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Growth, Health and Gender Imbalance : Evidence from India(アジア・太平洋研究センター主催,総合政策学部共催講演会)

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Academic year: 2021

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Growth, Health and Gender Imbalance: Evidence from India(Arup Mitra)

アジア・太平洋研究センター主催,総合政策学部共催講演会

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Growth, Health and Gender Imbalance: Evidence from India

Arup Mitra( )

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南山大学アジア・太平洋研究センター報 第 15 ―  ―26 性の労働参加率を低める,という悪循環がある,と観察される。  女性の健康,教育,収入の改善は,男女比の改善につながるのか,逆に男女比の改 善が女性のエンパワメントの改善につながるのか,その関係が問題となる。クズネッ ツの逆 U 字仮説をジェンダーの問題にも当てはめれば,経済成長とともに,ジェン ダーの不平等性は改善すると予測される。少なくとも経済成長があれば,妊婦の死亡 率や乳幼児の死亡率が下がるため,男子が多いという自然に反する男女比は改善する はずである。そして,教育の普及などにより女性の生産性が高まり,女性の労働参加 が進めば,経済成長は加速すると考えられる。  インドの状況については,1991 年まで男女比は悪化していたが,全体としてはそ の後改善した。ただし,乳幼児については,悪化が続いている,という憂慮すべき状 況がある。この事実を観察して,男子選好の傾向が,少子化の傾向が進むとともにか えって強まっているのではないかなどの仮説が提示されている。  ヘルスケアサービスの提供に関するジェンダー差は,比較的新しい研究分野であ る。家計において資源が限られていれば,男子選好のある社会では,男子の場合のほ うが借金をしてでも医療を受けさせる可能性が高いことが先行研究で示されている。 子供でなくても大人についても同様であり,医療が必要となった場合に,老齢の女性 よりも老齢の男性のために借金をする蓋然性のほうが高いという研究がある。予防接 種なども女子のほうが十分に与えられていないという結果もある。  相関関係をみてみると,男女比と乳幼児死亡率の関係,経済成長とジェンダーのエ ンパワメントの関係,経済成長と乳幼児死亡率の関係は負の相関,貧困と乳幼児死亡 率の関係は正の相関が,一般には観察される。そのことを前提に,女性の労働市場へ の参加がジェンダーの問題に及ぼす影響を,1993 年度,1999 年度,2004 年度,2011 年度につき,インドの 16 州を対象に調査した結果は以下の通りである。  男女比が改善すると乳幼児死亡率は低まる,経済成長は必ずしも男女比を改善しな い,女性の労働市場参加率の向上は男女比を改善する,貧困と健康状況は相関する, などの結果がえられた。とくに,重要なポイントは,女性の労働市場参加率の改善は 男女比の改善に貢献する,というところである。  つまり,女性の労働市場参加率の向上は,女性の収入を増加させ,食糧や医療,教 育,とくに彼女らの女子の子供の,それらへのアクセスを改善すると考えられる。さ らに,女性の労働市場参加率は家計内の意思決定での女性の発言権を増すと考えられ る。これらのことが男女比の改善に貢献すると考えられる。そのほか,医療のインフ ラの改善も,女子児童の生存率を改善し,男女比を改善すると考えられる。  以上のような発表に対して,そもそもなぜ男子選好がインドでは強いのか,州に よってその傾向は異なるのか,貧困層ではそもそも女性も労働市場で働かざるをえな いのではないか,どうすればインドで女性の社会進出が促進されるのか,医療と教育 20041226_アジア太平洋研究センター報_第15号_c.indb 26 2020/06/18 11:29:08

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―  ―27

Growth, Health and Gender Imbalance: Evidence from India(Arup Mitra)

でどちらがよりジェンダー問題の改善に重要か,などについて,活発な議論がなされ た。

(文責:佐藤 創,星野 昌裕)

参照

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