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岡 山 医 学 会 雑 誌

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Academic year: 2022

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(1)岡. 山. 医. 第95巻7,. 8合. 学. 会. 雑. 併 号(第1064,. 昭 和58年8月31日. 誌. 1065号). 発行. マ ウ ス 癌 漿 膜 浸 潤 に 対 す るBCG Levamisoleの. 効 果 お よび 形 態 学 的 検 討. 岡 山 大 学 医 学 部 第 一 外 科 教 室(指 西. 原. 幸. (昭 和58年2月18日. Key. words:漿. 受 稿). 査 電 顕,. Levamisole. 治 療 につ い て は す で に 腹 膜 播 種 を 来 して い る場 言. 癌 の 漿 膜 浸 潤 は 腹 腔 内 臓 器 癌,特. 田薫 三 教 授). 一. 膜 浸 潤,走 BCG,. 緒. 導:折. 合 に 腫 瘍 細 胞 へ の 直 接 的 効 果 を ね ら い, Mito mycin. に消 化器癌. Cを は じめ とす る 制 癌 剤 の 腹 膜 内 投 与 や. 症 例 に 数 多 く認 め られ る 癌 の 進 展 形 式 の 一 つ で. 大 動 脈 内 注 入 な どが 試 み られ て い る.最 近 で は. あ る.奨. 腹 腔 内 の 免 疫 担 当 細 胞 の 癌 細 胞 へ の 関 与 も考 え. 膜 浸 潤 は 手 術 後 に 転 移 ・再 発 を 来 た す. 頻 度 も 高 く,特 に 腹 膜 播 種 ・癌 性 腹 膜 炎 を 来 た. ら れ る た め, OK‑432の. し,予 後 を 不 良 に して い る極 め て 重 要 な 因 子 と. わ れ て い る が 未 だ 充 分 な 効 果 を得 る に は 至 っ て. い え る.そ. い な い.著 者 は 癌 の 漿 膜 浸 潤 の 成 立 機 序 を形 態. の た め,漿. 膜 浸 潤 の 成 立 機 序 を知 る. 腹 腔 内 投 与 な ど も行 な. こ とは 癌 進 展 の 機 序 の 一 端 を 知 り得 るの み な ら. 学 的 に 検 索 す る た め,マ. ず,癌. な す 実 験 モ デ ル を作 成 した 。 す な わ ち,マ. の 腹 膜播 種防 止 の手 がか りを得 るため に. も有 益 で あ る と考 え る.奨. 膜 浸 潤 ・腹 膜 播 種 に. つ い て は い ろ い ろ な研 究 が な さ れ,そ. に 腫 瘍 が 浸 潤 す る 形 態 を 経 日的 に 観 察 し た.更 に,腹. りの 剥 離 ・遊 離,腹 膜 へ の着 床 と増 殖 とい う段 階. るbiological. 始 ま り,本. 藤4),郡 家5)等 の 研 究 が あ る が,. 漿 膜 浸 潤 と漿 膜 面 か らの 癌 細 胞 の剥 離 ・遊 離 に つ い て の 形 態 学 的 検 索,そ. response. modifier(BRM)の. う. ち 非 特 異 的 免 疫 刺 激 剤(non‑specific. immuno. stimulant,. 疫 薬 理学. NSI)で. あ るBCGと,免. 的 に 免 疫 抑 制 作 用 と 免 疫 増 強 作 用 を合 わ せ もつ. の予 防 法 につ いて の. 検 索 は あ ま りな さ れ て い な い様 で あ る.ま. 膜 浸 潤 の 予 防 と治 療 を 目 的 と し,宿 主 の. 免 疫 系 を 刺 激 し腫 瘍 に 対 し て 抵 抗 性 を 賦 与 させ. が 考 え ら れ て い る1).腹 膜 へ の 着 床 と増 殖 に つ. 邦 で も岡 林3),工. ウス. 腹壁 皮 下 に 腫 瘍 を 移 植 し,漿 膜 とみ な し た 腹 膜. の 成立機. 序 は 癌 細 胞 の漿 膜 へ の 浸 潤 と癌 細 胞 の 漿 腹 面 よ. い て の 形 態 学 的 研 究 はBirbeck2)に. ウス腹壁 を腸管 壁 とみ. 免 疫 調 節 剤(immunomodulator)のLevami sole(以. た, 583. 下LMSと. 記 す)を. 腹 腔 内 に 投 与 し,.

