平成30年7月豪雨と浸水対策について 国土交通省水管理・国土保全局下水道部流域管理官付 水害対策係長 中田 啓介 目 次 ○平成30年7月豪雨について ○気候変動等を踏まえた対策 ・計画 ・ソフト対策 ・ハード対策 ○下水道による浸水対策に関する事業制度
平成30年7月豪雨と浸水対策
国土交通省 水管理・国土保全局
下水道部 流域管理官付
2
目次
○ 平成30年7月豪雨について
○ 気候変動等を踏まえた対策
・ 計画
・ ソフト対策
・ ハード対策
○下水道による浸水対策に関する事業制度
雨の降り方が「局地化」、「集中化」、「激甚化」
○近年、いわゆるゲリラ豪雨と呼ばれる局地的な大雨等が頻発し、全国各地で浸水被害が多発してお り、住民生活・社会経済活動に影響をきたしている。 ○全国のアメダスより集計した時間雨量50ミリ以上の降雨の発生回数(1,000地点あたり)は、昭和50年 から昭和60年には平均174回だったものが、平成20年から平成29年には平均230回となり、約30年前 の1.4倍に増加。 〇時間雨量100ミリを超える降雨も、毎年のように全国各地で発生するようになった。 3○10分で20mmを超える降雨がたびたび観測され、その降雨強度も年々増加傾向。 [年度] mm/10分 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0 18.0 20.0 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H21~H27年平均 ≒16.2mm/10分 H16~H20年平均 ≒15.7mm/10分 H11~H15年平均 ≒15.9mm/10分 H6~H10年平均 ≒15.7mm/10分 H1~H5年平均 ≒14.2mm/10分 増加傾向 10ブロック(北海道、東北、関東、北陸、中部、近畿、中国、四国、九州、沖縄)の主要雨量観 測所における10分間降雨年間最大値の平均値(出典・気象庁HP統計データより作成)
局地的な大雨(時間雨量100ミリ)
約1km
2に集中
(mm/hr)局地的な大雨の例
平成20年8月5日、東京都豊島区雑司ヶ谷の大雨 (MPレーダ、500mメッシュ) 4雨の降り方が「局地化」、「集中化」、「激甚化」
雨水の
約8割
が
下水道に流入
都市化の進展
○特に都市部では、都市化の進展に伴い、土地がアスファルトやコンクリートなどで覆われるようになる と、地中へ浸透する雨の量が減少し、雨水の流出量が増加する。 〇このように、局地的な大雨の発生頻度の増加や、都市化の進展に伴う雨水の流出量の増加などによ り、都市型の浸水被害(内水氾濫)のリスクが高まっている。降った雨の半数は、地中に浸透
雨水の
約5割
が
下水道に流入
1.6倍
(例)都市化の進展前
(例)都市化の進展後
降った雨の2割程度しか地中に浸透しない
5平成30年7月豪雨の特性
○ 6月28日以降、梅雨前線が日本付近に停滞し、また29日には台風7号が南海上に発生・北上して 日本付近に暖かく非常に湿った空気が供給され続け、台風7号や梅雨前線の影響によって大雨と なりやすい状況が続いた。 ○ このため、西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨となり、6月28日~7月8日までの総 降水量が四国地方で1,800mm、東海地方で1,200mm、九州北部地方で900mm、近畿地方で600mm、 中国地方で500mmを超えるところがあるなど、7月の月降水量が平年値の4倍となる大雨となったと ころがあった。 ○ 特に長時間の降水量について多くの観測所で観測史上1位を更新し、24時間降水量は75箇所、48 時間降水量は123箇所、72時間降雨量は119箇所で観測史上1位を更新した。 ※全国の気象観測所は約1,300箇所 6平成30年7月豪雨の内水被害
○ 内水氾濫による浸水被害が、西日本を中心に19道府県88地方公共団体で発生。 ○床上浸水が6,254戸、床下浸水が13,557戸、合計19,811戸の甚大な内水浸水被害。 ※被害戸数は地方公共団体からの報告による。 現在調査中の団体もあり、また、外水被害を含む 場合があることから、今後変動することがある。 床上(戸) 床下(戸) 合計 岡山県 岡山市 1,687 3,728 5,415 福岡県 久留米市 423 1,011 1,434 広島県 福山市 751 638 1,389 6,254 13,557 19,811 都道府県 市 被害状況 合計(88地方公共団体) 福知山市 舞鶴市 宮津市 与謝野町 京都府 和歌山市 海南市 和歌山県 岡山市 倉敷市 笠岡市 総社市 高梁市 井原市 岡山県 福山市 呉市 東広島市 坂町 府中市 竹原市 広島県 光市 岩国市 山口県 松山市 宇和島市 愛媛県 高知県 宿毛市 北九州市 久留米市 飯塚市 小郡市 福岡県 8月9日現在 78
○西日本各地で人命や健全な都市機能を脅かす甚大な浸水被害が発生 ○住宅地のほか、商店街等の市の中心部が浸水。
○学校等の避難所、消防署等の防災拠点も浸水が発生。
9 ○舞鶴市では、浸水被害が繰り返し発生。 ○下水道の整備が不十分であり、河川(高野川)の流下能力も不足。 ○浸水地区は、消防署や避難地などの防災拠点もある都市機能集積地区であり、河川と下水道が 一体となった 早急な再度災害防止対策が必要。 写真1 舞鶴市字引土 付近 (国道27号) 平成30年7月7日撮影 写真2 舞鶴市字堀上 付近 平成30年7月7日撮影 浸水被害発生日 雨量 被害概要 時間雨量 27mm/h 床上浸水 130戸 総雨量 305mm 床下浸水 191戸 時間雨量 47mm/h 床上浸水 160戸 総雨量 337mm 床下浸水 385戸 時間雨量 61mm/h 床上浸水 208戸 総雨量 439mm 床下浸水 690戸 平成25年9月16日 平成30年7月7日 平成29年10月22日 近年の浸水被害
平成30年7月豪雨の被害事例(京都府舞鶴市)
平成30年7月豪雨における浸水対策の効果事例について
