Oracle Enterprise Manager 10g Grid
Control の拡張による完全なデータ・セ
ンター管理
オラクル・ホワイト・ペーパー 2005年8月
Enterprise Manager Grid Control の拡張による 完全なデータ・センター管理
概要
Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlは、オラクル製品に対して高度で包括的 な管理を提供しますが、現実にはOracleのみの環境は存在しません。顧客は、Oracle Gridに対する重要な機能を実現するための様々なプラットフォーム、ハードウェ ア、ネットワーク、ストレージ、ソフトウェア・コンポーネントを持っており、
この環境を1つのツールで監視し管理できるものを探しています。最新リリース
のGrid Controlには、ソリューションの拡張を目的とする次のような2つの補足的
イニシアチブが用意されています。これにより、顧客は既存の設備をより有効に 活用できます。1)ネイティブな管理拡張機能、パートナ・プラグインとカスタム・
プラグインを使用したGrid Controlの適用範囲の拡張、2)Grid Controlから提供さ れる固有の価値を顧客が活用しながら既存設備を利用できるようにするための、
既存の管理ソリューションを活かした統合ソリューションの開発。
管理プラグインによる完全な Oracle Grid の管理
Grid Control Release 2では、管理ソリューションの範囲を大幅に拡張します。新し
い拡張機能やプラグインを使用すると、ベンダーに依存せずに、Grid Controlに対 するこれまでの投資を活用しアプリケーション・ソリューション全体を管理でき ます。この数か月のうちに、Release 2のメタデータドリブンな管理プラグインと して多くの拡張機能がリリースされる予定です。これらのプラグインはOracle
Technology Network(OTN)のWebサイトからダウンロードでき、本番環境の配
置において停止することなく、Grid Control のコンソールからManagement Plug-in
(MPI)をシームレスに配置できます。
MPIは、オラクル社により開発されるものと、サード・パーティ・ベンダーとの パートナシップによって開発されるものがあります。後者は、Oracle Gridの高度 な監視と管理を1つのコンソールで実現するためにオラクル社のサポートと検証 を得て開発されます。顧客はオラクル社とパートナが使用するメカニズムを利用
してGrid Controlを簡単に拡張し、各自の環境の独自コンポーネントを監視できま
す。
プラグインの最初のセットは、10g Release 2で提供されます。この中にはMicrosoft SQL Server、BEA WebLogic、IBM WebSphere、NetApp Filers、F5 BIG-IP Server Load Balancers、Check Point、Juniper Netscreen Firewallsに対するプラグインが含まれま す。他にもプラグインが計画されており、リリース時にOTNからダウンロードで きる予定ですが、頻度はメジャー・リリースやマイナー・リリースよりも少なく なります。
Microsoft SQL Server のサポート
SQL Server MPIには、次のような監視と構成のための管理機能が用意されます。
• データベースおよびサーバーの構成
• データベースおよびサーバーの可用性とパフォーマンス
• ストレージ管理
• ユーザー、ログイン、ロールなどのセキュリティ・データ
また、設定済の様々なレポートも備えており、SQL Serverのパフォーマンス、リ ソースの消費状況および構成に関する重要な情報を管理者に提供します。
図1: SQL ServerのSpace Usageレポートはデータベースごとの領域利用状況の分析を示し、
最も使用率の高いデータベースを特定します。
サード・パーティのアプリケーション・サーバーのサポート
Grid Control Release 2では、BEAのWebLogicまたはIBMのWebSphereを使用し ている場合、Oracle Application Serverで使用可能な類似のすぐれた管理機能を使 用して、これらのアプリケーション・サーバーをシームレスに監視し管理できま す。監視の主な機能は次のとおりです。
• WebLogic Domains
• WebSphere Cells
• クラスタ
• J2EEインスタンス
• 配置済のアプリケーション
図2: IBMのWebSphereの情報
ストレージ管理の最初の手順: NetApp Filer のサポート