(2) 584. 西. そ れ らが 腫 瘍 の 増 殖 と腹 膜 播 種 に 対 し,い. 原 かな. 幸. 一. Hematoxyline‑Eosin染. る 効 果 を も た らす か を 腹 膜 の 形 態 学 的 変 化 と延 命 率 で も っ て 検 索 し た 。 そ の 結 果,若. 干 の知 見. が得 られ たの で報 告す る。. 4.走. 色 を 行 な い 検 鏡 し た.. 査 電 顕 試 料 作 製 法:採. 理 食 塩 水,. Milloning's. く 洗 滌 し た 後,紙. 同 上 燐 酸 緩 衝 液 で80分. 岡 実 験 動 物K. K.よ. 6〜8週. 令 の 体 重20g前. 用 し,水. とMF固. 腫 瘍 細 胞:岡. け, DDSマ. り購 入 した. 後 の 雄DDSマ. ウ ス を使. 山大学 第一 病理 学 教室 にて移 植 水癌 細 胞 をゆず り う. ウ スの 腹 腔 内 に て 数 代 継 代 し た.実. 験 に は 移 植7日. osmic. acid水. 目の 腹 水 を採 取 し,生 理 食 塩 水. 軽. phosphate 間 固 定 し,. 間 洗 條 し た.そ. 溶 液 に て60分. れ た 材 料 を50〜100%ア isoamylactateで. 型 飼 料 で 飼 育 し た.. 維 持 さ れ て き たEhrlich腹. Milloning's. buffer加2.5%glutaraldehydeで90分. 実験 材料 実 験 動 物:静. bufferで. ボ ー ドに 虫 ピ ン で し わ を 生 じ. な い 程 度 に 伸 展 固 定 し,. 実験 材料 お よび方 法. 取 し た 腹 膜 を生. phosphate. の 後1%. 間 固 定 し た .固 定 さ. ル コ ー ル 系 列 に て 脱 水 し,. ア ル コ ー ル 置 換 を 行 な い,臨. 界 点 乾 燥 の 後 に 白 金 パ ラ ジ ュ ー ム 蒸 着 を 施 し, 日 立SSM II.. II型 走 査 電 子 顕 徴 鏡 で 観 察 し た.. BRMの. 1.. 投 与 に よる抗 腫瘍 性 の検 討. BCG接. 種(表‑1). で 洗滌 ・稀 釈 し,腫 瘍 細 胞 浮 遊 液 を作 製 使 用 し た. 表‑1方. こ れ ら の 操 作 は 全 て 無 菌 的 に 行 な い,腫 数 はcrystal. violet染 色 に よ りBurker‑Turk. 実験モ デル:雄DDSマ ウスの腹 部皮下 にEhrlich 腹水癌細 胞6×106個 を移 植. 型 血 球 算 定 板 で 計 数 し た. BCG:日. 本BCG研. 菌 は 一 般 に 溶 解 後,. 実験: BcG投 与(4mg/匹 腹 腔内接 種) A:感 作(‑)+腫 瘍移植 後無処 置(Control) B:〃(‑)+〃 〃3日 目よ り 接種 C:〃(‑)+〃 〃14日 目より 〃 D:〃(+)+〃 〃 無処 置 E:〃(+)+〃 〃3日 目よ り 接種 F:〃(+)+〃 〃14日 目より 〃. 究 所 製 を 使 用 し た. BCG 4℃ の 冷 蔵 庫 に 保 存 す れ ば. 14日 間 程 度 そ の 力 価 は 落 ち な い と い わ れ て い る が,著. 者 ら は 原 則 と し て 使 用前 に 溶 解 作 製 し た. もの を使 用 し た. LMS:協. (感作:腫瘍移植14日前4mg/匹 腹腔内接種). 和 発 酵 よ り提 供 さ れ た も の を使 用 BCG接. し た.. ml/匹. 実 験方 法 I.腹. 常 腹 膜:無. 種 は 全 例 腹 腔 内 接 種 と し, 4mg/0.1. を接 種 した.マ. に 分 け,非. 膜面 浸潤 の 形態 学的 検索. 1.正. 法. 瘍 細胞. 処 置マ ウス をエー テ ル麻 酔. ウ ス を感 作 群 と非 感 作 群. 感 作 群 はA.腫. 腫 瘍 移 植 後3日. 瘍 移 植 後 無 処 置, B.. 目 よ り週2回. の 接 種,. C.腫. 下 に 屠 殺 し,腹 膜 面 を 傷 つ け な い よ う広 く採 取. 移 植 後14日 目 よ り週2回. し,一 部 を 光 学 顕 微 鏡(以. た.感. 作 群 は 腫 瘍 移 植14日 前 にBCG. ml/匹. を 接 種 し, D.感. E.感. 作+腫. 瘍 移 植 後3日. 目 よ り週2回. の 接 種,. F.感. 作+腫. 瘍 移 植 後14日 目 よ り週2回. の 接 種,. の3群. に 分 け,計6群. 下 光 顕 とす る)試 料. に,一. 部 を 走 査 電 子 顕 微 鏡(以. る)試. 料 に 供 し た.. 2.腫. 瘍 細 胞 の 移 植:マ. 104個 のEhrlich癌. 下 走査 電顕 とす. ウ ス 腹 壁 皮 下 に6×. 細 胞 を27ゲ ー ジ鈍 針 を 用 い,. の 接 種,の3群. 瘍. 作+腫. に分 け 4mg/0.1. 瘍 移 植 後 無 処 置,. で 検 索 し た.な. お一 群 の. 腹膜 損 傷や 腹腔 内注 入 を しない よ うに充分 注 意. マ ウ ス 数 は20匹 と し,腫 瘍 移 植 後3.. 7.. し て 移 植 した.移. 14.. 存率 お よ. し た.同. 植 後,経. 日 的 に腫 瘍 径 を計 測. 時 に マ ウ ス を エ ー テ ル 麻 酔 下 に 屠 殺 し,. 腹 膜 面 を 傷 つ け な い よ う に 広 く採 取 し,肉 に 観 察 を 行 な っ た の ち,一. 部 を光 顕 用 に,一. 眼的 部. 学 顕 微 鏡 標 本 作 製 法:採. に て 固 定 後,パ. 無 処 置 時 の マ ウ ス に は 全 てBCG接. 取 した 腹 膜 を. 2.. LMS投. ルマ リン水溶 液. LMSの. ラ フ ィ ン 包 埋 を施 し, 4μ に 薄 切,. ス を5群. 紙 ボ ー ドに 伸 展 固定 し, 10%ホ. 種 回. 数 に よ る機 械 的 刺 激 の 変 化 を 同 じ くす る た め, 種 量 と同量. の 生 理 食 塩 水 を腹 腔 内 に 注 入 し た.. を走 査 電 顕 用 に 供 し た. 3.光. 17. 21. 24. 28日 目 の 腫 瘍 径,生. び 形 態 学 的 変 化 を 観 察 し た 。 ま た, BCG接. 10.. 与(表‑2). 投 与 は 全 例 腹 腔 内 投 与 と し た.マ に 分 け,. I.腫. ウ. 瘍 移 植 後 無 処 置, III..

(3) マ ウ ス 癌 漿 膜 浸 潤 に 対 す るBCG 表‑2. 実 験2. I.. Control. II.. BCG. Levamisol(LMS)投. 4mg/匹. 腫 瘍 移 植14日. 前. 腹 腔内. 〃. 〃3日. 前. 〃. 投 与. IV.. LMS. 1.15mg/kg. 〃. 〃3日. 後 より. 〃. 〃. V.. LMS. 2.0mg/kg. 〃. 〃14日. 後 よ り. 〃. 〃. 10mg/kg/0. .1mlを. 目 よ り週2回. の 投 与,. を 腫 瘍 移 植 後14日 BCG感. V.. 前 に 投 与,. 腫 瘍 移 植 後3日. LMS. 20mg/kg/0.1ml. 目 よ り週2回. 作 群 と 比 較 す る た め,. 0.1ml/匹 た.な. 腫 瘍 移 植3日. 1.15mg/kg/0.1mlを. の 投 与 と し,. II . BCG. 4mg/. を腫 瘍 移 植14日 前 に接 種 し た 群 を 加 え. お,一. 群 の マ ウ ス は20匹 と し,腫 瘍 径,. 生 存 率,平. 均 生 存 日数 お よ び 形 態 学 的 変 化 を観. 察 した.無. 処 置 時 マ ウ ス に はBCG接. 同 様 に, BCG接. 種,. LMS投. 585. 接 種. 10mg/kg. IV. LMS. 効 果 お よび 形態学 的 検 討. 与. III. LMS. LMS. Levamisoleの. 図‑2. 正 常 腹 膜(×15,000). 腹 膜 表 面 は 軽 く波 う ち, 0.6〜1.0μ villiが 散 在 性 に み ら れ た .. のmicro. 種実験 と. 与 と同 量 の 生 理 食. 塩 水 を 腹 腔 内 に 注 入 した. 実 I.腫 1.正. 験. 成. 績. 瘍 の 腹膜 浸潤 の 形態 学的 変化 常 マ ウ ス:光. 顕 で は散 在性 に扁 平 な細. 胞 の 一 層 の 被 覆 が み ら れ,漿. 膜 下 組 織 は 薄 く,. 炎 症 細 胞 浸 潤 は あ ま り認 め られ な か っ た(図‑ 1).走. 査 電 顕 で は 表 面 は 軽 く波 う っ た 様 に み. え,中. 皮細 胞 は辺 縁が 平坦 で中央 部が やや 膨隆. した 楕 円 形 を呈 す る もの が 多 か っ た.そ 境 界 は 一 般 に 明 瞭 で な か っ た.細 径0.6〜1.0μ. のmicrovilliが. の 細胞. 胞表 面に は直. 散 在 性 に,一. 図‑3 対 照 群(腫 ×15,000) microvilliが. 瘍 移 植 後3日. 目,. 散 在性 に み られ た .. 定の. 方 向 を と る こ とな く存 在 して い た(図‑2).. 図‑4. 図‑1 正 常 腹 膜(×100) 腹 膜 表 面 に は 扁平 な細 胞 が 散 在性 にみ られ る.. 対 照 群(10日. 目,. ×400). 腹 膜 直 下 に ま で 腫 瘍 細 胞 は 浸 潤 し,一 腔 内 へ の 露 出 が み ら れ た.. 部で腹.

