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構成 第 1 章総則 第 2 章建築計画 第 3 章建築構造の設計 基準の目的 1.2 適用 1.3 用語の定義 地域性 景観性ユニバーサルデザイン維持管理等 2.1 基本事項 2.2 木造における建築計画 構造上 合理的な平立面計画 防耐火 2.2.3

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資料 3

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構成

1 1 基準の目的 第1章 1.1 基準の目的 地域性 景観性 1.2 適用 1.3 用語の定義 第1章 総則 地域性、景観性 ユニバーサルデザイン 維持管理 等 2.1 基本事項 2.2 木造における建築計画 2 2 1 構造上 合理的な平立面計画 4.1 防耐火、内装不燃 4.2 耐久性 4.3 断熱性 第2章 建築計画 第4章 建築部位 の設計 2.2.1 構造上、合理的な平立面計画 2.2.2 防耐火 2.2.3 耐用性 2 2 4 音環境 4.4 音環境 4.5 振動 2.2.4 音環境 2.2.5 振動 2.2.6 設備室等 4.6 建築各部位の構法、仕上げ 5.1 一般事項 第5章 3.1 構造一般事項 3.2 構造種別 3 3 材料 5.2 電力設備 5.3 空気調和設備 第3章 建築構造 の設計 第5章 建築設備 の設計 3.3 材料 3.4 荷重及び外力 3.5 構造計算 3 6 軸組構法(壁構造系) の設計 3.6 軸組構法(壁構造系) 3.7 軸組構法(軸構造系) 3.8 枠組壁工法 木質プ ブ 法 2 3.9 木質プレハブ工法 3.10 丸太組構法 3.11 基礎

(3)

第1章 総則

第1章 総則

(4)

適用

基準 1 2 適用

(1) 本基準は、木造の官庁施設の設計に適用する。

基準 1.2 適用

事務所用途の建築物は 住宅用途の建築物とはスパン

事務所用途の建築物は、住宅用途の建築物とはスパン

や床荷重等が異なる

・広く普及している木造住宅の設計手法、工法等が必ず

も適用 きな

しも適用できない。

・木造の事務所用途の建築物の設計手法、工法等は一

木造の事務所用途の建築物の設計手法、工法等は

般的に広く普及していない

・官庁施設の中でも特に

事務所用途の建築物

に関する

4

事項について充実した記載としている。

(5)

その他の基準との関係

基準 1 2 適用

(2) 本基準と他の適用すべき基準等は、相互に補完するものとす

る ただし 他の適用すべき基準等と相違がある場合は 本

基準 1.2 適用

る。 ただし、他の適用すべき基準等と相違がある場合は、本

基準を優先する。

(6)

本基準により難い工法等

基準 1 2 適用

(3) 公共建築設計業務委託共通仕様書の適用された建築設計業

基準 1.2 適用

務において、

受注者が本基準により難い工法、材料、製品等

を採用しようとする場合は、

公共建築設計業務委託共通仕様

書第3章業務の実施 3.3適用基準等 2.に基づき、

あらかじ

め調査職員と協議して承諾を得なければならない。

調査職員 協議

承諾を得なけれ

ならな 。

6

(7)

第2章 建築計画

第2章 建築計画

第4章 建築部位の設計

第4章 建築部位の設計

(8)

地域性・景観性

基準 2 1 基本事項

(3) 地域の特性の継承、更なる魅力の創出に寄与するよう、

地域

の歴史 文化及び風土の特性

とともに 地域の活性化等地域

基準 2.1 基本事項

の歴史、文化及び風土の特性

とともに、地域の活性化等地域

社会への貢献について配慮し、良好な景観の形成に寄与する

よう周辺環境との調和を図る

よう周辺環境との調和を図る。

木は長い歴史を通じて使用されてきた素材

地域の特性を表現するのにふさわしい

材料

8 京都御苑 旧閑院宮邸跡(H17 保存修理)

(9)

保全性

基準 2 1 基本事項

(7) 施設完成後の維持管理等に十分配慮した施設となるよう、清

掃 点検 保守等の維持管理や材料 機器更新等の保全が効

基準 2.1 基本事項

掃、点検・保守等の維持管理や材料、機器更新等の保全が効

率的かつ安全に行える設計とする。

◇ 保全性

○ 作業性

○具体例

作業スペ ス 経路等の確保

○ 作業性

・作業スペース、経路等の確保

・点検口の設置

屋根勾配

○ 更新性

・屋根勾配

・更新しやすい構法

◇ 耐用性

○他節で記述

・長寿命の製品の採用

◇ 耐用性

○ 耐久性

キシビ

○他節で記述

2.2.3 耐用性(計画的な視点)

耐久性(材料

視点)

○ フレキシビリティ

4.2

耐久性(材料の視点)

(10)

コスト

基準 2 1 基本事項

(8) コストの適正な管理を図る。

基準 2.1 基本事項

・官庁施設の整備においては 必要な性能 機能等を確

官庁施設の整備においては、必要な性能、機能等を確

保しつつ、工事費やライフサイクルコストを適切に管理

することが求められており、木材の利用に当たってもそ

の意義や効果を総合的に判断する必要がある

の意義や効果を総合的に判断する必要がある。

・内装や外装については、

国民の目に触れることにより、

木と触れあい 木の良さを実感できるといった設計意図

木と触れあい、木の良さを実感できるといった設計意図

を明確

にした上で、当該意図にふさわしい箇所に木材

を使用する。

10

(11)

構造上、合理的な平立面計画

基準 2 2 1 構造上 合理的な平立面計画

(1) 積載荷重の大きな書庫、設備室等の室を配置する場合は、なるべく

下層の階に配置する

基準 2.2.1 構造上、合理的な平立面計画

下層の階に配置する。

(2) スパンの大きな室を配置する場合は、なるべく上層の階に配置する。

(3) その室が必要とするスパンごとに諸室を分類し、適切にゾーニング

する。

する。

(12)

防耐火、内装不燃

地域・地区

建築物・構造

内装不燃

市街地における火災の

危険を防ぐ

建物の倒壊・延焼を

防ぐ

内装に着火し、火災が

拡大することを防ぐ

耐火構造

不燃材料

防火地域

準耐火構造

準不燃材料

準防火地域

準耐火構造

準不燃材料

準防火地域

防火構造

難燃材料

22条区域

準防火構造

準防火構造

12

(13)

防火地域、準防火地域

防火地域・準防火地域の指定例 大阪府 今治市 防火地域・準防火地域の指定例 防火地域 準防火地域 面積(ha) 30,441.80 291,371.00 参考)   市街化区域 1,439,007 ha 市街化区域に対する比率 2.12% 20.25%

(14)

耐火、準耐火、防火性能

耐火性能

通常の火災が終了するまでの間

当該火災による建築

物の

倒壊及び延焼を防止

するために当該建築物の部

物の

倒壊及び延焼を防止

するために当該建築物の部

分に必要とされる性能

準耐火性能

通常の火災による延焼を抑制

するために当該建築物

の部分に必要とされる性能

防火性能

建築物の周囲において発生する通常の火災による延

焼を抑制

するために当該

外壁又は軒裏

に必要とされる

焼を抑制

するために当該

外壁又は軒裏

に必要とされる

性能

建築基 第 条 建築基準法第2条

耐火構造は、

火災による燃焼の進行が消防活動によらずとも

部材の内部で止まる必要

があり、技術的難易度が高い

部材

内部

まる必要

あり、技術的難易度

14

(15)

防耐火の規制

官公庁施設の建設等に関する法律(庁舎)、建築基準法(事務所用途)の 防火関連規制との関係 地域等 延べ面積 官公法 建基法 官公法 建基法 官公法 建基法 防火地域 準防火地域 その他の地域 防火構造等 措 防火構造等 準耐火建築物 ※2 50㎡ 防火構造等の措置 ※1 防火構造等の措置※2 防火構造等の措置 100㎡ 耐火建築物 耐火建築物 300㎡ 100㎡ 準耐火建築物 ※2 500㎡ 1 000㎡ 耐火建築物 耐火建築物 1,000㎡ 1,500㎡ 耐火建築物 耐火構造等の 措置 3,000㎡ ※1 2階以上は準耐火建築物としなければならない

