• 検索結果がありません。

大会報告書-表紙

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "大会報告書-表紙"

Copied!
39
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

全国ボランティア

フェスティバル高知

大会報告書

第22回

(2)

 2013年11月23日・24日の両日、第22回全国ボランティアフェスティバル高知を開催さ せていただきました。全国から1,664名の参加者の皆様をお迎えし、盛況のうちに大会を終え ることができました。これも参加された皆様、実行委員会の皆様、運営スタッフ、ボランティアの 皆様、そして協賛いただきました関係機関、団体、企業の皆様のおかげです。心から感謝を申し 上げます。  大会の開催に向けまして、県内で活躍するNPOや市町村社会福祉協議会、企業や行政など の皆様に集まっていただき、2012年8月に実行委員会を立ち上げて準備を開始しました。実 行委員会では、実行委員の思いやアイディアを一つ一つ大切にしていくために、大会のテーマや プログラムなども白紙の状態から議論を重ね、実行委員のコンセンサスづくりを尊重しながら準 備を進めてまいりました。こうした実行委員の思いをつなぎ合わせていった中で、大会テーマ 「時代を拓く 市民力ぜよ」が生まれました。このテーマは、私たちが本当の意味で豊かで暮らし やすい社会を目指していくために、市民力を持った参加者の皆さん同士がつながり、その市民 力が新たな時代を拓く、その息吹を感じられる大会にしていきたいという願いが込められてい ます。そして、このテーマを実現するために、全体会をはじめとする様々な企画を、高知流のおも てなしとともに行えるよう準備してまいりました。そこから生み出された「ボラフェス・トーク・カ フェ」は高知らしさに加え、皆様が楽しめる斬新なものになったのではないかと思います。  この2日間を振り返りますと、全国から多数の参加者をお迎えし、全体会や交流会、分科会な どを通して、新たな学びや発見が生まれるとともに、参加者の皆様がつながり、市民力を高める ことができたと思います。また、高知の文化や食事、人がらや気候なども感じていただいたと思 います。この2日間の高知大会の中で、市民力が新たな時代を拓く、その息吹を感じることがで きたのではないかと思います。  今大会を開催できましたことは、私たちにとっても大変良い機会となりました。今回得ること のできた「出会い」と「つながり」をこれからもボランティア・市民活動の推進に活かしていきた いと思います。そして、皆様においても今大会で感じた息吹やつながりを、これから大きく育て ていただきたいと心から願っております。  最後になりましたが、皆様の今後益々のご健勝とご活躍を祈念いたしますとともに、ご参加、 ご協力いただきました方々に厚くお礼を申し上げます。誠にありがとうございました。

あいさつ

第22回全国ボランティアフェスティバル高知を開催して

シチズンパワー 第22回全国ボランティアフェスティバル高知 実行委員会 実行委員長

      

(3)

ごあいさつ

大会概要

大会会場

大会運営体制

大会運営スケジュール

大会テーマ

大会プログラム

ウェルカム演奏・開会式

全体講演

ボラフェス・トーク・カフェ

分科会

交流会

閉会式・引継式

展示・販売コーナー

広報実績

大会制作物

ボランティアかるた

Walk for Volunteer Festival 2013

実行委員会設置要綱

協賛団体、実行委員名簿、事務局

1

3

4

5

6

7

8

9

10

14

27

58

59

60

62

64

66

68

70

71

大会

概要

2013年

11

23

日(土・祝)・

24

日(日)

「時代を拓く 市民力ぜよ」

1日目 11月23日(土・祝)

    ウェルカム演奏、プロモーション企画映像(Walk for Volunteer Festival 2013)、開会式

    全体講演、ボラフェス・トーク・カフェ、ボランティアかるた表彰式、交流会 2日目 11月24日(日)     分科会、閉会式・引継式 参加者 実行委員 運営ボランティア 講師等 来賓等 主催団体等 合計 1,311名 38名 109名 93名 50名 63名 1,664名 シチズンパワー 1日目 11月23日(土・祝)     会場 高知県立県民文化ホール オレンジホール 2日目 11月24日(日)     分科会会場 高知県立県民文化ホール、高知会館、高新文化ホール、高知共済会館、高知商工会館、三翠園     閉会式会場 高知県立県民文化ホール グリーンホール 厚生労働省、文部科学省、高知県、高知県教育委員会、高知市、高知市教育委員会、公益財団法人みずほ教育福祉財 団、日本赤十字社高知県支部、社会福祉法人高知県共同募金会、認定特定非営利活動法人NPO高知市民会議、特定非 営利活動法人高知県西部NPO支援ネットワーク、高知県東部ボランティア・NPO交流会、特定非営利活動法人環境 の杜こうち、高知県市町村社会福祉協議会連絡会、公益財団法人高知県老人クラブ連合会、高知県民生委員児童委員 協議会連合会、高知大学、高知県立大学、高知工科大学、高知新聞社、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、KSSさん さんテレビ、NHK高知放送局、高知ケーブルテレビ、エフエム高知、高知シティFM放送、時事通信社高知支局、朝 日新聞高知総局、毎日新聞高知支局、読売新聞社高知支局、日本経済新聞社高知支局、産経新聞社高知支局、共同通 信社高知支局 第22回全国ボランティアフェスティバル高知実行委員会 社会福祉法人 高知県社会福祉協議会 「広がれボランティアの輪」連絡会議 社会福祉法人 全国社会福祉協議会 3,000円(学生 無料) ※交流会費は5,000円、フィールドワーク参加費は2,000円

第22回全国ボランティアフェスティバル高知実行委員会 事務局

〒780-8567 高知県高知市朝倉戊375-1 高知県立ふくし交流プラザ4F         社会福祉法人高知県社会福祉協議会 高知県ボランティア・NPOセンター、生きがい推進課         TEL 088-850-9100 FAX 088-844-3852 事務局 後 援 主 催 参 加 者 数 参加費 内 容 テーマ 会 場 開催日

(4)

大会運営

体制

 「第22回全国ボランティアフェスティバル高知」の開催にあたり、「実行委員会」をたちあげました。 実行委員会は高知県内のボランティア・市民活動に関わる方々、高知県社会福祉協議会、「広がれボランティアの輪」連絡会議、 全国社会福祉協議会から成る38名の実行委員で構成しました。  実行委員会には「幹事会」と「部会」を置き、幹事会と部会で企画された内容は、実行委員会で共有、意見集約がなされ、 決定しました。

実行委員会

事 務 局

委 員 長   1名 副委員長  1名 幹  事  4名 実行委員 32名

幹事会

委 員 長  1名 副委員長  1名 幹  事  4名 ・意見調整 ・交流会の企画 ・運営体制 ・全体会の企画 ・関連企画

分科会部会

部   会   長  1名 担当実行委員 23名 ・分科会の企画 ・分科会の運営 ・分科会の調整

広報部会

部   会   長 1名 担当実行委員 3名 ・かるた募集        ・プロモーション企画・広報計画 主 催 団 体 実行委員会、高知県社会福祉協議会、「広がれボランティアの輪」連絡会議、全国社会福祉協議会 4団体 協 賛 団 体 団体・企業等 8団体 後 援 団 体 行政機関、関係団体等 34団体 協 力 団 体 県内市町村社協、ボランティア・市民活動団体、福祉関係団体 等 高知県立大学 高知県立大学 なかのはしどおり なかのはしどおり グリーンロード グリーンロード 追手筋 追手筋 天神橋パーキング

