Author(s)
石原, 端子
Citation
沖縄大学人文学部紀要(20): 17-30
Issue Date
2018-01
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12001/22087
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〈論文〉沖縄大学における健康教育プログラムの作成に向けて:
初年次学生の健康関連体力・生活習慣・運動習慣の現状
石原 端子
要 約 本研究の目的は,初年次学生の健康関連体力,生活習慣,運動習慣の現状を把握す ることであった。健康関連体力については,大学 1 年生 261 名(男子 140 名,女子 121 名)を対象に新体力テストを実施した。全国調査(20 歳から 24 歳まで)データ との比較の結果,男子学生は,柔軟性は高いが最大筋力と全身持久力の値が有意に低 いことが示された。また女子学生は,柔軟性は高いが最大筋力の値が有意に低いこと が示された。生活習慣と運動習慣については,大学 1 年生 254 名(男性 119 名,女 性 135 名)を対象に,健康度・生活習慣診断検査を実施した。その結果,生活習慣では, アルバイトをしている学生は,食事や睡眠が規則正しくとれていないことや睡眠や休 息が不十分であることなどの課題が示された。また運動習慣では,運動をすることに 無関心な学生が約 10%いることがわかった。本調査結果は,初年次学生のための健 康教育プログラム作成のための基礎資料として活用される。 キーワード:初年次学生,健康教育,健康関連体力,生活習慣,運動習慣 はじめに 世界一の長寿国である日本(WHO,2017)は,はたして“すべての国民が健康の恩恵を享受 できる国”として世界のモデル国となりうるだろうか。その実現にむけた国全体の取り組みと結 果が,注目されている。わが国のスポーツ振興政策には,第 2 期スポーツ基本計画として多くの 施策と具体的目標が掲げられている。例えば,国民の積極的なスポーツ参画を促すために,「若 年期から高齢期までライフステージに応じたスポーツ活動の推進と環境整備を行う。その結果と して,成人のスポーツ実施率を週 1 回以上が 65%程度(障がい者は 49%程度),週 3 回以上が 30%程度(障がい者は 20%程度)となるところを目指す」との具体的目標が設定されている(ス ポーツ庁,2017)。しかしそれに対して現状は,成人の週 1 回以上の運動実施率は 42.5%,3 回 以上は 19.7%にとどまっている。特に 20 代~ 40 代の実施率は低く(スポーツ庁,2017),目 標の数値からはまだまだ程遠い状況にある。 リンダ・グラットンほか(2017)は,人生を 100 年以上生きる時代が来ることを予測し,近 未来の新しい生き方についてシミュレーションを行っている。そこでは,将来は健康でいる期間 が延びることが想定されており健康に老いるための条件として,公衆衛生,啓蒙キャンペーン, 生活習慣の3つのキーワードが挙げられている。加えて新しい時代には,様々な年齢層が学びなおすために教育機関を活用するようになることを予測しており,大学はそのための機能を果たす べきであると提言している。例えば竹中(2001)は,20 年近く前から生活習慣病先進国である 米国のモデルケースを紹介しながら,体育授業が青少年期の体力増進だけでなく,生涯を通した 身体活動の習慣化や疾患寄与率の低下につながるプログラムを提供できる可能性があることを指 摘していた。また, 木内・橋本(2012)は,大学における初年次教育には「学問的適応(例えば, 単位がしっかりとれるなど)」と「社会的適応(例えば,良好な人間関係を構築できるなど)」の 効果が期待されているが,体育授業には,その双方への貢献が期待できると述べている。具体的 には,学生の健康づくりの視点から大学体育授業を展開することは,公衆衛生(生活習慣病の一 次予防など),教育(初年次教育など),学術(実践と研究による科学的知見の集積など)の3つ の側面からその必要性を述べている。このように,健康というキーワードで日本の現状を俯瞰す ると,大学における健康教育が果たす役割は非常に重要だといえる。 それでは,大学の健康教育における効果的な実践とは何だろうか。西田(2015)は,大学体 育授業に対して学生が感じる主観的恩恵についてテキストマイニング分析により検討した結果, 10 個のカテゴリーを抽出した。その中でも「友人関係の形成・拡大」,「楽しさの実感」,「生活 習慣の改善」など一部の主観的恩恵については,性や運動習慣による差異が生じている可能性が あることを示唆し,その結果から,学生に運動・スポーツの実施を促すためには,恩恵を感じて いる側面を強化するプログラムの考案や運動行動変容ステージごとの詳細な検討の必要性を指摘 している。 また視点を沖縄県に移すと,崎間ほか(2016)は,長寿県復活を目指す上では,疾病予防の ための環境作りとソーシャル・キャピタル(人と人の繋がり)を活用することが重要であるとし ている。例えば,大学の体育授業を通してコミュニケーションスキルが高まったことを恩恵と感 じる学生は多い(西田,2015)。しかし,生涯にわたる健康の維持・増進に寄与する実践を目指 す場合,コミュニケーションスキルを健康につなげるためには,「健康の維持・増進のために情 報にアクセスし,理解し,活用するための個人の能力やモチベーションを決定する認知的,社会 的スキル」と定義される(WHO,1998)ヘルスリテラシーに関するスキルを獲得することも有 効であろう。