(16)

主要構造部

基準 4 1 防耐火 内装不燃

(1) 建築物の

主要構造部

は、建築基準法その他の法令に基づき、

基準 4.1 防耐火、内装不燃

○主要構造部

壁 柱 床 はり 屋根又は階段

をいい 建築物の

耐火構造、準耐火構造、防火構造等の構造とする。

○主要構造部

壁、柱、床、はり、屋根又は階段

をいい、建築物の

構造上重要でない間仕切壁、間柱、附け柱、揚げ床、最下階の

床、廻り舞台の床、小ばり、ひさし、局部的な小階段、屋外階段そ

の他これらに類する建築物の部分を除く

(建築基準法第2条)

○ 国土交通大臣が定めた構造方法 … 『告示の例示仕様』

○ 国土交通大臣が定めた構造方法 … 『告示の例示仕様』

準耐火構造 :平12建告第1358号 準耐火構造の構造方法を定める件

構造

建告第

構造

構造方

を定

防火構造

:平12建告第1359号 防火構造の構造方法を定める件

○ 国土交通大臣の認定を受けたもの … 『大臣認定構法』

○ 国土交通大臣の認定を受けたもの

『大臣認定構法』

16

(17)

主要構造部

(18)

内装不燃

基準 4 1 防耐火 内装不燃

(3) 壁及び天井の室内に面する部分の仕上げは、建築基準法第

基準 4.1 防耐火、内装不燃

35条の2に基づき、 防火上支障がないようにすること。

表 4.1.4 事務所用途の建物の内装制限 条件 内装制限 参照条文 条件 内装制限 参照条文 (建築基準法施行令) 居室等 廊下、階段等 ①大規模の建築物 難燃材料 準不燃材料 第 128 条の 4 ・階数が3以上で延べ面積が 500 ㎡を超える場合 ・階数が2で延べ面積が 1,000 ㎡を超える場合 ・階数が1で延べ面積が 3,000 ㎡を超える場合 2、3 項 第 129 条 4 項 ②無窓の居室※2を有する建築物 ※2床面積が 50 ㎡を超え、開放部分の面積が、居室の床面積の 1/50 準不燃材料 準不燃材料 第 128 条の 3 の 2 第 129 条 5 項 未満のもの(施行令第 128 条の3の2) ③火気使用室 準不燃材料 - 第 129 条 6 項 18

(19)

内装不燃

ただし、事務所用途の建物において次の場合は、前記の規定によらず、

可燃材料

である木材

を使用することが可能となる。

(1) ①の場合における居室について、

床面からの高さが1.2m以下の部分

回り縁、

窓台その他これらに類する部分

(建築基準法施行令第129条4項)

(2) ①の場合における居室について 耐火建築物又は準耐火建築物であり

準耐火

(2) ①の場合における居室について、耐火建築物又は準耐火建築物であり、

準耐火

構造の床又は壁で囲まれ、扉を防火設備とした100㎡以内の居室

(建築基準法施

行令第

行令第129条4項)

(3) ①の場合における居室について、

天井を準不燃材料とした場合。

ただし、壁に使

用する木材は、平成12年建設省告示第1439号第2の仕様としなければならない。

① ②

場合

階段を除く

建築基準法施行令第

(4) ①、②の場合に(階段を除く)について、建築基準法施行令第129条の2、第129条

の2の2に基づき、火災時の避難が安全に行われることを検証した場合。

(5) スプリンクラー設備等と排煙設備を設けた場合(建築基準法施行令第129条7項)

(20)

内装不燃

基準 4 1 防耐火 内装不燃

(3)不燃材料、準不燃材料又は難燃材料の使用が必要な箇所に

薬剤処理をされた木材を使用する場合は

塗装により保護

基準 4.1 防耐火、内装不燃

薬剤処理をされた木材を使用する場合は、

塗装により保護

ること。

H22年度地域材利用加速化緊急対策支援事業「建築物の耐火性能試験報告書」日本木材防腐工業組合より引用 20

(21)

外装への木材利用

基準 4 1 防耐火 内装不燃

(4) 耐火構造、準耐火構造又は防火構造の外壁や軒裏の表面に木材を

使

軒裏

が定

構造方

基準 4.1 防耐火、内装不燃

使用する場合は、外壁や軒裏として

国土交通大臣が定めた構造方法

の表面に木材を重ね張り

する、又は

木材を表面に使用することで国

定を

を使

土交通大臣の認定を受けたものを使用

すること。

表面に使用する木材は、

地域の実情に応じて、不燃化の薬剤処理を

を使

薬剤

行ったものを使用

すること。また、不燃化の薬剤処理を行った木材を

外壁に使用する場合は、

塗装により保護

すること。

『告示の例示仕様』 → 重ね張り可能

『告示

例示仕様』

重ね張り可能

『大臣認定構法』

→ 表面材を含めた認定が必要

「建築物の防火避難規定の解説 2005」(日本建築行政会議編集、2005年)より

『地域の実情』

建設地の地方公共団体に確認が必要

『地域の実情』

→ 建設地の地方公共団体に確認が必要

(22)

耐久性

通常の修繕や補修をすることにより、施設を50~60年を目安として

使用することを目標とする場合

使用することを目標とする場合

(1)の措置を講じる。

さらにそれ以上の長期に使用することを目標とする場合

気象条件が厳

気象条件が厳しい立地に位置する場合

構造上重要な箇所

腐朽しやすい箇所

補修や点検が困難な箇所

(2)のいずれかの措置を講じる

補修や点検が困難な箇所

22

(23)

耐久性

構造的に重要な部材 大壁内の土台、柱、筋交い、 間柱、構造用合板など 屋外に暴露されている柱など 水を多用する室の周囲の土 台、柱、開口部材など メンテナンスが 困難な部材 腐りやすい部材 困難な部材 外壁通気層内の通気胴縁など 外壁通気層内の通気胴縁など

(24)

耐久性

○ 第一のサブシステム 地域的、局地的気象条件等へのしつらえ ○ 第二のサブシステム ① 雨仕舞・水仕舞 水を部位に作用させない ② 防水・防湿 部位に作用した水分を内部に浸入させない 部位に作用した水分を内部に浸入させない ③ 通気・換気 内部に浸入した水分を早期に乾燥させる ○ 第三のサブシステム 材料の耐久性能 高耐久材の使用、加圧式保存処理木材、 表面処理薬剤吹付け処理 ○ 第四のサブシステム 維持管理のしやすい設計 点検口の設置、高い床 日本木材防腐工業組合「長寿命化住宅仕様書作成委員会報告書」(2010年)の図を一部改変 24

(25)

耐久性 外壁の軸組等

基準 4 2 耐久性 (1) ①ア

(ア) 大壁構造とする場合は、外壁仕上げと軸組等の間に

通気層

を設け、

軸組等が雨水に接触する とを防止し 壁内に浸入した水分を排出

基準 4.2 耐久性 (1) ①ア

軸組等が雨水に接触することを防止し、壁内に浸入した水分を排出

させるための有効な措置を講じる。

(ウ) 透湿性の大きいグラスウール、ロックウール、セルローズファイバー

その他の断熱材を使用する場合は、室内側に隙間のできないよう

湿材

を設置する。

(26)

耐久性 外壁の軸組等、屋外の柱等

基準 4 2 耐久性(1) ①ア(オ) ②イ

基準 4.2 耐久性(1) ①ア(オ)、②イ

周囲の地面から40cm以上の高さを確保

して設置する。ただし、地面に

跳ね返った雨水や地面の表面を流れる雨水等が木材まで到達すること

跳ね返った雨水や地面の表面を流れる雨水等が木材まで到達すること

を防ぐ有効な対策を講じた場合はこの限りでない。

1階床レベルを地面近くまで下げる場合の納まり例 (資料 図4.2.5) 26

(27)
(28)

