若 い 女性 の便 秘 傾 向者 につ いて 、 自覚 症 候 か ら判 断 した指 標 を基 準 に して食 生 活 お よ び健 康 状 態 との 関連 性 を調 査 し、検 討 を した 結 果 を 報 告2)した。   そ の結 果 、食 品 の摂 取 方 法 並 び に 現 在 の ライ フス タイ ルや 身 体 お よび精 神 の健 康 が 便 秘 傾 向 の 起 因 とな っ て い る こと が推 察 され た 。   そ こ で、 学 生 す なわ ち若 い女 性 の健 康 調査 か ら便秘 傾 向 が多 い こ とが 明 らか に され た の で 、 今 回 も若 い女 性 を 対 象 に して 排 便 状 況 お よび そ の対 策状 況 を調 査 した。 加 えて 便 秘 傾 向 との 関 連 性 につ い て、 排 便 回 数 と排 便 時 の 快 ・不快 の状 態 か らわ りだ した 便 秘 傾 向者 と非 便秘 傾 向 者 の 比 較 か ら、 排 便 状 況 や そ の 対 策 状 況 お よび 生活 習慣 並 び に社 会 的 健 康 を 含 め た 健 康 度3)よ り今 後 の 栄 養 指 導 の資 料 とす るた め 調 査 検 討 した。 そ の結 果 、若 干 の知 見 を 得 た ので 報 告 す る。   (方 法)   1.調. 査 時 期 お よび 対 象 者.   1997年12月 下 旬 か ら1998年1月 南 女 子 短 期 大学 の1,2年. 下 旬 、名 古 屋 市 立 大 学1年 生16名 、 非 常 勤 職員3名. 、 お よび 江. 生103名 計122名 の 自主 的協 力 者 を 対 象 に 自記 式 質 問法 に よる ア ンケ ー. ト調査 で 行 った 。 対象 者 は すべ て 女性 で19∼23歳 で あ る。   2.調. 査 内容.   質 問 内 容 は排 便 状況 、便 秘 認 識 、便 秘 対 策 状 況 、 生 活 習 慣 お よび 身 体 的 、精 神 的 、社 会 的 健 康 度 検 査 で あ る。 内 容 に 関 して は対 象 者 に詳 し く説 明を し、 記 入 させ た 。 不 明 瞭 な点 は再 度 質 問 を 重 ね 、 回答 を集 約 した。   3.分. 析方法. 便 秘 の 定 義 は 文 献 に よ って 一 定 で は な い4)5)が 、 今 回 は 、 便 通が3日 の低 い状 態 と不 規 則 の者 を便 秘 傾 向者(群)と の者 は非 便 秘 傾 向者(群)と. に1回 程 度 以 下 の 排 便 回 数. した 。 た だ し、3日 に1回 程 度 と不 規 則 で も快 便. した 。 この2群 間 で 分類 し、 そ れ ぞ れ の 内容 を 比 較 した 。 検 定 は. X2検 定 、 お よび 多 変 量 解 析 の 手 法 の一 つ で あ る判 別 分 析6)によ り実 施 し、処 理 に あ た っ ては 市 販 ソフ トHALBAUを. 使 用 した 。.   (結果)   1.現. 在 の排 便 状 況 お よびそ の対 策 状 況 並 び に 便 秘 認識 結 果 を表1に 示 し、 調 査 内容 別 の 結 果.

(2) の多 い順 に 述 べ る こ とに す る 。. 表1  排便状況、対策状況並びに便秘認識 名(%). 調査項 目. 便 秘 傾 向群n=50. X2検定. 非 便秘 傾 向群n=72. 全 体n=122. 33(66.0). 3(4.2). 36(29.4). 1週 間に1回. 3(6.0). 0(0.0). 3(2.5). 5∼6日. 3(6.0). 0(0.0). 3(2.5). 3日 に    〃. 11(22.0). 1(1.4). 12(9.8). 2日 に    〃. 0(0.0). 30(41.6). 30(24.6). 1日 に    〃. 0(0.0). 35(48.6). 35(28.7). 1日 に2回 以上. 0(0.0). 3(4.2). 3(2.5). 35(70.0). 4(5.6). 39(32.0). どち ら と も いえ な い. 8(16.0). 25(34.7). 33(27.0). 57.9. 便秘 と思わ ない. 5(10.0). 38(52.8). 43(35.2). ***. わか らな い. 2(4.0). 5(6.9). 7(5.8). 37(74.0). 29(40.2). 66(54.1). 排便 習慣 不規則. に 〃. 自覚 便秘 と思 う. 排便の時 刻 不規 則 起床 ∼朝食前. 0(0.0). 朝食 直後. 6(12.0). 2(2.8). 昼食後∼夕食前. 2(4.0). 2(2.8). 4(3.3). 夕食後∼就寝前. 3(6.0). 4(5.6). 7(5.7). その他. 2(4.0). 2(2.8). 4(3.3). 26(52.0). 46(63.9). 72(59.0). 24(48.0). 25(34.7). 49(40.2). 0(0.0). 1(1.4). 1(0.8). 33(45.8). 2(1.6). 39(32.0). 18.4 **. 要す る時間 5分 以 内 5∼15分. まで. 15分 よ り上. ns. 1回 の 排 便量. 石鹸半個 より小. 3(6.0). 0(0.0). 3(2.4). 半個位. 15(30.0). 11(15.3). 26(21.3). 9.6. 1個位. 24(48.0). 50(69.4). 74(60.7). *. 8(16.0). 11(15.3). 19(15.6). 2個 以上. 通常の便 の硬 さ 硬い. 14(28.0). 2(2.8). 16(13.1). 普通. 27(54.0). 64(88.8). 91(74.6). 23.0.

(3) 柔 らかい. 6(12.0). 2(2、8). 8(6.6). 硬柔交互. 3(6.0). 4(5.6). 7(5.7). ***. 通常の便の形     太 くつ な が っ て い る. 15(30.0). 36(50.0). 51(41.8).    細 くつ な が っ て い る. 6(12.0). 16(22.2). 22(18.0).     きれ ぎれ. 11(22.0). 10(13.9). 21(17.2). 19.5.     コ ロ コ ロ. 15(30.0). 3(4.2). 18(14.8). ***. 3(6.0). 7(9.7). 10(8.2).   あ る. 5(10.0). 4(5.6). 9(7.4).   な し. 17(34.0). 41(56.9). 58(47.5). 6.3.   わからない. 28(56.0). 27(37.5). 55(45.1). *.    ある. 23(46.0). 30(41.7). 53(43.5).    な し. 16(32.0). 22(30.5). 38(31.1).    わか らない. 11(22.0). 20(27.8). 31(25.4).    あ る. 13(26.0). 20(27.8). 33(27.0).    な し. 19(38.0). 23(31.9). 42(34.4).    わ か ら な い. 18(36.0). 29(40.3). 47(38.6).    ある 1症状. 30(60.0). 35(48.6). 65(53.3).       2症状以上. 18(36.0). 28(38.9). 46(37.7). 2(4.0). 9(12.5). 11(9.0).    残存感が ある. 19(38.0). 8(11.1). 27(22.1).    す っき りす る. 31(62.0). 61(84.7). 92(75.4). 1 3.7. 0(0.0). 3(4.2). 3(2.5). **.   そ の他 季節の影響. 月経 の影響. ns. ス トレス や悩 み の影 響. ns. 排便がで きない時の症状数.   な し. ns. 排 便後 の状態.    そ の他.  . 便秘解消 の実行    あ り. 38(76.0). 53(73.6). 91(74.6).   別にな し. 12(24.0). 19(26.4). 31(25.4).    あ り. 14(28.0). 22(30.6). 36(29.5).    な し. 36(72.0). 50(69.4). 86(70.5). 48(96.0). 69(95.8). 117(95.9). ns. 排 便促進食 品. 健康 に関係    ある. ns.  .  .  .  .  .  . 一.