☎(088)834-1800

天神橋パーキング

☎(088)834-1800

高知公園駐車場

☎(088)872-4344

高知公園駐車場

☎(088)872-4344

はりまや橋 小学校 はりまや橋 小学校

高知商工会館

高知商工会館

高知会館

高知市役所 たかじょう庁舎高知市役所 たかじょう庁舎

県民文化ホール

県民文化ホール

高新文化

ホール

高新文化

ホール

三翠園

分科会1 分科会4 分科会11 分科会12 分科会2 分科会9 分科会A 分科会B 分科会10 分科会5 分科会6 分科会8 分科会14 分科会16 分科会E 分科会H シニアの出番!! 私たちにできる国際交流 地域で実践できるファンドレイジング! 東日本大震災広域避難者の支援を考える 「広がれボランティアの輪」学園∼午前の部∼ これからの災害ボランティアセンターを考える NPO経営塾 移動制約者にやさしい街づくり 「遊びは生きる力」 地球のステージ 子育ては未来への種まき 中山間地域から進めるこれからの「福祉」と「まちづくり」 高知県立県民文化ホール グリーンホール 高知商工会館 2階 桂の間 高知共済会館 3階 藤 高知県立県民文化ホール 4階 第6多目的室 高知会館 3階 飛鳥 高知会館 2階 白鳳 三翠園 6階 高見の間 高知会館 3階 平安 高知商工会館 3階 寿の間 高知新聞放送会館 7階 高新文化ホール 高知県立県民文化ホール 4階 第6多目的室 高知県立県民文化ホール グリーンホール 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 企業のホンネ、NPOのホンネ 「広がれボランティアの輪」学園∼午後の部∼ 川はみんなの財産 スポーツ・ボランティアの可能性 市民力が育つ新しい学び 平成25年度ふれあい・いきいきサロン全国研究交流会 市民力をつなぐボランティアセンター 災害時に備えた学生ボランティアセンター間の連携を考える 地域防災における若者と女性の参画促進 観光ボランティアのおもてなし 地域の宝をまちの活性化に! 廃校を活用しよう! 高知共済会館 3階 藤 高知会館 3階 飛鳥 三翠園 6階 高見の間 高知会館 3階 平安 高知商工会館 3階 松竹梅の間 高知商工会館 4階 光の間 高知共済会館 3階 桜 三翠園 2階 五月の間A 高知会館 3階 弥生 高知共済会館 4階 浜木綿 三翠園 6階 筆山の間 高知会館 4階 やまもも 13 14 15 16 A B C D E F G H

全体会

交流会

▼ ▲ ▼ ▼ ▶ ▶ 分科会7 分科会15 分科会D 分科会G 分 科 会

大会

会場

分科会3 分科会13 分科会C 分科会F

高知共済会館

高知共済会館

(5)

 大会を実施するにあたり、実行委員会で協議を重ね、大会テーマを決定しました。  全国的なボランティア・市民活動の発信イベントである「全国ボランティアフェスティバル」を開催するにあたり、ボラン ティアの裾野を広げるとともに、ボランティア・市民活動の課題に関する研究協議を深めることを焦点として、企画を作り上 げてきました。研究協議を深めるにあたっては、NPO団体の理事・職員や社会福祉協議会を主として、ボランティア・市民活 動に参加し、活動している人たちの市民力を高めていくことを目指しました。また、「これから活動しようとしている人た ち」と「活動している人たち」をつなぐ大会になることを目標としました。  全体講演では、全国的な視点の元に地域づくりの現場で実践をしている方から市民力を学ぶことを目指しました。ボラフェ ス・トーク・カフェでは、翌日開催する分科会の内容とつなげるため、「災害分野」と「地域づくり分野」から選出し、事例の 魅力やポイントを紹介し、高知と全国の事例を両立させました。また、分科会では「市民力を高める」を共通のキーワードと して、「人づくり」「仕組みづくり」「組織づくり」「地域づくり」の4つのテーマを設定し、24分科会を開催し、学びを深め ました。  近年、人と人とのつながりが薄れつつあるなかで、多くの人たちが改めて人のつながりの大切さに気づき始めています。私 たちは、本当の意味で豊かで暮らしやすい社会を目指していくためには、ひとりひとりが様々なかたちでボランティア活動に 参加し、市民の力を高めていかなければならないと感じています。  近代日本の扉を開いた志士たちのふるさと、高知で開催する「全国ボランティアフェスティバル高知」では、市民力を持っ た参加者の皆さん同士がつながり、その市民力が新たな時代を拓く、その息吹を感じることができる大会にしたいと考え、高 知らしさと市民性をキーワードにテーマを作成しました。  高知県ボランティア・NPOセンターのキャラクター「ピッピちゃん」を活用して、大会テーマを連想させる大会シンボルマ ークを作成しました。

「 時 代 を 拓 く   市 民 力 ぜ よ 」

主なスケジュール

テーマ

大会シンボルマーク

2012年 3月 8月 9月 11月 第22回全国ボランティアフェスティバルの高知開催が決定 第22回全国ボランティアフェスティバルこうち(仮称) 第1回実行委員会開催 facebookでの大会情報の配信を開始 第22回全国ボランティアフェスティバルこうち(仮称) 第1回幹事会開催 第21回全国ボランティアフェスティバルみえで広報・PR 大会名称を「第22回全国ボランティアフェスティバル高知」に決定 大会テーマを「時代を拓く 市民力ぜよ」に決定 2013年 1月 2月 3月 4月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 全体講演の講師、ボラフェス・トーク・カフェの出演者の選定 全国ボランティアフェスティバル高知 第1回分科会部会開催 業務委託業者を決定 大会シンボルマークを決定 「ボランティアかるた読み札」の募集を開始 大会ホームページの開設 全国ボランティアフェスティバル高知 第1回広報部会開催 「ボランティアかるた読み札」の募集締切 開催案内パンフレット・ポスター・チラシの発送 大会参加申込開始 交流会、大会用お弁当を決定

プロモーション企画「Walk for Volunteer Festival 2013」のスタート 大会参加申込延長

大会参加申込最終締切

プロモーション企画「Walk for Volunteer Festival 2013」のゴール 第22回全国ボランティアフェスティバル高知の開催 2014年

実行委員会等実施状況

実行委員会 13回/幹事会 10回

各部会実施状況

分科会部会 2回/広報部会 1回

その他

ボラフェス・トーク・カフェ打ち合わせ 1回/運営スタッフ打ち合わせ 1回 facebook投稿回数 145回 2月 大会報告書作成 シチズンパワー

大会

テーマ

大会運営

スケジュール

シチズンパワー

(6)

ウェルカム

演奏・

開会式

大 会

プ ログラム

 「第22回ボランティアフェスティ バル高知」は、「時代を拓く 市民力 ぜよ」をテーマとして、多くの人た ちが改めて人のつながりの大切さに 気づき、豊かで暮らしやすい社会を 目指してひとりひとりが様々なかた ちでボランティア活動に参加し、市 民力を高めることを趣旨として行わ れました。  高知県立県民文化ホールにおいて、 来賓の方々の御臨席や多くの方々の 参加を得て、盛大に開幕しました。 NPO法人こうち音の文化振興会 花山海による演奏 演奏に乗せて、プロモーション企画映像 「Walk for Volunteer Festival 2013」を

見ていただきました 山﨑水紀夫副実行委員長 斉藤十朗全社協会長 御臨席いただいた来賓者 厚生労働省社会・援護局局長 岡田太造氏の祝辞(代読) 尾﨑正直氏の祝辞高知県知事 ボランティア功労者厚生労働大臣表彰式

1日目

11月23日

(土・祝)

2日目

11月24日

(日) ウェルカム演奏(高知県立県民文化ホール オレンジホール) NPO法人 こうち音の文化振興会 花山海 12:30∼12:50 全体講演(高知県立県民文化ホール オレンジホール) 「日本の田舎は宝の山∼住民や企業と連携した地域づくり∼」 曽根原 久司 氏(NPO法人 えがおつなげて 代表理事) 13:40∼14:30

