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研究集会 「数学史の研究」 での講演

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渕野 昌

神戸大学大学院 システム情報学研究科

研究集会 「数学史の研究」 での講演

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(4)

講演の背景

● 以下の書籍の 新訳

「ちくま学芸文庫

連続性と無理数,

明治

数とは何かそして何であるべきか,

明治

● 日本数学会 2010年度年会 慶應義塾大学理工学部) 月

!

日の「数学基礎論と歴史」分科会講演の最後に発表された 公理主義 に関する「 と

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も」講演の

" はんばく

反駁の必要性

#

薮氏の仲間として無視/観賞していればよいと思っていの だが,後日,高瀬正仁先生との談話の折,「あの人はあなた の分野の人でしょう?」 と真顔で聞かれてしまった.

数理論理学,あるいはもっと特化して数学基礎論での「とん でも」発言は他の分野の人々からは判別できない

,または,

数学基礎論あるいはもっと広く数理論理学は,他の分野から

は「とんでも」科学のようなものとしか見られていない

いずれにしても,これが,どう「とんでも講演」だったの

かということについての子細な説明を公にする必要がある

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(5)

講演の背景

● 以下の書籍の 新訳

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連続性と無理数,

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数とは何かそして何であるべきか,

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● 日本数学会 2010年度年会 慶應義塾大学理工学部) 月

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講演の背景

● 以下の書籍の 新訳

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講演の背景

● 以下の書籍の 新訳

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講演の背景

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原論文と参考文献

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(26)

数学者による「数学史の研究」の(私の/可能な)スタンスについて

歴史学の としての数学史 科学史の としての数学史

(代数,幾何,等々と並置される)数学の一部としての数学史

数学としての数学史

数学は難しくてついて行けないが歴史なら分るだろう

純粋数学は難しくてついて行けないが応用数学ならなんと かなりそうだしやれば純粋数学より金ももうかりそうだ

数学の歴史を学ぶ/研究することによって数学の真の深い理 解が得られるだろう

現代の書物/論文を読むのではなくそれを発明発見した人た

ちの原著を読むのが本質的な理解につながる

(27)

数学者による「数学史の研究」の(私の/可能な)スタンスについて

歴史学の としての数学史 科学史の としての数学史

(代数,幾何,等々と並置される)数学の一部としての数学史

数学としての数学史

数学は難しくてついて行けないが歴史なら分るだろう

純粋数学は難しくてついて行けないが応用数学ならなんと かなりそうだしやれば純粋数学より金ももうかりそうだ

数学の歴史を学ぶ/研究することによって数学の真の深い理 解が得られるだろう

現代の書物/論文を読むのではなくそれを発明発見した人た

ちの原著を読むのが本質的な理解につながる

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数学者による「数学史の研究」の(私の/可能な)スタンスについて

歴史学の としての数学史 科学史の としての数学史

(代数,幾何,等々と並置される)数学の一部としての数学史

数学としての数学史

数学は難しくてついて行けないが歴史なら分るだろう

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数学の歴史を学ぶ/研究することによって数学の真の深い理 解が得られるだろう

現代の書物/論文を読むのではなくそれを発明発見した人た

ちの原著を読むのが本質的な理解につながる

(29)

数学者による「数学史の研究」の(私の/可能な)スタンスについて

歴史学の としての数学史 科学史の としての数学史

(代数,幾何,等々と並置される)数学の一部としての数学史

数学としての数学史

数学は難しくてついて行けないが歴史なら分るだろう

純粋数学は難しくてついて行けないが応用数学ならなんと かなりそうだしやれば純粋数学より金ももうかりそうだ

数学の歴史を学ぶ/研究することによって数学の真の深い理 解が得られるだろう

現代の書物/論文を読むのではなくそれを発明発見した人た

ちの原著を読むのが本質的な理解につながる

(30)

