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山 田 好 秋

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Academic year: 2021

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ミシガン大学コンピューティングセンター

歯学部

山 田 好 秋

ミシガンはデトロイトに代表されるように自動車工業の州でアメリカの北部に位置していま す。またミシガンは工業のみならず農業も盛んで、どこに工場があるかわからないくらい緑に 固まれています。

さて、ミシガン大学は州立大学の一つで、 1817 年に設立されたアメリカでも古い大学の 一つです。そのメインキャンパスはデトロイトから車で約 1 時閣の所にあるアン・アーパーと 呼ばれる小さな市にあります。私の所属する歯学部も、これから紹介するコンビューティング センターもこのアン・アーパーにあり、学内パスで結ぼれています。

コンビューティングセンターは School  of  Art 

S  c  h  0 0  1  0  f  Music と共に緑に固まれた静かな環境に置かれています。そしてミシガン大学はこのコン

ピューティングセンターぬきではその機能が果たせないほど重要な地位を占めています。その システムは MTS ( M  i  c  h  i  g  a  n T  e  r  m  i  n  a  1 S  y  s  t  e  m) と呼ばれるミシガ ン大学で開発された端末主体の TSS operating  system で、その端末は大 学のあらゆる部局に設置され、利用されています。

HISTORY:MTS は 1966 年に IBM 360/50 を基に開発され、 1967 年 に IBM 360/67 に移植されました。その年の春にはこのシステムは全学に公開されま

したが、この時点ではハードウェアの関係から 5 つの端末と 1 つのパッチしかサポートされま せんでした。

1  967 年 11 月、ハ

ι

ドウェアの改善に伴い、そのサポート可能な端末およびパッチの数 は 10 倍に向上しました。このため MTS はパージョンアップされましたが、ユーザーはほと んどそのソフトに変更の必要はありませんでした。 1968 年 8 月 、 CPU は 2 台の IBM3

60/67 システムに変更され、 MTS もこれに対応してパージョンアップされました。そし て現在の Amdahl 5860  systeml こ至るまで 1B  M  s  y  s  t  e  m/  3  7  O .   Amdahl  system/470V 等に移植され、その実績からミシガン大学のみならず、

Univ.  of  Alberta. Univ. of  Br  t sh  Columbia. 

Durham Univ. 等 3 ヶ国・ 9 つの大学・研究所で採用され高い評価を得ています。

現在、ミシガン大学のコンピューティングセンターには Amdah15860 が設置され、

その能力は 450 の端末と 3‑10 のパッチを同時に処理することができます。 そして

1  9  8  3 年末現在、 270. 000 のファイルがディスクに登録され、 32 .   000 の 1D が

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発行されています。さらに、約 24 のリモートパッチステーションが、ミシガン大学だけでな く他大学・政府機関にも設置されています。それでは各部局での利用の実態を紹介します。

歯学部の 4 年生は日本同様臨床実習で患者さんを受け持ちます。そして治療の各ステップ毎 にインストラクターのチェックを受けサインをもらいますが、この大学の学生はこのチェック 時にコンビュータのカードに必要事項を記入しサインをもらいます。このカードはMSTに入 力され、臨床実習の進行状況はすべて記録され各自または各実習項目ごとの状況が学生や教官 に毎月報告されます。端末は外来や事務室だけでなく、各講座や学部長等の管理職の

o  f  f  c  e に設置され、学生の成績や患者さんに関するデータが必要に応じて入出力できま す 。

研究室では IBM や Ap  p  1  e 等のパソコンが端末として活躍しています。私の研究室では、

筋電図や下顎運動といったアナログ信号が主体なので研究室に設置した PDPll でディジタ ル変換した後磁気テープにデータを記録してコンピューティングセンターに送って・います。こ このコンピューティングセンターは 24 時間オープンしており、しかも磁気テープやフロッピ ーディスクのマウントもいつでも端末から指示で、きます。結果はカルコンプやレーザープリン タに出力されセンターから送られてきますが、必要ならいつでも取りに行けます。