プロモーション企画映像 Walk for Volunteer Festival 2013

12:50∼12:55 ボランティアかるた表彰式(高知県立県民文化ホール オレンジホール)  大 賞 星野 信子 氏(埼玉県)  優秀賞 矢田 正江 氏(高知県) 16:20∼16:40 分科会【24分科会】 9:00∼15:00 展示・販売コーナー(高知県立県民文化ホール オレンジホール ロビー) 12:30∼17:00 交流会(高知商工会館 4階光・福の間) 17:30∼19:30 ボラフェス・トーク・カフェ(高知県立県民文化ホール オレンジホール)  テーマ「時代を拓く 市民力ぜよ」 14:40∼16:20 開会式 (高知県立県民文化ホール オレンジホール) 13:00∼13:40 挨  拶  開催地代表  八木 雅昭(第22回全国ボランティアフェスティバル高知実行委員会 実行委員長)       【代読:山﨑 水紀夫(第22回全国ボランティアフェスティバル高知実行委員会 副実行委員長)】       主催者代表  斎藤 十朗(社会福祉法人 全国社会福祉協議会 会長) 来賓祝辞  厚生労働大臣 田村 憲久 氏【代読:厚生労働省社会・援護局 局長 岡田 太造 氏】       高知県知事  尾﨑 正直 氏 ボランティア功労者厚生労働大臣表彰 受賞者代表挨拶  濱口 真人 氏(安芸市立伊尾木小学校 校長)     個人代表 木村 謙児 氏(愛媛県)     団体代表 手話サークル竹の子(愛媛県) 学校代表   安芸市立伊尾木小学校中央推薦代表 花王株式会社(東京都)(高知県) 山﨑 水紀夫 氏(認定NPO法人 NPO高知市民会議 理事) 宇賀 文里 氏(とさっ子タウン実行委員会 実行委員長) 鹿野 順一 氏(NPO法人 @リアスNPOサポートセンター 代表理事) 曽根原 久司 氏(NPO法人 えがおつなげて 代表理事) 山首 尚子 氏(社会福祉法人 土佐町社会福祉協議会 事務局長) こうちよさこいバリアフリー実行委員会 てんてこ舞 司会      上田 大(実行委員) 主催者挨拶   上岡 義隆(社会福祉法人 高知県社会福祉協議会 会長) 乾杯      山崎 美貴子(「広がれボランティアの輪」連絡会議 会長) 次期開催地PR  第23回ボランティアフェスティバルぎふ実行委員会 中締め     山田 秀昭(社会福祉法人 全国社会福祉協議会 常務理事) 市民力を高める人づくり【5分科会】、市民力を高める仕組みづくり【7分科会】 市民力を高める組織づくり【5分科会】、市民力を高める地域づくり【7分科会】 [午前]9:00∼11:30 [午後]12:30∼15:00 [終日]9:00∼15:00 [会場]高知県立県民文化ホール、高知会館、高新文化ホール、高知共済会館、高知商工会館、三翠園 閉会式・引継式(高知県立県民文化ホール グリーンホール) 15:30∼16:00 大会振り返り映像 実行委員長挨拶 八木 雅昭(第22回全国ボランティアフェスティバル高知実行委員会 実行委員長)         【代読:山﨑 水紀夫(第22回全国ボランティアフェスティバル高知実行委員会 副実行委員長)】 大会フラッグの引き継ぎ 次期開催地代表挨拶 飯尾 良英 氏(第23回全国ボランティアフェスティバルぎふ実行委員会 実行委員長) お楽しみ抽選会 NPO法人こうち音の文化振興会 花山海の演奏により、熱い音楽に触れ、高揚した雰囲気の中始まりました。  来賓の方々から祝辞を賜り、ボランティア功労者厚生労働大臣表彰を行いました。

ウェルカム演奏

開会式

シチズンパワー シチズンパワー

(7)

