社会・環境報告書2011 全データ

(1)

社会環境報告書

Social and Environmental Report

(2)

®は登録商標です。TM は商標です。

2010

年

　本報告書はニチバンの環境保全に対する取り組みやその活動結果、お客様・社員・社会とのかかわりなどをご報告することにより、より多くの方々にニチバンの事業活動を知っていただくために発行しています。

　本年度から、「社会・環境報告書」に名称を改め、社会性の内容を充実させ、コミュニケーションのさらなる活性化を図っています。特集では、昨年エコ活動の一環として実施した「巻心エコキャンペーン」の結果とエコプロダクツへの出展について紹介しています。

報告対象組織

　ニチバン（株）　ニチバンプリント（株）　ニチバンテクノ（株）　ニチバンメディカル（株）報告対象期間

2010 年 4 月 1 日～ 2011 年 3 月 31 日

（重要な事象・取り組みに関しては、2011 年度の情報も一部含まれます。）

報告対象分野：環境・社会・経済的側面参考にしたガイドライン

・環境省「環境報告ガイドライン（2007 年版）」・環境省「環境会計ガイドライン（2005 年版）」発行：2011 年 10 月

編集方針

2010 年度事業ハイライト会社概要

トップメッセージ

C O N T E N T S

環境方針／環境目標と実績環境負荷データ／環境会計環境保全活動

お客様とのかかわり社員とのかかわり社会とのかかわり

コーポレート・ガバナンスメディカル事業の取り組みテープ事業の取り組み

特集

巻心エコキャンペーンエコプロダクツ 2010

1

2

3

19

20

21 10

11

12

13

15

17 5

7

事業報告

社会性報告

環境報告

平成 22 年 3 月期（第 106 期）決算発表 _活動IR

第 106 回定時株主総会開催 _活動IR

両面テープ「ナイスタック®皮革・ゴム用

強力タイプ」新発売新製品

「青少年のための科学の祭典」への出展企業_活動

「書く・貼る・捺す・綴じる展2010」

への出展企業活動

業界初はくり紙なしタイプのキネシオロジーテープ※ 1_{「セラポア}_®_{テープＦＸ」を新発売} 新製品絆創膏とニチバンの 90 年のあゆみ 9

褥瘡 ( じょくそう ) 保護用パッド

「プロソフト®」新発売新製品

切り口まっすぐ

「テープカッター直線美®小巻用」新発売新製品

「ISOT2010」への出展企業_活動

色が持つ効果に着目したふせん

「ふせんサプリ®」新発売新製品

和紙素材、クラフト素材のラベルと

インデックス「シンプルラベル」新発売新製品「ナイスタック®

はくり紙がはがしやすいタイプ」新発売新製品

5

月

6

月

6

月

8

月

9

月

(3)

200 2007 200 200 37,486 37,486 39,64240,56738,718

10 000 0 20 000 30 000 40 000 50 000 （）

（年度） 2010 38,521 38,521 ● 売上高（連結）

売上高

38,521

百万円 12,031

（31.2%）

メディカル事業部

26,489

（68.8%）

テープ事業部

● 事業区分別売上高（連結）

500 0 750 1 000 1 250 1 500 1 750 2 000 2 250 250

200 2007 200 200 （）

（年度） 1,633 2010 2,002 1,611 1,407 1,436

● 経常利益（連結）

0 00 00 1 000 1 200 （名）

400

200

200 2007 200 200 2010（年度）

768

1,070 759

760

1,107

759

1,091 1,143749 1,149 ● 従業員数（連結）

2011

年

会社概要

（2011 年 3 月 31日現在）

● 商号ニチバン株式会社

● 創立大正 7 年 1 月

● 本社所在地〒 112-8663

東京都文京区関口二丁目 3 番 3 号 TEL.03-5978-5601

● 代表者代表取締役社長堀田直人

● 資本金 5,451 百万円

● 売上高 37,226 百万円（単体） 38,521 百万円（連結）

● 従業員数 1,149 名（連結）

● 株主数 5,164 名

● 子会社ニチバンプリント株式会社ニチバンテクノ株式会社ニチバンメディカル株式会社

● 関連会社国内 1 社海外 1 社

環境・社会報告書 2010 を発行企業_活動

平成 23 年 3 月期（第 107 期）

中間決算発表活動IR

テープカッター直線美®

3 万台ありがとうキャンペーンを実施企業活動

高透湿を実現したフィルムドレッシング※ 2 「カテリープラス®」新発売新製品

軽い力で、しっかり結束！作業性を向上させた結束機「バッグシーラー BS-2200」新発売新製品「インドネシア医療機器展示会

（HOSPECS）」への出展企業活動

「エコプロダクツ 2010」への出展企業_活動

「巻心エコキャンペーン」を実施

（～ 2 月まで）企業活動

「シンプルラベル　

ニュースペーパーテイスト」新発売新製品

高機能救急絆創膏「ケアリーヴ®

クリア＆防水」を発売新製品

「ドラッグストアショー」への出展企業_活動

10月

11月

12

月

2

月

3

月

(4)

　このたびの東日本大震災により被災された皆様には謹んでお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。ニチバングループは、テープ・メディカル関連製品の提供などの支援を今後も継続してまいります。

　急激な円高の進行に伴う株式市場の低迷と天然ゴムをはじめとする原料価格の高騰で 2010 年度は厳しい状況となりましたが、主力製品の販売促進活動と新製品の上市・育成を進め、売上高は昨年を上回る結果となりました。

　2011 年度は、2018 年に迎える「創立 100 周年」に向けた中期経営計画【NB100】をスタートいたしました。初年度は、基盤事業の効率化と営業体制の強化による売上拡大とともに、「大型開発品の創出」のための研究開発体制の刷新と、「品質の安定化」のための品質保証体制の整備を進めます。

　企業が果たすべき社会的責任は、その企業がしっかりと事業活動を続けていくことです。お客様・お取引先様・株主の皆様・地域の皆様など世の中の人々に、より良い製品とサービスを提供するとともに、地球環境にも配慮した事業活動を続けていくことが、当社の重要な責任と考えています。　この責任を果たしていくためには、事業活動の基盤であるコーポレート・ガバナンス、コンプライアンス、リスクマネジメントの体制を整えることも大切であると考え、取り組みを進めています。

　高品質で安全・安心な製品の提供、地域の方々とのコミュニケーション活動など、様々な取り組みを推進しています。特に工場見学やインターンシップの受け入れなどは以前から実施しており、地域の皆様との良いコミュニケーションの機会となっています。私どもが事業を続けていけるのは、様々なステークホルダーの皆様のおかげであり、このような取り組みを今後も継続し、積極的にコミュニケーションを図ることが大切であると考えています。