数学者による「数学史の研究」の(私の/可能な)スタンスについて

歴史学の としての数学史 科学史の としての数学史

(代数,幾何,等々と並置される)数学の一部としての数学史

数学としての数学史

数学は難しくてついて行けないが歴史なら分るだろう

純粋数学は難しくてついて行けないが応用数学ならなんと かなりそうだしやれば純粋数学より金ももうかりそうだ

数学の歴史を学ぶ/研究することによって数学の真の深い理 解が得られるだろう

現代の書物/論文を読むのではなくそれを発明発見した人た

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(31)

数学者による「数学史の研究」の(私の/可能な)スタンスについて

歴史学の としての数学史 科学史の としての数学史

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数学としての数学史

数学は難しくてついて行けないが歴史なら分るだろう

純粋数学は難しくてついて行けないが応用数学ならなんと かなりそうだしやれば純粋数学より金ももうかりそうだ

数学の歴史を学ぶ/研究することによって数学の真の深い理 解が得られるだろう

現代の書物/論文を読むのではなくそれを発明発見した人た

ちの原著を読むのが本質的な理解につながる

(32)

数学者による「数学史の研究」の(私の/可能な)スタンスについて

歴史学の としての数学史 科学史の としての数学史

(代数,幾何,等々と並置される)数学の一部としての数学史

数学としての数学史

数学は難しくてついて行けないが歴史なら分るだろう

純粋数学は難しくてついて行けないが応用数学ならなんと かなりそうだしやれば純粋数学より金ももうかりそうだ

数学の歴史を学ぶ/研究することによって数学の真の深い理 解が得られるだろう

現代の書物/論文を読むのではなくそれを発明発見した人た

ちの原著を読むのが本質的な理解につながる

(33)

数学者による「数学史の研究」の(私の/可能な)スタンスについて

数学教育としての数学史

学生は数学は難しくて理解できないが歴史なら分った気に なってくれるだろう

歴史を教えることで,数学の理解のさまたげになっている心 理的なバリアをはずすことができることもあるかもしれない 国粋主義

数学の(前線での)研究のための数学史

現在の自分の研究(研究分野,研究テーマ)の権威づけ 自分が研究していることが何かを凝視めなおすための数学史 未来の数学にむけての指針を得るための試みとしての数学史

「数学としての数学史」では前線での研究をしている人だけ

が見えている数学史の文脈があるだろう 特に,

世紀の後半

に大きな動きのあった数理論理学や数学の基礎に関する歴史

の研究では,前線で研究をしていない人には正しい全体像の

把握は不可能ではないだろうか

(34)

数学者による「数学史の研究」の(私の/可能な)スタンスについて

数学教育としての数学史

学生は数学は難しくて理解できないが歴史なら分った気に なってくれるだろう

歴史を教えることで,数学の理解のさまたげになっている心 理的なバリアをはずすことができることもあるかもしれない 国粋主義

数学の(前線での)研究のための数学史

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「数学としての数学史」では前線での研究をしている人だけ

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世紀の後半

に大きな動きのあった数理論理学や数学の基礎に関する歴史

の研究では,前線で研究をしていない人には正しい全体像の

把握は不可能ではないだろうか

(35)

数学者による「数学史の研究」の(私の/可能な)スタンスについて

数学教育としての数学史

学生は数学は難しくて理解できないが歴史なら分った気に なってくれるだろう

歴史を教えることで,数学の理解のさまたげになっている心 理的なバリアをはずすことができることもあるかもしれない 国粋主義

数学の(前線での)研究のための数学史

現在の自分の研究(研究分野,研究テーマ)の権威づけ 自分が研究していることが何かを凝視めなおすための数学史 未来の数学にむけての指針を得るための試みとしての数学史

「数学としての数学史」では前線での研究をしている人だけ

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世紀の後半

に大きな動きのあった数理論理学や数学の基礎に関する歴史

の研究では,前線で研究をしていない人には正しい全体像の

把握は不可能ではないだろうか

(36)

数学者による「数学史の研究」の(私の/可能な)スタンスについて

数学教育としての数学史

学生は数学は難しくて理解できないが歴史なら分った気に なってくれるだろう

歴史を教えることで,数学の理解のさまたげになっている心 理的なバリアをはずすことができることもあるかもしれない 国粋主義

数学の(前線での)研究のための数学史

現在の自分の研究(研究分野,研究テーマ)の権威づけ 自分が研究していることが何かを凝視めなおすための数学史 未来の数学にむけての指針を得るための試みとしての数学史