整備対象区域 整備対象区域 ○都市機能が集積するJR広島駅周辺地区では、 かつて1時間20㎜程度の雨で浸水が発生。 ○広島市民球場の建設に合わせ、広島駅周辺の浸水対策事業として、10年に1回程度降る非常に激しい雨(1時間降 雨量53mm相当)に対応できるよう、雨水貯留池(貯留量14,000m3)などの施設整備を実施。 →平成30年7月豪雨(時間最大雨量46mm、連続雨量391mm)では、当地区の床上・床下浸水被害の報告は0件。 2.浸水シミュレーションによる浸水対策効果の検証 [計画降雨53㎜/hr] (事業着手前) (事業完了後) 大州雨水貯留池 JR広島駅 1.対象区域図 ※平成21年4月の供用開始以 降、雨水貯留池への流入実 績は26回 (概ね3回/年)で あり、本事業は当地区の浸 水被害の軽減に大きく寄与。 大州雨水貯留池 上部利用 大州雨水貯留池 大州雨水貯留池 3.平成30年7月降雨における貯留状況 最大貯留量:14,000㎥ H30年7月豪雨:13,100㎥貯留 (時間最大雨量46mm 連続雨量391mm) 大幅に縮減! 広島県広島市 10平成30年7月豪雨における浸水対策の効果事例について
○糯ヶ坪地区は平成25年9月の台風により篠山市内で最も浸水被害を受けた。(床上浸水14戸・床下浸水4戸) ○浸水原因を調査した結果、排水先の河川水位が上昇したことにより、内水の排水機能が低下したことが判明。 ○平成29年度から雨水ポンプ場(2.0m3/秒)の整備に着手し、平成30年6月に整備が完了。 ○今回の豪雨でも河川水位が上昇したが、ポンプ場により内水の排水機能を確保し、浸水被害は発生しなかった。 河川水位の変動 過去の浸水被害 浸水被害発生時と今回の豪雨時の比較 新設ポンプ場 吐口高 渠底0.84m 渠頂1.84m ポンプがないと内水排水機能が低下 今回の豪雨では、7/5~7/8の4日間で59時間に わたりポンプを稼動。約7.8万m3の内水を排水し、 ポンプ場整備が浸水被害の軽減に大きく貢献。 浸水状況 もちがつぼ 年月日 河川最大 水位(m) 1時間最大 降水量(mm) 24時間最大 降水量(mm) 被害戸数 前回 H25.9.15~16 3.257 19.0 204.5 18 今回 H30.7.5~7.7 3.050 27.5 189.5 0 前回と同規模の 降雨であったが、 浸水被害は0件 兵庫県篠山市 11平成30年7月豪雨における浸水対策の効果事例について
P P H23.9.2~H23.9.4 1時間降雨 24.5mm 24時間降雨 198mm 48時間降雨 213mm 過去最大 P 西排水区 芳田排水区 浦安排水区 今保地区等 P P 北長瀬ポンプ場設置 浦安ポンプ場増設 P 当新田ポンプ場増設 西排水区 芳田排水区 浦安排水区 H30.7.5~H30.7.7 1時間降雨 26.5mm 24時間降雨 197mm 48時間降雨 306mm 過去最大 今保地区等 ○岡山市では、過去最大の24時間降雨を記録した平成23年の台風12号によ り、大規模な浸水被害が発生した地区などを中心に下水道の整備による浸水 対策を実施 ○笹ヶ瀬川左岸側流域では当新田ポンプ場ほか2カ所のポンプ場等を整備 ○平成30年7月豪雨では過去最大の48時間降雨を記録したが、対策を実施し た排水区(西・芳田・浦安)では浸水被害を大幅に軽減、一方、未対策区域で ある今保地区等では浸水が発生 岡山県岡山市 北長瀬ポンプ場(西排水区) 平成24年7月 稼働開始 排水能力 200m3/min 浦安ポンプ場(浦安排水区) 平成27年3月 356m3/min増強 排水能力 792m3/min 当新田ポンプ場(芳田排水区) 平成28年3月 305m3/min増強 排水能力 955m3/min H23年台風12号での浸水区域 H30年7月豪雨での浸水区域 当新田ポンプ場を整備した 芳田排水区は、過去最大の 48時間降雨が発生したが、 浸水被害報告が0件 芳田排水区における 浸水戸数(床上・床下) 浸 水 被 害 な し 12平成30年7月豪雨による下水道施設の被害状況
岡山県高梁市 ☆高梁浄化センター ☆落合汚水中継ポンプ場(汚水) ●マンホールポンプ22箇所 岡山県倉敷市 ●真備浄化センター ●管路破損1箇所 岡山県総社市 ☆美袋(みなぎ)浄化センター 広島県広島市 ●江波西一丁目ポンプ所(雨水) ●中野ポンプ所(雨水) ●管路破損15箇所 ●管路閉塞4箇所 ●マンホールポンプ3箇所 愛媛県西予市 ●野村浄化センター ●マンホールポンプ6箇所 広島県海田町 ●管路破損3箇所 兵庫県丹波市 京都府福知山市 ●管路閉塞1箇所 兵庫県神戸市 福岡県久留米市 ●中央浄化センター 広島県坂町 ●向田雨水ポンプ場(雨水) ●管路破損1箇所 ●マンホールポンプ1箇所 広島県安芸高田市 ☆向原中央浄化センター 山口県周南市 ●マンホールポンプ3箇所 広島県東広島市 ●管路破損10箇所 ●マンホールポンプ3箇所 ●氷上中央浄化センター ●氷上東浄化センター 広島県熊野町 ●管路破損1箇所 ●管路破損1箇所 岐阜県関市 広島県沼田川流域下水道 ●管路破損6箇所 ●管路破損2箇所 ●マンホールポンプ14箇所 広島県呉市 広島県庄原市 ●マンホールポンプ12箇所 広島県三原市 ☆和木浄化センター ☆下北方雨水ポンプ場(雨水) ●マンホールポンプ5箇所 愛媛県今治市 ●管路破損1箇所 ●ポンプ場(汚水)2箇所 ●ポンプ場(雨水)2箇所 ●管路破損12箇所 ●管路閉塞3箇所 ●マンホールポンプ2箇所 広島県江田島市 ●大柿処理区中継ポンプ場 ●管路破損1箇所 ●管路閉塞1箇所 ●管路閉塞1箇所 ●管渠破損1箇所 現在対応中 応急復旧済 凡例 ☆施設:日本下水道事業団が 復旧支援。 ○ 処理場、ポンプ場19箇所が浸水により機能停止(19箇所で応急復旧済み) ○ 道路陥没、土砂流入による管路破損等65箇所(62箇所で応急復旧済み) ○ 浸水によるマンホールポンプの機能停止71箇所(71箇所で応急復旧済み) 8月21日現在 1314 ○二級河川沼田川破堤(溢水)による浸水 ○ポンプ場内が浸水し、屋外、ポンプ室、発電機室内の機械、電気設備、及び建築付帯設備、建築 内装が浸水。機械、電気設備(操作盤ほか)が浸水し機能停止。 ○仮設ポンプ設置により応急復旧
平成30年7月豪雨による下水道施設の被害事例(広島県三原市)
