地理歴史部会
「わかる授業で生徒の生きる力をはぐくむ地歴融合による立体的授業の考察」
研究 主題
-観 点別 学習 状 況の 評 価と 生徒 に よる 授業 評 価を 生 かし た個 に 応じ た指 導 の工 夫 -
研究の 概要
現 代 社会 の 課 題 に 対し て 、 自 ら 問題 の 所 在 に 気 付 き、 資 料 を 活用 し 、 主 体 的に 判 断し 、 問 題 を 解決 す る 資 質 や能 力 を 育 て るた め に 、 世 界 史 、日 本 史 、 地理 を 融 合 さ せた 授 業に つ い て 検 討・ 考 察 し た 。ま た 、 観 点 別学 習 状 況 の 評 価 を充 実 さ せ ると と も に 、 生徒 に よる 授 業 評価 の項 目 を工 夫す る こと で 「わ かる 授業 」 を実 現す る 工夫 に つい ても 考 察し た。、
Ⅰ 研 究の目的
新 し い高 等 学 校 学 習 指 導要 領 に お け る地 理 歴 史 科 の 改訂 の 基 本 的 な 考え 方 は次 の 2点 に 集 約される。すなわち、①小学校及び中学校の社会科における学習の成果の上に立って、地理 ・ 歴 史 学 習の 一 層 の 充 実 を 図り 、 相 互 の 関連 に 配 慮 し な がら 、 日 本 や 世 界の 各 時代 及 び各 地 域 に お け る風 土 、 生 活 様 式 や文 化 、 人 々 の生 き 方 や 考 え 方な ど を 学 び 、 それ を 通じ て 過去 や 異 文 化 に 対す る 理 解 、 国 際 社会 に 主 体 的 に生 き る 資 質 を 培う よ う に す る 、② 社 会の 変 化に 対 応 す る と と も に 、 知 識 ・理 解 の 学 習 に 偏 り 知 識 の 教 え 込 み に な り が ち な 学 習 を 改 め 、 学 び 方 を 学 ぶ学 習や 課 題解 決的 な 学習 を 一層 充実 し て問 題解 決 的な 能 力の 育成 を 図る 、で あ る。
ま た 、平 成 12年 の 教 育 課 程審 議 会 答 申 は 、 知識 や 技 能 だけ で は な く 、 思考 力、 判 断力 、 表 現 力 、 自ら 学 ぶ 意 欲 ・ 態 度を 適 切 に 評 価・ 指 導 し て い くこ と を 求 め て いる 。 さら に 、東 京 都 公 立 学 校の 「 授 業 力 」 向 上に 関 す る 検 討委 員 会 報 告 書 は、 教 員 の 資 質 ・能 力 向上 の ため に 、 日 常的 な授 業 公開 と校 内 研修 を 通し た「 授 業力 」向 上 を図 る こと を求 め てい る。
こ れ らを 踏 ま え て 、 本 部会 で は 、 複 雑多 様 化 す る 現 代社 会 の 課 題 に 対し て 、自 ら 問題 の 所
、 、 、 、
在 に気 付き 資料 を活 用 し 主 体的 に判 断 し 問 題を 解 決す る 資質 や能 力を 育 成す る ため に 世 界 史 、 日 本 史 及 び 地 理 を 融 合 さ せ た 立 体 的 授 業 に つ い て 検 討 ・ 考 察 し た 。 さ ら に 「 わ か、 る 授 業 「 も っ と 学 習 し た く な る 授 業 」 を 実 現 す る た め に 、 生 徒 の 自 己 評 価 を 加 味 し た 授 業」 評 価 項 目を 作 成 し 、 こ れ を活 用 し た 教 員・ 生 徒 相 互 の フィ ー ド バ ッ ク の在 り 方の 考 察も あ わ せ て試 みた 。
Ⅱ 研 究の方法
本 部 会は 、 二 つ の 分 科 会を 設 け 、 多 面的 に 研 究 の 目 的を 追 求 で き る よう に した 。 第1 分 科
、 ( ) 、 、
会 では 海 が国 と国 を 隔て る境 界 障壁 で はな く 人・ 物 ・文 化を 結 び付 ける も ので あ る と い う 視点 か ら 、 港 を 通 した 東 ア ジ ア の交 流 を 学 習 す るこ と で 、 ボ ー ダレ ス 化し て いく 国 際 社 会 で 主体 的 に 生 き る 力 を養 う 授 業 を 、第 2 分 科 会 で は、 庶 民 に と っ て苦 役 の一 つ であ っ た 旅 が 「 楽し み の 旅 行 」 と して 一 般 化 し てい く 過 程 を 歴 史的 ・ 地 理 的 に 学習 す るこ と で、 庶 民 の ア イ デア や エ ネ ル ギ ー が社 会 の 変 化 や発 展 ・ 広 が り を形 づ く っ て き たこ と を理 解 し、 多 様 化 ・複 雑化 し た現 代社 会 で主 体 的に 生き る 力を 養う 授 業を そ れぞ れ展 開 した 。
