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寒冷凝集素高値により誘発された赤血球製剤の溶血

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Academic year: 2021

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Picture in Transfusion Medicine&Cell Therapy

寒冷凝集素高値により誘発された赤血球製剤の溶血

福地 信昭 田中 聖子 田村 優人 内藤 祐 大橋 恒 佐藤進一郎 加藤 俊明 紀野 修一 牟禮 一秀

日本赤十字社北海道ブロック血液センター

キーワード:赤血球製剤,溶血,寒冷凝集素

交差適合試験のため,採血12日目の照射赤血球液

(IRRBC-LR2)を取り出したところ,セグメント上清に 溶血が確認された.血液バッグに外観異常は認められ なかった.血液センターでの製造工程及び保管工程に 異常はなく,医療機関にて適切に保管されていた.上 清ヘモグロビン濃度(LCV法)は,日本赤十字社「照 射赤血球濃厚液―LR「日赤」の安定性試験成績」1)の保存 14日目の結果35.0±8.5mg/dl に対し,セグメント上清 が844.0mg/dl,血液バッグ上清が657.1mg/dlと顕著 に高く,セグメントと同様に血液バッグの溶血も確認 された.セグメント上清を用いた寒冷凝集反応の検査 は,スクリーニング血球に対し,4℃:3+,RT(室温):

1+,37℃:0と低温域で強い反応がみられ,寒冷凝集

素価:256倍(基準値:64倍未満2))と高値であった.

また,直接抗グロブリン試験は抗補体:w+であったこ とから,献血者の寒冷凝集素が高く,補体が活性化し たことにより溶血したものと推定された3).献血者は献 血歴10回,過去の問診にて特記すべき服薬及び既往歴 の申告はなく,無症状の寒冷凝集素高値献血者3)と思わ れた.

著者のCOI開示:本論文発表内容に関連して特に申告なし

1)日本赤十字社ホームページ:輸血用血液製剤資料表 h

ttp://www.jrc.or.jp/mr/product/list/pdf/shikenseisek i̲ir-rbc-lr̲140801-4.pdf(20174月現在).

〔受付日:2017年9月18日,受理日:2017年10月19日〕

Japanese Journal of Transfusion and Cell Therapy, Vol. 64. No. 1 641):12, 2018

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2 Japanese Journal of Transfusion and Cell Therapy, Vol. 64. No. 1

2)奥村伸生,戸塚 実,矢富 裕:寒冷凝集反応,金井正 光監修.臨床検査法提要,改訂第34版,金原出版,東 京都,2015, 920―921.

3)神奈木玲児,光岡ちかこ:寒冷凝集素症および発作性寒 冷ヘモグロビン尿症.日本臨床,54(9):2519―2527, 1996.

HIGH-TITER COLD AGGLUTININ-INDUCED HEMOLYSIS OF RED BLOOD CELLS

Nobuaki Fukuchi, Seiko Tanaka, Yuto Tamura, Yu Naito, Wataru Ohashi, Shinichiro Sato, Toshiaki Kato, Shuichi Kino and Kazuhide Mure

Japanese Red Cross Hokkaido Block Blood Center

Keywords:

Red blood cells, Hemolysis, Cold agglutinin

!2018 The Japan Society of Transfusion Medicine and Cell Therapy Journal Web Site: http:!!yuketsu.jstmct.or.jp!

参照

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