大阪市梅田駅(H25.8) 名古屋市地下街(H25.9) 仙台市地下通路(H28.9) 床上浸水 床下浸水 愛知県岡崎市・名古屋市・一宮市 平成20年8月28~29日 146.5 mm/h(448 mm) 2,669戸 13,352戸 和歌山県和歌山市 平成21年11月11日 122.5 mm/h(257 mm) 493戸 1,425戸 東京都練馬区・板橋区・北区等 平成22年7月5日 74.5 mm/h(106 mm) 111戸 110戸 福島県郡山市 平成22年7月6日 74.0 mm/h(101 mm) 62戸 141戸 大阪府大阪市 平成25年8月25日 67.5 mm/h(83.5 mm) 41戸 1,279戸 愛知県名古屋市 平成25年9月4日 108.0 mm/h(141.5 mm) 251戸 4,975戸 愛知県名古屋市 平成26年8月6日 104.5 mm/h(150 mm) 16戸 54戸 栃木県小山市 平成27年9月9日 55.5 mm/h(273.5 mm) 932戸 593戸 高知県須崎市 平成27年9月24日 91.5 mm/h(363 mm) 1戸 551戸 熊本県宇土市 平成28年6月20日 122.0 mm/h(170.5 mm) 43戸 83戸 愛知県名古屋市 平成28年8月2日 85.5 mm/h(92.0 mm) 22戸 414戸 京都府京都市 平成25年8月 58 mm/h(58 mm) 愛知県名古屋市 平成25年9月 55 mm/h(73 mm) 宮城県仙台市 平成28年9月 108.0 mm/h(141.5 mm) 浸水被害地区 発生年月日 時間最大雨量(総雨量) 被害概要 一 般 家 屋 被 害 被害概要 京都駅前の地下街において浸水 被害が発生 栄駅周辺の地下街で浸水被害 が発生 仙台駅前の地下通路で浸水被 害が発生 地 下 街 等 被 害 浸水被害地区 発生年月日 時間最大雨量(総雨量) 小山市市内(H27.9) 15
近年の代表的な浸水被害(内水)実績
東大阪市(H29.7) 朝倉市(H29.7) 長岡市(H29.7) 川越市(H29.10) 床上浸水 床下浸水 福岡県朝倉市 平成29年7月5日 129.5mm/h(586mm) 227戸 115戸 福岡県北九州市 平成29年7月7日 61.5mm/h(203mm) 2戸 36戸 大阪府東大阪市 平成29年7月9日 73.5mm/h(83mm) 15戸 92戸 愛知県名古屋市 平成29年7月12日 86mm/h(161.5mm) 8戸 52戸 新潟県長岡市 平成29年7月18日 62mm/h(248mm) 9戸 72戸 秋田県秋田市 平成29年7月23日 22mm/h(79.5mm) 11戸 11戸 兵庫県姫路市 平成29年9月17日 65.5mm/h(131.5mm) 41戸 246戸 岐阜県大垣市 平成29年10月22日 36mm/h(259mm) 4戸 170戸 埼玉県川越市 平成29年10月23日 34mm/h(256.5mm) 232戸 196戸 埼玉県ふじみ野市 平成29年10月23日 42.5mm/h(286mm) 169戸 66戸 地下街 等被害 愛知県名古屋市 平成29年7月12日 86mm/h(161.5mm) 地下鉄駅で浸水被害 が発生 一 般 家 屋 被 害 浸水被害地区 発生年月日 時間最大雨量(総雨量) 被害概要 浸水被害地区 発生年月日 時間最大雨量(総雨量) 被害概要
平成29年度の代表的な浸水被害(内水)実績
16○温室効果ガスの排出量が最大となるRCP8.5シナリオ(4℃上昇に相当)では、21世紀末の降雨量の 変化倍率は約1.3倍、流量の変化倍率は約1.4倍、危険度の変化倍率は約5.3倍と予測。 〇将来の気温上昇を2℃以下に抑えることを前提としたRCP2.6シナリオでは、21世紀末の降雨量の変 化倍率は約1.1倍、流量は約1.2倍、危険度の変化倍率は約2.1倍と予測。 <計画降雨継続時間での計画規模の降雨量変化倍率> RCP8.5 (4℃上昇)相当 RCP2.6(2℃上昇)相当
気候変動による将来の降雨量、流量、危険度の変化倍率の試算結果
1718
○「
計画を超える規模の降雨
」で発生する浸水リスクの把握
再度災害防止から、事前防災・減災へ
○「
雨水管理総合計画
」の策定(選択と集中の観点)
どこを
→ 重点地区、一般地区等を区分
どの程度
→ 目標降雨
いつまでに → 段階的な整備方針、事業費
○「必要な備え」の実施
・「重要な箇所」におけるハード対策の実施
・「
浸水リスク
」の公開による、ソフト対策の強化 ⇒ 自助・共助の促進
そなえを推進(内水ハザードマップ、水位周知下水道など)
施設では防ぎきれない災害は必ず発生する
気候変動を踏まえた新たな雨水対策の考え方(案)
各地方公共団体の平成30年5月末時点における「メリハリをつけた計画の策定状況」、「ハード対策」、「水害 リスク情報の周知等に関するソフト対策」の取り組み状況を点数化し、5段階評価 メリハリをつけた計画の策定を通じ、「再度災害防止」に加え「事前防災・減災」や「選択と集中」の観点から、 浸水リスクを評価・把握し、雨水整備の優先度の高い地域を中心に浸水対策を推進することを期待 評価得点の算出 通信簿 評価 得点 (例) 60 点 浸水対策通信簿 20点未満 1 20点以上40点未満 2 40点以上60点未満 3 60点以上80点未満 4 80点以上 5 評価得点 通信簿 60点以上80点未満
4
合 計 / 3 メリハリをつけた計画とは、浸水リスク等を踏まえ ①どこを → 重点地区、一般地区等を区分 ②どの程度 → 目標降雨 ③いつまでに → 段階的な整備方針、事業費 を検討し、必要に応じて主要な施設計画を見直し て策定する計画。 項目別 小計 メリハリをつけた 計画策定 メリハリをつけた計画の策定状況 60 下水道法事業計画 事業計画の策定状況 30 効率的な取り組み 河川事業や、街づくりとの連携を図った取組み 10 重要対策地区の取り組み 重要対策地区における整備済面積 60 一般地区の取り組み 一般地区における整備済面積 30 内水HM 内水ハザードマップの策定状況とハザードマップを活用した訓練 の実施 30 水位の周知 下水道施設の水位を周知する取り組みの実施 30 自助・共助の推進 止水板の設置や土のう等の活用方法、雨水貯留・浸透に関する 市民への案内または助成を実施 30 防災教育 水害に関する防災教育の実施 10 45 65 配点 ソフト対策 100 100 ハード対策 計画 100 得点 (例) 75 大項目 中項目 内容 配点の合計は300点とし、合計を1/3 して100満点とする。浸水対策通信簿(試行)
19○全体計画面積、事業計画面積、整備済面積、今後の人口変化等を 踏まえた「選択と集中」の観点 ○再度災害防止に加え、事前防災・減災 ○リスクを把握することで対策方法が具体化できる (ハード対策だけでなく、ソフト対策や住民等との連携)
計画策定の必要性
○雨水管理方針で決めるべきこと どこを → 重点地区、一般地区 どれくらいの雨から → 目標降雨 いつまでに → 段階的整備方針、事業費 (必要に応じて主要な施設計画の見直し) ○雨水管理方針のエッセンスは事業計画に反映 (様式1)施設の設置に関する方針 ○雨水管理方針は、浸水対策を実施する全団体へ 策定を働きかけることが必要雨水管理方針と段階的整備計画
