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高校生におけるレジリエンスがストレス反応に及ぼ す影響

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Academic year: 2022

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

高校生におけるレジリエンスがストレス反応に及ぼ す影響

藤山, 奈々

九州大学大学院人間環境学府

五位塚, 和也

九州大学大学院人間環境学研究院

古賀, 聡

九州大学大学院人間環境学研究院

大場, 信惠

九州大学大学院人間環境学研究院

https://doi.org/10.15017/2228910

出版情報:九州大学心理学研究. 19, pp.87-95, 2018-03-22. 九州大学大学院人間環境学研究院 バージョン:

権利関係:

(2)

高校生におけるレジリエンスがストレス反応に及ぼす影響

藤山 奈々 

九州大学大学院人間環境学府‌

五位塚和也 

九州大学大学院人間環境学研究院‌

古賀  聡 

九州大学大学院人間環境学研究院‌

大場 信惠 

九州大学大学院人間環境学研究院

The influence of resilience on the stress response in high school students

NanaFujiyama(Graduate School of Human-Environment Studies, Kyushu University)

KazuyaGoitsuka(Faculty of Human-Environment Studies, Kyushu University)

SatoshiKoga(Faculty of Human-Environment Studies, Kyushu University)

NobueOba(Faculty of Human-Environment Studies, Kyushu University)

In this study, we investigated the effect of resilience on the stress response. The participants were 301 high school second graders. The result clarified the following: (1) the “other person’s trust” factor of resilience lowers stress re- sponses in terms of “physical response,” “cognition−thoughts of helplessness,” “depressive−anxious feelings,” and “irri- tated−angry affect”; (2) the “willingness to achieve” factor of resilience lowers stress responses in terms of “cognition−

thoughts of helplessness,” “irritated−angry affect,” and “feeling of tiredness”; (3) the “ambition” factor of resilience lowers the “physical response” factor of the stress response; and(4) the “self-confidence” factor of resilience mitigates the “physical response,” “depressive−anxious feelings,” and “irritated−angry affect” factors of the stress response. Fur- thermore, (5) the “optimism” factor of resilience was shown not to affect the stress response. From the above results, it was shown that “other person’s trust,” “willingness to achieve,” and “ambition” are resilience factors that reduce the stress response in high school students. On the other hand, “self-confidence” does not necessarily reduce the stress re- sponse, and it seems there is room for further study.

Key Words: Resilience, Stress response, High school students

Ⅰ 問題と目的

近年,高校生が精神的健康を保ち適応的な学校生活を 送るための支援の必要性が高まっている。内閣府(2015)

によると,不登校の学生が在籍している高等学校は全体 の 89.2%であり,不登校になったきっかけと考えられる 状況は高校生においては“無気力”が最も多いとされて いる。山口・山口・原井・渡邊・田中・庄野・弟子丸

(2009)は高校生を対象に 3 年間の縦断的研究において,

Birlesonの自己記入式抑うつ尺度を用い,カットオフポ

イントの 16 点以上を示した抑うつ群の高校生が約 30%

いることを明らかにしている。高校生という年代は,青 年期にあたり自我同一性の課題に直面するなかで,少し ずつ自己に対する悩みを抱えることが増える時期である と思われる。小澤(2010)は,小学校 5 年生から高校 2 年生までを対象として調査を行い,「学校種別があがる と不快情動やストレス反応が増加する」ことを示した。

このことから,高校生は小学生や中学生に比べてより抑 うつ感や不安などの症状が明確に顕れ始める年代である と思われる。特に,抑うつ感や無気力感などのストレス 反応は,不登校など不適応の問題につながる予測因子に

なりうるのではないかと考える。しかしながら,抑うつ 傾向にある高校生は自らの心身について不調を実感しな がらも援助を求めることができないことや,周囲が不調 に気づかずに援助に繋がらない(武内・小島・藤田・渡 邊,2011)という指摘からは,高校生は悩みを語ること や援助を求めていくことに難しさを抱えている可能性も 考えられる。以上のような年代にある高校生のストレス 反応とその予防因子についての研究はいまだ少なく,今 後検討する意義があると考える。

精神的健康に寄与するレジリエンスという概念が注目 されている。レジリエンスとは,Werner(1989)が,極 度の貧困や強いストレッサーの下で育った子供がどのく らいの割合で精神的に健康に育つことができたのか,適 応的に育った子どもとそうでなかった子どもの条件には どんな違いがあったのかについて検討を行い,健康的な 成長をした者を指し示すのに「レジリエンス」(Werner &

Smith,1982)という言葉を用いたことが始まりである。

Rutter(1985)は,「深刻な危険性にも関わらず,適応し よ うと す る 現 象 」 と 定 義 し,Masten, Best & Garmezy

(1990)は,「困難あるいは脅威的な状況にも関わらず,

うまく適応する過程,能力,あるいは結果」と定義した。

(3)

