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奈良絵本『大織冠』中巻 ―影印と翻刻―

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(1)

立正大学古書資料館蔵

奈良絵本『大織冠』中巻

―影印と翻刻―

伊藤 善隆

(2)

   【目次】

冊子本『太しよくはん』中巻影印

巻子本『太しよくわん』中巻影印

立正大学古書資料館蔵『大織冠』冊子本(中巻)翻刻

・ 注

・ 校異

立正大学古書資料館蔵

奈良絵本『大織冠』中巻

―影印と翻刻―

(3)
(4)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(5)
(6)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(中巻表紙)

(7)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(中巻表紙見返し)

(8)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(遊紙オ)

(9)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(遊紙ウ)

(10)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一オ)

(11)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一ウ)

(12)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二オ)

(13)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二ウ)

(14)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(三オ)

(15)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(三ウ)

(16)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(四オ)

(17)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(四ウ)

(18)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(五オ)

(19)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(五ウ)

(20)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(六オ)

(21)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(六ウ)

(22)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(七オ)

(23)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(七ウ)

(24)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(八オ)

(25)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(八ウ)

(26)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(九オ)

(27)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(九ウ)

(28)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一〇オ)

(29)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一〇ウ)

(30)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一一オ)

(31)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一一ウ)

(32)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一二オ)

(33)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一二ウ)

(34)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一三オ)

(35)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一三ウ)

(36)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一四オ)

(37)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一四ウ)

(38)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一五オ)

(39)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一五ウ)

(40)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一六オ)

(41)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一六ウ)

(42)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一七オ)

(43)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一七ウ)

(44)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一八オ)

(45)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一八ウ)

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冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一九オ)

(47)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(一九ウ)

(48)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二〇オ)

(49)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二〇ウ)

(50)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二一オ)

(51)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二一ウ)

(52)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二二オ)

(53)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二二ウ)

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冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二三オ)

(55)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二三ウ)

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冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二四オ)

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冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二四ウ)

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冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二五オ)

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冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二五ウ)

(60)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二六オ)

(61)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二六ウ)

(62)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二七オ)

(63)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二七ウ)

(64)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二八オ)

(65)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二八ウ)

(66)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二九オ)

(67)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(二九ウ)

(68)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(三〇オ)

(69)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(三〇ウ)

(70)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(三一オ)

(71)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(三一ウ)

(72)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(三二オ)

(73)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(三二ウ)

(74)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(中巻裏表紙見返し)

(75)

冊子本『太しよくはん』中巻影印

(中巻裏表紙)

(76)

巻子本『太しよくわん』中巻影印

(77)

巻子本『太しよくわん』中巻影印

(78)

巻子本『太しよくわん』中巻影印

(79)

巻子本『太しよくわん』中巻影印

(80)

巻子本『太しよくわん』中巻影印

(81)

巻子本『太しよくわん』中巻影印

(82)

巻子本『太しよくわん』中巻影印

(83)

巻子本『太しよくわん』中巻影印

(84)

巻子本『太しよくわん』中巻影印

(85)

巻子本『太しよくわん』中巻影印

(86)

巻子本『太しよくわん』中巻影印

(87)

巻子本『太しよくわん』中巻影印

(88)

巻子本『太しよくわん』中巻影印

(89)

巻子本『太しよくわん』中巻影印

(90)

巻子本『太しよくわん』中巻影印

(91)

巻子本『太しよくわん』中巻影印

(92)

巻子本『太しよくわん』中巻影印

(93)
(94)

立正大学古書資料館蔵『大織冠』 冊子本 (中巻) 翻刻

・ 注

・ 校異

(95)

『大織冠』冊子本(中巻)翻刻・注・校異

立正大学古書資料館蔵『大織冠』冊子本(中巻)翻刻

・ 注

・ 校異

冊子本と巻子本の書誌と、翻刻

・ 注

・ 校異の凡例は、

本書上巻に掲載。

〈冊子本翻刻〉太しよくはん  」(題簽) んこ、これをみ て、か なふへきやうあらされは、ふ なそこにつつと入て、し やうそくをそき たりける。ま かその日のし やうそくには、し んつ

うゆ けのう てかね、さはんやかんの ねあてし、め うほうれんけのつ なぬきは き、に んにくじひのよ ろいを草 りなかにき たして、あ のくたら んみやく三ほ たいの五ま いか ふとをゐ くひにき 、し のひのお をそし 」(一オ)たりける。か うまりけんの大か たなを 十も んじにさ すまゝに、大たうれんといふつ るき、あ しをなかにむ んてさ け、けんみやうれんといふほ

