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Allograft inflammatory factor-1 stimulates chemokine production and induces chemotaxis in human peripheral blood mononuclear cells.

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Academic year: 2021

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博士論文審査結果の要旨

学位申請者

角 谷 昌 俊

主論文 1 編

Allograft inflammatory factor-1 stimulates chemokine production and induces chemotaxis in human peripheral blood mononuclear cells.

Biochemical and Biophysical Research Communications 448: 287–291, 2014

審 査 結 果 の 要 旨

Allograft inflammatory factor-1 (AIF-1)は, 12 のアミノ酸配列を有する分子量約 l7kD の蛋白で あり, Ca 結合に関与する EF-hand と類似した立体構造を有する. AIF-1 遺伝子はヒトでは第 6 染色 体のMHC class Ⅲ領域に座位しており, 細胞増殖や炎症細胞の活性化に関与している. 一方, 関節 リウマチ (rheumatoid arthritis: RA)は, 様々な要因により関節滑膜に炎症が生じ, 滑膜細胞が増殖 するとともに骨および関節が破壊されることを本態とする疾患である. RA 患者において単核球や滑 膜線維芽細胞でAIF-1 の発現が亢進しており, AIF-1 の刺激により滑膜細胞の増殖が促進することが すでに報告されている. またケモカインは白血球などの細胞遊走を惹起するサイトカインで, 局所 の炎症反応に深く関与している. そのため RA などの慢性炎症疾患において, サイトカイン・ケモカ インは重要な治療ターゲットと考えられている. しかし AIF-1 とサイトカイン・ケモカインとの関 係についてはほとんど知られていない. 申請者は健常人から採取した末梢血CD14 陽性細胞を AIF-1 で刺激し, 種々のサイトカイン・ケ モカインのmRNA 発現を Microarray で網羅的に検索した. また CD14 陽性細胞を AIF-1 で刺激し, 得られた細胞上清液に含まれるサイトカイン・ケモカインの産生量をELISA にて定量した. さらに この AIF-1 の刺激で得られた細胞上清液を用いて末梢血単核球の遊走が誘導されるのか cell migration assays にて評価した.

5 名の健常人から採集した CD14 陽性細胞に作成した rhAIF-1 (recombinant human AIF-1)を添 加し, 37℃で 24 時間培養した. その後 CD14 陽性細胞を回収し total RNA を抽出した. 抽出された mRNA の発現を Microarray にて網羅的に検索したところ, 種々のサイトカイン・ケモカイン (CCL3/MIP-1a, IL-6 など)が mRNA レベルで up-regulate していることを確認した.

続いて健常人末梢血CD14 陽性細胞を rhAIF-1 で刺激したところ, CCL3/MIP-1a, IL-6 はタンパ ク質レベルでもrhAIF-1 濃度依存性に産生が亢進していた。

最後に健常人の末梢血CD14 陽性細胞を rhAIF-1 で 12 時間刺激し, その培養上清液を回収. その 回収した細胞上清液を用いて健常人末梢血単核球を遊走させたところrhAIF-1 濃度依存性に単核球 の遊走を認めた.

今回申請者は AIF-1 がマクロファージを刺激し, 末梢血単核球の細胞遊走を誘導することを健常 人のCD14 陽性細胞と rhAIF-1 を用いて in vitro で初めて証明した. このことは AIF-1 が RA の病 態において病巣への炎症細胞浸潤を誘導し, さらに様々な炎症性サイトカインを産生させることで 病態形成に重要な役割を果たしていると考えられた. 以上が本文の要旨であるが, 今後さらにその作用機序が解明されれば, AIF-1 は RA をはじめ様々 な慢性炎症性疾患の治療ターゲットになりうることが示唆され, 医学上価値ある研究と認める. 平成27 年 3 月 19 日 審査委員 教授

細 川 豊 史

㊞ 審査委員 教授

松 田 修

㊞ 審査委員 教授

加 藤 則 人

参照

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