、 、 、
また 生 徒に よる 授 業評 価 項目 を 生 徒の 自己 評 価を 加 味し て学 習 内容 に沿 う 形で 作 成し 生 徒 自 身が 各 授 業 の ね ら いを 確 認 で き るよ う に す る と とも に 、 生 徒 の みな ら ず、 教 員も 授 業 の 在り 方を 省 みる こと が でき る よう に工 夫 した 。
Ⅲ 研 究の内容
1 第 1分科会 「港を通 して見る東アジアの 交流」
(1) 目 標
日 本 は 地 理的 に 中 国 に 近く 、 歴 史 的 に も 中国 の 影 響 を強 く 受 け て き た。 現在 で も、 日 本 企 業 の 進 出 、 日本 で 幅 広 く 飲 用さ れ て い る 中国 茶 に 代 表 さ れ るよ う に 、人 ・物 ・ 文化 の 交 流 が 盛 ん に 行わ れ て い る 。こ う し た 状 況 を 踏ま え て 、 東ア ジ ア の 交 流 を人 ・物 ・ 文化 の 交 流 の 窓 口 で あ る港 及 び 空 港 の 歴史 や 役 割 を 通し て 学 習 し 、 ボ ーダ ー レ ス化 して い く国 際 社 会で 主体 的 に生 きる 力 を養 う こと を目 標 とす る。
(2) 評 価規 準
上 記 目 標 に照 ら し 、 生 徒の 学 習 状況 を 「関 心 ・意 欲 ・態 度 」「思 考 ・判 断 」「資 料活 用 の技 能 ・ 表現 」「知 識・理 解」 の 4観 点 から 評価 す るた めに 、 以下 の よう な評 価 規準 を設 定 した 。 ア 関心・意欲・態度 イ 思考・判断 ウ 資料活用の技能・表現 エ 知識 ・理解
・ 東 ア ジ ア の 港 に ・港が人・物・文化の ・資料・地図を正しく ・近代以前において海が 国 ついての地理的 ・ 交 流面で地理的・歴 読 み取り、地図を作 と国とを分けるものでは 歴史的事象から、 史的に 重要な役割を 成し た りして、そこ な く、むしろ人・物・文 東 ア ジ ア の 交 流 果たしてきたことや、 から読み取ることが 化 の 交流面で重要な役割 に 関 心 を も っ て 現在の東ア ジアにお できることや自分の を果 た していたことを理
いる。 ける九州の港・空港 意見や考 え を的確に 解してい る。
・ 港 や 空 港 の 役 割 の位置 付けを多面的 まとめている。 ・現代においても海と 空 を
か ら 、 国 際 交 流 に考察している。 通じて、人・物・文化の
に つ い て 関 心 を 交 流が盛んであること を
もってい る。 理解している。
(3) 指 導 と 評 価 の計 画 ア 指 導と 評 価の 展開
学 習 活 動 評価規 準〈 評価方法〉 各科目における位置付け
・ 最 近 の 東 ア ジ ア 諸 国 と 関 ・東アジア諸国の交流の深ま り 地 理 A : (2)地 域 性 を 踏 ま 導 の 交 流 の 深 ま り に つ い について、関心・意欲をもっ え て と ら え る 現 代 世 界 の て 具 体例を出し合い、発 て話合いを行っている。 課 題 の ア . 世 界 の 生 活 ・ 表する 。 〈 生 徒 の 意 見 交 換 の 観 察 〉 文化の地理的考察
・ 白 地 図 を 活 用 し て 東 ア 資 ・ 白 地 図 で の 作 業 を 適 切 に 行 ジ アの地理的特性を読み い 、 東 ア ジ ア の 地 理 的 特 性
取る。 を読 み取っている。
〈白地 図作業の確認〉
入 ・ 年 表 か ら 日 本 と 中 国 、 知 ・ 略 年 表 か ら 日 本 と 中 国 と の 世 界 史 A : (1)諸 地 域 世 界 朝 鮮 と の 交 流 の 概 要 を 交流 の概要を把握している。 と 交 流 圏 の ア . 東 ア ジ ア
理 解する。 〈ワークシートの内 容の分析〉 世界
・新 安沈没船の積荷か ら、 知 ・ 新 安 沈 没 船 の 主 な 積 荷 が 陶 世 界 史 A : (1)諸 地 域 世 界
