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IRUCAA@TDC : 顎関節症のMR 検査におけるスクリーニング検査としてのSTIR 撮像の有用性

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College,

Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

顎関節症のMR 検査におけるスクリーニング検査としての

STIR 撮像の有用性

Author(s)

神尾, 崇; 児玉, 紗耶香; 佐々木, 秀憲; 井本, 研一;

今泉, 晶子; 坂本, 潤一郎; 音成(山本), 実佳; 和光,

衛; 佐野, 司

Journal

歯科学報, 111(4): 433-433

URL

http://hdl.handle.net/10130/2573

Right

(2)

目的:わが国では顎関節症の画像検査としてパノラ

マエックス線撮影がスクリーニング検査として選択

され,その後に CT 検査,MR 検査が精査のために

選択されることが多い。その中で MR 検査は非侵

襲に施行することができ,軟組織に対するコントラ

スト分解能が高いことから関節円板を描出できる検

査である。しかし顎関節症の MR 検査では,表面

コイルを用いて顎関節部の限られた領域を撮像する

ため,それ以外の部位については撮像を行わないこ

とが多い。当科では顎関節症の MR 検査時に頭頸

部疾患のスクリーニング検査として STIR 像(脂肪

抑制 T2 強調像)撮像を行い,その他の可能性のあ

る疾患について診断を行っている。本研究では顎関

節症の MR 検査時に,たまたま見つかった顎関節

症以外の所見(incidental findings,以下 IF)の頻

度および特徴について検討した。

方法:東京歯科大学千葉病院放射線科において2005

年5月から2011年7月までの間に,顎関節症の臨床

診断のもと,頭頸部疾患のスクリーニングのための

STIR 撮像を含む顎関節 MR 検査が施行された患者

1,

404名(男性360名,女性1,

044名,平均年齢36.

歳,範囲;6∼92歳)を対象とし た。な お,IF に

ついては MR 検査読影レポートよりレトロスペク

ティブに調査した。

成 績:IF は348例(24.

8%)に 認 め ら れ た。348例

の中,炎症性疾患236例(67.

8%),腫瘤性疾患63例

(18.

1%),腫瘍性疾患31例(8.

9%)であった。部

位別では上顎洞(65.

2%)が最も多く,次いで上下

顎骨内(9.

4%)であった。脳内の異常所見と思わ

れる所見が11例(0.

7%)に認められた。また,顎

関節症と臨床的に診断されたが,それ以外の疾患の

存在により顎関節症様症状を惹起した可能性のある

ものは25例(1.

8%)であった。

考察:頭頸部疾患のスクリーニングのための STIR

撮像により顎関節症以外の疾患を検出できる可能性

がある。よって,顎関節症の MR 検査では,STIR

撮像が有用であると考えられた。

目的:口腔粘膜疾患の発見・診断にあたり粘膜の 「色の変化」は最も大切な診査項目である。しかし ヒトの脳は色の情報を正確な再現性をもって記憶で きない。色の変化を記録するには数値化する必要が ある。今回我々は口腔粘膜の白色病変について,小 型の分光測色計を用いて粘膜色の測定および記録を デジタルデータにより行い,さらに上皮の肥厚程度 と比較して,分光測色計による口腔粘膜色の測定・ 記録の有用性を検討した。 方法:2009年3月∼2010年6月に東京歯科大学千葉 病院口腔外科に来院し口腔粘膜に白色病変が認めら れた患者22名25部位を対象とした。分光測色計 CM -700d お よ び 色 彩 管 理 ソ フ ト ウ エ ア CM-S 100w 「SpectraMagicⓇNX」Basic 版(コ ニ カ ミ ノ ル タ セ ンシング)を用い,被験者の口腔粘膜の健常部と病 変部の色を測定・記録した。各々の被験者の健常粘 膜色を基準色,病変部粘膜色を測定色とし,色差と 分光反射率差を求めた。測色値は CIE(国際照明委 員会)が1976年に定めた L*a*b*表色系で表示した。 被験者のうち生検または切除を行った13名15部位に ついて NIH(アメリカ国立衛生研究所)が開発し た画像処理ソフトウエア ImageJ を用いて上皮厚さ を計測し測色値と比較した。被験者のうち4名5部 位について約3か月毎に最長13か月間観察を行った 間,本機で病変部粘膜色を測定し,値の変化につい て検討した。 成績:病変部粘膜色は健常部と比較して25部位中18 部位で L*値が増加,23部位で a*値が減少,21部位 で b*値が減少した。分光反射率は健常部と比較し て波長400−600nm で 増 加,600−700nm で 減 少 傾 向 で,19部 位 で450nm で の 増 加,18部 位 で550nm での増加,18部位で650nm での減少が見られた。 上皮の肥厚と粘膜色との関係は,上皮厚さとΔL*· ΔE*ab との間に正,Δa*·Δb*との間に負の相関が見 られた。病変の経過観察で本機を用いたことで肉眼 で識別できない微細な色調変化を経時的に記録でき た。 考察:本法は簡便で非侵襲的であるが詳細なデータ を得ることが可能で,今後の歯科チェアサイドでの 検査法として有用と思われた。口腔粘膜色の個人差 は大きく,粘膜色の変化は本人の健常色を基準に診 断すべきである。今回,分光測色計を用いて個々の 健常粘膜を基準に病変部と比較する方法でこの点を 解決できた。今後は他の口腔粘膜疾患についても検 討し歯科臨床検査としての有用性を追求したい。

№17:顎関節症の MR 検査におけるスクリーニング検査としての STIR 撮像の有用性

神尾 崇,児玉紗耶香,佐々木秀憲,井本研一,今泉晶子,坂本潤一郎,音成(山本)実佳,

和光 衛,佐野 司(東歯大・歯放)

№18:小型モバイル分光測色計を用いた口腔粘膜疾患診断補助方法の開発 −口腔粘膜

の白色病変における粘膜の臨床的色調変化と上皮肥厚程度の比較検討−

高本愛子

1)

,菅原圭亮

2)

,柴原孝彦

2)

,片倉 朗

3)

,松坂賢一

4)

,杉原直樹

5)

(東歯大・千病・臨床研修歯科医)

1)

(東歯大・口外)

2)

(東歯大・オーラルメディシン口外)

3)

(東歯大・臨検病理)

4)

(東歯大・衛生)

5) 歯科学報 Vol.111,No.4(2011) 433 ― 113 ―

参照

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