例えばこのスキルが身につくことで,①情報にアクセスし,理解し,評価する能力, ②ヘルスケアを活用できる能力,③自分の問題を明確にしどうしてそうなるのかの要因を知る能 力が向上するとの報告がある(中山,2014)。さらに近年では,健康教育への介入効果をヘルス リテラシーの変化により把握する研究も始まっている(蝦名,2011)。これらの知見からは,健 康教育の場において,より個別性を意識したプログラムの作成や健康関連指標を用いた詳細な検 証がなされていくことが予想される。したがって,そのような検証ができる前提として,実践の 対象者の現状や特徴を把握しておくことが必要であろう。 そこで本研究は,初年次学生の健康関連体力,生活習慣,運動習慣の現状を整理することを目 的とした。本調査により得られたデータは,対象者のヘルスリテラシープログラムを作成するた めの基礎資料とすることとした。 方法 1.健康関連体力調査 1)調査対象者および調査時期 調査対象者は,2013 年度から 2017 年度前期にかけて筆者が担当する「健康運動演習」科目
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を履修した大学 1 年生の中で,すべてのデータが揃った 261 名(男子 140 名,女子 121 名)で あった。当該科目は,沖縄大学の学部共通科目(必修)として設置されている。調査対象者の所 属学科の内訳は,国際コミュニケーション学科 90 名(男子 49 名,女子 41 名),こども文化学 科 27 名(男子 13 名,女子 14 名),社会福祉文化学科 144 名(社会福祉専攻 79 名(男子 36 名, 女子 43 名)健康スポーツ福祉専攻 65 名(男子 42 名,女子 23 名)であった。なお調査対象者 には,調査の趣旨を説明し同意を得た上で実施した。また測定結果は成績には反映させないこと を伝え,しかし体力測定の実施にあたっては,自身の体調を考慮しつつそれぞれがベストパフォ ーマンスを発揮できるよう努力してほしい旨を伝えた。 2)健康関連体力測定の実施方法 健康関連体力の測定は,新体力テストを2回の講義時間を使い実施した。テスト項目と方法は 「新体力テスト実施事項(20 歳~ 64 歳対象)」を参照し,①握力,②上体起こし,③長座体前屈, ④反復横とび,⑤ 20m シャトルラン,⑥立ち幅跳びの6種目を実施した。 3)分析方法 履修学生の健康関連体力の特徴を抽出するために,平成 27 年度体力・運動能力調査(スポー ツ庁,2016)で示された 20 歳から 24 歳までの全国平均値と標準偏差値を用い,対応のないt 検定を行った。統計処理には,統計パッケージの IBM SPSS Statistics18 を使用した。 2.生活習慣および運動習慣調査 1)調査対象者および調査時期 調査対象者は,2013 年度から 2017 年度前期にかけて筆者が担当する「健康運動演習」科目 を履修した大学 1 年生の中で,すべてのデータが揃った 254 名(男性 119 名,女性 135 名)で あった。調査対象者が所属する3学科の内訳は,国際コミュニケーション学科 93 名,こども文 化学科 30 名,社会福祉文化学科 131 名(社会福祉専攻 74 名,健康スポーツ福祉専攻 57 名)で あった。 2)調査内容 調査は,筆者が担当する「健康運動演習」の初回と最終の2つの講義時間を活用し質問紙調査 を実施した。なお質問紙への回答にあたり調査対象者には,事前に本研究の目的や趣旨,データ の取り扱いや個人情報の保護,回答結果は成績に反映させないことを説明し,調査協力への同意 を得た上で実施した。 (1)フェースシート 履修学生の個人特性として,学籍,氏名,性別,運動部または運動クラブ所属の有無,アルバ イト実施の有無,アルバイトの実施状況(実施頻度 / 週,時間 / 回,終了時間)を尋ねた。 (2)生活習慣 調査対象者の健康度および生活習慣の評価には,徳永(2005)が作成した健康度・生活習慣 診断検査(Diagnostic Inventory of Health and Life habit;DIHAL.2)を使用した。DIHAL.2 は 12 因子(身体的健康度,精神的健康度,社会的健康度,運動行動・条件,運動意識,食事の バランス,食事の規則性,嗜好品,休息,睡眠の規則性,睡眠の充足度,ストレス回避),4 尺度(健 康度,運動,食事,休養),47 項目で構成される。回答は「1.あてはまらない」から「5.あて はまる」の 5 件法とし,合計得点を算出し健康度と生活習慣の良否を評価する。DIHAL.2 の信 頼性と妥当性は,徳永(2005)により確認されている。(3)運動習慣