ニチバン株式会社代表取締役社長

堀田直人

T O P M E S S A G E

　　企業が果たすべき社会的責任として、

　　あらゆるステークホルダーの皆様や、

　　地球環境にも配慮した事業活動を続けていくこと、

　　それが私たちの重要な使命だと考えています。

“

ニチバンの現況

社会的活動について

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創業の精神

私たちは、「和親協力・進取向上」を“創業の精神”として継承します。

基本理念

私たちは、常に社会に役立つ価値を創出し時代を拓き、ニチバンにかかわるすべての人々の幸せを実現します。

事業領域

粘着の分野を原点として新たな領域に挑戦し、

常に世界に経営資源を求め、人々の快適な生活をトータルに支え続けます。

経営姿勢

“ベクトルＣ”の経営を実践します。

ニチバンの理念

Creative Development

（創開発）

代を取し、創なを

Communicative Organization

（行）

なニーンを、力るを創る

Consumer Oriented

（売）

の立に立たをターにする

Challenging Spirit

（業）

業精神をし、活力の源とする

（販売即経営）

顧客の立場に立った商品をタイムリーに提供する

（起業家精神）

起業家精神を涵養し、活力の源泉とする

行動指針

〈アタック 21〉

時代を見つめて常に柔軟な発想を自らにチャレンジして常に高い目標を迅速な意思決定で常に素早い行動を管理を怠らず常に結果の見直しを

Flexible

A

_ttitude

Ambitious

T

_arget

Quick

A

_ction

And

C

_heck

　当社グループでは、工場・事業所での環境配慮のほか、貼ったままでも紙のリサイクルが可能な「eco のり」をはじめとして、環境にやさしい製品の開発を進めています。

　また、お客様と協同して行う活動を進めており、2010 年度は「巻心エコキャンペーン」を実施しました。これは使用済みの粘着テープの巻心を資源として回収し、巻心を段ボールへ再生する際の回収資源利益を環境 NGO に寄付するというもので、多くの皆様にご協力いただきました。今後もこのような活動を積極的に進めていきます。

　当社グループでは、本年度から「環境・社会報告書」から「社会・環境報告書」へタイトルを改め、多くのステークホルダーの皆様にかかわる社会性報告の部分を前半に掲載しました。　本報告書についての忌憚のないご意見、ご感想をいただければ幸いです。

　　企業が果たすべき社会的責任として、

　　あらゆるステークホルダーの皆様や、

　　地球環境にも配慮した事業活動を続けていくこと、

　　それが私たちの重要な使命だと考えています。

”

環境に関する取り組みについて

「社会・環境報告書」の発行について

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ニチバンでは、2010年12月∼ 2011年２月までの３ヶ月間エコ活動の一環として「巻心エコ

キャンペーン」を実施しました。

「巻心」の回収は一般消費者の皆様1,031人、ならびに全国の小学校、官公庁、病院、企業など580

団体からご協力をいただき、総本数74,522本（質量換算930kg）を回収することができました。

また、このキャンペーンで生じた回収資源利益金は、マングローブの植樹事業を行う環境NGO

「イカオ・アコ」

（※）に寄付しました。

今後も、環境配慮製品の一層の普及と、多くのお客様にも参加していただける環境保護活動の

支援を推進していきます。

巻心エコキャンペーン

総本数

74,522

本

総質量

930 kg

段ボールに生まれ変わりました !!

これだけの巻心が、ゴミとして処分されずに

資源として再生されました。

団体参加数

580 団体！

個人参加数

1,031

人！

∼ テープの巻心を集めて緑の地球を守ろう！∼

キャンペーンで集まった巻心

巻心を古紙として分別回収

紙資源回収業者

紙資源回収業者へ

製紙会社

回収資源利益

回収資源利益を 植樹活動に

製紙会社へ

結果

報告

巻心

回収から

再利用への

(7)

身近な環境問題として「トキの絶滅の危機」を抱える新潟県佐渡市の皆様 は、環境に対する意識がとても高いのです。

両津吉井小学校の皆様は、「環境貢献活動を続けることで、最終的には同地

域に生息するトキを守ることにつながる」として、本キャンペーンに積極 的に参加して下さいました。

マングローブとは、熱帯・亜熱帯地方沿岸の、海水と淡水が混ざり合う河口などに生息する植物の総称です。最大の特徴は、塩分を含む軟弱な泥地に育つことで、タコの足状に四方に根を伸ばすものや、タケノコのように地面から上に伸びる呼吸根を持つものなど、様々な種類があります。

５月４日、５日に行った植樹活動

巻心の回収資源利益の寄贈先である環境 NGO イカオ・アコが、フィリピンのネグロス島で

マングローブの苗木を 2,112 本植樹しました。

新潟県佐渡市の

両津吉井小学校

両津吉井小学校で作成した巻心回収箱といただいたお手紙の一部

マングローブとは

企業活動においては、ブランド向上や認知度拡大の観点から社会貢献を実践することが有効と聞いております。当企画も当初はそうした「ニチバンをよりよい会社に見てもらう」好意形成/販売促進の施策として、ある意味「自分のため」の方策としてスタートいたしました。

しかし、キャンペーンを推し進めるうちになんだか妙な気分になってきました。小学校訪問の際には、なにも疑わず世のため人のためになると信じて朝からボトルキャップや巻心を一心不乱に集めている子供たちの姿に思わずウルウル。そういえば就職したての頃には「仕事を通じて世のため人のために役立ちたい」と本気で考えていましたよね。いつのまにか業績とか予算とかにがんじがらめに縛られています。それはそれで大切なことですが、ニチバンの理念にもある「ニチバンにかかわるすべて人々の幸せを実現する」活動の一端をこのキャンペーンを通じて担ったものと実感致しました。最後に当キャンペーンに参画していただいた多くの社員・業者の方々、応募いただいたお客様にあらためて感謝を申し上げたく存じます。

テープ事業本部次長　小林英治

事例紹介

巻心エコキャンペーン実施にあたって

植樹

ニチバンリサイクルプロジェクト

（=ニチバン巻心エコキャンペーン）

（植樹）年月日：2011年5月4・5日広さ：0.2ヘクタール苗木数：2,112本

場所：西ネグロス州イログ市ボカナ村寄贈者= ニチバンリサイクルプロジェクト

に参加した多くの人々

（植樹者）イカオ・アコ、ボカナマングローブ愛好会、ボカナ村、ネグロス・ステート農業大学

（※）環境NGO「イカオ・アコ」

代表：後藤順久氏。1997年設立。同年からフィリピンでマングローブの植樹事業を開始。年４∼６回の植樹を行い、これまでにネグロス島

各地に約60万本の植樹を行う。この他、現地の教育支援活動、コミュニティ・トレードも行っている。

キャンペーンに参加いただいた

http://www..ikawako.com/html/boshu.html

?