(4) 2(4.0). わからない. 3(4.2). (4.1). ns. 排 便 は気 持 ち よ くで きる か できない. 11(22.0). 2(2.8). 13(10.7). あ ま りで きない. 20(40.0). 10(13.9). 30(24.6). 36.4. 少 しで き る. 18(36.0). 31(43.0). 49(40.1). ***. よ くで き る. 1(2.0). 29(40.3). 30(24.6). *p<0.05, . **p<0.01, . 1)  “排 便 回 数 ” の 結 果 は 、 多 い 順 に   日 に1回 度"の. ” の 者35名(28.7%)、. 者12名(9.8%)、.   “1日 に2回. ***p<0,001, . 意 差 な し. “不 規 則 ” の 者 が36名(29.4%)で.   “2日 に1回. “5∼6日. ns有. に1回. 一 番 多 く 、 次 に “1. 程 度 ” の 者30名(24.6%)、. 程度”の者. 以 上 ” の 者 は そ れ ぞ れ3名(2.5%)で. “1週 間 に1回.   “3日 に1回. 程. 程度 ” の者 、 同 じく. あ った。不 規 則 の者 が多 い特 徴 がみ られ.  た。 2)“. 便 秘 の 自 覚 ” の 結 果 は 順 に “便 秘 と 思 わ な い ” 者43名(35.2%)、.   (32.0%)、. “ど ち ら と も 思 わ な い ” 者33名(27.0%)、. “便 秘 と思 う ” 者39名. “わ か ら な い ” 者 が7名(5.8%)で. あ った 。   “便 秘 と 思 わ な い ” 者 と “思 う” 者 は ほ ぼ 同 じ割 合 を 示 し た 。 3)  “排 便 の 時 刻 ” は “不 規 則 ” の 者66名(54.1%)で 0%)、. “夕 食 後 ∼ 就 寝 前 ” が7名(5.7%)、. が4名(3.3%)、. 多 く、 次 に “朝 食 直 後 ” は39名(32.. “昼 食 後 ∼ 夕 食 前 ”4名(3.3%)と.   “起 床 後 ∼ 朝 食 前 ”2名(1.6%) . “そ の 他 ”. “午 前 の お や つ 等 後 ” は0名. で あ った。. 不 規 則 の者 が 多 い こと に特 徴 が み られ た 。 4)  “排 便 に 要 す る 時 間 ” は “5分 以 内 ” の 者 が72名(59.0%)、 49名(40.2%)、. “15分 よ り上 ” の 者 が1名(0.8%)を. “5分 か ら15分 以 内 ” の 者 が. 示 し た 。 殆 ど の 者 が15分 以 内 に 用 を.  た して い た 。 5)  “1回 の 排 便 量 ” は “石 鹸1個 位 ” の 者 が26名(21.3%)、 者 は3名(2.4%)で 6)“. 位 ” の 者 が74名(60.7%)で. “石 鹸2個. あ った 。 石 鹸1個. 以 上 ” の 者 が19名(15.6%)、. “石 鹸 半 個. “石 鹸 半 個 よ り小 ” の. 程 度 が 半 数 以 上 を 占め て い た 。. 通 常 の 便 の 硬 ” さ は 、 “普 通 ” の 者 が91名(74.6%)で. 16名(13.1%)、. 一 番 多 く、 次 に.   “柔 らか い ” 者 が8名(6.6%)、. 多 数 を 占 め 、 次 に “硬 い ” 者 が. “硬 柔 交 互 ” の 者 が7名(5.7%)で. “下. 痢 気 味 ” の 者 は い な か った 。 7)“. 通 常 の 便 の 形 ” は “太 くて つ な が っ て い る ” 者 が 一 番 多 く51名(41.8%)、. つ な が っ て い る ” 者22名(18.0%)、 る ” 者18名(14.8%)で. “き れ ぎ れ ” の 者21名(17.2%)、. “そ の 他 ” は10名(8.2%)で. 次 に “細 く て “コ ロ コ ロ し て い. あ っ た 。 健 康 な 性 状 便が42%と. 一番多.   くみ ら れ た 。 8)“. 排 便 に お け る 季 節 の 変 化 の 影 響 ” で は 、 “な い ” 者 が58名(47.5%)、. が55名(45.1%)、. “あ る ” 者 が9名(7.4%)で. 、 そ の 内5名. “わ か ら な い ” 者. が 冬 期 は悪 い と回答 を して.

(5)   い た 。 わ か ら な い 者 が 多 くい た こ と が 判 明 し た 。 9)“. 排 便 に お け る 月 経 の 影 響 ” が “あ る ” 者 は53名(43.5%)あ.     (31.1%)で. 、 “わ か ら な い ” 者 が31名(25.4%)を.   53名 中 “月 経 直 前 が 悪 い ” 者 が25名(47.2%)、   直 後 は 悪 い ” が3名(5.7%)、. り、 “な し ” の 者 が38名. 示 した 。 “影 響が あ る ” 者 の 内 訳 は 、 “月 経 中 が 悪 い ” 者 が22名(41.4%)、. “そ の 他 ” が3名(5.7%)で. “月 経. あ っ た 。月 経 が 排 便 に 影 響 を 与.   え て い る こ とが示 され た。 10)“. 排 便 に お け る ス ト レ ス や 悩 み の 影 響 ” は 、 “わ か ら な い ” 者47名(38.6%) .   は42名(34.4%) . “あ る ” 者 は33名(27.0%)で. 、 か な りの 者 に 影 響 が み ら れ た 。 そ の 内 訳.   は33名 中 “下 痢 気 味 に な る ” 者15名(45.5%)、   便 秘 ・下 痢 が 交 互 ” の 者 が8名(24.2%)で 11)“. 排 便 が で き な い 時 の 症 状 ” は10項.   番 多 く、 次 に2項   1%)、5項.   し の 者11名(9.0%)で. “便 秘 が ち に な る ” 者10名(30.3%)、. 目 の う ち 該 当 す る 者 は 、1項. 目が65名(53.3%)で. 目 の 者10名(8.2%)、4項. 目 の 者1名(0.8%)、7項. 一. 目 の 者5名(4.. 目の 者1名(0.8%)で. 、な. あ り、殆 ど の 者 が 症 状 を 示 し、 こ の 結 果 か ら過 去 ・現 在 に 於 い て 排 便.   障 害 を 経 験 を し て い る 者 が 大 部 分 と思 わ れ る 。 症 状 の 内 訳 は 該 当 す る 者111名   よ り多 い 順 に “腹 部 膨 満 感 ”67名(60.4%)、  . (31.5%)、.  . “痔 が 悪 い ”4名(3.6%)、.   9%)1名. “. あ り、   “下 痢 気 味 に な る ” 者 が 多 か っ た 。. 目 の 者 が27名(22.1%)、3項. 目 の 者2名(1.7%)、6項. “な い ” 者. “ガ ス が 多 い ”38名(34.2%)、. “に き び ・肌 荒 れ ”28名(25.2%)、. “不 快 感(イ. “腹 痛 ”35名. ラ イ ラ)”12名(10.8%)、.   “食 欲 不 振 ” と “頭 痛 ” が 各3名(2.7%)、. 、   “そ の 他 ”1名(0.9%)で. 中複 数 回 答 に.   “肩 こ り ”  (0.. あ り、 “腹 部 膨 満 感 ” 、   “ガ ス が 多 い ” 、   “腹 痛 ”.   お よ び “に き び ・肌 荒 れ ” の 症 状 が 多 くみ ら れ た 。 12)“. 排 便 後 の 状 態 ” は92名(75.4%)の. 者 が “す っ き り し て 気 持 ち よ い ” と 回 答 し て い る.   が 、 “残 存 感 が あ る ” 者 が27名(22.1%)も. あ り、 “そ の 他 ” の 者 が3名(2.5%)と. な って.   いた。   “残 存 感 が あ る ” 者 が 、 多 い こ と が 判 明 し た 。 13)“. 排 便 を 促 し た り便 秘 解 消 の た め 実 行 し て い る こ と ” は16項.   4.6%)で   5%)、4項. 、1項. 目 の 者23名(18.9%)、2項. 目 の 者17名(13.9%)、5項.   目 の 者3名(2.5%)8項. 目 中 、 し て い る 者 は91名(7. 目 の 者21名(17.2%)、3項 目の 者7名(5.7%)、6項. 目 の 者2名(1.6%)の. 目 の 者14名(11. 目 の 者4名(3.3%)、7項. 内 訳 で あ っ た 。91名(74.6%)の.   か の 方 法 で 対 策 を 講 じ て い た が 、31名(25.4%)の. 者が何 ら. 者 が 何 も し て い な い こ と が 判 明 した 。 複.   数 回 答 に よ り対 策 を 講 じ て い る 者91名 中 食 物 繊 維 を 多 く含 む 食 品 の 摂 取 を し て い る 者54名  . (59.3%)と. 牛 乳 ・ ヨ ー グ ル トの 乳 製 品 摂 取 の 者 が47名(51.7%)で.   便 秘 薬 剤 を 飲 む 者 が12名(13.2%)、   を す る 者29名(31.2%)で. 漢 方 薬 を 飲 む 者10名(11.0%)あ. 運 動 を す る者20名(22.0%)よ. 、 と りわ け 多 か っ た 。 り、 お 腹 の マ ッサ ー ジ. り多 い 傾 向 に あ る 点 に 特 徴 が み ら.   れ た。 14)“  . 必 ず 排 便 を 促 す 食 品 の 有 無 ” で は86名(70.5%)の. (17.2%)、2食. 品 の 者 は9名(7.4%)3食. 品 と4食. 者 に は な く 、1食. 品 あ る 者 は21名. 品 の 者 は 各2名(各1.6%)、5食. 品の.