耐久性 高耐久樹種

外壁の軸組等 4.2 耐久性(1) ① イ (ア) ひのき ひば 米ひ けやき 台湾ひのき 杉 から松 米杉 くり ダフリカから松 米ひば こうや ひのき,ひば,米ひ,けやき,台湾ひのき,杉,から松,米杉,くり,ダフリカから松,米ひば,こうや まき,さわら,ねずこ,いちい,かや,くぬぎ,みずなら,米松 (ダグラスファー) ,ウェスタンレッドシー ダー,アピトン,ウェスタンラーチ,カプール,ケンパス,セランガンバツ,タマラック,パシフィックコー ストイエローシーダー,サイプレスパイン,ボンゴシ,イペ,ジャラ,インセンスシーダー若しくはセン ペルセコイヤを用いた製材又はこれらの樹種を使用した集成材等 土台 4.2 耐久性(1) ④ イ (ア) ひのき,ひば,米ひ,米ひば,くり,けやき,米杉,台湾ひのき,こうやまき,さわら,ねずこ,いちい, ④ かや,ウェスタンレッドシーダー,インセンスシーダー若しくはセンペルセコイヤを用いた製材 又はこ れらの樹種を使用した集成材等

木材の耐腐朽性、耐蟻性は心材であることにより十分に発揮される

辺材が含まれる場合は、薬剤による防腐・防蟻処理を行うことが望ましい。

28

(29)

音環境 上階からの床衝撃音の対策

2 2 4 音環境

(1) 静寂さが必要な上級室、会議室等の室の上階には、可能な限り室を

配置しない 室を静寂さが必要な上級室 会議室等の室の上階に配

2.2.4 音環境

配置しない。室を静寂さが必要な上級室、会議室等の室の上階に配

置する場合は、人の動作が少ない上級室、会議室、倉庫等を配置す

る。

分類 Ⅱ Ⅲ 対象とする室等 上級室、会議室等 事務室等 【基本的性能】 性能の水準 会議、応接等に必要な静寂さが確保さ れ、かつ音声の漏洩が防止されている 事務作業等に適した静寂さが確保さ れている が が 【技術的事項】 上階からの床衝撃音の 目標値 重量床衝撃音が JIS A 1419-2:2000 に よる Li Fmax r H(1)-55~60 以下となって 重量床衝撃音が JIS A 1419-2:2000 に よる Li Fmax r H(1)-60~65 以下となって 目標値 Li,Fmax,r,H(1) 55 60 以下となって いる Li,Fmax,r,H(1) 60 65 以下となって いる 基本的性能基準4-3-1 音環境に関する性能

(30)

音環境 上階からの床衝撃音の対策

4 4 音環境 (2)

① 上級室、会議室又は事務室の天井裏又はこれらの室の上階の床は、

床衝撃音を抑制する対策を行う ただし 静寂さが必要な上級室 会

4.4 音環境 (2)

床衝撃音を抑制する対策を行う。ただし、静寂さが必要な上級室、会

議室以外の場合において、上階の室が人の動作が少ない上級室、

会議室 倉庫等の場合は除く

会議室、倉庫等の場合は除く。

床衝撃音対策の不要な場合の例 床衝撃音対策が必要な場合の例 ・廊下(下階)―廊下(上階) ・事務室(下階)―倉庫(上階) 倉庫( 階) 事務室(上階) ・事務室(下階)―事務室(上階) ・静寂さが必要な会議室(下階)―人の動作が少な 上級室(上階) ・倉庫(下階)―事務室(上階) ・事務室(下階)―人の動作の少ない上級室(上階) い上級室(上階) 資料 図4.6.4.1 30

(31)

音環境 上階からの床衝撃音の対策

(32)

第2章 2.2.5振動のポイント

基準2 2 5 振動

基準2.2.5 振動

(1)

運動等による人の動作

又は

設備機器

による振動により、生理

的又は心理的な不快さを感じることが低減されるよう振動源とな

的又は心理的な不快さを感じることが低減されるよう振動源とな

る設備室等の室は、

振動を感じやすい室

から

離して配置

する。

(2)

交通

による振動に対しては 交通による振動を感じやすい条

(2)

交通

による振動に対しては、交通による振動を感じやすい条

件下において、生理的又は心理的な不快さを感じることが低減さ

れるよう、

施設の配置を工夫

する。

れるよう、

施設の配置を工夫

する。

2章の振動・・・・室の配置計画又は建物の配置計画に影響する振動対策を2章に記載 資料2.2.5.1 振動対策が必要な室と対策の基本 2章の振動 室の配置計画又は建物の配置計画に影響する振動対策を2章に記載 4章の振動・・・・主に室内の歩行振動に対して床組剛性等の部材レベルの振動対策を4章に記載。 振動対策の対象(受動側、発生側) 振動 象 動 、 振動を感じやすい室(室内の活動レベルに左右)→活動レベルの低い上級室、会議室等 運動等による人の動作→体育館や武道場等を想定 設備機器→設備室 交通振動→一定程度(60~70dB程度)までは振動発生者(発生道路・鉄道管理者)が対処 振動対策 策 ゴ 32 ・振動源での対策・・・・・設備下部に防振ゴム設置など(5.1.3を参照) ・伝搬経路での対策・・・振動源と受振対象の距離を離す(振動は床を伝わるので水平に離す) ・受振対象での対策・・・床の質量増、剛性増(一般に木造の建物では限界有り)

(33)

第4章 4.5 振動のポイント(梁の固有振動数)

基準4 5 振動

基準4.5 振動

(1) 歩行振動に対しては、床ばりの剛性を十分に確保する。

(3)はりの固有振動数 軽量床( り間 架かる根太 材を木質系と た床組) 資料4.5.1 歩行振動に対する防振対策 ・軽量床(はり間に架かる根太や面材を木質系とした床組) ・重量床(遮音を目的としてはり間の面材にALC やモルタル塗り合板とした床組) 現在は、いずれの床の振動も知見が少ないため、最低限必要な条件として、振 はりの固 有振動数の下限を8~10Hz とする。 (倍長波共振を防止する観点) また、必要に応じて更なる十分な振動対策を行うことが望ましい。 遮音床仕様を採用する等床の重量が大きくなる場合や はりのス 遮音床仕様を採用する等床の重量が大きくなる場合や、はりのス パンが長くなる場合は、はりの固有振動数による制限により断面が 決定することがあるので留意する。 倍調波共振とは? 固有振動数が低く、かつ減衰が小さ い床では 歩調の整数倍の振動数が はりの振動周期(固有振動数の逆数)の算定 ・・・木質規準(504.1)式 T:振動周期 い床では、歩調の整数倍の振動数が 床の固有振動数と一致すると、歩数を 重ねるごとに振幅が増幅してゆく共振 現象が発生し、振幅の変動が少ない n:振動数 EI:曲げ剛性 l:スパン 現象 発 、振幅 変動 少な 正弦波に近似した連続的な振動が比 較的長時間(十数歩分)続く。これを倍 l:スパン G:重力加速度 w:荷重(自重)

(34)

第4章 4.5 振動のポイント(シミュレーション)