九州大学心理学研究 第19巻  2018 88

このようにレジリエンス研究は,虐待や貧困,災害など といった大きな危機を経験した人々の中でも適応的な回 復ができる要因の違いを検討することから始まった。誰 もが経験するわけではない出来事に対して用いられてき た概念であったが,Cummings, Davies & Campbell(2006)

は,レジリエンスは「特定の集団や下位集団に限定され るものではなく,理論的にはストレスや困難に取り組む 一般的な現象として見るべき」であると論じており,日 常場面で誰しもが経験するようなストレスに対しても有 用な概念であることが考えられる。日本においてレジリ エンスは,「弾力性」や「精神回復力」などと訳され,石 毛・無藤(2006)は「困難な出来事を経験しても個人を 精神的健康へと導く心理的特性」であると述べている。

レジリエンスを構成する要因については,これまで 様々な研究がおこなわれてきた。小塩・中谷・金子・長 峰(2002)では,日常生活場面におけるレジリエンスを 捉え,平野(2010)は,レジリエンスを資質的要因と獲 得的要因に分類し検討を行っている。しかしながら,こ れらの尺度は,個人内資質に着目したものであり,ソー シャルサポートなどの環境資源については含まれていな い。環境資源に着目したレジリエンスの尺度は,森・清 水・ 石 田・ 富 永・Hiew(2002) やFriborg, Hjemdal, Rosenvinge & Martinussen(2003)があり,井隼・中村

(2008)は環境資源の認知と活用の視点に分けて論じて いる。森ら(2002)は,自分を助けてくれる人がいると いう対人的安定性をとらえる項目のある「I HAVE」と いう因子を含んでおり,自身の気持ちを理解してくれる 存在や,頼りになる人の存在を認知していることもレジ リエンスとして含めとらえられている。

本研究の対象である高校生にとっては,同居している 親やクラスの友人,先生との関係性などの環境資源があ ることや,他者を信頼できることは精神的健康へも影響も 及ぼす可能性が考えられる。天貝(1995)は高校生を対 象に,安定した自分に対する信頼および他人に対する信 頼が,発達課題である自我同一性の獲得にも重要である ことを示唆している。以上より,高校生が環境資源や信 頼できる人間関係によって支えられている可能性を踏ま えると,高校生のレジリエンスを検討するためには,個人 内資源のみならず,環境資源の認知にも着目することが 重要であると考えられる。そのため,本研究では環境資 源の認知にも着目したレジリエンスの効果の検討を行う。

レジリエンスは,精神的健康の指標のひとつであるス トレス反応を低減する作用をもつことが明らかになって いる。中野・野々・塩見(2009)は,臨床実習を受ける 学生を対象に調査を行っており,ストレス反応の抑う つ・不安や不機嫌・怒り,無気力の高さはレジリエンス の特に「肯定的な未来志向」の高さによって異なり,レ ジリエンスが高い者ほどストレス反応は低減することを

明らかにしている。また山下・甘佐・牧野(2011)は,

レジリエンスには心理的ストレス反応を直接的に低減さ せる効果を有する可能性を示唆した。竹田・八木原・宮 田・平田・小谷(2013)は,レジリエンスが精神的健康 を高める上で重要な変数であり,その中でも特に目標に 前進できているという自覚を保持できることが心理的問 題を予防することにつながると報告している。以上のよ うに,レジリエンスはストレス反応を低減する効果を もっており,精神的健康にも寄与する可能性が示されて いる。しかしながら,先行研究における対象者は,石 毛・無藤(2005)の中学生を対象にした研究や,小塩ら

(2002)や平野(2010)の大学生を対象にした研究が中 心であり,高校生を対象に検討された論文は少ない。そ のため,高校生におけるレジリエンスはどの要因がスト レスの低減に影響を及ぼすのかについて検討すること は,高校生の精神的健康支援のための重要な示唆が得ら れると考えられる。

以上より,高校生のレジリエンスがストレス反応に及 ぼす影響について検討し,レジリエンスのどの因子がス トレス反応を有意に低減する要因になり得るかを明らか にすることを目的とする。

Ⅱ 方  法

1.調査対象者と実施時期

調査対象者は,A高校 2 年生 301 名である。全回答者 のうち,明らかな虚偽回答を含むと判断された回答者 や,回答に不備があった回答者を除いた。最終的に,

269 名が有効回答者となった(男性 121 名,女性 148 名,

平均年齢 16.58 歳,SD=1.50)。なお,A高校の生徒の多 くは 4 年制大学に進学する普通科の高校である。実施時 期は,2014 年 12 月であった。