(6)    者1名(0.8%)、7食. 品 の 者1名(0.8%)と36名(29.5%)の. 者 に 排便 を促 す 食 品 が あ る こ.     とが判 明 した 。 そ の 中で 多 い食 品 は み か ん8名 、 りん ご7名 、 ごぼ う5名 、 バ ナ ナ4名. と果.     物類 に特 徴 が み られ た。   15)“ 便 秘 は健 康 に 関 係 が あ る” と回 答 した 者 は117名(95.9%)を     た 者 は5名(4.1%)で. 示 し、わ か らな い と回答 し. 、関係 が な い と回 答 した 者 は い な か った 。 こ の結 果 か ら上 述 の症 状 を.     経 験 して い る こ とや 知 識 と して多 く知 れ わ た って い る こ とが 判 明 した 。   16)健 康 度 調査 か ら “排 便 は気 持 ち よ くで き る ” の 質 問 に3.少     1%)、2.あ     1.ま   2.便. ま りあ て は ま らな い者30名(24.6%)、4.よ. った くあて は ま らな い 者13名(10.7%)で. し あ て は ま る 者49名(40.. くあ て は まる者30名(24.6%)、. 、少 しあ て は ま る者 が 多 い 割 合 を 示 した 。. 秘 傾 向群 と非 便 秘 傾 向群 の 比較 に よる排 便 状 況 との関 連 性.   便 秘 傾 向者(群)(3日 便 秘 傾 向者(群)(2日. に1回 程 度 の排 便 又 は不 規 則 の者 で 排 便 時 に快 便 で な い者)50名. と非. に1回 程 度 又 は1日 に1回 以 上 程 度 の 排 便 と3日 に1回 程 度 又 は 不 規 則. の 者 で も排 便 時 に 快 便 が み られ る者)72名. 間 で 比較 し、排 便 状 況 との 関 連性 を み る と2群 間 に 有. 意 の差 が認 め られ た の は(表1)   1)  “便 秘 の 自覚 ”つ ま り便 秘 傾 向者 は 自分 を “便 秘 と思 う”者70.0%で     6%と. 非 便 秘 傾 向者 は5.. 比較 して多 くみ られ 、 そ の反 対 に 非 便 秘 傾 向 者 は “便 秘 と思 わ な い ”者 が52.8%で.     秘 傾 向者10.0%よ. 便. り多 くみ られ た 。 す な わ ち 便 秘 傾 向 は 自己 判 断 と関 連 がみ られ た(p<0..     001)。   2)  “排 便 の 時 刻” は 朝食 直後 が非 便 秘 傾 向者45.8%み. られ 、 便 秘 傾 向者 は12.0%で. 、非 便 秘.     傾 向者 は 朝 食 直後 に 排便 す る傾 向 が み られ 、 また 不 規 則 の 者 は 便 秘 傾 向者 で は74.0%を     非 便 秘 傾 向者 は40.2%で. 示 し、. 便秘 傾 向者 の方 が多 か った 。 便 秘 傾 向 と排 便 時 刻 に 関連 性 が認 め ら.     れ た(p<0.01)。   3)“1回. の 排 便 量 ” は2群 間 に差 が み ら れ(p<0.05)、.     69.4%、. 便 秘 傾 向者48.0%、.     向者 は15.3%を. 特 に非 便 秘 傾 向者 に石 鹸1個 位 の 者. 石 鹸半 個 位 か らそれ 以下 の量 は便 秘 傾 向者 は36.0%、. 非便 秘 傾. 示 し、 便 秘 傾 向 と1回 の排 便 量 に 関連 性 が 認 め られ 、 便 秘 傾 向 者 は 量 が 少 な.     い傾 向 に あ っ た。   4)“ 通 常 の便 の硬 さ” は 便 秘 傾 向 者 は “硬 い ”者28.0%、 非 便 秘 傾 向者 は2.8%、     便 秘 傾 向者54.0%で     便 秘 傾 向 者2.8%で. 非 便 秘 傾 向者88.8%で. “普 通 ” は. あ り、   “柔 らか い ”者 は便 秘 傾 向者 は12.0%、. 非. 便 秘 傾 向者 は主 に硬 い傾 向が み られ 、 や や 柔 らか い 傾 向 も示 され た 。 便.     の 硬 さ と便 秘 傾 向 とは 関 連性 が認 め られ た(p<0.001)。   5)  “通 常 の便 の形 ” に つ い て は2群 間 に 差 が 認 め られ(p<0.001)、     つ な が って い る”者50.0%と     9%、   . 、 “細 くて つ な が って い る ” 者22.2%、. “コ ロ コ ロ して い る ”者4.2%を. “コ ロコ ロ して い る” 者30.0%、. 非 便 秘 傾 向者 は “太 く “きれ ぎれ ” の 者13.. 示 し、 便 秘 傾 向者 は “太 くつ な が っ てい る” 者30.0%、. “きれ ぎれ ” の 者22.0%、. “細 くつ な が っ て い る ” 者12..     0%と 、便 の形 と便 秘 傾 向 とは 関 連 性 が あ っ た 。 便 秘 傾 向 者 は 非 便 秘 傾 向 者 と比 較 す る と.

(7)      “太 くつ な が って い る” 者 が 少 な く、 “コ ロ コ ロ して い る” 者 な どが 多 か った。   6)“. 排 便 と季 節 の 影 響 ” は 便 秘傾 向者 は10.0%の. 者 が “あ る” と回 答 し、非 便 秘 傾 向者 は5..     6%で あ った。 “な し” の者 は 前 者34.0%、 後 者56。9%、     者37.5%と   . “わ か らな い ”者 は前 者56.0%、. な り2群 間 に有 意 の差 が認 め られ た(p<0.05)。. 後. 非 便 秘 傾 向者 は 季 節 の影 響 が. “な い ”者 が 多 く、便 秘 傾 向者 には “わ か らな い ” と “影 響 が あ る ” と回 答 した 者 が非 便 秘.     傾 向者 よ り多 か っ た。   7)  “排 便 後 の状 態 ” は便 秘 傾 向者 に “残存 感 が あ る ” 者38.0%、   . “す っ き り して き も ち よい ” が 便秘 傾 向者62.0%、. 非 便 秘 傾 向 者 は11.1%、. 非 便 秘 傾 向者84.7%を. 示 し、 便 秘 傾 向 と.     排 便 後 の状 態 に 有 意 の 差 が み られ た(p<0.01)。   8)“. 排 便 時 の 快 ・不快 ” は便 秘 傾 向者 は “不 快 ” の 者22.0%、 非 便秘 傾 向者 は2.8%、 反 対 に.     “快 便 ” の 者 は 便秘 傾 向者2.0%、     れ た(p<0.001)。   3.便. 非 便 秘 傾 向者40.3%で. あ り、2群 間 に 有 意 の差 が 認め ら. す なわ ち非 便 秘 傾 向者 は 排便 が 気持 ち よ くで き る者 に 多 く示 され た 。. 秘 傾 向群 と非 便 秘 傾 向群 間 の 比 較 に よ る排 便 不 可能 時 の症 状 数 お よび 排 便対 策状 況 との.     関連 性   排 便 が で き ない 時 に 出 現 す る症 状数 、排 便 を促 す た め 実 行 して い る項 目数 お よび必 ず 摂取 す る と排 便 が で き る食 品 数 との影 響 を 、判 別 分 析 でお こな った 。2群 に判 別 が不 可能 で、 選 出 で き る 項 目は な く関 連性 は認 め られ な か った 。 こ の時 点 で の 有 意 水 準 は0.15で 、F値2.0以 上 と した 。判 別 分析 の条 件設 定 は 以下 同 じで あ る。   4.便. 秘 傾 向群 と非 便 秘 傾 向群 の比 較 に よ る 日常 の 生活 習慣 状 況 と の関 連 性.   生 活 習慣 状 況 につ いて は1∼7項. 目の 生活 習慣 は飯 島 ら7,やBreslowの 研 究 に よ る も の を 修 正. して用 い た。 結 果 は 表2に 表 した 。. 表2  生 活  習  慣  状  況 名(%) 調査項 目. 便秘傾 向者 n=50. 非便秘傾 向者 n=72. 全体. X2検 定. n=122. 運動 運動部に所属せず定期 的な運 動 もしていない. 34(68.0). 52(72.2). 86(70.5). 運 動 部 に 所 属 、運 動 部 に所 属 しな いが 、 週. 16(32.0). 20(27.8). 36(29.5). 12(16.7). 21(17.2). ns. に1回 以 上 何 らか の ス ポ ー ツ を して い る。 ま た は よ く歩 く. 喫煙 過 去 に タバ コをす った こ とが あ る。 ま た は 現. 9(18.0). 在 も タバ コ をす って い る タバ コを す った こ とが な い. ns. 41(82.0). 60(83.3). 101(82.8).

(8) 飲酒 お酒 を と き どき飲 む. 24(48.0). 31(43.1). 55(45.1). お酒 を飲 んだ こ とが な い また は 飲 ん だ 経 験 は あ る. 26(52.0). 41(56.9). 67(54.9). 5時 間 以 下 、また は9時 間以 上. 21(42.0). 28(38.9). 49(40.2). 7∼8時 間. 29(58.0). 44(61.1). 73(59.8). と き ど き食 べ る ま た は食 べ な い. 10(20,0). 13(18.1). 23(18.9). ほぼ 毎 日食 べ る. 40(80.0). 59(81.9). 99(81.1). 栄 養 のバ ラ ンス は少 しは考 え る又 は 考 え な い. 32(64.0). 45(62.5). 77(63.1). 栄 養 のバランスを考 え て い る. 18(36.0). 27(37.5). 45(36.9). 19(38.0). 27(37.5). 46(37.7). 31(62.0). 45(62.5). 76(62.3). 1時 間 以 内. 36(72.0). 51(70.8). 87(71.3). 2∼1時. 11(22.0). 15(20.9). 26(21.3). 3(6.0). 6(8.3). 9(7.4). ns. 睡眠時 間 ns. 朝食 の摂取 ns. 栄 養 のバ ラ ン ス ns. 適正体重 10%よ. り上 下. BMI(22×. 身 長㎡)の10%以. 内. ns. 勉強時 間. 間. 2時 間 以上. ns. ス トレス. 多 い と感 じて い る. 10(20.0). 24(33.3). 34(27.9). 普通. 37(74.0). 44(61.1). 81(66.4). 3(6.0). 4(5.6). 7(5.7). 多 い と感 じて い る. 11(22.0). 22(30.6). 33(27.0). 普通. 36(72.0). 44(61.1). 80(65.6). 3(6.0). 6(8.3). 9(7.4). して い る. 29(58.0). 46(63.9). 75(61.5). して い な い. 21(42.0). 26(36.1). 47(38.5). 少ない. ns. 悩み. 少ない. ns. アルバイ ト. ns=有. 1)全. ns. 意差な し. 体 で は “運 動 ” を し て い な い 者86名(70.5%)、. い 者 が 多 くみ ら れ た 。 便 秘 傾 向 者 で は34名(68%)の. し て い る 者36名(29.5%)で. 、 して い な. 者 が し て お ら ず 、 し て い る 者 は16名.