運動習慣については,Prochaska and DiClemente(1983)により提唱された健康行動の変 容過程を説明するモデルであるトランスセオレティカル・モデル(Trans Theoretical Model ; TTM)に基づき構築された運動行動変容ステージを尋ねた。変容ステージは,①無関心期(今 後6ヶ月以内に行う意思なし),②関心期(今後6ヶ月以内に行う気はある),③準備期(定期的 ではないが実施している),④実行期(定期的に実施しているが,まだ6ヶ月以内である),⑤維 持期(定期的な実践が6ヶ月以上継続している)の5つのステージがあり,維持期になるほど運 動習慣が強程度あることを示している(上地,2008)。 3)分析方法 履修学生の生活習慣の特徴を抽出するために,徳永(2005)の調査で対象となった一般大学 生の平均値と標準偏差値を用い対応のないt検定を行った。統計処理には,統計パッケージの IBM SPSS Statistics18 を使用した。 結果 1.健康関連体力 表1.初年次男子学生と全国(20 ~ 24 歳)体力比較 測定体力 測定種目 N M SD N M SD 最大筋力 握力 kg 140 45 8.2 1417 46 7.0 * 筋持久力 上体起こし 回/30秒 140 29 5.0 1,420 29 5.7 筋パワー 立ち幅跳び cm 140 231 34.7 1,409 228 22.6 柔軟性 長座体前屈 cm 140 48 10.7 1,425 45 10.2 *** 敏捷性 反復横とび 回/20秒 140 56 9.0 1,396 56 6.7 全身持久力 20mシャトルラン 回 140 66 24.5 1,126 77 28.9 *** 初年度履修学生 全国平均(20~24歳) p< .5*,
p
< .01*, p< .001*** 表2.初年次女子学生と全国(20 ~ 24 歳)体力比較 測定体力 測定種目 N M SD N M SD 最大筋力 握力 kg 121 27 5.3 1,147 28 5.0 ** 筋持久力 上体起こし 回/30秒 121 21 5.7 1,139 21 5.2 筋パワー 立ち幅跳び cm 121 168 23.0 1,139 168 22.3 柔軟性 長座体前屈 cm 121 46 6.8 1,153 45 9.0 * 敏捷性 反復横とび 回/20秒 121 46 6.8 1,125 46 6.3 全身持久力 20mシャトルラン 回 121 37 15.3 873 38 15.5 全国平均(20~24歳) 初年度履修学生p
< .5*,p
< .01*,p
< .001*** 履修学生と全国(20 ~ 24 歳)の測定結果を男女別に比較した。表1と表2にその結果を示した。 分析の結果,男子学生は,長座体前屈が全国平均値より有意に高かった(t(1563)= 3.31, p<- 21 -
.001)。一方,握力(t(1555)= -2.10, p< .05)と 20 mシャトルラン(t(1264)= -4.32, p < .05)の2種目が,全国平均値より有意に低いことが示された。次に女子学生については,握 力が全国平均値より有意に高く(t(1266)= -2.09, p< .01),長座体前屈は全国平均値より低 いことが示された(t(1272)= 1, p< .05)。 2.生活習慣 1)初年次学生のアルバイト状況 表3.アルバイト実施の有無 表4.平均週頻度 N アルバイト実施 N N している68
57.1
していない51
42.9
している85
63.0
していない50
37.0
119 135 男子 女子 N 週頻度 (回/週) N % 2 11 7.2 3 24 15.8 4 69 45.4 5 40 26.3 6 8 5.3 履修学生 152 表5.平均労働時間 表6.平均終了時刻 N 労働時間 (h/回) N % 2 3 2.0 3 10 6.6 4 20 13.2 5 55 36.2 6 40 26.3 7 13 8.6 8 11 7.2 152 履修学生 N 終了時刻 N % 19 4 2.7 20 8 5.4 21 10 6.8 22 25 17.0 23 30 20.4 24 50 34.0 25 16 10.9 26 4 2.7 履修学生 147 初年次学生のアルバイト状況を,整理した。分析の結果,全履修学生(254 名)の約 60%が アルバイトをしていることがわかった(表 3)。週頻度は,週平均 4 回の実施が最も多く(45.4%), 週 5 回の実施を合わせると約 70%となった(表 4)。次に 1 回の平均労働時間は,5 時間が最も 多く(36.2%),平均労働時間が 5,6 時間の学生は約 60%,7 時間以上を越える学生が約 15% いることがわかった(表 5)。さらにアルバイトの平均終了時間は,24:00 終了が最も多く(34.0 %),平均終了時間が 23 時~ 24 時となる学生は約 55%,24 時を超える学生が約 10%いること がわかった(表 6)。 2)喫煙状況 表7.初年次学生の喫煙状況N
N
%
喫煙20
7.9
非喫煙233
92.1
履修学生253
初年次学生の喫煙状況を,表 7 に整理した。分析の結果,非喫煙者の割合が,男子学生で 89,1%, 女子学生で 94.8%となり,学生の約 9 割が非喫煙者,1 割が喫煙者であることがわかった。 3)飲酒状況 表8.初年次学生の飲酒状況 N N % 飲む
49
41.2
飲まない70
58.8
飲む29
21.5
飲まない106
78.5
履修学生 男子 119 女子 135 初年次学生の飲酒状況を,表 8 に整理した。分析の結果,飲酒経験のない割合が,男子学生で 58.8%,女子学生で 78.5%となり,全履修学生(N=254)の約 7 割が,飲酒経験がないことがわ かった。 4)運動の実施状況 表9.初年次学生の運動状況 N % N %ほとんどしない
19
16.0
33
24.4
2~3回/月
17
14.3
22
16.3
1~2回/週
28
23.5
34
25.2
3~4/週
33
27.7
20
14.8
5/週
22
18.5
26
19.3
男子(N=119)
女子(N=135)