(4) 586. 西. 原. 幸. 一. 顕 で み る と 中 皮 細 胞 境 界 は 〓 開 し,そ 結 合 は 欠 如 し, basement. れ ぞれの. membraneが. 露 出,. そ の 間 隙 か ら腫 瘍 細 胞 が 出 現 し て 来 た(図‑5, 6).一. 部 で は 腹腔 内に 露 出 し た腫 瘍 細 胞 が分. 裂 を お こ し て い る もの も み ら れ た(図‑7).中 皮 細 胞 は膨 隆 が 一 層 強 くな り,そ の 表 面 のmicro villiは 密 生 し て い る様 に み え た. 14日 目に は 光 顕 で は 腫 瘍 細 胞 の 腹 腔 内 へ の 露 出,す 膜 浸 潤 が 著 明 とな っ た(図‑8).走. な わ ち漿. 査 電 顕 では. 腹 膜表 面に 浸潤 した腫 瘍細 胞 が 中皮細 胞 上 で広 く増 殖 して い た(図‑9). 図‑5. 対 照 群(10日. 目,. 3.. ×6,000). BCG接. 種 マ ウス. 感 作 群 で は 腫 瘍 移 植 後3日. 細 胞 間 隙 よ り 腫 瘍 細 胞 が 露 出.. 目 で は,光. 対 照群 とあ ま り差 を認 め な か っ た.電 膜 表 面 は 軽 く波 う っ て,中. 顕 で は腹. 皮細 胞 の膨 隆 は あ ま. りみ ら れ な い が,そ. の 表 面 のmicrovilliは. 群 に 比 し密 生 し,長. くの び,互. き,網. 対照. い に ま と わ りつ. 目状 を呈 し て い た(図‑10).. microvilliは. 顕 では. 7日 目 で は. そ の 密 度 を増 し,互. いに ま とわ り. つ き網 目状 構 造 が 強 くな り,中 皮 細 胞 表 面 を 被 っ て い た(図‑11).. 10日 目 で は 光 顕 で は 腫 瘍 細. 胞 が 散 在 性 に み ら れ る が,腹. 腔 内へ の 露 出は あ. ま りみ られ な か っ た(図‑12).走. 査 電 顕 では散. 在 性 に 細 胞 境 界 が 〓 開 して い る の が み られ,そ の 間 隙 よ り腫 瘍 細 胞 が 腹 膜 面 に 露 出 し て い る の 図‑6. 対 照 群(10日. 2.対. 照 群 マ ウ ス:マ. れ たEhrlich癌 層,漿. 目, ×6,000). ウス腹 壁皮 下 に移植 さ. 細 胞 は 経 日的 に 増 殖 し,固. 膜 下 組 織 へ と浸 潤 し,約2週. に 達 した.肉. 眼 的 に,腹. 明 度 を 減 じ,次. 有筋. 間 で腹腔 内. 膜 は 正 常 部 と 異 な り透. 第 に 白濁 し て き た.そ. の表面 は. 粗 造 と な り,淡 灰 白 色 調 を帯 び た 小 結 節 が 形 成 さ れ た.腹. 水 は 同 時 期 よ り)認め られ,経. 増 加 し,最 後 に は 血 性 とな っ た.腹 り約3週. 間 以 内 に 全 例 腫 瘍 死 し た.組. は 腫 瘍 移 植 後3日. 日的 に. 水証 明 時 よ 織学的に. 目 で は 正 常 腹 膜 に 比 しあ ま り. 変 化 は 認 め ら れ な か っ た(図‑3). る と 中 皮 細 胞 は 軽 く膨 隆 し,そ. 7日 目 に な の細 胞境 界 は次. 第 に 明 ら か に な っ て きた. microvilliは. 密 な部. が み ら れ た(図‑13).中. 皮 細胞 は全 体 に膨 隆気. 味 で,そ. 短 か くな り,一 部 で 網. のmicrovilliは. 状 構 造 を 残 し て は い るが,. 7日 目 に 比 しや や 疎. に な っ て い る 様 で あ っ た. 14日 目 に は 腫 瘍 細 胞 は 腹 腔 内 に 露 出 し て お り(図‑14),走. 査電 顕 で は. 中 皮 細 胞 の 膨 隆 は 著 明 に な り,腫 瘍 細 胞 の 腹 腔 内 へ の 露 出 も数 多 くみ られ る 様 に な っ た(図‑ 15).. 17日 目 に な る と腫 瘍 細 胞 が 中 皮 細 胞 に 置. きか わ っ た 様 に な り,走 査 電 顕 で も,中 皮 細 胞 が 層 を な し て 増 殖 して い る の が み られ た.一. 出 して い た(図‑16). 非 感 作 群 で は,腫. 瘍 移 植 後3日. 胞 の 軽 度 の 膨 隆 が み ら れ る が,表. 目で は 中 皮 細 面 のmicro. villiは 対 照 群 と 比 して あ ま り変 化 は 認 め ら れ な. と疎 な部 が 混 在 す る よ うに な っ た. 10日 目 の 光. か っ た(図‑17).. 顕 で は 腫 瘍 細 胞 は 腹 膜 直 下 に ま で 浸 潤 し,一 部. 隆 は 強 くな り,そ の 表 面 のmicrovilliは. で 腹 腔 内 へ の 露 出 が み ら れ た(図‑4).走. ち,網. 査電. 部. で 中 皮 細 胞 は 脱 落 し,そ の 直 下 の 結 合 組 織 が 露. 7日 目に な る と 中 皮 細 胞 の 膨. 目状 構 造 を 呈 し て い る が,細. 毛 ば立. 胞境 界 は〓.

(5) マ ウ ス 癌 漿 膜 浸 潤 に 対 す るBCG. Levamisoleの. 効 果 お よび形 態 学的 検 討. 図‑7 対 照 群(10日 目, ×15,000) 腫 瘍 細 胞 が 細 胞 分 裂 を お こ し て い た.. 図‑10 BCG感 作 群(3日 目, ×15,000) microvilliが 密 生 し,網 状 構 造 を 呈 し た.. 図‑8 対 照 群(14日 目, ×400) 腫 瘍 細 胞 が 層 状 を な し,腹 膜 面 を 被 っ て い た.. 図‑11 BCG感 作 群(7日 目, ×15.000) microvilliの 網 目 状 構 造 が 著 明 と な っ た .. 図‑9 対 照 群(14日 目, ×6,000) 多数 の 腫 瘍 細 胞 が 腹 膜 表 面 を 被 っ て い た.. 図‑12. BCG感. 作 群(10日. 目,. ×400). 腹 膜 下 に 散 在 性 に 腫 瘍 細 胞 が み ら れ る.. 587.

(6) 588. 西. 図‑13 BCG感 作 群(10日 目, 腫 瘍 細 胞 が 散 在 性 に み ら れ た. microvilliは 短 か く な っ て い た.. ×6,000). 原. 幸. 一. 図‑16. BCG感. 作 群(17日. 目,. ×6,000). 腫 瘍 細 胞 が 腹 膜 表 面 を被 っ て い た.. 図‑14 BCG感 作 群(14日 目, ×400) 腫 瘍 細 胞 は 著 明 に 浸 潤 し,腹 腔 内 に 露 出 し て い た.. 図‑17 BCG非 感 作 群(3日 目, ×15,000) microvilliは 表 面 に 付 着 し た 様 に み え た.. 図‑15. 図‑18 BCG非 感 作 群(7日 目, ×6,000) microvilliは 毛 ば 立 ち,細 胞 間 隙 よ り腫 瘍 細. BCG感. 作 群(14日. 目,. 中 皮 細 胞 の 膨 隆 は 著 明 と な り,腫 出 が 多 くみ ら れ た.. ×6,000) 瘍細胞の露. 胞 が 露 出..

(7) マ ウ ス 癌 漿 膜 浸 潤 に 対 す るBCG. Levamisoleの. 効 果 お よび形 態学 的 検 討. 589. 図‑19 BCG非 感 作 群(7日 目, ×15,000) microvilliの 毛 ば 立 ち が 著 明 に み ら れ る.. 図‑22 BCG非 感 作 群(10日 腫 瘍 細 胞 の 露 出 が み ら れ た.. 目,. ×15,000). 図‑20 BCG非 感 作 群(10日 腫 瘍 細 胞 が 腹 腔 内 に 露 出.. 図‑23 BCG非 感 作 群(14日 腫 瘍 の 増 殖 が 著 明 に な っ た.. 目,. ×6,000). 目,. ×400). 図‑21 BCG非 感 作 群(10日 目, ×6,000) microvilliは 毛 ば 立 ち,表 面 に へ ば りつ い た. 図‑24 BCG非 感 作 群(14日 目, ×15,000) 腫 瘍 細 胞 表 面 の 偽 足 様 突 起 は 疎 に な り,そ の. 様 に な っ て い た.. 先 端 は 球 形 を 呈 し て い た..