(9)   (32%)、. 非 便 秘 傾 向 者 は52名(72.2%)の. 者 が し て お ら ず 、20名(27.8%)の. 者が して お り.   2群 間 に 差 は 認 め ら れ な か っ た 。 2)“. 喫 煙 ” で は 全 体 で し て い る 者21名(17.2%)、.   る 者 が し て い な い 者 の 約1/5で   者41名(82.0%)、   で2群 3)“. し て い な い 者101名(82.8%)で. 、 して い. あ っ た 。 便 秘 傾 向 者 は し て い る 者9名(18%)、. して い な い. 非 便 秘 傾 向 者 は し て い る 者12名(16.7%)、. し て い な い 者60名(83.3%). 間 に差 は み られ な か った。. 飲 酒 ” を し て い る 者 は 全 体 で55名(45.1%)、.   か っ た 。2群. し て い な い 者67名(54.9%)で. 間 で は 、 し て い る 者 は 便 秘 傾 向 者24名(48.0%)、. 非 便 秘 傾 向 者 で は31名(43.1%)が. 差は少な. して い な い 者26名(52.0%)、. して お り、41名(56.9%)の. 者 が して い な か っ た 。2群. 間 の 割 合 は 殆 ど差 が な く有 意 の 差 は 認 め ら れ な か っ た 。 4) . “睡 眠 時 間 ” は 全 体 で は5時.  3名(59.8%)で. 間 以 下 又 は9時. 、 起 床 時 間 は 有 効 数117名. が44名(37.6%)で. 全 体 の72.6%を. 間 以 上 の 者49名(40.2%)、7∼8時. 中 、 午 前6時. の 者41名(35.0%)と. 占 め て い た 。 ま た8時. 、 午 前2時. の 者 が13名.   7時 間 が34名(29.1%)、8時 少 な 目 で あ っ た 。6時   い た 。2群. も あ り11.1%に. 間 で は 便 秘 傾 向 者 は"5時. 時 間 ” の 者29名(58.0%)で. の者. 午 前1時. が27名(23.. な っ て い た 。 実 際 の 睡 眠 時 間 は 有 効 数117名 中. 間 が28名(23.9%)で53%で. 間 が33名(28.2%)あ. 午 前7時. の 者 も25名 お り全 体 の21.4%に.   な っ て い た 。 就 寝 時 間 は 有 効 数117名 中 、 午 後12時 が37名(31.6%)、 1%)で. 間 の 者7. あ り上 記 の7∼8時. り、 上 記 の5時. 間 以 下 又 は9時. 間 の割 合 よ り. 間 以 下 の項 目に 当 て はめ られ て. 間 以 上"の. 者21名(42.0%)、. 非 便 秘 傾 向 者 は 前 者 が28名(38.9%)、. “7∼8. 後 者44名(61.1%)で. 睡. 眠 時 間 に は差 が み られ な か った。 5)“. 朝 食 の 摂 取 ” は ほ ぼ 毎 日食 べ る 者 が 全 体 で は99名(81.1%)、. い 者23名(18.9%)で. 約4人. に1人.   し て い な い 者 は10名(20.0%)、 い 者13名(18.1%)、. と き どき食 べ る又 は食 べ な. が 朝 食 を 欠 食 して い た 。 便 秘 傾 向 者 で は 、 朝 食 の 摂 取 を. し て い る者40名(80%)、. 摂 取 し て い る 者59名(81.9%)で. 非 便秘 傾 向者 で は、 摂 取 して い な “朝 食 の 摂 取 ” に つ い て も2群. 間にお. い て 差 は 認 め られ な か っ た 。 6)“. 栄 養 の バ ラ ン ス ” は 全 体 で 少 しは 考 え て い る と い な い 者 が77名(63.1%)、. が45名(36.9%)で. “バ ラ ン ス ” を 考 え て い る 者 の 割 合 が 少 な か っ た 。 便 秘 傾 向 者 は 考 え て. い な い 者32名(64.0%)、 者45名(62.5%)、. 考 え て い る者. 考 え て い る 者18名(36.0%)で. 考 え て い る者27名(37.5%)で. あ り非 便 秘 傾 向 者 で は 考 え て い な い 、 “栄 養 の バ ラ ン ス ” に つ い て も2群. に差. が 認 め られ な か っ た 。 しか し、 食 物 摂 取 を 調 査 し て い る の で 便 秘 と の 関 連 性 に つ い て 後 日報 告 す る予 定 で あ る。 7)“. 適 正 体 重 ” はBMI、22×. 以 内 の 者76名(62.3%)、. ±10%よ. の 度 数 が 高 く14名(11.5%)で た 。 調 査 対 象 者121名. 身 長(m)2よ. り標 準 体 重 を 算 出 し、全 体 で は 標 準 体 重 の ±10%. り上 、 下 の 者46名(37.7%)で. あ り、 体 重 は48kgの. 中 、BMIは20の. あ っ た 。 身 長 は156cmの. 者 の 度 数 が 高 く14名(11.7%)で. 者 が 最 大 頻 度 で31名(25.6%)を. 者 あ っ. 示 し 、最 大 値 が29で.

(10)     2名(1.7%)か. ら 、 最 小 値 が15で1名(0.8%)の. 範 囲 で あ っ た 。2群.     体 重 ” の 良 し 、 良 く な い は 便 秘 傾 向 者19名(38.0%)の     く 、 非 便 秘 傾 向 者 で は 良 くな い 者27名(37.5%)、. 間 に お い て は “適 正. 者 が 良 くな く、31名(62.0%)が 良 い 者45名(62.5%)で. 良. 差 は 認 め られ な.     か った。   8)1)か. ら7)ま.     計 点 数 は0点. で の 望 ま しい 回 答 を1点. の 者 が1名(0.8%)、1点.     点 の 者23名(18.9%)4点     3.0%)、6点. 、 望 ま し くな い 回 答 を0点 の 者 が5名(4.1%)、2点. の 者 が31名(25.4%)で. の 者 が19名(15.6%)で. と した 。 そ の 結 果 、 合 の 者 が12名(9.8%)、3. 最 大 頻 度 を 示 し 、 次 に5点. 満 点 の 者 が3名(2.4%)で. の 者28名(2. 全 体 に生 活 習 慣 は 良 い 方 向.     に あ った。   9)  “勉 強 時 間 ” は 全 体 で 、2時     間 以 内 の 者87名(71.3%)の     (6.0%)、2∼1時     は2時. 間 以 上 が9名(7.4%)、2∼1時 割 合 で あ っ た 。2群. 間 が11名(22.0%)、1時. 間 以 上 が6名(8.3%)、2∼1時. 間 で は 便 秘 傾 向 者 に 、2時. 間 以 内 が36名(72.0%)で 間 が15名(20.9%)、1時.     割 合 を 示 し 、 勉 強 時 間 に は 差 が み ら れ な か った 。1時   10)“. 間 の 者26名(21.3%)、1時. あ り、 非 便 秘 傾 向 者 間 以 内 が51名(70.8%)の. 間 以 内 が 最 も多 か っ た 。. ス ト レ ス の 多 少 ” に つ い て 全 体 で は 、 多 い と 感 じて い る者34名(27.9%)、.     6.4%)、. 少 な い7名(5.7%)で.     者10名(20.0%)、. 間 以 上 が3名. 普 通81名(6. あ っ た 。 ス ト レ ス に つ い て も 便 秘 傾 向 者 に 多 い と 感 じて い る. 普 通 が37名(74.0%)、.     は 、 多 い と 感 じて い る 者24名(33.3%)、. 少 な い が3名(6.0%)で 普 通 が44名(61.1%)、. あ り、 非 便 秘 傾 向 者 で 少 な い が4名(5.6%)の. 割.     合 が 示 さ れ 、 有 意 の 差 は 認 め ら れ な か っ た が 、 ス ト レ ス が 多 い と感 じて い る 者 が 非 便 秘 傾 向     者 の 方 に 多 くみ ら れ た 。   11)“. 悩 み の 多 少 ” に つ い て は 、 全 体 で は 、 多 い と感 じて い る 者33名(27.0%)、.     5.6%)、. 少 な い 者9名(7.4%)を.     い る 者11名(22.0%)、     は 、 多 い が22名(30.6%)、. 示 した 。"悩. 普 通 が36名(72.0%)、. み"に. つ い て も 便 秘 傾 向 者 は 、 多 い と 感 じて. 少 な い が3名(6.0%)で. 普 通 が44名(61.1%)、. 普 通80名(6. 少 な い が6名(8.3%)の. 、非 便秘 傾 向者 で 割 合 で2群. 間に.     は 差 は 認 め ら れ な か っ た 。 しか し、 非 便 秘 傾 向 者 の 方 に 悩 み が 多 少 多 くみ ら れ た 。   12)“   . ア ル バ イ トの 有 無 ” に つ い て は 全 体 で は 、 して い る 者75名(61.5%)、. (38.5%)で. あ り、 便 秘 傾 向者 は し て い る 者29名(58.0%)、.     非 便 秘 傾 向 者 は し て い る 者46名(63.9%)、. して い な い 者47名. し て い な い 者21名(42.0%)で. し て い な い 者26名(36.1%)で. 、有 意 の 差 は み ら.     れ なか った 。   5.便. 秘 傾 向群 と非便 秘 傾 向群 にお け るそ の 他 の生 活 習 慣 項 目との 関連 性.   そ の 他 の 生 活 習 慣 項 目 と は 実 際 の 値 で 回 答 を 得 た “睡 眠 時 間” 活 習 慣7項. 目 の 合 計 点 数 ” お よ び “ア ル バ イ ト時 間 数 ” と “BM1”. て 判 別 分 析 を お こ な っ た 。 そ の 結 果2群. “起 床 時 間 ”  “就 寝 時 間 ” “生 で あ る 。 そ の6項. 間 を 判 別 す る 項 目は 選 出 で きず 、 便 秘 傾 向 と は 関 連 性 が. 認 め られ な か った 。   6.便. 目に つ い. 秘 傾 向群 と非 便秘 傾 向群 の比 較 に よ る健康 度 検 査 項 目との 関連 性.