「数学としての数学史」では前線での研究をしている人だけ

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世紀の後半

に大きな動きのあった数理論理学や数学の基礎に関する歴史

の研究では,前線で研究をしていない人には正しい全体像の

把握は不可能ではないだろうか

(37)

数学者による「数学史の研究」の(私の/可能な)スタンスについて

数学教育としての数学史

学生は数学は難しくて理解できないが歴史なら分った気に なってくれるだろう

歴史を教えることで,数学の理解のさまたげになっている心 理的なバリアをはずすことができることもあるかもしれない 国粋主義

数学の(前線での)研究のための数学史

現在の自分の研究(研究分野,研究テーマ)の権威づけ 自分が研究していることが何かを凝視めなおすための数学史 未来の数学にむけての指針を得るための試みとしての数学史

「数学としての数学史」では前線での研究をしている人だけ

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に大きな動きのあった数理論理学や数学の基礎に関する歴史

の研究では,前線で研究をしていない人には正しい全体像の

把握は不可能ではないだろうか

(38)

数学者による「数学史の研究」の(私の/可能な)スタンスについて

数学教育としての数学史

学生は数学は難しくて理解できないが歴史なら分った気に なってくれるだろう

歴史を教えることで,数学の理解のさまたげになっている心 理的なバリアをはずすことができることもあるかもしれない 国粋主義

数学の(前線での)研究のための数学史

現在の自分の研究(研究分野,研究テーマ)の権威づけ 自分が研究していることが何かを凝視めなおすための数学史 未来の数学にむけての指針を得るための試みとしての数学史

「数学としての数学史」では前線での研究をしている人だけ

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世紀の後半

に大きな動きのあった数理論理学や数学の基礎に関する歴史

の研究では,前線で研究をしていない人には正しい全体像の

把握は不可能ではないだろうか

(39)

数学者による「数学史の研究」の(私の/可能な)スタンスについて

数学教育としての数学史

学生は数学は難しくて理解できないが歴史なら分った気に なってくれるだろう

歴史を教えることで,数学の理解のさまたげになっている心 理的なバリアをはずすことができることもあるかもしれない 国粋主義

数学の(前線での)研究のための数学史

現在の自分の研究(研究分野,研究テーマ)の権威づけ 自分が研究していることが何かを凝視めなおすための数学史 未来の数学にむけての指針を得るための試みとしての数学史

「数学としての数学史」では前線での研究をしている人だけ

が見えている数学史の文脈があるだろう 特に,

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に大きな動きのあった数理論理学や数学の基礎に関する歴史

の研究では,前線で研究をしていない人には正しい全体像の

把握は不可能ではないだろうか

(40)

数学者による「数学史の研究」の(私の/可能な)スタンスについて

数学教育としての数学史

学生は数学は難しくて理解できないが歴史なら分った気に なってくれるだろう

歴史を教えることで,数学の理解のさまたげになっている心 理的なバリアをはずすことができることもあるかもしれない 国粋主義

数学の(前線での)研究のための数学史

現在の自分の研究(研究分野,研究テーマ)の権威づけ 自分が研究していることが何かを凝視めなおすための数学史 未来の数学にむけての指針を得るための試みとしての数学史

「数学としての数学史」では前線での研究をしている人だけ

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世紀の後半

に大きな動きのあった数理論理学や数学の基礎に関する歴史

の研究では,前線で研究をしていない人には正しい全体像の

把握は不可能ではないだろうか

(41)

数学者による「数学史の研究」の(私の/可能な)スタンスについて

数学教育としての数学史

学生は数学は難しくて理解できないが歴史なら分った気に なってくれるだろう

歴史を教えることで,数学の理解のさまたげになっている心 理的なバリアをはずすことができることもあるかもしれない 国粋主義

数学の(前線での)研究のための数学史

現在の自分の研究(研究分野,研究テーマ)の権威づけ 自分が研究していることが何かを凝視めなおすための数学史 未来の数学にむけての指針を得るための試みとしての数学史

