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言語進化論のためのフレームワーク オーガナイザー:呉羽 真(京都大学)

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Academic year: 2021

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言語進化論のためのフレームワーク

オーガナイザー:呉羽 真(京都大学)

提題者:三木那由他(京都大学)、呉羽 真、加地仁保子(京都大学)

言語学の誕生以来タブー視されていた「言語の起源」の探求が、この20年間に復興 してきている。しかし、よく言われるように、言語には、化石のように、その起源を 直接的に示す証拠はない。言語進化論においてわれわれにできることは、依然として、

間接的なデータに基づいてよくできたシナリオを描いてみせる、ということ以上では ない。近年様々な分野から挙げられている豊富なデータは、必ずしもこのテーマに関 する議論を収拾する方向に向かっているようには思われない。

こうした状況下にあって重要なことは、「言語は何のために進化したか」といった検 証不可能な問題について徒に思弁を費やすよりは、こうした提案の前提になっている、

各分野(言語学、心理学、神経生物学、遺伝生物学、進化生物学など)における理論 的枠組みを比較検討し、他分野における枠組みとの接合の可能性を探る、という方向 にある。このように見るならば、言語進化に関する諸説は、その枠組みから、以下三 つの代表的な立場に分類することができるだろう。

(1) 言語は非適応的な生物学的(遺伝的)進化の産物である(Chomskyなど) (2) 言語は自然選択による適応的な生物学的進化の産物である(PinkerJackendoff など)。

(3) 言語は(生物学的進化に加えて)文化的進化の産物である(Tomaselloなど) 本ワークショップは、言語進化に関する議論を「おとぎ話」にしないために、対立 する諸説の各分野における理論的枠組みを整理し、実質的な対立点を検討することを 通して、経験的探求への道を拓くことを目指す。各提題者は、それぞれ言語理論、発 達理論、進化理論に関して、それぞれの説において採用されている枠組みを取り上げ る。

参照

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