チョクラルスキー結晶成長法における融液対流に関 する研究
岩本, 光生
https://doi.org/10.11501/3100015
出版情報:Kyushu University, 1994, 博士(工学), 論文博士 バージョン:
権利関係:
InSb融液内温度振動の測定
第3章(LEC法)で述べたように、Cz法結1;71 成長においてルツボ内の倣液 の流れは振動流を呈すことがある。 これは成長した結品中に見られる不 純物濃度分布の不均ーである成長縞(Fig.6-1参照: [3] )の原因になると言わ れており、 半導体の製造において歩留まり の低下を招き望ましくない。
しかしこの原料融液の振動流について実機での測定はほとんど行われて いない。 このため本論文では第3章においてモデル流体を用いてLEC法で の振動流の発生機構について検討を行った。 次いで本章では半導体材料 であるInSbを用いて、Cz法での結晶成長中におけるルツボ内の金属融液 の温度振動を測定し、 この振動流の抑制方法として従来経験的に行われ ている結品棒やルツボ回転などの組み合わせの影響についても実験を行 い、Cz法における振動流の発生機構について検討を行った。
6.2 既往の研究
半導体材料のような液体金属は振動流を呈すこ とが知られており、 密 閉容器におけるべナール対流などについての研究はHurleら[83, 84]など により積極的に行われている。 さらにCz法においてはルツボと結品開 の温度差による自然対流と結晶の回転による強制対流が共存し、 これに より ルツボ内の周期的な振動流が発生しているものと考えられている。
Cz法におけるルツボ内振動流の測定はモデル流体を用いた研究は幾っか 行われているが〈第3章参照入実際の半導体原料を用いての研究は、 融 液が高温で活性が激しく測定が困難なため少ない。 振動流の測定の実験 的研究としてはWhi伍nら[85]は直径86mm、 高さ86mmのルツボ内にBismuth silicon oxide融液を入れ、 融液上面に 結品棒を模擬したプラチナ製の円板 を置き、 円板直径と回転数を変化させた各場合の温度の変化を円板に取
り付けた熱電対で測定すると 共に、 融液表面の変化の観察し、 自然対流 支配から強制対流支配への遷移の様子を報告している。 またKurodaら[86]
は熱電対を埋め込んだ結品棒を用い、 界面および結晶 内の温度振動を測 定し、 ヒータ一位置の上昇や結品引き上げ速度の増加と共に、 温度振幅 が減少する事を報告した。 Hirataら[87]は直径15crn、 高さ9cm のシリコン融 液中に石英管被覆の熱電対を回転させながら降ろし、 強さの異なる鉛直 方向磁場を印加した場合の振動流の抑制効果を報告した。
rystal rod [3)
粒子を浮逸遊-させ(夕ンクグoステン 粒子の回り には、比重を シリコン倣波と 合わせるため厚さ1mmのSi02で、被覆し、濡れ性を良くするため10 "-' 100μ711 のカーボ ンで被覆入X線を用いて自然対流のみの場合 、結晶棒とルツボ が回転する場合などの各場合における粒子の運動を観察し、 また結品成 長界面形状の変化を示 した。 またこのとき流れが非軸対称とり、この流 れ場の軸対称から非軸対称への遷移が傾圧不安定によると報告している
[96]0
本研究ではInSb結晶成長中の結晶回転数を 変化させた場合のルツボ内 融液の温度振動の測定を行い、振動流の発生領域について 測定を行うと 共に、その制御因子 としてのルツボ 回転の影響について検討を行った。
6.3 ルツボ内融液振動流の測定実験
6.3.1
実験装置の概要
InSb結晶育成に用いた装置は第2章のスズ結晶育成に用いた装置 と同じ であるが、結晶育成に用いるルツボ として 、内径34rnm、内側高さ33 mm、肉 厚2mmの石英ガラス製のものを用いた。使用 したルツボの概要をFig.6-2に 示す。 このルツボは融液温度 を 測定するため ルツボ底面中央に外径2.7mm、
高さ10mmの中空の突起が出ており、この中に 直径O.5mmのK型シース 熱 電対〈インコネル 被覆〉を取り付け、 またルツボ外部底面に は加熱面 温 度測定用に直径O.32 mmのK型熱電対 を取り付けた。 ルツボ 内およびルツ ボ底面の熱電対は炉内気密用のロータリーコネクタを介して 装置外部の 補償導線に 結ばれ、この端部 を 氷点温度に保たれた氷容器中で銅線に接 続し、 チャートレ コーダー(横河電機:LR4210)で 熱電対起電力を 測定 した。
この測定値はGP-IBインターフェースを介してパーソナルコンビュータ(
本電気:PC9801E)にl秒毎に1200""'3500秒間データを 取り込み 、温度データ へ変換するとともに 、高速フー リエ変換プログラム[97]により周波数解 析を行った。
結晶育成 装置の概略をFig.6-3に示す。 熱電対を取り付けたルツボの回り は、 温度の均一化のためにマグネシアセメントで固め 、 またその表面は 不純物の飛散防止のために石英管で覆った。 また本実験では第2章で用い
('t) ('t)
れi
2
ー-.,,; 、同・ーーー園田園田
As仙up
of①(1 :5)
Fig. 6-2: The detail of crucible.
