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定量解析ソフトウェアによる SPECT 画像の SUV(Standardized Uptake Value)測定に 関する検討

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Academic year: 2021

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定量解析ソフトウェアによる SPECT 画像の SUV(Standardized Uptake Value)測定に 関する検討

大野健

1)

、内藤健一

2)

、大久保真樹

3) 1)

新潟医療福祉大学 診療放射線学科

2)

新潟大学医歯学総合病院 診療支援部 放射線部門

3)

新潟大学医学部 保健学科

【背景・目的】核医学検査は、特定の臓器や組織に集まり やすい性質を持った放射性医薬品(

Radio Isotope

RI

) を人体に投与し、目的部位に集まった

RI

から放出される 放射線を体外から検出する。臓器のさまざまな機能や代謝 を画像化する重要な検査である。

核医学検査の画像は定性画像であり、周辺領域との相対 的な比較により観察が行われる。正常部位と比較し異常部 位を同定する事は可能だが、びまん性の場合などは評価が 困難となることがある。そこで、画像の値(カウント値)

を定量値(放射能単位)に変換するクロスキャリブレーシ ョン法が行われる場合がある。さらに、その値を

RI

の投 与量や被検者の体重などにより正規化した指標である

SUV

Standardized Uptake Value

)が有用とされている。

近年、

SUV

の測定機 能 が

SPECT

Single Photon Emission Computed Tomography

)装置に導入されてい る。また、

PC

上で動作する

SUV

定量解析ソフトウェア も開発されている。ただし、それらの使用報告は少なく測 定された

SUV

の精度やソフトウェアの特性に関する検討 は十分とはいえない。本研究ではファントムを用い、

SUV

の測定精度やソフトウェアの特性に関する検討を行う。

【方法】

SPECT/CT

装置は

GE

社製

Discovery NM/CT 670 Qsuite Pro

を使用した。この装置には定量解析ソフ トウェア“

Q.Metrix

”が組み込まれ、

SUV

の測定が可能 である。また、

PC

上で動作する

SUV

定量解析ソフトウ ェアとして、日本メジフィジックス社が開発した骨シンチ グラフィー定量解析ソフトウェア“

GI-BONE

”を用いた。

ファントムは、体幹部を想定した

NEMA IEC BODY PHANTOM

を使用した。ファントムには

99mTc

溶液が満 たされ、その中に

6

つの球体(直径

11, 13, 17, 22, 28, 37 mm

)が配置されている。球体の放射能濃度は背景領域の

3.8

倍に設定した。すなわち、球体の

SUV

(真値)は

3.8

となる。

SPECT/CT

撮像を行い、

CT

画像データを基にした減弱 補正、および空間分解能・散乱線補正を行い、

SPECT

画 像を再構成した。

SPECT

画像(カウント値)を定量解析ソフトウェア

Q.Metrix

および

GI-BONE

を用いて

SUV

画像に変換し た。

CT

画像上で各球体に

VOI

Volume of Interest

)を 設定し、その

VOI

の位置情報を用いて

SUV

画像から平均

値“

SUVmean

”を測定した。

【結果】

SPECT

画像上で直径

11 mm

の球体は明確な認 識が困難であった。直径

28

および

37 mm

の球体は明瞭 に描出されていた。

各球体の

SUVmean

を図

1

に示す。球体の直径が小さい と

SUVmean

は設定値(

3.8

)よりも小さく、直径が大きく なると設定値に近づく傾向がみられた。解析ソフトウェア

Q.Metrix

に比べ

GI-BONE

を用いた場合に

SUVmean

はよ り過小評価となった。

【考察】各球体の

SUVmean

はすべて設定値よりも低くな った。この原因として部分容積効果が考えられる。

SPECT

画像上で各球体を観察した場合、直径

11 mm

の球体は背 景領域との明確な識別は難しく、同じようなカウント値と 考えられた。背景領域の影響(部分容積効果)があると推 測された。直径が

28

および

37 mm

の球体は明瞭に描出 されていたが、輪郭部は部分容積効果によりカウント値が 低くなる傾向がみられた。図

1

の結果は、このような

SPECT

画像における球体と背景領域とのコントラストを

反映したものと思われる。球体の直径が大きくなり、部分 容積効果の影響が小さくなれば

SUVmean

が設定値に近づ くものと考えられる。

解析ソフトウェア

Q.Metrix

を用いた場合、

GI-BONE

よりも

SUVmean

は設定値に近くなった。ただし、

Q.Metrix

SPECT/CT

装置に組み込まれた専用のソフトウェアで あり、専用の画像再構成が行われる。また、それぞれのソ フトウェアを利用する際に、クロスキャリブレーションに 用いる測定ファントムが規定されている。これらの影響に より図

1

の差異が生じた可能性がある。

対象領域が小さい場合、

SUV

値が過小評価となると考 えられる。より大きな球体についても検討を加え、対象領 域の大きさと

SUV

値の精度との関連についての検討が必 要である。

【結論】対象領域が小さい場合、

SUV

値が過小評価とな る可能性がある。解析ソフトウェア

GI-BONE

を用いた場 合に過小評価の傾向が大きくなった。臨床では、対象の大 きさによる過小評価に注意する必要があることが示唆さ れた。

0.0 1.0 2.0 3.0 4.0

5 15 25 35 45

直径 [mm]

SUVmean

Q.Metrix GI-BONE

1 球体の直径とSUVmeanの関係 設定値(3.8)

P-78

- 103 -

第18回 新潟医療福祉学会学術集会

参照

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