こも つて、ふ ねのへ いたにつつた ちあ

かる。百よ 人のつ はものとも、お もひお

もひにい てた ちて、は しふねお ろし しう かへ、すてにか けんとしたりけり。 うのい くさのな らひにて、み たんに くる事はなし。て 調うしをと つてか 」(一ウ)くをう つて、ひ ようしにあ はせか き、せ いそ ろへのた いこは、ら んし

よ〳〵しよつててうし、か けよとう いこは、さそう〳〵とうつ也。ひ よとう つた いこは、おんてうこつとう

つなり。く んてく ひをと れとは、つるてうこつとう つなり。か なはぬと きのせ には、し はうて つはうは なし、み たれ ようし、きりひ やうし、き うにを よふ きには、ち をはた きとな かして 」(二オ)

(96)

『大織冠』冊子本(中巻)翻刻・注・校異 うへをつるにつ めよとう つ。し ゆらた んのた ゝかひは、む かしもい まもた しなし。そのう へ、し ゆらかた ゝかいに はえんのあ めをふ らし、あ くふうを きと はせ、は んしやくをふ らする事は、雪の花のち ることく、つ るきをと

はせ、ほ こをな け、と くの矢をは なす事は、ま なこをま くかことし。身を くさんとお もふと き、け しのな かへ けてい り、あ らはれんとお もふと き、 」(二ウ) ゆみにもた けをく らふへし。かゝる んつうめ いよをま のま へにけ し、こゝをせ んとゝた ゝかへは、すてにはやた うしん、心はた けくい めとも、此い きほいにお されて、の れかたくそ見えにける。さるあ いた、ま

んこ はみ かたのく んひやうともを かつ けて、とてもか なはぬものならは、 ゆらか大し やう四五人、そ このみ くつ となしてこそ、い こくの聞へもし かる」(三オ)へけれ。わ れとお もはん人々はと もをしてた へやとて、こ んかうかいのま んたら、 いさうかいのま んたら、り やうかいの よそん一千二百よ んのま んたらを、ほ ろにか けてふ きそ らし、ふ なそこよりも、め いはとも、そのか すあまたひ たす。ま んこかひ さうのめ いはに、じ

んつ うあ しげとな けて、七き んあ け六さ い、お かみあくまてあ うして、お つさまむ かふよ こはたは り、 」(三ウ) くち、そ うとう、つ まねのくさり、し ゝあ

ひ、ほ ねなみ、よ めのふ し、あふ、つ くりつ

けたることくなり。ら んてんのく らを き、し よつかうのに しきのう はしき、 ん〳 〵ぬ つたる りのあ ふみ、りきしゆのち からかはをは、し やう〳〵のち にて       めたりけり。

       なしきおもか

(97)

『大織冠』冊子本(中巻)翻刻・注・校異         をか けさせ        かねの 」(四オ)

       つわ           かんじと        ませ、

       しきの        つな          つてか け、

        んこゆらりと         うちの つて           みにし つまぬ         くくつを、四つの 」(四ウ)

      しにか けたれは、

          みのう へを        しる事         は、へ いろを         たふ

       ことくなり。 」(五オ) (第六図  騎馬で切り込む運宗たち)

」(六オ)三百よ んのつ わものとも、いつれも まにの つたれとも、み な〳 〵う つか けたれは、く もゐにか りの ふやうに、一む らかりにさつとち らし、 ゆらかち んへき つてい る。し ゆらとも れをみ て、一ひ き二ひ きのみならす、三百ひ きのむ まともか、いつれもな をは しる事はふ しきなりと、き をけ し、かほとにい さむし ゆらともも、に けま なこにそなりたりける。 」(六ウ) いしやうのう しあ しゆら、す ゝみ出て ひけるは、なふこ ゝさ うそ。かねてより申せし事のち かはぬなふ。め ほのすくやかし、お もてか ほくせめ みた て、い らんあ らそひ、あ らかふぎ

には、に ましき事にて候そや。手をく

たかては、いかにとして、か うみやうふ

(98)

『大織冠』冊子本(中巻)翻刻・注・校異 くみ えはこそ、一か つせんせん、とて出 つたりしあ りさまは、あ くこうし のよ ろいをき 、む やうけんこのか 」(七オ)とのお をし め、と うじやうむさんのほついて、し んいくちのは たさ ゝせ、百せ

んに やつかんのけ んそくともをあ たかへ、しきりにと きをつ くれは、へ

きて んや ふれは しやうにお ち、か いをう こかしな みをあ け、こ くうさなからと うようして、月のひ かりも つもれて、ひ とへにち やうやとなりたりけり。このほとを とにう けたまはるま んこし やうくんう んそうに、け 」(七ウ) んをせん、とい ふまゝに、ま ん子をは かにと りこ めたり。ま んこかつ わものとも、こゝをせ んとゝき つたりけり。 こあしゆら三百人、からこんらあしゆら五百人、手をく たいてそき つたりける。ま んこはめ いよのむ まの り、 みのう へにての るた つな、さ うかいふとりうかいふ、の りう かめたる馬のあ し。ゆ

