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3.5 構造計算のポイント(構造計算の方法)

基準3 5 構造計算 基準3.5 構造計算

(1) 構造計算は、建築物の規模、構造種別等に応じて行い、原則 として 許容応力度計算又はそれ以上の高度な計算を行う

として、許容応力度計算又はそれ以上の高度な計算を行う。

資料3.5.1 構造計算の方法

建築基準法における木造建築物の分類 建築基準法における木造建築物の分類

構法名 遵守する法令等

(在来)軸組構法 ・施行令第3章第3節 木造 四号建物

に相当す 集成材等建築物 ・施行令第46 条第2項(許容応力度計算必須)

枠組壁工法

木質プレハブ工法

・施行令第80条の2 構造方法に関する補則

・平13 国告第1540 号

施行令第80条の2 構造方法に関する補則

る条件は 3.8節~

3.10節 の各フ 丸太組構法 ・施行令第80条の2 構造方法に関する補則

・平14 国告第411 号 鉄筋コンクリート造等

との併用建築物

・施行令第36条の2第四号及び五号

・平19 国告第593 号第三号及び第四号

の各フ ロー図を

参照

①軒高9m以下

②高さ13 以下

住宅荷重<事務室荷重 事務室荷重を考慮し、

原則として許容応力度計算 四号建物

②高さ13m以下

③延床面積500㎡以下

④階数

2

以下

のすべてを満たすものは計算不要

2階建て以下

以下

原則として許容応力度計算 又はそれ以上の高度な計算

ただし、住宅、平屋を除く

54

3.6 軸組構法(壁構造系)のポイント 基準3 6 軸組構法(壁構造系)

基準3.6 軸組構法(壁構造系)

(1) 構造計算は、構造の特性に応じた構造計算の規定により行う。

(1) 構造計算は、構造の特性に応じた構造計算の規定により行う。

資料3.6.1 軸組構法(壁構造系)における一般事項

軸組構法(壁構造系)とは、建築基準法施行令第

46

条第4項の表1に掲げる軸組(壁、

筋かいなど。一般に「耐力壁」と総称されるもの。)による水平力抵抗要素を主に用いた軸 組構法を総称したもの。

組構法を総称したもの。

筋かい 壁

壁倍率1.0倍(片筋かい)

壁倍率2.0倍(たすき掛け筋かい)

壁倍率2.5倍(片面貼り)

壁倍率5.0倍(両面貼り)

3.6 軸組構法(壁構造系)のポイント(フロー)

基準3 6 軸組構法(壁構造系)

基準3.6 軸組構法(壁構造系)

ス タ ー ト

判断※1

建 築 物 の 規 模 ・ 用 途

限 界 耐 力 計 算 又 は そ れ 以 上 の 高 度 な 計 算 高 さ ≦ 13m,軒 の 高 さ ≦ 9m

階 数 ≦ 2、 延 べ 面 積 ≦ 500㎡

か つ 、 住 居 系 ( 宿 舎 等 ) 用 途 又 は 平 屋 に 限 る

そ の 他 判断※1

建 築 物 規 模 用 途

次設計 耐久性等関係規定

仕 様 規 定/令43条、令46条3項、平12建告1460号については、ただし書きを適用する。

N o

一次設計

集成材等建築 とするか 一 次 設 計

( 許 容 応 力 度 の 確 認 )

不 要

Yes Yes

No 必 要

層間変形角の確認※3 層間変形角≦1/200

ねじれの検討※4

とするか

集成材等建築 とするか

不 要 高 さ ≦ 13m 軒 の 高 さ ≦ 9m

不 要

規 模 等 に よ る 構 造 計 算 適 合 判 定 の

要 否

No 必 要

層間変形角の確認 必 要

規 模 等 に よ る 構 造 計 算 適 合 判 定 の

要 否

ねじれ 検討※4 許容応力度計算に

よる確認

層間変形角の確認※3

高 さ ≦ 13m 軒 の 高 さ ≦ 9m

56

層間変形角の確認 必 要 層間変形角≦1/200 層間変形角の確認※3

層間変形角≦1/200 ねじれの検討※4

3.6 軸組構法(壁構造系)のポイント(フロー)