2.調査手続きと倫理的配慮

本研究は,筆者の所属する機関内の研究倫理委員会の 承認を得たうえで調査を実施した。質問紙の依頼の際に は,校長及び教頭に研究概要と目的を説明し,文書によ る同意を得た。その後,学級担任に調査を依頼し,ホー ムルームの時間を利用して無記名で集団実施した。質問 紙の表紙にて,回答の際は無記名であり,回答は統計的 に処理され個人は特定できないこと,本人の自由意思に より回答を行うこと,任意に回答を中断してよいことを 記載した。また,質問紙と一緒に封筒を配布し,封をし てから回収することとした。

3.調査項目

レジリエンス尺度:レジリエンスを測定するため,森 ら(2002)が作成したレジリエンス尺度を使用した。本

(4)

尺度は,全 36 項目からなり,「I AM」「I HAVE」「I CAN」

「I WILL」の 4 因子で構成されている。「あなた自身につ いて,以下の事柄はどの程度当てはまりますか」という 質問に対し,それぞれについて「全くあてはまらない(1 点)」「あまり当てはまらない(2 点)」「やや当てはまる(3 点)」「よく当てはまる(4 点)」の 4 件法で回答を求めた。

ストレス反応尺度:ストレス反応を測定するため,岡 安・嶋田・坂野(1992)の中学生用ストレス反応尺度を 用いた。本尺度は全46項目からなり,「身体的反応」,「不 機嫌・怒り感情」,「抑うつ・不安感情」,「無力的認知・

思考」の 4 因子で構成されている。「あなたはこの頃,

次に書いてあるいろいろな気持ちや体の調子にどれくら い当てはまりますか」という質問に対し,「全くあては まらない(1 点)」「少し当てはまる(2 点)」「かなり当 てはまる(3 点)」「非常に当てはまる(4 点)」の 4 件法 で回答を求めた。

なお,本研究における統計学的分析には,SPSS22.0

を使用した。

Ⅲ 結  果

1.各尺度についての因子分析

‌ 1)高校生におけるレジリエンス尺度の因子分析 本研究においては,森ら(2002)によって大学生を対 象として作成されたレジリエンス尺度を,高校生を対象 として使用したため,下位因子の違いも含めて検討する 必要があると考えられた。そこで,レジリエンス尺度の 因子分析を行った。因子の抽出には最尤法を用いた。固 有値 1 以上の基準を設けて因子数を決定し,プロマック ス回転を行った。いずれの因子においても因子負荷量の