Grid Control Release 2には、NetApp Filerのプラグインが含まれています。このプ ラグインの主な特長は次のとおりです。
• ネットワークとディスク・パフォーマンスのメトリック
• Filer Volumeの容量と使用率
• プロビジョニングと使用状況のサマリー
• ディスクの詳細情報
図3: NetApp Filerのボリューム使用と割当て
他にも、広範囲なストレージ管理を実現するために様々な取組みが行われており、
まもなく発表予定です。
ネットワーク・コンポーネントの監視: Check Point および Juniper Netscreen ファイアウォールのサポートと F5 Server Load Balancer
Check PointとJuniper Netscreenファイアウォール用のMPIを使用して、これらの ファイアウォールを包括的に監視できます。主な機能は次のとおりです。• 可用性とパフォーマンスの監視: CPUメモリーの使用率、セッション統計
• ファイアウォールのトラフィック監視: 受信/送信/承認/拒否のトラフィック
• トップ・プロトコル
• ファイアウォールの構成: フィルタ、ルール、セキュリティ・アソシエーショ ン、DMZ、ポート・フォワーディング
• ファイアウォールのセキュリティ: ユーザーとロール、バックアップ・イメー ジ、攻撃の履歴
設定済の包括的なレポート機能によって、リアルタイムでパフォーマンスと構成 情報を要約し、重要な問題を迅速に解決できます。
図4: Check Pointファイアウォールのメモリー使用率レポート
F5 Server Load Balancerの管理プラグインには、仮想サーバー、サーバー・プール、
インタフェースの他に、プロファイルとiRuleの構成情報の監視も含まれています。
Grid Control を使用してサード・パーティ・コンポーネントを管
理する利点
Oracle Grid ControlはOracleの環境に最適化されており、Oracleコンポーネントの 完全な監視と管理が可能です。にもかかわらず、独自のソリューションまたは他 のベンダーのソリューションでGrid Control環境を監視している場合に、そこに
Oracle以外のコンポーネントを適用しようとするのでしょうか。Oracleとそのパー
トナが開発したプラグインを配置したり、カスタム・プラグインを配置すること で得る付加価値は何でしょうか。次の3つのメリットがあります。
1 つのコンソールですべての管理情報を集中化
MPIは配置時にGrid Control のコンソールに自動的に表示されます。このため、
企業システム全体の統合ビューが提供され、管理者はすべてのコンポーネントの 集中監視と集中管理が行えます。これにより、様々なツールから重要な情報を手 動でコンパイルする必要がなくなり、ITコンポーネント全体の可用性とパフォー マンス問題の相互関係も簡潔化されます。多くの場合、基本的な情報(可用性、
パフォーマンス、構成)をはじめ自分の環境を把握することは非常にメリットが あります。
Enterprise Manager の監視と管理の機能を Oracle 以外のコンポーネ ントに適用
管理プラグインは、アラート、ポリシー、ブラックアウト、テンプレート、グルー プ/システム、構成管理、エンタープライズ・レポーティングなどのEnterprise
Managerの強力な監視および管理機能を自動的に継承します。
たとえば、監視のテンプレートを作成して環境内のすべてのSQL Serverへ適用す ると、SQL Serverの監視が標準化できます。また、Enterprise Managerの構成管理 機能を使用して、構成変更の追跡、配置間の構成の比較、ポリシー管理による標 準の強制的使用が可能になります。
サービス・レベル管理では完全なデータ・センター管理がポイント
すべてのコンポーネントをGrid Control環境に取り込むことにより、EnterpriseManager 10g Release 2のサービス・レベル管理機能をさらに活用できます。使用ア
プリケーションと、そのアプリケーションが使用しているインフラストラク チャ・コンポーネント・セットとの関係をマッピングすることによって、サービ スのモデリングを強化できます。これにより、サービスのすべてのトポロジを確 認できるだけでなく、サード・パーティのコンポーネントがサービス障害の根本 的な原因となった場合に、そのコンポーネントを特定(または除外)できます。
図5: サービスのトポロジを示し、SQL Severをサービス障害の根本的な原因として特定し ます。
1 時間での統合: 管理プラグインの開発と配置
Enterprise Managerの基本的な設計目標のひとつに、「1時間での統合」がありま