(参考)下水道統計より雨水管理総合計画について
20○雨水管理総合計画による新たな雨水管理の考え方 ◆これまで(従来の雨水対策) ・雨水区域は、汚水区域と概ね同一に設定 ・雨水区域内全域において、概ね同一の目標水準を設定 ・浸水被害が生じた地域を場当たり的に整備 ◆これから(雨水管理総合計画による雨水管理) ・雨水区域は、汚水区域と独立して設定(下水道による浸水対策を実施すべき区域の明確化) ・雨水計画区域内を浸水リスク等に応じて地域(ブロック)ごとに目標を設定 (きめ細やかな目標設定) ・年間投資可能額等を考慮しつつ、現在・中期・長期の時間軸を持った対策方針 ◆これまで ◆これから 汚水計画の区域にあわせ て雨水計画の区域を設定 (浸水被害の発生状況等 を考慮していない) 下水道による浸水対策を 実施すべき区域 = 一般地区 下水道による浸水対策を実施すべき区域 = 一般地区 重点対策地区 下水道整備を当面必要としない区域(既存の排水施設がある) 他事業を考慮して浸水対策を 実施する際の分担区分を整理 被害の状況等を鑑みハード対策等の 目標水準をきめ細かく設定する 事業の連続性等を考慮し た画一的な目標水準 甚大な浸水被害を回避すべき区域は ハードソフトにより浸水被害を最小化 = 重点対策地区 1/3 1/5 1/7 1/5 1/5 1/10 1/5 目標水準(5年確率) 1/3 1/3 事業の連続性等を考慮 した画一的な目標水準 汚水計画の区域にあわせ て雨水計画の区域を設定 (浸水被害の発生状況等 を考慮していない) 他事業を考慮して浸水対策を 実施する際の分担区分を整理 下水道による浸水対策を 実施すべき区域 = 一般地区 被害の状況等に鑑みハード対策等の 目標水準をきめ細かく設定する 甚大な浸水被害を回避すべき区域は ハード・ソフトにより浸水被害を最小化 = 重点対策地区 ◆これまで(従来の雨水対策) ◆これから(雨水管理総合計画による雨水管理) 雨水管理総合計画による新たな雨水管理のイメージ 21
雨水管理総合計画による新たな雨水管理の考え方
<雨水整備事業計画【平成16年度】> ・1時間あたりのピーク雨量:53.4mm ※雨量検証降雨データ:昭和36年(1961年)~平成3年(1991年) <雨水対策重点地区整備基本方針【平成28年度】> ・大雨時に床上浸水が発生するなど、浸水リスクが高く、被害が 発生した場合に、経済的損失が大きい都市機能が集積している JR千葉駅やJR蘇我駅周辺などの地区を対策を強化する重点 地区として選定 ・1時間あたりのピーク雨量:65.1mm ※雨量検証降雨データ:平成7年(1995年)~平成26年(2014年) 平成16年度 <市全域の整備水準の引き上げ゚> <5年確率⇒10年確率> 50mm/hr→53.4mm/hr 局地的大雨や大型台風によりJR千葉駅周辺や住宅密集地等で浸水被害が発生!! ➢近年の降雨特性に対する整備(新たな課題) 平成28年度 <重点地区の引き上げ> <10年確率> 53.4mm/hr→65.1mm/hr
〇近年の降雨特性の検証に基づく整備レベルの検討
22<事例:千葉市> 千葉市雨水対策重点地区整備基本方針
≪地区の選定≫ 市街化区域14,668ha(279地区)を対象に、1時間あたり65.1mm降雨による浸水シミュレーションを実施し、リスク 評価により「浸水リスク」かつ「都市機能集積度」が高い13地区を重点地区として選定 ≪リスク評価指標≫ ・浸水リスク:浸水実績、浸水想定深、地下施設の有無 ・都市機能集積度:浸水想定被害額、防災関連施設数、緊急輸送道路の有無、駅の有無 ※評価指標は、雨水管理総合計画策定ガイドライン(案)に基づき設定
千葉市雨水対策重点地区整備基本方針の概要
≪計画期間≫ 平成30年度から平成49年度(20年間) ≪概算事業費≫約530億円 ≪整備水準≫重点地区:65.1mm/hr (約420億円)、一般地区:53.4mm/hr(約110億円) 重点地区 浸水リスク・都市機能集積度が「高」であり、65.1mm/hr対 応で の整備の必要性が高い。 一般地区(高) 浸水リスク・都市機能集積度の一方が「 高」 、もう一方が 「中」で あり、65.1mm/hr対応での整備の必要性がある。 一般地区(低) 重点地区、一般地区(高)以外の地区。 ≪整備水準位置図≫ ≪リスクマトリクス表≫ 重点地区 一般地区(高) 一般地区(低) 自己排水 (直接整備不要区域) 凡例 23<事例:千葉市> 地区選定の概要及び基本方針の概要
※内水浸水想定区域 (第14条の2) 関係水防管理者 関係市町村長 量水標管理者 通知 水防活動 (想定) • 重要施設前面にお ける土のう積み • 溜まった雨水のポ ンプ排除 など 地下空間利用者の避難完了 など 内水浸水 発生 地下空間へ浸入 時間軸 市町村地域防災計画 地下街管理者:避難計画策定義務 円滑かつ迅速な避難の確保及び浸 水の防止 • 地下街入口における止水版の設置 • 避難誘導 など 下水道管理者の水防活動へ の協力 (想定) • ポンプ場や貯留施設等の水位情 報の提供 • 排水ポンプ、土のう等の資機材の 提供 など 地下街管理者 協力 伝達 水防法 第7条4項 下水道法 第23条の2 周知 通知 第15条 一般人 第15条の2 内水氾濫危険水位※ 到達 または市町村長都道府県知事 (下水道担当部局等) 水位情報の通知・周知 第13条の2 ※水位到達情報伝達時間と地下空 間の利用者が地上部までの避難 に要する時間を考慮して設定 24 ○平成27年の水防法改正により、内水浸水に係る下水道施設の水位情報の通知・周知制度(第13条の 2)、想定される最大規模降雨に対応する浸水想定区域制度(第14条の2)等を創設。 都道府県知事または市町村長が指定した水位周知下水道施設(第13条の2)の水位情報の通知・周知制度
水防法改正
水位周知下水道制度の創設