初年次学生の運動状況を,表 9 に整理した。分析の結果,ほとんど運動をしない割合は,男子 学生で 16.0%,女子学生で 24.4%となり,全履修学生(N=254)の約 2 割が運動をまったくし ていないことがわかった。- 23 -
5)健康度および生活習慣の評価 表 10.初年次学生と県外大学 1 年生との比較 M SD M SD M SD M SD 身体的健康度 14.4 2.6 14.6 2.6 14.4 2.8 14.4 2.6 精神的健康度 14.1 3.3 14.0 3.1 14.1 3.7 13.8 3.0 社会的健康度 14.1 3.1 12.2 3.1 *** 13.7 3.2 12.1 3.2 * 合計 42.6 6.3 40.8 6.2 ** 42.1 6.5 40.3 6.3 ** 運動行動条件 18.0 4.9 15.2 5.3 *** 16.5 4.9 15.2 5.3 * 運動意識 12.3 2.0 11.2 2.4 *** 11.6 2.3 11.3 2.3 小計 30.2 6.1 26.4 7.0 *** 28.1 6.7 26.5 6.8 * 食事バランス 21.4 5.4 20.7 5.3 21.7 4.9 20.1 5.6 *** 食事の規則性 7.3 2.9 10.8 4.1 *** 7.5 2.8 10.8 3.9 嗜好品 8.8 1.9 8.9 1.8 9.2 1.8 8.8 1.8 * 小計 37.5 7.2 40.3 8.6 *** 38.5 6.4 39.7 8.8 休息 10.4 2.9 10.5 3.0 10.1 3.1 10.3 3.1 睡眠の規則性 6.9 2.9 5.7 2.7 *** 7.4 2.7 5.6 2.4 *** 睡眠の充足度 11.8 2.8 10.5 3.4 *** 11.3 3.3 10.4 3.2 ** ストレス回避 15.2 2.5 13.8 2.8 *** 14.5 2.7 13.9 2.7 * 小計 44.3 7.9 40.5 7.9 *** 43.3 8.4 40.2 7.7 *** 合計112.1 16.5 107.2 17.2 ** 109.9 16.6 106.4 16.5 * 健康度 生活習慣 尺度 男子 女子 履修学生 (N =135) 県外大学1年生 (N =303) 休養 履修学生 (N =119) 県外大学1年生 (N =303) 健康度 運動 食事 p< .5* ,p
< .01* , p< .001*** 初年次学生の健康度,および生活習慣の特徴を示すために県外大学 1 年生のデータと比較し, 表 10 に示した。分析の結果,健康度は,男女ともに履修学生が県外大学 1 年生より有意に高い ことが示された。男子(t(420)= 2.68, p< .01),女子(t(421)= 2.71, p< .01)。生活習 慣の測定値も同様に,男女ともに履修学生が県外大学 1 年生より高いことが示された(男子(t (420)= 2.66, p< .01),女子(t(421)= 2.03, p< .05))。 表 11.アルバイトの有無による比較 M SD M SD 身体的健康度 14.2 2.8 14.6 2.6 精神的健康度 14.2 3.5 14.0 3.6 社会的健康度 14.2 3.2 13.4 3.1 * 合計 42.6 6.3 42.0 6.5 運動行動条件 17.2 5.1 17.2 4.8 運動意識 11.9 2.1 11.9 2.4 小計 29.1 6.5 29.1 6.6 食事バランス 21.6 5.0 21.6 5.4 食事の規則性 7.0 2.7 8.0 3.0 ** 嗜好品 9.0 1.8 9.1 1.9 小計 37.6 6.7 38.7 7.0 休息 9.5 2.9 11.4 2.8 *** 睡眠の規則性 6.8 2.6 7.7 2.9 ** 睡眠の充足度 11.0 3.1 12.3 2.8 ** ストレス回避 14.7 2.5 15.0 2.8 小計 42.0 7.4 46.4 8.5 *** 合計 108.7 15.6 114.2 17.5 * 食事 休養 健康度 生活習慣 尺度 アルバイト している (N=153) していない (N=101) 健康度 運動p
< .5* ,p
< .01* ,p
< .001***初年次学生の健康度および生活習慣について,アルバイトの有無による比較を行い,表 11 に 示した。分析の結果,アルバイトの有無による健康度への有意差は認められなかった(t(252) = .75, n.s.)。一方生活習慣については,アルバイトをしていない学生の値がしている学生より有 意に高かった(t(252)= -2.61, p< .05)。特に食事の規則性(t(252)= -2.69, p< .01)と 休養尺度(t(252)= -4.34, p< .001)の値が有意に低いことが示された。 表 12.生活習慣と運動実施 M SD M SD 身体的健康度 14.6 2.7 13.6 2.3 * 精神的健康度 14.2 3.5 13.4 3.6 社会的健康度 14.4 3.1 12.0 2.6 *** 合計 43.2 6.2 39.1 6.0 *** 運動行動条件 18.7 4.0 11.2 3.2 *** 運動意識 12.3 2.2 10.5 1.7 *** 小計 31.0 5.6 21.7 4.1 *** 食事バランス 21.8 5.2 20.9 4.9 食事の規則性 7.5 2.9 6.8 2.4 嗜好品 9.0 1.9 9.1 1.8 小計 38.3 6.9 36.8 6.2 休息 10.3 2.9 9.9 3.4 睡眠の規則性 7.3 2.8 6.8 2.6 睡眠の充足度 11.7 3.2 10.7 2.4 * ストレス回避 15.1 2.5 13.9 3.0 小計 44.4 8.2 41.2 7.4 * 合計 113.8 16.0 99.7 13.7 *** 尺度 健康度 生活習慣 健康度 運動 食事 休養 運動 する (N=202) しない (N=52) p< .5* ,