値が.40 未満あるいは 2 つ以上の因子において.35 以上

を示す項目を削除し,再度因子分析を繰り返した。その 結果,5 因子 26 項目が抽出された(Table 1)。

先行研究では「I AM」「I HAVE」「I CAN」「I WILL」と Table 1

レジリエンス尺度の因子分析結果

平均値 標準偏差 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ

Ⅰ因子:自己信頼(α=.65) 2.53

.45

自分にはよいところがたくさんあると思う 2.25

.85 .80 - .03 - .01 .04 .11

自分自身のことが好きである 2.39

.89 .78 .02 - .22 .07 .23

自分にはあまり誇れるところがない(*) 2.76

.86

.73 .02 .00 .17 .19

自分の将来の見通しは明るいと思う 2.40

.91 .71 .05 .05 .05 - .08

自分にかなり自信がある 1.89

.84 .69 - .19 .03 - .05 .19

ときどき自分は全くだめだと思う(*) 3.17

.94

.56 .01 - .11 .51 .10

たいていの人が持っている能力は自分にもある 2.41

.83 .53 .04 .13 .06 - .02

未来のことを考えるのが好きである 2.77

.98 .51 .23 - .04 .20 - .15

物事を自分の力でやり遂げることができる 2.67

.79 .46 .01 .28 .11 - .05

Ⅱ因子:他者信頼(α=.92) 3.10

.80

私の考えや気持ちを分かってくれる人がいる 3.09

.88 .01 .97 .02 - .09 - .04

いざという時に頼りにできる人がいる 3.06

.93 .00 .91 - .01 - .07 .08

自分の問題や気持ちを打ち明けられる人がいる 3.04

.95

.07 .81 .05 .04 .00

私のことを親身になって考えてくれる人がいる 3.08

.87 .07 .78 - .04 - .03 .06

本音で話しができる人がいる 3.21

.92

.10 .74 - .04 .14 .01

Ⅲ因子:達成意欲(α=.87) 2.66

.69

一つの課題に粘り強く取り組むことができる 2.54

.84

.09 - .09 .92 - .03 .04

一つの課題に集中して取り組むことができる 2.65

.87 .11 .09 .73 .00 - .04

自分で決めたことなら最後までやり通すことができる 2.68

.80 .04 .02 .66 - .02 .00

どちらかといえば目標が高い方がやる気が出てくる 2.82

.92

.01 .02 .58 .13 .06

困難なことでも前向きに取り組むことができる 2.62

.83 .21 .03 .53 .04 .10

Ⅳ因子:向上心(α=.82) 3.36

.68

自分自身を成長させたいと思う 3.42

.79 .07 - .02 - .03 .91 - .07

何か目標を持って生きていたいと思う 3.48

.78

.08 .01 .02 .77 - .04

物事をやり遂げることに喜びを感じる 3.39

.80

.01 .03 .17 .70 - .05

いつか私にしかできないようなことをやってみたい 3.15

.99 .00 - .04 .01 .57 .10

Ⅴ因子:楽観性(α=.80) 2.74

.79

いやなことがあっても次の日には何とかなりそうな気がする 2.81

.96

.12 - .02 .15 - .08 .86

どんなことでも,たいていなんとかなりそうな気がする 2.83

.96

.01 .10 .00 .00 .74

物事は最後にはうまくいくと思っている 2.58

.89 .23 .04 - .09 .08 .54

因子間相関 Ⅰ ― ― ― ― ―

      Ⅱ

.50 ―

― ― ―

      Ⅲ

.67 .65 ―

― ―

      Ⅳ

.50 .55 .62 ―

      Ⅴ

.12 .44 .33 .41 ―

(5)

九州大学心理学研究 第19巻  2018 90

因子名がつけられているが,本研究においては項目内容を より明示する因子名を命名する方が本研究で測定したレ ジリエンスの構成概念についてより明確な議論を行うこと ができると考えられたため,改めて因子を命名した。

第 1 因子に負荷量の高い項目は,「自分にはよいとこ ろがたくさんあると思う」「自分自身のことが好きであ る」などであった。したがって,この因子は,自分自身 の能力を信頼することを表す因子であると解釈し「自己 信頼」因子(α=.65)と命名した。

第 2 因子に負荷量の高い項目は「私の考えや気持ちを 分かってくれる人がいる」「いざという時に頼りにでき る人がいる」などであった。したがって,この因子は,

他者を頼りにすることや,自分には頼れる他者がいると いう認知があることを表す因子であると解釈し 「他者信 頼」因子(α=.92)と命名した。

第 3 因子に負荷量の高い項目は「一つの課題に粘り強 く取り組むことができる」などであった。したがって,

この因子は,課題を達成したいという気持ちや,課題へ 向き合う姿勢,行動を表す因子であると解釈し 「達成意 欲」因子(α=.87)と命名した。

第 4 因子に負荷量の高い項目は,「自分自身を成長さ せたいと思う」「何か目標を持っていきたいと思う」な どであった。したがって,この因子は,自分自身を成長 させたいという気持ちや高い志を表す因子であると解釈 し 「向上心」因子(α=.82)と命名した。

第 5 因子に負荷量の高い項目は,「いやなことがあっ ても次の日には何とかなりそうな気がする」「どんなこ とでもたいていなんとかなりそうな気がする」などで あった。したがって,この因子は,物事を楽観的に捉え ること,将来を肯定的にとらえることを表す因子である と解釈し「楽観性」因子(α=.80)と命名した。

‌ 2)高校生におけるストレス反応の因子分析

岡安ら(1992)のストレス反応尺度は中学生を対象と して作成されたが,本研究では高校生を対象として調査 を行ったため,改めて因子構造に関する検討を行う必要 があると考えられた。そこで,ストレス反応尺度の因子 分析を行った。因子の抽出には最尤法を用いた。固有値 1 以上の基準を設けて因子数を決定し,プロマックス回 転を行った。いずれの因子においても因子負荷量の値

が.40 未満あるいは 2 つ以上の因子において.35 以上を

示す項目を削除し,再度因子分析を繰り返した。その結 果,5 因子 38 項目が抽出された(Table 2)。

第 1 因子に負荷量の高い項目は,「胸がどきどきする」

「食欲がない」などであった。この因子は,岡安ら(1992)

の「身体的反応」因子と同様の質問項目であり,身体面 に顕れるストレス反応を示す項目により構成されたもの の,岡安ら(1992)の「身体的反応」因子から「つかれ

やすい」「からだがだるい」といった疲労感を示す項目 は含まれなかった。本研究では疲労感を示す項目は含ま れていないが,広く身体的なストレス反応を示す因子と 解釈されたため,「身体的ストレス反応」因子(α=.94)

と命名した。

第 2 因子に負荷量の高い項目は,「なにもやる気がしな い」「根気がない」などであった。この因子は,岡安ら

(1992)の「無力的認知・思考」因子と比較すると,「未 来に希望がもてない」という質問項目が削除される結果 となったものの,その他の項目は「無力的認知・思考」

因子と一致していた。したがって,岡安ら(1992)にな らい「無力的認知・思考」因子(α=.93)と命名した。

第 3 因子に負荷量の高い項目は,「さみしい気持ちだ」

「悲しい」などであった。この因子は,岡安ら(1992)