看板にはこんなことが書かれています

(8)

ニチバンでは、12月9日（木）∼ 11日（土）に東京ビッグサイトで開催された日本最大級の環境展「エコプ

ロダクツ2010」に、

「エコチョイス！選ぶだけでできるエコ」をテーマに出展しました。

環境に配慮したテープ関連製品や、環境だけでなく人にもやさしいメディカル関連製品を展示し、実際

に見て、聞いて、触っていただく体験コーナーを設置しました。あわせて、当社初のユーザー参加型のエ

コ活動「ニチバン巻心エコキャンペーン」で、専用コーナーを設けてその取り組みを詳しく紹介しました。

テープ教室説明風景

「３つのエコチョイス」と題し、ニチバンのものづくりでの環境配慮へ の取り組みについて説明しました。

テープ教室

セロテープ®

でのエコ

エコプロダクツ2010

エコチョ

イス！

選ぶだけ

でできる

エコ

Ⓒエコプロダクツ 2010

ニチバンの環境配慮

ゴムの木

バイオマスマーク

木材チップ

セロハン=木材巻心=再生紙（木材）粘着剤=天然ゴム

ニチバンバーチャル工場見学

セロテープ®が出来るまで

木材から出来ているんだよ

テープ教室では、主に小学生を対象にセロテープ®ができるまでの製造

工程について説明し、セロテープ®が天然ゴムや木材を原料としている

(9)

アンケートでいただいたご意見など

ニチバンの製品について、見て・聞いて・実際に触れて いただきました。

2010年度の出展を担当させて頂きました！エコプロダクツは年齢層・業種などを特定せず、幅広い来場者の方と直接接する事が出来る国内最大級の環境展示会です。

企画するにあたって、ニチバンの考えや活動をご来場いただくお客様にどう伝えられるかが課題であると考え、まずはわかり易く！そして伝える！を実現しようと展示会に臨みました。「環境を考えたものづくりを進める」を一言で表現したもの

が、『エコチョイス』というキャッチコピーです。エコチョイス

の考え方やセロテープ®の原料での環境配慮などは、テープ教

室を開催して小中学生や一般来場者の皆様に説明しました。多くの方に耳を傾けていただき、特に小学生が関心をもって聴いてくれた姿が印象的でした。

ニチバンは2011年度もエコプロダクツに出展します！ 12 月は是非東京ビックサイトにお越しください。

エコプロダクツを担当して

品質環境管理部

辻泰輝

体験コーナー

エコのりは もっと PR しても

いいと思います。 会社でも家でもテープの

分別が大変なので。

ご来場いただいた方のうち、4 千名近くの方にアン ケートにお答えいただき、様々なご意見を頂戴しま した。

これからも 地球にやさしい

商品作りに 期待しています。

ニチバンの活動は とても良いと思います。

これからも がんばってほしいです。

アンケートでいただいたご意見など

「ecoのり」について説明

体験コーナーでは、「テープのり DS」や「ナイスタック®はくり紙が

はがしやすいタイプ」、「セロテープ®」を使用して紙製のメダルを

作っていただきました。

テープのりDS使用体験風景メダル作成風景

もっとエコな部分を アピールして 販売してほしい。

貼る時に失敗しても ムダになりにくい

ものがあると いいと思います。

(10)

ニチバンは大正9年（1920年）にリボン印歌橋絆創膏を発売し、その後、絆創膏を原点として現在のような様々な分野の粘着テープへ発展してきました。2010年度、

絆創膏発売90周年を迎えました。これからもお客様が求める製品をタイムリーに提供することで、お客様の快適な生活に貢献し続けます。

絆創膏の歩み

＜1920年頃＞

1918年、歌橋製薬所を創立。発売当初の絆創膏は、ゴムの老化により粘着面が溶けてベタつくなど品質改善が必要になり、一時絆創膏の製造を中止して品質改善に取り組みました。 1923年の関東大震災時、ニチバンの絆創膏が救急用に使用されました。

＜1950年頃＞

1948年、商号を日絆薬品工業㈱と改称しました。ニチバン紙テープ、ニチバンビニール絆、キープ®、セロテープ® などを発売しました。セロテープ® などの拡大により事業内容が大きく変化し1961年にはニチバン（株）に改称し、現在に至っています。

＜1980年頃＞

医療現場における低刺激性、安全性、感染予防へのニーズを追求しました。粘着包帯、ドレッシング材などへ展開され、キープ®シルク、ニチバンシルクテープ®などを発売しました。 1988年、創立70周年を迎え、企業理念、コーポレートマーク、新社歌を発表しました。

1948

_を日 _{品工業株と改}

1961

株式を東証取引所に上場をニチバン株と改

1988

創立 0周年企業倵、コーポレートマーク、

新社などを発

1993

ニチバンプラスト株、ニチバンメディコ株がし、ニチバンメディカル株立

ニチバンの歩み

絆創膏とニチバンの 90 年の歩み

製所創立

1920

1920年

（大正9年）

リボン印歌橋絆創膏

1948年

（昭和23年）

ニチバン紙テープ

1968年

（昭和43年）

キープ®

2000年

（平成12年）

肌にやさしいばんそうこう（スキナゲート®）

2006年

（平成18年）

スキナゲート®

メッシュ

1983年

（昭和58年）

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事

業

報

告

社

会

性

報

告

環

境

報

告

ニチバンではコーポレート・ガバナンスを有効に機能させるために、内部統制システムを整備し、経営の健全性および効率性の向上を図っています。

会社の重要な決定は取締役会においてなされますが、特に経営方針および経営戦略にかかわる重要な事項は社長を議長とする経営戦略会において議論を行い、その審議を経て取締役会にて決定されます。

また、取締役会の決定に基づく業務執行については、責任者、責任範囲、ならびに手続詳細を各種の社内規則や規定により定めています。

グループ全体の内部統制を総括する機関として社長を委員長とする「内部統制委員会」を設置し、この委員会を中心としたリスク管理をはじめとする様々な内部統制の取り組みを実施しています。

また、内部統制の有効性を客観的に評価するために、他の部署からは独立した内部監査室を組織しています。内部監査室は、ニチバン内にとどまらずグループ全体について監査し、有効性を評価しています。同時に内部監査室は、監査役や会計監査人と必要に応じて連携することで、より効率的にグループ全体の内部統制の有効性を評価する体制を構築しています。