 市民活動や全国ボラフェスがよりよい社会を創ることを伝えることにポイントを置き、全国的な視

点で、地域づくりを実践している人から“市民力”を学べるような講演にしたいと考えました。そこで、

高知県は豊かな森林に恵まれた県であり、県の面積の約84%を森林が占めていることから、NPO法

人えがおつなげて代表理事の曽根原久司さんを迎え、

「日本の田舎は宝の山∼住民や企業と連携した

地域づくり∼」と題して、講演を行なっていただきました。

 講演では、曽根原さんのこれまでの実践を、高知県の状況を踏まえ、発表していただきました。多く

の方が市民力を高めることができたのではないかと思います。

日本の田舎は宝の山

∼住民や企業と連携した地域づくり∼

曽根原 久司

さん (NPO法人えがおつなげて 代表理事) 10 11

全 体

講 演

講演者

テーマ

 日本の農村地帯は過疎・高齢化が進んでおり、担い手が不足して、 その結果として耕作放棄地が増えてしまう。更に森林資源が活用さ れていない。しかし、私自身農村で19年間活動してきて思うのは、 日本の農村の足元の資源は宝だらけだと思う。足元に宝が埋まっ ていると思う。課題の側面を見るのではなく、足元に埋まっている 宝を掘り起こすべきだと考え、活動を行なってきた。  実際に行なったことは、企業と連携して、棚田をよみがえらせて、 酒米を生産した。それで地酒を生産して人気になった。このように 荒らしておくと何の価値もないが、再生すると宝の山になる。現在 ではこのような活動を「NPO法人えがおつなげて」で、10数件同 時進行で行なっている。高知県にもつながりがあり、四万十町で地 域活性化を行なっている「株式会社四万十ドラマ」とも連携して農 村連盟を組み、よんぱち村を発足した。今ではこの活動にたくさん の方が参加している。全国各地の農村に訪問してサポートを行なっ ているが、訪問して思うのはやはり日本の農村は宝の山だというこ と。しかし残念ながら有効活用されていない資源が沢山ある。その 資源を有効活用できれば、どのような新しい産業ができるかを考え た。私自身の計算によると10兆円産業になると予測している。農 村資源を都市のニーズと結ぶことで「10兆円産業・100万人雇 用」の可能性がある。内訳は、農工商連携と6次産業化を含む農林 漁業で3兆円、農村での観光・交流で2兆円、森林資源の建築・不 動産活用で2兆円、自然エネルギー・再生エネルギーの活用で2兆 円、教育・IT・メディア・福祉等のサービス分野との連携で1兆円。 農林水産省でも似たような資料を出しているので、これから活発に なってくるのではないかと思う。もしも高知で私の唱えている農村 資源産業が興ると、高知県規模ではどうなるのかも計算してみた。 私の予想では、「1,000億円産業・1万人雇用」になるのではない かと考えている。内訳は、農工商連携と6次産業化を含む農林漁業 で300億円、農村での観光・交流で200億円、森林資源の建築・ 不動産活用で200億円、自然エネルギー・再生エネルギーの活用 で200億円、教育・IT・メディア・福祉等のサービス分野との連携 で100億円とみている。  我々、「NPO法人えがおつなげて」が活動をしているのは山梨県 北杜市増富地区という限界集落である。山梨県は大都市である東 京都や神奈川県に非常に近いところにある。農村地域でも課題が あるが、都市部でも課題がある。多忙感や孤独感、コミュニティの喪 失などによって心と体の健康を害している人が多くいる。両者の課 題をつながり合って解決できればと思って活動を行なっている。 「NPO法人えがおつなげて」があるのは山梨県北杜市白州地区で、 築200年の江戸時代の元庄屋の古民家を再生して事務所として使 っている。我々の活動している増富地区は高齢化率62%、耕作放 棄率62%、販売農家0軒という農村だった。そのためJAが撤退し てしまった。いわゆる限界集落になってしまった。そういう地域で 13年前から「NPO法人えがおつなげて」は活動をしている。  活動を紹介する前に皆さんと一緒にある儀式を行ないたい。それ は何かいうと、増富地区では農地の3分の2が荒れているため、耕 作放棄地を再生するところから始めないといけない。その活動を地 域外の若者や企業の皆さんに参加してい ただき、一緒に開墾活動を行なってきた。 するとたいへんウケ、元気になった。そこ で儀式として「開墾モリモリ」というものを 皆さんと一緒に行なってはじめてきた。  ここで私の自己紹介もしておきたい。山 梨に来る前は、東京で銀行の経営コンサル タントを行なっていた。そのころはバブル の時代で景気がよかった。その後にバブル 崩壊を迎え、日本の行く末が不安になった。 短期的な課題としてバブル崩壊後の不良 債権、中期的な課題として産業・雇用の空 洞化、長期的な課題として自給率の低さ の問題が生じた。何かこれらの課題を解決 する方法はないのかと考えた。その時、目に入ったのは、「日本の森 林率は先進国中第2位」「日本の耕作放棄面積は40万ha」「日本 の農業用水路の全延長距離は地球10周分」というデータだった。 そこで考えるだけではいけないと思い、行動に移そうと考えた。行 動を起こす場所として山梨県が適していると考えた。それは山梨が 「耕作放棄率は日本第2位」「森林率は日本第5位」「山梨県のミネ ラルウォーターの全国シェアは約30%」「北杜市の日照時間は日本 第1位」ということ。そして、1994年に山梨県北杜市白州地区に移 住し、まずは一人で開墾を始めた。田畑を作り、里山林業を始め、薪 を販売した。薪の販売は成功し、年間300t販売し750万円になっ た。年間で1,000万円の事業収入になった。また、地域のコミュニ ティに参加し、青年団、消防団、お神楽に参加した。そんなことを行 なっていると、私が行なってきたことを「地域おこしでみんなででき ないか」という機運が高まってきた。その中で「NPO法人えがおつ なげて」が発足した。その結果、集落の人口が300人から750人と 2.5倍になった。  そのような活動を行なっていると、2003年に隣の地域の増富地 域の役場の職員から「増富の限界集落でもえがおつなげての取り 組みを行なってくれないか」という声がかかった。そこで早速活動 を行なうことにした。当時、NPO法人は農地が借りられなかったの で、国の規制緩和で構造改革特区第1号認定を受けて活動を開始 した。その時、ある覚悟を決めて活動にはいった。それはこの地域で は私自身はやらないということである。どういう意味かというと、私 はプレイヤーにならないということである。なぜかというと、私がプ レイヤーになってしまうと広がりに加速度がつかないからである。や りたい人に集まってもらって、私自身はコーディネーターになろうと 活動した。都会の若者をネットで募り、農村の開墾のボランティアに 参加してもらった。年間500人を集めて開墾を行なっていった。中 には集まってきた人同士で結婚をして、子どもを育て、増富に移り 住んだ人もいる。そのうち、海外からも参加する人がでてきて約20 か国から参加した。参加した人の都道府県別人数をだしてみると、 圧倒的に都会の若者のニーズが多いことがわかる。その結果都市 部から移住して農村で活動する若者が増えてきた。  そこで私は地域と企業の連携で交流型の6次産業を創出するこ とを考えた。農村の1番の課題は経済だと思う。そこで、企業の持つ 商品の開発力や販路に目を付けた。それらを農村とつなげて新しい 産業ができると考えた。  まずは三菱地所と連携して、「空と土プロジェクト」を2008年に 開始した。三菱地所の社員を開墾体験バスツアーとして呼び、開墾 してもらった。開墾した棚田で酒米の生産が始まり、その酒米で地 酒の純米酒「丸の内」を生産した。商標登録も取った。また間伐材 の利用を行なった。間伐材が山のようにあり、そのまま放置されて いるもので三菱地所の商品が作れないかと考え、山梨県、三菱地所 株式会社、三菱地所ホーム株式会社、えがおつなげてによる「山梨 県産材の活用に関する四者協定」を結び、2×4住宅建材(※1)に国 産材を利用し、モデルハウスを建てた。また構造用合板の開発を行 い、FSC認証(※2)を得た。他にも復活した農地で様々な農業体験を 行なうグリーンツーリズムを行なった。企業の社会貢献色の強いツ アー、三菱地所の東京のマンションに住んでいる方対象のツアー、 OLビジネスマン対象の純米酒ツアー等を行なっている。こういった 活動をするためには、地域の方々の協力なくしては成り立たない。 地域の方々に指導者役になってもらい、指導していただいた。また 宿泊施設がないため、公民館を借りて地元の郷土食を作っていた だき、食事の準備やお世話をしていただいた。他にも地元の酒蔵を 借りてお酒を造ったり、酒造主の方々と一緒に田植えを行なった。 そういった活動が多方面から注目を集めた。森林・林業白書に取り  他にも博報堂とも連携して開墾を行ない、「はくほうファーム」を 行なった。社員による田植え、草取り、稲刈りを行い、その一部は自 分たちの食堂で食べたり、コミュニケーションツールとして博報米と 名を売って海外の企業に配ったりした。どうしてこのようなことを 行なったかというと、人材戦略として、農業体験をすることで体を 動かし、元気で活発になってもらい、想像力を湧かそうとする目的 があった。そのため、人事研修に農業体験を取り込んだ。これは農 業の持つ多面的な機能(生産、リフレッシュ、保養など)をうまく利 用したもの。  MFJファーム・日清オイリオグループと連携し、人材研修の一環 として開墾を行なった。開墾した農地で大豆を生産し、国産の大豆 油を作る実験を行なった。某大手生薬企業の実験農場として原料 を作成して生薬を国産化するのに活用している。早稲田大学と連携 して、WBS(早稲田大学ビジネススクール)ファームを行なっている。  山梨県内の企業である信玄餅の金精軒製菓の畑として在来の大 豆を作って新しい商品開発を行なった。山梨県南アルプス市に本店 を構える株式会社清月と連携して、菓子原料となる農作物を栽培し、 花豆を使った商品を開発した。JTBとも連携して農村ツーリズムの 取り組みとして、古民家の旅を行なっていく予定。他にも新しい復 興支援の産業づくりとして、福島県や宮城県、青森県にある地域と 企業と連携して取り組みを行なっている。他にも様々な取り組みを 多くの地域や企業と連携して行なっている。  私の伝えたいことは、日本の農村は宝の山だということ。現在農 地は活用されず放棄されている。都市住民の農村志向は3割近くあ る。こういったニーズを持つ人たちと農村の人たちが結びつくこと 最後に会場内の皆さんと一緒に 「日本の田舎を掘り起こせ!開墾モリモリ」 ※1 2×4住宅建材…北米を中心に行われている木造住宅の建 材。主に2インチ×4インチの木材を使用す ることからこのように呼ばれる。 ※2 FSC認証…FSC(森林管理協議会)の認証。森林管理の認 証と生産・加工・流通過程の管理の認証。 第22回 全国ボランティアフェスティバル高知 大会報告書 第22回 全国ボランティアフェスティバル高知 大会報告書

(8)

