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平 孝臣 東京女子医科大学 脳神経外科

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Academic year: 2021

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厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)

神経変性疾患領域における調査研究班  平成29年度ワークショップ講演報告書

MRI ガイド下経頭蓋収束超音波治療―外科的治療の現状と今後の展開  

平  孝臣 

東京女子医科大学  脳神経外科 

A. 研究目的

MRIガイド下経頭蓋収束超音波治療は近年頭 蓋内への介入的治療の非侵襲的方法として注目 サれている。本治療の背景・現状と問題点・今 後の方向性を探ることが本研究の目的である。

B.研究方法

演者の2013年からの経験と国際共同研究の結 果をレビューするとともに、既存の治療と比較 検討する。(倫理面への配慮)

当施設および関連施設の倫理委員会の承認を 得ている。

C.研究結果

この20年ほどは、不随意運動疾患の外科的治 療はほぼすべて脳深部刺激術(DBS)であった。し かしジストニアなどでの10-15年の長期例で は、症状はコントロールされていても、機器に 関連する合併症が無視できず、患者の抱える心 理的問題も少なくなかった。一方で手術手技の 進歩により、従来は合併症が多いとされてきた 定位的高周波凝固術による治療が安全に行える

ようになり、選択肢が増えてきた。MRIガイド 下経頭蓋収束超音波治療は、非侵襲的治療とし て注目されている。現時点では本態性振戦を対 象に厚労省の認可がおりたが、保険適応には至 っていない。一見非侵襲的ではあるが、脳組織 に対しては熱凝固という従来の高周波凝固手術 と大きな差はないので、決して完全に安全な夢 のような治療として受け取るべきではない。特 に本邦では頭蓋骨の正常のために1-2/10人で超 音波が到達しない例があることを留意しなけれ ばならない。

D. 考察

  不随意運動疾患の治療は脳深部刺激一辺倒か ら脱却し、高周波凝固、超音波、ガンマナイフ と選択の幅がひろまった。これらを患者の症状 や背景によって使い分けることがもっとも大切 だとかんがえられる。

E.  文献

Abe K, Taira T: Focused Ultrasound

Treatment, Present and Future. Neurol Med Chir (Tokyo). 2017 Aug 15;57(8):386-391 Elias WJ et al: A Randomized Trial of Focused

要旨

MRIガイド下経頭蓋収束超音波治療は、近年ふたたび脳内の凝固術見直されるているのと並行して、

非侵襲的治療として注目されている。現時点では本態性振戦を対象に厚労省の認可がおりたが、保険 適応には至っていない。一見非侵襲的ではあるが、脳組織に対しては熱凝固という従来の高周波凝固 手術と大きな差はないので、決して完全に安全な夢のような治療として受け取るべきではない。特に 本邦では頭蓋骨の正常のために 1-2/10 人で超音波が到達しない例があることを留意しなければなら ない。いずれにせよ、不随意運動疾患の治療は脳深部刺激一辺倒から脱却し、高周波凝固、超音波、

ガンマナイフと選択の幅がひろまった。これらを患者の症状や背景によって使い分けることがもっと も大切だとかんがえられる。 

(2)

43 Ultrasound Thalamotomy for Essential

Tremor. N Engl J Med. 2016 Aug 25;375(8):730-9

参照

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