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死刑執行始末書56件の紹介 : 1947年7月〜1949年12 月

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(1)

死刑執行始末書56件の紹介 : 1947年7月〜1949年12

その他のタイトル 56 Reports on an Execution against the Death Penalty (Shikei‑Shikko‑ Shimatsusho)(from July 1947 to December 1949)

著者 永田 憲史

雑誌名 關西大學法學論集

巻 63

号 6

ページ 2172‑2234

発行年 2014‑03‑10

URL http://hdl.handle.net/10112/8365

(2)

死刑執行始末書 5 6 件の紹介

1947 年 7 月 ~1949年 12 月ー一

永 田 憲 史

日本では,死刑の執行方法が法令で詳細に規定されていない。しかも,政府は死刑執 行についての情報を明らかにすることに消極的であり,死刑執行はそのほとんど全てが ベールに包まれてきた叫

こうした中,筆者は,第二次世界大戦終戦後,連合国最高司令官総司令部

( G e n e r a l H e a d q u a r t e r s ,  t h e  Supreme Commander f o r  t h e  A l l i e d  Powers; GHQ / SCAP)

が我が国

を占領・支配していた時期に,日本政府が英語で作成し,連合国最高司令官総司令部に 提出していた死刑執行起案書及び

4 6

件の死刑執行始末書などを入手し,公表した見

このたび,新たに

5 6

件の死刑執行始末書を発見及び入手することができた。今回入手 した文書も,既に公表した文書と同様の方法で入手した。すなわち,連合国最高司令官 総司令部が収集及び保管していた文書はアメリカ合衆国の国立公文書館に原本が収蔵さ れている。その原本をマイクロフィッシュで複写したものが我が国の国立国会図書館憲 政資料室に日本占領関係資料の一部として収蔵されている。筆者はこのマイクロフィッ

シュを利用して文書を入手した。なお付言すると,今回発見された文書は全てアメリカ 合衆国の国立公文書館及び我が国の国立国会図書館で公開されていた資料であって,複 製は可とされており,その入手は適法かつ適正に行なわれている。

今回発見及び入手された文書は,連合国最高司令官総司令部参謀第

2

( G 2 )

が保 管していたものである。連合国最高司令官総司令部記録

(GHQ/SCAPR e c o r d s )  

3)の ボックス番号

3 4 0

番,フォルダ一番号

2 8

番であり,我が国の国立国会図書館が付した フォルダーの表題は「執行

( E x e c u t i o n s )

」である叫 原本が作成又は保管された時期

1 )  

詳細については,拙著『

GHQ

文書が語る日本の死刑執行ーー公文書から迫る絞 首刑の実態ー一』(現代人文社,

2 0 1 3 ) 1 3 ‑ 1 4

頁参照。

2 )  

拙著・前掲注

( 1 )3 9 ‑ 1 3 1

頁。

3 )   RG 3 3 1 ,   N a t i o n a l  A r c h i v e s  and Re c o r d s  S e r v i c e .   4 )  

分類番号は

4 2 4

番とされている。

‑ 4 8 0   ‑ ( 2 1 7 2 )  

(3)

死刑執行始末書56件の紹介

は1947年

2

月乃至

1 9 4 9

1 1

月と表記されている。総数は

5 4 4

枚である。

翻訳に当たっては,原則として原本の記載を忠実に再現することを心掛けた。但し,

スペルミスや明らかな誤記と思われる部分については例外的に修正を施した。整理番号 については,既に公表した

46

件の死刑執行始末書と区別するため,執行順に

1 0 1

番から 番号を付した。原本の画像データについては,比較的鮮明なものを例として掲載した。 また,手書きのものについても特徴的であることから掲載した。いずれも,原本は全く マスキングされていないものの,個人情報保護の観点から一部をマスキングした。

今回紹介する死刑執行始末書及び関連文書の分析については,別の機会に譲ることと したい。

‑ 4 8 1   ‑ ( 2 1 7 3 )  

(4)

関 法 第

6 3

巻 第

6

●死刑執行始末書【整理番号 1 0 1 】

1947 年 7

5 日

差出人: 名古屋刑務所長 古橋浦四郎 宛先: 司法省行刑局長 岡田善一様

執行に関する報告 本籍地: 朝 鮮

00

00

00

00 。

現住所: 住 所 不 定。

氏名:

J .   N .  

こと

T . N .  

生年月日:

1 9 2 2

1 1

00

日。 〈訳者注:

2 4

歳〉 職業: 無職。

1.  罪名: 強盗殺人。

2 .  

判決:

1 9 4 7

1

月3

1

日名古屋控訴院において死刑判決を受け、同判決は

1947

2月 2日に確定した 。

3 .  

執行日:

1947

7

3日午前 1 0

時2

4

4 .  

執行立会者: 名古屋高等検察庁検察官

000 000 。

名古屋高等検察庁 事 務 官

000 000 。

5 .  

執行状況:

1 9 4 7

7

3日午前 9

時45分、被収容者は舎房より刑場に移され、

司法省事務官

000 000

より、司法大臣の命令及び名古屋高等検察庁検事長

000 000

の指示によって執行が本日行われることが告げられた。

2 ページ目なし】

‑ 482  ‑ ( 2 1 7 4 )  

(5)

死刑執行始末書5

6

件 の 紹 介

●死刑執行始末書【整理番号 1 0 2 】

名古屋刑務所

宛先: 司法省行刑局長 岡田善一様 件名: 執行に関する報告

氏名:

N . N . 

生年月日:

1 9 2 6

6

00

日。 《訳者注:

2 1 歳 〉

本籍地:

00

00

00 村 ooxx

番 地。

現住所:

00

00

00

oo x x

番 地。

職業: 木炭職人。

罪名: 強盗殺人。

1 9 4 7 年 7 月 2 3 日

判決: 死刑は名古屋控訴院で1

9 4 6

年1

0

月1

6

日に言渡され、1

9 4 6

年1

0

月2

2

日に判決が 確定した。

執行日:

1 9 4 7

7

月1

9

日午前1

0

時3

5

分。 執行立会者:

名古屋高等検察庁検察官

000 000

。 名古屋高等検察庁事務官

000 000

。 遺体の取扱及び受取人:

監獄法7

4

条に従い、遺体は上記住所で暮らす被執行者の実父である

000 0  00

により受け取られた。

‑ 483  ‑ ( 2 1 7 5 )  

名古屋刑務所長 古 橋 浦 四 郎

(6)

関 法 第

6 3

巻 第

6

●死刑執行始末書【整理番号 103 】

宮 城 刑 務 所

宛先: 司 法 省 行 刑 局 長 岡田善一様 件名: 執 行 に 関 す る 報 告

氏名:

M. S . 

生年月日:

1 9 2 3

6

00

日。 〈訳者注:

2 4

歳〉 職業: 無職。

本籍地:

00

00

00

x x

番 地。

現住所:

00

00

00

x x

番 地。

罪名: 強 盗 殺 人。 前科: なし。

判決: 第

1

審。

1 9 4 6

5

2 7

日 仙 台 地 方 裁 判 所。

2

審。

1 9 4 6

1 1

28

日 仙 台 控 訴 院。

1 9 4 6

1 2

1 2

日 判 決 確 定。

執行日: 午 前

9

26

分 ) 

午 前

9

40

1 5

秒 執行立会者:

仙 台高等検察庁検察官

000 000 。

2

ページ目なし】

)  1 9 4 7

9

5

日。

) 

‑ 484  ‑ ( 2 1 7 6 ) 

1 9 4 7

9

9

(7)

死刑執行始末書5

6

件 の 紹 介

●死刑執行始末書【整理番号 1 0 4 】

名古屋刑務所

宛先: 司法省行刑局長 岡田善一様 件名: 執行に関する報告

本籍地:

00

00

00

町〇丁目

x x

番 地。

現住所: 同上。

氏名:

H.O. 