 日本の農村地帯は過疎・高齢化が進んでおり、担い手が不足して、 その結果として耕作放棄地が増えてしまう。更に森林資源が活用さ れていない。しかし、私自身農村で19年間活動してきて思うのは、 日本の農村の足元の資源は宝だらけだと思う。足元に宝が埋まっ ていると思う。課題の側面を見るのではなく、足元に埋まっている 宝を掘り起こすべきだと考え、活動を行なってきた。  実際に行なったことは、企業と連携して、棚田をよみがえらせて、 酒米を生産した。それで地酒を生産して人気になった。このように 荒らしておくと何の価値もないが、再生すると宝の山になる。現在 ではこのような活動を「NPO法人えがおつなげて」で、10数件同 時進行で行なっている。高知県にもつながりがあり、四万十町で地 域活性化を行なっている「株式会社四万十ドラマ」とも連携して農 村連盟を組み、よんぱち村を発足した。今ではこの活動にたくさん の方が参加している。全国各地の農村に訪問してサポートを行なっ ているが、訪問して思うのはやはり日本の農村は宝の山だというこ と。しかし残念ながら有効活用されていない資源が沢山ある。その 資源を有効活用できれば、どのような新しい産業ができるかを考え た。私自身の計算によると10兆円産業になると予測している。農 村資源を都市のニーズと結ぶことで「10兆円産業・100万人雇 用」の可能性がある。内訳は、農工商連携と6次産業化を含む農林 漁業で3兆円、農村での観光・交流で2兆円、森林資源の建築・不 動産活用で2兆円、自然エネルギー・再生エネルギーの活用で2兆 円、教育・IT・メディア・福祉等のサービス分野との連携で1兆円。 農林水産省でも似たような資料を出しているので、これから活発に なってくるのではないかと思う。もしも高知で私の唱えている農村 資源産業が興ると、高知県規模ではどうなるのかも計算してみた。 私の予想では、「1,000億円産業・1万人雇用」になるのではない かと考えている。内訳は、農工商連携と6次産業化を含む農林漁業 で300億円、農村での観光・交流で200億円、森林資源の建築・ 不動産活用で200億円、自然エネルギー・再生エネルギーの活用 で200億円、教育・IT・メディア・福祉等のサービス分野との連携 で100億円とみている。  我々、「NPO法人えがおつなげて」が活動をしているのは山梨県 北杜市増富地区という限界集落である。山梨県は大都市である東 京都や神奈川県に非常に近いところにある。農村地域でも課題が あるが、都市部でも課題がある。多忙感や孤独感、コミュニティの喪 失などによって心と体の健康を害している人が多くいる。両者の課 題をつながり合って解決できればと思って活動を行なっている。 「NPO法人えがおつなげて」があるのは山梨県北杜市白州地区で、 築200年の江戸時代の元庄屋の古民家を再生して事務所として使 っている。我々の活動している増富地区は高齢化率62%、耕作放 棄率62%、販売農家0軒という農村だった。そのためJAが撤退し てしまった。いわゆる限界集落になってしまった。そういう地域で 13年前から「NPO法人えがおつなげて」は活動をしている。  活動を紹介する前に皆さんと一緒にある儀式を行ないたい。それ は何かいうと、増富地区では農地の3分の2が荒れているため、耕 作放棄地を再生するところから始めないといけない。その活動を地 域外の若者や企業の皆さんに参加してい ただき、一緒に開墾活動を行なってきた。 するとたいへんウケ、元気になった。そこ で儀式として「開墾モリモリ」というものを 皆さんと一緒に行なってはじめてきた。  ここで私の自己紹介もしておきたい。山 梨に来る前は、東京で銀行の経営コンサル タントを行なっていた。そのころはバブル の時代で景気がよかった。その後にバブル 崩壊を迎え、日本の行く末が不安になった。 短期的な課題としてバブル崩壊後の不良 債権、中期的な課題として産業・雇用の空 洞化、長期的な課題として自給率の低さ の問題が生じた。何かこれらの課題を解決 する方法はないのかと考えた。その時、目に入ったのは、「日本の森 林率は先進国中第2位」「日本の耕作放棄面積は40万ha」「日本 の農業用水路の全延長距離は地球10周分」というデータだった。 そこで考えるだけではいけないと思い、行動に移そうと考えた。行 動を起こす場所として山梨県が適していると考えた。それは山梨が 「耕作放棄率は日本第2位」「森林率は日本第5位」「山梨県のミネ ラルウォーターの全国シェアは約30%」「北杜市の日照時間は日本 第1位」ということ。そして、1994年に山梨県北杜市白州地区に移 住し、まずは一人で開墾を始めた。田畑を作り、里山林業を始め、薪 を販売した。薪の販売は成功し、年間300t販売し750万円になっ た。年間で1,000万円の事業収入になった。また、地域のコミュニ ティに参加し、青年団、消防団、お神楽に参加した。そんなことを行 なっていると、私が行なってきたことを「地域おこしでみんなででき ないか」という機運が高まってきた。その中で「NPO法人えがおつ なげて」が発足した。その結果、集落の人口が300人から750人と 2.5倍になった。  そのような活動を行なっていると、2003年に隣の地域の増富地 域の役場の職員から「増富の限界集落でもえがおつなげての取り 組みを行なってくれないか」という声がかかった。そこで早速活動 を行なうことにした。当時、NPO法人は農地が借りられなかったの で、国の規制緩和で構造改革特区第1号認定を受けて活動を開始 した。その時、ある覚悟を決めて活動にはいった。それはこの地域で は私自身はやらないということである。どういう意味かというと、私 はプレイヤーにならないということである。なぜかというと、私がプ レイヤーになってしまうと広がりに加速度がつかないからである。や りたい人に集まってもらって、私自身はコーディネーターになろうと 活動した。都会の若者をネットで募り、農村の開墾のボランティアに 参加してもらった。年間500人を集めて開墾を行なっていった。中 には集まってきた人同士で結婚をして、子どもを育て、増富に移り 住んだ人もいる。そのうち、海外からも参加する人がでてきて約20 か国から参加した。参加した人の都道府県別人数をだしてみると、 圧倒的に都会の若者のニーズが多いことがわかる。その結果都市 部から移住して農村で活動する若者が増えてきた。  そこで私は地域と企業の連携で交流型の6次産業を創出するこ とを考えた。農村の1番の課題は経済だと思う。そこで、企業の持つ 商品の開発力や販路に目を付けた。それらを農村とつなげて新しい 産業ができると考えた。  まずは三菱地所と連携して、「空と土プロジェクト」を2008年に 開始した。三菱地所の社員を開墾体験バスツアーとして呼び、開墾 してもらった。開墾した棚田で酒米の生産が始まり、その酒米で地 酒の純米酒「丸の内」を生産した。商標登録も取った。また間伐材 の利用を行なった。間伐材が山のようにあり、そのまま放置されて いるもので三菱地所の商品が作れないかと考え、山梨県、三菱地所 株式会社、三菱地所ホーム株式会社、えがおつなげてによる「山梨 県産材の活用に関する四者協定」を結び、2×4住宅建材(※1)に国 産材を利用し、モデルハウスを建てた。また構造用合板の開発を行 い、FSC認証(※2)を得た。他にも復活した農地で様々な農業体験を 行なうグリーンツーリズムを行なった。企業の社会貢献色の強いツ アー、三菱地所の東京のマンションに住んでいる方対象のツアー、 OLビジネスマン対象の純米酒ツアー等を行なっている。こういった 活動をするためには、地域の方々の協力なくしては成り立たない。 地域の方々に指導者役になってもらい、指導していただいた。また 宿泊施設がないため、公民館を借りて地元の郷土食を作っていた だき、食事の準備やお世話をしていただいた。他にも地元の酒蔵を 借りてお酒を造ったり、酒造主の方々と一緒に田植えを行なった。 そういった活動が多方面から注目を集めた。森林・林業白書に取り 上げられたり、農林水産省に表彰されたり、経済産業省のグッドデ ザイン賞を受賞したりした。講談社とも連携をし、発酵をテーマとし たマンガを制作した。また、編集部と連携して読者対象の田植えツ アーを計画し酒米を作り、純米酒「もやしもん」を作った。

モリ!モリ!

 他にも博報堂とも連携して開墾を行ない、「はくほうファーム」を 行なった。社員による田植え、草取り、稲刈りを行い、その一部は自 分たちの食堂で食べたり、コミュニケーションツールとして博報米と 名を売って海外の企業に配ったりした。どうしてこのようなことを 行なったかというと、人材戦略として、農業体験をすることで体を 動かし、元気で活発になってもらい、想像力を湧かそうとする目的 があった。そのため、人事研修に農業体験を取り込んだ。これは農 業の持つ多面的な機能(生産、リフレッシュ、保養など)をうまく利 用したもの。  MFJファーム・日清オイリオグループと連携し、人材研修の一環 として開墾を行なった。開墾した農地で大豆を生産し、国産の大豆 油を作る実験を行なった。某大手生薬企業の実験農場として原料 を作成して生薬を国産化するのに活用している。早稲田大学と連携 して、WBS(早稲田大学ビジネススクール)ファームを行なっている。  山梨県内の企業である信玄餅の金精軒製菓の畑として在来の大 豆を作って新しい商品開発を行なった。山梨県南アルプス市に本店 を構える株式会社清月と連携して、菓子原料となる農作物を栽培し、 花豆を使った商品を開発した。JTBとも連携して農村ツーリズムの 取り組みとして、古民家の旅を行なっていく予定。他にも新しい復 興支援の産業づくりとして、福島県や宮城県、青森県にある地域と 企業と連携して取り組みを行なっている。他にも様々な取り組みを 多くの地域や企業と連携して行なっている。  私の伝えたいことは、日本の農村は宝の山だということ。現在農 地は活用されず放棄されている。都市住民の農村志向は3割近くあ る。こういったニーズを持つ人たちと農村の人たちが結びつくこと で、活性化の道筋もできると思う。そのためには、農村と都市をつ なぎ、事業の企画運営ができる農村起業家の存在が必要と考えて いる。そうすれば、日本中ではじめに話した10兆円産業になること も可能ではないかと考えている。 最後に会場内の皆さんと一緒に 「日本の田舎を掘り起こせ!開墾モリモリ」 ※1 2×4住宅建材…北米を中心に行われている木造住宅の建 材。主に2インチ×4インチの木材を使用す ることからこのように呼ばれる。 ※2 FSC認証…FSC(森林管理協議会)の認証。森林管理の認 証と生産・加工・流通過程の管理の認証。