基準4 5 振動

基準4.5 振動

(遮音床仕様) 梁 パ 梁幅 振動考慮-ナシ 振動考慮-アリ 資料4.5.1 歩行振動に対する防振対策 梁間隔 910mm 使用材料: カラマツ構造用集成材 E105-F300 梁スパン (mm) 梁幅 (mm) 梁せい(mm) 振動数(Hz) 梁せい(mm) 振動数(Hz) サイズアップ 4,550 150 270 9.09 270 9.09 0サイズ E105 F300 許容振動数:8Hz以上 梁せいサイズは30mm ピッチを1サイズとする , サイ 5,460 150 330 8.40 330 8.40 0サイズ 6,370 150 390 7.81 420 8.67 1サイズ 7 280 150 480 7 99 510 8 69 1サイズ 7,280 150 480 7.99 510 8.69 1サイズ 8,190 150 540 7.43 570 8.01 1サイズ 9,100 150 630 7.44 690 8.42 2サイズ (軽量床仕様) 梁間隔 910mm 使用材料 梁スパン (mm) 梁幅 (mm) 振動考慮-ナシ 振動考慮-アリ サイズアップ 梁せい(mm) 振動数(Hz) 梁せい(mm) 振動数(Hz) 使用材料: カラマツ構造用集成材 E105-F300 許容振動数:8Hz以上 梁せい(mm) 振動数(Hz) 梁せい(mm) 振動数(Hz) 4,550 150 240 11.31 240 11.31 0サイズ 5,460 150 270 9.22 270 9.22 0サイズ 梁せいサイズは30mm ピッチを1サイズとする 6,370 150 330 8.86 330 8.87 0サイズ 7,280 150 390 8.47 390 8.47 0サイズ 8,190 150 480 8 76 480 8 77 0サイズ 34 , 150 480 8.76 480 8.77 0サイズ 9,100 150 540 8.25 540 8.25 0サイズ

(35)

第3章 建築構造の設計

第3章 建築構造の設計

(36)

第3章 「建築構造の設計」のポイント

第3章は 建築構造の基本設計 実施設計に当た て必要な事項

第3章は、建築構造の基本設計、実施設計に当たって必要な事項

を定めている。

○ 50~60年より更に長期に使用する上で高い性能を求める場合に

ついて

耐震性能等の確認方法

を整理した

ついて、

耐震性能等の確認方法

を整理した。

→3.1節 構造一般事項

○ 製材は、

原則として、JASに適合するもの又は大臣が指定するも

を使用。ただし、建築基準法において、JAS材の使用が求められな

い場合であって、一定の機械的性質等を満たせば、これ以外を使用

することができることを具体的に記載した。

→3.3節 材料

○ 木造仕様規定は住宅荷重ベースであるため、事務所荷重に対応

○ 木造仕様規定は住宅荷重

スであるため、事務所荷重に対応

するために四号建物(建築基準法第20条4号に該当し、構造計算が

不要の建物)も含め

原則許容応力度計算を行う

こととした。

36

→3.5節 構造計算

(37)

第3章 目次

3.1 構造一般事項 3.6 軸組構法(壁構造系) 3.1.1 構造計画 3.1.2 敷地及び周辺地盤 3.1.3 耐震及び耐風に関する性能の目標 3.1.4 長期的な障害に対する検討 軸組構法(壁構造系) 3.6.1 軸組構法(壁構造系)における一般事項 3.6.2 床組の設計 3.6.3 柱の設計 3.6.4 耐力壁の設計 3.1.5 水平抵抗要素 3.1.6 変形性能の確認 3.1.7 その他考慮すべき性能 3.2 構造種別 耐力壁の設計 3.6.5 接合部の設計 3.6.6 土台の設計 3.7 軸組構法(軸構造系) 3.7.1 軸組構法(軸構造系)における一般事項 3.2.1 混構造の留意事項 3.3 材料 3.3.1 コンクリート、鋼材の品質 3.3.2 製材の品質 軸組構法(軸構造系) おける 般事項 3.7.2 床組の設計 3.7.3 柱の設計 3.7.4 耐力壁の設計 3.7.5 接合部の設計 3.3.3 軸組構法に用いる丸太の品質 3.3.4 丸太構法に用いる丸太材等の品質 3.3.5 その他の木材の品質 3.4 荷重及び外力 接 部 設 3.7.6 土台の設計 3.8 枠組壁工法 3.8.1 枠組壁工法における一般事項 3.9 木質プレハブ工法 3.4.1 荷重及び外力の種類 3.4.2 固定荷重 3.4.3 積載荷重 3.4.4 積雪荷重 3.9.1 木質プレハブ工法における一般事項 3.10 丸太組構法 3.10.1 丸太組構法の一般事項 3.10.2 丸太組構法における留意事項 3.4.5 風圧力 3.4.6 地震力 3.4.7 その他荷重 3.5 構造計算 3.11 基礎 3.11.1 一般事項 3.11.2 地盤調査 3.11.3 直接基礎の設計 3.5.1 構造計算の方法 3.5.2 地盤特性 3.5.3 材料強度 3.5.4 土圧及び水圧の考慮 3.11.4 滑動抵抗 3.11.5 杭基礎の設計 3.11.6 その他基礎に関する留意事項 3.5.5 許容応力度計算の方法 3.5.6 許容応力度計算における仮定条件 3.5.7 横架材の固定条件 このほか、第1章 1.3用語の定義、第2章 2.2.5振動、及び 第4章 4.5振動は構造担当者要チェック!

(38)

第1章 総則 (用語の定義)

基準1 3 用語の定義

基準1.3 用語の定義

この基準における次の用語の意義は、それぞれ次に定めるところ

による

軸組構法(壁構造系): 建築基準法施行令第46条第4項の表1

による。

5倍まで(許容応力度 建築基準法施行令第46条第4項の表1 に掲げる軸組(壁、筋かいなど。一般に「耐 力壁」と総称されるもの。)による水平力抵 抗 素を主 た軸組構法を総称 た 倍まで(許容応力度 計算時には7倍まで) の壁倍率による耐力壁 のみで構成された軸組 工法 抗要素を主に用いた軸組構法を総称した もの。 軸組構法(軸構造系): 筋かい 壁 工法 軸組構法(軸構造系): 軸組構法(壁構造系)以外の軸組構法を 総称したもの。 ドリフトピン 引きボルト 四号建物: 建築基準法第20条第四号に掲げる建物。 木造にあっては、建築基準法施行令第3 木造の場合、 ①軒高9m以下 ②高さ13m以下 ③延床面積500㎡以下 2階建て以下 下 m 以下 38 木造にあ ては、建築基準法施行令第 章第3節の仕様規定に適合すれば法的に 構造計算が不要となる建物。 ③延床面積500㎡以下 ④階数2以下 のすべてを満たすもの 2階建て以下 500 ㎡以下 9m以 下 13 m

(39)

第3章 引用文献

「2007解説書」 「木造軸組設計」 「2007解説書」 『2007年版建築物の構造関係技術基準解説書』(国土交通省住宅局建築指導課他監修) 「木質規準」 木造軸組設計」 『木造軸組工法住宅の許容応力度設計(2008版)』((財)日本住宅・木材技術センター) 『木質構造設計規準・同解説-許容応力度・許容耐力設計法-』((社)日本建築学会 2006年版)

(40)

3.1 構造一般事項のポイント(耐久性に関する耐震割増)

基準3 1 構造

般事項

基準3.1 構造一般事項

(3) 地震動及び暴風に対して、官庁施設の所要の安全性を確保

するため、耐震及び耐風に関する構造の目標性能を定める。

資料3 1 3 耐震及び耐風に関する性能の目標 耐久性に関する目標 表3.1.3.1及び表3.1.3.2にそれぞれ性能を示しているが、 資料3.1.3 耐震及び耐風に関する性能の目標 ←耐久性に関する目標 ①施設を50 60年を目安として使用する ② 50 60年より更に長期に使用する上 ①施設を50~60年を目安として使用する ことを目標とする場合 ② 50~60年より更に長期に使用する上 で高い性能を求める場合 建築基準法に対して耐震、耐風設計上、 特に割増しを求めない建物として設定。 長期優良住宅基準を参考に、長期耐用 性の観点から一定の割増しを求める建物 として設定 →総合耐震計画基準におけるⅠ類、Ⅱ類の割増しとは異なる! として設定。 通常の建物はこちら (割増なし) 大地震後における補修・補強等の措置を比較 的容易にするために一般的な構造の建築物 と比較して損傷の低減が 定程度なされるこ 40 (割増なし) と比較して損傷の低減が一定程度なされるこ とを期待。→修繕し易くして長寿命に!