生年月日:

1 9 2 4

9

00

日。 《訳者注:

2 3

歳〉

職業:

00

鉄 道

00

作業場の予備部品部門の熟練の職人。 罪名: 強盗殺人。

判決日及び裁判所:

1

審、

1 9 4 6

1 2

月23日 名古屋地方裁判所。 第

2

審、

1 9 4 7

3

月1

1

日 名古屋控訴院。

判決確定、

1 9 4 7

3

1 8

日。

執行日:

1947

9

月1

7

日午前

1 0

時1

・ s

分。

執行立会者: 名古屋地方検察庁検察官

000 000

。 名古屋地方検察庁事務官

000 000

。 存命中の通信:

面会: 母

000 000

及び父

000 000

5

回。

手紙: 両親及び弟との間に数回。

遺体の取扱: 監獄法7

4

条に従い、遺体は当所に赴いて希望した実母

000 000 

に受け取られた。

‑ 485  ‑ ( 2 1 7 7 )  

名古屋刑務所長 古橋浦四郎

(8)

関 法 第63巻 第

6

●死刑執行始末書【整理番号 105 】

広島刑務所

1 9 4 7

1 0

27

宛先: 司法省行刑局長 岡田善一様 件名: 執行に関する報告

氏名:

M.Y. 

生年月日:

1 9 0 8

8

00

日。 〈訳者注:

3 9 歳 》

本籍地:

00

00

OOXX

番地。

職業: 船員。

罪名: 窃盗、強盗殺人。

裁判所: 山口地方裁判所。

1

審判決日:

1 9 4 6

6

月2

6

日 (死刑)。 控訴日:

1 9 4 6

7

1

日。

控訴取下げ日:

1 9 4 6

8

月1

4

日 (判決確定)

執行日:

1 9 4 7

1 0

月2

7

日午前

9

時2

5

分。

執行立会者: 広島高等検察庁検察官

000 000

。 広島高等検察庁事務官

000 000

遺体の取扱: 被執行者の実兄である

000 000

に遺体を受け取るよう通知したと ころ、同人が遺体を受け取ることができない旨申し述べたため、遺体は監 獄法7

5

条に従い、

00

大学に送られた。

‑ 486  ‑ ( 2 1 7 8 ) 

広島刑務所長 すやま すえしち

(9)

死刑執行始末書

5 6

件の紹介

●死刑執行始末書【整理番号 106 】

宮城刑務所

宛先: 司法省行刑局長 岡田善一様 件名: 執行に関する報告

氏名:

H.K. 

こと

K . H.  T .  

生年月日:

1923

4月 00

日。 《訳者注:

24

本籍地: 朝 鮮

00

00 郡 00

00

里。

現住所: 路上生活者。

罪名: 戦時強盗殺人及び戦時放火。

判決日: 第

1

審:

1946

2月27

日 秋田地方裁判所。

2

審:

1946 年 5 月 1 7

日 宮城控訴院。

1946

5月23

日判決確定。

前科:

なし 。

執行日:

1947

10

月28日。

午前

9

時1

7

分 開 始 午前

9

時3

1

分20秒終了。

執行立会者: 仙台高等検察庁検察官

000 000

。 仙台高等検察庁事務官

000 000 。

1947 年 1 0 月 29 日

遺体の取扱: 日本に親族及び知人がいなかったため、遺体は

00

大学に送られる予 定である。

存命中の通信:

なし 。

‑ 487  ‑ ( 2 1 7 9 )  

宮城刑務所長 かわかみ いさみ

(10)

関 法 第

6 3

巻 第

6

●死刑執行始末書【整理番号 107 】

宮 城 刑 務 所

宛先: 司法省行刑局長 岡田善一様 件名: 執 行 に関する報告

氏名:

K .  K .  

生年月日:

1 9 1 8

5

00

日。 〈訳者注:

2 9

歳〉

本籍地:

00

00

00

ooxx

番 地。

現住所: 路上生活者。

職業:

なし。

罪名: 窃盗、戦時強盗殺人。 裁判所及び判決日:

1

審 ー

1 9 4 6

6

1 0

日 東 京 地 方 裁 判 所。

2

審 ー

1 9 4 6

1 1

3 0

日 東 京 控 訴 院。

3

審 ー

1 9 4 7

4

1 0

日 大 審 院。

前科:

1 )  

窃盗及び詐欺により懲役

1 0

月(東京区裁判所)

2 )  

窃盗及び詐欺により懲役

1

6

月(名古屋区裁判所)

3)  〈占有離脱物?〉 横 領 に よ り 懲 役

6

月(名古屋区裁判所)

4)  窃 盗 に よ り 懲役2年6月(岐阜区裁判所)

執行日:

1 9 4 7

1 0

2 9

日 午 前

9

2 8

分 開 始 午 前

9

3 8

4 5 秒終了 。

執行立会者:

仙台地方検察庁検察官

000 000 。

仙台地方検察庁事 務 官

000 000 。

2

ページ目なし】

‑ 488  ‑ ( 2 1 8 0 )  

1 9 4 7 年 1 0

3 0 日

(11)

死刑執行始末書56件の紹介

●死刑執行始末書【整理番号 108 】

広島刑務所

宛先: 法務庁行刑局長 岡田善一様 件名: 執行に関する報告

氏名:

R .  H. 

生年月日:

1 9 2 1

6

00

日。 〈訳者注:

26 歳 》

本籍地:

00

00

00

ooxx

番地。

現住所:

00

00

00

00 。

職業: 炭鉱夫。

罪名: 強盗殺人及び同未遂。

裁判所: 長崎地方裁判所。

1

審判決日:

1946

1 2

月28日。

控訴取下げ日:

1947

2

月1

3

日。

執行日:

1947

1 0

月30日。

午前9時 8分開始。

午前

9

2 5

分死亡。

午前

9

時30分終了。

執行立会者:

広島高等検察庁検察官

000 000 。

広島高等検察庁事務官

000 000 。

1 9 4 7

1 0

3 1

遺体の取扱: 遺体を引き取るよう同人の実父に知らせたものの、引き取ることができ ないとの返答を得たため、遺体は、監獄法7

5

条に従い、

00

大学に送ら れた。

‑ 489  ‑ ( 2 1 8 1 )  

広島刑務所長 すやま すえしち

(12)

関 法 第

6 3

巻 第

6

●死刑執行始末書(原本)【整理番号 1 0 8 】

‑ 490  ‑ ( 2 1 8 2 )  

(13)

死刑執行始末書5

6

件 の 紹 介

●死刑執行始末書【整理番号 1 0 9 】

宛先: 行 刑 局 長 岡田善一様 件名: 執行に関する報告

1.  本藉地:

広島刑務所

0 0

0 0

0 0

ooxx

番 地。

現 住 所

0 0

0 0

0 0

xx

番地

000 000

職業:

船員

氏名:

J .  

N.  生年月日:

1 9 2 1

8

0 0

日。 《訳者注:

2 6

歳〉

2 .  

罪名:

艦船侵入、強盗殺人。

3 . 

判決日及び裁判所名

1

審:

1 9 4 6

9 月 2 7

日 長崎地方裁判所。

2

審:

1 9 4 6

1 2

1 3 日

福岡控訴院。

判決確定日:

1 9 4 6

1 2 月 1 9

日。

4 .  

前科: なし。

5 .  

執行日:

1 9 4 7

1 2

月1

5

日。

開始:午前

9

時39分。

死亡:午前

9

時5

3

分40秒。

終了:

午前 9

時5

8

分40秒。

6 . 

執行立会者:

広島地方検察庁検察官

000 000 。

2

ページ目なし】

‑ 4 9 1   ‑ ( 2 1 8 3 )  

1 9 4 7

1 2

月1

5

(14)

関 法 第

6 3

巻 第

6 号

●死刑執行始末書【整理番号 1 1 0 】

広島刑務所

宛先:

矯正保護局長 古 橋 浦 四 郎様 件名: 執行に関する報告

氏名:

S .   K .  

生年月日:

1918

1 1

00

日。 〈訳者注:

29 歳 〉

本籍地:

00

00

00

ooxx

番 地。

現住所: 住所不定。

職業: 無職。

罪名: 窃盗、強盗殺人、公務執行妨害及び殺人未遂

裁判所及び判決日:

1947

2

3

日 大分地方裁判所。

前科:

1948 年 7 月 30 日

1 .  