その他に、職場で違法な活動や不正行為が行われた時の通報先として、「倫理違反相談窓口」を設置しています。この窓口は、派遣社員などを含むグループ全体に開放されています。また、顧問弁護士を相談先として設定し、より客観性、公平性が高く、相談者の匿名性も確保した上での対応が可能となっています。

ニチバンの理

基本針

たは、「業は社会の」でることをし、行動にく活動をて、社会的を果たしてまいります。

行動指針

1. の

たは、をり社会にい、でな業活動を行います。

2. 製品の

たは、「品質・全・環境へのの」を一とし、社品を「客のをはかる」ことにより、お客様からのを高め、社会にします。

3. _行 _の

たは、社会のや全にをる社会的行には、として対します。

4. _理 _の

たは、ニチバンにかかわる全ての情報のな管理・保ならに業情報の時・なを行います。

5. _理の

経は、このニチバンの理のにり、で社内をしく知します。

東日本大震災の対応について

3月11日に発生した東日本大震災においては、幸いにして当社グループの社員に人的被害はありませんでしたが、仙台支店は大きく損傷を受け、一時的に営業活動を中止せざるを得なくなりました。また、生産設備に直接の被害はありませんでしたが、その後に起こった計画停電により、埼玉工場では一部の生産活動に遅れが生じました。また、原材料の調達先の被災により、生産に支障をきたすおそれも生じたため、「緊急対応生産部会」を立ち上げ、これらの問題を一元的に解決すべく取り組みました。

当社グループは種々の災害に備えて「緊急時対応規定」を策定しており、東日本大震災においては、当社の役職員も基本的にはこの規定に従って行動いたしました。しかし今回の大震災における実際上の対応から問題点等を詳細に調

ニチバンにおけるコンプライアンスの基礎として、『ニチバンの倫理』があります。この『ニチバンの倫理』を基本に、日々の活動の中で実践していくための具体的な手引きとして「ニチバングループ行動ハンドブッ

ク」を作成し、グループの一人ひとりに配布しています。「ニチバングループ行動ハンドブック」は年に１回見直しを行い、社会情勢や関係法令の変化に随時対応するとともに、教育研修や会議の中で周知徹底を図ることで、グループ全体としてコンプライアンスを徹底しています。

ニバングループ　行ンドック

コーポレート・ガバナンス

リスクマネジメント

コンプライアンスの徹底

事業報告

コーポレート・ガバナンスと

(12)

事

業

報

告

社

会

性

報

告

環

境

報

告

メディカル事業本部では、肌へのやさしさやフィット感の良さなど、お客様のことを第一に考えた製品の開

発を進めています。

メディカル事業の取り組み

はくり紙なし、手で切りやすく応急処置に最適

●手で切れるのでハサミがいりません。

●はくり紙がないのでゴミもなく、素早く対応できます。

●撥水加工で水や汗をはじきます。

セラポア

®

テープ FX

http://www.battlewin.com/lineup/serapoa_fx/index.html

低刺激でもしっかり固定

●高い透湿性で、長時間の貼付でも快適です。

●ジェル状の粘着剤が肌の凹凸にしっかり密着し、はがれにくくて安心です。

●はがす際の痛み・肌へのダメージが少ない粘着剤を使用しています。

「カテリープラス

®

」

http://www.nichiban.co.jp/medical/products/dressing/cathereeplus/

肌にやさしくフィットする救急絆創膏

●肌にやさしく、伸びがよい高密度ウレタン不織布で、肌にフィットします。

●はがれにくく肌にやさしい低刺激性粘着剤を使用しています。

●さまざまなラインアップを揃えています。

ケアリーヴ

®

http://www.careleaves.com/regular/

耐久性・フィット感・使い心地にこだわった布タイプの救急絆創膏

●通気性に優れ、ふやけにくく、ムレにくくなりました。

●ベージュ色で目立ちません。

●丈夫で伸縮性が良く、肌の動きにぴったりフィットします。

ケアリーヴ

®

パワー＆フィット

http://www.careleaves.com/powerfi t/index.html 使用した93%の方が

「手で切りやすい」と回答されました。

（当社調べ）

(13)

事

業

報

告

社

会

性

報

告

環

境

報

告

http://www.nichiban.co.jp/stationery/linerbeauty/index.html

http://www.nichiban.co.jp/industrial/packing/04.html#005

テープ事業本部では、人と環境にやさしく使いやすい製品づくりを進めています。

テープ事業の取り組み

こだわりの使いやすさ

●新開発のスプリングヘッドで、より使いやすく、塗りやすくなりました。

●人間生活工学に基づき持ちやすさを追求したデザインです。

●用途によって選べる2種類の粘着力をご用意しました。

tenori

®

（てのり）

軽い力で、しっかり結束！作業性を向上させた結束機

●抵抗を低くし、軽い力でしっかり結束できます。

●「貼り合わせ機構」でしっかり結束し、見栄えもよくなりました。

●ネジの出っ張りをなくし、作業がしやすくなりました。

●「側面用袋切りユニット」（オプション）を用意し、袋切りまでがワンアクションでできます。

バッグシーラー BS-2200

切り口がまっすぐキレイ！

●シンプル、スリムなデザインでインテリアと調和します。

●金属のおもりとすべり止めシートで、テープを切った時に動きにくくなっています。

●ギザギザの刃より、少ない力で切ることができます。

●特許出願中の新設計で刃先がギザギザではありません。

テープカッター直線美

®

ゴム系粘着剤で低温でもしっかり固定

●ポリプロピレン基材なので耐水性に優れています。

●開封時にテープの場所がわかりやすい印刷入りです。

サラダカップ固定用テープ

http://www.nichiban.co.jp/stationery/tenori/index.html

http://www.nichiban.co.jp/industrial/machine/05.html#001 貼り合わせ機構で

ぴったり

〈オプション〉

(14)

事

業

報

告

社

会

性

報

告

環

境

報

告

社会性報告

ニチバン

ニバン

1.

2.

3.

4.

5.