「 日 元 」 貿 易 で 日 本 が 磁 器 で あ っ た こ と を 理 解 し と 交 流 圏 の オ . ユ ー ラ シ 元 か ら 輸 入 し て い た 物 てい る。 アの交流圏
〈 〉 品 について理解する 。 ワークシートの内 容の分析
・ 慶 元 ( 寧 波 ) の 役 割 に つ 知 ・慶元 (寧波)の位置を確認し、 世 界 史 B : (3)諸 地 域 世 界 い て理解する。 「 日 元 」 貿 易 の 元 側 の 出 港 地 の 交 流 と 再 編 の ウ . 内 陸 であったことを理解している。 ア ジ ア の 動 向 と 諸 地 域 世 ワークシートの内 容の分析 界
〈 〉
・ 日 元 」 貿易 が 盛 ん に 行「 知 ・元寇があったにもかかわらず、 日 本 史 B : (3)中 世 の 社 会 わ れ て い た こ と を 理 解 「日 元」貿易が盛んに行わ ・文 化 と 東 ア ジ ア の ア . 武
展 す る。 れた ことを理解している。 家政権の成立
〈ワークシートの内 容の分析〉 知 ・ 日 本 の 商 船 ・ 留 学 僧 へ の 圧 迫 が 前 期 倭 寇 の き っ か け と
。 なっ たことを理解している
〈ワークシートの内 容の分析〉
・ 日 元 」 貿易 に よ り 日 本「 思 ・ 多くの禅僧が元へ留学したこ に も た ら さ れ た 文 化 的 とによって、文 化 交 流 が 盛 ん 影 響を考察する。 に な っ た こ と を 考 察 し て い
る。
〈ワークシートの内 容の分析〉
・ 博 多 の 役 割 に つ い て 理 知 ・ 日 元 」 貿易の日本側の主要「 地 理 B : (3)現 代 社 会 の 諸 解 する。 な港が博多であったことを理 課 題 の 地 理 的 考 察 の ア . 解している。 地 図 化 し て と ら え る 現 代 ワーク シートの内容の分析 社会の諸課題
〈 〉
・ ワ ー ク シ ー ト の 白 地 図 資 ・ 博 多 の 地 理 的 特 性 を 地 図 を 日 本 史 B : (1)歴 史 の 考 察 を 利 用 し て 博 多 の 地 理 利 用 し て 読 み 取 り 、 的 確 に のイ.歴史の追究
的 特性を読み取る。 表現 している。
〈ワークシートの内 容の分析〉
・ 年 表 か ら 、 博 多 の 政 治 思 ・ 年 表 か ら 、 博 多 が 古 来 か ら 日 本 史 B : (1)歴 史 の 考 察 的 ・経 済 的 な 重 要 性を 考 政 治 的 に も 経 済 的 に も 重 要 のア.歴史と資料
察 する。 な 役 割 を 果 た し て い た こ と を考 察している。
〈ワークシートの内 容の分析〉
・ 博 多 を 港 と し て 使 用 し 知 ・ 遣 唐 使 と 遣 新 羅 使 が 日 本 に 日 本 史 B : (1)歴 史 の 考 察 た 遣 唐 使 ・ 遣 新 羅 使 ・ も た ら し た 文 物 、 逆 に 日 本 のイ.歴史の追究
、 私 商 船 を 例 に と り 、 人 が輸 出した文物の一覧から
・ 物 ・ 文 化 の 交 流 が あ 博 多 が 果 た し た 役 割 を 理 解 っ たことを理解する 。 して いる。
〈発問 に対す る発言 内容 の確 認〉
・ 日 明 貿 易 を 例 に 取 り 上 知 ・ 日 明 貿 易 に よ っ て 日 本 に も げ 、 博 多 に お け る 人 ・ た ら さ れ た 文 物 の 一 覧 を 見 物 ・ 文 化 の 交 流 か ら 博 て 、 博 多 が果たした役割を理 多 の役割を理解する 。 解している。
〈発問 に対す る発言 内容 の確 認〉
・ 遣 唐 使 や 日 明 貿 易 な ど に よ
・ 遣 唐 使 や 日 明 貿 易 な ど 思
る 人 ・物 ・文 化 の 交 流 が 日 本 に よ る 人 ・ 物 ・ 文 化 の
国 内 に 与 え た 影 響 に つ い て 交 流 が 日 本 国 内 に 与 え
考察 し 、判 断し て いる 。 た 影響を考察する。
〈ワークシートの内 容の分析〉
・ 博 多 は 海 を 通 し て 大 陸 関 ・ 現 代 は 海 以 外 に も 空 を 通 し 日 本 史 A : (4)第 二 次 世 界 と の 交 流 が 盛 ん で あ っ て 結 び付いていることに関心 大戦後の日本と世界のウ.