②Crucible
③Pullinq rod
④Crystal qlass cylinder
⑥Seed
⑦Thermo-couples
⑧Thermo-couples
Fig. 6-3: Schematic drawing of a pulling apparatus.
Item Physical properties
Melting point 798.2
[K]
Density 6.48 X 10
3
[kg/7173]
Therma l conductivity 17.7
[vV / (7H . ]()]
Expansion coe伍cient 9.81 X 10-5
[l/K]
Viscosity 2.34 X 10-
3 [Pα. s]
Speci五c heat 0.283 X 10
3 [J/(kg. ]()]
たルツボ内融液温度制御用の、ルツボに直接巻く 補助ヒーターは用いて いない。これは補助ヒーターの入力の変動が融液内温度振動に影響を及 ぼすのを防ぐためである。ルツボ周囲に流す不活性ガスは高純度アルゴ ンガス(朝日酸素製:純ガスB、純度99.999%以上〉 を用いた。使用するル ツボは表面の不純物を除去するため塩酸で洗浄 し、 その後蒸留水での超 音波洗浄と流水中での水洗いを数回繰り返したものを用いた。
6.3.2
実験材料および種結品
実験材料としてはIII-V族半導体材料のインジウムアンチモン(InSb)を用 いた。InSbは市販のInとSbを同じモル分率でルツボ内で合成し使用した。
使用した材料は(株)レアメタリック社製、In純度99.999%、Sb純度99.999%の ものである。InSbはホール効果素子、磁気抵抗効果素子、赤外受光素子に 用いられている[10ぅ98ヲ99]。また融点が798.2Kと、Geの1231.7K、Siの1687.2K
と比べ低いため実験が容易であり、かつ先の実験に用いたスズの505.2K と比べ温度が高いため、ルツボ内振動流による温度振動の測定が容易で あり、 また無害で物性が良く分かつており、結晶性も良く、高純度の材料 が市販されていることから こ の材料を選んだ。InSbの物性をTable 6-1
[100]
に、 相図をFig.6-4 [101] に示す。
市販のInとSbの各材料は開封時に表面に微少な酸化物が生じるため、
実験前に塩酸により 表面をエッチングした後、ルツボと同様に蒸留水に よる超音波洗浄(30分〉と流水中での洗浄 を3回繰り返すことにより、表
700
600 500
400 / 戸
3 00 {
200
100 156.4
,...--
/
v"i
,..Q υコ tトミ
5 30士5
ドーー-
E
630.5
μ/ 4竺イー
v
戸~、、
00 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100
In
at% Sb
Fig. 6-4: The phase diagram of 1凶b
[101].
