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博 士( 歯 学)

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Academic year: 2021

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学 位 論 文 題 名

博 士( 歯 学)    宋   寧

HaemodynamlCreaCtionSinhunlannlaSSeternluSCle     durlngdi 任erenttypeSOfCOntraCtionS

     (実験的咀嚼筋活動時におけるヒト咬筋内血液動態の変化)

学 位 論 文 内 容 の 要 旨

【 目 的 】 顎 関節 症筋 ・筋 膜疼 痛の 原因 とし て第一 にブ ラキ シズ ムの 存在 が挙 げら れて いる がブ ラキ シズ ム活動時の咀嚼筋内血液動態の報告は未だない。今 回、 非侵 襲に 筋内 血液 組成 を測定できる装置を用い、三種類の標準化したブラ キシズム様活動時(最大収縮、歯ぎしり運動、咀嚼運動)の咀嚼筋内血液動態を 調 査 し 、 ブ ラ キ シ ズ ム と 虚 血 性 筋 ・ 筋 膜 疼 痛 の 因 果 関 係 を 推 し 量 る 。

【材 料と 方法 】11人の 健常 被験者(男性7人(25.0土2.9歳),女性4人(23.3土 4.3歳))が標準化した咀嚼筋活動:最大収縮(=最大咬合力:WC,5秒間x3回)、

歯ぎしり運動(中心咬合位から片側犬歯―犬歯咬合位,oO%IVIVC,10往復)、咀嚼 運動(ガム咀嚼,1Hz,1分間)を行った。各タスク中の咬筋血液動態をレーザー 組織血液酸素モニター(BONt―LITRW,Omegawave,Tokyo,Japan)にて測定した。

統 計 は1一ANOVAとDunnett sテス トを 用い 、安静 時を べー スラ イン とし て分 析し、P<O. 05を有意とした。

【結果】最大収縮時、酸化(酸素含有)ヘモグロビン量、還元(脱酸素)ヘモグ ロ ビ ン 量 は 僅 かに 増 加 し(P>O. 065)、 そ の 結果 に総 ヘモ グロ ビン 量(22.1土 0.3 104uriitS/WJ13)に有意な増加として表れた(22.7土O.3104 ritiits/皿r13,P=

0. 003)。組織内酸素飽和度(66.6土0.8%)はタスク中有意の変化は認められな っかた。歯ぎしり運動時には、どのパラメータも変化をみせなかった(P>O. 127)。 咀嚼運動時、酸化ヘモグロビン(14.2土O.3104 utiits/tzM3)の減少に伴う(14.0 士0.2 104 utiits/皿m3,P=O. 040)組織内酸素飽和度(68.8士O.7%)の減少(67.9 士0.7%,P〓0. 006)を認めた。

【 考 察 と 結 諭】 本研 究に より 、最 大収 縮が 咀嚼筋 内に うっ 血様 状態 を誘 発す るこ とが わか った 。歯 ぎし りのようなブラキシズム典型活動は、ヒト咀嚼筋に 還元 ヘモ グロ ビン の上 昇や 総ヘモグロビンの減少など、筋痛を持続・憎悪させ るよ うな 状況 を生 まな いこ とがわかった。これはブラキシズムのみでは筋・筋 膜疼 痛を 発生 ・憎 悪さ せな いという過去の研究結果を支持する。またガム咀嚼 のよ うな りズ ミカ ルな 咀嚼 運動が、咀嚼筋の酸欠状態を起こし得ることが示唆 さょ1アた。今回の研究は、異なろタイプの咀嚼筋活動時(例えばブラキシズム、

長時 間性 の咀 嚼運 動) の病 態竃理学的変イヒの理角譽に役立っと考えられます

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学 位 論 文 審 査 の 要 旨

主 査    教 授    川 浪 雅 光 副 査    特任 教 授    大 畑    昇 副 査    教 授    北 川 善 政

学 位 論 文 題 名

HaemodynamlCreaCtlonSinhunlannlaSSeternluSCle     durlngdi 任erenttypeSOfCOntraCtionS

     (実験的咀嚼筋活動時におけるヒト咬筋内血液動態の変化)

審 査は主査, 副査全員 が一同に 会して口 頭で行な った.申 請者に対し て本論文 の 概 要 の 説 明 を 求 め た と こ ろ , 以 下 の 内 容 に つ い て 論 述 し た .