た ことを確認する。 をもっている。 現代の日本と世界
〈発問 に対す る発言 内容 の確 認〉
・ 福 岡 県 の 貿 易 品 目 の う 思 ・ 福 岡 空 港 と 博 多 港 の 貿 易 品 地 理 B : (3)現 代 世 界 の 諸 ち 、 福 岡 空 港 と 博 多 港 目 を 比 較 し 、 福 岡 県 の 空 港 課題の地理的考察のウ.国 の 貿易品目を比較し て、 と 港 の 貿 易 の 特 徴 を 考 察 し 家 間 の 結 び つ き の 現 状 と
福 岡 県 の 空 港 と 港 の 貿 てい る。 課題
〈 〉
易 について考察する 。 発問 に対す る発言 内容 の確 認
・ 資 料 か ら 福 岡 県 に お け 資 ・ 海 路 は 短 時 間 で 結 ば れ て い
、 る 海 路 や 空 路 に よ る 人 る釜山との出入国のみであり の 出 入 国 の 状 況 を 読 み 現代では出入国の多くが空路
取 る。 を通じて行われていることを
読み取る。
〈資料 分析の確認〉
・ 福 岡 空 港 か ら の 国 際 線 関 ・ 福 岡 空 港 か ら の 国 際 線 路 線 路 線図 を作 成 する 。 図 の 作 成 に 関 心 を も ち 、 作
業に 取 り組 んで い る。
〈作業に取り組む姿 勢の確認〉
・資 料から九州の産業 工( 資 ・ 福 岡 空 港 に お い て 、 東 ア ジ 地 理 B : (1)現 代 世 界 の 系 業 ) に つ い て の 特 徴 を ア と の 間 で 半 導 体 の 取 扱 量 統 的 地 理 的 考 察 の イ . 経 読み取る。 が 多 い こ と に 注 目 し 、 九 州 済・産業
の 工 業 の 特 徴 を 読 み 取 っ て いる 。
〈資料 分析の確認〉
・ 半 導 体 工 業 の 特 性 と 臨 思 ・ 九 州 が シ リ コ ン ア イ ラ ン ド 地 理 B : (1)現 代 世 界 の 系 空 型 の 工 業 立 地 に つ い と 呼 ば れ て い る 理 由 を 半 導 統 的 地 理 的 考 察 の イ . 経 て 考察する。 体 工 業 の 特 性 と 工 場 立 地 か 済・産業
ら考 察している。
〈発問 に対す る発言 の内 容確 認〉
・ 福 岡 空 港 と 東 ア ジ ア 地 知 ・ I C 関 連 企 業 が 東 ア ジ ア 地 域 が 結 び 付 き を 強 め て 域に進出していることを理解
い ることを理解する 。 する。
〈ワークシートの内 容の分析〉
・ 九 州 は い つ の 時 代 に お 思 ・ 九州と東アジアとは歴史的に 地 理 B : (3)現 代 世 界 の 諸 ま い て も 東 ア ジ ア へ の 窓 も 、 地 理 的 に 見 て も 密 接 な 課 題 の 地 理 的 考 察 の ウ . 口 で あ っ た こ と を 確 認 関 係 に あ る こ と を 考 察 し て 国 家 間 の 結 び つ き の 現 状
と す る。 いる 。 と課題
〈 今 後 の 両 地 域 の 交 流 に 対 す 世 界 史 B : (5)地 球 世 界 の め る意 見の分析〉 形 成 の カ . こ れ か ら の 世
界と日本
( 関 : 関 心 ・ 意 欲 ・ 態 度 、 思 : 思 考 ・ 判 断 、 資 : 資 料 活 用 の 技 能 ・ 表 現 、 知 : 知 識 ・ 理 解 ) イ 生 徒に よ る授 業評 価 項目
時 限 № 授 業 評 価 に 関 す る 質 問 項 目
地図から東 アジアの地理的特 性を読み取ることが できたか。
1
年表から中 国・朝鮮と日本の 関係を読み取ること ができたか。
1 2
「日元」貿 易が活発に行われ ていたことを理解す ることができたか 。 3
地図から日 本と中国大陸の関 係を読み取ることが できたか。
4
年表から博 多港の重要性を読 み取ることができた か。
2 5
古代から中世に中国・朝鮮から流入した文物が日本に与えた影響を考察することができたか。
6
7 資料から福岡県の空港と港の貿易の特徴と人の出入国の状況を読み取ることができたか。 九州におけ る半導体工業の立 地と特性について理 解できたか。
3 8
自ら作成した空路図から福岡空港と東アジアとの結び付きを理解することができたか。
9
港の学習を通じて日本と東アジアとの交流を考察することができたか。
総 括 10
2 第 2分科会
「余 暇活動としての旅行 を通して考える社会 の発展や広がりのメ カニ ズム」
(1) 目 標