「数学としての数学史」では前線での研究をしている人だけ

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数学者による「数学史の研究」の(私の/可能な)スタンスについて

数学教育としての数学史

学生は数学は難しくて理解できないが歴史なら分った気に なってくれるだろう

歴史を教えることで,数学の理解のさまたげになっている心 理的なバリアをはずすことができることもあるかもしれない 国粋主義

数学の(前線での)研究のための数学史

現在の自分の研究(研究分野,研究テーマ)の権威づけ 自分が研究していることが何かを凝視めなおすための数学史 未来の数学にむけての指針を得るための試みとしての数学史

「数学としての数学史」では前線での研究をしている人だけ

が見えている数学史の文脈があるだろう 特に,

世紀の後半

に大きな動きのあった数理論理学や数学の基礎に関する歴史

の研究では,前線で研究をしていない人には正しい全体像の

把握は不可能ではないだろうか

(43)

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!

から

$

以下で

??

のいくつか の細部を検討してみる.

河野訳では

の著作は「現代(当時の)に読み継がれ るべき古典」というスタンスの扱いがされている.

しかし,現代の視点から見ると(河野訳のなされた

)-,

年代 の視点から見たとしても),

)

世紀末の当時の時代背景をはるか に越えていると思われる画期的な点と,当時の数学的な認識の可 能性の壁を越えられないでいる点が混在しているという印象を強 く受ける.

この点に対して,新訳(とその脚注/解説)でどう対応するか は検討中.

訳文はいずれも,現在進行中の新訳(の下書き)によるもので

ある.

(44)

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から

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以下で

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のいくつか の細部を検討してみる.

河野訳では

の著作は「現代(当時の)に読み継がれ るべき古典」というスタンスの扱いがされている.

しかし,現代の視点から見ると(河野訳のなされた

)-,

年代 の視点から見たとしても),

)

世紀末の当時の時代背景をはるか に越えていると思われる画期的な点と,当時の数学的な認識の可 能性の壁を越えられないでいる点が混在しているという印象を強 く受ける.

この点に対して,新訳(とその脚注/解説)でどう対応するか は検討中.

訳文はいずれも,現在進行中の新訳(の下書き)によるもので

ある.

(45)

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から

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のいくつか の細部を検討してみる.

河野訳では

の著作は「現代(当時の)に読み継がれ るべき古典」というスタンスの扱いがされている.

しかし,現代の視点から見ると(河野訳のなされた

)-,

年代 の視点から見たとしても),

)

世紀末の当時の時代背景をはるか に越えていると思われる画期的な点と,当時の数学的な認識の可 能性の壁を越えられないでいる点が混在しているという印象を強 く受ける.

この点に対して,新訳(とその脚注/解説)でどう対応するか は検討中.

訳文はいずれも,現在進行中の新訳(の下書き)によるもので

ある.

(46)

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から

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以下で

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のいくつか の細部を検討してみる.

河野訳では

の著作は「現代(当時の)に読み継がれ るべき古典」というスタンスの扱いがされている.

しかし,現代の視点から見ると(河野訳のなされた

)-,

年代 の視点から見たとしても),

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世紀末の当時の時代背景をはるか に越えていると思われる画期的な点と,当時の数学的な認識の可 能性の壁を越えられないでいる点が混在しているという印象を強 く受ける.

この点に対して,新訳(とその脚注/解説)でどう対応するか は検討中.

訳文はいずれも,現在進行中の新訳(の下書き)によるもので

ある.

(47)

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から

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のいくつか の細部を検討してみる.

河野訳では

の著作は「現代(当時の)に読み継がれ るべき古典」というスタンスの扱いがされている.

しかし,現代の視点から見ると(河野訳のなされた

)-,

年代 の視点から見たとしても),

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世紀末の当時の時代背景をはるか に越えていると思われる画期的な点と,当時の数学的な認識の可 能性の壁を越えられないでいる点が混在しているという印象を強 く受ける.