(41)

3.1 構造一般事項のポイント(変形性能)

基準3 1 構造

般事項

基準3.1 構造一般事項

(7) 構造耐力上主要な部分は、その変形により建築非構造部材

( )

及び建築設備の機能に支障を来すことのないよう設計する。

資料3 1 6 変形性能の確認 変形性能の確認 軸組工法(軸構造系)については、大地震動時における変形性能の確認を求めている。 資料3.1.6 変形性能の確認 軸組 法(軸構造系)に いては、大地震動時における変形性能の確認を求めている。 (1)許容応力度計算又は保有水平耐力計算を行う場合 水平抵抗要素に関する荷重変形特性の検討等を行い 極めて稀に発生する地震動 水平抵抗要素に関する荷重変形特性の検討等を行い、極めて稀に発生する地震動 時の変形に対する検討を適切に行う。 また、接合部や柱脚について十分な剛性と靱 性の確保に注意して設計を行う。」としているので注意。 具体的手法は 「資料3 7 4 耐力壁の設計」を参照する →具体的手法は、「資料3.7.4 耐力壁の設計」を参照する。 準耐火建築物の場合の変形制限 築 条 築 築 建築基準法第2条第九号の三イの準耐火建築物とする場合は、建築基準法施行令第 109条の2の2により、建築基準法施行令第82条の2に規定する層間変形角を1/150以内 としなければならないので留意する。

(42)

3.1 構造一般事項のポイント(燃えしろ設計)

基準3 1 構造

般事項

基準3.1 構造一般事項

(8) 部材配置、部材断面、接合方法等は、施工性、耐久性及び

( )

火性

について検討を行った上で決定する。

資料 他考慮す き事 準耐火建築物における燃えしろ設計を行う場合の長期設計について記載。 燃えしろ設計における主要構造部である柱又ははりに製材を使用する場合の材料規 資料3.1.7 その他考慮すべき事項 燃えしろ設計における主要構造部である柱又ははりに製材を使用する場合の材料規 格について記載。 42

(43)

3.2 構造種別のポイント(混構造に関する留意事項)

混構造のニーズ

混構造のニ ズ

・耐火書庫を必要とする庁舎など、建築基準法令とは関係なく耐火構造を求められる場合。

基準3.2 構造種別

基準3.2 構造種別

(2) 木造及び木造以外の構法を組み合わせて混構造とする場合

は 各構造に対するそれぞれの規定を満足するとともに 異種構

は、 各構造に対するそれぞれの規定を満足するとともに、異種構

造間の応力の伝達及び剛性の違いに留意する。

資料3 2 1 混構造の留意事項 資料3.2.1 混構造の留意事項 (1)高さ方向に構造が異なる場合 →2011年4月27日に2011年4月27日に告示が改正告示が改正されたので注意。されたので注意。 (2)平面的に構造が異なる場合 →基本的に「2007解説書」によるが、最新の知見を取り入れて木造フレームの 配置に関する留意事項を表3 2 1に記載 配置に関する留意事項を表3.2.1に記載。

(44)

3.3 材料のポイント

基準3 3 材料

基準3.3 材料

(3)

製材

及び

丸太

の規格については、

原則として、JAS

に適合す

るもの又は国土交通大臣の指定 を受けたものとする。

(4) 構造用集成材、枠組壁工法構造用製材、構造用パネル及び

構造用合板の規格については、JASに適合するもの又は国土交

通大臣の指定を受けたものとする。

(5) 上記(1)~(4)以外のその他の材料については、建築基準法

令等の定めに適合したものとする。

(3)では、木材のうち、一般に無等級材と呼ばれる材料が広く流通している製材及び丸 太の規格について、原則JASに適合するもの又は大臣の指定を受けたものと規定。(基 準の資料において 原則によらない場合を規定 ) 準の資料において、原則によらない場合を規定。) (4)では、木材のうち、法令等によりJASに適合する木材等が規定されていることから、 一般にJAS適合材が広く流通している材料について規格を規定。 ( ) は 建築基準法第 条 指定建築材料とな る木質接着成 軸材料 木質 (5)では、建築基準法第37条の指定建築材料となっている木質接着成形軸材料、木質 複合軸材料、木質断熱複合パネル、木質接着複合パネルの4つの他、昭56建告第 1100号において、パーティクルボード、ハードボード、硬質木片セメント板等のボード類 44 や、それらを軸組に留め付けるくぎ類の規格が読めるように規定。

(45)

3.3 材料のポイント

基準3 3 材料

基準3.3 材料

番号 分類 基準 資料の記載 (1)(2) コンクリート JIS材 又は 建築基準法第37条の指定建築材料 又は 大臣認定材料 鋼材 (3) 製材 原則として、 JASに適合 以下の機械的性質による制限を満たす場合は無等級材でよ い 又は 大臣指定材 ①曲げ性能が確認できていること。 ②含水率が20%以下。 ③節等の目視による欠点が基準値内。 丸太 (4) 構造用集成材 JASに適合 告示等により、通常JAS材が求められるもの (4) 構造用集成材 JASに適合 又は 大臣指定材 告示等により、通常JAS材が求められるもの 枠組壁工法構造用製材 構造用パネル 構造用合板 (5) 木質接着成形軸材料 JASに適合 又は 大臣認定材料 建築基準法第37条の指定建築材料 木質複合軸材料 大臣認定材料 木質断熱複合パネル 木質接着複合パネル パーティクルボード JIS等に適合 昭56建告第1100号に定める規格 ほか パ ティクルボ ド JIS等に適合 昭56建告第1100号に定める規格 ほか ハードボード 硬質木片セメント板 くぎ くぎ その他

(46)

3.3 材料のポイント

基準3 3 材料

基準3.3 材料

(3)

製材

及び

丸太

の規格については、

原則として、JAS

に適合す

るもの又は国土交通大臣の指定 を受けたものとする。

資料3 3 2 製材の品質 製材は、建築基準法第37条及び平12建告第1446号において指定建築材料とされて いないため、仕様規定に定めがある場合(建築基準法施行令第46条第2項等)を除き、 資料3.3.2 製材の品質 な た 、仕様規定 定 ある場合(建築基準法施行令第 条第 項等)を除き、 法令上は構造耐力上主要な部分に用いる製材をJASに適合させる必要はない。 しかしながら 許容応力度計算を行うためには その材の材料強度が必要 しかしながら、許容応力度計算を行うためには、その材の材料強度が必要。 事務所用途を主とする公共建築では、住宅や平屋を除く多くの建物に許容応力度計 算を求めることとしたことから、材料強度が明確となっている必要がある。 これに対し、世間に広く流通する無等級材は、告示に規定された強度が担保されてい るとは限らないことから、原則として、製材は強度の保証がある製材のJASに適合する 木材(SD15又は20)又は国土交通大臣の指定を受けたもの(SD20以下)とした。 ただし、その流通量が現状では非常に少ないことに配慮し、ただし書きによって、一定 46 の機械的性質が確認された木材については無等級材であっても使用してよいこととした 。

(47)