の「抑うつ・不安感情」因子内容と一致していた。その ため,岡安ら(1992)にならい「抑うつ・不安感情」因

子(α=.95)と命名した。

第 4 因子に負荷量の高い項目は,「いかりを感じる」

「いらいらする」などであった。この因子は,岡安ら

(1992)の「不機嫌・怒り感情」因子と比較すると,「ふ ゆかいな気分だ」という質問項目が削除される結果と なったものの,その他の項目は「無力的認知・思考」因 子と一致していた。岡安ら(1992)にならい「不機嫌・

怒り感情」因子(α=.93)と命名した。

第 5 因子に負荷量の高い項目は,「つかれやすい」「か らだがだるい」「目がつかれる」「肩がこる」であった。

この因子は,岡安ら(1992)の「身体的反応」因子のな かでも,疲労感を示す項目によって独立した因子が構成 されたものと解釈された。 そのため,この因子を「疲 労感」因子(α=.82)と命名した。

岡安ら(1992)の因子構造と比較すると,「無力的認知・

思考」,「抑うつ・不安感情」,「不機嫌・怒り感情」の 3 因 子は削除された項目を除き,一致する結果であったため,

岡安ら(1992)の因子名にならって命名した。一方で,岡 安ら(1992)の「身体的反応」因子のみ「身体的ストレス 反応」と「疲労感」2 因子に分かれる結果となった。

2.レジリエンスがストレス反応に及ぼす影響の検討 ストレス反応とレジリエンスの各下位因子の平均値と 標準偏差をTable 1 とTable 2 に示す。レジリエンスとス トレス反応の間の因果関係を分析するため,ストレス反 応の各下位因子である「身体的ストレス反応」「無力的 認知・思考」「抑うつ・不安感情」「不機嫌・怒り感情」

「疲労感」をそれぞれ従属変数とし,レジリエンスの各 下位因子である「自己信頼」「他者信頼」「達成意欲」「向 上心」「楽観性」をそれぞれ説明変数とする重回帰分析 を行った。強制投入法によって解析した。レジリエンス 尺度およびストレス反応尺度の各下位因子の相互相関行

(6)