顎関 節症筋 ・筋膜疼 痛の原因 として第 一にブラ キシズムの 存在が挙 げられて い るが ブラキ シズム活 動時の咀 嚼筋内血 液動態の 報告は未だ ない.今 回,非侵 襲 的に筋内血 液組成を 測定できる装置を用い,三種類のブラキシズム様活動時(最 大収縮、歯 ぎしり運 動、咀嚼運動)の咀嚼筋内血液動態を調査し,ブラキシズム と 虚 血 性 筋 ・ 筋 膜 疼 痛 の 因 果 関 係 を 推 し 量 る こ と を 目 的 と し た .     11人 の健常被 験者(男 性7人,25.0土2.9歳,女性4人,23.3土4.3歳 )に以 下 の 標 準 化 し た 咀 嚼 筋活 動 を行 わ せ た: 最 大 収縮(MVC: maximal voluntary contraction,5秒間の収縮,3回),歯ぎしり運動(中心咬合位から片側犬歯‐犬歯 咬合位,50%MVC,10往復),咀嚼運動(ガム咀嚼,1Hz,1分間).各タスク中の左 側 咬 筋 血 液 動 態 を レ ー ザ ー 組 織 血 液 酸 素 モ ニ タ ー(BOM‑LITRWOmegawave, Tokyo,Japan)を用いて測定した.

    測定項目は範囲内の酸化(酸素含有)ヘモグロビン量,還元(脱酸素)ヘモグロ ビン量,総 ヘモグロ ビン量, 酸素飽和 度とした .統計には1‑ANOVAとDunnett s

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テス トを 用い ,安 静時 をべースラインとして分析した.Pく0.05を有意とした.

    最大 収縮 時, ,酸 化ヘモ グロ ビン 量, 還元 ヘモ グロビン量は僅かに増加し (P=0.065),その結果,総ヘモグロビン量に有意な増加として表れた(P〓O.003).

しか し, 本タ スク は組 織内酸 素飽 和度 に影 響を 与え なかった(P=0.164)。  歯 ぎしり運動時にはどのパラメータも変化をみせなかった(P冫O.127).咀嚼運動時,

組織 内酸 素飽 和度 は減 少し(P=0.006)、タ スク 後も 酸化ヘモグロビン量と共に 減少した.

    本研 究に より ,最 大収縮 が咀 嚼筋 内に 充血 様状 態を誘発することがわかっ た. 歯ぎ しり のよ うな ブラキ シズ ム典 型活 動は ,ヒ ト咀嚼筋に還元ヘモグロビ ンの 上昇 や総 ヘモ グロ ビンの 減少 など ,筋 痛を 持続 ・憎悪させるような状況を 生ま ない 可能 性が 考え られた .こ れは ブラ キシ ズム のみでは筋・筋膜疼痛を発 生・ 憎悪 させ ない とい う過去 の研 究結 果を 支持 して いる.またガム咀嚼のよう なり ズミ カル な咀 嚼運 動が, 咀嚼 筋の 酸欠 状態 を起 こし得ることが示唆された

引き 続き 審査 担当 者と 申請 者の 間で ,論 文内容およぴ関連事項にっいて質疑応 答が なさ れた .主 な質 問事 項は ,

1、 最大 収縮 運動 の詳 細な設 定条 件と その 理由 にっ いて 2、 歯ぎ しり 運動 と咀 嚼運動 の設 定条 件に っい て

3、 咬筋 と下 肢の 筋と の違い につ いて 4、 筋収 縮の 分類 につ いて

5、 顎 関 節 症 の 症 状 に 対 す る 本 研 究 の 結 果 の 意 義 に つ い て

こ れ ら の 質 問 に 対 し て , 申 請 者 は 適 切 な 説 明 に よ っ て 回 答 し た . 本研 究は ,ブ ラキ シズムなどによる異なるタイプの咀嚼筋活動時の病態生理学 的変 化の 理解 に役 立っと考えられる.本研究の内容は,歯科医学の発展に十分 貢献 する もの であ り,審査担当者全員は,学位申請者が博士(歯学)の学位を 授与 する に値 する もの と認め た.

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参照

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