使い、使用用、た使用をされい使、使用用業、槑で

有物質い、使用い椂へ配慮されてい、へ配慮されてい

物でし、

ニチバンでは、どの年代のお客様にも当社製品を安全に、そして安心してご利用いただけるよう品質管理体制の強化に取り組んでいます。品質保証本部では、年２回の品質環境会議や製造工程・製品品質に問題がないかを確認する QC（品質管理）パトロールなどを定期的に実施し、品質管理の向上に努めています。

また、品質管理を効果的に行うために、社内QC検定などの品質管理教育を積極的に実施し、全社の品質管理能力アップに取り組んでいます。

方

針

開

発

・

設

計

管

理

生

産

管

理

改

善

活

動

品質保証

本部管理本部本部業業部・業本部業本部

部品質部の実施かの

への原

発防

かの品質

上市決

品の・発

業報告効果証決

な

業・品質目定、業への展開

〈品質保証体系図〉

お客様とのかかわり

安全・安心を確保するための取り組み

ニチバンでは、製品の開発・設計段階の際に環境負荷を開発・製造・流通・使用・廃棄にわたり評価しています。この評価で合格しないと製品化できない仕組みになっていて、人体に影響をおよぼす可能性のある化学物質の使用削減や、廃棄物を削減することでお客様の安全・安心に配慮した製品づくりに努めています。

お客様の安全・安心を第一に考えた製品開発

お客様相談室では、メディカル・テープ関連製品について、情報、提案、苦情など、年間約22,000 件のお問い合わせを頂戴しています。相談室の社員 5名は、日々寄せられるご要望やご指摘に対し、速やかに正確に対応することでお客様満足度の向上を図っています。

お客様からの貴重なご意見は、製品やサービスの品質を継続的に改善できるよう全社員がイントラネット上で閲覧できる仕組みになっています。それだけでなく、お客様相談室ではいただいた貴重なご意見・ご要望に基づき、関

連部署へ改善提案しています。2010年度は、はくり紙がはがしづらいというお客様のご意見から「ナイスタック®はくり紙がはがし

やすいタイプ」が開発されました。

これからもさらなるお客様満足度の向上を目指します。

の

安全で信頼される品質と新たな機能を

限りなく追求し顧客の期待に応え

かつ満足を得られる製品を提供する

〈ニチバングループ品質方針〉

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報

告

社

会

性

報

告

環

境

報

告

ニチバンでは、日頃からニチバン製品をご使用いただいているお客様をはじめ、販売店様、卸業者様などからの、製品に関する様々なお問い合わせやご相談に対応しています。

また、お客様からのご意見、ご要望、ご提案などに関しては貴重な外部情報としてお受けし、社内の関連部署へ情報提供し活用させていただいています。

お客様には常に明るく誠意をもって、迅速かつ丁寧な対応を心がけ、ご納得いただけることをモットーに取り組んでいます。

〈ご相談内容の内訳〉

「その」には、、理ながまます

い方

16% 10%

品質

8%

情・情報

6% 2%

その 18%

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40%

環境

の時間は・日・日をく

：00 ～ 12：00、13：00 ～ 17：00 とさせいたいいます

Tel.

7

®

0120-377218

Fax.

_03-5978-5640

Mail.

_{http://www.nichiban.co.jp/}

support/index.html

（の）

お客様相談室

お客様相談室以外でも、ホームページやイベントを通じて、お客様とのコミュニケーションを図っています。お客様相談室に寄せられたご意見・ご要望は、どのような製品が求められているかなど製品開発や改善につながるよう参考にしています。

これからも、より多くのお客様のご要望にお応えできるような製品を提供していきます。

お客様の声を聞く仕組み

「はくり紙がはがしづらい」という声にお応えして、「ナイスタック® はくり紙がはがしやすいタイプ」を開発しました。

はくり紙の両脇にのりをつけないことで、粘着力はそのままに、はがしやすく使いやすくなりました。

塗りはじめのフィルム滑りをはじめとした、テープのりへの様々な不満を解消しました。

上下に動くスプリングヘッドで、塗りはじめからぴったりとのり付けができるように工夫されています。

多くの医療スタッフの方々がカテーテルなどの固定テープに期待している「低刺激性」と「固定性」の両立を実現しました。

新たに開発したウレタンジェル粘着剤により、高い透湿性を実現することで、肌にやさしくしっかり固定できます。

密着イメージ図

フィルム

ウレタンジェル粘着剤

■

「ナイスタック®はくり紙がはがしやすいタイプ」

テープのり「tenori®」

「カテリープラス®」

■透湿度の比較

透湿度 (g/㎡･24h)

0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000

当社従来品当社従来品当社従来品

カテテリーププラスス

3500 3500

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※ O T（O T ）：をじたでの　※ O - T（O T ）：や・部なをの

役割等級制度

社部口：総部

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問では、槛でしています。

また、いで槛で、槜フリーイを記したーを榥しています。

セクラ防

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問いて、槛槜ます。槜せれた槛いて、問槛す椼をてお、楿意見され榹ています。

ニチバンでは、行動ハンドブックの中で「従業員の多様性、人格、個性の尊重」について以下の 3 点を定めています。 ①差別、嫌がらせ、不当な取扱い等の禁止

②公正な取扱い、評価と人財育成 ③プライバシーの尊重と個人情報の保護

社員とのかかわり

人権に関する方針

企業として発展し続けるため、ニチバンでは指示を待つだけではなく自ら行動を起こせる「モノ言う社員」を求めています。

採用の段階では面接を重視し、一方的な質問をするのではなくお互いの理解を深めることを目的としています。このような取り組みの結果2010年度離職率は1.0％となっています。

雇用に関する方針

ニチバンの人事制度は『開発型人財』の育成により『開発型企業』の実現を目指しています。

本人事制度は「評価制度」と「役割等級制度」、「賃金制度」の３つで構成されています。

ニチバンの評価制度

「評価制度」は期待される行動に対する「行動評価」と自ら設定した目標に対するプロセスと成果を確認する「業績評価」により「人財育成による仕事の質の向上」と「企業ビジョンの実現」を目指します。

人事制度

専門性と創造性に富み新たな領域にチャレンジする意欲に溢れた人財の育成を目指した教育研修を実施しています。入社当初は階層別教育を主体にニチバンで働く社会人としての基礎を身につけ、その後は専門教育を中心に一人ひとりの役割に応じた専門的な力量を養うようにしています。

人財育成（教育研修制度）

ニチバンの労働組合は、ユニオンショップ制をとっています。会社と労働組合の間では、快適な労働環境づくりや労働条件に関する協議が行われています。

労働組合の状況

ニチバングループには 3 つの相談窓口があり、社員がかかえる様々な問題に対応できるようにしています。

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報

告

私は、現在4人の子育て中です。4人共にそれぞれ1年間の育児休職を取得しました。

第4子の休職取得時は、保育園の空き状況を考慮し1年半に延長しました。復帰後は、短時間勤務の制度を利用しています。皆さんの協力を得ながら、業務分担して頂いており、感謝の心を持って限られた時間内に少しでも多くの仕事をこなせるよう、日々努めています。復帰して、やはり大変なことも多いですが、職場の方々のご理解と家族の協力、そして子供の笑顔を励みに、仕事と育児を両立させていただいてます。