窃盗及び詐欺

1939

3

1 6

日兵庫県龍野区裁判所により懲役

1 0

月。

2 .  

横 領

1939

3

2 5

日兵庫県龍野区裁判所により懲役

1 0

月。

執行日:

1948

7

2 7

日午前

9

32

分〜午前

9

5 1

分。

執行立会者: 広島地方検察庁検察官

000 000

。 広島地方検察庁事務官

000 000 。

遺体の取扱: 遺体の受け取りのために、電報が

000 000 

(父)に送られた。しかし、

遺体を受け取らないという返答があった。そのため、遺体は、

00

大学医学部に送 られた

存命中の通信: 面会: 父と 3回。

信書の発信: 父 へ

5

回。

同人の父へ発信される手紙は、同人の後悔が言及されていた

特記事項: なし

( T .  K .  

による翻訳)

‑ 492  ‑ ( 2 1 8 4 )  

広島刑務所長 すやま すえしち

(15)

死刑執行始末書

5 6

件の紹介

●死刑執行始末書【整理番号 1 1 1 】

宮城刑務所

宛先: 法務庁矯正保護局長 古橋浦四郎様 差出人: 宮城刑務所長

件名: 執行に関する報告

氏名:

N . O .  

生年月日:

1 9 2 3

6

00

日。 《訳者注:

2 5

歳〉 本籍地:

00

00

ooxx

番地。

現住所:

00

00

00

ooxx

番地。

職業: 会社員。

罪名: 強盗、殺人、強盗未遂、殺人及び強姦。

裁判所及び判決日:

1

審:

1 9 4 6

3

1 1

日 東京地方裁判所。 第

2

審:

1 9 4 6

1 1

1 2

日 東京控訴院。

判決確定:

1 9 4 7

4

9

日。

前科: なし。

執行日:

1 9 4 8

8

2 5

日午前

9

48

分〜午前

1 0

00

分。

執行立会者: 仙台地方検察庁検察官

000 000 

仙台地方検察庁事務官

000 000

1 9 4 8

8

2 8

遺体の取扱: 同人の死亡直前の願いにより、被執行者の遺体は解剖実習のため

00

大学医学部に送られた。

存命中の通信:

通信なし。 特記事項:

なし。

(翻訳

/T.

くらた)

‑ 493  ‑ ( 2 1 8 5 )  

宮城刑務所長 かわかみ いさむ

(16)

関 法 第

6 3

巻 第

6号

●死刑執行始末書【整理番号 1 1 2 】

大阪拘置所

宛先: 法務庁矯正保護局長 古 橋 浦 四 郎 様 差出人: 大 阪 拘 置 所 所 長 ほ ん だ せ い い ち 件名: 執 行 に 関 す る 報 告

氏名:

H.F. 

生年月日:

1 9 0 6

2

00

日。 〈訳者注:

42 歳 〉

本籍地:

00 県 00

00 村 ooxx

番地。

現住所: 住 所 不 定。

職業: 無 職。

罪名: 強盗、殺人、傷害、殺人未遂、窃盗及び逃走

裁判所及び判決日:

第 1

審:

1 9 4 7

3

1 8

日 神戸地方裁判所

。 第 2

審及び判決確定:

1 9 4 7

5

1 9

日。

前科:

8 犯。

執行日:

1948

8

26

日午前

1 0

52

分〜午前

1 1

0 4

執行立会者: 大 阪 高等検察庁検察官

000 000 。

大阪高等検察庁事務官

000 000

。 遺体の取扱:

1 9 4 8 年 8 月 2 6 日

同人の弟

000 000

の要望により、被執行者の遺体は、

00

大学医学部に送 られた

存命中の通信:

被執行者の実家には、年老いた父、弟の家族が居住していた

同人の父は被執行 者を勘当した

。弟は存命中に同人を訪れた 。

特記事項: なし

( T .   &  T . /   T .   K . )  

‑ 494  ‑ ( 2 1 8 6 )  

大阪拘置所長 ほ ん だ せ い い ち

(17)

死刑執行始末書5

6

件の紹介

●死刑執行始末書【整理番号 1 1 3 】

広島刑務所

宛先: 法務庁矯正保護局長 古橋浦四郎様 差出人: 広 島 刑 務 所 長 す や ま すえしち 件名: 死刑判決執行に関する報告

氏名:

M.S. 

生年月日:

1 9 2 3

1

00

日。 〈訳者注:

2 5 歳 〉

本籍地:

00 県 00

00

村字

00

現住所:

00

00

00

町〇丁目

xx

番地

000 000

方。 職業: 無職。

罪名: 強盗殺人。 裁判所及び判決日:

1 9 4 6

年1

1

月20日 広島控訴院。第

2

審。

1 9 4 7

3

月2

4

日 大審院 (上告棄却)。

前科:

1 9 4 8 年 1 0 月 6 日

窃盗のため、

1943

6

月1

1

日より

1 9 4 4

4

4日まで姫路少年刑務所にて服役(仮

出獄により釈放)。

執行日:

1 9 4 8

1 0

5

日午前

1 0

4

分〜午前

1 0

時2

4

分。 執行立会者: 広島高等検察庁検察官

000 000

。 広島高等検察庁事務官

000 000

。 遺体の取扱:

遺体を受け取ることができるかどうかを尋ねる電報が同人の本籍地に居住する同 人の父

000 000

に送られた。

000 000

が遺体を受け取ることを求めな いと返答したため、遺体は

00

大学に送られた。

存命中の通信:

面会はなかったものの、

2

通の手紙が発信され、

1

通の手紙が受信された。 特記事項:

共犯者の

000 000

は強盗殺人のために無期懲役の判決を受け、

1 9 4 6

年1

1

月2

2

日より広島刑務所に服役中である。

‑ 495  ‑ ( 2 1 8 7 )  

広島刑務所長 すやま すえしち

(18)

関 法 第

6 3

巻 第

6

●死刑執行始末書【整理番号 1 1 4 】

宮 城 刑 務 所

1 9 4 8

1 0

1 8

宛先: 法務庁矯正保護局長 古 橋 浦 四 郎 様 差出人: 宮 城 刑 務 所 長 か わ か み いさむ

件名: 執 行 に 関 す る 報告

氏名:

G .  T .  

年齢:

5 0

歳。

本籍地:

00

00

町〇丁目

x x

番 地。

現住所: 同上。

職業: 庭師。

罪名: 強盗殺人、殺人未遂。

裁判所及び判決:

1

審:

1 9 4 7

7

2 2

日 横浜地方裁判所。

2

審:

1 9 4 7

3 月 2 4

日 東京控訴院。

判決確定日:

1 9 4 7

1 0

7

日。

前科: 詐 欺 の た め 懲 役

8

月。

執行日:

1 9 4 8

1 0

1 5

日午前

9

3 2

分〜午前

9

4 7

執行立会者: 仙台地方検察庁検察官

000 000 。

仙台地方検察庁事務官

000 000 。

遺体の取扱:

被執行者の意思により、遺体は、解剖実習の目的のため、

00

大学に送られた。 遺骨は被執行者の兄

000 000

に渡されることとなろう

存命中の通信:

なし

特記事項:

なし

( T. T. I T. K.) 

本始末書は

1 9 4 8

1 1

2 4

日に到着した

‑ 496  ‑ ( 2 1 8 8 ) 

宮城刑務所長 かわかみ いさむ

(19)

死刑執行始末書5

6

件 の 紹 介

●死刑執行始末書【整理番号 1 1 5 】

広島刑務所

宛先: 法 務 庁 矯 正 保 護 局 長 古 橋 浦 四 郎 様 差出人: 広 島 刑 務 所 長 す や ま すえしち

件名: 執行に関する報告

氏名:

S .  

I. 