p
< .01* ,p
< .001*** 初年次学生の健康度および生活習慣について,日ごろ運動をする人としない人との比較を行い, その結果を表 12 に示した。分析の結果,日常的に運動をする学生はしない学生より健康度の値が 有意に高かった(t(252)= -4.27, p< .001)。また生活習慣の値においても,運動をする学生は しない学生より有意に高かった(t(252)= -5.78, p< .001)。なかでも下位尺度である睡眠の充 足度の値が,運動をする学生の方がしない学生より有意に高かった(t(252)= -2.27, p< .05)。 3.運動習慣 1)変容ステージ 表 13.履修学生の運動習慣変容ステージの割合N
%
N
%
無関心期12 10.1
16 11.9
関心期25 21.0
52 38.5
準備期40 33.6
34 25.2
実行期2
1.7
9
6.7
維持期40 33.6
24 17.8
ステージ 男子(N
=119) 女子(N
=135) 初年次学生の運動習慣の変容ステージの状況を男女別に整理し,表 13 に示した。分析の結果,- 25 -
女子学生は,関心期のステージが 38.5% と最も多いことがわかった。 2)運動行動変容ステージと健康度・生活習慣 初年次学生の運動行動変容ステージと健康度・生活習慣について,各ステージ間の比較を行う ために対応のないt検定を行った。 表 14.無関心期と関心期の比較 M SD M SD 身体的健康度 13.54 2.59 13.84 2.55 精神的健康度 13.79 2.66 14.34 3.47 社会的健康度 12.11 3.10 12.29 2.88 合計 39.43 5.67 40.47 6.26 運動行動条件 10.93 3.75 14.32 3.64 *** 運動意識 10.14 2.01 11.26 2.01 * 小計 21.07 4.98 25.58 4.91 *** 食事バランス 20.11 5.14 20.43 4.31 食事の規則性 6.39 2.42 7.00 2.63 嗜好品 9.21 1.81 9.39 1.14 小計 35.71 5.90 36.82 5.72 休息 9.54 2.77 10.23 3.10 睡眠の規則性 6.04 2.32 7.10 2.60 † 睡眠の充足度 10.36 2.11 11.22 2.67 ストレス回避 13.57 2.50 14.04 2.66 小計 39.50 6.36 42.60 7.30 * 合計 96.29 12.84 105.00 13.06 ** 運動 食事 休養 無関心期 (N=28) 尺度 健康度 生活習慣 運動行動変容ステージ 関心期 (N=77) 健康度 †< .10, p< .5* , p< .01* , p< .001*** 分析結果を表 14 に示した。無関心期と関心期間では,健康度には有意差はなく(t(103)= -.77, n.s.),生活習慣において準備期の値が無関心期より有意に高かった(t(103)= -1.99, p < .01)。 表 15.関心期と準備期の比較 M SD M SD 身体的健康度 13.84 2.55 14.49 2.46 精神的健康度 14.34 3.47 13.68 3.68 社会的健康度 12.29 2.88 14.42 2.60 *** 合計 40.47 6.26 42.58 5.33 * 運動行動条件 14.32 3.64 18.35 3.40 *** 運動意識 11.26 2.01 12.22 1.89 ** 小計 25.58 4.91 30.57 4.55 *** 食事バランス 20.43 4.31 21.78 5.05 † 食事の規則性 7.00 2.63 7.82 2.86 † 嗜好品 9.39 1.14 8.59 2.32 ** 小計 36.82 5.72 38.20 7.14 休息 10.23 3.10 10.31 3.01 睡眠の規則性 7.10 2.60 7.30 2.89 睡眠の充足度 11.22 2.67 11.82 3.19 ストレス回避 14.04 2.66 15.34 2.33 ** 小計 42.60 7.30 44.77 7.85 † 合計 105.00 13.06 113.54 14.65 *** 運動行動変容ステージ 関心期 (N=77) 準備期 (N=74) 健康度 運動 食事 休養 尺度 健康度 生活習慣†
< .10,p
< .5*,p
< .01*,p