した。これは非常に困難な課題でしたが、顧客とパートナに対して、追加のイン フラストラクチャ・コンポーネントやカスタム・アプリケーションをGrid Control 環境へ取り込むためのメタデータドリブンな(XMLベースの)アプローチを提供 することによって実現しました。
顧客はコードを記述することなく、オラクルがサポートするコンポーネントで使 用できる同じユーザー・インタフェースと高度な監視機能を継承できます。さら
にEnterprise Managerは、誤ったデータ収集やメタデータのエラーを回避する検証
ツール(詳細は後述のILINT参照)を提供して、プラグインの開発を効率化しま す。Grid Control Release 2では、EM CLIを通じたパッケージ・ユーティリティの
提供とGrid Control コンソールからの自動配置によって、プラグインの配置を簡
単にします。
Oracle Management Agent: 標準ベースの拡張可能なアーキテクチャ
管理プラグインの開発に必要な内容を理解するには、Oracle Management Agentの アーキテクチャを知ることが重要です。Oracle Management Agentsは各ホストに配 置され、そのホストのコンポーネントすべてを監視します。設定済のこのエージェントは、Oracle Databaseなどのデフォルトのターゲット・タイプを監視できます。
このエージェントは次の2つのXMLファイルを使用して、特定のターゲット・
タイプを監視します。
• ターゲット・タイプ・メタデータ・ファイル: このターゲット・タイプで監視 されるメトリックと、これらのメトリックを取得するメソッドを指定します。
• ターゲット・タイプ・デフォルト収集タイプ: デフォルトの収集インターバル と各ターゲット・メトリックスのアラートしきい値を指定します。
このエージェントは「fetchlets」をホストします。fetchletsはパラメータ化された データ・アクセス・メカニズムで、入力として引数をとり書式化されたデータを 返します。次に、Enterprise Manager 10g Release 2で提供されるfetchletsの一覧を 示します。
• OS Command: 標準出力データ・ストリームを返すOSコマンドを(個別にま
たはスクリプトから)実行して、メトリック・データを取得します。
• SQL: Oracleデータベース上で、指定されたユーザーにより指定されたSQL文
を実行します。
• JDBC: 任意のJDBC対応のデータベースに対してSQLを実行します。
• SNMP (v.1): オブジェクト識別子(OID)は、MIB変数インスタンスまたは複
数のインスタンスを持つMIB変数に対応します。OIDのリストが指定される
と、SNMP fetchletは対応するインスタンスに関して所定のホストにSNMP
エージェントのポーリングを行います。
• HTTP Data: URLでWebサーバーにアクセスし、返されたデータを解析します。
• URLXML: 指定されたURLのXMLコンテンツを取得し、指定されたパター ンに基づいて情報を抽出します。
• WBEM : CIMOMにアクセスし、指定されたCIMクラスを使用して要求され
た情報を返します。
• JMX: JMX対応のサーバーからデータをフェッチします。
• Java Wrapper: Javaコードを実行してデータを返します。
• SQL Timing: SQLを処理するタイミング
• URL Timing: 指定されたURLのコンテンツを取得し、ベース・ページのソー
スだけでなくページ内のすべてのフレームまたはイメージのタイミングを取 得します。
AgentはTarget Type Default Collectionsファイルを使用して、各ターゲットに対し て収集が必要なメトリックと対応する収集の頻度を決定します。次にTarget Type
Metadataファイルの情報を使用して、データの収集方法を決定します。この情報
に基づいて、エージェントは適切なfetchletを使用して監視ターゲットからデータ を取得します。
管理プラグインの開発
次の図は、カスタム管理プラグインを作成する場合の開発サイクルを示していま す。
図6: 管理プラグインの開発サイクル
設計
プラグインの設計は開発プロセスの第1フェーズで、実際には次の作業が含まれ ます。
1 収集するパフォーマンスと構成のメトリックを特定します。
2 各メトリックを収集する頻度を定義します。メトリックに対する収集頻度は5 分以上をお薦めします。
3 顧客特有の運用に基づいて、これらのメトリックに関するデフォルトの警告 や重要なしきい値を指定します。しきい値に近づくたびに、Enterprise Manager はアラートを生成し、問題が発生する可能性を管理者に通知します。