この点に対して,新訳(とその脚注/解説)でどう対応するか は検討中.

訳文はいずれも,現在進行中の新訳(の下書き)によるもので

ある.

(48)

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から

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以下で

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のいくつか の細部を検討してみる.

河野訳では

の著作は「現代(当時の)に読み継がれ るべき古典」というスタンスの扱いがされている.

しかし,現代の視点から見ると(河野訳のなされた

)-,

年代 の視点から見たとしても),

)

世紀末の当時の時代背景をはるか に越えていると思われる画期的な点と,当時の数学的な認識の可 能性の壁を越えられないでいる点が混在しているという印象を強 く受ける.

この点に対して,新訳(とその脚注/解説)でどう対応するか は検討中.

訳文はいずれも,現在進行中の新訳(の下書き)によるもので

ある.

(49)

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!

の前書きからの引用

%

&

幾何学に関する文献では,連続性については,話の序でにそ

の言葉が出てはくるが,それについて明確に説明されることはな

く,証明で用いられることもないのである.このことをさらに詳

しく説明するために,次のような例をあげてみたい.一直線上に

ない 点

#%$ %

を,それらの距離

#$%#%%$%

の比が代数的数

になるように,しかしそれ以外は全く任意に選び,空間の点

して

#%$%%

の比がやはり代数的数になるようなものだけを

見ることにする.これらの

からなる空間は,容易に分るよう

に,いたるところで不連続である.しかし,この空間のこのよう

な不連続性,不完全さにもかかわらず,私の理解する限りにおい

て,ユークリッド原論に現れるすべての構成が完全に連続な空間

でと同じように遂行できる.つまりこの空間のこのような不連続

性については,ユークリッドの幾何学は全く気がつかないし,認

識することもできないわけである.

(50)

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!

の前書きからの引用

%

へのコメント

'

この前書きの部分はユークリッド幾何学の無矛盾性証明にむけ ての本質的なアイデアの

つを含んでいる.

ユークリット幾何の無矛盾性証明

ヒルベルトによるユークリッド幾何の実数論への翻訳

&))

実閉体の理論の完全性 タルスキー,

)

これから,ユー クリッド幾何(の

@

13

できる部分)

の無矛盾性が導かれる.ただし,証明には

3

な 議論が用いられている.

ヒルベルト

A

ベルナイス

上の有限の立場からの証明

) )

. 前ページに引用したデデキント幾何学に対する考察と類似のア イデアを用いると,無限集合の存在公理が集合論の他の公理から 導かれないことが, (当時使うことができた数学的手法の範囲で)

容易に証明できる.しかし

(51)

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の前書きからの引用

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へのコメント

'

この前書きの部分はユークリッド幾何学の無矛盾性証明にむけ ての本質的なアイデアの

つを含んでいる.

ユークリット幾何の無矛盾性証明

ヒルベルトによるユークリッド幾何の実数論への翻訳

&))

実閉体の理論の完全性 タルスキー,

)

これから,ユー クリッド幾何(の

@

13

できる部分)

の無矛盾性が導かれる.ただし,証明には

3

な 議論が用いられている.

ヒルベルト

A

ベルナイス

上の有限の立場からの証明

) )

. 前ページに引用したデデキント幾何学に対する考察と類似のア イデアを用いると,無限集合の存在公理が集合論の他の公理から 導かれないことが, (当時使うことができた数学的手法の範囲で)

容易に証明できる.しかし

(52)

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の前書きからの引用

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へのコメント

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この前書きの部分はユークリッド幾何学の無矛盾性証明にむけ ての本質的なアイデアの

つを含んでいる.

ユークリット幾何の無矛盾性証明

ヒルベルトによるユークリッド幾何の実数論への翻訳

&))

実閉体の理論の完全性 タルスキー,

)

これから,ユー クリッド幾何(の

@

13

できる部分)

の無矛盾性が導かれる.ただし,証明には

3

な 議論が用いられている.