3.3 製材の使用におけるJAS等の規定一覧

木造計画 設計基準及び資料 木造の構造計算 建築基準法 木造計画・設計基準及び資料 住宅、平屋の事務所 左記以外 法20条四号計算 ・壁量規定 ・壁量規定 ・許容応力度計算必須 法20条四号計算 (≦500㎡,≦2階) (高さ≦13m) (軒高≦9m) ・壁量規定 ・基準強度不要 ・JAS適合材○ 強度管理材○ ・壁量規定 ・基準強度不要 ・JAS適合材が望ましい○ 強度管理材○ ・許容応力度計算必須 ・基準強度必要 ・原則JAS適合材○ 強度管理材○ 「四号建物」 無等級材○ 無等級材○ 無等級材× 法20条三号 許容応力度計算 ・許容応力度計算 ・基準強度必要 ・許容応力度計算 ・基準強度必要 ・許容応力度計算 ・基準強度必要 許容応力度計算 (>500㎡) (≧3階) ・JAS適合材○ 強度管理材○ 無等級材○ ・原則JAS適合材○ 強度管理材○ 無等級材× ・原則JAS適合材○ 強度管理材○ 無等級材× 令46条2項の適用 「集成材等建築物」 ・許容応力度等計算 ・基準強度必要 ・JAS適合材○ 強度管理材× ・許容応力度等計算 ・基準強度必要 ・JAS適合材○ 強度管理材× ・許容応力度等計算 ・基準強度必要 ・JAS適合材○ 強度管理材× 強度管理材× 無等級材× 強度管理材× 無等級材× 強度管理材× 無等級材× 法20条二号 ・限界耐力計算等 ・基準強度必要 ・限界耐力計算等 ・基準強度必要 ・限界耐力計算等 ・基準強度必要 限界耐力計算 法20条一号 時刻歴応答解析 ・基準強度必要 ・JAS適合材○ 強度管理材○ 無等級材○ ・基準強度必要 ・原則JAS適合材○ 強度管理材○ 無等級材× ・基準強度必要 ・原則JAS適合材○ 強度管理材○ 無等級材× ○×は当該材料の使用の可否(○使用可、×使用不可)、赤字は本基準において特に定める規定 JAS適合材とは、製材のJASに適合するもの又は大臣の指定を受けたもの。

(48)

3.3 材料のポイント(製材の品質:機械的性質)

基準3 3 材料

基準3.3 材料

(3)

製材

及び丸太の規格については、

原則として、JAS

に適合す

るもの又は国土交通大臣の指定 を受けたものとする。

資料3 3

製材の品質

義務

基準の「

原則として

」の例外として、以下の(1)~(3)の3つの制限を満たせば

無等級材を使用できるものとした

資料3.3.2 製材の品質

義務

無等級材を使用できるものとした。

(1)構造計算方法による制限・・・・法的にJASに適合するもの又は大臣が指定するものであることが 求 れ 令第 条第 計 な 求められる、令第46条第2項ルートや燃えしろ設計ではないこと。 (2)個別の事由による制限(以下の①から③のいずれかに該当するもの) ①使用量が極小であること、②工事場所が離島であること、 ③特定の製材を用いる必要がある場合であること ③特定の製材を用いる必要がある場合であること 例・・・・古材や曲がり梁を用いることが施設整備の目的の一つとなっている場合 まちづくり協議等の過程における周辺住民などの強い要望となっている場合 等 (3)機械的性質による制限(以下の①から③のすべてに該当するもの) (3)機械的性質による制限(以下の①から③のすべてに該当するもの) ①曲げ性能(ヤング係数や公的機関の試験値)が確認できていること。 ②含水率の確認ができ、その平均値が20%以下であること(広葉樹、古材の例外有り。)。 ③節 丸身 貫通割れ等 目視による欠点の品質基準を満たすこと 48 ③節、丸身、貫通割れ等、目視による欠点の品質基準を満たすこと。 住宅用途の場合や平屋建ての場合においてはこれらは適用されないが、満たすことが望ましい。 努力義務

(49)

3.3 材料のポイント(丸太の品質)

基準3 3 材料

基準3.3 材料

(3) 製材及び

丸太

の規格については、

原則として、JAS

に適合す

るもの又は国土交通大臣の指定 を受けたものとする。

資料3 3 3 軸組構法に用いる丸太の品質

丸太も製材と同様

原則として

JASに適合する材又は大臣指定材としているが

資料3.3.3 軸組構法に用いる丸太の品質

資料3.3.4 丸太組構法に用いる丸太材等の品質

丸太も製材と同様、

原則として

JASに適合する材又は大臣指定材としているが

、製材以上にJASに適合する丸太材等を入手するのは困難なため、

ただし

書き

により、原則の例外として、軸組工法においては「部分使用の例外」、丸太組構

法 お

望ま

など

とな

法においては「

望ましい

」などの表現となっている。

含水率についても、20%を超えることも許容すると記載した。

丸太 製材その他これに類する木材

(50)

3.3 材料のポイント(その他の材料の品質)

基準3 3 材料

基準3.3 材料

(4) 構造用集成材、枠組壁工法構造用製材、構造用パネル及

( ) 構

用集成材、枠組

法構

用製材、構

び構造用合板の規格については、JASに適合するもの又は国土

交通大臣の指定を受けたものとする。

(5) 上記(1)~(4)以外のその他の材料については、建築基準法

令等の定めに適合したものとする。

資料3 3 5 その他の材料の品質

「原則として」がない。JAS 材又は指定材が必須。

構造用集成材、枠組壁工法構造用製材、構造用パネル及び構造用合板につ

いては、建築基準法第37条に定められる指定建築材料ではないが、各種告示

資料3.3.5 その他の材料の品質

いては、建築基準法第37条に定められる指定建築材料ではないが、各種告示

において通常JASに適合すること又は大臣指定材料であることが求められる(構

造耐力上主要な部分に限る。)。

建築基準法第37条に定められる指定建築材料である

木質接着成形軸材料、

木質複合軸材料 木質断熱複合パネル 木質接着複合パネル

の4つには JA

50

木質複合軸材料、木質断熱複合パネル、木質接着複合パネル

の4つには、JA

Sへの適合又は大臣認定の取得が求められる。

(51)

3.4 荷重及び外力のポイント(積載荷重)

基準3 4 荷重及び外力

基準3.4 荷重及び外力

(3)積載荷重は、建築基準法施行令第85条第1項の規定による。

積載荷重の部分的載荷による影響は、必要に応じて検討する。

資料3.4.3 積載荷重 資料 積載荷重 施行令第85条第1項では、「建築物の各部の積載荷重は、当該建築物の実況に応じて計 算しなければならない。ただし、~以下略~」とある。 通常 施行令の積載荷重表により 事務所用途であれば「事務室」の荷重を採用するが 通常、施行令の積載荷重表により、事務所用途であれば「事務室」の荷重を採用するが、 木造は、鉄筋コンクリート造や鉄骨造に比べて構造体が軽く、積載荷重が構造体全体に与 える影響が大きいため、将来の模様替え、用途変更等に配慮し、必要に応じて積載荷重の 割増し等を行う 割増し等を行う。 (民間でよく行われるのは、「事務室」→「百貨店又は店舗の売場」 とした設計。) また、部分載荷の影響が最も顕著な例として、事務室内の移動書架設置が考えられる。 その場合は、適切にヘビーデューティーゾーンを設定するなどして、荷重に対応する。 →2.5.2 フレキシビリティへの配慮 構造 木造住宅 RC造事務所 木造事務所 木造店舗 構造 木造住宅 RC造事務所 木造事務所 木造店舗 建物重量(外壁含む) 220kg/㎡ 約4倍→ 900kg/㎡ ←約2.3倍 390kg/㎡ ←約1.1倍 350kg/㎡ 積載荷重(地震用) 60kg/㎡ 約1.3倍→ 80kg/㎡ ←同じ→ 80kg/㎡ 約1.6倍→ 130kg/㎡ 積載荷重の割合 約27% ←約3倍 約9% 約2.3倍→ 約20% 約1.9倍→ 約37% RC造事務所に比べ、木造事務所は積載荷重増の影響が2.3倍大きい!