設計フェーズにかかる総時間は、ドメインレベルにおけるプラグイン開発者の経 験によって異なります。
開発
設計フェーズで確定された要件に基づいたプラグインの開発には、次の作業が含 まれます。
1 各メトリックに対して、メトリックを公開するためのコンポーネントレベル の適切なAPIを定義します。
2 エージェントで提供されるfetchletに対する特定のメトリックを取得するため のメソッドをマッピングします。
3 新しいターゲット・タイプを監視するためにエージェントが使用する2つの XMLファイル(Target Typeの定義ファイルとDefault Collectionsファイル)
を定義します。この作業では、適切なメトリック、メトリックのコレクショ ン・メソッド、コレクションの頻度およびメトリックのしきい値を指定され たXML形式で宣言します。
次の例では、CPU使用率を収集するためのサンプルのメトリック宣言が含まれて います。ここではOSコマンドのfetchletを使用し、既存のPerlスクリプトにより メトリックの値を取得しています。
<Metric NAME=“Load" TYPE="TABLE">
<TableDescriptor>
<ColumnDescriptor NAME="CPU Utilization" TYPE="NUMBER"/>
</TableDescriptor>
<QueryDescriptor FETCHLET_ID="OS">
<Property NAME="scriptsDir" SCOPE="SYSTEMGLOBAL"> scriptsDir </Property>
<Property NAME="script” SCOPE="GLOBAL"> %scriptsDir% /cpu_util.pl </Property>
</QueryDescriptor>
</Metric>
Target Type Metadata内でメトリックを定義後、プラグイン開発者は、メトリック の収集頻度と適切なメトリックのしきい値を定義します。次の例では、MyDatabase というターゲット・タイプのサンプルの収集ファイルが含まれています。ここで はCPU使用率が10分ごとに収集され、メトリック値が90%を超えた(GTになっ た)場合に重要なアラートが生成されます。
<TargetCollection TYPE="MyDatabase">
<CollectionItem NAME="Load">
<Schedule>
<IntervalSchedule INTERVAL="10"/>
</Schedule>
<Condition column_name ="CPU Utilization" critical="90" operator="GT"/>
</CollectionItem>
</TargetCollection>
検証
新しいターゲット・タイプをEnterprise Managerフレームワークに正しく統合する には、正確なXMLを記述する必要があります。Target Type Metadataファイルと
Default Collectionsファイルを同期させ正しい構造にすることが必須です。また、
新しいターゲット・タイプについて実行時のデータ収集をシミュレートし、確実 に正しいデータが収集されパフォーマンスに悪影響を与えないことも重要です。
Enterprise Managerには、次の機能を実行するILINTと呼ばれる統合ツールが用意
されています。
• 提供されたメタデータ・ファイルが各XMLスキーマに準拠していることを検 証する。
• メトリックの収集頻度が短かすぎないか検証する。収集間隔が5分未満の場
合は、ILINTは警告を生成する。
• 新しいターゲットに対して定義されたすべてのメトリックを実行し、出力を 目に見える型で表示して、動的なXML検証を実行する。
パッケージ
Grid Control Release 2には、MPIに関連付けられたすべてのファイル(メタデー
タ・ファイル、監視スクリプト、レポート・ファイル)を、EM CLIを介して Management Plug-in Archive(MPA)にパッケージ化する機能があります。MPAは、
1つまたは複数のMPIを含む.jarファイルで、プラグインのインポートやエクス ポートを容易にします。
一貫したルック・アンド・フィール: 管理プラグインのホーム・ペー ジ
各管理ターゲットにはホーム・ページがあり、その状況が一目でわかる統合的な ビューが用意されています。設定済のMPIの機能は、カスタム・コードを記述し ない高度なユーザー・インタフェースを継承しています。