種結品としては実験で成長させたInSb結品から、 ダイヤモンドソーによ り切り出した角棒状の単結品を用い、 表面を鏡面研磨(サンドペーパー と粒径1μmのアルミナによる研磨〉 することにより表面の傷などに入っ ているゴミを除去し、次いでエッチング液(塩化第二鉄+塩酸〉により表 面の汚れと加工による結晶欠陥部を除いた。 そして最後に蒸留水による 超音波洗浄と流水中での洗浄を数回行った。 種結品の寸法としては 5 x 5
x 30mmのものを用い、これをCz装置の引き上げ軸にモリブデン線(直径 O.2 5mm) で固定した。
6.3.3 実 験 方 法
実験方法は先のスズの場合と同様であるが、 材料のInとSbを合成する ため、まず炉内温度を1000K に上げてInとSbを加熱融解してInSbを合成 し(In融点429.8K、Sb融点903.9K)、このまま約1時間保持した後、融液温度 を下げた。 そして融液温度が808K (融点+10K)となるようにヒーター温 度を制御し、融液温度が一定になったのを確認した後、 種結晶を回転さ せながら融液上面に降ろして首部を形成し、 その後結品棒の直径がルツ ボ直径の約半分になるまで直径を大きくした後、結晶棒を成長させた。
そして結晶棒の引き上げを停止し、電気炉入力一定条件下で結晶および ルツボ回転数を変化させ、このときのルツボ内融液温度の変化を熱電対 により測定した。
6.3.4 実験結果および検討
実験では次の2つの場合について、ルツボ内融液の温度振動について
検討した。
1 . 結晶俸のみが回転する場合
2 . 結晶棒およびルツボの双方が回転する場合 以下にこれら各場合の実験結果を示す。
6.3.4.1 結晶棒回転の影響
実験ではまずルツボが静止した状態、で結晶回転数のみを変化させ、 各 結品回転数でのルツボ内融液温度変動の測定を行った。 このときの実験
結品棒育成時の条件である。Fig.6-5の結品彬の矢印で示しているのが制 度振動測定時の結品成長界面の位置である。 実験では屯気力i人)J一定で 制御しているため成長した結品棒直径 に大きな直径変動が見られるが、
X線ラウエスポット解析では単結晶であった。 また表中のN1.odおよびNCrtLは それぞれ結晶棒およびルツボ回転数、Tcru'ま温度振動測定時のルツボ底 面熱電対指示温度、 Hmeltは測定時の融液高さ、 Rrodは結晶成長界面での結 晶棒半径、 Rcru'まルツボ半径である。 またこの実験条件を無次元数で示
したものも併せて示している。
まずCase(A-1)の結晶回転数O rpmの自然対流のみの場合であるが、この ときのルツボ内 に設置した熱電対〈熱電対はルツボ中央底面から上方 8mmの位置 に設置〉指示温度の経時変化をFig.6-6(a)に示す。 図の横軸は測 定開始時からの経過時間、縦軸は熱電対出力を温度 に変換して示してい る。 このとき温度の測定は1秒毎に 1200秒間行っている。 図をみるとルツ ボ内融液温度は微少な振動をしながら、融液温度が少しずつ上昇してい る。 この温度の上昇は、先の第2章とは異なり 融液温度制御を行っておら ず、電気炉入力を一定としているため、結晶の形態係数の変化などによ り融液温度の変動が生じている。 またこの熱電対出力をフーリエ変換し たときの結果をFig.6-6(b)に示す。 ここで図の横軸は周波数、縦軸はパワー スペクトルの強さである。 図では周波数O .OOlHz付近にピークが出ている が、これは周期1000秒 に相当し測定時間とほぼ同じであるため解析誤差 と思われる。
次いで結品棒が回転している場合 について述べる。 まずNrod =10rpmと したCase(A-2)の場合では、Table 6-2に示す ようにルツボ内の自然対流と強 制対流の比である(Gej Re;od )=33.0となっている。 このときのルツボ内熱亀 対の出力とこれをフーリエ変換した結果をFig.6-7(a),(b) に示す。 この場合、
先のNrod = 0の場合と同じく温度は単調に変化しているのみであり、周期 的な振動は見られない。 またフーリエ変換した結果をみると、ピーク周 波数が先のNrod = 0 rpmの場合と比べ、少し大きくなり 0.002'"'-'0.003Hzであ
り、 またパワースペクトルの値は少し小さくなっている。 これは結晶棒旧 転による流れの安定化のためと推察される。
また更に結晶棒の回転数を増し、JVrod = 20rpmとしたCase(A-3)の場合の 測定結果をFig.6-8(a)に示す。 これを見ると先と同様な微少な振動がみられ
小さくなっていることが分かる。
次に結晶回転数を:30rpnlとしたCa.se(A-4)の場合ではFig.6-9(a)に示すよう な周期5 15秒、振幅0.387Kの規則的な 温度振動がみ られる。 こ れは結品棒 の回転による強制対流と、結晶成長界面とルツボ底面との温度差による 自然対流の干渉により生じると思われる。 この機構は第3章のLEC法の 可視化実験の所で述べたように、結晶回転による強制対流の強さは一定 であるの に対し、自然対流 による下降流は、結晶棒により 結晶成長界 付近の融液が冷却され、自然対流が強くなるとその冷却された低温塊が ルツボ底面 に向かつて落下し、そ れ に伴いルツボ側壁側か ら高温流体が 結晶成長界面下部に流入し、 再び冷却されて落下するという周期を繰り 返しているものと考えられる。 またFig.6-9(b)のフーリエ解析結果を見る