生年月日:

1 9 1 7

3

00

日。 《訳者注:

3 1

歳〉 本籍地:

00

00

00

ooxx

番 地。

現住所: 住 所 不 定。

職業: 無職。

罪名: 強盗殺人。 裁判所及び判決日:

1

審:

1 9 4 6

年1

2

月2

6

日 福岡地方裁判所久留米支部。

2

審:

1 9 4 7

3

月1

3

日 福 岡 控 訴 院。

前科:

なし。

執行日:

1 9 4 8

1 0

月2

0

日午前

8

時5

3

分〜午前

9

1 5

分。

執行立会者: 広島地方検察庁検察官

000 000

。 広島地方検察庁事務官

000 000

。 遺体の取扱:

1 9 4 8

1 0

月2

0

死体を引き取ることができるかどうか尋ねる電報が被執行者の弟である

000 00  0

に送られた。死体を引き取ることを望まないという返答がもたらされた。それゆえ、

遺体は、監獄法7

5

条に従い、

00

大学に送られた。 存命中の通信:

面会はなかったものの、弟である

000 000

と被執行者の間に手紙のやり取りが あった(発信1

3

通、受信

5

通)。

弟である

000 000

は、

s .

I.  の健康をいつも心配しており、「

000 000

が 家 族の面倒を見るので、私たち家族のことは心配いりませんから、

S .

I.  はご自愛なさい

ますよう」と伝えていた

特記事項: 同人の共犯者 (R.0

. )

も同日に執行された。

【 2

ページ目なし】

‑ 4 9 7   ‑ ( 2 1 8 9 )  

(20)

関 法 第

63

巻 第

6 号

●死刑執行始末書【整理番号 1 1 6 】 写

広 島 刑 務 所

宛先:

矯 正保護局長 古 橋 浦 四 郎 様 差出人: 刑務所長すやま すえしち

件名: 執 行 に関する報告

氏名:

R O . 

生年月日:

1 9 1 6

7

00

日。 〈訳者注:

32 歳 〉

本籍地:

00 県 00

00 町 xx

番 地。

現住所: 住 所 不 定

。 職業: 無職。

罪名: 強盗殺人。

裁判所及び判決日:

1

審:

1946

1 2

2 6

日 福 岡 地 方 裁 判所

2

審:

1947

3

1 3

日 福 岡 控 訴 院。

前科:

なし

執行日:

1948

1 0

20

日午前

1 0

1 1

分 〜 午 前

1 0

32

分。

執行立会者: 広島地方検察庁検察官

000 000

。 広島地方検察庁事務官

000 000

1948 年 1 0 月 20 日

遺体の取扱: 遺体を引き取ることができるかどうか被執行者の本籍地に居住する同人 の父である

000 000

電報が送られた。

遺体を引き取ることを望まないという返答がもたらされた。それゆえ、遺体は監獄法

7 5

条 に従い、

00

大学に送られた。

存命中の通信:

なし

特記事項:

同人の共犯者

( S . I . )

1948

1 0

20

日に執行された

( T .  &  T . I T .  K . )  

‑ 498  ‑ ( 2 1 9 0 )  

広島刑務所長 すやま すえしち

(21)

死刑執行始末書5

6

件 の 紹 介

●死刑執行始末書【整理番号 1 1 7 】

写 広 島 刑 務 所

宛先: 法務庁矯正保護局長 古 橋 浦 四 郎 様 差出人: 広 島 刑 務 所 長 す や ま すえしち 件名: 執行に関する報告

氏名:

S .  A .  

生年月日:

1916

8

00

日。 〈訳者注:

32

歳〉 本籍地:

00

00

00

xx

番 地。

現住所:

00

県〇〇郡

00

ooxx

番 地。

職業: 木こり。 罪名: 強盗殺人。

裁判所及び判決日:

1

審:

1947

4

月2

1

日 福岡地方裁判所飯塚支部。 第

2

審:

1947

年1

0

月2日 福岡高等裁判所。

前科:

罪名: 尊属殺。

裁判所及び公判日:

1 9 3 4

2

月28日 大阪地方裁判所。

判決: 懲役

5

年以上1

0

年以下。

判決開始:

1934

3

8日

1948

1 0

26

釈放日:仮出獄により小田原少年刑務所を

1940

1 2

月2

5

日。

執行日:

1 9 4 8

1 0

月2

6

日午前

9

時4

1

分〜午前

9

時58分。 執行立会者: 広島地方検察庁検察官

000 000

。 広島地方検察庁事務官

000 000

。 遺体の取扱:

被執行者の母である

000 000

に遺体を取りに来るか否か尋ねる電報が送ら れた。遺体を引き取ることは望まないという返答がなされた。それゆえ、遺体は監獄法

7 5

条に従い、

00

大学に送られた。

存命中の通信:

2

通の手紙が

000 000 

(兄)に宛てて書かれた。

1

通 の 手 紙 が

X X X X X X  

(《意味不明》)に宛てて書かれた。

被執行者は

3

通の手紙を

000 000

及 び

X X X X X X

から受け取った。

しかし、面会は全くなかった。 特記事項: なし。

( T .  & T . I T .   K . )  

‑ 499  ‑ ( 2 1 9 1 )  

広島刑務所長 すやま すえしち

(22)

関 法 第63巻 第6号

●死刑執行始末書【整理番号 1 1 8 】

大 阪 拘 置 所

1948

1 1 月 2 日

宛先: 法 務 庁 矯 正 保 護 局 長 古 橋 浦 四 郎 様 差出人: 大 阪 拘 置 所 長 ほ ん だ せ い い ち 件名: 執 行 に関する報告

氏名:

Y .   S . 

生年月日:

1 9 2 1

1 0

30

日。 〈訳者注:

26

歳〉 本籍地:

00

00

00

oo xx

番 地。

現住所:

00

00

00

ooxx

番 地

000

職業: 無職。

罪名: 強盗殺人。

裁判所及び判決日:

1947

4

26

日 大阪控訴院。

判決確定:

1947

10

1 0

日。

前科: なし

執行日:

1948

10

29

日午前10時

42

分〜午前10時

58

分。

執行立会者: 大阪高等検察庁検察官

000 000

。 大 阪 高 等検察庁事務官

000 000

。 遺体の取扱:

被 執 行 者 の 父 で あ る

000 000

が 同 人 の 息 子 の 遺 体 を 受 け 取 る つ も り は ないと述べたため、被執行者の遺体は監獄法

7 5

条に従い、

00

大学医学部に送ら れた。

存命中の通信:

6

人の兄弟姉妹と両親がいた

彼らは何度か同人に会うために訪れ、同人に手紙を書いた。

被執行者と家族の間には心の通った親密な人間関係があった。

特記事項: なし

( T .   & 

T./T. K.) 

‑ 500  ‑ ( 2 1 9 2 )  

大阪拘置所所長 ほ ん だ せ い い ち

(23)

死刑執行始末書5

6

件の紹介

●死刑執行始末書【整理番号 1 1 9 】

名古屋刑務所

1 9 4 8

1 1 月 1 5 日

宛先: 法務庁矯正保護局長 古橋浦四郎様 差出人: 名古屋刑務所長 よしだ こうき

件名: 執行に関する報告

氏名:

Y .   M. 

生年月日:

1 9 1 9

8

00

日。 〈訳者注:

2 9 歳 》

本籍地:

00

OOXX

番地。

職業: 無職。

罪名: 殺人。

判決日及び裁判所:

1 9 4 7

4

月2

4

日 名古屋控訴院。

1 9 4 7

1 0

月1

8

日が確定判決日である。 執行日:

1 9 4 8

1 1

月1

1

日午前

1 0

時5

9

分 名古屋刑務所。

執行立会者:

名古屋高等検察庁検察官

000 000

。 名古屋高等検察庁事務官

000 000

。 前科: なし。

遺体の取扱 :

被執行者の遺体は、

0 0

OOXX

番地に居住する被執行者の妻である

000 000

に引き渡された。

存命中の通信:

被執行者の祖父及び妻と何回かの面会及び手紙のやりとりがあった。

特記事項:

過去の悪行を悔い、宗教的な誠実さを持って残りの人生を過ごしていた。

(TT/T. 