(2)1)② 地下街、地下室等の情報 50cm~1m未満の区域 想定される浸水の深さ 20cm未満の区域 20cm~50cm未満の区域 2~5m未満の区域 5m以上の区域 1~2m未満の区域 過去の浸水区域 ポンプ排水区域 避難所 消防 病院 市役所・支所 地下街 アンダーパス ポンプ施設 警察 凡例 (2)1)⑤ 排水ポンプ場の情報 (2)1)① 過去の浸水実績 (1)1)① 内水浸水想定区域 50cm~1m未満の区域 (2)1)② 地下街、地下室等の情報 50cm~1m未満の区域 想定される浸水の深さ 20cm未満の区域 20cm~50cm未満の区域 2~5m未満の区域 5m以上の区域 1~2m未満の区域 過去の浸水区域 ポンプ排水区域 避難所 消防 病院 市役所・支所 地下街 アンダーパス ポンプ施設 警察 凡例 (2)1)⑤ 排水ポンプ場の情報 (2)1)① 過去の浸水実績 (1)1)① 内水浸水想定区域 50cm~1m未満の区域 都道府県水防計画・市町村水防計画の作成 水防計画の作成 水位情報を出す下水道の指定 【指定対象】内水により相当な損害が生ずるおそれがある下水道 内水氾濫危険水位の設定 水位周知下水道の指定 水位周知下水道に係る内水浸水想定区域の指定 (外力:想定最大規模降雨) 内水浸水想定区域の指定 予報等の伝達方法・避難場所の設定 地下街、要配慮者利用施設、大規模工場等の選定 ハザードマップの作成・配布 警戒避難体制の整備(地域防災計画) 地下街等の避難確保・浸水防止計画の作成 地下街等の自衛水防組織の設置 避難確保等計画の作成 都道府県 水防管理団体 都道府県 市町村 下水道 防災 都道府県 市町村 下水道 防災 地下街等管理者 市町村 内水浸水想定区域図の例 25
水位周知下水道のイメージ(平常時)
住 民 等 都 道 府 県 又 は 市 町 村 ( 下 水 道 部 局 等 )※ 1 関 係 水 防 管 理 者 地下街等管理者
要配慮者施設
大規模工場等 地 下 街 等 利 用 者 量 水 標 管 理 者 関 係 市 町 村 ( 防 災 部 局 等 )※ 1 水位周知 下水道 水位計 内水氾濫危険 水位を検知 アンテナ 内水氾濫危険水位到達 降雨状況、地表面浸水状況等 周知※2(任意) 避難誘導等※3 通知※2 伝達※2 周知※2(任意) ※1:市町村が水位情報を通知する場合は同一市町村 ※2:関係市町村・関係水防管理者・量水標管理者への通知、地下街管理者等への伝達は必須事項、住民等への周知は任意事項 ※3:地下街等管理者が水位情報のほか、降雨状況、地表面浸水状況等を総合的に判断して地下街等利用者へ避難誘導等を実施 通知※2 26水位周知下水道のイメージ(発災時)
27 ○最悪の事態も想定し、想定しうる最大規模の外力が発生しても、できる限り 被害を軽減する対策を進める必要がある。想定最大規模の降雨を対象 ○水位周知下水道の指定、雨水出水特別警戒水位の設定(法第13条) 雨水出水浸水想定区域の指定、ハザードマップの公表(法第14条) ○第4次社会資本重点整備計画、国土強靭化基本計画の指標 最大クラスの洪水・内水に対応したハザードマップを作成・公表し、住民の防災意識向上につながる 訓練(机上訓練・情報伝達訓練等)を実施した市区町村の割合 平成32年度末目標100% 平成29年度末時点 0% 地下街がある27自治体(札幌市、盛岡市、港区、渋谷区、新宿区、台東区、中央区、豊島区、千代田区、武蔵野市、横浜市、川崎市、小田原市、 新潟市、高岡市、名古屋市、春日井市、蒲郡市、京都市、大阪市、豊中市、神戸市、姫路市、岡山市、広島市、松山市、福岡市)
水防法改正
○地下街がある自治体を中心に都市会議で議論、防災部局や地下街管理者と連携して、 水位周知下水道の指定に向けて検討これまでの取組
○地下街以外において、内水浸水により「相当の被害のおそれがある」ケースを検討 ■水門や樋門の閉鎖 ■貯留施設の水位 ■雨水ポンプの運転状況と水位 ■管路 ○本年度中にガイドライン策定予定今後の展開
水位周知下水道
第1回:H24年9月 ○内水ハザードマップ作成手法の説明および質疑応答 水コン協 ○事例紹介 ○浸水実績を活用した内水ハザードマップ作成に関する 意見交換 第2回:H24年11月 ○県下自治体による事例発表 ・さいたま市(さいたま市防災マップ) ・戸田市(浸水シミュレーションによる浸水想定) ・川口市(洪水HMを活用した内水HMの策定) ・飯能市(浸水想定区域図の作成) 第3回:H25年5月 ○県下自治体による事例発表 ・上尾市(内水ハザードマップの作成について) ・秩父市(内水ハザードマップの作成について) ・栃木県(内水ハザードマップ作成促進の取り組み) ・浸水実績に基づいた簡易な内水ハザードマップ作成 の提案 手順 作業項目 内容 洪水HMが活用 できる項目 ① 凡例の作成 ・作成例を参考に凡例を作成する ② 浸水想定区域図の作成 ・使用する図面は1/10000~1/25000程度 ・浸水想定区域は、下図が見えるように表示する ○ ③ 避難所、役所、消防、警察、病 院の所在確認 ・洪水ハザードマップや地域防災計画等から左記施設の 住所、電話番号を確認する ○ ④ 避難所、役所、消防、警察、病 院の一覧表を作成 ・作成例を参考に一覧表を作成する ・対象施設にナンバリングを行う(通し番号) ・表示にあたっては、シールの活用も可 ○ ⑤ コメントの作成 ・住民の誤解を招かないために、どのようなデータにより 浸水想定区域を表示したかを明示する ⑥ 仕上げ ・凡例や施設一覧、コメントを浸水想定区域図に貼り付ける ・タイトルも忘れずに付ける ⑦ 内水(浸水)ハザードマップの 完成 ・作成したものに少し手を加えれば、公表や配布は可能です ・作成したハザードマップを基に関係部局等と協議を進めて、 公表に向けた調整を進めて下さい ⑧ 公表 ・印刷物の配布 ・ホームページへの掲載等 ■市町村向けの勉強会を開催し、具体的な 作成手順・作成例を示した。 ○社会資本整備重点計画(H24)では、対象となる484市区町村において、平成28年度末までに内水ハ ザードマップを作成・公表し、防災訓練等を実施することとされてきた。 ○平成29年度末において、350市区町村(約72%)で内水ハザードマップを作成・公表し、283市区町村 (約58%)で防災訓練等を実施している。 ○国も、内水ハザードマップ作成に向けた技術的な支援を実施。 ○埼玉県では、県がリーダーシップを発揮し、勉強会を通じて内水ハザードマップの作成が進んでいる。 (本取組みは、平成27年度国土交通大臣賞「循環のみち下水道賞」レジリエント部門受賞)
勉強会の開催実績
(埼玉県の例)
段階的な作成手法内水ハザードマップの作成推進
【住民の自助促進のためのソフト対策】 28ツイッター等で浸水被害などの災害の発生状況に関する発信されている情報をいち早く収集し、
初動対応の応援ツールとすることも可能
29https://disaana.jp/d-summ/
D-SUMMの活用 災害情報要約システム (国立研究開発法人 情報通信研究機構のサイト) (参考) 台風20号における情報発信状況 ( 2018/8/23に徳島県に上陸)自分の町を選択
