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九州大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

顔印象評価に基づく3DCG顔形態連続変形システムに ついての研究

孟, 宰永

https://doi.org/10.15017/1441241

出版情報:Kyushu University, 2013, 博士(芸術工学), 課程博士 バージョン:

権利関係:Fulltext available.

(2)

別記様式第

7

平成ユ

d

年 ふ 月 0

博 士 学 位 論 文 の 調 査 及 び 最 終 試 験 ・ ? 万 三 − の結果報告書

論文調査委員会幹事

職 名 教 授 氏 名 源 田 悦 夫

~)

1

学位の種類 博 士 ( く 遍 ゑ ・ 工 学 ) ( ① ・ 乙 )

2

氏 名 孟宰永(メンク之ヨン)

3  学位論文顔印象評価に基づく 3DCG顔形態連続変形システムについての研究 学位論文の審査の結果の要旨

この論文は、顔の主観的な印象評価より抽出した顔印象ファクターの重みづけを変化させることでキ ャラクターや顔表情表現を行うことのできる 3DCG用のモデリング制作ついて、実験を踏まえts ルゴリズム形成と実践的な使用方法について 3DCG顔形態連続変形システムの構築に至る過程につ いて述べたものである。

まず、

20

、代の女性の頭部のデジタルスキャンデータをもとに、顔を形成する各種部位を変形して制 作した24種の 3DCGモデルと 18個の印象評価にかかわる刺激語をもとに、 SD法による印象評価実 験を行い、主成分分析により、

3

つの評価因子を抽出した。第一主成分「好感度Jの軸とし、第二主 成分を「重量感Jの軸。第三主成分を、「パワー」の軸とした。これらの因子軸については、他の先行 事例による顔印象評価調査の結果と類似していると考える。さらに、各ファクターの背景となってい る顔を形成する各種部位の解剖学的特徴をそれぞれの印象ファクターとの対応関係を求めた。第一主 成分「好感度Jでは、弓型の眉の形状、はっきりとした目の形状、上がった口角、整った顎の形など の特徴があげられ、第二主成分「重量感」では、眉の太さ、肉付きのよい唇、しっかりとした顔の外 形などの特徴が見られ、 第三主成分「パワー」では、広い眉問、つり上がった眉と目、大きな鼻翼、

大きな頬骨、などの特徴などがあげられた。

またこれを実証するものとして 24個の各顔モデ、ルについて、人間工学的な視点から顔構成部位の 数値を計測し、因子得点軸との関係性を調べた。その結果先にあげた部位と因子得点の聞に相関性の あることを見出した。この顔の構成部位の変形と印象ファクターとの関係を数値的に関連させること ができたことはシステム設計上重要なポイントである。

3DCG顔形態連続変形システムは、新たに制作した基本モデルを原点に置き、印象評価で得られた 3 つの軸の重み付けによって基本図形を変形するものである基本モデルと変形後のターゲットとなるモ デル設定を行っている。基本図形と各ファクター上に、それぞ、れの印象軸上に解剖学的特徴を持った

3

つのターゲ、ツトモデ、ルをあらかじめ制作し、基本図形とターゲ、ットモデルとの聞を線形的に補完し 中間のモデルを求めている。

3

つのファクターごとに重みづけを変化させて、様々な表情を作り出す ことができるとともに、重みづけ設定を超えた増減方向にもデータの算出ができるよう、スライダッ ク風の

GUI

を設置し、ユーザーがリアルタイムに顔変形モデ、ルが確認で、きるように工夫されている。

このシステムは基本モデルをもとに日常的な好感度、重量感、パワーといった特徴を持つ顔の形成と ともに、ターゲット図形を外れた極端な値を入力することでキャラクター的な思いもよらない図形を 発生することができる。このシステムは闇雲に形状を変化させてモデ、ルをデザインするのではなく、

印象軸を創作のガイドとしながらモデルの生成がインタラクティブにできるために実用的な側面を十 分に持っている。また人間の顔ばかりでなく、犬猫のような動物や車や新幹線などのいわゆる顔を使 っても良い結果が得られた。

さらに、筆者は自らこのシステムを用いた作品制作を行いメディア芸術関連の国際コンペに選抜され るなど制作の支援システムとしても効果を上げた。

(3)

最終試験の結果の要旨

審査は平成 25

2

4日に公聴会を兼ねた最終試験を行った。当日は、主査源田悦夫教授、副査須 永正二准教授、上岡玲子准教授および関係する大学院学生や大学研究者研究者を含め約 25 余が出席

した。

公聴会では、活発な論議が行われ、印象語の抽出方法、顔変形に関するアルゴリズム、化粧と表情の 違い、変形の適用限界などについて質問があり、それぞれの質問に対して、明快な回答が得られた。

この論文および実践的な効果等を総合的に判断し審査員全員一致で、博士論文(芸術工学)であると

認め最終試験に合格したことを確認した

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