(9)

山首 尚子

さん アトラクション てんてこ舞によるよさこい鳴子踊り

「時代を拓く 市民力ぜよ」

 「地域の情報通のママがいる喫茶店」を舞台に、出演者の方々をお客様として迎

え、トークをしていただきました。翌日開催する分科会の内容とつなげるために「災

害分野」と「地域づくり分野」から事例の魅力やポイントを紹介し、高知と全国の事

例を両立させました。

 それぞれの取り組みや活動を発表してもらい、また出演者の方々の想いや考えを

聞くことができ、満足のできる内容だったと思います。

シチズンパワー

ボラフェス・

トーク

・カフェ

出演者

(お客様)

山﨑 水紀夫

さん

宇賀 文里

さん

鹿野 順一

さん

曽根原 久司

さん

アトラクション

認定NPO法人NPO 高知市民会議 理事 社会福祉学部 学生高知県立大学 サポートセンター 代表理事NPO法人@リアスNPO NPO法人 えがおつなげて代表理事

進行役

(ママ) 社会福祉法人土佐町 社会福祉協議会 事務局長

てんてこ舞

山首▶最近はどんな活動をしゆうが? てんてこ舞▶最近の活動はもちろんよさこい鳴子 踊り。それに15年連続参加しゆうが。うちのチー ムの知名度もだんだん上がってきゆうがよ。 山首▶よさこいに来たら見てもらいたいね。踊る人たち は増えゆう? てんてこ舞▶人数的にはそんなに変りない ですね。うちの売りはパートナーっていう 踊り手がいるところやね。車いすを押す だけではなくて踊り手なんですよね。 山首▶パートナーに参加したいと思うたら、 どうしたらえいが? てんてこ舞▶パートナーに参加した いと思うたら、申込書にパート ナーできますに丸したらえいが。 山首▶こういうボランティアもすごいうれしいね。それじゃあ、 がんばって。 山首▶山﨑さん、もう来ちゅうが?

山﨑さん

山﨑▶裏口が開いちょったき。今日、全ボラがある がやけど、スーツ着てあいさつしゆう夢見て、目 覚めが悪うてよ。ママのコーヒーでも飲まんと しゃんとせんきよ。 こうちよさこいバリアフリー実行委員会

てんてこ舞

トークテーマ

(10)

山﨑▶そして98年にNPO法が制定されて、その翌年に中間支 援組織の高知県ボランティア・NPOセンターと高知市市民活 動サポートセンター(サポセン)ができたがよ。 山首▶このときはこんなつながりになるとは思わんかったね。 山首▶そういや、山﨑さん。いろいろやったね。何年前 になるかね。ちょっと昔の話してもらおうか。 山﨑▶高知は事務局がたたき台を作ってくるがやのうて、みん ながゼロから作っていく。これが評価されちゅうがよね。で、 2001年にまた豪雨災害が高知で。このときは土佐清水市や 大月町に1万2000人のボランティアが集まってくれたがよ。 このときはすごかったね。 山首▶実は、私は全国ボランティア研究集会で宴会 部長に駆り出されて、500人くらいの宴会を段 取ったんですよ。 山﨑▶1999年∼2002年は広がりの時機で、このころまだ NPOって何っていうがで、NPOっていうのはこういうことな んですよっていうことを伝えにいろんな所を巡回したね。で、 2000年に第31回全国ボランティア研究集会が高知 で開かれて、これでますますネットワークが広がったね。 山首▶思い返せば、このボランティア・NPOセン ターができたことは1つの時代の始まりやったね。 山﨑▶自分にとっては違和感無かったけど、全国的に見たら ちょっと珍しいって言われたね。このサポセンも協働の先進事 例ということで、本とかにも紹介されて全国的に高い評価を 得たということやね。ここからやね、高知は。 山首▶今思えば、高知県社会福祉協議会 の中にボランティア・NPOセンターがで きたのはちょっと珍しかったよね。 山首▶高知県人いうたら、一番えいところは色々考えずにとりあ えずやろうとするところよね。 山﨑▶やっぱり自然が豊かやきね。理屈やなく感性かなって思う ね。感覚が鋭いっていうのはあるかな。 山首▶思い返せば、高知県というところは豪雨災害から始まっ て、その人たちがつながり、ボランティアフェスティバルや全国 の大会をこなす力が徐々に付いてきたね。 山﨑▶そして2002年に全国障害者スポーツ大会が行なわれて、 5000人のボランティアが参加したがよ。あとで他の県の方 から「このやり方は、よう真似せん」って、うちの県ではここま で人を動かせんって言われてね。キーワードは対等の仲間が 集まったということと、高知ってカリスマっていう人がおらん ろ。それがよかったかもしれんね。さっきも言うたけど、事務 局主体やのうて実行委員がゼロから積み上げていくことと、 ネットワークが強い。それが逆に高知は仲が良すぎるって言わ れたりするがよ。 山首▶私も覚えてますけど、あの西南豪雨のとき、私は広島で 仕事をしていて、水紀夫さんから電話がかかってきたんです よね。「はよう帰ってきて」って。ホテルでテレビをつけたら、 豪雨のシーンをやってて。帰ってきて駆けつけたら大変なこと になってましたね。 山﨑▶そこはやっぱり自由民権運動のDNAかもしれんね。 山首▶NPOが活動するためには、一番初めにはやっぱり行政 のNPOに対する理解も非常に高知は早かったように思うん ですよね。 山﨑▶やっぱりDNAがあると思うで。僕は災害支援で色んな県 に行くけど、行政に「災害ボランティアセンター(災ボラ)や れ」って言われたから災ボラ開くとか、行政がやめって言うた き閉所したとか、けっこうあるがやき。高知は98高知豪雨の ときに、行政に対等の立場で話しよったきね。高知は行政も 市民に気を使っているというか、市民も行政を恐れてないと いうか、でもけっして仲は悪くはないがよ。 山首▶やっぱり龍馬の残したものが受け継がれ ちょったらえいね。 山﨑▶何なんやろうね。高知のこういうところは…。 山首▶こう見たら、いろんなものを先に取り入れてますよね。さ きがけをやってきている気がするんですけど。それを支えてく れた人もいっぱいいて、ありがたいんですよ。 山﨑▶そうそう。「それえいね」って言うたら、あまり反対されん。 そのあともボラフェスとかとさっ子タウンとかファンドレイジン グジャパンinこうちとか、色々続いてきたね。 山﨑▶今日はプレゼンせないかんきね。ちょっと練習させてもら おうか。  高知の15年史。98高知豪雨。これで高知はつながったがよ。 1万2000世帯が床上浸水。あり得んような水害やったね。こ こで初めて高知に災害ボランティアセンターが設置されて、そ の時にいろんな仲間とつながったがよ。まさに水害が呼び水 になった災害やったね。 ※98高知豪雨:1998年9月24日夜から25日未明にか けて、高知市で時間雨量129.5ミリを記録した豪雨。死 者6名、負傷者12名。住宅全壊12戸、半懐・一部損壊 86戸。床上浸水12,370戸、床下浸水9,885戸。ピー ク時避難者1,452人。 ※01高知西南豪雨:2001年9月6日未明の集中豪雨に より、県西南部の土佐清水市、大月町、宿毛市、三原村 で中小河川が一気に氾濫した。重軽傷者5名、住宅全壊 25戸、半壊265戸、一部損壊10戸、床上浸水264戸、 床下浸水540戸。 ※ボラフェス:1997年∼2012年まで、高知県立ふくし 交流プラザで14回開催した、「こうちボランティアフェ スティバル」。ボランティア活動・市民活動の必要性や魅 力を伝え、活動のきっかけづくりを行うイベント。公募型 実行委員会形式で企画・運営を行った。

(11)