図7: すべてのプラグインで使用可能なデフォルトのホーム・ページ(この例ではMicrosoft SQL Serverを使用)
ホーム・ページの管理者は、可用性とアラート情報を即座に確認して詳細をドリ ルダウンできます。またプラグインのホーム・ページから、Metric History、Alert History、Blackouts、Metric、Policy Settingsなど、構成、監視、管理の情報にアク セスできます。
図8: BIG-IP Server Load BalancerのCPU使用率に関するMetric Historyの表示
カスタム・レポートによる管理プラグイン・ホーム・ページの拡張
Grid Control Release 2の重要なコンポーネントに情報パブリッシャがあります。こ
れは、強力なレポート作成用のフレームワークで、次の機能を備えています。
• コンソールまたは文書化されたPL/SQL APIから、Management Repositoryに対 するカスタム・レポートの作成
• スケジュールに合せたレポートの生成と、それをユーザー・コミュニティ全 体で共有化
• 設定済の監視、構成およびサービス・レベルのレポート
管理プラグインの開発者は、情報パブリッシャに対するPL/SQL APIを使用して管 理レポートを作成し、プラグインのホーム・ページで使用可能な情報を拡張でき ます。これらのレポートはプラグインにパッケージ化して、プラグイン・ホーム・
ページの「レポート」サブタブから使用することができます。
図9: SQL Serverプラグインのホーム・ページ上の「レポート」サブタブ
配置の自動化
Grid Control Release 2では、プラグインの配置プロセスが大幅に改善されています。
以前のリリースでは、顧客はメタデータ・ファイルと監視スクリプトを、(プラ グインを開発した)カスタム・ターゲットが稼働する各ホストへ手動でコピーす る必要がありました。このプロセスは非常に時間がかかるうえ、場合によっては 数百台、数千台のホストに物理的にアクセスする必要がありました。Release 2で は、配置時間が数時間から数分へ大幅に短縮されました。プラグインは任意の数 のエージェントに同時に配置でき、すべての操作はGrid Control コンソールから 実行できます。この配置は、プラグインのGrid Control コンソールへのインポー ト、プラグインの適切なエージェントへの配置、エージェントにおけるプラグイ ンの検出という3つの手順で構成されます。
Management Plug-ins のページ: 配置管理を集中処理
Enterprise Managerのスーパー管理者は、管理プラグイン・ページからプラグイン
を配置できます。このページには、使用可能なすべての管理プラグインと、それ らのプラグインを配置したエージェントに関するすべての情報が表示されます。
また、管理者はプラグインの配置/配置の解除、プラグインの削除、Grid Control コ ンソールへの新しいプラグインのインポートも行えます。
図10: Grid Control Consoleの管理プラグイン・ページ
Grid Control Console への管理プラグインのインポート
新しいMPIをGrid Control コンソールにインポートするには、管理者は、ファイ
ル・システムでの管理プラグイン・アーカイブのパスを指定して、インポートす るアーカイブに含まれるプラグインを選択するだけです。インポート時には、プ ラグインが管理プラグイン・ページに表示され、任意の数のエージェントに配置 できます。
図11: 新しい管理プラグインのインポート
非干渉配置
MPIは、本番環境を停止させずに任意のエージェントに同時に配置できます。
Enterprise Managerは、管理者の作業を増やすことなく該当するメタデータ・ファ
イルと監視スクリプトを選択されたエージェントに自動的にコピーします。配置 により、エージェントは新しいタイプのターゲットを監視できます。
図12: 管理プラグインの配置
管理プラグインの検出
この段階で、エージェントはすでにプラグインの監視方法を認識しています。あ とは、エージェントに対してプラグインの1つ以上のインスタンスを監視するだ
Oracle の統合管理パートナシップ
Enterprise Manager 10g Grid Controlの直接的な機能範囲の拡張だけでなく、他の主 要な管理ソリューションとの双方向の統合をサポートすることも重要なポイント
です。Oracle以外の管理ソリューションに投資してきた顧客は、Oracleの統合へ