(52)

3.4 荷重及び外力のポイント(積雪荷重)

基準3 4 荷重及び外力

基準3.4 荷重及び外力

(4) 積雪荷重は、建築基準法施行令第86条の規定による。原則

として、雪おろしによる荷重の低減は行わない。

資料3.4.4 積雪荷重 原則として、雪おろしによる荷重の低減は行わない。 →例えば、多雪地域においては、令82条に基づき、長期でG+P+0.7S、短期でG+P+S。 一方で 構造体が軽く 多雪地域における積雪荷重が構造体全体に与える影響が大き 一方で、構造体が軽く、多雪地域における積雪荷重が構造体全体に与える影響が大き いため、仮に雪おろしなどの作業を行わなかったとしても、自動的に積雪荷重を低減する 融雪装置などを設置した場合は、例外として雪下ろしによる低減をすることができる。 また 住宅用途の場合や平屋建ての場合において許容応力度計算を行わない四号建 また、住宅用途の場合や平屋建ての場合において許容応力度計算を行わない四号建 物においては、施行令第46条第4項における壁量には積雪荷重が考慮されていないた め、壁量にある程度余裕を持たせる等の注意喚起をしている。 <参考> 積雪量が30cmの場合では、屋 根荷重に600N/㎡加わるため 根荷重に600N/㎡加わるため、 軽い屋根の重量が2000N/㎡程 度とすると、平屋の場合は、壁量 に / 倍程度 52 に2600/2000=1.3倍程度の 余裕を見ておく必要が有る。柱梁 も同様。

(53)

3.4 荷重及び外力のポイント(地震力)

基準3 4 荷重及び外力

基準3.4 荷重及び外力

(6)地震力は、建築基準法施行令第88条の規定による。

資料3.4.6 地震力 令第88条の地震力 Ci=Z・Rt・Ai・Co ただし、RtとAiの計算に用いる周期Tは同じものを用いる。 →この地震力から、各階の必要壁量(1.96KN/mの壁が何m必要か)を計算。 (参考)令第46条第4項の壁量 (参考)令第 6条第 項の壁量 建築物 階の床面積に乗ずる値(単位 cm/㎡)※ 階数が1の建 築物 階数が2の建 築物の1階 階数が2の建 築物の2階 階数が3の建 築物の1階 階数が3の建 築物の2階 階数が3の建 築物の3階 築物 築物の1階 築物の2階 築物の1階 築物の2階 築物の3階 瓦ぶきなどの重い屋根、土蔵 造などの重い壁の建物 15 33 21 50 39 24 金属板 スレ トぶきなどの軽 金属板、スレートぶきなどの軽 い屋根の建物 11 29 15 46 34 18 ※軟弱地盤の場合には上表の値を1.5倍して適用する。

(54)

3.5 構造計算のポイント(構造計算の方法)

基準3 5 構造計算

基準3.5 構造計算

(1) 構造計算は、建築物の規模、構造種別等に応じて行い、原則

として 許容応力度計算又はそれ以上の高度な計算を行う

として、許容応力度計算又はそれ以上の高度な計算を行う。

資料3.5.1 構造計算の方法 建築基準法における木造建築物の分類 建築基準法における木造建築物の分類 構法名 遵守する法令等 (在来)軸組構法 ・施行令第3章第3節 木造 四号建物に相当す 集成材等建築物 ・施行令第46 条第2項(許容応力度計算必須) 枠組壁工法 木質プレハブ工法 ・施行令第80条の2 構造方法に関する補則 ・平13 国告第1540 号 施行令第80条の2 構造方法に関する補則 る条件は 3.8節~ 3.10節 の各フ 丸太組構法 ・施行令第80条の2 構造方法に関する補則 ・平14 国告第411 号 鉄筋コンクリート造等 との併用建築物 ・施行令第36条の2第四号及び五号 ・平19 国告第593 号第三号及び第四号 の各フ ロー図を 参照 ①軒高9m以下 ②高さ13 以下 建 住宅荷重<事務室荷重 事務室荷重を考慮し、 原則として許容応力度計算 四号建物 ②高さ13m以下 ③延床面積500㎡以下 ④階数2以下 のすべてを満たすものは計算不要 2階建て以下 下 m以下 原則として許容応力度計算 又はそれ以上の高度な計算 ただし、住宅、平屋を除く 54 のす てを満たすものは計算不要 →令46条壁量等仕様規定を満たすこと →超えるものは許容応力度計算 又はそれ以上の高度な計算 500 ㎡以下 9m以 下 13 m 住宅 住宅 平屋

(55)

3.6 軸組構法(壁構造系)のポイント

基準3 6 軸組構法(壁構造系)

基準3.6 軸組構法(壁構造系)

(1) 構造計算は、構造の特性に応じた構造計算の規定により行う。

(1) 構造計算は、構造の特性に応じた構造計算の規定により行う。

資料3.6.1 軸組構法(壁構造系)における一般事項 軸組構法(壁構造系)とは、建築基準法施行令第46 条第4項の表1に掲げる軸組(壁、 筋かいなど。一般に「耐力壁」と総称されるもの。)による水平力抵抗要素を主に用いた軸 組構法を総称したもの。 組構法を総称したもの。 筋かい 壁 壁倍率1.0倍(片筋かい) 壁倍率2.0倍(たすき掛け筋かい) 壁倍率2.5倍(片面貼り) 壁倍率5.0倍(両面貼り)

(56)

3.6 軸組構法(壁構造系)のポイント(フロー)

基準3 6 軸組構法(壁構造系)

基準3.6 軸組構法(壁構造系)

ス タ ー ト 判断※1 建 築 物 の 規 模 ・ 用 途 限 界 耐 力 計 算 又 は そ れ 以 上 の 高 度 な 計 算 高 さ ≦ 13m,軒 の 高 さ ≦ 9m 階 数 ≦ 2、 延 べ 面 積 ≦ 500㎡ か つ 、 住 居 系 ( 宿 舎 等 ) 用 途 又 は 平 屋 に 限 る そ の 他 判断※1 建 築 物 規 模 用 途 次設計 耐久性等関係規定 仕 様 規 定/令43条、令46条3項、平12建告1460号については、ただし書きを適用する。 N o 一次設計 集成材等建築 とするか 一 次 設 計 ( 許 容 応 力 度 の 確 認 ) 不 要 Yes Yes No 必 要 層間変形角の確認※3 層間変形角≦1/200 ねじれの検討※4 とするか 集成材等建築 とするか 不 要 高 さ ≦ 13m 軒 の 高 さ ≦ 9m 不 要 規 模 等 に よ る 構 造 計 算 適 合 判 定 の 要 否 No 必 要 必 要 層間変形角の確認 規 模 等 に よ る 構 造 計 算 適 合 判 定 の 要 否 ねじれ 検討※4 許容応力度計算に よる確認 層間変形角の確認※3 高 さ ≦ 13m 軒 の 高 さ ≦ 9m 56 必 要 層間変形角の確認 層間変形角≦1/200 層間変形角の確認※3 層間変形角≦1/200 ねじれの検討※4

(57)

3.6 軸組構法(壁構造系)のポイント(フロー)

基準3 6 軸組構法(壁構造系)

基準3.6 軸組構法(壁構造系)

高 さ > 31m 高さ 高 さ ≦ 31m 判断※1 二次設計 偏 心 率 ≦ 0.3 高さ 偏 心 率 ≦ 0.3 ルート2 No ルート3 へ Yes 判断※1 剛 性 率 ≧ 0 . 6 偏 心 率 ≦ 0 . 1 5 塔 状 比 ≦ 4 保有水平耐力の確認 筋交いのβによる 水平力の割増し 筋交い接合部の 破壊防止 Qu≧Qun Qun=DsFesQud 転倒の検討 (塔状比>4の場合) ル ー ト 3 軸組工法(軸構造系)とする場合は、大地震動時の変形性能を確認する。 ル ー ト 1 ル ー ト 2 注) エ  ン  ド ※2 耐震計算(令第3章第8節)には含まれないが参考として示したものである 及び下線部は、法令等には規定がないもを示す。 ※1 判断とは設計者の設計方針に基づく判断であり、例えば31m以下の建築物であってもルート3の   計算としてもよいことを表している。 ※2 耐震計算(令第3章第8節)には含まれないが参考として示したものである。 ※3 C0≧0.3として許容応力度計算を行った場合は不要である。 ※4 偏心率が0.3を超える場合は保有水平耐力の確認を、また、偏心率が0.15を超え0.3以下の場合は、

(58)

3.6 軸組構法(壁構造系)のポイント(耐力壁線間隔)

基準3 6 軸組構法(壁構造系)

基準3.6 軸組構法(壁構造系)