(8) 590. 西. 原. 幸. 一. 図‑25 LMS前 投 与 群(3日 目, ×15,000) 対 照 群 と 比 し て 著 変 を 認 め な か っ た.. 図‑28. 図‑26. LMS前. 投 与 群(7日. 目,. ×15,000). 図‑29. 図‑27. LMS前. 投 与 群(10日. 目,. ×15,000). 細 胞 間 隙 よ り腫 瘍 細 胞 が 露 出.. LMS前. 投 与 群(14日. 目,. ×6,000). 腫 瘍 細 胞 が 表 面 を 被 っ て い た.. LMS前. 投 与 群(17日. 目, 6,000). 図‑30 LMS前 投 与 群(3日 目, ×15,000) microvilliは 短 か く,腹 膜 表 面 全 体 に み られ た ..

(9) マ ウ ス癌 漿 膜 浸 潤 に 対 す るBCG. Levamisoleの. 効果 お よび形 態学 的 検討. 591. 図‑31 LMS後 投 与 群(7日 目, ×15,000) microvilliは 軽 度 の 網 目状 を 呈 して い た.. 図‑34. LMS後. 投 与 群(14日. 目,. ×6,000). 図‑32. 図‑35. LMS後. 投 与 群(14日. 目,. ×6,000). LMS後. 投 与 群(10日. 目,. ×6,000). 腫 瘍 細 胞 が 露 出.. 開 しは じめ,そ い た(図‑18,. の間 隙 か ら腫瘍 細 胞が 露 出 して 19) . 10日 目で は 腫 瘍 細 胞 は 多数. 腹 膜 面 に 露 出 し(図‑20),中 を増 し, microvilliは. 皮細 胞 はそ の膨 隆. 短 か く,表 面 に へ ば りつ. い た 様 に な っ て い た(図‑21,. 22).. 14日 目に は. 残 存 せ る 中 皮 細 胞 は 少 な く,そ の 形 は 紡 錘 形 を 呈 し,膨 隆 は 著 明 と な り,そ. の 表 面 のmicro. villiは 疎 に な っ て い た(図‑23).腹. 膜 表 面 は大. 部 分 腫 瘍 細 胞 に 置 きか わ っ て い た. 腫 瘍 細 胞 の 形 態 は 光 顕 で はBCG接 ま り差 を認 め な か っ た が,走. 種 後 もあ. 査 電 顕 では 対照群. に 見 ら れ た も の に 比 し,変 形 が 強 く,そ の 表 面 図‑33. LMS後. 投 与 群(10日. 目,. 細 胞 間 隙 よ り露 出 した 腫 瘍 細 胞.. ×15,000). に み ら れ た 偽 足 様 突 起 は 疎 に な り,そ の 先 端 は 球 形 を 呈 し て い る も の も み ら れ た(図‑24). 4.. LMS投. 与マウス.

(10) 592. 西 表‑3. 表‑4. 腫 瘍 径BCG接. 原. 幸. 一. 種(非 感 作群). 腫 瘍 径BCG接. 表‑5. 種(感 作群). 腫 瘍 径BCG接. 表‑6. 腫 瘍径LMS投. 被 っ て い た(図‑28,. 種群. 与群. 29).. 腫 瘍 移 植 後 投 与 で は,. 3日 目 で は 対 照 群 と比. し あ ま り変 化 は 認 め ら れ な か っ た(図‑30)。7 腫 瘍 移 植 前 投 与 で は,. 3〜7日. 目まで 中皮 細. 日 目に な る と 中 皮 細 胞 は 軽 度 膨 隆 し,そ. 胞 の 著 明 な変 化 は 認 め られ ず(図‑25,. 26)10. のmicrovilliは. 日 目に な り一 度 に 中 皮 細 胞 は 膨 隆 し,細. 胞境 界. (図‑31).. は 明 瞭 に な っ た.そ て き た(図‑27).. の間 隙 に腫瘍 細 胞 が露 出 し. 14日 目以 降 は 中 皮 細 胞 は 全 く. 脱 落 し,結 合 織 は 露 出,そ. の表 面 を腫瘍 細 胞が. れ,そ (図‑32,. の表 面. 軽 度 の 網 目状 構 造 を呈 し て い た. 10日 目 に は 細 胞 境 界 は 明 瞭 に 認 め ら. の 間 隙 よ り腫 瘍 細 胞 の 露 出 が み ら れ た 33).. 14日 目 に は 大 部 分 の 中 皮 細 胞 は. 脱 落 し,一 部 残 存 した 中 皮 細 胞 で はmicrovilli.

(11) _??_. マ ウ ス 癌 漿 膜 浸 潤 に 対 す るBCG 表‑7. Levamisoleの. 効 果 お よび形 態学 的 検 討. 生 存率 お よ び平 均 生 存 日数 ・BCG 接種群. 593. 表‑9 Effect of levamisole on the function of isolated phagocytes and lymphocytes from compromised hosts. . ncreased By J. Symoens. 1978.. は 短 か く萎 縮 した 様 に み え た.腫 を 被 う よ う に 増 殖 し, fibrin様 い た(図‑34,. 瘍 細 胞は 全面. 物質 が付 着 して. 35) . 17日 目に は14日 目 よ り一 層. 腫 瘍細 胞 の増 殖が 著 明に 認め られた . II. BRM投 1.腫. 与 に よ る抗腫 瘍性 の 検討. 瘍径. 腫 瘍 径 は 長 径+短 a.. BCG接. 径/2を. 種マウス. 非 感 作 群(表‑3)で 無 処 置)は1週 2.7mm, 表‑8. 生 存 率 お よび平 均 生 存 日数 ・LMS 投与群. mmと. と り比 較 し た.. は,. A群(腫. 目9.5±1.4mm,. 2週 目15.2±. 3週 目22.4±3.3mm,. 4週. 目27.8±4.9. 経 日的 に 腫 瘍 は 増 殖 し た . B群(移. 3日 目 よ り接 種)は8.3±1.4mm, 17.8±3.3mm, す が, 1週 A群. 瘍 移植 後. A群. 19.0±4.2mmと. 増 殖 傾 向 を示. に 比 し腫 瘍 増 殖 傾 向 は ゆ る や か で,. 目 に は は や く も 差 が み ら れ,. 3週. と の 間 に 有 意 差 を 認 め た(P<0. (移 植 後14日 ±1.6mm, A・B群. 植後. 13.1±2.4mm,. 目よ りは .05).. C群. 目 よ り接 種)は9.5±1.1mm, 22.3±3.3mm,. 16.1. 24.3±1.6mmで,. の 中 間 の 経 過 を 示 し た . 2週. 群 と 同 様 な 増 殖 傾 向 を 示 し た が, 群 と の 間 に や や 差 が 生 じ, 開 い た(p<0.1).. B群. 目 ま で はA. 4週. 3週. 目 で はA. 目に は そ の 差 は. と 比 較 す る と,. に は は や く も 差 が 認 め ら れ,. 4週. 1週. 目. 目 に な る と有. 意 の 差 が 生 じ た(P<0.05). 感 作 群(表‑4)で. は,. 植 後 無 処 置)は1週 ±1.0mm,. 3週. ±1.2mm,. E群(感. は6.6±1.3mm, 17.9±2.8mm, 接 種)は8.1±1.6mm,. D群(感. 目6.3±1.4mm, 目17.9±1.6mm, 作+移. 植 後3日. 10.6±2.1mm, F群(感. 作+移. 作+腫. 瘍 移. 2週. 目10.8. 4週. 目20.9. 目 よ り 接 種) 14.7±2.3mm,. 植 後14日. 11.7±2.5mm,. 目よ り 16 .2±.