んて のも のをつ くと き、あ ふきやうのた つなきつとひ く、め てのも のを 」(八オ) くと きに、ふきやうのむ ちをちやうとう つ。に くるも のをお ふと きには、せ やうあ をりのあ ふみのむ ちを、き くし 退んたいにの つたりけり。に 西しから かしへう つてと をると きには、三百よ かあ とにつ きて、こゝをせ んとゝき つたりけり。い れか へ〳〵た ゝかへは、し ゆらかい くさはこたれかゝつて、か なふつへしとも見えさりけり。そ う大将のま けい ゆら、八め んは つひをふ りた てゝ、八つ 」(八ウ) たのほ こをうちふ り、う ちしにこゝ也と、 おめきさ けんてか けにけり。ま 、是をみ て、か なふへきやうあらされは、う しほをむ すひて うづとして、 よてんにふ かくき せいする。しかるへく

(99)

『大織冠』冊子本(中巻)翻刻・注・校異 は、く はんせをん、ひ くはんた かへた まふな。 ひくんしんちう、ね ひくはんをんりき、し

退んしつたいさん。ち かいい まならては、 ゆらかお そるゝけ まんのは たを、たゝ しか けよ。いや、さ しか けよと、け ちす」(九オ)れは、け まんら んはう玉のは たをま

つさ きにさ ゝせ、わ れを とらしとせ

めかゝる。ま んこかつ はものか つにの て、を つふ せ〳〵き つたりけり。し んり

きもつ きは て、つ うりきひ きやうもか

なはすし、そ このみ くつとなりにけり。 きの こるし ゆらとも、す みか〳〵にか れたり。ま んこか ちときつ くりかけ、もとのふ ねにとりの り、し ゆらた うしんの ゝかひに、 ちぬや〳〵と、 さみをなし、」(九ウ) うと、か うらいは しりす き、日ほ んち

かふそなりにける。さるあ いた、り うわうたち、これをは、さていかゝはせんと、せ

んき せられけり。その中にとつても、 んたりうわうの たまはく、それに んのち ゑをた はからんには、み めよき んなによもしかし。こゝをもつてあ

んするに、り うによをもつて、このた をた はかつてと るへきなり。り うくうのを と姫に、こひさいに よと申て、 」(一〇オ) らひなきひ じんたりしを、み めいつくしくか さりた て、う つほふねにつ くり め、な みのう へにを しあ くる。これをは らて、ま んこ、し ゆんふうにほ をあ けて、 ゝろにま かせてふ かせゆ くに、か いま

ん〳〵としては、又は しやうちゝむたり。 きてんのお きぬく風、く はう〳〵としては、又いつれのほ くさうにかこ ゑや 宿さん。か しらなし、お ほかはら、きとのし ま、 ろみのし ま、もめい島、さ つまのく にゝ 」(一〇ウ) かいかし ま、ゆ きのもとなり、つ しまの い、こ とゆへなくは しりす き、九国の地をはゆ ん手にみ て、さ ぬきのく

(100)

『大織冠』冊子本(中巻)翻刻・注・校異 に聞へたる、ふ さゝきのお きをと をりけり。な かれ木一ほ んう かんてあり。す ゆ、か ちとり、これをみ て、此ほ とのた うに、て んちくた うとのち んかうはし、 かれてな かるゝやらんと、人々あ やしめたりけれは、ま ん子、此よ しき くよりも、な んのあ やしめ事そ。たゝと りあ 」(一一オ)けよと、け ちをなす。御で うにし たかい、 しふ ねお ろしと りみ るに、ち んかうにてはなし。あ やしや。わ つてみ よとて、此木をわ つてみ るに、な にとこ とはに へか たきひ しん一人おはします。す ゆ、か んとり、これをみ て、を の、ま さかり

      をな

         てゝ        あつとはかり

       申ける。 」(一一ウ) (第七図  こひさい女の出現)