古 来、 苦 役 を 伴 っ た 旅は 、 近 世 以 降、 交 通 機 関 の 発達 や 旅 行 関 係 の様 々 なビ ジ ネス ・ サ ー ビ ス業 の 台 頭 に よ り 、楽 し み を 求 める 旅 へ と 変 化 して き た 。 そ の 過程 を 、近 世 ・近 代 の 日 本 、近 代 ヨ ー ロ ッ パ 及び 現 代 の 日 本を 事 例 に と り 歴史 的 手 法 と 地 理的 手 法と を 織り 交 ぜ な が ら考 察 す る 。 さ ら に、 社 会 が 発 展す る 中 で 人 々 の行 動 範 囲 が 広 がり 、 現代 の 旅行 が 文 化 の 発達 や 国 際 理 解 の 進展 な ど を 伴 いな が ら 、 よ り 大衆 化 し て い る こと を 分析 ・ 考察 し 、 広 い 視野 か ら 社 会 の 成 熟度 や 発 展 、 その 広 が り の メ カニ ズ ム を 理 解 する 力 を身 に 付け 、 多 様化 ・複雑 化し た 現代 社会 で 主体 的 に生 きる 力 を養 うこ と を目 標 とす る。
(2) 評 価 規準
上 記 目 標 に 照 ら し 、 生 徒 の 学 習 状 況 を 「関 心 ・意 欲 ・態 度 」「思 考 ・判 断 」「資 料 活 用 の 技 能 ・ 表現 」「知 識・理 解」 の 4観 点 から 評価 す るた めに 、 以下 の よう な評 価 規準 を設 定 した 。 ア 関心・意欲・態度 イ 思 考・判断 ウ 資料活用の技能・表 現 エ 知識・理 解
・旅が、時代の変遷と ・近世以降の旅が、庶 ・古典や旅の案内書、地 ・近世以降の旅行を取 り ともに、余暇として 民の行動空間を拡大 図類、版画、看板、時 巻く諸条件の進歩 や交 の「楽しみの旅行」 させ、知的好奇心を 刻表、統計などの資史 通手段の発達な どによ へと変化していった 刺激して地域間理解 料の読み取りや、各種 って余暇活動 としての ことに関心をもって を高め、文化の広が 資料からの図表や地図 旅行が定着 してきた状 いる。 りや国際理解の進展 の作成を通して、その 況を理解している。
・旅行の在り方や産業 など社会の発展に貢 時代の旅について考察 ・旅のもつ様々な 要素を としての旅行業や観 献したことについて したり、今日の旅との 理解し、行動 空間の拡 光地などが変化して 考察している。 共通点や相違点につい 大に伴う社 会発展や文 いく過程に関心をも て自分の意見をまとめ 化発達の メカニズムを
っている。 ている。 理解している。
(3) 指 導 と評 価の 計 画 ア 指 導と 評 価の 展開
学 習 活 動 評価規 準〈 評価方法〉 各科 目における位置付 け
・旅行へ行く前に何を使っ 関 ・情報技術の進歩に伴うおびた 地 理 A : ( 1 )現代社会の特 導 て下調べ等をするか、質 だしい検索ツールの存在に気 色と地理的技能のウ.多様 問しながら検索ツール等 付き、それらの活用に関心を さを増す人間行動と現代社
を書き出す。 もっている。 会
発 問 に 対 す る 発 言 の 観 察 と ワ
入 〈
〉 ーク シー トへの 取組 の観察
・古代の旅を万葉集「防人 思 ・史料から防人として遠国へ旅 日本史B:(1)歴史の考察の の歌 を通して考察する」 。 立つ人の心中を読み取り、当 ア.歴史と資料、イ.歴史
時の人々の旅に対する認識を の追究 考察している。
〈ワークシートの内容の分析〉
展 ・中世の旅の限界を 関所「 」 知 ・ 関所」が財源徴収の手段とし「 日本史B:(4)近世の社会・
の役割を知ることから理 て人々の行き来と物流の障害 文化と国際関係のイ.産業 解するとともに信長・秀 となっていたことを理解して 経済の発展 と都市や村落の
吉の天下統一が旅の発達 いる。 文化
。 〈 〉
に与えた影響を理解する 発問 に対 する発 言内 容の確 認 知 ・天下統一は関所の撤廃と流通
の活性化をもたらし、人々の 交流を促進したことを理解し ている。
〈発問 に対 する発 言内 容の確 認〉
・江戸時代化政期に空前の 思 ・交通システムの整備と貨幣経 日本史A:(1)歴史と生活の 旅行ブームが起こった背 済の浸透は、旅 行ブ ーム を現 イ.交通・通信の変化 景について当時の旅行グ 出させ、天下泰平の実現がそ
ッズや記された文章等を れを加速させたことを考察し 読みながら考察する。 ている。
〈ワークシートの内容の分析〉
資 ・旅行ブームの火付け役となっ 地 理 A : ( 1 )現代社会の特 た「ハウ・ツー本」「ガイドブッ 色と地理的技能のウ.多様