(12) 594. 西. 2.2mm,. 18.4±1.9mmで. あ っ た.感. 原. 作群 は 非. 感 作 群 に 比 し全 て に 腫 瘍 の 増 殖 抑 制 効 果 が 認 め ら れ た(表‑5).ま て は1週. た,. はA・C群. に 対 し. 目 よ り 有 意 差 を 認 め(p<0.05),. に 対 し て は3週 4週. D群. B群. 群 と の 間 に は2週. に 比 し増 大 し た.. 目 ま で 差 を 認 め な い が,. は 増 大 し た. め な い が,. F群 4週. <0.05).. と の 間 に は3週. E. 3週. 目 以 降 に な る と 有 意 差 を 生 じ(p<0.05),腫. 瘍. 目 まで差 を認. はA・C群. に 対 し1週. で あ っ た.. B群 は31日(23.3±5.4),. 日(25.4±6.2)で. F群 は35日(22.0±6.7)で,. D・E群. b.. LMS投. はA群. に. 与 マ ウ ス(表‑8). I群 は 最 長 生 存 日数42日(平 あ っ た.. 目 よ り全 経. 均30.2±6.6)で. II群 は49日(37.9±6.3),. (31.6±7.2),. 群, LMS群. III群は45日. IV群 は49日(35.1±9.1),. 共 に 最 長 生 存 日数,平. と の 間 に は3週. 生 存 率 全 て に 高 値 を 示 し た が,そ. 目 ま で 有 意 差 を 認 め た が,. 4週. 目に な る と差 は. BCG接. とは 全 経 過 を通 じ あ ま り差. V群 は. あ っ た.対 照 群 に 比 しBCG. B群. F群. D. E群 は42日(27.1±8,6),. 過 を 通 じ 有 意 差 を 認 め た.. 認 め な か っ た.. C群 は38. あ ま り差 は 認 め な か っ た.. 群 は42日(25.9±7.9),. 45日(34.4±6.7)で. 目 に な る と 有 意 差 を 生 じ た(p. E群. 一. 比 し生 存 日数 の 延 長 を 認 め た.. 目 ま で あ ま り 差 を 認 め な い が,. 目 に な る と 腫 瘍 径 はB群. 幸. 種 が 良 く, LMS投. 均 生 存 日数, の うち で も. 与群 では腫 瘍移 植 後. 3日 目 よ りの 投 与 群 が 一 番 生 存 日数 が 長 か っ た.. は 生 じ な か っ た. b.. LMS投. I群(腫. 考. 与 マ ウ ス(表‑6) 瘍 移 植 後 無 処 置)は1週. 目3.9±0.9. mm,. 2週. 目12.7±2.8mm,. 3週. 目16.9±3.4. mm,. 4週. 目19.1±3.7mm,. 5週. 目18.7±3.2. mmで,腫. 瘍 は 経 日 的 に 増 大 し た.. 接 種)は3.3±0.9mm, mm, 植3日. 12.5±5.8mm,. 前10mg/kg/0.0ml投. 9.4±1.9mm, 14.2±0.6mm,. IV群(移. /kg/0.1ml投. V群(移. 植 後14日. 16.4±6.9mm, に 対 し2週. 査 電 顕 で はBuck9),金. し,走 査 電 顕 を使 用 し て の 癌 細 胞 の 漿 膜 面 へ の. の み で あ る.金. に 対 し て も2週 III群 に 対. III群 はI・IV・V群. と し, 1)癌 細 胞 に よ る 物 理 的 圧 迫 に よ っ て 漿 膜. 胞 の 脱 落, 3)細 胞 間 隙 お よ び 欠 損 部 か らの 癌 細. は 同 じ 様 な 腫 瘍 増 大 傾 向 を 示 し,. I群. か し, BCG で は 腫. い には腫 瘍 の. 胞 の 露 出 の3つ. 日的 な 観 察 は な さ れ て い な い.著. 者 は経 日的な. 動 物 腸 管 粘 膜 下 に 腫 瘍 を移 植 す る こ とが. 困 難 な た め,腹. BCG接. て,皮 均24.4±5.2). か し,. 漿 膜浸 潤 を観 察す るため以 下 の モデ ル を考案 し. 均 生 存 日数 お よ び最 長 生 存 日数 種 マ ウ ス(表‑7). の 過 程 を考 え て い る.し. こ れ は 経 過 の 一 断 面 を み て い る の み で あ り,経. た.小. 消 失 を み た も の が あ っ た.. は 最 長 生 存 日 数31日(平. 島12)らの 研 究. 島 ら は 人 の 胃 癌 手 術 標 本 を材 料. 細 胞 を 押 し上 げ, 2)漿 膜 細 胞 間 の 離 開 や 漿 膜 細. 目 よ り 有 意 差 を 認 め た(p<0.05).. LMS群. 島10),. 藤4),郡 家5)ら が 行 な っ て い る.し か. 浸 潤 ・露 出 を 観 察 し た 研 究 は,金. IV・V群. 瘍 の 縮 少 を 示 す も の が み ら れ,つ. A群. 林3), Jones8)が,走 喜 安11),工. II群. 過 電 子 顕 微 鏡 で はBirbeck2),岡. 目 よ り全 経 過 中 有 意 差 を認 め. 群 が 全 例 腫 瘍 死 し た の に 対 し,. a.. 膜播種 に. 村 上7)が,透. 14.9±4.4mm,. と の 間 に も 有 意 差 を 認 め な か っ た.し. 2.平. 落 過程 を. た,. し て は 差 を 認 め な か っ た.. IV・V群. 走 査 電 顕 を使 用 し,癌 細 胞 の 露 出,脱 観 察 し た研 究 は あ ま りみ ら れ な い.腹. つ い て の 形 態 学 的 観 察 は 光 顕 で はWheatly6),. 与). あ っ た.. の. 確 認 に は 光 学 的 観 察 が な さ れ て い る の み で あ る.. 目 よ り1.15mg. 目 よ り 有 意 差 を 認 め た が(p<0.05),. に 対 し2週. か に 予 後 を左 右 す る重 要 な 因 子 で あ る が,そ. 目 よ り2.0mg/kg/0.1ml投. 14.2±9.5mmで. た(p<0.05).ま. こ の 漿 膜 面 に お け る癌 細 胞 の 露 出 の 有 無 は 明 ら. III群(移. 16.8±4.1mm,. 11.4±2.3mm,. 移. 10.8±2.6. 11.8±1.9mm,. 16.3±2.8mm,. は3.8±1.0mm,. はI群. 植 後3日. 細胞 が漿 膜 面. 膜 面 で の 着 床 ・増 殖 を来 た す 過 程 が 考 え られ る1).. 11.9±3.4mm,. 与)は3.3±1.0mm,. 14.4±1.5mm,. 腹 膜 播 種 の 成 立 機 序 と し て,癌. 与)は4.0±0.7mm,. 12.1±2.4mm,. 膜 浸潤 に つ いて. へ 露 出 し,腹 腔 内 へ の 脱 落 をお こ し た 後,転. II群(BCG. 7.9±2.0mm,. 11.4±4.2mm,. I.漿. 案. 壁 を腸 管 に,腹. 膜 を漿 膜 に み た. 下 に 腫 瘍 細 胞 を 移 植 す る こ と に よ り,経. 日的 変 化 を 観 察 す る こ とに 成 功 した.そ. の 結 果,.