K . )  

‑ 5 0 1   ‑ ( 2 1 9 3 ) 

名古屋刑務所長 よしだ こうき

(24)

関 法 第6

3

巻 第

6

●死刑執行始末書【整理番号 1 2 0 】

福岡刑務所

1 9 4 8 年 1 1

月1

6 日

宛先: 法務庁矯正保護局長 古橋浦四郎様 差出人: 福岡刑務所長 あらまき せいしゅう

件名: 執行に関する報告

氏名:

( T .  M.  こと) 0 .   I .  

生年月日:

1 9 2 0

4

00

日。 〈訳者注:

2 8 歳 〉

本籍地:

00 県 00

00

oox x

番地。

現住所: 住所不定。

職業: 無職。

罪名: 殺人及び窃盗。

判決日及び裁判所:

1

審:

1 9 4 7

1

月3

1

日 長崎地方裁判所。 第

2

審:

1 9 4 7

5

月5日 福岡高等裁判所。 第

3

審:

1 9 4 7

年1

1

2 7

日 東京高等裁判所。(ママ)

前科:

1 .  

窃盗のため

1 9 3 4

年1

1

6日佐世保区裁判所により懲役 1

年以上

2

年以 下。

2 .  

窃盗のため

1 9 3 7

7

2日柳川区裁判所により懲役 1

年以上

3

年以下。

3 .  

窃盗のため、

1 9 4 2

2

月?日柳川区裁判所により懲役

2

6

月。

執行日:

1 9 4 8

年1

1

月1

1

日午前1

1

時00分〜午前1

1

時1

7

分 福 岡 刑 務 所。 執行立会者:

福岡高等検察庁検察官

000 000

。 福岡高等検察庁事務官

000 000

。 遺体の取扱:

遺体は、

00

県〇〇郡

00 町 oo xx

番地に居住する被執行者の兄である

00 0 000

に引き渡された。

存命中の通信:

1

通の手紙が兄

000 000

に宛てて書かれた。 特記事項:

なし 。

( TT/TK) 

‑ 5 0 2   ‑ ( 2 1 9 4 )  

福岡刑務所長 あらまき せいしゅう

(25)

死刑執行始末書

5 6

件の紹介

●死刑執行始末書(原本)【整理番号 1 2 0 】

‑ 503  ‑ ( 2 1 9 5 )  

(26)

関 法 第6 3 巻 第 6 号

●死刑執行始末書【整理番号 1 2 1 】

名古屋刑務所

宛先: 法務庁矯正保護局長 古橋浦四郎様

差出人:

名古屋刑務所長 よしだ こうき 件名: 執行に関する報告

氏名: T.T. 

生年月日: 1 9 2 5 年 1 0 月 0 0 日 。 〈訳者注: 2 3 歳 〉 本籍地: 0 0 市 OOXX 番地。

職業: 日雇い労働者。

罪名: 強盗殺人。

判決日及び裁判所:

1 審 、 1 9 4 7 年 5 月 9日 富山地方裁判所。

第 2 審 、 1 9 4 7 年 1 0 月1 5 日 名古屋高等裁判所。

判決確定日: 1 9 4 7 年 1 2 月 3日 。

執行日: 1 9 4 8 年 1 1 月1 7 日午前 1 0 時3 5 分 名古屋刑務所。

執行立会者: 名古屋高等検察庁検察官 000 000 。 名古屋高等検察庁事務官 000 000 。

1 9 4 8 年 1 1 月 2 4 日

遺体の取扱: 遺体は、監獄法7 4 条に従い、同人の意思によって被執行者の本籍地に居 住している同人の父 000 000 に引き渡された 。

存命中の通信: 本籍地より同人の姉 000 及び弟 000 が1 0 回ほど(?)面会に訪れ、

そのたびに「私たち家族のことはよいので、ご自愛なさい」と同人に告げ、

宗教的な誠実さを持ち、反省して残りの人生を送るよう求めた 。それに加 えて、被執行者と家族との間に2 0 回以上の通信がなされた。 同人は、家 族に対し自らが犯罪を犯したことについて謝罪するのが常であった。

特記事項: 過去の悪行を悔い、宗教的誠実さ及び感謝を持って残りの人生を過ごした 。

(注:原本は 2 ページ】

‑ 5 0 4   ‑ ( 2 1 9 6 )  

(27)

死刑執行始末書5

6

件 の 紹 介

●死刑執行始末書【整理番号 1 2 2】

宮城刑務所

宛先: 法務庁矯正保護局長 古橋浦四郎様 差出人: 宮 城 刑 務 所 長 か わ か み かん 件名: 執行に関する報告

氏名:

A.S. 

生年月日:

1 9 2 1

年1

0

00

日。 《訳者注:

2 7 歳 〉

本籍地:

00

00

00 町 xx

番 地。

現住所: 住 所 不 定。

職業: 無 職。

罪名: 強盗殺人及び窃盗

判決日及び裁判所: 第

1

審:

1 9 4 7

1 1

月2

1

日 甲府地方裁判所。

1 9 4 8 年 1 1

月2

9 日

2

審及び判決確定:

1 9 4 9

年1

2

月1

9

日 控 訴 取 下 げ。

前科: なし

執行日:

1948

1 1

月2

5

日午前

9

時5

0

分〜午前

1 0

時5分。

執行立会者: 仙台地方検察庁検察官

000 000

。 仙台地方検察庁事務官

000 000

遺体の取扱: 遺体を引き取るよう求める電報が被執行者の年老いた母である

000 000

に送られた。しかし、返答はなかった。それゆえ、遺体は、

00

大 学医学部に送られた

存命中の通信: なし。 特記事項: なし。

T l ? .  R .   7 / 1 / 4 9  

‑ 5 0 5   ‑ ( 2 1 9 7 )  

宮城刑務所長 か わ か み か ん

(28)

関 法 第

6 3

巻 第

6

●死刑執行始末書【整理番号 1 2 3】

大 阪 拘 置 所

1948

1 1

2 6 日

宛先: 法 務 総 裁 殖 田 俊 吉 様

差出人: 大 阪 拘 置 所 長 ほ ん だ せ い い ち 件名: 執 行 に 関 す る 報 告

氏名:

KU. 

生年月日:

1 9 2 ? 3

1 1

00

日。 〈訳者注:

25

歳〉 本籍地:

00

00

00

oox x

番地。

現住所: 同 上。 職業: 無職。

罪名: 住 居 侵 入 、 窃 盗 、 強 盗 殺 人 、 強 盗 致 傷 及 び 放 火。

判決日及び裁判所: 第

1

審:

1 9 4 7

6

1 7

日 大 阪 高 等 裁 判 所。

2

審:

1 9 4 7

1 2

4

日 最高裁判所。

上 告 棄 却 、 判 決 確 定。 前科

2

犯。

執行日:

1 9 4 8

1 1

2 5

日午前

1 0

5 5

分 〜 午 前

1 1

8

40

秒 大 阪 拘 置 所。

執行立会者: 大 阪 高 等 検 察 庁 検 察 官

000 000

。 大 阪 高 等 検 察 庁 事 務 官

000 000

遺体の取扱: 被 執 行 者 の 遺 体 を 引 き 渡 す よ う 求める者はいなかった。それゆえ、存命 中の被執行者の要望に従い、解剖実習に供するため、遺体は

00

大 学 医 学部に送られた。

存命中の通信: 被 執 行 者 の 実 家 に は 長 兄 と そ の 妻 、 そ の

2

人の子と同人の

2

人 の 妹 が いた。被執行者は何度かの面会と手紙を受け取っており、被執行者と 家族との間には心の通った親密な関係があった。

2

ページ目なし】

‑ 5 0 6   ‑ ( 2 1 9 8 )  

(29)

死刑執行始末書

5 6

件の紹介

●死刑執行始末書【整理番号 1 2 4 】

名古屋刑務所

1 9 4 8 年1 1

2 9 日

宛先: 法務庁矯正保護局長 古橋浦四郎様 差出人: 名古屋刑務所長 よしだ こうき 件名: 執行に関する報告。

氏名:

( K. Y. 