と、0.002Hzを中心としてパワースペクトルのピーク が出ており、こ れは Fig.6-9(a)で、の周期(5 155)-1 = 0.00194Hzに相当する。 また各実験毎での振動 周期tpと温度振幅ムOはTable 6-2に併せて示している。
さらに結品回転数 を増し、Nrod =36rpmとした場合のCase(A-5) における結 果をFig.6-10(a),(b)に示す。 このとき振動の周期は 362秒となり、先のCase(A-4) でのNrod =30rpm における周期の 5 15 秒と比べ短くなり、振幅はCase(A-4)の O.387K に対し、Case(A-5)では0.418と大きくなっている。 またこのときの振 動のピークはFig.6-10(b)に示すようにはっきり表れている。
さらに結品 回転数 を 増し、Nrod =40rpmとした Case(A-6)の場合、Fig.6- ll(a),(b)に示すように周期 262秒、振幅 0.481Kの周期的振動となっており、
さらに周期が短くなるとともに振幅も増加していることが分かる。
結晶回転数Nrod =50rpmとしたCase(A-7)の場合では、Fig.6-12(a),(b)に示す ように周期 14 7秒、振幅0.5 68Kとなり 周期 がさらに短くなるとともに振幅 も増加しており、また温度振動の波の形が崩れてきていることが分かる。
このように結晶回転数が増し、 (Gr/ Re;od)が小さくなる に従って、振動の 周期は段々短くなるとともに、結晶回転数の増加 による流 れの乱れの影 響が大きくなっている。 またFig.6-5 (b)で示す別の結晶棒育成時に結品|口 転数を変化させたCase(A-8)�(A-13)の場合も同様な 結果が得られ、このと きの結果はFig.6-13(a)�6-18(b)に示されるようになっており、このときの振 動周期らお よび振幅ムOはTable 6-2に併せて示している。
以上の結果をFig.6-19にまとめて示す。 ここで横軸は自然対流と結晶棒l口 転による強制対流の比であるGr/ Re;odで、あり、左縦軸は振動周期 tp、右縦軸
付近で長周期の振動が始まり、さらに結品回転数を増しG7・/134odが小さく なるとそれに従って周期は減少している。 また振動周期はある隔をもって 減少しているが、 これはFig.6-5(a
)
,(b)で示した各結品の育成を行った実験 でルツボ底温度の測定値がばらついたため、 このような幅をもった結果 となっている。Trod=798.2KヲRcru=17.0mm, Ncru=Orpm Pr=0.0374ぅRecru=OヲGr
/
Re�
TU =∞ωCω
Case Section NTOd Tcru Hme1t Rrod Rerod Gr Gr
/
Re;
od tp ム0[
rpm] [
K] [
mm] [
mm] [- ] [- ] [- ] [
s] [ K ]
A-1 a 。 829.3 20 8.9 。 1.83 X 106 。。 。 。
-2 a 10 827.7 20 8.9 2.30 X 102 1.74 x106 33.0 。 。
-3 a 20 825.9 20 8.9 4.59 X 102 1.63 X 106 7.74 。 。
-4 a 30 826.1 20 8.9 6.89 X 102 1.65 x106 3.47 515 0.387
-5 a 36 826.5 20 8.9 8.27 X 102 1.67 x106 2.44 362 0.418
-6 a 40 827.0 20 8.9 9.19 x102 1.70 x106 2.01 262 0.481
-7 a 50 828.5 20 8.9 1.15 x103 1.79 X 106 1.35 147 0.568
6.47 x105
-8 b 10 811.0 19 8.45 2.07 X 102 15.1 。 。
-9 b 20 811.3 19 8.45 4.14 x102 6.62 X 105 3.86 1048 0.210
-10 b 30 811.5 19 8.45 6.21 x102 6.73 x105 1.74 521 0.226
-11 b 40 811.6 19 8.45 8.28 X 102 6.78 x105 0.988 341 0.232
-12 b 50 812.0 19 8.45 1.04 X 103 6.98 X 105 0.651 256 0.274
-13 b 60 812.0 19 8.45 1.24 x103 6.98 X 105 0.452 196 0.4.5 1
�b
� c
Fig. 6-5: Thc Ineas山時posiLion of grown crysLal. (See in T'ablc 6-2, 6-3)
798 797 796
〉ζ
}ω』コ芯』oaε。←
795 0 800 1200
Transient time [ s ]
400
Fig. 6-6
(
a)
: Transient responses of temperature measured in melt for case(A-l).