列と標準化係数をTable 3 に示す。また,重回帰分析の

結果をFig.1 に示す。

‌ 1)‌‌レジリエンスの下位因子が「身体的ストレス反応」

に及ぼす影響

レジリエンスの下位因子を説明変数,ストレス反応に おける「身体的ストレス反応」を従属変数とする重回帰 分析を行った。その結果,R2=.21 で,決定係数の検定

は 0.1%水準で有意であった(F(5,263)=15.21)。標準偏 回帰係数については,レジリエンスの下位因子である

「自己信頼」から,ストレス反応の下位因子である「身 体的ストレス反応」に対して有意な正のパスが示された

(β=.32,p=<.001)。また,レジリエンスの「他者信頼」

からはストレス反応の「身体的反応」に対して有意な負 のパスが示され(β=-.19,p=<.01),レジリエンスの

「向上心」からはストレス反応の「身体的ストレス反応」

Table 2

ストレス反応尺度の因子分析結果

平均値 標準偏差 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ

Ⅰ因子:身体的反応(α=.94) 1.35

.64

胸がどきどきする 1.35

.79 .94 - .01 - .11 - .01 .07

食欲がない 1.34

.75 .86 .02 - .05 - .06 - .01

はきけがする 1.32

.73 .82 - .01 .06 .00 - .02

胸が痛む 1.32

.78 .81 .05 .03 - .06 - .02

胸がむかむかする 1.32

.73 .79 - .02 .06 .01 .01

手足がしびれるような感じがする 1.37

.75 .79 .04 - .09 .09 - .09

呼吸苦しくなる 1.30

.77 .76 - .06 .16 .00 - .01

よく眠れない 1.42

.86 .75 - .01 .00 - .05 .12

体が熱っぽい 1.43

.79 .69 - .07 .06 .04 .17

Ⅱ因子:無力的認知・思考(α=.93) 1.89

.74

なにもやる気がしない 1.84

.99

.05 .89 .02 - .09 - .03

根気がない 1.90

.96 .05 .88 - .09 - .04 - .01

体から力がわいてこない 1.78

.92 .08 .87 - .04 - .10 .04

むずかしいことを考えることができない 1.75

.92 .07 .85 - .15 .05 - .05

頭の回転がにぶく考えがまとまらない 1.84

.89 .01 .84 - .20 .13 - .05

勉強が手につかない 2.07 1.01 -

.05 .63 .12 - .07 .06

何事にも自信がない 2.12

.99

.04 .61 .10 .04 .10

なにもかもいやだと思う 1.77

.98

.09 .57 .23 .15 - .03

ひとつのことに集中することが出来ない 1.88

.97 .10 .56 .11 .05 .00

ひとりでじっとしていたい 2.22 1.05 -

.23 .55 .21 .03 .07

学校に行く気がしない 1.63

.92 .23 .42 .15 - .08 .07

Ⅲ因子:抑うつ・不安感情(α=.95) 1.56

.79

さみしい気持ちだ 1.62

.93

.07 - .02 .98 - .05 .03

悲しい 1.53

.93 .10 - .11 .95 - .04 .03

泣きたい気分だ 1.55

.94

.01 - .02 .93 .00 .01

みじめな気分だ 1.49

.90 .04 .14 .73 .02 - .15

心が暗い 1.59

.96 .09 .11 .68 - .01 - .02

不安を感じる 1.77

.95 .11 - .05 .67 .10 .09

なんだかこわい感じがする 1.44

.88 .28 .10 .58 - .02 - .08

気持ちが緊張している 1.49

.84 .31 .03 .52 .05 - .06

Ⅳ因子:不機嫌・怒り感情(α=.93) 1.64

.69

いかりを感じる 1.62

.77 .08 .03 - .18 .95 - .04

いらいらする 1.86

.80

.14 - .04 .01 .89 .12

ふきげんで,おこりっぽい 1.71

.79

.06 - .04 .03 .87 .05

腹立たしい気分だ 1.46

.79 .24 .01 - .01 .75 - .10

気持ちがむしゃくしゃしている 1.71

.85

.11 .04 .18 .73 .03

だれかにいかりをぶつけたい 1.46

.83 .25 .05 .14 .48 - .04

Ⅴ因子:疲労感(α=.82) 2.26

.77

つかれやすい 2.42

.93

.06 .07 .05 - .04 .87

体がだるい 2.28

.92

.05 .04 .02 .10 .79

目がつかれる 2.19

.95 .19 .03 - .15 .01 .67

肩がこる 2.13 1.02

.08 - .07 .01 .01 .52

因子間相関 Ⅰ ― ― ― ― ―

      Ⅱ

.50

― ― ― ―

      Ⅲ

.67 .65

― ― ―

      Ⅳ

.50 .55 .62

― ―

      Ⅴ

.12 .44 .33 .41

(7)

九州大学心理学研究 第19巻  2018 92

に 対 し て 有 意 な 負 の パ ス が 示 さ れ た(β=-.39,p=

<.001)。このことから,レジリエンスの「自己信頼」

が高まるとストレス反応の「身体的ストレス反応」が強 まり,レジリエンスの「他者信頼」と「向上心」が高ま るとストレス反応の「身体的ストレス反応」は低減され ることが示された。

‌ 2)‌‌レジリエンスの下位因子が「無力的認知・思考」

に及ぼす影響

レジリエンスの下位因子を説明変数,ストレス反応に おける「無力的認知・思考」を従属変数とする重回帰分 析を行った。その結果,R2=.26 で,決定係数の検定は 0.1%水準で有意であった(F(5,263)=19.41)。標準偏回 帰係数については,レジリエンスの「他者信頼」からは ストレス反応の「無力的認知・思考」に対して有意な負 のパスが示され(β=-.24,p=<.01),レジリエンスの

「達成意欲」は,ストレス反応の「無力的認知・思考」

に 対 し て 有 意 な 負 の パ ス が 示 さ れ た(β=-.45,p=

<.001)。このことから,レジリエンスの 「他者信頼」と

「達成意欲」が高まるとストレス反応の「無力的認知・

思考」は低減されることが示された。

‌ 3)‌‌レジリエンスの下位因子が「抑うつ・不安感情」

に及ぼす影響

レジリエンスの下位因子を説明変数,ストレス反応に おける「抑うつ・不安感情」を従属変数とする重回帰分 析を行った。その結果,R2=.17 で,決定係数の検定は 0.1%水準で有意であった(F(5,263)=11.61)。標準偏回 帰係数については,レジリエンスの「自己信頼」からは,

ストレス反応の「抑うつ・不安感情」に対して有意な正 のパスが示された(β=.24,p=<.01)。また,レジリエ ンスの「他者信頼」からはストレス反応の「抑うつ・不 安感情」に対して有意な負のパスが示された(β=-.40,

p=<.001)。このことから,レジリエンスの「自己信頼」

が高まるとストレス反応の「抑うつ・不安感情」が高ま り,レジリエンスの「他者信頼」が高まるとストレス反 応の「抑うつ・不安感情」は低減されることが示された。

‌ 4)‌‌レジリエンスの下位因子が「不機嫌・怒り感情」

に及ぼす影響

レジリエンスの下位因子を説明変数,ストレス反応に おける「不機嫌・怒り感情」を従属変数とする重回帰分 析を行った。その結果,決定係数はR2=.11 で,決定係 数の検定は 0.1%水準で有意であった(F(5,263)=7.81)。