こと)

0. A. 

生年月日:

1 8 8 9

8

0 0

日。 〈訳者注:

5 9 歳 〉

本籍地:

0 0

0 0

0 0

oox x

番地。

職業: 無 職。 罪名: 強盗殺人。

判決日及び裁判所:

1 9 4 7

5

1 5

日 名古屋高等裁判所。

ママ)

1 9 4 7

1 1

2 1

日 東京高等裁判所。 上告棄却、判決確定。

執行日:

1 9 4 8

1 1

2 8

日午前

1 0

4 1

分 名古屋刑務所。 執行立会者: 名古屋高等検察庁検察官

000 000

。 名古屋高等検察庁事務官

000 000

遺体の取扱: 被執行者の意思及び家族の要望により、遺体は、監獄法施行規則

1 7 9

条 に従い、解剖実習のため、

0 0

大学病院に送られた。

存命中の通信: 被執行者は、法的には結婚していない妻から、「私たち家族のことは よいので、ご自愛ください」と書かれた

5 0

通乃至

6 0

通の手紙を受け 取った。被執行者も、同女及び知人に対して、年老いた両親と子ども たちの面倒を見てくれるよう手紙を書いた。何回かの面会がなされた。 特記事項: なし。

2

ページ目なし】

‑ 5 0 7   ‑ ( 2 1 9 9 )  

(30)

関 法 第

6 3

巻 第

6

●死刑執行始末書【整理番号 1 2 5】

福岡刑務所

宛先: 法務庁矯正保護局長 古 橋 浦 四 郎様 差出人: 福岡刑務所長 あらまき せいしゅう 件名: 執行に関する報告

氏名:

S .  

C. 

生年月日:

1 9 1 2

2

00

日。 〈訳者注:

3 6

歳〉 本籍地:

00

00

00

oox x

番 地。

現住所: 同上。

職業: 農業及び家畜《文字不鮮明〉

罪名: 強盗殺人及び放火。

判決日及び裁判所:

1

審:

1 9 4 6

9

1 4

日 宮崎地方裁判所。

2

審:

1 9 4 7

1

1 6

日 福 岡 控 訴 院。

ママ)

〈文字不鮮明〉:

1 9 4 7

1 1

6

日 東京高等裁判所。

前科: なし

執行日:

1 9 4 8

1 1

3 0

日午前

1 1

時〜午前

1 1

1 1

分 福 岡 刑 務 所。

執行立会者: 福岡高等検察庁検察官

000 000 。

福岡高等検察庁事務官

000 000

1 9 4 8

1 2

6

遺体の取扱: 被執行者の信念により、遺体は火葬された

遺骨は本籍地に居住する被 執行者の妻である

000 000

に渡された

存命中の通信:

1

通の手紙だけが同人の妻

000 000

と弟

000 000

に書か れた

特記事項:

1

つの〈文字不鮮明〉があった

2

ページ目なし】

‑ 5 0 8   ‑ ( 2 2 0 0 )  

(31)

死刑執行始末書5

6

件の紹介

●死刑執行始末書【整理番号 1 2 6】

宮城刑務所

宛先: 法務庁矯正保護局長 古橋浦四郎様 差出人: 宮 城 刑 務 所 長 か わ か み かん 件名: 執行に関する報告

氏名:

s .   Y .  

生年月日:

1 8 8 8

年1

1

00

日。 〈訳者注:

6 0

歳〉

1 9 4 8

1 2

9

本籍地: 東京都

00

00

町(〈文字不鮮明》における変更により、現在は

xx

X

x

町に変更されている)

0

丁目

0

0

号。

現住所:

00

00

00

町〇丁目

xx

番地

000 000

方。

職業: 無職。

罪名: 強盗殺人。

判決日及び裁判所: 第

1

審、

1 9 4 7

2

月1

7

日 横浜地方裁判所。

2

審、

1 9 4 7

6

9日 東京高等裁判所

。 第

3

審及び判決確定、

1 9 4 8

1

月2

8

日 上告棄却。

前科: なし。

執行日:

1 9 4 8

年1

2

6

日午前

9

時48分〜午前

1 0

時3分 宮 城 刑 務 所。

執行立会者: 仙台地方検察庁検察官

000 000

。 仙台地方検察庁事務官

000 000

遺体の取扱:

00

00

00

町〇丁目

xx

番地に居住する被執行者の弟である

00 0 000

に対して遺体を引き取るよう電報が送られた。しかし、返答 はなかった。それゆえ、遺体は

00

大学医学部に送られた。

存命中の通信: なし。

‑ 5 0 9   ‑ ( 2 2 0 1 )  

宮城刑務所長 か わ か み か ん

(32)

関 法 第

6 3

巻 第

6

●死刑執行始末書【整理番号 1 2 7 】

宮 城 刑 務 所

宛先: 法務庁矯正保護局長 古 橋 浦 四 郎 様 差出人: 宮 城 刑 務 所 長 か わ か み か ん 件名: 執 行 に 関 す る 報 告

氏名:

I .   K .  

生年月日:

1 9 2 2

4

00

日。 〈訳者注:

2 6

歳〉

本籍地:

00

00

00

00

ooxx

番 地。

現住所: 住 所 不 定。

職業: 無職

罪名: 住 居 侵 入 及び強盗殺人。

判決日及び裁判所: 第

1

審:

1 9 4 7

5

2 3

日 横 浜 地 方 裁 判 所。

2

審:

1 9 4 7

1 0

7

日 東 京 高 等 裁 判 所。

1 9 4 8

1 2

2 0

3

審及び判決確定:

1 9 4 8

3

2 7

日 上告棄却。

前科:

1

犯。

執行日:

1 9 4 8

1 2

8

日午前

1 0

7

分〜午前

1 0

1 9

分 宮 城 刑 務 所。

執行立会者: 仙 台 地 方 検察庁検察官

000 000

。 仙 台 地 方 検察庁事務官

000 000

遺体の取扱:

00

00

00

00

ooxx

番地に居住する被執行者の父である

000 000

に遺体を引き取るよう電報が送られた。しかし、父の意 思により、遺体は

00

大学医学部に送られた。

存命中の通信: 被執行者と知人との間に

1

回面会がなされた

特記事項: なし。

T l

〈文字不鮮明》

〈文字一部欠け〉

‑ 510  ‑ ( 2 2 0 2 )  

宮城刑務所長 か わ か み か ん

(33)

死刑執行始末書5

6

件の紹介

●死刑執行始末書【整理番号 1 2 8 】

札幌刑務所

宛先: 法務庁矯正保護局長 古橋浦四郎様 差出人: 札 幌 刑 務 所 長 代 理 か さ い かずなり 件名: 執行に関する報告

氏名:

T.M . 

生年月日:

1 9 1 8

4

00

日。 〈訳者注:

3 0 歳 〉

本籍地:

00

00

00

村字

ooxx

番地

現住所: 住所不定。

職業: 無職。

罪名: 強盗殺人。

1 9 4 9 年 2

8 日

判決日及び裁判所:第

1

審、

1 9 4 7

9

月2

3

日 旭川地方裁判所。第

2

審、

1 9 4 7

9

月2

5

日 札幌高等裁判所。第

3

審及び判決確定、

1 9 4 7

年1

2

1 8 日

上告棄却。

前科: なし。

執行日:

1 9 4 8

1 2

8日午前 1 0

時5

1

分〜午前

1 1

7

分 札 幌 刑 務 所。 執行立会者: 札幌高等検察庁検察官

000 000

札幌高等検察庁事務官

000 000

遺体の取扱: 被執行者の意思により 、遺体は

00

大学医学部に送られた

存命中の通信: 被執行者の両親は同人の幼少時に死去し、同人の人生は不幸なもので あったが、同人の姉である

000 000

は血縁関係の愛情によって同 人を愛しており、そのため、面会が

1

回なされるとともに、通信が多数 回なされた。

特記事項: 自らの過去の悪行を悔い、同人は宗教的な誠実さを持って残された人生を 過ごしていた。

T I S .  E .  8 / 2 /   49 

‑ 5 1 1   ‑ ( 2 2 0 3 )  

札幌刑務所長代理 かさい かずなり

(34)

関 法 第

6 3

巻 第

6

●死刑執行始末書【整理番号 1 2 9】

名古屋刑務所

宛先: 法務庁矯正保護局長 古橋浦四郎様 差出人: 名古屋刑務所長 よしだ こうき 件名: 執行に関する報告

氏名:

M . U .  