」(一二オ) んこ、此よ しみ るよりも、い かさまにも御身はて んまは しゆんのけ けんにて、し やうけをなさんそのためな。あ しや、いかにと、い ひけれと、な にとも をはい はすして、た ゝな みたくみたるはかりなり。ま んこ、か さねてい ひけるは、いや、な にとたるませた まふとも、せ につ けてお ほつかなし。た ゝか いていに つめ、み くつになせと、い さみをなせは、 らけなきつ わもの、御手にす かりて、 」(一二ウ) みへい れんとす。り う女はいとゝあこかれて、あら、う らめしの人のこ とはや。野にふ し、山を家とする、こ らうや かんのた いたにも、な さけはあ りとこそき け。み つからと申は、け いたんこくの大わ うの、いつきの姫にてさ ふらふなるか、あるき さきのさ んにより、う つほふねにつ くりこ め、

(101)

『大織冠』冊子本(中巻)翻刻・注・校異 うはまんりへな かさるゝ。たま〳〵き

くふ しきにし んりんにあ いたれは、さりともとこそお もひしに、な にのつ 」(一三オ)みに、う きか いていにし つむへきそ。う らめしさよと、かきく とく。み たれか みをつ たいて、な みたの露のこほるゝは、つ らぬく まのことくなり。し もをお ひたるを へし、し た葉し ほるゝふ せいし、せ 西 かやさうにす てられて、ひ しきものにはそ てしぬ れ、ほ す日もなしと、 ひけるも、い まこそお もひし られたり。 つらをかきしま ゆすみ、は ちすをふ むく ちひる、も ゝのこ ひますあ いきやう、 」(一三ウ) みとな みたにう ちぬ れ、ものお もふ人のふ せいかや。うちむつけたる御あ ま、よ そのみ るめ もいたはしや。さしも しこきま んことは申せとも、やかてたるまかされ、けに〳〵それはさそあるらん。それ〳〵と うせん申せとて、お なしふ ねに する。り うくうのわ さなれは、む かふさ に風ふ きて、ふ さ崎のお きに十日はかりと うりうす。さなきたに、り よはくはこ とに物う きに、ま んこあまりに 」(一四オ) へかねて、風のた 便よりにか よひき て、い

ねか りそめのうたゝね は、な にとな るこの とた かく、世にもす ゝめのす みう きに、 とろかさんかいたはしさに、あ ふきの せをいさめつゝ、月て うさ んにか くれぬれは、あ ふきをあ けてこれをたとへ、か せた いきよにや みぬれは、木をう かしてこれをお しゆ。あひみ る人をこ るには、ふ みか よはねとこ ふるな らひ、き

ゝろ 〳〵」(一ウ)と、お とろかす。り う女はもとよりね もい す。さりなから、うたゝね りたるふ せいにて、た そや、夢みるお りからに、う つゝともなきこ との葉は、ゆ めのう き世のあ なれは、人のこ とはもた のまれす。よ

(102)

『大織冠』冊子本(中巻)翻刻・注・校異 のま にか はるあ すかゝは、み つほのあ のか りそめに、風にき えぬるこ とのは の、 ゑもと をらぬ物ゆへに、あ たな ちてはな にかせん。なか〳〵人には、 しめよりと はれぬは、う らみあらはこ」(一五オ)そ。そのう へ、わ れは生れてより此かた、 いもんをあ やまたす、む しよりい にい たるまて、お ほくの生をう けし事、あるひは六よ く四し やうにむ まれ、ごす八く のく をう け、あるひは三つ やくに ち、し たいもつの火にあへり。かゝるさ

いこ うをふ り、い まに んけんとむ まるゝことも、か いりきによつてなり。た い一せ やうか いをた もつては、し んのさ うと成。 うたうかいをた もつて、か んのさ うと 」(一五ウ)なる。し やゐんかいをた もつて、ひ のさ となる。ま うこかいをた もつて、は いの うとなる。お んしゆかいをた もつては、 んのさ うとこれなる。これに五を んし つせ いあり。いはゆるき うせ うか くち うわ うひ やうは んい ちこ つ、これ又み うの御の りとし、こ ちのお んせいこれなり。これに五つのた ましゐあ り。こ んし んなりき。此五つのか たちをく そく申。 、」(一オ) ちあんへいのち くるいたり。いかにほ とけをね んする人は、まつ五か いをよくた つへし。ひ とつもか いをや ふりなは、む

くた くのも のとなりて、な かくほ けになるまし。お ほせはお もくさ ふらへと、第三のか いもんを、い かにとしてや ふらんと、な みたくみたるはかりにて、お もひ入てそおはしける。ま んこもた いたうそ

たち、ふ つほうるふのく になれは、あら〳〵 たり申。あら、し ゆせうや。さては後生 」(一六ウ)の御ために、き んかいをた もたせ給ふか。そのか いもんのな かに、六は らみつのき やうあり。その中にとつても、に

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経済学の祖アダム ・ スミス (一七二三〜一七九〇年) の学問体系は、 人間の本質 (良心 ・ 幸福 ・ 倫理など)

〔付記〕

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