< .001***分析結果を表 15 に示した。関心期と準備期間では,健康度と生活習慣のどちらも関心期より 準備期の値の方が有意に高かった(t(149)= -2.23, p< .05),(t(149)= -3.79, p< .001)。 表 16.準備期と実行期の比較 M SD M SD 身体的健康度 14.49 2.46 14.09 3.51 精神的健康度 13.68 3.68 12.64 4.18 社会的健康度 14.42 2.60 15.64 2.80 合計 42.58 5.33 42.36 7.83 運動行動条件 18.35 3.40 19.00 4.52 運動意識 12.22 1.89 12.45 2.16 小計 30.57 4.55 31.45 6.28 食事バランス 21.78 5.05 21.09 4.18 食事の規則性 7.82 2.86 7.45 1.97 嗜好品 8.59 2.32 10.00 0.00 * 小計 38.20 7.14 38.55 3.93 休息 10.31 3.01 9.45 3.17 睡眠の規則性 7.30 2.89 7.18 1.17 睡眠の充足度 11.82 3.19 9.55 3.33 * ストレス回避 15.34 2.33 14.18 3.28 小計 44.77 7.85 40.36 9.66 † 合計 113.54 14.65 110.36 13.51 運動行動変容ステージ 準備期 (N =74) 実行期 (N =11) 健康度 運動 食事 休養 尺度 健康度 生活習慣 †< .10, p< .5* ,p< .01* ,p< .001*** 分析結果を表 16 に示した。準備期と実行期間では,健康度と生活習慣のどちらにも有意差は 認められなかった(t(83)= .12, n.s.), (t(83)= .68, n.s.)。 表 17.実行期と維持期の比較 M SD M SD 身体的健康度 14.09 3.51 15.34 2.78 精神的健康度 12.64 4.18 14.59 3.49 社会的健康度 15.64 2.80 15.64 2.82 合計 42.36 7.83 45.58 6.40 運動行動条件 19.00 4.52 21.70 3.01 * 運動意識 12.45 2.16 13.03 2.21 小計 31.45 6.28 34.73 4.62 * 食事バランス 21.09 4.18 23.52 5.75 食事の規則性 7.45 1.97 7.83 3.17 嗜好品 10.00 0.00 8.86 2.03 *** 小計 38.55 3.93 40.20 7.86 休息 9.45 3.17 10.55 2.87 睡眠の規則性 7.18 1.17 12.39 3.32 睡眠の充足度 9.55 3.33 9.55 3.33 * ストレス回避 14.18 3.28 15.86 2.42 * 小計 40.36 9.66 46.45 8.80 * 合計 110.36 13.51 121.39 17.08 * 運動行動変容ステージ 実行期 (N =11) 維持期 (N =64) 健康度 運動 食事 休養 尺度 健康度 生活習慣
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分析結果を表 17 に示した。実行期と維持期間では,健康度には有意差はなく(t(73)= -2.01, n.s.),生活習慣において維持期の値が有意に高いことが示された(t(73)= -2.03, p< .05)。 考察 1.健康関連体力 平成 27 年度体力・運動能力調査(スポーツ庁,2016)で示された 20 歳から 24 歳までのデ ータとの比較の結果,男子学生は,柔軟性は高いが最大筋力と全身持久力において劣ることが示 された。また女子学生も,柔軟性は高いが最大筋力が低いことが示された。 著者の講義内で実施する体力テストは,学生が自身の体力レベルの現状を把握することを主た る目的としている。しかしヘルスリテラシーを向上させるという観点では,自身の健康レベルを セルフモニタリングできるスキルにつなげるためには,体力テストを実施する意義だけでなく, 得られたデータがどのような意味を持つのかについてさらに説明する必要があろう。例えば長座 体前屈で測定される柔軟性は,移動を含むさまざまな身体活動を遂行するために必要な関節の動 きやすさ・動きの大きさを評価しており,それにより習慣的な身体活動の効果も評価できる指標 である(田中ほか,2013)。したがって柔軟性を保つことは,生涯にわたり高い身体活動レベル を維持できることにつながる。握力は,全身の筋力を測定する代表値であることや骨格筋量が反 映されるために最大筋力の評価指標とされる(鈴木,2016)。したがって最大筋力の衰えは,身 体活動レベルの低下につながる。また永井(2015)は,脳機能の側面から,筋力の低下が認知 機能低下のリスクとなる可能性を指摘し生涯にわたり筋力の維持向上を図る必要性を述べてい る。20 mシャトルランは,全身持久力の測定指標となっている。最大酸素摂取量を推定するこ とで,長時間にわたりその活動がより高い酸素摂取水準で行える体力であるかどうかを測定する (田中ほか,2013)。全身持久力は,肺や心臓,血管などの酸素摂取・運搬系と骨格筋の酸素利 用系を総合的に反映するため,健康と関連する最も重要な体力である(高橋,2016)。したがって, 心肺機能の衰えは死亡率の上昇につながるといえる。このように,自身のデータを活用するプロ グラムを導入する際には,健康情報を獲得しそこから正しい情報を理解し,自己評価できる環境 を整えることが,運動行動の変容につながる重要な点であると思われる。 2.生活習慣 初年次学生の生活習慣の状況を把握するために,①アルバイト,②喫煙,③飲酒,④運動の4 項目についてのデータを整理した。その結果,アルバイトの実施状況としては,学生の約6割が すでにアルバイトをしていた。喫煙については,約9割の学生が非喫煙者であった。飲酒につい ては,約7割の学生が飲酒の経験がなかった。運動については,約2割の学生が運動をほとんど していないことがわかった。