開 ク」「観光地図」等に関心をもっ さを増す人間行動と現代社
て触れ、それらの記述から当 会 時の状況を読み取っている。
〈ワークシートの内容の分析〉
・ 人々の交流が文化の交流 知 ・越中富山の薬売りと湯治の流 日本史B: (4)近世の社会・
や広がりを促したことを 行を例に、人々の交流が文化 文化と国際関係のイ.産業 理解する。 の地方伝播や広がりを促した 経済の発展 と都市や村落の
ことを理解している。 文化
〈ワークシートの内容の分析〉
・ 交 通 シ ス テ ム の 発 達 や 思 ・江戸時代に旅行が庶民にまで 観 光 開 発 、 地 域 産 業 の 広がったことが開港後の日本 発 達 が 、 開 港 後 の 日 本 の急速な近代化の基盤となっ の 急 速 な 近 代 化 実 現 の たことを考察している。
原 動 力 と な っ て い た こ 〈生徒の討議内容の観察と分析〉 と を考察する。
・近代の国際列車として、 関 ・アガサ=クリスティーの「オ 世界史B:(4)諸地域世界の オリエント急行、欧亜連 リエント急行殺人事件」や、 結合と変容のオ.帝 国主義 絡運輸等を取り上げ、資 欧亜連絡運輸に関する資料等 と世界の変容 、 (5)地球世 料等から当時の国際情勢 から、当時の国際情勢や鉄道 界 の形成のオ.科学技術の や鉄道の旅について関心 の旅について関心をもってい 発達と現代文明
をもつ。 る。 地理A (1)現代世界の特色:
と地理的技能のイ.結び付
〈発問 に対す る発言 内容 の確 認〉
く現代世界、ウ.多様さを増 す人間行動と現代世界
・鉄道敷設や拡張を各国の 思 ・モルトケ参謀総長の言葉や、 世界史B:(4)諸地域世界の 帝国主義政策と関連させ 日本の南満州鉄道の資料等か 結合と変容のオ.帝 国主義 て考察する。 ら、当時の帝国主義政策を展 と世界の変容
開していた各国の政治政策を 日本史B:(5)近代日本の形 読み取り、鉄道敷設との関係 成と東アジアのイ.国際関 を考察している。 係の推移と立憲国家の展開
〈発問に 対す る発言 内容の 確認〉
・トーマス=クック社や、 思 ・旅行会社の出現により従来苦 世界史B:(4)諸地域世界の ジャパンツーリストビュ 痛を伴った旅が主に鉄道を通 結合と変容のオ.帝 国主義 ーロー等の旅行会社の出 じて快適なものとなり、レジ と世界の変容
現が旅行に与えた影響に ャー化・大衆化していった過 ついて考察する。 程を考察している。
〈ワークシートの内容の分析〉
・鉄道網の普及により、20 知 ・日露戦争以降の日本が、列強の一 世界史B:(4)諸地域世界の 世前半における国際情勢 員となった背景に鉄道の普及があ 結合と変容のオ.帝 国主義 が変化し、国家間の情報 ったことを理解している。 と世界の変容
伝達の発達にも寄与した 〈発問 に対す る発言 内容 の確 認〉 日本史B:(5)近代日本の形 ことを理解する。 思 ・ 近 代 の 旅 の 発 達 の 背 景 や 鉄 成と東アジアのイ.国際関 道 の 発 達 が 国 際 情 勢 に 与 え 係の推移と立憲国家の展開 た影 響を考察している。
〈生徒の討議内容の観察と分析〉
・事前に生徒の旅行体験に 関 ・行動空間の広がりや偏りなど 地理A:(1)現代世界 の特色
ついてアンケートし、そ を読み取り、現代の旅行につ と地理的技能 の ウ.多様さ の結果を図表などで提示 いて自らの目線で関心をもっ を増す人間行動と現代社会 して、気付いたことを発 ている。
〈 〉
表する。 資料分析の確認と発表の観察
・資料から現代における日 資 ・旅行が日本人の余暇活動の一 地理A:(1)現代世界 の特色 本人の余暇活動としての つとして定着し、興味や関心 と地理的技能 の ウ.多様さ 旅行に対する意識や位置 の高さとともに経済的にも重 を増す人間行動と現代社会 付けについて読み取る。 要な位置を占めていることを
資料から読み取っている。
〈資料 分析の確認〉
・国内での宿泊旅行の資料 思 ・これまでに学習した旅行の様 地理A:(1)現代世界 の特色 から 旅行目的や旅行先、 、 子と比較しながら、現代にお と地理的技能 の ウ.多様さ 宿泊数、費用、同行者、 ける日本人の旅行の特徴を考 を増す人間行動と現代社会 交通手段、不満な点など 察している。
、 〈 〉
をワークシートに記入し ワークシートへの内容の分析 日本人の旅行動向を考察
する。