標準偏回帰係数については,レジリエンスの「自己信頼」

からは,ストレス反応の「不機嫌・怒り感情」に対して 有意な正のパスが示された(β=.20,p=<.05)。また,

レジリエンスの「他者信頼」からはストレス反応の「不 機嫌・怒り感情」に対して有意な負のパスが示され(β

=-.27,p=<.001),レジリエンスの「達成意欲」 からは ストレス反応の「不機嫌・怒り感情」に対して有意な負 のパスが示された(β=-.21,p=<.01)。このことから,

レジリエンスの「自己信頼」が高まるとストレス反応の Table 3

レジリエンスとストレス反応の相互相関および重回帰分析の結果 ストレス反応

身体的ストレス反応 無力的認知・思考 抑うつ・不安感情 不機嫌・怒り感情 疲労感

r β r β r β r β r β

レジリエンス

自己信頼

.01 .32***

.32** .03

.10 .24**

.13* .20*

-.14*

.06

他者信頼 -

.27**

-.19** -

.38**

.24**

.39**

-.40*** -

.31**

.27***

-.13*

- .06

達成意欲  -.16**

-.09 -

.49**

.45***

.21** -.12

.25** - .21**

-.24**

- .28**

向上心 -

.40**

-.39*** -

.26** .06

.26**

-.08 -

.20** - .01

-.05

.12

楽観性 -

.06 .01

.24** .05

.17** -.04

.20** - .07

-.16**

- .07

R

2

.21*** .26*** .17*** .11*** .06**

F (df )

15.21(5,263) 19.41 (5,263) 11.61 (5,263) 7.81(5,263) 4.15 (5,263)

*p<

.05,**p

.01,***p

.001

R2=.21***

R2=.26***

R2=.17***

R2=.11***

R2=.06**

*p<.05,**p<.01,***p<.001

-.40***

-.21**

-.27***

-.24**

.24**

.45***

.19**

.32***

.20*

.28**

自己信頼

他者信頼

達成意欲

向上心

楽観性

身体的 ストレス反応

無力的 認知・思考

抑うつ・不安 感情

不機嫌・怒り 感情

疲労感

.39***

Fig.1 レジリエンスとストレス反応の重回帰分析パス図

(8)

「不機嫌・怒り感情」が強まり,レジリエンスの「他者 信頼」と「達成意欲」が高まるとストレス反応の「不機 嫌・怒り感情」は低減されることが示された。

‌ 5)レジリエンスの下位因子が「疲労感」に及ぼす影響 レジリエンスの下位因子を説明変数,ストレス反応に おける「疲労感」を従属変数とする重回帰分析を行った。

その結果,R2=.06 で,決定係数の検定は 1%水準で有意 であった(F(5,263)=4.15)。標準偏回帰係数については,

レジリエンスの「達成意欲」からは,ストレス反応の「疲 労感」に対して有意な負のパスが示された(β=-.28,p

=<.01)。このことから,レジリエンスの「達成意欲」

が高まるとストレス反応の「疲労感」は低減されること が示された。

Ⅳ 考  察

1.‌‌レジリエンスの「他者信頼」がストレス反応に及ぼ す影響

レジリエンスの「他者信頼」が高いとストレス反応の

「身体的ストレス反応」「無力的認知・思考」「抑うつ・

不安感情」「不機嫌・怒り感情」は低くなることが明ら かになった。「他者信頼」からは最も多くのストレス反 応の低減につながることが明らかになった。レジリエン スの「他者信頼」は,自分自身のことを理解してくれる 人がいることや,自分自身が困った時に助けてくれる人 がいることを認知し,他者を信頼することのできる力で あると思われる。家族と同居して生活をすることが多い と考えられる高校生にとって,信頼できる家族からのサ ポートが身体的反応の低減につながっていることが推察 された。また,一人で悩みや問題を抱えずに,他者に頼 りながら,あるいはいつでも頼れる人がいると思える状 況で悩みに向き合うことが,無力感や抑うつ感などを感 じることの低減につながっていることが考えられた。落 合・佐藤(1995)は,高校生において,人との関係を温 かいものと感じているか,周りとの関係の中で他人に対 して攻撃性を抱いているかということによっても高校生 の感じる感情は変わってくると述べている。実際に自己 を取り巻く環境に,家族や先生,友人など頼ることがで きる人が存在することと,自分自身が周囲の人々をその ように認識できることが重要であると考えられる。さら に,レジリエンスのなかでも内的な要因のみならず,外 的な要因を含めて検討することが重要であることが考え られた。