育児休職期間は有意義な時間なので、女性はもちろん、男性も是非有効に使って欲しいと思います！！

埼玉工場生産技術課高橋敏子

育児休職取得者コメント

リフレッシュ休暇取得率年次有給休暇取得率

94.44%

37.51%

社員一人ひとりが健康に過ごせるよう、ニチバンではすべての事業所で定期的に健康診断を実施しています。またメンタルヘルス対策にも注力し、全社員対象のセルフチェックテストやラインケア研修を実施し、こころとからだの健康管理に取り組んでいます。

他にも、社員だけでなくそのご家族も少額の自己負担で人間ドックが受診できるようにしています。

ウォーキングキャンペーンについて

社員の健康増進への取り組みとして年 2 回ウォーキングキャンペーンを実施しています。

個人の健康への意識を高めるだけでなく、社内コミュニケーション活性化や、活力ある職場風土づくりの一助にもなり、毎回多くの社員が参加しています。

健康管理に関する方針

ニチバンでは、社員の仕事と生活の調和（ワークライフバランス）推進の一環として、法定の「年次有給休暇」に加え、「リフレッシュ休暇」をはじめとする各種休暇・休職制度を整備し、特に少子化対策支援、高齢者対策支援として「育児休暇」、「育児短時間勤務」制度や「介護休暇」、「介護休職」制度を設けています。

また、社員の健康で充実した生活を実現するため、月に 2 日間の「定時帰宅推進日」を設けています｡

仕事と生活の調和を支援する制度

ニチバンでは休暇・休職制度といった社員の子育てを支援するための環境整備を進めています。

また、次世代育成支援対策推進法に対応するための行動計画を策定し、現在取り組みを進めています。

次世代育成支援の取り組み

ニチバンでは、年 2 回の「中央労働安全衛生委員会」と、各事業所で月1回の「労働安全衛生委員会」を開催しています。委員会では、労働安全についての情報共有を図り、労働災害の再発防止や予防のための協議を行っています。

労働安全衛生

ニチバンでは 1987 年から小集団活動を実施し、毎年発表会を開催しています。発表会は全社員が視聴でき、発表内容は他部署も参考にできるよう、イントラネット上で閲覧できるようになっています。

小集団活動

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器用（）防（大）

ニチバンでは個人情報保護のため、「個人情報保護方針」を定め、あわせて個人情報保護の体制や個人情報の利用目的等を定めた「個人情報の取り扱いについて」を策定しました。さらに、コンプライアンスの一環として、グループ全体に配布している「ニチバングループ行動ハンドブック」に個人情報保護法の概要、取り組みの概要、個人情報保護に関するルールを記載し、教育研修や会議の中で周知徹底、意識の向上を図っています。

社会とのかかわり

個人情報保護に対する取り組み

椂報椀

椂報取いいて

http://www.nichiban.co.jp/privacy/handling.html

http://www.nichiban.co.jp/privacy/policy.html

「報保護」と「報のりいについ」は、社ホームページに開しいます

ニチバンでは、工場火災や地震災害などの緊急事態に備え、定期的な訓練を実施しています。大阪工場の周辺は一般住宅地であり、初期行動が非常に重要です。訓練では、地震や火災発生時の対応や避難経路などを確認し、防災意識の向上に努めています。

安城工場・中央研究所では2010年9月に地震を想定した訓練、3月には火災を想定した訓練を実施しました。また10 月には地域消防署主催の初期消火競技会にも参加し、防災対策に取り組んでいます。

防災訓練

学生の皆さんに「社会人生活」や「企業活動」について、理解を深めていただく機会として、インターンシップを開催しています。2010年度は18名の方が参加しました。講義だけでなく、社員の実際の業務体験や工場・研究所の見学を実施し、学生からは「会社で働くということを具体的に学べた」「進路を考える上で参考となった」など非常に有意義な体験だったとの感想が寄せられました。

インターンシップの受け入れ

ニチバンでは、毎年近隣の小学校・中学校および高校を対象に工場見学や職場体験、ジュニアインターンシップを受け入れています。

2010年度は安城工場では500名以上の見学者を受け入れ、馴染みのあるセロテープ®ができるまでの工程を見学していただきました。大阪工場では近隣の小学校からの要望により見学を受け入れています。質問コーナーでは環境への質問も多く、「ゴミ等も捨てずに燃料にしているよ」など、環境への取り組みについても説明しています。

ニチバンメディカル（株）では、薬剤師を取り巻く医療社会の現場を体験・実感していただくことを目的に大学生の早期体験学習を受け入れました。また近隣の小学校からは「工場で働く人々及び生産設備の見学」をテーマとして、巻絆類やケアリーヴ®の製造ライン、屋外の設備では精溜塔や液化窒素タンクなどを見学していただきました。

工場見学

学（大）学（ニバンディカル（株））

ニチバンでは、地域社会との交流活動として工場周辺の清掃を実施しています。

大阪工場では、浸水のない町・きれいな町を目指し、5月と12月の年2回、溝や水路を清掃する「みぞ・すいろ・かわクリーン21」運動に参加しています。

安城工場・中央研究所では、2010年度は4月と9月に周辺の道路や側溝などの清掃を行い、地域の美化活動に貢献しています。また、地元の消防団に訓練で利用してもらうために4月∼ 6月までグランドを開放しました。

地域コミュニケーション

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ニチバングループでは東日本大震災に対し、義援金2千万円を、日本赤十字社を通じて寄付しました。

また義援金以外にも、救急絆創膏や各種粘着テープの提供や、福島県いわき市の当社工場用地を、被災者の方々の仮設住宅用地として無償貸与するなどしています。

これからも関係省庁および加盟団体などと連携を取りながら、順次

被災地への支援を実施していきます。大かの

東日本大震災への支援

へした着テープ

決算会株主品

年のためのの月 3 日～ 4 日（名） 7 月 7 日～ 4 日（会）

月 24 日・25 日（メ） 0 月日～ 22 日（イト） 2010

「書く・る・す・る」展 2010

インドシ展会

日程（場所）展示会名

2 月 10 日～ 13 日（イト）エコプロダクツ 2010

ニチバンでは株主・投資家の皆様とのコミュニケーションを活発にするため、2010年度も投資アナリストの方々を対象とした決算説明会を６月と12月に開催いたしました。決算の概要、事業セグメント別のレビュー、今後の方向性等につき社長が説明し、その後活発な質疑応答が行われました。また、株主優待制度を導入し、毎年９月末日時点で1,000 株以上保有されている株主様に、3,000円相当額の新製品を中心とした「製品詰め合わせ」を進呈しています。