(13) マ ウ ス 癌 漿 膜 浸 潤 に 対 す るBCG. Levamisoleの. 効 果お よび形 態学 的 検討. 595. 腫 瘍 細 胞 が 漿 膜 面 へ 露 出 す る 過 程 は まず 漿 膜 細. 瘍 の 増 殖 中 に や は り網 内 系 機 能 の 亢 進 が み られ. 胞 の 膨 隆 が 起 こ り,次 い で 漿 膜 細 胞 間 の 〓 開 が. る とい う現 象 とが 相 つ い で 発 見 さ れ29),両 者 の. み ら れ,癌. 細 胞 が そ の 〓 開 部 よ り腹 腔 内 へ 露 出. して き た.そ. 関 連 が 注 目 され た.近. 年 に な り, BCGの. 抗腫 瘍. 膜 面 での 増殖 お よび 腹腔. 性 は 直 接 腫 瘍 細 胞 に 対 し て 増 殖 阻 止 的 な い し細. 内 へ の 癌 細 胞 の 遊 離 を来 た し,腹 水 の 出 現 と共. 胞 破 壊 的 に 働 く もの で は な く,す べ て 宿 主 の 反. に 他 の 部 の 腹 膜 へ の 着 床(腹. 応 を 媒 介 と して 働 くこ とが 知 ら れ て き た18〜30).. た.し. の 後,腹. 膜 播 種)が. み られ. か し,金 島 ら の い う漿 膜 細 胞 の 脱 落 は 癌. 細 胞 が 腹 膜 露 出 した 早 期 に は 認 め ら れ ず,腹. 膜. 面 で 癌 細 胞 が 増 殖 し た 時 期 に は 観 察 され た. 腹 膜 細 胞 表 面 のmicrovilliの に よ るOdor13),. Fukata14),の. 癌 の 免 疫 療 法 の う ち, BCGは. 宿主の免疫系 を. 刺 激 し,腫 瘍 に 対 して 抵 抗 性 を 賦 与 させ る,い わ ゆ る 非 特 異 的 免 疫 療 法 と して 最 も 多 く使 用 さ. 観 察 は透 過 型電 顕 報 告 が あ り,一. れ て い る. BCGが し, cytoxtaticあ. 方 走 査 電 顕 に よ る 詳 細 な研 究 はAndrews15),工. gesを. 藤16)の 報 告 が あ る.こ. に お い て,. れ ら に よ れ ばmicrovolli. 強 くMacrophageを る い はcytotoxic. 動 員 し う る こ とや,あ. 活性 化 macropha. る抗 原 に よ る感 作. T細 胞 を活 性 化 し,細. 胞性 免疫 を誘. は 腹 腔 内 の 部 位 に よ り差 が あ り, Andrewsは3. 導 す るadjuvant活. 群 に 分 け,グ. 側 腹 膜,膀. に され22,23),非 特 異 的 に か つ 特 異 的 に も抗 腫 瘍. ル ー プIIは 肝. 免 疫 導 入 に作 用 す る こ とが 明 らか に され て い. ル ー プIは. 後 腹 膜,壁. 胱 が 属 し, 10μ2中250本 臓 表 面,腸. 以 内,グ. 漿 膜 が 属 し, 250〜380本,グ. IIIは横 隔 膜,脾. ルー プ. 臓 表 面 が 属 し, 600本 以 内 で あ っ. 性 を もつ こ と な ど が 明 ら か. る20,21),し か し,そ の 抗 腫 瘍 性 賦 与 の 機 構 に お い て も, BCG療. 法 の有 効 な対 象 となる腫 瘍 の. た と報 告 し,工 藤 も 同 様 の 結 果 で あ っ た と述 べ. 種 類, BCG投. て い る.著. もか か わ ら ず 意 外 に わ か っ て い な い こ とが 多 い.. 者 が 観 察 した 正 常 腹 膜 は 壁 側 腹 膜 で. あ り, Andrewsら. の グ ル ー プIに. 所 見 で あ っ た.腹. 属 し,同 様 の. 膜 播 種 の 観 察 に よ るmicro. villiの 変 化 は あ ま り言 及 さ れ て お らず,ま. ま た,癌. 与 の 時 期,量. な ど 多 くの 報 告 に. の 非 特 異 的 免 疫 療 法 に お い て, BCG. は 主 と して 経 皮 的 に 皮 内 注 射,乱 たそ. 刺 法 に よっ て. 用 い ら れ て お り,腹 腔 ・胸 腔 内 な どへ の 注 入 法. の 役 割 も不 明 で あ る.著. 者 の 実 験 で は, BCG. に よ る報 告 は 少 な い. Rapp24)ら. 接 種 に よ りmicrovilliは. 毛 ば 立 ち,密. 度 の 増 加,. ば, BCGの. れ はBCG. 内 あ るいは腫 瘍近 傍 に接種 す る方が腫 瘍 縮 少効. 網 目状 構 造 な ど の 変 化 が み ら れ た.こ. 非 接 種 対 照 群 で は み ら れ な い もの で, BCGに る 作 用 か,接. 種 回数 に よ る機械 的刺 激 に対 す る. 反 応 で あ る の か 決 定 は さ れ な い が,対 生 理 食塩 水 をBCG接 い る た め,機 く, BCGに. よ. 照群 には. 種 回 数 と同 じに 投 与 して. 械 的刺 激 に よる変 化 とは 考 えに く よ る 直 接 作 用 と考 え て い る. LMS. 投 与 に よ っ て も, microvilliの るが, BCG接. 変 化 は 認 め られ. 種 に よ る変 化 程 強 くは なか っ た.こ. のmicrovilliの. 変 化 が 漿 膜 細 胞 の 結 合 を幾 分 強め,. 果 が 強 くみ ら れ て い る.徳 永 ・高 橋21)ら はBCG 使 用 に よ る腫 瘍 の 増 殖 を 経 日的 に 病 理 学 的 に 検 索 し た 実 験 で,腫. 胞 の 著 明 な 浸 潤 集 積 が 観 察 さ れ,そ. 察 し,こ. 索 す る た め に,あ. 果,光. あ る. BCGを. 腫 瘍 の予 防や 治療 に役 立 て よ う. と い う試 み は す で に1950年 代 か ら 活 発 に 行 な わ れ て き た.そ. の 発 端 はBCG接. の 網 内 系 機 能 が 亢 進 し,非. 種 に伴 って生体 特 異的 に微 生物 の感. 染 に 対 し抵 抗 が 高 ま る とい う現 象 と17),移 植 腫. れに 伴 って. れ を 「巻 き込 み 効 果 」 と表 現 し て い る.. 著 者 は癌 の 漿 膜 浸 潤 に 対 す るBCGの. II. BCG接. 種群. 多. 腫 瘍 組 織 が 漸 次 壊 死 変 性 に 陥 っ て ゆ く過 程 を 観. いBCGの. 周 知 の よ う に 弱 毒 の ウ シ型 結 核 菌 で. 瘍 内 や そ の 周 辺 のBCGが. 数 認 め ら れ る部 位 に は 速 か に 好 中球 と大 単 核 細. 癌 細 胞 が 浸 潤 す るの を防 いで い る様 に 考 え られ た.. BCGは. の 実験 に よれ. よ うな非 特 異 的 免疫 刺 激剤 は腫 瘍. 効果 を検. ま り一 般 的 に 用 い られ て い な. 腹 腔 内接 種 に よ り検 索 し た .そ の 結. 顕 で は 明 瞭 な 「巻 き込 み 効 果 」 は み ら れ. なか っ た が,腫. 瘍 周 囲 に は リン パ 球 ・好 中 球 を. 主 と した 細 胞 浸 潤 が み ら れ,日. が た つ に つ れ,. 腫 瘍 中 心 部 は 壊 死 に 陥 っ て い る の が 観 察 さ れ た. これ は 徳 永 ・高 橋 らの 実 験 と 同 じ結 果 と考 え ら れ, BCGの. 腹 腔 内 接 種 に よ っ て も腫 瘍 内 接 種. と 同 様 の 効 果 が あ る も の と考 え る. BCGの. 感作.