基準3 6 軸組構法(壁構造系)

基準3.6 軸組構法(壁構造系)

高 さ > 31m 高さ

高 さ ≦ 31m 判断※1

二次設計

偏 心 率 ≦ 0.3

高さ

偏 心 率 ≦ 0.3

ルート2 No

ルート3 へ

Yes 判断※1

剛 性 率 ≧ 0 . 6 偏 心 率 ≦ 0 . 1 5 塔 状 比 ≦ 4

保有水平耐力の確認 筋交いのβによる

水平力の割増し 筋交い接合部の

破壊防止

Qu≧Qun Qun=DsFesQud

転倒の検討

(塔状比>4の場合)

ル ー ト 3 軸組工法(軸構造系)とする場合は、大地震動時の変形性能を確認する。

ル ー ト 1 ル ー ト 2

注)

エ  ン  ド

※2 耐震計算(令第3章第8節)には含まれないが参考として示したものである 及び下線部は、法令等には規定がないもを示す。

※1 判断とは設計者の設計方針に基づく判断であり、例えば31m以下の建築物であってもルート3の   計算としてもよいことを表している。

※2 耐震計算(令第3章第8節)には含まれないが参考として示したものである。

※3 C0≧0.3として許容応力度計算を行った場合は不要である。

※4 偏心率が0.3を超える場合は保有水平耐力の確認を、また、偏心率が0.15を超え0.3以下の場合は、

3.6 軸組構法(壁構造系)のポイント(耐力壁線間隔)

基準3 6 軸組構法(壁構造系)

基準3.6 軸組構法(壁構造系)

(2) はり、根太、床パネル及び床下地により構成される床組は、鉛 直荷重に対して十分な強度及び剛性を有するとともに、床組に作 用する水平荷重を安全に柱及び壁組に伝達できる構造とし、音及 び振動にも留意する

び振動にも留意する。

資料3.6.2 床組の設計

(3) 床を支持する耐力壁線の間隔

耐力壁線間隔は8m以下(じん性のある壁では

12

m以下)、耐力壁線で囲ま れる面積は

40

㎡以下の中規模の水平構面とすることを一つの目安とする。

れる面積は

40

㎡以下の中規模の水平構面とすることを つの目安とする。

この制限は単に部屋の大きさを制限するものではない。

事務室のような大部屋をとるためには、次ページのように

有効耐力壁線※の確保が必要 有効耐力壁線※の確保が必要

※有効耐力壁線:水平構面の奥行き× 0.6

×

1.96kN/m

以上(かつ

7kN

以上)

(ただし 住宅荷重の場合の算定式であるため 事務所荷重の割増しを行うことが望

58

(ただし、住宅荷重の場合の算定式であるため、事務所荷重の割増しを行うことが望 ましい。次ページの場合は有効長さを1.6倍している。)

(例えば、奥行き15mの場合、「1倍」の壁では15m×0.6×1.6=14.4m必要。「5倍」の壁ではその1/5の2.88m必要。)

3.6 軸組構法(壁構造系)のポイント(耐力壁線間隔)

木造2階建て事務所の1階における有効耐力壁線間隔の検討 木造2階建て事務所の1階における有効耐力壁線間隔の検討

間隔8m以下 面積40㎡以下

水平構面 決定ゾーン

3.6 軸組構法(壁構造系)のポイント(耐力壁の幅高さ比)

基準3 6 軸組構法(壁構造系)

基準3.6 軸組構法(壁構造系)

(4) 耐力壁は、水平荷重により建築物に生じるせん断力に加え、風 ( )

圧力などの面外方向荷重に対しても十分安全な構造とする。

資料3.6.4 耐力壁の設計 資料 耐力壁 設計

(1)耐力壁の剛性と許容せん断耐力

一般に、壁の高さが高くなると耐力は落ちるため、

・筋かい耐力壁の場合は 最小幅

90cm

かつ 高さ

/

幅≦

3 5

2

m以下ごとに柱設置)