生年月日:

1 9 1 6

1

0 0

日。 〈訳者注:

3 2

歳〉 本籍地:

0 0

0 0

0 0

xx

番地。

現住所: 住 所 不 定。

職業: 無 職。

罪名: 強盗殺人

判決日及び裁判所:

1

審:

1 9 4 7

9

2 9

日 名古屋高等裁判所

1 9 4 8

1 2

1 4

2

審及び確定判決:

1 9 4 8

5

2 0

日 最 高 裁 判 所 (上告棄却)

前科:

l

執行日:

1 9 4 8

1 2

1 0

日午前

1 0

4 2

分 名 古 屋 刑 務 所 。 執行立会者: 名古屋高等検察庁検察官

000 000 。

名古屋高等検察庁事務官

000 000 。

遺体の取扱: 被執行者の意思及び家族の要望により、遺体は、監獄法施行規則

1 7 9

条 に従い、解剖実習のため、

0 0

大学病院に送られた

存命中の通信: 被執行者の実家には、年老いた両親と妹がいた

被執行者と父の間には面会がなされなかったものの、

000 000

が同人に会う ためにやってきた

特記事項: なし

名古屋刑務所長 よ し だ こ う き Tf

/

TK 

1 9 4 8

1 2

月2

8

‑ 5 1 2   ‑ ( 2 2 0 4 )  

(35)

死 刑 執 行 始 末 書

5 6

件 の 紹 介

●死刑執行始末書【整理番号 1 3 0 】

大 阪 拘 置 所

宛先: 法 務 庁 矯 正 保 護 局 長 古 橋 浦 四 郎 様 差出人: 大 阪 拘 置 所 長 ほ ん だ せ い い ち

件名: 執 行 に 関 す る 報 告

氏名:

U.S . 

生年月日:

1 9 2 5

1 0

0 0

日。 《訳者注:

2 2 歳 〉

本籍地:

0 0

0 0 区 OOX

丁目

xx

番 地。

現住所: 同上。

職業: 大 工 見 習。

罪名: 強 盗 殺 人 及 び 窃 盗。 判決日及び裁判所:

1

審:

1 9 4 7

5

2 6

日 大 阪 高 等 裁 判 所。

ママ)

2

審:

1 9 4 7

5

28

日 本 件 は 高 等 裁 判 所 に 上 告 さ れ た。 第

3

審及び判決確定:

1 9 4 8

2

1 2

日 最 高 裁 判 所。

前科: なし。

執行日:

1 9 4 8

1 2

1 0

日午前

1 1

1 0

分 〜 午 前

1 1

2 1

分。 執行立会者: 大 阪 高 等 検 察 庁 検 察 官

000 000

。 大 阪 高 等 検 察 庁 事 務 官

000 000

1 9 4 8 年1 2 月1 3 日

遺体の取扱: 被 執 行 者 の 遺 体 を 引 き 渡 す よ う 求 め る 者 は い な か っ た 。 被 執 行 者 の 意 思

存命中の通信:

に よ り 、 遺 体 は 監 獄 法 施 行 規 則

1 7 9

条に従い、

0 0

大 学 医 学 部 に 送 ら れ た。

同 人 に は 年 老 い た 両 親 、 弟 及 び 妹 が い た。同 人 の 父 が 病 床 に あ っ た た め 、 同 人 の 父 と被執行者との間には面会はなかった。しかし、同人の母及び妹と被執行者との間 には何回かの面会があった。同 人 の 家 族 の 間 に は 親 密 な 関 係 が あ っ た。

TT / TK 

‑ 5 1 3   ‑ ( 2 2 0 5 )  

大 阪 拘 置 所 長 ほ ん だ せ い い ち

(36)

関 法 第

6 3

巻 第

6 号

●死刑執行始末書【整理番号 1 3 1 】

名 古 屋 刑 務 所

1 9 4 8 年 1 2 月 1 4 日

宛先: 法 務 庁 矯 正 保 護 局 長 古 橋 浦 四 郎 様 差出人: 名 古 屋 刑 務 所 長 よしだ

こうき

件名: 執 行 に 関 す る 報 告

氏名:

S . S .  

生年月日:

1 9 1 3

1

00

日。 〈訳者注:

3 5 歳 〉

本籍地:

00

00 区 00 町〇丁目 xx

番地。

現住所: 住 所 不 定。

職業: 無職。

罪名: 強盗殺人。

(ママ)

判決日及び裁判所: 第

1

審、

1 9 4 7

9

2 9

日 名古屋高等裁判所、

(ママ)

2

審 及 び 確 定 判 決

1 9 4 8

5

2 0

日 上 告?棄 却

前科:

2 犯。

執行日:

1 9 4 8

1 2

1 0

日午前

1 1

3 7

分 名 古 屋 刑 務 所

執行立会者: 名 古 屋 高 等 検 察 庁 検 察 官

000 000 。

名 古 屋 高 等 検 察 庁 事 務 官

000 000 。

遺体の取扱: 被 執 行 者 の 意 思 及 び 家 族 の 要 望 に よ り 、 遺 体 は 、 監 獄 法 施 行 規 則

1 7 9

条 に従い、解剖実習のため、

00

大 学 病 院 に 送 ら れ た

存命中の通信: 被 執 行 者 の 実家には、年老いた実母と妹がいた。被執行者と母との間 に何回かの面会があった

特記事項: 過 去 の 悪 行 を 悔 い 、同人は当所において宗教的な誠実さと感謝を持って人 生 を 過 ご し て い た

TT I TK  1 9 4 8 年 1 2 月 28 日

‑ 5 1 4   ‑ ( 2 2 0 6 )  

名古屋刑務所長 よしだ

こうき

(37)

死刑執行始末書5

6

件 の 紹 介

●死刑執行始末書【整理番号 1 3 2】

名古屋刑務所

宛先: 法務庁矯正保護局長 古橋浦四郎様 差出人: 名古屋刑務所長

よしだ こうき

件名: 執行に関する報告

氏名:

T .   Y .  

生年月日:

1 9 1 6

4

00

日。 《訳者注:

32 歳 〉

本籍地:

00

00 区 00 町〇丁目 xx

番地。

現住所: 住所不定。

職業: 無 職。

罪名: 強盗殺人。 判決日及び裁判所:

1

審:

1 9 4 7 年 9 月 2 9

日 名古屋高等裁判所。

第 マ 2

畜 :

1 9 4 7 年 9 月 3 0

日 最高裁判所。

第 3

審及び確定判決:

1 9 4 8 年 5 月 3 0

日 最高裁判所。

前科: 4

犯。

執行日:

1 9 4 8 年 1 2 月 1 0

日午後1時

1 8

分 名 古 屋 刑 務 所。

執行立会者: 名古屋高等検察庁検察官

000 000

。 名古屋高等検察庁事務官

000 000

1 9 4 8 年 1 2

月2

4

? 

(上告棄却)

遺体の取扱: 遺体は、存命中の被執行者の意思により、解剖実習に用いるために

00

大学病院へ送られた。

存命中の通信: 面会はなかったものの、実兄の

000 000

と被執行者の間に数回

の手紙のやり取りがあった。 特記事項:

なし。

TT I TK  1 9 4 8 年 1 2 月 28 日

‑ 5 1 5   ‑ ( 2 2 0 7 ) 

名古屋刑務所長

よしだ こうき

(38)

関 法 第

6 3

巻 第

6 号

●死刑執行始末書【整理番号 1 3 3 】

大 阪 拘 置 所

1 9 4 8 年1 2 月1 7 日

宛先: 法 務 庁 矯 正 保 護 局 長 古 橋 浦 四 郎 様 差出人: 大 阪 拘 置 所 所 長 ほ ん だ せ い い ち 件名: 執 行 に 関 す る 報 告

氏名:

M.K. 