期間を設定(直近3日間のみ)
地図を表示
浸水では
これを選択
(参考)SNS情報の活用例
特定地域都市浸水被害対策事業 【H27創設】 都市水害対策共同事業(注) 通常の下水道事業 ・下水道の雨水貯留施設と河川の洪水調整施設を ネットワーク化するための施設等の整備を支援。 ・浸水被害対策区域(下水道法に基づき市町村等が 条例で指定)において、民間の雨水貯留施設等の整 備を支援。 下水道と河川の ネットワーク化施設等を整備 交付対象管のみを整備 大規模な雨水 貯留施設等 下水道浸水被害軽減総合事業 ・再度災害防止や事前防災・減災の観点から、浸水 安全度を早急に高めるため、ハードとソフトを組み合 わせた総合的な浸水対策を支援。 再度災害防止等の観点から、 浸水安全度を早急に高める ・交付対象管渠となる雨水管等の整備を支援。 新世代下水道支援事業 各戸貯留浸透等 ・個人・民間事業者等による雨水貯留浸透施設等の設置を支援(地方公共団体を通じた間接補助) 【事業目的】 民間の雨水貯 留施設等の整 備を推進 【事業メニュー】 【支援内容】 既存施設を活用した整備や止水板等の整備 (効率的雨水管理支援事業) 河川とのネットワーク管の整備 (都市水害対策共同事業) 浸水被害対策区域における民間の 雨水貯留施設等の整備 (特定地域都市浸水被害対策事業) 再度災害防止等の観点から 浸水安全度を早急に高める (下水道浸水被害軽減総合事業) 各戸貯留浸透施設等の整備 (新世代下水道整備事業) 交付対象管渠の整備 (通常の下水道事業) 効率的雨水管理支援事業 【H28創設】 ・既存施設を最大限活用した下水道整備や止水板の 設置等を支援。 行政と住民等が連携して、既存施 設を最大限活用した対策を実施 注)河川事業として整備する下水道との相互融通のための連絡管については、 「河川・下水道一体型豪雨対策事業」(防災・安全交付金、H27創設)がある。 30
下水道による浸水対策に関する事業制度
○公共下水道の補助対象は、「主要な管渠、終末処理場」(及びこれらを補完する施設)の設置又は
改築に要する費用。
○主要な管渠の範囲は、管渠の口径と下水排除面積(又は排除量)の大きさに基づいて設定。
○主要な管渠の範囲は都市の規模に応じて異なり、 大都市よりも中小の市町村の補助対象範囲
が広くなっている。
予定処理区域 河川へ放流 指定都市(甲)の補助対象範囲のイメージ 予定処理区域 河川へ放流 町村の補助対象範囲のイメージ 補助対象管渠 単独費施工管渠 T T 予定処理区域 河川へ放流 指定都市(甲)の補助対象範囲のイメージ 予定処理区域 河川へ放流 町村の補助対象範囲のイメージ 補助対象管渠 単独費施工管渠 T T 大規模な都市の主要な管渠の範囲のイメージ 町村の主要な管渠の範囲のイメージ 予定処理区域 河川へ放流 指定都市(甲)の補助対象範囲のイメージ 予定処理区域 河川へ放流 町村の補助対象範囲のイメージ 補助対象管渠 単独費施工管渠 T T 予定処理区域 河川へ放流 指定都市(甲)の補助対象範囲のイメージ 予定処理区域 河川へ放流 町村の補助対象範囲のイメージ 補助対象管渠 単独費施工管渠 T T 31 ○交付対象となる施設の範囲 分流雨水における都市区分ごとの下水排除面積(ha) 人口130万人以上 人口130万人未満 50未満 10 以上 10 以上 1 以上 0.5 以上 0.2 以上 50以上100未満 20 以上 10 以上 2 以上 1.0 以上 0.3 以上 H30下水道事業の手引P311参照 政令指定都市 予定排水区の 面積(ha) 一般市 町村 過疎市町村 ○補助率 区分 管渠 公共下水道 5/10 流域下水道 5/10 都市下水路 4/10 雨水公共下水道 5/10 5/10 or 5.5/10 5/10 or 2/3 処理場下水道の交付対象範囲
ハード 自 助 ソフト 河川 貯留管 止水板 貯留浸透施設 降雨レーダーによる 情報提供システム 内水ハザードマップ 地下街 地下鉄 雨水浸透ます 逆流防止施設 雨水排除データ 情報提供システム 各戸貯留浸透施設 止水板 雨水管 貯留施設 河川 ・・・ハード整備 ・・・ソフト対策 ・・・自助(ハード整備) 重点的かつ効率的な施設の整備 と効果的な運用 ○ 貯留・浸透施設の積極的導入 等 効果的なハード対策 自助を支える情報収集・提供等 の促進 ○ 内水ハザードマップの公表 ○ リアルタイム情報提供の促進 等 ソフト対策の強化 自助の促進による被害の最小化 ○ 浸水時の土のう、止水板設置 ○ 自主避難 等 自助の促進 ○雨水貯留・浸水施設の整備(ハード対策)、住民に対しリアルタイムに情報提供するための装 置、止水板等の設置(ソフト対策)等が交付対象事業であり、これらを効果的に組み合わせて 総合的な浸水対策を図り、浸水に対する安全度を早急に高めることを目的としている。 ○県庁が所在する市等の主要なターミナル駅周辺地区等、都市機能が集積した地区において、一 定規模以上の浸水被害の実績がある地区、浸水シミュレーションの結果により一定規模以上の 浸水被害が想定される地区、100mm/h安心プランに登録された地区が交付対象の要件となる。 下水道による総合的な浸水対策のイメージ 32
下水道浸水被害軽減総合事業
【ハード・ソフト・自助を組み合わせた総合的な浸水対策】赤十字病院 福井駅 狐川 福井市役所 足 羽 川 足羽山 八幡山 兎越山 ◎ 日 野 川 一級河川 狐川流域 月見・みのり地区 集水区域 (133.5ha) N 位置図 社雨水幹線 下水道浸水被害軽減総合事業を実施した福井県福井市の取組み 現況 5年確率年降雨 床上浸水 10戸 43.1mm/h 床下浸水 182戸 H16.7.18福井豪雨 床上浸水 46戸 75.0mm/h 床下浸水 515戸 平成16年7月福井豪雨に よる浸水被害(みのり4丁 目付近) 浸水被害のシミュレーション結果 雨水貯留管 土のう積み、排水用小規模ポンプ等の自助により、 浸水被害を床上浸水ではなく床下浸水以下に止 めることが可能 貯留管整備後 床上浸水 0戸 床下浸水 0戸 床上浸水 22戸 床下浸水 268戸 自助、共助 公助(ハード対策・ソフト対策) 雨水貯留管の整備により地 域の浸水被害を最小化する とともに、内水ハザードマップ の公表等を行う。 ○計画目標 対象降雨:75.0㎜/h(既往最大降雨である平成16年7月の福井豪雨) 目標設定:都市機能の確保、生活弱者及び個人財産の保護のための被害の最小化を図る ○ハード対策:雨水貯留管の整備等により5年に1回の降雨(43.1mm/h)に対応 ○ソフト対策、自助・共助の推進:既往最大降雨に対する浸水被害の最小化 ・ソフト対策:携帯電話を用いた防災情報の配信や屋外拡声器等の整備、内水ハザードマップの公表 ・自助、共助:土のう積み、自主防災組織の結成促進、防災訓練等による体制の強化 33
