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浸潤性神経膠腫の分子遺伝学的解析

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Academic year: 2021

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も有意差があったのは ASUV比率で, 次に CA 比率, ASUV5比率と続いた.R 群・NR 群間で MSUV比率,CT 長径和比率には有意差を認めなかった (p>0.05). これらより CT での形態評価よりも, SUV変化による 定量的評価のほうが治療効果の評価に有用であると え られた.また,多数の転移巣を認めた場合,ASUV5が,臨 床では簡 である. 悪性褐色細胞腫の I-MIBG 治療後 の評価に, F-FDG PET での定量的評価 (SUV測定)の 有用性が示唆された.

浸潤性神経膠腫の 子遺伝学的解析

群馬大学大学院医学系研究科病態病理学 信 澤 純 人 最も悪性度の高い原発性脳腫瘍である膠芽腫は, その 子生物学的, 臨床的性格より, 発生経路が 2つに大別 できると えられている. 1つは一次性膠芽腫と呼ばれ, 神経症状が出現してから最初に得られた病理組織検体に おいて既に膠芽腫の組織像を呈するものである. このタ イプは膠芽腫の殆ど (>90%)を占める.もう 1つは二次 性膠芽腫と呼ばれ, 低悪性度の星細胞腫を先行病変とし て, その経過中に悪性転化を起こし膠芽腫に至るものを 指す. 2008年に膠芽腫におけるイソクエン酸脱水素酵素 1 (isocitrate dehydrogenase 1, IDH1) 遺伝子の点変異が初 めて報告された. IDH1変異を示した症例は 12%と決し て多くはなかったが, 特筆すべきはそれが二次性膠芽腫 に集中していたことである. そこで, 低悪性から悪性のさまざまな神経膠腫におけ る IDH1遺伝子変異を検索し,TP53変異,1p/19q欠失な どのその他の遺伝子変異との関係, 予後との相関を検討 した. 80∼90%の高頻度の IDH1遺伝子変異を示した腫 瘍型は低悪性度星細胞腫瘍, 退形成性星細胞腫, 二次性 膠芽腫, 乏突起膠腫, 退形成性乏突起膠腫, 乏突起星細胞 腫, および退形成性乏突起星細胞腫であった. 一方, 一次 性膠芽腫では 5%の変異率であった. また, 異時的に複数 回生検を施行された症例を検索することで, IDH1変異 は神経膠腫の発生において TP53変異,染色体 1p/19q欠 失よりも早期のイベントであることが かった. 膠芽腫 においては, IDH1遺伝子変異の頻度は二次性膠芽腫に 優位に多く, 変異陽性例は陰性例と比較して発生年齢が 低く, 優位に生存期間が長いことが判明した. また, IDH1 遺伝子変異を有する一次性膠芽腫は臨床的, 生物 学的性格が二次性膠芽腫と類似していることが かっ た. このことから, IDH1遺伝子変異を検索することで, 臨床的には一次性膠芽腫と診断された症例の中から 真 の二次性膠芽腫 を検出することが可能であると えら れた. 362 第 59 回北関東医学会 会抄録

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