その他に、ホームページ上でも様々なIR情報を掲載し、株主・投資家の皆様への適時適切な情報提供に努めています。

株主・投資家の皆様とのかかわり

2010年5月日本褥瘡学会で初めてのランチョンセミナーを開催しました。プロソフト®の開発者で褥瘡・創傷治癒研究所所長の大浦武彦先生が、開発経緯や使用実績を説明され、セミナーを通して多くの医療関係者の皆様に、ニチバンとプロソフト®について理解を深めていただきました。

褥瘡

※

_学会での

ランチョンセミナーの開催

ランョンセナー

ニチバンでは、展示会を通して多くの皆様に製品を知っていただくために、様々な展示会に参加しています。国際文具・紙製品展（ISOT）をはじめ、環境展示会である「エコプロダクツ2010」などに出展しました。エコプロダクツでは、『エコチョイス！選ぶだけでできるエコ』をテーマに、環境に配慮したテープ関連製品や環境だけでなく人にもやさしいメディカル関連製品を展示し、実際に見て、聞いて、触っていただきました。また、「巻心エコキャンペーン」についても専用コーナーを設けてその取り組みを詳しく紹介しました。

展示会への参加

エコプロダクツ 2010 「書く・貼る・捺す・綴じる」展2010

※褥瘡：のとです

ISOT2010

ドラトショー 3 月 11 日（メ）

青少年のための科学の祭典

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告

〈ニチバングループ環境方針〉

『ニチバンは人と物および地球環境にやさしい技術を通して、

製品の全ライフサイクル［開発・製造・流通・使用・廃棄］にわたり

安全と健康と環境面の配慮に努める。』

〈行動指針〉

ニチバンは、資源循環型社会づくりへの参画と寄与を目指した環境経営を実践し、地球環境保全に配慮するとともにすべての人々の幸せを実現することを目指します。

1．循環型社会への配慮と貢献に努め、環境マネジメントへの取り組みを積極的に実行します。『セロテープ®』に代表され

る粘着製品をはじめとしたすべての製品の研究開発・製造・販売・廃棄に係る事業活動に伴い発生する環境負荷の低減に努めます。

2．環境保全活動を推進し、汚染の予防に努めるとともに、環境マネジメントシステムおよび環境目標を定期的に見直し、継続的改善を図ります。

3．環境関連法規および地域の協定等を遵守します。

4．環境パフォーマンスを継続的に改善するため、以下の項目について重点的に取り組みます。（1）環境に配慮した製品開発および製造プロセスの改善に努めます。

（2）地球温暖化防止対策として CO2削減に努めます。

（3 ）資源の有効利用および廃棄物の適正処理によるゼロエミッションに努めます。（4）グリーン購入／グリーン調達に努めます。

5．リスクマネジメントによる安全管理に努めます。 6．透明性・客観性のある環境情報を積極的に公開します。

7．社員への環境教育および啓蒙を徹底し、環境への理解および能力を高め、環境保全活動への積極的な参画・支援を促します。

2005 年 7 月 1 日改定

対象範囲／本社、埼玉事業所、安城事業所、大阪工場、子会社 3 社

環境報告

環境方針

※ゼロエミッション率＝（1埋立処分量 / 廃棄物発生量）100

環境目標と実績

重点課題 _目標 2010 年度 _実績実績

環境経営による社会貢献

の管理の充実化の管理シテのおよ事業でのをしました。

方の定とにためループによるの化と関についてしました。

全・心、環境にした品・・素の発エルジョンでの品計、質のおよ化をしました。

全・心、環境にした品のエコプロダクツ、など展会で環境品をしました。

の環境の見直し、書のなどによりを特定品で11 5 しました。

環境・社会報告書の発行と関ページの充環境社会報告書を2500部発行し、のこども版環境報告書もしました。

関情報のとイトレートの発行環境社会報告書2010、環境の環境情報をし、版のこども版環境報告書をしました。

エコプロダクツ展への出展エコプロダクツ2010に出展、環境品をしました。

環境

パフォーマンス課題の継続的改善

環境標による取り組み環境標による目標を定しました。

2 出 2004 年度 10 の 3 で 2 出 2004年度 13 しました。

にかかわる 2 出 200 年度 3 2 出 200 年度 4 しました。

エコドライによる 2007 年度 3 改イリドを的にしました。

カーントによる 2 出のカーントの動についてしました。

ロエミション全では 7 とでした、ニチバンでは目標をしました。

発 2007 年度 3 発 2007年度 3 しました。

化質管理シテにおるニュルの化質管理シテをし、にデーのおよについてを行いました。

ニチバン化質品のと化質品のとにを実施しました。

出 2000 年度 0 出年度 75 しました。

安全・環境その他危機管理課題の継続的改善

リクコミュニケーションの実施にたリクプをいたのをしました。

全・にかかわる・保全の化全員会において・の定をして実施しました。

の実施と対の化事業にて計にを実施しました。

対のと改・会社にてし、時対などを実施しました。

【評価】 ◎：よくできました ! 継続して頑張ります。 ○：できました ! より一層頑張ります。 △：もうひといき ! もっと頑張ります。

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告

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会

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報

告

※ゼロエミッション率＝（1埋立処分量 / 廃棄物発生量）100

環境負荷データ

OUTPUT

499,404

INPUT

総エネルー用

24,331 408

その（原算）

1,688 573 3

水

4,248 3

市スコージネレーション発

4,247 4,138

発

25,915-CO2

CO2 出

3,041-CO2

（）

CO2 出

環境会計

【評価】 ◎：よくできました ! 継続して頑張ります。 ○：できました ! より一層頑張ります。 △：もうひといき ! もっと頑張ります。

対象本社、、、、会社 3 社

〈集計についての考え方〉

集計範囲：本社、埼玉工場、安城工場、大阪工場、子会社 3 社対象期間：2010 年 4 月 1 日∼ 2011 年 3 月 31 日

環境保全コストの算定基準

[ 設備投資 ] 対象期間内に環境保全に係る設備投資額を集計しました。年度をまたがる場合は、当期分の金額を集計しています。 [ 費用 ] 人件費は、環境配慮製品の研究開発および環境保全活動ごとに必要となる人員と時間に平均時給を乗じて集計し