ヒルベルト

A

ベルナイス

上の有限の立場からの証明

) )

. 前ページに引用したデデキント幾何学に対する考察と類似のア イデアを用いると,無限集合の存在公理が集合論の他の公理から 導かれないことが, (当時使うことができた数学的手法の範囲で)

容易に証明できる.しかし

(53)

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の前書きからの引用

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へのコメント

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この前書きの部分はユークリッド幾何学の無矛盾性証明にむけ ての本質的なアイデアの

つを含んでいる.

ユークリット幾何の無矛盾性証明

ヒルベルトによるユークリッド幾何の実数論への翻訳

&))

実閉体の理論の完全性 タルスキー,

)

これから,ユー クリッド幾何(の

@

13

できる部分)

の無矛盾性が導かれる.ただし,証明には

3

な 議論が用いられている.

ヒルベルト

A

ベルナイス

上の有限の立場からの証明

) )

. 前ページに引用したデデキント幾何学に対する考察と類似のア イデアを用いると,無限集合の存在公理が集合論の他の公理から 導かれないことが, (当時使うことができた数学的手法の範囲で)

容易に証明できる.しかし

(54)

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の前書きからの引用

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へのコメント

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この前書きの部分はユークリッド幾何学の無矛盾性証明にむけ ての本質的なアイデアの

つを含んでいる.

ユークリット幾何の無矛盾性証明

ヒルベルトによるユークリッド幾何の実数論への翻訳

&))

実閉体の理論の完全性 タルスキー,

)

これから,ユー クリッド幾何(の

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できる部分)

の無矛盾性が導かれる.ただし,証明には

3

な 議論が用いられている.

ヒルベルト

A

ベルナイス

上の有限の立場からの証明

) )

. 前ページに引用したデデキント幾何学に対する考察と類似のア イデアを用いると,無限集合の存在公理が集合論の他の公理から 導かれないことが, (当時使うことができた数学的手法の範囲で)

容易に証明できる.しかし

(55)

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の前書きからの引用

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へのコメント

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この前書きの部分はユークリッド幾何学の無矛盾性証明にむけ ての本質的なアイデアの

つを含んでいる.

ユークリット幾何の無矛盾性証明

ヒルベルトによるユークリッド幾何の実数論への翻訳

&))

実閉体の理論の完全性 タルスキー,

)

これから,ユー クリッド幾何(の

@

13

できる部分)

の無矛盾性が導かれる.ただし,証明には

3

な 議論が用いられている.

ヒルベルト

A

ベルナイス

上の有限の立場からの証明

) )

. 前ページに引用したデデキント幾何学に対する考察と類似のア イデアを用いると,無限集合の存在公理が集合論の他の公理から 導かれないことが, (当時使うことができた数学的手法の範囲で)

容易に証明できる.しかし

(56)

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の前書きからの引用

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へのコメント

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この前書きの部分はユークリッド幾何学の無矛盾性証明にむけ ての本質的なアイデアの

つを含んでいる.

ユークリット幾何の無矛盾性証明

ヒルベルトによるユークリッド幾何の実数論への翻訳

&))

実閉体の理論の完全性 タルスキー,

)

これから,ユー クリッド幾何(の

@

13

できる部分)

の無矛盾性が導かれる.ただし,証明には

3

な 議論が用いられている.

ヒルベルト

A

ベルナイス

上の有限の立場からの証明

) )

. 前ページに引用したデデキント幾何学に対する考察と類似のア イデアを用いると,無限集合の存在公理が集合論の他の公理から 導かれないことが, (当時使うことができた数学的手法の範囲で)

容易に証明できる.しかし

(57)

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本文からの引用

%

%

--

定理.無限なシステムが存在する.

証明.私の思惟の世界,つまり,私の思惟の対象になりうる物の すべて は無限である.なぜなら,

で の要素を表すことにす ると, 「

は私の思惟の対象となりうる」という思惟

¼

も の要 素である.これを

の像

と見なすと,これによって定められ た の写像 では,像

¼

は の部分である,しかも

¼

は の 真の部分である,という性質を有する

には, (たとえば,私の 自我のような)これらの

¼

のどれとも等しくないような,した がって

¼

に属さないようなものが存在するからである.最後に,

が の異る要素のときには,

¼

¼

も異ることは明らか だから,写像 は明確(相似)である

-

よって は無限であ るが,これが示したいことであった.