下水道浸水被害軽減総合事業による取組事例(福井県福井市)
止水板の整備 逆流防止弁の整備 ストックを活用した対策の例 安価な対策の例 河川等 既存施設を活用した ネットワーク化 民間による 止水板等の設置 ボトルネックの解消 既存施設を含めたシミュレーションに基づき、 きめ細やかな対策目標を設定し、早く安い雨水対策を実施 浸水:大 浸水:小 排水施設(整備済み) 排水施設(新たに整備) 浸水リスク きめ細やかな対策目標 早く安い雨水対策の例 【凡例】 浸水:大 管渠の 縮小 河川等 既存水路 の活用 浸水リスクに応じた ハード対策目標を設定 浸水リスクに応じてハード対策目標を下げ 民間のハード対策等で補完 可搬式ポンプ の設置 ○行政と住民等が連携して効率的な浸水対策を図る地域において、浸水リスクに応じたきめこま やかな目標設定と、迅速かつ経済的な浸水対策を実施できるように、浸水シミュレーション等 に基づく計画の策定、既存施設を最大限活用した下水道整備や止水板の設置等を支援する。 ○また、複数の都市が共同して浸水対策を実施する場合においても、浸水シミュレーション等 に基づく計画策定を支援するとともに、既存施設を最大限活用した下水道整備を支援する。 効率的雨水管理支援事業を活用した迅速かつ経済的な浸水対策のイメージ 34
効率的雨水管理支援事業
【きめ細やかな目標設定と対策による総合的な浸水対策】「人口減少等の社会情勢の変化を踏まえた都道府県構想の見直しの推進について」(H19.9通知) 「都道府県構想」において公共下水道の整備を予定していた区域 公共下水道による 整備完了区域(汚・雨) 公共下水道による 汚水整備のみ完了区域 都市下水路として雨水を先行整備 (緊急的な浸水対策が必要な区域) 雨水公共下水道の対象として想定される区域 人口減少等の社会情勢の変化を 踏まえた汚水処理区域の見直し 公共下水道(汚水)の整備の進捗に あわせて公共下水道(雨水)に移管 公共下水道による 整備完了区域(汚・雨) 公共下水道(雨水)として 順次整備を実施 見直し後の「都道府県構想」における 公共下水道の整備予定区域 ○下水道法の改正により、雨水の排除に特化した公共下水道を実施できる制度を創設(第2条第 3号ロ)。 ○雨水公共下水道の対象区域は、以下の条件を満たすものとする。 ・「人口減少等の社会情勢の変化を踏まえた都道府県構想の見直しの推進について」(平成19 年9月)の通知以前に、都道府県構想において公共下水道の整備を予定していた区域。 ・上記の区域のうち、効率的かつ適正な整備手法の見直しの結果、公共下水道による汚水処理 を行わないこととした区域。 35
雨水公共下水道制度
○公共下水道の排水区域のうち、都市機能が集積し、下水道のみでは浸水被害への対応が困難 な地域において、民間の協力を得つつ、浸水対策を推進するため、地方公共団体が条例で「浸 水被害対策区域」を指定する。 ・ 下水道法第10条の排水設備の基準に代えて、条例で、雨水の一時的な貯留又は地下への浸透 に関する技術上の基準を定め、民間に対して雨水貯留施設の設置等を義務づけることができる。 ・ 区域内に存する貯留容量100m3以上の雨水貯留施設について、公共下水道管理者自らが管理 する必要があると認めるときは、施設所有者等との間において、管理協定を締結して当該雨水 貯留施設を管理することができる。 民間の貯留施設 再開発のビル等 降雨の影響がなくなった後に、下水道管渠に送水 道路 下水道施設 官民連携した浸水対策のイメージ 浸水被害対策区域の効果 民間の再開発等にあわせて、 「浸水被害対策区域」を指定 官民が連携して浸水対策を実施、 早期に地域の浸水安全度を向上 局地的な大雨(ゲリラ豪雨)の頻発等により、 早期に浸水安全度を向上させるニーズ 公共下水道管理者が、道路や公園等の公共用地 の下に雨水貯留管等を整備しようとしても、 公共用地等の地下にスペースがない 36
浸水被害対策区域制度
(官民連携による浸水対策の推進)○官民連携した浸水対策等の推進に向け、国としても様々な支援策を用意しており、都市計画部局
や民間企業と連携して地域の浸水被害の最小化を図る取組みを推進していただきたい。
・税制において、浸水被害対策区域で、予算制度の適用を受け ていない施設については、300m3以上の施設を新たに整備す る場合、法人税・所得税について、新設・既設を含め、供用 開始から5年間の割増償却ができる特例を措置。 名古屋市名駅一丁目1番A地区:都市再生特別地区: 雨水貯留施設の整備等の公共貢献を評価し容積率を割増(400%) 新潟市:宅地内の雨水浸透ます設置等の助成を 平成12年度より開始(現在約6万基) 事 例 事 例 ■官民連携した浸水対策を推進する支援策等 法第25条の3~9関係 管理協定の締結等 特定地域都市浸水被害対策事業制度 予算 ・浸水被害対策区域において、市町村等が管理協定を締結した民間 の雨水貯留施設について、その管理を市町村等が行うことができ る制度を創設。 ・また、民間の施設所有者が代わっても、管理協定は次の所有者に 対しても効力を有するとの規定により、市町村等が雨水貯留施設 を継続的に管理することが可能。 ・浸水被害対策区域で、管理協定を締結した雨水貯留施設等の整備 費用に対し、民間に直接支援を行う補助制度を創設。 ・平成29年度からは立地適正化計画に定められた「都市機能誘導区 域」を対象区域に追加するとともに、事業計画に基づき民間事業 者が整備する「雨水浸透施設」を対象施設に追加。 雨水貯留利用施設に係る割増償却制度 税制 容積率の緩和の特例 その他 ・都市再生特別地区(都市再生特別措置法)等においては、都市の 再生に貢献し、土地の合理的かつ健全な高度利用を図る地区にお いて、雨水貯留施設の整備に伴う容積率の緩和の特例がある。 新世代下水道支援事業 予算 ・個人住宅等に設置する貯留タンクなどの小規模な施設に対して、 地方公共団体が整備費用を助成する場合、地方公共団体に対して、 防災・安全交付金による支援を行っている。 条例による義務づけ制度 法第25条の2関係 ・浸水被害対策区域においては、市町村等の判断により、条例で、 民間に対し雨水貯留又は地下への浸透に関する技術上の基準を定 め、民間事業者等に対して雨水潮流施設等の設置を義務づけるこ とが可能となるように措置。 37浸水被害対策区域における民間の雨水貯留施設への支援策