(11)   健 康 度 検 査項 目 と して 総 合 的 に “身体 的健 康 ” 、 “精 神 的 健 康 ” お よび “社 会 的健 康 ” か ら調 査 し(表3)、. 判 別 分 析 で2群 を判 別 す る有 効 要 因 の を選 出 を行 い 、便 秘 傾 向 と の 関 連 性 を 調 べ. た 。 点数 配 分 は 以下 の要 領 で あ る。   “身 体 的 健 康 ”で は4区 分 で 身 体 的 愁訴 につ い て5項 体 的疲 労度 につ い て5項 か ら最 高4点. 目、 体 力 につ い て5項. を あ て(以 下1項. 目並 び に 体 調 に つ い て4項. 目の点 数 配 分 は 同 じ)1区. 分5項. 目の各1項. 目の 小計20点. 目、 身. 目最 低1点. 、 合 計76点 満 点. と して扱 った 。    “精 神 的 健 康 ” で は3区 分 の 生 きが い に つ い て5項 活 意 欲 度 に つ い て5項. 目、対 人 的 適 応 度 に つ い て5項. 目並 び に 生. 目の 各1区 分 小計20点 の合 計60点 満 点 並 び に “社 会 的健 康 ” で は3区 分 の. 社 会 奉 仕 活 動 に つ い て5項. 目、友 人 との交 際 度 につ い て5項. 目並 び に 趣 味活 動 につ い て5項. 目の. 各1区 分 小 計20点 、 合計60点 満 点 、全 体 の総 合 計 は196点 と して扱 っ た。   判 別 分析 の結 果 、   “身 体 的健 康 ” では “排 便 は 気 持 ち よ くで き る” の体 調 項 目は2群 に 区 分 す る の に は この1項. 目の み で74.6%と. 大 き く寄 与 して い る。 加 え て 、便 秘 との関 連 性 を 知 るに は 、. 便 秘 傾 向 と非 便 秘 傾 向に 区 分 す る条 件 に この 項 目を 加 味 して い る こ と と、 便 秘 傾 向 可否 と同様 な 質 問項 目とみ な せ る理 由か ら、 “排 便 は 気持 ち よ くで きる ”項 目を除 去 して 、 判別 分析 を お こな うこ と と した 。   そ の 結 果 、 便 秘 傾 向 群 と非 便秘 傾 向群 の判 別 可 能 な項 目は4項. 目で あ り、す なわ ち非 便 秘 傾 向. 者 は 身 体 的 愁 訴 区 分項 目の “もの を かむ とき 、歯 が痛 くな く” 体 力 区 分 項 目の “仕 事 や 勉 強 の あ と、 か らだ が な ん とな くだ る く” 、身 体 的愁 訴 区分 項 目の “か ぜ を ひ きやす い ” と “身 体 的 愁 訴 の 良好 で あ る 小計 率 ” の項 目で あ った 。   2群 に判 別 で き る線 型 判 別 式 はZ=-0.1024X31(愁 い)+0.6882X1(愁 傾 向者 でZ<0が. 訴 ・かぜ)-0.0555(身. 訴 ・歯 痛)+0.4745X43(体. 体 愁 訴 区 分 小 計 率)+1. 力 ・だ る. .3414に な り、Z>0が. 非 便 秘 傾 向者 と判別 した。 この 時 点 で の判 別 的 中率 は68.0%で. 便秘. あ った。(表4).   “精 神 的 健 康 ” に つ い て は2群 間 に差 は認 め られ なか った 。   “社 会 的 健康 ” で は 非 便秘 傾 向者 は社 会 奉 仕 活 動 区分 の項 目 “社 会 的 な 義務 ・責 任 を はた して い る”趣 味活 動 区 分 の項 目 “教 養 ・趣 味 的 活 動 を充 分 行 って い る” お よび “自由時 間 を 充 分 に 活 用 して い な い ” の3項. 目が判 別 に関 与 し、 非 便 秘 傾 向群 に 社 会 的 健 康 の 高 さ が うか が えた 。.   2群 に 区 分す る線 型 判 別 式Z=-0.6197X38(義 3161X30(自. 由時 間 の活 用)+1.9407で. る。 この時 点 で の判 別 的 中率 は68.0%で. 務 ・責 任)-0.4984X10(教. あ り、Z>0は. 便秘 傾 向者 、  Z<0は. 養 ・趣 味)+0. 非 便 秘傾 向 者 で あ. あ った 。(表5).                                 表3  健康度 検査項 目 身体的健康  . 身体 的愁訴.     1.かぜ をひきやす い  11.腹痛を おこす ことが ある  21.かぜで もないのに鼻がつ まった り、鼻水が     でる 31.も のをかむ とき、歯がいた くな る  41.かぜで もないのに、せ きがでることが多い.

(12)  身体的疲労度     2.仕 事 や 勉 強 中 に め まい や頭 痛 が よ くあ る  12.人 と話 し て い て、 会 話 が 聞 き取 れ な い こと が あ る     22.新 聞 や雑 誌 を1∼2時. 間読 む と 目が疲 れ る  32.寝 る時 刻 や 起 き る時 刻 は 一 定 して い な い  42..     特 別 な 仕 事 を して い な い の に 関節(肩 や 腰 な ど)が 痛 む  体力     3.少 し歩 い た だ け で 、動 悸(胸 が ドキ ドキ)が す る  13.と っ さの 場 合 で もす ばや く体 を うごか せ る     23.急 激 な 体 重 の 増 減 は な い  33.長 時 間 の 仕 事 や 勉 強 を して も耐 え るだ け の 体力 が あ る  43.仕 事     や 勉 強 の あ と、 か らだ が な ん とな くだ るい  体調     4.排 便 は気 持 ち よ くで きる  14.好 き嫌 い な く何 で も食 べ る  24.毎 日 ぐ っす り眠 れ る  34.食 事 は     いつ もお い し く食 べ て い る  44.他 人 と比 べ て 排 尿 回 数 が 多 い 精神的健康   生 きが い     5.自 分 の 生 き方 は そ れ な りに意 味 が あ る  15.み じめ で 生 きて い くは りが な い  25.自 分 の 人 生 に 希     望 や 夢 を も って い る  35.不 運 や 困 難 に た ちむ か う自信 が あ る  45.生 きが い が な い と思 うこ とが あ    る  対人的適応度     6.対 人 関 係 で 、 お どお どす る  16.緊 張 しや す い ほ うで あ る  26.人 に ひ け め を感 じる  36.ち ょ っ     とした こ とを い つ まで も気 に す る  46.い つ もイ ライ ラ して い る   生活 意 欲 度     7.精 神 的 な ゆ と りを持 って生 活 して い る  17.仕 事 や 勉 強 が は か ど らず 、 困 る  27.毎 日の 生 活 が 充     実 して い る と感 じて い る  37.も の ご とに サ ッと と りか か れ な い   47.気 分 は いつ もす っ き り して い    る 社 会 的健 康   社 会奉 仕 活 動     8.社 会 的 奉 仕 活 動 をす べ き と思 う  18.地 域 の い くつ か の 組 織 に 加 入 して い る  28.社 会 に 貢 献 す べ     きと思 う  38.社 会 的 な 義 務 ・責任 を はた して い る  48.地 域 で の行 事 な どに参 加 して い る   友 人 と の交 際 度     9.親 や 他 人 の忠 告 を受 け 入 れ るほ うで あ る  19.多 くの 友 人 が い る  29.他 人 と うま く協 力 で き な い     39.友 人 との 交 際 に満 足 して い る  49.他 人 に迷 惑 を か け な い よ う努 力 して い る   趣 味活 動     10.教 養 ・趣 味 的 活 動 を 充 分行 って い る  20.家 庭 は な ごや か な雰 囲 気 で あ る  30.自 由 時 間 を 充 分     に活 用 して い な い  40.文 化 的趣 味 ・教 養 活 動 に よ って 自分 自身 を 向上 で きる  50.仕 事 や 勉 強 が 充    分にできない.

(13) 表4  身体的健康の判別分析 の結果. 項 目. F  値. X31.も の を か む と き 、 歯 が 痛 くな る. 4.44(1,120)*. X43.仕事 や 勉 強 の あ と、 か らだ が な ん とな くだ るい. 3.26(1,119). X1.か. 2.26(1,118). ぜ を ひ きや す い. 身体的愁訴小計率. 線型判別係数. -0 .1024 0.4745. 0.6882 -0 .0555. 5.67(1,117)*. 定 数   1.3414  *p<0,05 . F値   4.05(4,117)** . 的 中 率   68.0%. 便秘傾 向群50名 非便秘傾向群72名. **p<0.01. 表5  社会的健康の判別分析の結果. 項 目. F  値. 線型判別係数. X38.社会 的 な義 務 ・責任 を は た して い る. 6.13(1,120)*. -0 .6197. X10.教養 ・趣 味 的 活動 を充 分 行 って い る. 3.63(1,119). -0 .4984. X30.自由時 間 を充 分 に活 用 して いな い. 2.24(1,118). 0.3161. 定 数1.9407 *p<0.05 . F値4.08(3,118)**. 的 中 率68.0%. 便秘傾向群50名  非便秘傾 向群72名. **p<0.01.   (考 察)   1.現. 在 の 排 便 状 況 お よび そ の対 策 状 況.   今 回 の 調 査 で は “排 便 回数 ” は不 規 則 の者 が29.5%と 山 本 ら4)の報 告 に よれ ば1日 に1回 位 が56.1%、. 一 番 多 く、1日 に1回 程 度 が28.7%で. 次 に 不 規則 が17.5%で. 、. 今 回 の調 査 と比 較 す る と. 山 本 らの調 査 の方 が非 常 に 良 く、不 規 則 は少 な い割 合 で あ った 。 今 回 は そ の他 の回 数 で は順 序 は 同 じで あ った が 、2日 に1回 程 度 が24.6%、3日. に1回 程 度 が9.8%で. 山本 らの15.2%、6.5%よ. り良 くな い傾 向 を示 した。 鎌 田 ら8)、 武 副 ら9)および大 矢 ら10)との比 較 で は 回 数 の質 問 に 違 い が あ る が 、毎 日1回 で比 較 す れ ば、22%、25%お. よび21%で. 本調 査 の 方 が 比較 的 良好 な 結 果 を 示 した。. 排 便 回数 に 関す る意 識 で は毎 日す る もの と捉 え て い る 者 が多 い8)が、一 方 藤 原 ら5)の報 告 で は 毎 日 す る も の と捉 え て いな い者 が 多 くい た 。 しか し、 正 常 の便 通 パ タ ー ンを もつ 人 で は1日 に 少 な く と も1∼2回. 排 便 に先 だ って 必 ず 起 き る強 力 な 収縮 運 動 が あ る11)といわ れ て い るの で 、1日. に1.