・筋かい耐力壁の場合は、最小幅

90cm

、かつ、高さ

/

幅≦

3.5

2

m以下ごとに柱設置)

・面材耐力壁については、最小幅

60cm

、かつ、高さ

/

幅≦

5

(横への連続可)

筋交い耐力壁の条件 面材耐力壁の条件

60

3.6 軸組構法(壁構造系)のポイント(壁倍率)

基準3 6 軸組構法(壁構造系)

基準3.6 軸組構法(壁構造系)

(4) 耐力壁は、水平荷重により建築物に生じるせん断力に加え、風 圧力などの面外方向荷重に対しても十分安全な構造とする

圧力などの面外方向荷重に対しても十分安全な構造とする。

資料3.6.4 耐力壁の設計 壁 容

(2))耐力壁の許容せん断耐力について

・施行令第

46

条第4項の規定に対する壁量確認・・・・・壁倍率は5倍を上限

・許容応力度計算における壁耐力確認・・・・・

13 72k

/

m(

1 96k

/

mの7倍)を上限

・許容応力度計算における壁耐力確認・・・・・

13.72k

/

m(

1.96k

/

mの7倍)を上限 例:面材耐力壁の場合

構造用合板

12mm

(試算) 構造用合板

12mm

釘のピッチを細かく

@150→@75

にすると 構造用合板

12mm

N50

釘のピッチ@

150

計算上、片面で

4.52

倍 両面貼りで

9.04

倍>

7

倍 告示により、

2.5

両面貼りで、

5

→7

倍の上限制限を受ける※

令第

46

条第

4

項の確認 許容応力度計算の確認

※ただし、接合部金物は、面材の耐力

3.7 軸組構法(軸構造系)のポイント 基準3 7 軸組構法(軸構造系)

基準3.7 軸組構法(軸構造系)

(1) 構造計算は、構造の特性に応じた構造計算の規定により行う。

( )

資料3.7.1 軸組構法(軸構造系)における一般事項

軸組構法(軸構造系)とは 「軸組構法(壁構造系)」以外の軸組構法を総称したもので 軸組構法(軸構造系)とは、「軸組構法(壁構造系)」以外の軸組構法を総称したもので あり、主に建築基準法施行令第

46

条第

2

項を適用して、第

4

項の表1に掲げる軸組以外 の大断面ブレースを用いた場合や、部材に作用する曲げモーメントに接合部で抵抗する 架構を持 ジ チ ジ チ 木質 メ とした場合等を指す

架構を持つ2ヒンジアーチ、3ヒンジアーチ、木質ラーメンとした場合等を指す。

ドリフトピン 引きボルト

62

大断面ブレース 曲げモーメント接合部

3.7 軸組構法(軸構造系)のポイント(フレーム解析)

基準3 7 軸組構法(軸構造系)

基準3.7 軸組構法(軸構造系)

(7) 柱、はり若しくは耐力壁又はこれらの接合部が、割裂き、せん断 破壊等によ て構造耐力上支障のある急激な耐力低下が生じない 破壊等によって構造耐力上支障のある急激な耐力低下が生じない よう設計する。

資料3.7.4 耐力壁の設計

(1) 筋かいの設計

筋かいを含む鉛直構面のフレームモデルを作成して応力変形解析を行い 筋かい端部 筋かいを含む鉛直構面のフレームモデルを作成して応力変形解析を行い、筋かい端部 などの接合部の引張及び圧縮剛性を適切に評価して応力変形計算を行う。筋かいの許 容引張耐力及び許容圧縮耐力の計算に際しては、昭

55

建告第

1791

号第1の規定に従 うか 接合部の降伏耐力及びじん性と終局耐力を含む評価方法による

うか、接合部の降伏耐力及びじん性と終局耐力を含む評価方法による。

具体的には

具体的には・・・・・・

水平荷重時応力算定の際の 水平力割増し(

β

割増し)

筋交いの負担率に応じて

最大1.5倍の水平力割増しによる フレームモデルの例

じん性確保

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