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17. 疼痛緩和チームが関わった呼吸器症状に対するチームアプローチ(第18回群馬緩和医療研究会)

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Academic year: 2021

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抜去. 結果として 1回/週程度のドレナージにて症状コ ントロール可能となった. これがなければ外出しても 人の目が気にならない」②腹痛に伴う苦痛 塩モヒの持 続注入からデュロテップパッチ 2, 5 mg に変 , 8/21現 在 17,5mg まで増量.自ら運転し,買い物などの外出が可 能な状態. ③親としての苦悩 (引き篭りの娘に対して) A さんが病気になる以前は, 母親とさえコミュニケー ションが難しい状態であった. 自宅療養を通し, 衝突し ながらも, 徐々にお互いを受容できるようになり, 娘の こころの成長も見られている. 【まとめ】 退院して 3 か月経ち, 体重は 5kg 減少したが, K さんの真っ直ぐな 目は泣いたり, 笑ったりして益々輝いている. それは, 暮 らしの中で, 母と子が関係を深める事ができた表れと える. その中で, 暮らし, こころを視点に置いた医療を展 開し, 察したのでここに報告する. 17.疼痛緩和チームが関わった呼吸器症状に対するチー ムアプローチ 奥澤 直美,小林 剛,眞中 章弘 (独立行政法人国立病院機構西群馬病院) 【はじめに】 疼痛緩和チームが関わった呼吸困難患者の 対 応 に つ い て 報 告 す る. 【症 例】 症 例 1:肺 が ん がん性胸膜炎 肋骨転移の患者 治療の効果がなく病状 は進行, 呼吸困難が出現. それに伴い, 病状や他に治療法 があるかなど今後の不安が強かった. 主治医へ病状と今 後起こりうる状況の説明や抗不安薬投与を伝え, 傾聴と 呼吸指導をし, 不安の軽減に努め, 呼吸困難の訴えが少 なくなった. 症例2:肺がん 胸膜浸潤 胸椎転移の 患者 胸膜浸潤の悪化で疼痛が増強し, 痛みで息がで きなく苦しい. でも薬を増やすと眠気が心配.」と訴えが あった. 眠気の苦痛を え, 鎮痛補助薬を追加. 疼痛が軽 減し「吸う時痛くない.」という言葉があった. 症例3: 肺がん がん性胸膜炎の患者 胸痛と呼吸困難があり, オキシコドンの内服と酸素を 用. 会話時に眠ってしま うほどの眠気が出現. オキシコドンの眠気も疑い, 減量 すると「眠気はよくなったけど, 痛いのと苦しいのは何 とかなるか.」と訴えがあり, フェンタニルの持続皮下注 射に変 .その後「せいは切れるけど苦しくない.痛みも いい.」という言葉があった. 【 察】 症例 1は呼吸機 能の低下もあったが, 今後の不安から呼吸困難が増強し, さらに不安が増強. まず不安の軽減で呼吸困難の緩和を 図った. 2は疼痛増強による呼吸困難があった. 鎮痛補助 薬を追加し, 疼痛コントロールを図り, 呼吸困難も軽減. 原因の除去で呼吸困難の緩和を図った. 3は眠気により 呼吸困難の訴えが少なかったが, 日常生活に支障があっ た. オピオイドローテーションを行い適切な薬剤の 用 で, 呼吸困難の緩和を図った. 【結 果】 呼吸困難の対 応は, 不安の軽減, 原因の除去, 適切な説明や薬剤の 用 が重要である. 【おわりに】 呼吸困難の原因は様々な ため, 合的にアセスメントし, 個々にあったケアを見 出す必要があると える. 18.慢性呼吸器疾患末期の呼吸困難に,モルヒネを 用 してみて えた事 笹本 肇,内田 信之,荻原 博 森田 廣樹 (原町赤十字病院 外科) 命を脅かす疾患は, がんに限らない. がん対策基本法 により, 緩和医療はようやく医療制度上広く認知される 事となったが, がん以外の疾患に関しては体系化されて おらず, それぞれの領域で試行錯誤がなされている状況 である. 近年, 慢性呼吸器疾患の末期の呼吸困難に対しても, モルヒネは有効とされているが, 実際にはあまり 用さ れていない. 私自身は消化器外科医なので, もともと関 わる事さえほとんどなく, 経験の集積は困難である. 今 回経験した 2症例を通して, 問題点を検討したい. 【症 例1】 60代男性. 間質性肺炎. 2カ月前に呼吸困難増悪 のため入院したが, 末期と判断され当院内科に転院. 酸 素投与, ベネトリン吸入を行っていた. 咳, 呼吸困難が強 度で, 以前 CO2ナルコーシスを起こしたため睡眠薬は 制限され, 不眠が続いていた. 人工呼吸器装着の希望は なく, 緩和ケア依頼となった. 喋る事も内服も困難なた め, モルヒネ 6 mg/日のペースで持続皮下注を開始した. 開始後 4時間の間に早送りを 4回行い, 少しウトウトし て, 話しかければ喋れる状態となった. モルヒネ 9 mg/日 のペースに増量し, その後 3時間眠った後, 大 夫, 深 く眠れた」と話された.しかし翌朝は目覚めず,モルヒネ 開始後 1日半で亡くなられた. 【症例2】 70代女性. 肺気腫,認知症.半年前 HOT 導入したが,せん妄,不穏行 動が強くなり, 1カ月前に精神科の病院に入院していた. 急に呼吸困難となり, 当科に転院. 右緊張性気胸で持続 的胸腔ドレナージ開始. 手術は人工呼吸器から離脱でき ない可能性が高いとの判断で, 保存的治療のみ行ってい た. その後肺炎, DIC を発症し, 低酸素血症となるが, 酸 素マスクは苦しがって外してしまった. 家族は積極的な 治療を希望しなかった. 酸素投与法を工夫し, モルヒネ 3 mg/日のペースで持続皮下注を開始すると, あ, り, が, と,」と話された. モルヒネ開始後半日で亡くなられた. 186 第 18回群馬緩和医療研究会

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