(14) 回以 上 の排 便 が 自然 で 望 ま しい と思 わ れ る。 今 後 、 不 規 則 が 多 い原 因 を課 題 に して 便 秘 解 消 の 一 助 と した い。   “便秘 の 自覚 ” にお い ては 今 回 は 便 秘 と思 わ な い35.2%、. 思 う32。0%で 山 本 ら4)では 、 思 うが1. 9.1%で 今 回 の方 が よ り多 く自覚 して い た。 これ は本 調 査 で は 不 規 則 の者 、2日 に1回 程 度 、3日 に1回 程 度 の者 が 多 く、1日 に1回 の 者 が 少 な い こ とに よ る と思 わ れ る。 先 回 の 調 査 の 結 果2)で は 、便 秘 しが ちの 者 が 、40.2%と. 本 調 査 よ り多 くみ られ た 。.   “排 便 の時 刻 ” は不 規 則 が54.1%、. 朝 食 直 後 が32.0%で. 大 矢 ら10)の報 告 と質 問 に 違 い は あ る. が 、 同様 な傾 向を 示 した 。 不 規 則 が 多 い の は 学 生 の 生活 状態 と関 連 が あ り、排 便 の 習慣 が で き て い ない こ とに も よ る と推 察 され た 。 この 不 規 則 の原 因 も今後 の 課 題 と した い。   朝食 を摂 る習 慣 は2群 に 差 は み られ な か った の で朝 食 直 後 の 胃 一 結 腸 反 射12)13)14)に よる排便 が で き る時間 や 場 所 が な い こ と も不 規則 の 原 因 に な って い る と考 え られ る。   “排 便 に要 す る時 間 ” は5分 以 内 の者 が59.0%、5分 報 告 で は平 均 して5分 以 内が69.3%、5∼15分. か ら15分 以 内 の 者 が40.2%で. 以 内30.2%と. 武 副 ら9)の. 今 回 の 調 査 の方 がゆ っ く り排 便 して. い る傾 向 に あ った 。 鎌 田 ら8)は15分以 内 が96%と 報 告 して い る。 殆 どの者 が15分 以 内 に 排 便 して い る こ とが これ ら の調 査 で 判 明 した。   “1回 の排 便 量 ” に つ いて は 大 津 ら15)の 調 査 を概 算 す る と対 象者 女 子学 生 全 体 の 平 均 は1回 石 鹸約1.1個 程 度1日 量 約0.6個 、 正常 者 で は1回 約1.0個1日. 量. 量0.8個 、便 秘 傾 向者 は1回 量 約1.. 1個1日 量0.5個 を 示 して い た 。池 上 ら16)の報 告 で は学 生 女 子 の排 便 量 は1日38∼71gで. あ った 。. 本 調査 は不 規 則 の 者 が 多 い の で1日 当 た りの概 算 は で きず 、 比 較 は で き なか った が 、1週 間 の 回 数 別 で1回 の排 便 量 を 比 較 す る と石 鹸1個 位 が1週 間 に1回 程 度 の排 便 を除 い て50∼70%を 排 便量 は最 高 値 に な って い た 。一 方 、1週 間 に1回 程 度 の者 は石 鹸2個 出 して いた 。Cummings17)の. 中 央 値 が99gで. あ. 上 の排 便 量 か ら腸 癌 を減 少 させ て い た と報 告. して い る。加 え て 日本 人 の栄 養 所 要 量18)では1日150gの 維 量20∼25gと. 以上 が67%と 最 高値 を排. 調 査 で は英 国 女性 の1日 の排 便 量 は 平 均102gで. り、世 界12か 国 か らの デ ー タ に よれ ば1日150g以. 示 し、. 排 便 量 を タ ーゲ ッ トに して 、 目標 食物 繊. 算 定 して い る。 ち なみ に 石 鹸1個 は90∼100gと. み な して概 算 す れ ば 本 調 査 で は. 排 便量 が少 な い と考 え られ る の で 、 日頃 食 物 繊 維 の多 い 食 品19)やヨー グル ト等 の 摂 取15)が必 要 と 考 え られ る。   “通 常 の 便 の硬 さ” は 今 回 は普 通 が74.6%、. 硬 い が13.1%、 柔 らか いが6.6%で. あ った が 、武 副. ら9)の報 告 と同様 な性 状 傾 向が み られ た 。   “通 常 の 便 の形 ” で は 同 じ項 目で調 査 を して い な い た め比 較 は 困 難 で あ る が “太 くて つ な が っ て い る” と大津 ら15)の “バ ナ ナ状+半 練 状 ” を 適 正 状態 とみ る と前 者41.8%、. 後 者53.8%で. 本調. 査 の方 が 良 くな い外 観 で あ った 。   “排 便 に お け る季 節 の変 化 の影 響 ” で は 、 あ る者 が9名 の7.4%で. 冬 期 が 悪 い者 が5名 で あ り、. 寒 さに よ る体 の緊 張 に お け る 自律 神経 系 の 異 常 の た め腸 の下 部 結 腸 の輪 状筋 が 過 度 に 緊 張 して 収 縮 す るた め に起 き る12)ことや 運 動 不 足 に よる 大蠕 動 が 弱 くな りが ち が影 響 して い る とみ られ る。.

(15)     “排 便 に お け る 月経 の影 響 ” で は影 響 が み られ る者 が43.5%と. 約 半 数 の者 に み られ た 。 高 橋20). に よれ ば黄 体 期 に卵 巣 よ り分 泌 され る プ ロ ゲス テ ロ ンは 、腸 管 の蠕 動 を 抑 制 し、 便 秘 傾 向に な る とい う。 深 井21)によれ ば被 験 者 の当 日の 便 秘 評 価ST-CAS平. 均 得 点 が 黄 体期 に は 高 く、 プ ロ. ゲ ステ ロン も月 経 周 期 各 期 の 中 で 黄体 期 が最 も多 くな っ て い る が 、 腸 音 出 現 頻 度 は む し ろ 多 く な って い た と報 告 して い る。 本 調査 は月 経 直 前 が 悪 い と した 者 が47.2%と. 高か っ た こ とが 以 上 の. 報 告 か ら も推 察 で き るが 、月 経 中 が悪 い理 由は プ ロゲス テ ロンやST-CASか. ら は説 明 しに く. い が 、 月経 中 は下 痢 便 が多 い とい う報 告21)から質 問 の 中 に 下 痢 便 を 入 れ なか った こ とに 影 響 が あ る の で は な いか と考 え られ る。    “排 便 に おけ る ス トレスや 悩 み の 影 響 ” で は “あ る者 ”27%の 回答 して お り便 秘 が ちに な る30.3%よ. うち45.5%が. 下痢気味にな ると. り多 か った。 急 性 下 痢 は神 経 性 に よ る箇所 へ 分類 され て い. る22)。ま た下 痢 を 起 こす 過 敏 性 大 腸 炎 が ス ト レス が原 因 で あ る こ とは よ く知 られ て い る。 心 因 性 や 精 神 性 に よ り便 秘 が ち に な る 理 由 は主 と して 副腎 随 質 か らエ ピネ フ リンの分 泌 が増 加 し、 腸 の 運 動 の 抑 制 が起 こ る結 果 とい わ れ て い る12)。    “排 便 で きな い 時 身 体 に及 ぼす 影 響 ” は腹 部 膨 満 感60.4%、 よび に き び ・肌 あ れ25.2%の. ガ ス が 多 い34.2%、. 順 に多 か った 。 大 矢 ら10)の報 告 で は 上位2位. 腹 痛31.5%お. はみ られ な か っ た が 腹. 痛 とに き び ・肌 あ れ がや は り多 か った 。 今 回 、 胃腸 の 具 合 と関 連 が み られ 、 便 通 の 改 善 が整 腸 に も役 立 つ も の と考 え られ る9)。排 便 が で きな い時 の症 状 に つ い て10項 目中複 数 回 答 を した 者 を 含 め て91%の 者 が 排 便 障 害 を 経 験 して い る こ とが 判 明 した。  . “排 便 後 の状 態"で は75.4%の. 者 が す っ き りして気 持 ち よい と回答 が あ り、22.1%の. 者 に残 存. 感 が あ る と回 答 して い た 。 残存 感 が あ る理 由 は何 に 由来 して い る のか 今後 の課 題 と した い。   “排 便 を 促 した り便 秘 解 消 の た め実 行 して い る こ と” を16項 目で質 問 した とこ ろ、 して い る者 は74.6%で. あ った 。複 数 回答 で食 物 繊 維 を多 く含 む 食 品 の摂 取 が44.3%、. 乳製 品摂 取 が38.5%と. 牛 乳 ・ヨ ー グル ト等 の. 高 く、 便 秘 予 防 の食 品 の知 識 は 高 い傾 向 が み られ た。 よ く便 通 が あ る よ う. に冷 た い牛 乳 や ピー ル を無 理 して飲 む こ とは 、 生 体 は これ らを異 物 と して排 出 して い るの で あ っ て決 して下 剤 で は な く、 そ れ よ りも体 を 中 か ら冷 や して虚 して しま う方 が 恐 い23)ので 食 品 摂 取 方 法 も これ か ら の課 題 で あ る。 便 秘 薬剤 を 飲 む者 が9.8%も また 漢 方 薬 使 用 も8.1%み. み られ 、 今後 の指 導 が 必 要 と思 わ れ る。. られ た 。 これ らの こ とか ら、 安 易 に解 消 を して い る な ら ば 問 題 が あ る. と考 え られ る。 た とえ ば 、運 動 をす る者16.3%よ. りお腹 の マ ッサ ー ジを して い る者 が23.7%と. 手. 軽 な 方 法 を 実 行 して い る傾 向 に あ る こ とに よ り推 察 され る。   “必ず 排便 を促 す食 品 の有 無 ” で は、29.5%の. 者 が 排 便 を 促 す 食 品 を意 識 して いた 。 み か ん 、. りん ご、 バ ナ ナ と果 物 類 に加 え、 ごぼ うの野 菜 に 多 くみ られ た 。 果物 類 は摂 取 し易 く、 簡 易 に 実 行 で き る特 徴 が あ る こ とが 良好 な結 果 とな って い る こ とが判 明 した。70.5%の. 者に必ず排便を促. す 食 品 が なか った こ とは、 本 人 に 意 識 が な い の か 、簡 単 に解 決 で きる こ とで は な い の か 今後 の 調 査 が 必 要 で あ る と考 え られ る。   “便 秘 は 健 康 に 関 係 が あ るか ” の 質 問 で は95.9%の. 者 が 関係 が あ る と答 え た。 武 副 ら9)の報 告.