(14) 596. 西. に つ い て は,徳. 永20)ら は 同 種 腫 瘍S180を. 正 常 マ ウ ス 皮 下 に106個. 原 用 い,. の腫 瘍細 胞 を移 植す る. 幸. 一. 細 胞 性 免 疫 能 が 低 下 した 状 態 へLMSを る と, E‑rosett. forming. cellが. 投与す. 増 加 し た り,. と50日 で 全 例 死 亡 し,腫 瘍 の 大 き さ も増 大 す る. PPD皮. が,マ. 能 は 賦 活 さ れ る との 報 告 は 多 い34〜36).一方,正. ウ ス をBCGで. 感 作 して お く と腫 瘍 の 増. 大 は 若 干 抑 制 され る.し 腫 瘍 死 す る.一. 方,感. か し腫 瘍 は 全 例 生 着 し,. 作 マ ウ ス に 腫 瘍 とBCG. 膚 試 験 が 陽 性 に な っ た り して 細 胞 性 免 疫. 常 免 疫 状 態 にLMSを. 投 与 して も細 胞 性 免 疫 能. に は 影 響 し な い と さ れ て い る.ま. た,担. を 混 ぜ た もの を移 植 す る と腫 瘍 の 生 着 は 阻 止 さ. に お い て,腫. れ る との 結 果 を報 告 し て い る.著. の で は 以 後 の 腫 瘍 増 殖 に 何 ら 影 響 を 与 え ず,む. 者 の実 験 で も. 瘍 移 植 直 後 か らLMSを. 癌 動物. 投 与 した. 腫 瘍 は 移 植 後 経 日的 に 増 大 し,全 例 腫 瘍 死 し た.. し ろ 腫 瘍 の 増 殖 を促 す 傾 向 が あ るが,腫. BCG感. 後 数 日た っ て 腫 瘍 が 生 着 増 殖 し は じめ る 時 期 か. 作 群 で は腫 瘍 の生 着 は阻 止で きなか っ. た が 増 殖 抑 制 は み られ,特 目 よ りのBCG再 み ら れ,感. に 感 作+移. 植 後3日. 接 種 群 に 増 殖 抑 制 が 最 も強 く. 作 の み,感. 作+移. 再 接 種 群 の 順 で あ っ た.こ. 植 後14日 目 よ りの れ は徳 永 らの実 験 と. らLMSを. 投 与 す る な ら単 独 で 使 用 し て も抗 腫. 瘍 性 に 働 く と い う報 告 が あ る37,42,44,45).折 田 ら37) は 自然 発 生 乳 癌 マ ウ ス とMH134肝 ウ ス を 使 っ た 実 験 で,自. 異 な り腹 腔 内 接 種 で あ る た め,腫 瘍 細 胞 とBCG. にLMSを. の 混 合 移 植 に よ る もの 程 強 く リ ン パ 球 ・大 単 核. め12例 中8例. 球 の 集 合 が み ら れ ず,腫. MH134肝. 瘍 細 胞 に 対 す る影 響 が. 小 さ か っ た も の と 考 え る.非 腫 瘍 移 植 後3日. 目 よ りの 接 種 群 が 最 も強 く腫 瘍. 増 殖 抑 制 を 示 し た.こ. れ らの 実 験 よ りBCGの. 抗 腫 瘍 効 果 発 現 ま で に は,感 に 約2週. 感作群 ではや は り. 作 群 ・非 感 作 群 共. 間程 度 の 日数 が 必 要 と考 え られ,田 中26). ら の 感 作 時 期 を 検 索 す る実 験 と同様 の 結 果 を得 た. III LMS投. 与群 元 来,線. 虫 の駆 虫剤 として開. 発 さ れ た 薬 剤 で あ る. Renouxら31)に. よ り初 め. て抗 腫 瘍 効 果 を もた らす 薬 剤 で あ る こ とが 見 い 出 さ れ た. LMSはL‑2, nylimidazo〔2,. 3, 5, 6, tetrahydro‑6‑phe. 1‑6)thiazole. hydrochloride. の 構 造 式 を も ち,分 子 量 が240.75の 結 晶 状 粉 末 で 水 溶 性,酸 Symoens32)ら. 安 定 な 白色. 性 で 安 定 な もの で あ る.. に よれ ばLMSはphagocytesや. Lymphocytesに. 対 し表‑9の. 然発 生乳 癌 担癌 マ ウ ス を含. に 腫 瘍 の 増 殖 抑 制 が み られ,ま. た. 細 胞 癌 担 癌 マ ウ ス に お い て は,腫. 瘍. 移 植 後10日 目 よ りLMSの. 投 与 に よ って腫瘍 の. 完 全 退 縮 を 含 め10例 中5例. に腫 瘍 の 増 殖 抑 制 が. み られ た こ と を報 告 して い る.ま. たFidlex. &. Spitler38)は マ ウ スへ 同 系 腫 瘍 を静 注 す る1日 前 にLMS12mg/kgを. 腹 腔 内 投 与 し て お く と,有. 意 に 肺 転 移 の 頻 度 が 低 下 し た が,腫 前 にLMSを. 瘍 移 植 の3. 投 与 し て お く とか え っ. て 肺 転 移 は 増 加 した こ と を報 告 して い る.小 野 ら39)は担 癌 マ ウ ス の 免 疫 応 答 に お よ ぼ すLMS の 影 響 を観 察 し, LMSの (antibody‑dependent. 投 与 に よ りADCC cellular cytotoxicity),. MICC(mitogen‑induced. cellular cytotoxicity). 活 性 の 上 昇 が さ らに 増 強 され る こ と を観 察 し, ま た 腫 瘍 を 切 除 す れ ばLMSを CC,. 如 き作 用 が あ ると. 細胞 移植 マ. 投 与 す る と腫 瘍 の 完 全 退 縮1例. ま た は5日. Levamisoleは. 瘍 移植. MICC等. 投 与 して もAD. に 何 ら影 響 が み られ な か っ た こ と. を報 告 し て い る.最 近 で はLMS投. 与 に よ り,. い わ れ,特. に細 胞性 免疫能 が 低下 して いる状 態. イ ン ター フ ェ ロ ン 誘 起 能 作 用40)や ヒ ト血 清 補 体. でLMSを. 投 与 す る と, T細 胞 ・外 核 白 血 球 ・. 価 上 昇 作 用41)がみ ら れ た こ とが 報 告 され て い る.. 大 食 細 胞 のcyclic. GHPの. 濃 度 が 上 昇 し,そ れ. ら の 細 胞 の 増 殖 や 活 性 が 亢 進 し,細 が 賦 活,正 mitogenに forming. 常 化 さ れ る.こ. 胞性 免疫 能. の 効果 は リンパ球 の. 対 す る 幼 若 化 反 応 の 増 強, E‑rosett cellの 増 加43), PPDやDNCB反. の 増 強 等 で 示 さ れ て い る.ま. た, LMSの. が,腫. 瘍 増 殖 に 対 し腫 瘍 移 植 前 投 与 お よ び 腫 瘍. 移 植 後3日. 目 よ りの 投 与 で は あ ま り効 果 は 認 め. ら れ な い が,腫. 応31). 瘍 増 殖 時)で. 細 胞. 完 全 退 縮 も3例. 性 免疫能 へ 及 ぼす 影響 は宿 主 の細 胞性 免疫 の 状 態 に 左 右 さ れ る と され,手. 著 者 の 実 験 で は 免疫 学 的 検 索 は 行 な っ て い な い. 術 後や 坦癌 宿主 な ど. BCG接. 瘍 移 植 後14日 目 よ りの 投 与(腫. は4週. 目頃 よ り腫 瘍 退 縮 が み られ,. に み られ た.. 種 に 比 して腫 瘍 増 殖抑 制効 果 は 強 く. 認 め られ な い が, LMS単. 独 投 与 に よ っ て もあ.