各戸貯留浸透施設(支援対象)のイメージ 取組事例(新潟市) 新潟市では、総合的な雨水対策として雨水流出抑制 を地域全体で拡大するため、宅地内の雨水浸透ます 設置の助成を平成12年度より開始した。 市民から助成を積極的に活用してもらうため、様々 な普及啓発活動の展開に努め市民の理解と協力を得 た成果として、平成25年度末までに、累計で約6万 基の雨水浸透ます、雨水貯留槽の設置を行った。 0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 図 新潟市の雨水貯留浸透施設の設置件数 ○個人住宅等に設置する貯留タンク、雨水浸透ますなどの小規模な施設に対して、地方公共団体 が住民等に設置費用を助成する場合、国が、地方公共団体に対して支援を実施。
新世代下水道支援事業
【各戸貯留等による浸水対策】<姫路市100mm/h安心プラン> 浸水リスクの高い地域を集中的かつ迅速に整備を行い 浸水被害の早期軽減を図る。 【取組内容】 ・河川(調整池)、下水道(ポンプ場、貯留施設)の整備 ・既設農業用ため池貯留、雨水浸透ますの整備 ・内水ハザードマップの作成、配布 ・ため池パトロールの実施 ・民間企業と連携し、緊急放送として情報発信 等 兵庫県姫路市の登録証の伝達式(H29.3.28) 100mm/h安心プラン登録都市
プランは国交省HPでも公表
:登録都市 39 福島県郡山市、茨城県水戸市、栃木県鹿沼市、 埼玉県春日部市、千葉県茂原市、長野県岡谷市、 富山県高岡市、石川県金沢市、静岡県富士市、 静岡県沼津市、静岡県焼津市、静岡県袋井市、 静岡県浜松市、愛知県名古屋市(3箇所)、 愛知県東海市、岐阜県多治見市、兵庫県姫路市、 福岡県北九州市、佐賀県佐賀市 H29は1市2計画登録 地域 計画数 北海道 0 東北 1 関東 5 北陸 2 中部 10 近畿 1 中国 0 四国 0 九州 2 沖縄 0 ○計画を超える降雨に対して、地域の関係機関・住民等が協力して、浸水被害の軽減を図る取組 みを定めた計画を国土交通省が「100mm/h安心プラン」として登録し、国が重点的に支援する 制度を平成25年度に創設。(平成29年度末時点で19市21計画を登録) ○平成27年度より、100mm/h安心プラン登録地区が、下水道浸水被害軽減総合事業の交付対象要 件として追加。100mm/h安心プラン登録制度
【下水道と河川の共同による効果的な浸水対策】40 基本方針 推進体制 (協議会等の設置) ハード対策 ソフト対策 役割分担 参画団体 「100㍉/h安心プラン策定」 申請書作成・提出 100㍉/h安心プラン 登録 100㍉/h安心プランの実施 住民・企業等 市町村・河川管理者・ 下水道管理者 地方公共団体 社会資本整備総 合交付金等によ る支援 水管理・国土保全局長 による登録 策定について アドバイス 国による支援 100㍉/h安心プラン 公表 評価・プランの見直し ●対象地域 河川事業および下水道事業が実施されている住宅地や市街地の浸水被害の軽減を図る地域 ●計画策定主体 必須:市町村および河川管理者、下水道管理者(必須) 任意:住民(団体)や民間企業等 ○河川や下水道等の連携により一層の効果 的な整備が可能 ○登録、公表等により一層の整備推進等が 見込まれる ○住民等の参加により、地域の防災への意 識が高まる 期待される効果 ●登録要件(ポイント) 1.計画降雨を超える局地的大雨を対象 とするもの 2.行政機関(河川管理者・下水道管理 者等)が役割分担し、住民(団体)や 民間企業等の参画のもと、住宅地や市 街地の浸水被害を軽減する取組(ソフ ト対策含む)を実施するもの 3.浸水被害軽減のための集中的な対応 等に重点を置くもの 100mm/h安心プラン申請書 たたき台 100mm/h安心プラン 概要書(案) 水系 河川 関係都道府県 関係市町村 計画策定主体 事業期間 基本方針 参画機関 <官> ○○県土木部河川課、下水道課、公園整備課、道路建設課、・・・・・・・ <民> ○○株式会社、土地改良区 ○○都○○区民 ○○県 平成○○年度~平成○○年度(予定) ○○○川 ○浸水被害の危険性が高い地域を集中的に整備 ○緊急整備により、迅速に浸水被害を軽減 ○都、関係区市、都民が密接に連携 ・平成・・年・・月・・日、集中豪雨、最大日雨量○○mm、最大時間雨量○○mm 浸水面積○○ha、床上浸水○○戸、床下浸水○○戸 ・平成・・年・・月・・日、集中豪雨、最大日雨量○○mm、最大時間雨量○○mm 浸水面積○○ha、床上浸水○○戸、床下浸水○○戸 ・ ○○県 ○○市、○○町 ○○○川 計画規模を超える局地的豪雨の発生状況 ・河川事業において、社会資本整備総合交付金を活用して河道掘削、遊水地等の整備を実施。 ・下水道事業において、地域自主戦略交付金を活用して雨水貯留管の整備を実施。 ・道路事業において、・・・・・・・・・ (社会資本整備総合交付金等で実施する事業については、整備内容が記載してある社会資本整備総合計画の写しを添 付) ・○○株式会社において、自社ビル地下貯留施設の整備、雨水貯留タンクを設置。 ・○○土地改良区において、ため池の堤防を嵩上げ。 ・○○市○○住宅団地において、住宅への雨水浸透施設の設置、雨水貯留タンクの設置、また、定期的に側溝の集水マ スの清掃活動を実施。 危険情報周知の対策 ・ 地域水防の取り組み ・ 推進体制(協議会等の概要) 河川・下水道等の整備による治水対策 地域全体における分散型貯留浸透施設による流域対策 まちづくりにおける水害対策への取り組み ○○○流域総合治水対策協議会 設立:・・・・・・・・・・・・・・・・・ 構成:・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 目的:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (協議会規約等があれば写しを添付) ●計画期間 概ね5~10年とする
100mm/h安心プラン登録制度
【下水道と河川の共同による効果的な浸水対策】 地域の安全度向上市民と行政が一体となった河川・水路の清掃活動は、現在 まで30年以上も続く取り組みとなっており、平成25年度は 約10万人が参加。 下水道等の整備にあわせ、お濠に雨水を一時貯留する取 組みなど、既存の施設を活用した工夫により、流域の浸水 被害の軽減を図る取り組みを実施。 【工夫②】お濠に雨水を一時的に貯留 【工夫①】河川・水路の清掃活動