また,沖縄県外の大学 1 年生との比較を行った結果,男女ともに履 修学生の方が,健康度と生活習慣(運動,食事,休養)のどちらも良好な状況であったが,食事 面において,男子は食事が不規則なこと,女子は食事のバランスの悪さがネガティブな特徴とし てあげられた。そこで,アルバイトの有無による比較をしたところ,アルバイトをしている学生 の生活習慣に課題があることが示された。具体的には,食事や睡眠が規則正しくとられていない ことと,休息や睡眠が不十分であることが認められた。 アルバイトをしている学生の状況をさらに詳細にみていくと,7割が週平均4回~5回の頻度 で行っていた。また約6割が1回の平均労働時間が5~6時間で,7時間を越える学生も 2 割弱いることがわかった。平均終了時間が 23 時~ 24 時になる学生が約 55%と最も多く,24 時を 超える学生も約 10%いることがわかった。つまり,初年次学生のおよそ 6 割が,大学での学業 を終えた後,週 4 ~ 5 回のペースで毎回 5 ~ 6 時間のアルバイトを行い,深夜遅くに帰宅する 生活を送っていることがわかった。田村ほか(2011)は,大学生を対象にアルバイトの心理的 well-being への影響を検討した結果,アルバイト経験が,人格的成長と積極的な対人関係に対し てポジティブな影響を与える経験になっていることを示唆している。確かに本調査においても, アルバイトをしている学生はしていない学生より社会的健康度得点が有意に高かった(表 11)。 すなわち,充実した毎日を送っていると自己評価していた。しかし一方で,既述したとおり,ア ルバイトをしている学生は,食事面と休養面で課題があることも自覚していた。このような現状 では,アルバイトをすることによるネガティブな側面が,学生の健康的な生活習慣の構築への阻 害要因になることが懸念される。また喫煙と飲酒の状況としては,喫煙者は 1 割程度,飲酒経験 者は 3 割程度いた。調査対象者の多くが未成年者であることから,本調査結果はおおむね妥当で あろう。ただし大学入学後には,年齢制限がなくなることや人間関係の広がりなどにより,喫煙 や飲酒の機会が増えることが容易に予測できる。大学生の生活習慣に関する研究をレビューした 徳田(2014)は,学生期が最も生活習慣が悪化し,それは大学入学後,半年以内に起こるとす る知見は一致した研究成果であると述べているが,本調査結果からもその傾向は伺える。さらに いえば,アルバイトをすることが,そのトリガーになっている可能性があるのではないだろうか。 運動習慣に関する状況としては,初年次学生の 8 割が運動をしていた。さらに,運動をしてい る学生は,しない学生より健康度が高く生活習慣も優れていた。具体的には,健康度では,身体 的健康度(よく眠れていて食欲があるなど)と社会的健康度(毎日が充実しているなど)が高く, 生活習慣では,特に睡眠の充足度(睡眠時間が十分に取れているなど)が高いことが示された。 しかし,これらの結果が運動による効果であるかは,さらなる検討が必要である。 3.運動習慣 1)初年次学生の運動行動変容ステージ状況 上述のとおり,初年次学生の 8 割が運動をしていると回答した。それではその中で,運動が習 慣化している学生はどの程度いるだろうか。5 つのステージで示される運動行動変容ステージに 着目しその現状を確認した。その結果,行動変容の初期段階である無関心期(運動をすることに 抵抗を示す状態)と関心期(運動をするかどうかの岐路に立つ状態)には,男子が約 30%,女 子が約 50%いた。一方,維持期(好ましい運動習慣が形成され運動がライフスタイルの一部に なっている状態)にも,男子の約 30%,女子の約 20% がいることがわかった。健康教育は,修 得した健康関連の知識をいかに自身の運動継続へと結び付けていくことができるかを試す場でも ある。つまり運動アドヒアレンスの強化が大きな目標の一つである。したがって,履修者の運動 行動の多様性へ対応しうる準備が必要である。本調査対象者の運動行動変容ステージは,初期段 階の割合が多いものの,全てのステージに学生が存在していることがわかった。岡(2000)は, 運動アドヒアレンス強化のためには,具体的介入方法を確立しその効果を確かめていく応用的研 究と,行動変容のステージ移行の決定要因を見極める基礎研究が必要であることを強調している。 したがって,それぞれのステージに属する履修者の特徴をさらに明らかにしていくことが必要で あろう。
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2)健康度・生活習慣についての行動変容ステージ間比較 そこで, DIHAL.2 の下位尺度である健康面,運動面,食事面,休養面における,各ステージ間 の特徴を確認した。その結果,無関心期と関心期では,関心期にいる学生ほど,運動のための時 間や仲間を確保し,運動をすることの楽しさやメリットを実感する体験が増えていることが確認 された。岡(2000)は,関心期の主な決定要因に「運動の恩恵と負担の知覚」をあげているが, 本分析においても,関心期の学生が,時間や仲間を確保することで,運動のメリットを実感して いることが確認された。関心期と準備期では,準備期にいる学生ほど,健康面,運動面,休養面 のすべてにおいてよりポジティブな体験をしていることが確認された。岡(2000)は,準備期 の主な決定要因に「セルフ・エフィカシー」をあげ,このステージが最も介入効果が大きいと指 摘している。