生年月日:

1 9 1 6

7

00

日。 〈訳者注:

3 2 歳 〉

本籍地:

00

00 区 00 町〇丁目 x x

番地。

現住所: 住 所 不 定。

職業: 無職。

罪名:

強盗致死。

(ママ)

判決日及び裁判所: 第

1

審、

1 9 4 7

1 2

1 1

日 大 阪 高 等 裁 判 所。

(ママ)

2

審及び判決確定、

1 9 4 7

1 2

1 8

日 上 告 取 下 げ。

前科: なし

執行日:

1 9 4 8

1 2

1 5

日午前

1 0

3 2

分 〜 午 前

1 0

4 7

執行立会者: 大 阪 高 等 検 察 庁 検 察 官

000 000

。 大 阪 高 等 検 察 庁 事 務 官

000 000 。

遺体の取扱: 被 執 行 者 の 意 思 と 家 族 の 申 出 により、遺体は

00

大 学 医 学 部 に 送 ら れ

t~

~o

存命中の通信: 被 執 行 者 の 実 家 に は 、 兄 がいた。同人の兄と被執行者との間に数回 の面会及び通信があった

特記事項: 同人の過去の悪行を悔い、宗教的誠実さと拘置所への感謝を持って残さ れた人生を過ごしてきた

T I ? .   E .   7  / 1 / 4 9  

‑ 5 1 6   ‑ ( 2 2 0 8 )  

大 阪 拘 置 所 所 長 ほ ん だ せ い い ち

(39)

死刑執行始末書56件 の 紹 介

●死刑執行始末書【整理番号 1 3 4 】

宮 城 刑 務 所

宛先: 法務庁矯正保護局長 古 橋 浦 四 郎 様 差出人: 宮 城 刑 務 所 長 か わ か み けん 件名: 執行に関する報告

氏名:

R.H.  F . 

生年月日:

1 9 2 1

6

00

日。 《訳者注:

2 7 歳 〉

本籍地: 朝 鮮

00

00

府、詳細不明。

現住所: 住 所 不 定。

職業: 無 職。

罪名: 殺人及び銃砲火薬類取締法違反等。

判決日及び裁判所: 第

1

審、

1 9 4 7

4

1 1

日 甲府地方裁判所。

2

審、

1 9 4 7

1 1

1 2

日 東京高等裁判所。

1 9 4 8 年1 2

2 0 日

3

審及び判決確定、

1 9 4 8

5

2 7

日 最高裁判所、上告棄 却。

前科: なし。

執行日:

1 9 4 8

1 2

2 0

日午前

1 0

1 0

分〜午前

1 0

2 3

分 宮 城 刑 務 所。

執行立会者: 仙台地方検察庁検察官

000 000

。 仙台地方検察庁事務官

000 000

遺体の取扱:

00

00

00

村に居住する被執行者の知人に対して遺体を引き取る よう電報が送られた。しかし、返答はなかった。それゆえ、遺体は

00

大学医学部に送られた。

存命中の通信: 被執行者と知人の間に数回の面会があった。 特記事項: なし。

I T  I ? .  E .  7  / 1 / 49 

‑ 5 1 7   ‑ ( 2 2 0 9 )  

宮城刑務所長 か わ か み か ん

(40)

関 法 第63巻 第 6号

●死刑執行始末書【整理番号 1 3 5】

名古屋刑務所

宛先: 法務庁矯正保護局長 古橋浦四郎様 差出人: 名古屋刑務所長 よしだ こうき 件名: 執行に関する報告。

氏名:

K .  K .  

生年月日:

1 9 2 4

7

00

日。 〈訳者注:

2 4

歳〉 本籍地:

00

00

00

村大字

O O X X

番地。 現住所: 住所不定。

職業: 無職。

罪名: 殺人及び放火未遂。

判決日及び裁判所:第

1

審、

1 9 4 7

6

2

日 津地方裁判所。

1 9 4 8

年1

2

月2

3

2

審及び確定判決、

1 9 4 7

8

1 4

日 控訴取下げ。

前科

: 2

犯。

(ママ)

執行日:

1 9 4 8

1 2

2 0

日午後

1 0

4 1

分 名古屋刑務所。

執行立会者: 津地方検察庁検察官

000 000

。 津地方検察庁事務官

000 000 。

遺体の取扱: 被執行者の意思及び家族の要望により、遺体は、監獄法施行規則

1 7 9

条 に従い、解剖実習のため、

00

大学病院に送られた。

存命中の通信: 同人のおじとの間で何回かの面会がなされた。 特記事項: なし。

T I S .  S .   7 / 1 / 4 9  

‑ 5 1 8   ‑ ( 2 2 1 0 )  

名古屋刑務所長 よ し だ こ う き

(41)

死刑執行始末書

5 6

件の紹介

●死刑執行始末書【整理番号 1 3 6 】

広島刑務所

宛先: 矯正保護局長 古橋浦四郎様

差出人: すやま すえしち 広島刑務所長。

件名: 執行に関する報告。

氏名:

I .   I .  

及 び

Y . S . 

こと

R .K . ‑ R .  

生年月日:

1 9 0 3

5

00

日。 《訳者注:

4 5 歳 》

本籍地: 朝 鮮

00

00

00

00 里。

現住所: 住 所 不 定。

職業: 無職。

罪名: 殺人及び窃盗。

判決日及び裁判所: 第

1

審、

1 9 4 7

3

1 2

日 大分地方裁判所。

2

審、

1 9 4 7 年 3

2 7

日 福岡控訴院。

1 9 4 8 年1 2

2 4

3

審及び確定判決、

1 9 4 7

8

1 8

日 最 高 裁 判 所 上 告 取 下 げ。

前科:

l

犯。

執行日:

1 9 4 8

1 2

2 4

日午前

1 0

8

分〜午前

1 0

2 8

分。 執行立会者: 広島地方検察庁検察官

000 000

。 広島地方検察庁事務官

000 000

遺体の取扱: 被執行者の遺体を引き渡すよう求める者がいなかったため、遺体は、監 獄法施行規則

1 7 9

条に従い、解剖実習のため、

00

医科大学に送られた。 存命中の通信: 被執行者と知人との間に

1

回面会がなされた。

特記事項: なし。

T I S .   S .   7 / 1 / 4 9  

‑ 5 1 9   ‑ ( 2 2 1 1 )  

広島刑務所長 すやま すえしち

(42)

関 法 第63巻 第

6

●死刑執行始末書【整理番号 1 3 7】

宮城刑務所

1 9 4 9

2

8

宛先: 法務庁矯正保護局長 古橋浦四郎様

差出人:

宮城刑務所長代理 しまむら

かん

件名: 執行に関する報告

氏名:

H .  M. 

生年月日:

1 9 1 2

1 1

00

日。

〈訳者注: 3 6

歳〉 本籍地:

00 県 00 郡 00

oox x

番地。

現住所: 同上。

職業:

石工。

罪名: 強盗殺人。

判決日及び裁判所: 第

1

審、

1 9 4 7

1 1

月2

8

日 宇都宮地方裁判所。第

2

審、

1 9 4 8

4

月22日 東京高等裁判所。第3審及び判決確定、

1 9 4 8

8

4

上告棄却。

前科: なし

執行日:

1 9 4 9

1

月1

7

日午前

9

時33分〜午前

9

時47分 宮 城 刑 務 所 。 執行立会者: 仙台地方検察庁検察官

000 000 。

仙台地方検察庁事務官

000 000 。

遺体の取扱: 被執行者の意思により、遺体は

00

大学医学部に送られた。

存命中の通信:

なし。

特記事項: なし

?  I S .  E .   8 / 2 /   49 

‑ 5 2 0   ‑ ( 2 2 1 2 )  

宮城刑務所長代理 しまむら

かん

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