(2) はり、根太、床パネル及び床下地により構成される床組は、鉛

直荷重に対して十分な強度及び剛性を有するとともに、床組に作

用する水平荷重を安全に柱及び壁組に伝達できる構造とし、音及

び振動にも留意する

び振動にも留意する。

資料3.6.2 床組の設計 (3) 床を支持する耐力壁線の間隔 耐力壁線間隔は8m以下(じん性のある壁では12m以下)、耐力壁線で囲ま れる面積は40 ㎡以下の中規模の水平構面とすることを一つの目安とする。 れる面積は40 ㎡以下の中規模の水平構面とすることを つの目安とする。 この制限は単に部屋の大きさを制限するものではない。 事務室のような大部屋をとるためには、次ページのように

有効耐力壁線※の確保が必要

有効耐力壁線※の確保が必要

※有効耐力壁線:水平構面の奥行き×0.6× 1.96kN/m以上(かつ7kN以上) (ただし 住宅荷重の場合の算定式であるため 事務所荷重の割増しを行うことが望 58 (ただし、住宅荷重の場合の算定式であるため、事務所荷重の割増しを行うことが望 ましい。次ページの場合は有効長さを1.6倍している。) (例えば、奥行き15mの場合、「1倍」の壁では15m×0.6×1.6=14.4m必要。「5倍」の壁ではその1/5の2.88m必要。)

(59)

3.6 軸組構法(壁構造系)のポイント(耐力壁線間隔)

木造2階建て事務所の1階における有効耐力壁線間隔の検討 木造2階建て事務所の1階における有効耐力壁線間隔の検討 間隔8m以下 面積40㎡以下 水平構面 決定ゾーン

(60)

3.6 軸組構法(壁構造系)のポイント(耐力壁の幅高さ比)

基準3 6 軸組構法(壁構造系)

基準3.6 軸組構法(壁構造系)

(4) 耐力壁は、水平荷重により建築物に生じるせん断力に加え、風

( )

圧力などの面外方向荷重に対しても十分安全な構造とする。

資料3.6.4 耐力壁の設計 資料 耐力壁 設計 (1)耐力壁の剛性と許容せん断耐力 一般に、壁の高さが高くなると耐力は落ちるため、 ・筋かい耐力壁の場合は 最小幅90cm かつ 高さ/幅≦3 5(2m以下ごとに柱設置) ・筋かい耐力壁の場合は、最小幅90cm、かつ、高さ/幅≦3.5(2m以下ごとに柱設置) ・面材耐力壁については、最小幅60cm、かつ、高さ/幅≦5(横への連続可) 60 筋交い耐力壁の条件 面材耐力壁の条件

(61)

3.6 軸組構法(壁構造系)のポイント(壁倍率)

基準3 6 軸組構法(壁構造系)

基準3.6 軸組構法(壁構造系)

(4) 耐力壁は、水平荷重により建築物に生じるせん断力に加え、風

圧力などの面外方向荷重に対しても十分安全な構造とする

圧力などの面外方向荷重に対しても十分安全な構造とする。

資料3.6.4 耐力壁の設計 壁 容 (2))耐力壁の許容せん断耐力について ・施行令第46 条第4項の規定に対する壁量確認・・・・・壁倍率は5倍を上限 ・許容応力度計算における壁耐力確認・・・・・ 13 72kN/m(1 96kN/mの7倍)を上限 ・許容応力度計算における壁耐力確認・・・・・ 13.72kN/m(1.96kN/mの7倍)を上限 例:面材耐力壁の場合 構造用合板12mm (試算) 構造用合板12mm 釘のピッチを細かく @150→@75にすると 構造用合板12mm N50釘のピッチ@150 計算上、片面で4.52倍 両面貼りで9.04倍>7倍 告示により、2.5倍 両面貼りで、5倍 →7倍の上限制限を受ける※ 令第46条第4項の確認 許容応力度計算の確認 ※ただし、接合部金物は、面材の耐力

(62)

3.7 軸組構法(軸構造系)のポイント

基準3 7 軸組構法(軸構造系)

基準3.7 軸組構法(軸構造系)

(1) 構造計算は、構造の特性に応じた構造計算の規定により行う。

( )

資料3.7.1 軸組構法(軸構造系)における一般事項 軸組構法(軸構造系)とは 「軸組構法(壁構造系)」以外の軸組構法を総称したもので 軸組構法(軸構造系)とは、「軸組構法(壁構造系)」以外の軸組構法を総称したもので あり、主に建築基準法施行令第46 条第2項を適用して、第4項の表1に掲げる軸組以外 の大断面ブレースを用いた場合や、部材に作用する曲げモーメントに接合部で抵抗する 架構を持 ジ チ ジ チ 木質 メ とした場合等を指す 架構を持つ2ヒンジアーチ、3ヒンジアーチ、木質ラーメンとした場合等を指す。 ドリフトピン 引きボルト 62 大断面ブレース 曲げモーメント接合部 リ

(63)

3.7 軸組構法(軸構造系)のポイント(フレーム解析)

基準3 7 軸組構法(軸構造系)

基準3.7 軸組構法(軸構造系)

(7) 柱、はり若しくは耐力壁又はこれらの接合部が、割裂き、せん断

破壊等によ て構造耐力上支障のある急激な耐力低下が生じない

破壊等によって構造耐力上支障のある急激な耐力低下が生じない

よう設計する。

資料3.7.4 耐力壁の設計 (1) 筋かいの設計 筋かいを含む鉛直構面のフレームモデルを作成して応力変形解析を行い 筋かい端部 筋かいを含む鉛直構面のフレームモデルを作成して応力変形解析を行い、筋かい端部 などの接合部の引張及び圧縮剛性を適切に評価して応力変形計算を行う。筋かいの許 容引張耐力及び許容圧縮耐力の計算に際しては、昭55 建告第1791 号第1の規定に従 うか 接合部の降伏耐力及びじん性と終局耐力を含む評価方法による うか、接合部の降伏耐力及びじん性と終局耐力を含む評価方法による。 具体的には 具体的には・・・・・・ 水平荷重時応力算定の際の 水平力割増し(β割増し) 筋交いの負担率に応じて 最大1.5倍の水平力割増しによる フレームモデルの例 じん性確保

(64)

3.8~3.10 その他の構法

基準3 8 枠組壁構法

平13国告第1540 号

基準3.8 枠組壁構法

(1) 枠組壁工法の構造計算は、構造の特性に応じた構造計算の規

定により行う

平13国告第1540 号

定により行う。

『枠組壁工法建築物構造計算指針』((社)日本ツーバイフォー建築協会 2007 年版)を参考とすることができる。 年版)を参考とすることができる。

基準3.9 木質プレハブ構法

(1) 木質プレハブ工法は 型式適合認定による設計 図書省略認定

平13国告第1540 号

(1) 木質プレハブ工法は、型式適合認定による設計、図書省略認定

による設計又は適切な構造計算により設計を行う。

適合 定 建築基準 施 令第 条 第 (1) 型式適合認定:建築基準法施行令第136 条の2の11 第一号 (2) 図書省略認定:建築基準法施行規則第1条の3 この2つ以外にも設計する方法はあるが、ほとんどの場合、限られたメーカー の認定に従った設計条件と設計方法によることとなる。

基準3.10 丸太組構法

平14 国告第411 号

(1) 丸太組構法の構造計算は、構造の特性に応じた構造計算の規

定により行う。

64 『丸太組構法技術基準解説及び設計・計算例』(国土技術政策総合研究所他 編集 2003 年版)を参考とすることができる。

参照

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なお、政令第121条第1項第3号、同項第6号及び第3項の規定による避難上有効なバルコ ニー等の「避難上有効な」の判断基準は、 「建築物の防火避難規定の解説 2016/

12―1 法第 12 条において準用する定率法第 20 条の 3 及び令第 37 条において 準用する定率法施行令第 61 条の 2 の規定の適用については、定率法基本通達 20 の 3―1、20 の 3―2

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