訳注

「システム」は「集合」に相当するデデキントの用語である.

「物」とは,

または集合のことである.

写像が「相似」 とは であることである.

(58)

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!

本文からの引用

%

へのコメント

%%

デデキントの無限の存在証明は, 「すべての集合からなる集合」

に対応するシステムの存在を仮定したところで破綻している.よ く知られているように,このような集合は存在しないことが(素 朴)集合論で証明できる

定理. すべての集合からなる集合は存在しない.

証明. そのような集合が存在したとして,これを

&

と呼ぶこと にする.このとき,

&¼ "& " "

も集合である.したがっ て,

&¼&¼

&¼ &¼

のいずれかが成り立つが,

&¼&¼

なら,

&

¼

の定義から

&¼ &

となり矛盾である.しかし

&¼ &¼

だった としても

&¼

の定義から,このときには

&¼ &¼

となってしまい

やはり矛盾である.

(59)

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本文からの引用

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へのコメント

%%

デデキントの無限の存在証明は, 「すべての集合からなる集合」

に対応するシステムの存在を仮定したところで破綻している.よ く知られているように,このような集合は存在しないことが(素 朴)集合論で証明できる

定理. すべての集合からなる集合は存在しない.

証明. そのような集合が存在したとして,これを

&

と呼ぶこと にする.このとき,

&¼ "& " "

も集合である.したがっ て,

&¼&¼

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のいずれかが成り立つが,

&¼&¼

なら,

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¼

の定義から

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となり矛盾である.しかし

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だった としても

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の定義から,このときには

&¼ &¼

となってしまい

やはり矛盾である.

(60)

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本文からの引用

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へのコメント

%%

デデキントの無限の存在証明は, 「すべての集合からなる集合」

に対応するシステムの存在を仮定したところで破綻している.よ く知られているように,このような集合は存在しないことが(素 朴)集合論で証明できる

定理. すべての集合からなる集合は存在しない.

証明. そのような集合が存在したとして,これを

&

と呼ぶこと にする.このとき,

&¼ "& " "

も集合である.したがっ て,

&¼&¼

&¼ &¼

のいずれかが成り立つが,

&¼&¼

なら,

&

¼

の定義から

&¼ &

となり矛盾である.しかし

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だった としても

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の定義から,このときには

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となってしまい

やはり矛盾である.

(61)

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本文からの引用

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へのコメント

%%

デデキントの無限の存在証明は, 「すべての集合からなる集合」

に対応するシステムの存在を仮定したところで破綻している.よ く知られているように,このような集合は存在しないことが(素 朴)集合論で証明できる

定理. すべての集合からなる集合は存在しない.

証明. そのような集合が存在したとして,これを

&

と呼ぶこと にする.このとき,

&¼ "& " "

も集合である.したがっ て,

&¼&¼

&¼ &¼

のいずれかが成り立つが,

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なら,

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¼

の定義から

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となり矛盾である.しかし

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だった としても

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の定義から,このときには

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となってしまい

やはり矛盾である.

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本文からの引用

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へのコメント(続)

%

無限集合の存在公理が集合論の他の公理からは証明できないこと は(多少の直観的推論を交えれば)デデキントの使うことのでき た(素朴)集合論のテクニックのみを用いて示せる

定理. 無限集合の存在公理は,集合論の他の公理から証明でき ない.

証明.

" "

;@

とする.集合

"

;@

とは

"

"

のどの要素も,

"

のどの要素の要素 も … すべて有限であるか,

B3

であるかのどちらかである ことである.(ここでは

が集合になるかどうかは明らかでな いが,それはここでは問題にはならない)

このとき,

(と

の要素に要素関係を制限したもののペア)

は集合論の無限公理以外の公理を全部満たすことが確かめられる が,これは無限集合の存在公理を満たさない.

もし,無限集合の存在公理が他の公理から導かれるとすると,

は無限公理も満たさなくてはならないがこれは矛盾である.

参照

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