(16) に お い て は89.7%の. 者 が 関 連 が あ る と し、 大 矢 ら10)では 身体 へ の影 響 が あ る と96.2%の 者 が 回 答. して い た。 これ は 便 秘 を 経 験 し、 前 述 の 症 状 を経 験 して い る こ とや 、 大 腸癌 な どの疾 病 と関 連 が あ る とい わ れ て い る こ とに よる と考 え られ る。   “排 便 は気 持 ち よ くで き るか ” の回 答 で は ま った くあ て は ま らな い者10.7%に あ て は ま らな い者24.6%で. み られ 、 あ ま り. あ っ た。 排 便 回 数 か ら求 め た 便秘 傾 向者 と比 較 す る と非 便 秘 傾 向者 は. あ て は ま らな い者 が低 い値 を示 した。 便 秘 傾 向者 で も気 持 ち よ くで き る者 が1名 い る こ とが判 明 した 。   2.便. 秘 傾 向 群 と非 便秘 傾 向群 間 の比 較 に よる排 便 状 況 との 関 連性.   今 回 は便 秘 傾 向 者(群)は3日 便 秘 傾 向者(群)は2日. に1回 程 度 お よび不 規 則 の者 で 排 便 時 に快 便 で な い 者50名 、 非. に1回 程 度 以 上 の者 で3日 に1回 程 度 お よび 不 規 則 で も排 便 時 に快 便 が. み られ る者72名 と した 。 便 秘 の 定 義 は一 定 して い な い が4)10)、 便 通 の 回 数 か ら求 め る と 、 武 副 ら9) は1週 間 に3回 以 下 を 便 秘 とみ な し、 山 本 ら4)は3日 に1回 又 は そ れ 以 下 を便 秘 傾 向 と して い る。 厚 生 省2ので は2日 に1回 以上 を 便 秘 気 味 とみ な して い るが 、 そ れ ら を 加 味 し、 回数 に加 え て 排 便 時 に 快 便 が伴 うか ど うか(結 果11)も. 便 秘傾 向の 対 象 と した。.   そ の結 果 、有 意 の差 が み られ た項 目に つ い て 考 察 を お こな うこ とに す る。   “便 秘 の 自覚 ” に つ い て 自己判 断 と関 連 が あ り、 不 規 則 で あ った り、 回 数 が 減 少す れ ば便 秘 と 自覚 して い る と推 察 され る。 前述 した よ うに90%の. 者 が 排 便 で きな い 時 に 症 状 を経 験 を して い る. こ とに よ り自覚 した と思 わ れ る。   “排便 の時 刻 ” に つ いて 非 便 秘 傾 向 者 は朝 食 直 後 に多 く、 反 して 不 規 則 は便 秘 傾 向者 に 多 い こ とか ら便秘 傾 向者 は習 慣 性 が で き てい な い と考 え られ る。 武 副 ら9)の報 告 で は 排 便 回 数 が 増 え る に 従 って 朝食 後 に排 便 す る者 が増 加 して い る と して い る こ と と同様 な 傾 向 が み られ た 。 便 秘 を 改 善 す るに は な るべ く朝 食 後 の大 蠕 動 に 加 え 胃 一結 腸反 射 を利 用 し、排 便 を 習慣 づ け る こ とが 合 理 的 と考 え られ る。 若 い 女性 の ライ フ ス タ イル が 夜 型 に な って い る こ とが影 響 して食 事 の摂 取 時 間 が不 規 則 に な って い る こ と も考 え られ る。 今 後 食 事 の摂 取 時 間 の調 査 が 必 要 と思わ れ る。    “1回 の排 便 量 ” は 便 秘傾 向 者 に少 な い傾 向 に あ り、 そ の原 因 は 、摂 取 す る食 事 量 が 少 な い 、 大蠕 動 運 動 が 弱 い 、 食 物 残 査 の 少 な い食 品 を摂 取 してい るお よび 腹 筋 力 が 弱 い 等 に よる こ とが考 え られ る。 今 後 の 課 題 と した い 。    “便 の硬 さ ”は 便 秘 傾 向者 に 硬 い傾 向 が み られ た。 これ は糞 便 が 直 腸 内 に停 滞 し、 水 分 が 吸 収 され て 硬 くな って くる といわ れ る22)。    “便 の 形 ” は便 秘 傾 向者 に は コ ロ コ ロして い る もの が多 くな り、や は り水 分 が少 な く兎 糞 便 に 類 似 し、 ス トレス や感 情 に よる変 化 か ら起 因 す る22)もの が 多 い と思 わ れ る。    “排 便 と季節 の影 響 ”便 秘 傾 向者 に は、 わ か らな い や 影 響 が あ る と した 者 が 多 い傾 向に あ る の は排 便 時 間 、排 便 回数 が 不規 則 が 多 い こ とや 便 秘 傾 向の 自覚 か ら、 日頃 、 排 便 に対 して意 識 して い る こ とが影 響 して い る と考 え られ る。    “排便 後 の状 態 ” は 便 秘 傾 向者 に残 存 感 が多 く、直 腸 に 糞 便 が 停 滞 す る と、 しば しば残 存 感 が.

(17) 伴 う13)。 又痙 攣 性 便 秘 で も残 存 感 を 訴 え る13)とい う。直腸 、肛 門 の 疾病 や神 経 性 の疾 病 と関 連 性 に つ い て は 今後 の課 題 と した い。    “排 便 時 の快 ・不快 ” は便 秘 傾 向者 に 不 快 が 多 くみ られ 、 ス ムー ス に で きな い事 や 残 存 感 等 の 要 因 が影 響 して い る と考 え られ る。   3.排. 便 不 可 能 時 の症 状 数 お よび 排 便 対 策 状 況 との 関連 性.   便 秘 傾 向群 と非 便 秘 傾 向群 に お け る2群 間 の症 状 数 、排 便 へ の対 策 お よび 必 ず 摂 取 す る と排 便 で き る食 品 につ い て比 較 す る と差 は認 め られ な か った 。 個 々に よる影 響 が 大 きい と考 え られ た 。   4.そ  . の他 の生 活 習 慣 状 況 との 関連 性. “実 際 の 睡 眠 時 間 ” “起 床 時 間 ” “就 寝 時 間 ” “BMI”. “生 活 習 慣 の7項. 目の 合計 点 数 ” お. よび “アル バ イ ト時 間 数 ” の数 値 の あ る項 目を 判 別 分 析 した が 、 便 秘傾 向群 と非 便 秘 傾 向群 に お け る2群 を 区 分 す る要 因 は選 出 で き なか った 。 生 活 習 慣11項 目 とは 本 調査 で は 関連 性 が認 め られ な か った 。 今後 詳 細 な調 査 が必 要 と考 え られ た 。   5.健. 康 度 との 関連 性.   便 秘 傾 向群 と非 便 秘 傾 向群 に お け る健 康 度 で は “身 体 的健 康 ” と して身 体 的 愁 訴 の 項 目で あ る “もの を か む とき 、歯 が いた くな る” 体 力 項 目の “仕 事 や勉 強 の あ と、か らだ が な ん とな くだ る い ”身 体 的愁 訴 項 目の “か ぜ を ひ きや す い ” お よび “身体 的愁 訴 の 良好 な小 計 点 率 ” が 便秘 傾 向 に影 響 して いた 。 す な わ ち非 便 秘 傾 向 者 は “もの を か む とき、 歯 が いた い ” 愁 訴 が な い の で 、 食 欲 不 振 に 陥 る こ とが な くそ の結 果 と して 食事 量 が少 な くな る傾 向 がな い こ とや繊 維 質 の あ る一 般 に硬 い 食 品 が 摂 取 で き る こ とお よび痛 み が な い こ とが便 秘 傾 向を 生 じな い と推 察 され る。   反 面 “仕 事 や 勉 強 の あ と、 か らだ が な ん とな くだ るい ” こ とが 非 便 秘傾 向者 の理 由 は、 “な ん とな くだ るい ” 症 候 を 感知 で きる と ころ か ら オ ーパ ー ワ ー クに な りに く く、 自律 神 経 の変 調 を き た さな い こ とが 考 え られ る 。 しか し、 この結 果 は今 後 詳 細 な 調査 を し、検 討 の余 地 が あ る と考 え られ た 。   “か ぜ を ひ きや す い ” こ とも便 秘 傾 向 を生 じな い 要 因 とな った こ とは環 境 要 因 と して 日常 生 活 で 人 との 接触 が 多 い 、す なわ ち、 家 族 構 成 人 数 が 多 い 、 集 団 生活 な ど感 染 す る機 会 が 多 い25)こと が 考 え られ る。 そ こで、 社 会 的 健 康 項 目を 検 討 す る と “かぜ を ひ きや す い ”者 は 地 域 の い くつ か の組 織 に 加 入 して い る ”傾 向が み られ(p<0.07)、. そ の結 果 、充 実 度 が高 い傾 向が 推 察 され 非 便. 秘 傾 向 を 生 じて い る とも考 え られ た 。 加 え て か ぜ が 胃腸 に影 響 を及 ぼ して便 秘 が 生 じに くい こ と も考 え られ る。 しか し、 こ の結 果 も今 後 検 討 課題 で あ る。   “身 体 的愁 訴 が 少 な く良好 な 小 計 点 率 ” は “か ぜ を ひ きや す い ”を 除 い て 身 体 的 愁 訴 が 少 な い こ とは “腹 痛 ” を お こ しに くい こ とに み られ る よ うに痙 攣 性 便 秘 に付 随 して い る症 候 が な い こ と に現 れ て い る。 これ ら の結 果 か ら便秘 傾 向 は 身体 的愁 訴 に 関 連 性 が 強 い こ とが 本 調 査 の特 徴 で あ った 。   “社 会 的 健 康 ” 項 目で 便 秘傾 向 を 生 じに くい要 因 は社 会 奉 仕 活 動 項 目の “社 会 的 な 義務 ・責 任 を はた して い る” 趣 味 活 動 区 分項 目の “教 養 ・趣 味 的 活 動 を 充 分 行 って い る” お よび “自由 時 間.