宇賀▶そうなが。まちには35業種以上の仕事があって、そこに 本物の専門家がついてサポートしてくれるがやき。子どもたち はまちに行って、遊ぶこともできるけど、まずはハローワーク に求人票を探しに行くが。 宇賀▶そう。今年すごい人気やったが。定 員300人ながやけど、500人くらい募 集が来ちょって。本当、ありがたいが。 宇賀▶そうなんですよ。がんばってます。 この間本番があって。そうや。ママ、 ちょっと見てや。 山首▶最近、よくテレビで見るね。どう?と さっ子タウンは。 宇賀▶こんにちは、おひさしぶりです。 山首▶ここでお金の流れも子どもたちは学ぶのね。 山﨑▶うちの子どもも今年参加し ちょったがよ。 宇賀▶とさっ子タウンは子どもが運営するまちで、ドイツのミュ ンヘンでやってる「ミニミュンヘン」っていう子どものまちを高 知の人が見て、「高知でもやれるんじゃないか、やりたい」って なって始めたのがとさっ子タウンながね。とさっ子タウンのよ うな子どものまちは全国でもやりゆうがやけど、高知ならでは の仕事や文化や遊びを楽しく体験することや子ども同士のコ ミュニケーションが生まれる場にするということ、社会のしくみ を知ってもらうことをねらいにしちゅうが。このことを通して、 現実の「まちの運営」や「社会のしくみ」に関心を持ってもら うっていうのでがんばりゆうがね。とさっ子タウンは2009年 から始まって、今年で5回目。今年からは高知市文化プラザか るぽーとでやったがやき。8月17・18日とやって344人が参 加したがよ。対象は小学4年生から中学3年生で、主催はと さっ子タウン実行委員会で100人くらいでやってます。さらに 高知市市民活動サポートセンターがサポートしてくれてます。   次はとさっ子タウンのしくみを紹介するね。まず市民登録局 で受付をして、オレンジ色の市民証をもらって、子どもたちは 市民になれるが。次にまちの仕組みや約束事を30分学んだあ と、支度金18トスをもらえます。トスはとさっ子タウンの地域 通貨で、これを使って遊んだり、仕事をして稼いだり するがよ。 山首▶私の知り合いもとさっ子タウンに参 加しようとしたら、人がいっぱいで入れん かったって。 山首▶子どもたちが自分で働いて稼いだお金で、自分で使うっ ていうがは、なかなかない体験やね。しかも、お父さんお母さ んがいない中で、自分の意志でお金を使うのは日常じゃあ体 験できんからね。 宇賀▶子どもたちが一生懸命案内するがやき。そして、仕事が終 わったらお給料を銀行にもらいに行くが。その後、市民の義務 である税金を税務署に納めに行くが。それでやっと子どもたち は稼いだお金で食べ物を買って食べたり、遊んだりするが。そ の中には高知ならではの仕事や遊びもあって、路面電車や バーやはし拳道場とかもあるが。 宇賀▶あと警察も人気で、実際にやっているものを使って、指紋 採取とかをやるがよ。本物を子どもたちが体験できるように なっちゅうがよ。とさっ子タウンっていうがは大人は入ったら いかんようになっちょって、子どもたちが自由にやってもらえ るようになっちゅうがよ。でも、とさっ子タウンを応援してくれ ている大人や協賛、興味・関心がある大人をまちにご案内す るのに、子どもたちが案内をする観光局っていうのもあるがよ。 山首▶すごいいっぱいあるね。消防士 とか人気があるがやない? 山首▶ハローワークにいるのも子どもなが? 宇賀▶そう。ハローワークで働きゆうのも子どもなが。色々な求 人票があるから、自分でやりたい仕事を選ぶが。その後、選ん だ仕事場へ行って一定時間仕事をするが。 宇賀▶しかもとさっ子タウンはこれで終わらんがやき。自分でお 金を稼いで、一定時間働くと、自分でお店を開くこともできる がやき。子どもたちがこれは稼げるがやないかっていうお店 を自分で考えてできるがよ。これが一通りのまちの流れなが やけど、この他にもまちの中で問題や課題があったら、自分 たちで選挙を開いて、子どもたち自らまちの運営を行うがや き。「まちを変えたい、良くしたい」っていう子どもたちが立 候補して、自分でマニフェストを考えて、演説をして投票する がよ。投票も本物の投票箱と投票用紙を市役所の方に協力し てもらって使いゆうが。そして市長が誕生して、ここに高知県 知事や市長も来てくれたがよ。市長選挙と同じように議員選 挙もするがよ。さらに市長と議員で議会を開いてまちをどう したらよくしていけるかを話し合ったりするがやき。こういう とさっ子タウンを運営しゆうがが私たち実行委員ながよ。実 行委員は「子どもたちのチカラを信じよう」を合言葉にやり ゆうがよ。子どもたちの主体性にゆだねようと困ったら声を かけ、相談にのるくらいのつもりでいようという形で5回やっ てきたがよ。その中で、子どもたちのパワーに私たちが驚か されるがよ。子どもたちの力を信じて、私たちはサポートする くらいにしようとやってます。実行委員はとさっ子タウンの本 番までの準備で本番は子どもたちにまかせちゅうが。メン バーは高知大、高知県立大、高知工科大の学生や県内の高校 生、行政などの社会人100名くらいでやりゆうがよ。実行委 員会は1年くらい前から月1回でやりゆうが。実行委員会の 中に5つのユニットがあってそれぞれで活動しゆうが。中にあ るのは、まちのしくみや1日の流れ、誘導を考える「だんどり ユニット」、食べ物や企業に協力を得る「くいしんぼユニット」、 まちを作ったり、いるものを準備する「よろずユニット」、と さっ子タウンを運営するための資金を学生が企業に営業に いって協力してもらう「営業ユニット」、バッジやグッズを作っ て運営していく「こうてやユニット」があるがよ。 宇賀▶参加してみて、子どもと大人が密に関 わっているのと、学生と大人が対等に言い合 いながら運営を行っていく世代間の交流みた いなのがあって、みんなでやっている ことがすごい。 山首▶学生や若い人たちが地域の 活動をやってみて、どう? 山首▶とさっ子タウンの実行委員のアピール力がすご いって言うのを聞いたことがあって、みんな が協力したいなって思うようなプレゼンテー ション能力があるよね。 宇賀▶もともと地域活動をしている大人の方が協力・協賛して くれる企業さんを学生に紹介して下さって、学生がとさっ子タ ウンの魅力を伝えて協力してもらうっていうのが今の形。 山首▶とさっ子タウンのしくみは、行政も企業も年齢差を超えた 多世代もみんなが関わりながらできていくわけやね。それをつ ないでいく役は誰? 山﨑▶少子高齢化って言われているけど、これを 見ていたら大丈夫な気がするけどね。 山首▶子どもたちの主体性をってよく言われるけど、そんな活 動ってまだ少なくて、どうしても大人がやってしもうちゅう。 まだ子どもたちが考えてするがを、見守る側の大 人が育ってないよね。 山首▶5年やってきたということは、とさっ子タウンに参加した 子が実行委員に入ったりしたがやない? 宇賀▶2人入ってくれたがよ。やき、これから違う視点でとさっ 子タウンの魅力が広がっていくと思うが。こうやって子どもは 社会のしくみが分かって、職業意識が育っていって、実行委員 は自分の考えが育ったり、他の実行委員から刺激を 受けて、みんなで成長していくのがとさっ子タウンな がやなって思うが。 宇賀▶大人の方が背中を押してくれるというか、私たちもそう いう場がないと力がつかないし、そういう面では大人の方が 信じて下さって背中を押してくれてるな、チャレンジさせても らえてる場があるっていうのはすごいありがたいと思 うちゅう。

宇賀さん

山首▶観光に来たっていう設定でまち の中に入れるがやね。やっ ぱり大人も見たいでね。

(12)