2.‌‌レジリエンスの「達成意欲」がストレス反応に及ぼ す影響

レジリエンスの「達成意欲」が高いと,ストレス反応

の「無力的認知・思考」「不機嫌・怒り感情」「疲労感」

は低くなることが明らかになった。レジリエンスの「達 成意欲」は,ひとつの課題において粘り強く,集中して 取り組む力や,困難なことに対して前向きに取り組む 力,最後までやり通すことなど課題へ向き合う姿勢をも ち行動できる力を示すものである。困難な状況や,やら なければならない課題に対して最後まで粘り強く取り組 むことができると捉え,課題に対して自身の力で対処で きている感覚を持つことができることが,無力的認知・

思考には陥らず,怒りや苛立ちを低減させることにつな がることが考えられた。さらに,課題に対して積極的に 取り組んだり課題に集中したりすることが充実感につな がり,不快な感情や身体的反応に対して固執したりとら われたりしなくなることが考えられた。

3.‌‌レジリエンスの「向上心」がストレス反応に及ぼす 影響

レジリエンスの「向上心」が高いとストレス反応の

「身体的ストレス反応」は低くなることが明らかになっ た。レジリエンスの「向上心」は,目標を掲げて生きる こと,「自分自身を成長させたい」という気持ちを持つ ことである。高校生にとって,目標や理想をやり遂げよ うという気持ちをもつことが,ストレス反応の「身体的 ストレス反応」を抑制することにつながることが推察さ れた。

4.‌‌レジリエンスの「自己信頼」がストレス反応に及ぼ す影響

レジリエンスの「自己信頼」が高いとストレス反応の

「身体的ストレス反応」「抑うつ・不安感情」「不機嫌・

怒り感情」が高くなることが明らかになった。この結果 から,高校生における「自己信頼」は必ずしもストレス 反応の低減につながるとは限らないことが考えられた。

自分自身や物事について偏って肯定的な認知を行うポジ ティブ・イリュージョンという概念がある。外山(2002)

は,ポジティブ・イリュージョンは,精神的健康につな がることを示した。しかしその後,過度な自己肯定感は,

教師やクラスメイトから攻撃性が高いとみなされ,仲間 から受容されにくいこと(外山,2008)や,抑圧による 身体反応との関連性(安田・佐藤,2000)も指摘されて いる。レジリエンスの「自己信頼」は,自分自身を肯定 的にとらえることや,自分自身の能力を信じて物事を遂 行すること,それによって自身の将来も肯定的にとらえ ることができる力であり,目の前の課題に対峙していく にあたっては重要な力であると思われる。しかし一方 で,自分自身の能力を信じる気持ちが強くなりすぎてし まうことは,自身の能力だけに頼ってしまい,自分自身 の力で解決することを求めすぎてしまうことが考えられ

(9)

九州大学心理学研究 第19巻  2018 94

る。そのような考えが身体の不調として顕れることや,

物事を思い通りにできない自分自身への苛立ち,怒りな どを感じることにつながる可能性が推察された。

5.‌‌レジリエンスの「楽観性」がストレス反応に及ぼす 影響

「楽観性」について,本研究では,「楽観性」はストレ ス反応に影響を及ぼさないことが示された。小林・豊 田・沢宮(2002)は,大学生を対象に楽観的に物事をと らえることと精神的・身体的健康の関連を示している が,本研究においては,楽観性がストレス反応を低減す るという結果は得られなかった。この結果より,高校生 において「物事はなんとかなる」や「最後にはうまくい く」などと楽観的に思えることよりも,自分のことを理 解してくれる信頼できる他者がいることや,困難な状況 においても自分は「最後までやり通すことができる」な どと思えることの方が重要であることが考えられた。高 校生は,部活動や受験勉強など,自分自身の努力次第で 結果が変わってくる活動が多いことが考えられる。目の 前の課題に対して,“なんとかなる”と楽観的に考える よりも,課題に対して現実的な対処行動を起こしていく ことの方が精神的健康は保たれることが考えられた。

Ⅴ 本研究の限界と今後の課題

本研究では,「自己信頼」因子の効果については十分 に検討することができなかったため,今後詳細に検討し ていく必要がある。また,本研究は対象者が高校生のみ であった。今後は,調査対象者を大学生にするなど対象 を広げていくことで比較検討し,より高校生の特徴を浮 き彫りにしていく必要があると考えられる。

<付記>

本研究の質問紙調査にご協力いただきました,校長先 生,高校生の皆さまに厚く御礼申し上げます。お忙しい なか調査にご協力いただきまして誠にありがとうござい ました。なお,本研究は,日本心理臨床学会第 34 回秋 季大会(2015 年)においてポスター発表を行ったもの を加筆修正したものです。

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