(15) マ ウ ス 癌 漿 膜 浸 潤 に 対 す るBCG る 程 度 の 増 殖 抑 制 効 果 が み られ,腫 前 に10mg/kgの. Levamisoleの. 瘍 移 植3日. 多量 の 投 与 に よ りBCG接. し て い る が,癌. 種. 群 に 近 い 増 殖 抑 制 効 果 が み られ た が,全. 効 果 お よび 形態 学 的検 討. れ た.抗. 例 腫瘍. 細 胞の 浸 潤増 殖 が高度 に認 め ら. 腫 瘍効 果 は 感作群 が 非 感作 群 に比 して. 腫 瘍 径,最. 死 し,腫 瘍 の 退 縮 は み られ な か っ た.. 長 生 存 日数,平. 全 て に 良 く,特. こ れ は 正 常 状 態 ま た は 担 癌 早 期 にLMSを. 投. の 週2回. 与 し た の で は 以 後 の 腫 瘍 増 殖 ・延 命 に あ ま り効 果 な く,腫 瘍 が 生 着 増 殖 して か らLMSを. 5.. 597. に 感 作+腫. 均 生 存 日数,生 瘍 移 植 後3日. 存率 目よ り. 接 種 群 が 一 番効 果 的 で あ っ た.. LMS投. 与 で は 腫 瘍 移 植 後7日. 目 までは. 投与. あ ま り変 化 は 認 め られ な い が, 10日 目に な り腫. す れ ば 抗 腫 瘍 性 に 働 くこ と を示 唆 し て い る も の. 瘍 は 腹 膜 面 に 露 出 し, 14日 目以 降 で は 腹 膜 全 面. と 考 え る.. を腫 瘍 細 胞 が 被 う よ う に な っ て い た. BCG群 結. Ehrlich腹. 語. に 比 しmicrovilliの. く認 め られ な か っ た が,対. 水 癌 細 胞 を用 い,マ. ウ スにお け る. microvilliの. 変 化 は あ ま り強. 照群 に比 してや は り. 密 度 が 増 加 し て い た.抗. 腫 瘍効 果. 実 験 的 漿 膜 浸 潤 モ デ ル を作 製 し,そ の 腹 膜 面 に. はBCG程. お け る 癌 細 胞 浸 潤 過 程 を経 日的 に 観 察 し た.さ. 後14日 目 よ りの 投 与 群 で 腫 瘍 の 退 縮 が み ら れ 完. らにBCG,. 全 退 縮 も3例. LMSを. マ ウ ス 腹 腔 内 に 注 入 し,そ. の 抗 腫 瘍 効 果 を検 索 し た. 1.. Ehrlich癌. 強 く認 め られ な か っ た が,腫. 瘍移 植. に み ら れ た.. 以 上 よ り,癌 細 胞 の 漿 膜 浸 潤 は ま ず 漿 膜 細 胞. 細 胞 移 植 後3日. 目までは 腹膜. 間 が 癌 細 胞 の 物 理 的 圧 迫 に よ っ て 〓 開 を 来 た し,. の 変 化 は あ ま り認 め な か っ た が,. 7日 目に な り. そ の 間 隙 よ り腹 腔 内 に 露 出 し て 来 る過 程 が 観 察. 腹 膜 細 胞 の 軽 度 の 膨 隆 が み られ,そ. の細 胞 間隙. さ れ た. BCG投. の 〓 開 が み られ た. 2.. 種 に よ り,形 態 学 的 に は 腹 膜 表. 面 のmicrovilliの. 10日 目に な り腹 膜 細 胞 は 著 明 に 膨 隆 し,. そ の 細 胞 間 隙 の 〓 開 は 高 度 に な っ た.そ. れ,細. の〓 開. 目状 構 造 が み ら. 胞 間 の 結 合 を強 く して い る様 に 考 え ら れ. た. BCGの. 部 よ り腫 瘍 細 胞 の 露 出 が 認 め ら れ た.. 毛 ば 立 ち,網. 抗 腫 瘍 効 果 は 腫 瘍 径,生. 存率 等 の. 検 索 で 腹 腔 内 接 種 で も 有 効 と考 え られ た. LMS. 3.. 14日 目に な り腹 膜 表 面 は 腫 瘍 細 胞 で 被 わ. 投 与 で はBCG程. れ,一. 部 では 腹膜 細 胞が 脱落 して いるの が認 め. 腫 瘍 増 殖 時 よ りの 投 与 では 腫 瘍 の退 縮 が み られ た.. 強 く抗 腫 瘍 効 果 は み られ な いが,. ら れ た. 4.. BCG感. 作 を 行 な う と腫 瘍 移 植 後7日. に は 腹 膜 細 胞 表 面 のmicrovilliは し,毛. 目. 稿 を終 る に臨 み,御 指 導,御 校 閲 を賜 わ りま した. その密度 を増. 折 田 薫 三教 授 に感 謝 致 します.さ. ば 立 ち ・網 目状 構 造 を 呈 し,腹 膜 細 胞 間. の 〓 開 は み ら れ ず, microvilliの. 力 い た だ き ま した川崎 医科 大 学 附 属 川 崎病 院病 理 部. 変化 が腹 膜 細. 門. 胞 間 の 結 合 に 関 与 し て い る 様 に 考 え ら れ た. 10 日 目 で はmicrovilliの い が,細. 変 化 は7日. (本研 究 の 一 部 は 昭和55年 度 第39回 日本 癌 学 会 お. 胞 間 隙 よ り腫 瘍 細 胞 が 露 出 し て い る の. よび 昭和56年 第9回BCG免. 2.. 満 正,大. 35,. 385‑390,. Birbeck, mor cells. 山. 満,中. 島 聡 総,大. 橋 一 郎,西. 疫 療 法研 究 会 に お い て. 発 表 した.). 文 西. 伊 藤慈 秀 教 授 に 感謝 す る とと もに,研 究 室 の 諸. 先 生,諸 嬢 お よび上 平 正 子 氏 に 感 謝 致 します.. 目と変 わ らな. が 認 め ら れ た. 14日 目 以 降 で は 腹 膜 細 胞 は 残 存. 1.. らに 御教 示,御 協. 献 俣 嘉 人,坂. 元 五 偉:癌. 性 腹 膜 炎(播. 種)の. 発 生 病 理.外. 科,. 1994.. M. S. C. and Wheatly,. D. N.:. into the abdominal. wall.. An Electron Cancer. Microscopic. Study. Res. 25, 490-497,. 1965.. 3.. 岡 林 弘 毅:癌. の 腹 膜 播 種 の 成 立 機 序 に 関 す る実 験 的 研 究.岡. 4.. 工 藤 浩 史:腹. 水 肝 癌 細 胞AH100B移. 山 医 会 誌,. of the Invasion. 90,. 1275‑1288,. of Ascites. tu. 1978.. 植 ラ ッ トに お け る 実 験 的 腹 膜 播 種 の 走 査 電 顕 的 観 察.日. 外 会 誌,. 80..

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(18) 600. 西. Effect. of BCG and of cancer:. 原. 幸. Levamisole experimental Koichi. The First Department. 一. on peritoneal study. invasion. in mice.. NISHIHARA. of Surgery, Okayama. University. Medical School, Okayama (Director:. Prof.. K. Orita). An insight into the mechanism of cancer invasion through the serosa of digestive organs has not been obtained since an adequate experimental model has not been found. In this report, the mouse abdominal wall was considered as intestinal wall and the in vasive pattern of cancer cells into the peritoneum was examined morphologically by means of scanning election microscopy (SEM). The effects of BCG and Levamisole (LMS) on the invasion and growth of cancer were also studied. When Ehrlich ascites tumor cells were implanted into the subcutaneous layer of the abdominal wall, the meso thelial cells became round, and the intercellular space expanded 7 days after the implan tation. The tumor cells invaded the intercellular space by the 10th day. The meso thelial microvilli became dence and formed a meshwork 7 days after the tumor implan tation in combination with an interperitoneal injection of BCG, resulting in firm inter cellular binding. The condition was much more obvious on the 10th day. The enhance ment of intercellular binding by BCG may play a role in preventing peritoneal invasion. Administering BCG before tumor implantation was better in preventing than administer ing it after the implantation. The most effective way was to administer BCG before the implantation, followed by two times a week from the 3rd day after the implantation. When LMS was used, the microvilli became quite dence, but not as much as with BCG. With administration of LMS from the 14th day after tumor implantation regression of tumor growth occurred, although the efficacy of LMS was less than that of BCG..

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