山﨑▶僕は災害ボランティアセンターの立ち上げ支援に行っ ちょったきね。 山﨑▶鹿野さんとは会ったのは、最近、自分は3月17日から大 槌町の支援に入っちょって。そのときは大槌は壊滅状態で、寝 泊りを釜石市ののぞみ病院の8階に社協があって、そこで寝 泊まりしよったがよ。後で聞いたら、同じ場所におったがよ。 山首▶鹿野さんと山﨑さんはどこで会ったの? 山﨑▶3.11の話しを聞かしちゃってや。 山﨑▶そろそろ鹿野さんが来るはずやけど。 来た来た。鹿野さん、久しぶり。 鹿野▶お久しぶりです。 山首▶私たちも阪神・淡路大震災とかいろんな災害を体験した というか。災害時に駆けつけるボランティアの時代ができ たっていうのはあれからでしたよね。今、こうやってどこかで 災害があったら駆けつけるっていうのは、私が若いころには なかったな。そういう世の中はなかった。すごく世の中って変 わって、こうやって1週間後にボランティアに行くっていう状 況があったっていうことはすごいことだな。 山﨑▶僕は第1陣で、単独というか大槌に行ってできる事を考 えてこいって言われて送り込まれてね。 山首▶私はまだ実際に被災地に行ったことがないんですけど。 あまりにも悲しいというか言葉にできない災害が起きてし まって。自分もどう身を置いたらいいのか分からない状態 やったし。で、鹿野さんはボランティアをやってたっていうの は地元でやってたの?そのあたりの話を聞かせてほしいです。 水紀夫さんは第1陣でいったが? 山﨑▶その時は知らんかったね。会ってたかもしれんけど。今日 はそこらあたりの話をたっぷり聞かせてあげてください。 山首▶その時はまだ知らなかったの? 鹿野▶そうそう。そこでずっとボランティア してたんですよ。患者さん運ん だりとかね。 鹿野▶まずはママさんとは初対面なので自己紹介から。本業は お菓子屋さんなんですが、田舎の商店街にあるので、商店街 でのまちづくりをやってたんですよ。そこから枠にとらわれな い何かいい形がないかなということで、NPOという形でまち づくりの活動をスタートさせていたところ、震災にあったとい うところです。岩手県はリアス式海岸があるところで、釜石市 はまちに製鉄所があり、海に非常に近い町なんです。そこで僕 はお菓子屋さんをやってたんですね。こういうところで@リア スNPOサポートセンターっていうNPOの活動をしてたんです。 どういう活動を行っていたかというと、まちの中に人が集まれ るようなスペースが2か所あって、ここに集まってきた人たち とコミュニティビジネス。小学生の子どもたちとキャリア教育で お店をやったり、障害福祉施設の方も含めて手づくりのもの を作ったりバザーや趣味で作ってる人たちでマーケットを開催 したり、ひとづくりやまちづくりのリーダーを育てる活動をし ていたんです。釜石市は昔から大きな津波が来てたんです。更 に戦争で焼け野原になったりと、何回もまちづくりをやり直し ているんです。そして平成23年3月11日に東日本大震災が 起こったんです。ちょうどその日、僕は何をしていたかというと コミュニティビジネスの研修会を行ってたんです。山﨑さんと 会った釜石のぞみ病院でやってたんですよ。なので、そのまま ここに留まったんです。釜石市の場合、死者884名、行方不明 者194名、死亡認定者数170名、だいたい全部で1000人近 い人が亡くなったんですよね。僕の店も跡形もなく津波に流さ れてしまったんです。津波って水だけが来るんじゃなくて、1番 最初に聞こえてくる音がバキバキっていう音なんですよ。そし て、黒い土煙がだんだん近寄ってきてね。なんでかっていうと 家を巻き込んで壊して、その瓦礫が家にぶつかって、また壊れ ての繰り返し。だから、まちの中に瓦礫が広がっちゃうんです。 家が転がったりね。そのときって人間ってたくましいもので、 悲しいとか恐ろしいとか怖いとかっていう感情が一切なくな るんです。男の人は疲れなくなる。寝なくてもずっと起きてい ても大丈夫。女の人はどれだけでもものが食べれるようにな る。これは人間の動物としての本能だと思うんです。男性は家 族を守るため動けるようになる。女性は子どもを守るために 栄養を摂る。   とはいえ、助かったので、いろんなところからの支援を見て、 自分たちが何もしないわけにはいかんということになって、自 分たちはこのまちでまちづくりをやってたな、とい うことで、仮設で事務所を借りて、緊急支援物資 の配給からスタートしたんです。 鹿野▶それまでもツイッターとfacebookで情報を発信してい たのが、震災でぱたっと止まったんですよね。それで心配して くれた方々に「今日の釜石」という1枚の写真を発信するとこ ろから再スタートしたんです。それをきっかけにいろんな人か ら「何か必要なものないですか」っていう連絡をいただいて、 いろんなものが集まってきて、これを運びに行こうということ で活動をスタートさせました。 山首▶もともと鹿野さんは、まちづくりの活動をしていたの でみんなとやっていくことがスムーズにできたんですよね。 鹿野▶自分のまちだからね。これからずっとここで暮らそうと思 っていたまちだから、自分のまちを何とかするのは自分だよ ね。ボランティアの皆さまにもたくさんお手伝いいただいたし。 その中で4月、岩手県内で活動するNPOの仲間たちに集まろ うと声をかけて、声をかけられて。そして、岩手として外と中 をつなぐ役割を作ろうよということで、団体も作ったんです よ。必要な支援を必要な人とつなぐために。なぜかっていう と、様々な市町村で格差が出たわけなんです。ここには足りて るんだけど、ここには足りてないっていう。じゃあ、これを取り まとめする団体を作ろうよって。そうやって集まったものを 「もってけ市」という名で、好きなものを持っていってもらっ たんです。行政じゃなくて民間がやったことの利点なんですよ。 避難所に100人います。あずかったものが95個しかない。こ れ、行政は住民に出せないんですよ。そういうことがいっぱい あったんです。だから僕らはキーマンになる人を見つけて、 「何人か我慢できる人探して」ってお願いして、後の人に渡し たんです。あと、避難所に行って、好きなもの持って行って並 べちゃったりとか。夏になると、仮設住宅に行って子どもたち と一緒にうちわを作ったり、情報発信で今の釜石や隣の大槌 のことを知ってもらったり、被災した事業者の紹介 をするHPを作ったり、仮設住宅の見回りをしたり、 いろんなイベントを開催したりしたんですよ。 山﨑▶地域にキーマンがいるっていうの。僕らも大槌に入った 時にやったのが、ボランティアセンターができそうな地域の キーマンを探すこと。僕らが作るもんじゃないきね。地域で作 らないかんから。鹿野さんがキーマンやったがやね。 山首▶災害の時に鹿野さんのようなつながるツールがあって、 彼をスタートに情報や物資が入っていく、そういう人が1人い てくれたことは大きいですよね。 山首▶やっぱり災害の時は、地元の商店街のまちづくりをして いた人たちと最初に手を結びました?

鹿野さん

参照

関連したドキュメント

[r]

会 員 工修 福井 高専助教授 環境都市工学 科 会員 工博 金沢大学教授 工学部土木建設工学科 会員Ph .D.金 沢大学教授 工学部土木建設 工学科 会員

The Development and the Using of Web Site for Supporting the Students to Assist in the Classes 加藤 隆弘 松能 誠仁 松原 道男.. Takahiro KATO Nobuhito MATSUNO

1991 年 10 月  桃山学院大学経営学部専任講師 1997 年  4 月  桃山学院大学経営学部助教授 2003 年  4 月  桃山学院大学経営学部教授(〜現在) 2008 年  4

清水 悦郎 国立大学法人東京海洋大学 学術研究院海洋電子機械工学部門 教授 鶴指 眞志 長崎県立大学 地域創造学部実践経済学科 講師 クロサカタツヤ 株式会社企 代表取締役.

講師:首都大学東京 システムデザイン学部 知能機械システムコース 准教授 三好 洋美先生 芝浦工業大学 システム理工学部 生命科学科 助教 中村

学識経験者 品川 明 (しながわ あきら) 学習院女子大学 環境教育センター 教授 学識経験者 柳井 重人 (やない しげと) 千葉大学大学院

・「スマイルスポーツボランティア講習会」笹川スポーツ財団 ・「大阪スポーツボランティア養成事業」大阪コミュニティ財団