ています。減価償却費は、固定資産台帳をもとに環境保全活動に係る設備を対象とし、5 年分を集計しています。

〈環境保全効果〉

環境保全効果環境負荷指標

効果の内容 2010 年度環境負荷量対前年度環境負荷増減量_{および効果}

2 出 25,915t-CO2 1,366t-CO2

発 4,138t 387 t

573 3 ₂₇ 3

対象質出

167t 15 t

そのの果ロイつ_{品発} 書のなど環境の

〈環境保全対策に伴う経済効果〉（楼）

効果の内容 2010 年度金額

事業活動でたのリ

イクルによる 3,568 環境品のによる

出 0

計 3,568

分類主な取り組み内容 2010 年度

投資額費用額

1 事業エリ内コト環境をするための環境保全コト 101,498 403,800

内

訳

1 1 コト（・質など）のための 16,407 77,017

1 2 環境保全コト環境保全（化・省エルーなど）のための 30,839 36,938

1 3 環コトのおよのリイクル・理のための 54,253 289,846

2 ・コトリーンおよリーン、品の容リイクル 0 8,639

3 管理活動コト環境ジメントシテ・のための 0 42,094

4 発コト環境品発のための 0 0

5 社会活動コト社会への環境活動、環境への 0 10

環境対コト環境（・など）に対する保 0 0

計 101,498 454,543

〈環境保全コスト〉（楼）

※利益創出額：販売額ー原価【評価】 ◎：よくできました ! 継続して頑張ります。 ○：できました ! より一層頑張ります。

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告

ニチバンで保有する営業車両については低公害車への切り替えをすすめており、2007年度までに全ての車両が「平成17年度基準50％低減レベル」以上に切り替わっています。今年度は更に排出量を削減できるよう、ハイブリッド車を試験的に導入しました。また、営業活動ではエコドライブを推進し、ガソリン消費量の削減に努めています。また、物流を委託している運送会社に対してはCO2排出

量の削減をはじめとする環境保全活動に積極的に取り組んでいただけるようお願いをしています。

埼玉工場では、ピーク時の電力使用量を15％削減するため、時間帯変更による製造対応や使用設備の見直しをしました。また日々の使用電力はモニターで確認ができるようにし、目標の電力使用量を超えないように社員全員が協力し節電に取り組んでいます。

また、消費電力削減のため照明器具の一部をLEDに切り替えました。今後もLEDへの切り替えを推進し、消費電力の削減に努めます。

工場の取り組み

物流における取り組み

省エネルギーへの取り組み

ニチバングループはISO14001を取得しており、常により良い環境マネジメントシステムへの改善に取り組んでいます。社内で実施する内部監査や外部審査機関による審査により、職場で抱えている疑問や問題点を抽出・展開し、効果が出せるような仕組みを作り上げています。

今後も環境貢献の実現を目指し、内部監査員のレベルアップを図るなど、さらなる改善を実施していきます。

環境マネジメントシステム

47.3%

ガ

35.4%

重

13.4%

3.5% その 0.5%

工場の 総エネルギー

使用量 493,871GJ

〈2010年度工場の総エネルギー使用量内訳〉

部（大）部（ニバンディカル（株））

ニチバンの

ニチバングループでは、電力使用量削減のため、6月の環境月間を準備月間として無駄な電力使用設備（照明含む）を抽出し、工場での生産体制の工夫など全社をあげて取り組みました。

今回の電力使用量削減の取り組みを通して、日頃使用していない機器や設備を見直す良い機会となりました。今後は、6月の環境月間な

どを活用しながら、社員の環境に対する意識をさらに高めることができるよう、楽しみながら取り組める企画を発信したいと考えています。

品質環境管理部

小野智美

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報

告

2003 0 200 400 00 00 2007 200

607 557 542 561

4

545

3

（年度） 200

543 546

3

2010

（ 3_） ₃ _会社3社

571

2 ₅₇₃

製品の軽量化

〈工場の水使用量〉

ニチバンでは、包装材料などの削減に努めています。 2010年度は、紙で添付していた「ロイヒつぼ膏®」の添付文書を廃止し、個箱の裏側に添付文書の内容を印刷することにより、年間3tの削減となりました。

水の有効利用の取り組み

ニチバングループでは、工場での水の循環利用などにより使用量の低減に取り組んでいます。

大阪工場では付近を流れる河川浄化のため一定量以上の水を優先的に放水しており、水使用量の削減とともに地域の環境改善に努めています。

2010年度の水使用量は2009年度比4.7%増の573千ｍ3

となりました。

省資源への取り組み

2001年にPCB特別措置法が施行され、PCB（ポリ塩化ビフェニル）廃棄物は2016年までに適正な処理をするよう義務付けられています。ニチバンで保有する照明機器などのPCB廃棄物は、これらの法に則り適切に管理・保管しています。

2010年度7月には、JESCO（日本環境安全事業（株））にて安城工場の大型コンデンサ類の処理を実施し処分が完了しました。今後もPCB廃棄物の適正保管・管理および早期の処理に努めてまいります。

PCB 処理

廃棄物削減への取り組み

ニチバンでは、粘着テープの製造に揮発性有機溶剤を使用しています。今年度は揮発性有機溶剤の使用量の削減や蓄熱式排ガス処理装置の本格稼動により、2000年度比73％削減と目標を大きく達成することができました。次年度は、このレベルを維持しながらさらなる削減の可能性について検討するとともに蓄熱式排ガス処理装置の安定稼動に努めます。

蓄熱式排ガス処理装置の安定稼動

化学物質の管理

化学物質名単位取扱量 _大気排出量_水域移動量

クリル 13 0 0 0 0 0 エチレンキシド 14 5 4 000 0 5 300 キシレン 7 740 0 0 0 ニル 23 707 0 0 0 トルエン 42 55 15 30 10 300 2 5 450 ノルルキン 50 751 000 0 000 ダイキシンー 0 1 0 7

〈PRTR データ（3 工場・3 子会社）〉

（） 2000 （） 0 1 000 2 000 3 000 4 000 5 000 0 20 40 0 0 100 2007 200 3,081 343

分　（　3 、　会社3社）

化　（　　　）

発（　3 、　会社3社）

70 5 4,552 131 131 42 42 173 2,795 1,758 150 150 40 40 190 2,835 1,871 2

4,706 5 5

（年度） 200 4,525 4,525 4,525 55 55 67 67 122 2,827 1,698 5 0 2010 4,138 103 2,766 1,371 27 27 76 76

〈工場の廃棄物発生量・最終処分量・再資源化率〉ス理

に書のをしたロイつ膏®の新パッケージ

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ご意見・ご質問は、下記お問い合わせ先までお願いいたします。

品質保証本部　品質環境管理部

〒

350-1293

　埼玉県日高市大谷沢西原100

TEL.042-989-3716

FAX.042-989-3719

E-mail

：

社会・環境報告書2011 全データ