(18) を 充 分 に活 用 して い な い ” で あ った 。 前 者2項. 目の要 因 は 満 足 感 か ら由 来 して い る と思 わ れ る。. しか し、   “自 由時 間 を充 分 に 活 用 して いな い ” こ とが 非 便 秘 傾 向 と関連 性 が み られ る理 由 は判 明 し な い が 、 も っ と活 用 で きる とい う積 極 性 が 影 響 を 及 ぼ して い る と も考 え られ る。 変 数 選 択 の貢 献 度 か らみ て 非便 秘 傾 向 は社 会 的 健 康 の高 さが 影 響 して い る こ とが 考 え られ た。   (要約)   若 い 女 性 の 排便 状況 、 そ の認 識 状 況 並 びに 排 便 の対 策 状 況 を 調 査 し、 加 え て便 秘 傾 向 が排 便 状 況 や 生 活 習 慣 お よび 身体 的 、精 神 的、 社 会 的 健 康 の どの要 因 と関 連性 が あ る か検 討 を した。 対 象 者 、名 古 屋 市 立 大 学 の学 生16名 、非 常 勤 職 員3名. お よび江 南 女 子短 期 大学 の 学 生103名 計122名 に. (す べ て女 性 で年 齢 は19歳 か ら23歳 の 者)ア ン ケ ー ト調 査 を し、そ の比 較 は便 秘 傾 向者(群)(排 便 回数 が3日 に1回 程 度 お よび不 規 則 の者 で 排 便 時 に 快 便 で な い 者)50名. と非 便 秘 傾 向 者(群). (2日 に1回 程 度 、1日 に1回 以 上程 度 で3日 に1回 程 度 お よび 不 規則 で も快便 で あ る者)72名 の2群. に分 類 して 、 行 った。.   結 果 は 以下 の と お りで あ る。   1.排. 便 状 況 とそ の関 連性.   1)排. 便 状 況 は “回 数 ” 、   “便 秘 の 自覚 ” 、   “時刻 ” 、   “要 す る時 間 ” 、   “1回 の 排 便 量 ” 、.     “通 常 の便 の硬 さ” 、 “通 常 の便 の形 ” “季 節 の影 響 ” 、 “月 経 の 影 響 ” “ス トレスや 悩 み     の影 響 ” “排 便 後 の状 態 ” お よび “排 便 時 で の快 ・不 快 の状 態 ” の12項 目を 調査 した。       “回数 ” は全 体 で は “不 規 則 ” の 者36名(29.4%)と     多 く、 “2日 に1回 程 度 ”30名(24.6%)、     1回 程 度 ”3名(2.5%)      名(2.5%)が. “1日1回. ” の 者35名(28.7%)に. “3日 に1回 程 度 ”12名(9.8%)、. “1週 間 に1回 程 度 ”3名(2.5%)お. “5∼6日. に. よび “1日 に2回 以上 ”3. 同 じ出現 数 で少 なか った 。.       “便秘 の 自覚 ” は全 体 では “思 わ な い ”43名(35.2%)で. 一 番 多 く、 “思 う” 、 “どち ら.     と も思 わ な い ” とほぼ 近 い割 合 で あ った。       “自覚 ” と便 秘 傾 向 と は関 連 性 が 認 め られ(p<0.001)自. 己判 断 で便 秘 傾 向 と非 便 秘 傾.     向 を 区 分 で きる可 能 性 が 高 か った 。       “時 刻 ” は 全体 で は “不 規 則 ” の 者66名(54.1%)で     後 ” は39名(32.0%)で. 一 番 高 い 割 合 を 示 した 。 “朝 食 直. あ っ た。 便 秘傾 向 と時 刻 に 関連 性 が み とめ られ(p<0.01)便. 秘傾.     向 者 は “不 規 則 ” が多 く、非 便 秘 傾 向者 は “朝食 直後 ” に多 く排 便 す る傾 向が み られ た。       “要 す る時 間 ” は全 体 で は “5分 以 内 ” が72名(59.0%)、     0.2%)で15分. “5分 ∼15分 以 内 ”が49名(4. 以 内が 殆 どで あ り、 関連 性 は認 め られ な か った 。.       “1回 の 排 便量 ” は全 体 で は “石 鹸1個 位 ” が74名(59.0%)で     便 秘 傾 向 と “1回 の排 便 量 ” に関 連 性 が み られ(p<0.05)便. 一 番 多 くの 割 合 を示 した 。 秘 傾 向者 は “1回 の 排 便 量 ”.     が 少 な い 傾 向 に あ った。       “通 常 の 便 の 硬 さ” は全 体 で は “普通 ” が91名(74.6%)で     (13.1%)で. 多 数 を示 し、 “硬 い ” が16名. 下 痢便 は い な か った 。   “通 常 の 便 の 硬 さ” と便 秘 傾 向 に関 連 性 が 認 め られ(p.

(19)   <0.001)便. 秘 傾 者 は “硬 い ” 傾 向 に あ り、 加 え て “柔 ら か い ” 傾 向 も 非 便 秘 傾 向 者 よ り 多.   くみ ら れ た 。   . “通 常 の 便 の 形 ” は 全 体 で は “太 くつ な が っ て い る ” が51名(41.8%)、.   て い る ” が22名(18.0%)、  . (14.8%)で.   “き れ ぎ れ ” が21名(17.2%)、. “細 くつ なが っ.   “コ ロ コ ロ し て い る ” が18名. あ っ た 。 便 秘 傾 向 と “通 常 の 便 の 形 ” に 関 連 性 が 認 め ら れ(p<0.001)、. 便秘.   傾 向 者 は “太 くつ な が っ て い る ” が 少 な く、 “コ ロ コ ロ し て い る ” や “き れ ぎ れ ” の 形 が 非   便 秘 傾 向 者 と 比 較 して 多 く 出 現 し て い た 。   . “排 便 に お け る 季 節 の 影 響 ” は 、 全 体 で は “な い ” が58名(47.5%) .   名(45.1%)と. ほ ぼ 同 じ数 を 示 し 、 “あ る ” が9名(7.4%)の.   節 の 影 響 ” に 関 連 性 が み ら れ(p<0.05)、. “わ か ら な い ” が55. み で あ っ た 。 便 秘 傾 向 と “季. 便 秘 傾 向 者 は “わ か ら な い ” と “影 響 が あ る ”.   者 が 多 か った 。     “排 便 に お け る 月 経 の 影 響 ” は 全 体 で は. “あ る ” は53名(43.5%)で. 一番多い割合であっ.   た 。  “月 経 直 前 ” と “月 経 中 ” が 悪 い と し た 者 が 多 くみ られ た 。2群. 間 に “月 経 の 影 響 ” に.  つ い て 関連 性 が認 め られ なか った 。     “排 便 に お け る ス ト レ ス や 悩 み の 影 響 ” は 全 体 で は. “わ か ら な い ” が47名(38.6%)、.   “な い ” と “あ る ” が ほ ぼ同 じ出 現 数 で あ っ た 。 影 響 が あ る 者 は 下 痢 気 味 に な る 者 が 多 か っ   た 。2群. 間 に お い て “ス ト レス や 悩 み の 影 響 ” に は 関 連 性 が 認 め ら れ な か っ た 。.     “排 便 後 の 状 態 ” は 全 体 で は “す っ き り し て 気 持 ち よい ” が92名 、(75.4%)、   あ る ” が27名(22.1%)で. あ っ た 。2群. 間 に 差 が 認 め ら れ(p<0.01)、. “残 存 感 が. 便 秘 傾 向 者 は “残 存. 感 が あ る” 者 が 多 か った。     “排 便 は 気 持 ち 良 くで き る ” の 排 便 時 の 快 ・不 快 に つ い て は   (40.1%)、   た 。2群. “少 し あ て は ま る ” が49名. “あ ま りあ て は ま ら な い ” お よ び “よ く あ て は ま る ” が 各30名(24.6%)で 間 に 差 が 認 め られ(p<0.001)、. あっ. 便 秘 傾 向 者 は排 便 が不 快 で あ る傾 向が 高 か った 。. 2.便. 秘 に対 す る認 識 な ら び に対 策 状 況 とそ れ ら との 関連 性. 1)認. 識 調 査 は “排 便 が で き な い 時 の 症 状 ” と “便 秘 は 健 康 に 関 係 が あ る ” の 項 目 で あ る 。.     “排 便 が で き な い 時 の 症 状 ” は 全 体 で は 該 当 す る 症 状 項 目 が 3%)、. “2項 目” が27名(22.1%)が.   (9.0%)で. 多 く、3項. “1項. 目 ” の 者65名(53.. 目 以 上 は19名(15.6%)で. “な し ” が11名. あ った 。 “腹 部 膨 満 感 ” 、 “ガ ス が 多 い ” 、 “腹 痛 ” お よ び “に き び ・肌 あ れ ”.   の 症 状 を 訴 え る 者 が 多 か っ た 。2群. 間 に症 状 数 の差 は認 め られ な か った。.     “便 秘 は 健 康 に 関 係 が あ る か ” の 回 答 で は117名(95.9%)が. “あ る ” と し て お り、2群. 間. に 差 は 認 め られ な か った。 2)対. 策 状 況 と し て “排 便 を 促 し た り、 便 秘 解 消 の た め 実 行 し て い る こ と” お よ び. “必 ず 排 便. を 促 す 食 品 の 有 無 ” を 調 査 し、 比 較 した 。     “排 便 を 促 し た り、 便 秘 解 消 の た め 実 行 し て い る こ と ” に 対 し て91名(74.6%)が か の 方 法 で 対 策 を 行 じ て い た が 、 して い な い 者 が31名(25.4%)あ. なんら. った 。 複 数 回 答 で食 物 繊.

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