・ 旅 行 者 に 支 持 の 高 い 温 知 ・旅行者の増加は観光地を形成 日 本 史 A : (4)第 二 次 大 戦 泉 観 光 地 を 事 例 に し 、 し、地域経済や環境面に大き 後 の 日 本 と 世 界 の イ . 経 資 史 料 を 参 考 に し な が な影響を与えてきたことを理 済の発展と国民生 活 ら 、 自 然 や 歴 史 的 環 境 解している。 地理A:(1)現代世界 の特色 を 生 か し た 観 光 地 の 形 〈発問に対する発言内容の確認〉 と地理的技能 の ウ.多様さ 成 や そ う し た 観 光 地 が 思 ・ 旅 行 者 が 観 光 地 に 何 を 期 待 を増す人間行動と現代社会 支 持 さ れ た 理 由 な ど を しているかを考察している。
〈 〉
考 察する。 発問に対する発言内容の確認
・ 日 本 人 の 海 外 旅 行 に お 資 ・ 海 外 旅 行 の 自 由 化 以 降 、 海 地理A:(1)現代世界 の特色 け る 訪 問 国 を ワ ー ク シ 外 旅 行 者 の 着 実 な 増 加 や そ と地理的技能 の ウ.多様さ ー トの白地図へ記入 し、 の 属 性 の 変 化 、 訪 問 国 の 世 を増す人間行動と現代社会 諸 資 料 か ら 日 本 人 の 海 界 的 な 広 が り な ど を 諸 資 料
外 旅 行 の 動 向 を 読 み 取 から 読み取っている。
〈 〉
る 。 ワークシートの内 容の分析
・ 訪日外国人旅行者の推移 資 ・訪日外国人の行動から、何を 地理A:(1)現代世界 の特色 や日本での行動などを資 求めて日本を訪れるのかを推 と地理的技能 の エ.身近な
料から読み取る。 測している。 地域の国際化の発展
〈ワークシートの内 容の分析〉
・日本人海外旅行者と訪日 思 ・ 米 国 同 時 多 発 テ ロ や 新 型 肺 地理A:(1)現代世界 の特色 外国人との動向を比較し 炎 の 流 行 な ど は 、 余 暇 活 動 と地理的技能 の ウ.多様さ ながら、旅行をめぐる世 と し て の 旅 行 に 影 響 を 与 え を増す人間行動と現代社会 界的な行動空間の拡大と、 た が 、 今 後 と も 旅 行 が 、世 世界史B:(5)地球世界の形 世界的なつながりを考察 界を結び付ける重要な方法で 成のカ.これからの世界と
する。 あることを考察している。 日本
〈発問に対する発言内容の確認〉
・ 余 暇 活 動 の 一 つ と し て 思 ・ 交 通 シ ス テ ム の 整 備 や 歴 史 日 本 史 A : (4)第 二 次 大 戦 旅 行 を と ら え 、 近 世 か 的 な 流 れ を 意 識 し な が ら 、 後 の 日 本 と 世 界 の イ . 経 ら 現 代 ま で の 共 通 点 や 資料 の分析や作業を通して、 済の発展と国民生 活 相 違点 変遷を整理 し、 、 行動 空間の拡大や経済活動、 地理A:(1)現代世界 の特色 現 代社会の変化や発 展、 地 域 環 境 な ど の 視 点 か ら 旅 と地理的技能 の ウ.多様さ ま 広 が り の メ カ ニ ズ ム を 行を 多面的に考察している。 を増す人間行動と現代社会 と 考 察する。 〈ワークシートの内 容の分析〉 世界史B:(5)地球世界の形 め ・ 異 文 化 理 解 や 国 際 交 流 思 ・ 旅 行 が 地 域 間 や 国 際 的 な 文 成のカ.これからの世界と
推 進 の 視 点 か ら 今 後 の 化 交 流 に 大 き な 役 割 を 果 た 日本 旅 行 に つ い て 考 察 し 、 し て き た こ と を 考 察 し て い
意 見を発表する。 る。
〈生徒 の発表の分析〉
( 関 : 関 心 ・意 欲 ・ 態 度 、 思: 思 考 ・ 判断 、資 : 資料 活用 の 技能 ・ 表現 、知 : 知識 ・理 解 ) イ 生 徒に よ る授 業評 価 項目
時 限 № 授 業 評 価 に 関 す る 質 問 項 目
古代の史料 を読み取り、当時 の人々の生活を想像 することができた か。
1
江戸時代の資料を読み、旅行が庶民の楽しみに転化していく様子が理解できたか。
1 2
新しい発想が社会発展を促す原動力となることが理解できたか。
3
19世紀末から20世紀初頭における国際列車の旅に対する理解が深まったか。
4
旅行会社の 活躍が旅にいかな る影響を及ぼしたか を想像、理解でき たか。
2 5
列強諸国を 中心とする当時の 国際情勢を把握でき たか。
6
現代日本に おいて、余暇活動 としての旅行への関 心の高さを理解で きたか。
7
資料から日 本人の旅行の形態 や動向について多面 的に把握できたか 。
3 8