さて次に図書館での利用状況ですが、ミシガン大掌の図書館は全米でも大きな図書館の 1 つ で(図書館は 1 つではなく各学部の図書館及び As an  Library といった特殊な図 書館がいくつかある)、その管理に MSTが活躍しています。利用者にはバーコードの付いた 1  D カードが発行され、また本にも同様のバーコードが付けられています。図書館で、はこのバ ーコードを入力するだけですから図書の貸し出しはほんの数分で終了します。その上貸し出し 期日を過ぎた場合には自動的にハガキが発送されますし、各月毎の利用状況も各自に発送され ます。 IDカードを発行してもらう時に気イ守いたのですが、私に関するデータはMTSに記録 されていますから、図書館では IDカードに新しいバーコードをはり付け、このコードと私の フィイルを結合するだけでカードの発行は終了しました。作業は単純で、すから受付にはアルバ イトの学生が数人いるだけで大きな図書館の貸し出し作業が可能です。図書館も 7:00AM

から 12  :  0  0  PM まで開館しています。

ここに紹介したコンビューティングセンターはハードだけからみれば日本の大型センターの 方がよほど大きいように思えます。しかし、その利用範囲を比較すると、より効率よく、より 多くの人に使用されているようです。その理由の 1 つには、電話回線が自由に使え、市内通話 は回数制ですから家庭からでもアクセスできます。その上、コモドールやアタリにモデムとソ フトを付けて約 250 ドルで売っていますから手軽に買入できます。しかし、これだけが理由 とは思えません。 MTSは開発の当初から端末を主体とし、だれでも利用できるようにアプリ ケーションプログラムを用意してきました。しかもこれらのプログラムはほとんど変更なしで

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現在まで使用可能です。さらに、これらのアプリケーションプログラムの開発自体も研究業績 の 1 っとして評価される点も見逃せないでしょう。

私の周りでは多くの人がコンビューターを意識せずに使っています。長崎大のコンピューテ ィングセンターも早くこうなってほしいと願っています。

コンビュータと私

薬学部

木 下 敏 夫

昨今のコンピュータの発達、普及はめざましく、好むと好まざるとにかかわらず生活の中に 深く根ざし、コンピュータのない生活は考えられなくなっている。このような状況の中で研究 を行う上でも、種々の補助的な手段として手軽に用いられるようになって来ている。ここでは、

私がこれまでコンビュータを何に、どのように利用して来たかを簡単に述べてみたい。

私がコンピュータとかかわりをもったのは、 1971 年に分子軌道法 (MO) のフォートラ ンプログラムの本が刊行されてからである。 MO には以前から興味を持っていたが、計算が複 雑で実際に応用することはなかった。それで、これを機会にコンピュータを使い、研究に関連 がある化合物について、種々の反応性を予測してみようと考えた。夏の暑い日 2‑3 週間、当 時工学部にあったカードノ 4 ンチ室に通い、本学部の松田先生と一緒に、ヒュッケル MO の反応 性指数、 CNDO/II 、 MINDO/II などのプログラムをカードにパンチした。リストを とりデバックし、カードのパンチをやりなおしてやっと O K が出たと思ったら、オーバーフロ ーのメッセージが出てコンビュータのメモリーの小さい事を思い知らされた。 MO では分子中 の原子の数が多くなるにしたがって、必要とするメモリーが幾何級数的に増えるので、計算で きる原子数を減らし、コモン、セグメントのコマンドを用いても、一番簡単なヒュッケル M O で原子数 13 個が最大限であった。これはナフタリン分子の計算はできるが、アンスラセン分 子ではもうメモリー不足で計算できないといった状態である。より複雑な CNDO/II 、 MINDO/II  では、リストをとりデバックするだけで実際に計算することはとうていでき なかっ 7 こ 。

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参照

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