本分析結果からも,準備期の学生ほど,運動行動が改善できているだけでなく,喫 煙や飲酒の減少や体重や人間関係をコントロールすることで,ストレスを上手く回避しより充実 した毎日を送っている様子が伺えた。準備期と実行期では,実行期にいる学生ほど,喫煙と飲酒 の量は少ない一方で,睡眠の充足度が低いことが確認された。岡(2000)は,実行期の主な決 定要因に「ソーシャル・サポート」と「行動的スキル」をあげている。睡眠の充足度の低さの原 因解明にはさらなる分析が必要だが,サポート源を確認することで周囲の人の力を上手く活用で きるスキルを高めることが,次ステージ移行のための重要な介入方略になるのかもしれない。実 行期と維持期では,維持期にいる学生ほど,たばこやアルコールなどの嗜好品をより控えること で体調を管理し、それをストレス解消に繋げていることが確認された。岡(2000)は,維持期 の主な決定要因に「運動のしやすさ」をあげ,ライフスタイルが継続できるよう周囲の環境を再 評価するなどの重要性を指摘している。その方略に加え,維持期にいる学生達がどのようにこの ステージに移行していったのか,そのプロセスを分析していくことも,介入方法を探るための重 要な情報資源になると思われる。 引用参考文献 蛯名玲子(2011)ヘルスリテラシー研究の概況.日本健康教育学会誌.19(2) 木内敦詞・橋本公雄(2012)大学体育授業による健康づくり介入研究のすすめ.大学体育学,9:3-22. リンダ・グラットン・アンドリュー・スコット:池村千秋訳(2017)100 年時代の人生戦略.東洋経済: 東京 中山和弘(2014)ヘルスリテラシーとヘルスプロモーション,健康教育,社会的決定要因.日本健康教育学会誌. 22(1),76-87. 永井宏達(2015)レジスタンストレーニングの方法と効果.運動による脳の制御 認知症予防のための運動. 杏林書院:東京. 西田順一(2015)テキストマイニングによる大学体育授業の主観的恩恵の抽出:性および運動・スポーツ習 慣の差異による検討.体育学研究.60,27-39.158–162. 岡浩一朗(2000)行動変容のトランスセオレティカル・モデルに基づく運動アドヒレンス研究の動向.体育 学研究,45:543-561.Prochaska, J. O. and DiClemente, C. C. (1983) Stages and processes of self-change of smoking: Toward an integrative model of change. Journal of Consulting and Clinical Psychology, 51: 390–395.
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In Creating Health Educational Program in Okinawa University:
Present Condition of Freshman’s Physical Strength, Exercising Habit and Life style.
Masako ISHIHARA
This research aimed at grasping the present condition of freshman’s physical strength, lifestyle and exercising habit. A new physical fitness test was conducted to 261 freshmen (140 males and 121 females) to measure health-related physical strength. As a result, in comparison with data from Japan Fitness Test (from 20 to 24 years old), the male students showed high flexibility but low maximum muscle and Cardiorespiratory fitness. Also with female students, the result showed high flexibility but the number of maximum muscle was significantly lower. As for lifestyle and exercising habit, the test for healthiness and lifestyle diagnosis was conducted to 254 freshmen (119 males and 135 females). The result in the lifestyle test showed that students working part-time job were unable to take regular meals and sleep having a problem of lack of sleep and rest. For exercising habit, 10 % of students were indifferent to exercising. The result of this investigation will be utilized as a basic material to create a health educational program for freshmen.