日本と世界 のつながりを深め るために、旅行の果 たす役割を理解で きたか。
9
近世以降の旅行の変遷から社会の発展や広がりを理解できたか。
総 括 10
Ⅳ 研 究の成果と課題 1 第 1分科会
毎 時 間の 最 初 に 導 入 と して 、 地 理 的 考察 を 行 う た め に白 地 図 ・ 統 計 資料 を 用い て 、生 徒 自 身 に 毎 時の テ ー マ を 読 み 取ら せ る 工 夫 を行 っ た 。 そ の 後、 歴 史 的 考 察 及び 地 理的 考 察を 織 り 交 ぜ て 、港 が 果 た し た 役 割と 、 そ れ を 通し て 東 ア ジ ア の人 ・ 物 ・ 文 化 の交 流 を多 面 的に 学 習 さ せ る よ う に し た 。 生 徒 の 感 想 の 中 に 「 地 図 を 見 な が ら 歴 史 を 勉 強 し て い る と 、 情 報 の 窓、 口 が 増 え た よ う で 、 イ メ ー ジ し や す か っ た 「 今 ま で 地 図 と 歴 史 史 料 の 両 方 を 使 っ て 学 習 を」 し た こ とが な く 、 博 多 の 港の 役 割 な ど 考え た こ と も な かっ た が 、 今 回 の学 習 で博 多 は外 国 か ら の 文 化な ど を 取 り 入 れ やす く 、 重 要 な役 割 を も っ て いた の だ と わ か りま し た」 な どの 意 見 が あ り 、地 理 的 考 察 と 歴 史的 考 察 を 有 機的 に 関 連 さ せ るこ と が 、 生 徒 の多 面 的な 理 解を 促 す 成 果を あげ た と思 われ る 。
、 、
しか し 一 方 で地 理的 資料 と 歴 史的 史料 の 双方 から 情報 を 得て 一 定の 結論 を 導き 出す の は 多 様 な 情 報 を 整 理 す る こ と が 難 し い と 感 じ る 生 徒 も お り 「 生 徒 に よ る 授 業 評 価 」 の 結 果 及、 び 授 業 の感 想 を 毎 時 確 認 しな が ら 、 次 の授 業 に 向 け て 、個 に 応 じ た 新 たな サ ポー ト を続 け る 必 要 が ある と い う 面 も 見 逃し て は な ら ない 。 こ の よ う な点 で 、 授 業 評 価項 目 の工 夫 は極 め て 重 要 で あり 、 毎 時 の 学 習 ポイ ン ト に 見 合っ た 評 価 項 目 を設 定 す る こ と が肝 要 であ る と考 え ら れ る。
2 第 2分科会
歴 史 科目 に 地 理 で 行 う作 業 を 取 り入 れ る な ど 、 日 本史 ・ 世 界 史 ・地 理 そ れ ぞ れ の科 目 に 他 科 目 の 手 法 を 取 り 入 れ た 授 業 を 展 開 し た 。 生 徒 の 感 想 の 中 に は 、 「旅 行 の 歴 史 を 勉 強 し て い る と 時 代ご と の 旅 が イ メー ジ し や すか っ た 」「作 業 し た 地図 を 見 な が ら 、旅 行 の 発 達 が世 界 の 結 び 付 き を 強 め た こ と が わ か っ た 」な ど の 意 見 が あ り 「 地 歴 融 合 に よ る 立 体 的 授 業 」 が 生、 徒 のよ り立 体 的な 思考 ・ 判断 を 促す のに 効 果的 であ っ たこ と を示 して い ると いえ よ う。
一 方 、 例 え ば 第 1 時 限 の 授 業 に お い て 行 っ た 「 防 人 の 歌 」 を 通 じ て 古 代 人 の 旅 に 対 す る、 認 識 を 読 み 取 る 取 組 に 当 た っ て は 「 授 業 評 価 に 関 す る 質 問 」 か ら も う か が わ れ る よ う に 、、 生 徒 の 古典 講 読 力 に 差 が見 ら れ た 。グ ル ー プ 学 習 や 国語 科 と の 連 携も 視 野 に 入 れ る必 要 性 を 感 じ た 。こ の こ と は 、 教科 ・ 科 目 の枠 を 更 に 越 え る こと で 、 生 徒 が様 々 な 事 象 を 総合 的 に 分 析 ・ 考 察 す る 能 力 の 向 上 を 図 る こ と が で き る こ と を 示 し た も の で あ り 「 授 業 力 」 向 上 に 向、 け て 、 教科 の 枠 を 越 え た校 内 研 修 を企 画 ・ 実 施 す る こと が 、 今 後 各校 に お い て 取 り組 む べ き 有 効な 手だ て であ るこ と を示 し てい るも の と考 える 。