の取組みによりさらに多くの付加価値を得ることができます。現在は、Grid Control Release 2と、HP、Micromuse、EMC(SMARTS)の製品間の直接的な統合がサポー トされています。一例として、HP OpenView OperationsとGrid Control間の統合で は、管理データの一般的なビューに基づいて、より深く広い管理機能を提供して います。このような新しいレベルの統合によって、顧客はデータベース、アプリ ケーション・サーバーおよびアプリケーション管理におけるOracleのメリットだ けでなく、ホストとネットワーク管理におけるHP OpenViewのメリットをシーム レスに活用できます。
他にも、Oracle顧客に対して独自の機能(ストレージ管理やデータ・センターの
容量を動的に縮小する機能など)を提供するために計画された補完的なパートナ シップが進行中で、まもなく発表される予定です。
Enterprise Manager のパートナ・プログラム
Enterprise Managerのパートナになるには、
(http://www.oracle.com/technology/products/oem/partners/index.html)に記載された簡 単な手順に従います。最初に、すべてのOracleパートナは、Oracle Partner Network
(OPN−http://oraclepartnernetwork.oracle.com/)のメンバーになる必要があります。
これは販売促進上のメリットおよび開発者のソフトウェア・ライセンスを取得す るためです。OPNメンバーシップの承認後、ドキュメント(簡単な追加の書類)
を送付し、Enterprise Managerソリューションの開発をオラクル社に通知してから 作業を開始します。Enterprise Managerに対してプラグインを開発するパートナは、
ビジネスとテクニカルな内容を記載した、より包括的な付属文書を提出する必要 があります。開発パートナは、プラグインの開発とスムーズなテストをサポート するためのツールにアクセスできるようになります。これらの結果は、プラグイ ンの公開時に発行する必要があります。すべてのパートナ情報はカタログ化され、
ソリューション推進のために定期的に編集されます。
Enterprise Managerに対するプラグインの開発を希望するパートナは、1)プラグイ
ン・データ・シート(製品の概要、主な特長、主な利点)、2)プラグインに関す
るFAQ、3)Enterprise Managerでソリューションが機能する仕組みを示した、プ
ラグインのアーキテクチャ図と説明、4)プラグインが機能する仕組みを示した、
製品の詳細、5)プラグインのインストール手順とヘルプ、の5つのドキュメント も併せてオラクル社に提出する必要があります。インストール手順とヘルプは、
Enterprise Manager OTN Extensions Exchangeを通じてプラグインに関連付けられ、
リンクが定義されます。
結論
Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlの拡張性は、Oracleの完全な管理を目的 にしています。つまり、アプリケーション・コンポーネント(データベースやア プリケーション・サーバーなど)と、そのインフラストラクチャで稼働するパッ ケージ・アプリケーションや顧客のアプリケーションを実行するOracle製品の顧 客に、最高品質のサービスと低額のTCOを提供することです。この目的の実現に 向け、Enterprise Managerのチームは、顧客がGrid Controlを使用してIT環境を管 理する拡張機能を簡単に開発できるようサポートを強化し、Oracleエコシステム の対象範囲を体系的に拡張するプログラムを開発しました。
Grid Controlの最新リリースでは2つの分野で新しい重要な開発が行われ、Oracle
の顧客が自身のデータ・センターでOracle以外の様々なコンポーネントを管理で きるようになりました。1つは、ネイティブ管理の拡張およびパートナ・プラグ インとカスタム・プラグインを介したGrid Controlの管理機能の範囲を拡張しまし た。つまり、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、ストレージ・デバイ スをサポートするプラグインの開発と提供です。2つ目は、Oracle以外の管理ソ リューションとの統合によって、顧客がGrid Controlから得られる固有の利点を活 かしながら従来の投資を活用できるようにしました。
Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlの拡張による完全なデータ・センター管理 2005年8月
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