10x10・3
8← 一
6← 一
4仲 一
2仲 一 {E}εコ』ちωaω』O〉〉O仏
10x10-2
。
i。 6 8
Frequency [ Hz]
4 2
Fig. 6-6
(
b)
: Frequency analysis of temperature measured in melt for case(A-l).
797 796 795
〉ζ
}ω』三ω』oaε。←
1200
794 0 800
Transient time [ s ] 400
Fig. 6-7
(
a)
: Transient responses of temperature measured in melt for case(A-2).
10x10-2 10x10・4
o '0 8 6 4 2 {E]εコ』WQoaω』①〉〉O牛
8 6
Frequency [ Hz]
2 4
Fig. 6-7
(
b)
: Frequency analysis of temperature measured in melt for case(A-2).
796 795 794
とζ
}0』コwEoaEoト
793 0 800 1200
Transient time [ s ]
400
Fig. 6引a): Transient responses of temperature measured in melt for case (A-3).
10x10-2 2
10x10・4
o '0 8 6 4 2
{']ε三ちoaω』ω〉〉O牛
8 6
Frequency [ Hz]
4
Fig. 6-8(b): Frequency analysis of temperature measured in melt for case (A-3).
795 794
X
796
]ω」コ芯』oaε。←
793 0 800 1200
Transient time [ s ]
400
Fig. 6
引
a)
: Transient responses of temperature measured in melt for case(A-4).
2.Ox 103 1.5←
-ー・司1 .0 一
0.5 一 {E]εコ』ちω巳ω』O〉〉O仏
10x10-2
」
6 8
斗
4
よ
2
H川川山山 nu nu nu
Frequency [ Hz]
Fig. 6-9
(
b)
: Frequency analysis of temperature measured in melt for case(A-4).
796 795 794
とζ
}ω』コHU』oaε。ト
793 0 800 1 200
Transient time [ s ]
400
F ig. 6-10(a): Transient resp onses of temperature measured in melt for case (A-5).
10x10・4
I8←
F圃圃圃噌
一
6ト 一
4← 一
一
10x10-2
斗
8
よ
6
よ
4
よ
2 2← L
O ]εコ』ちoaω』①〉〉O牛
Frequency [ Hz]
Fig. 6-10(b): Frequency analysis oftemperature measured in melt for case (A-5).
796 795 794
とζ
]φ』コ芯』ωaEoト
1200 793
0 400 800
Transient time [ s ]
Fig. 6-11(a): Transient responses of temperature measured in melt for case (A-6).
2.Ox 102
I I I一 1.5←
F圃圃『
一 1.0←
一 0.5←
]εコ』ちωaω』ω〉〉O仏
10x10-2
上
6
ム
2 4
。 。 ;
8
Frequency [ Hz]
Fig. 6-11(b): Frequency analysis of temperature measured in melt for case (A-6).
796 795 794
とζ
}ω』コWC』oaEOト
793 0 800 1200
Transient time [ s ] 400
Fig. 6-12( a): Transient responses of temperature measured in melt for case (A-7).
10x10・3
I T8ド
F圃圃圃『
一
6← 一
4← 一
2← 一
10x10-2
ム
0凶」 2
。 ]εコ』ちoaω』O〉〉O仏
6 8 Frequency [ Hz]
4
Fig. 6-12(b): Frequency analysis of temperature measured in melt for case (A-7)
802.5
802.0
801.5
X
]ω』コWC」oaε。ト
1200 801 .0
0 800
Transient time [ s ]
400
F ig. 6-13(a): Transient responses of temperature measured in melt for case (A-8).
10x10-2 2 4
2.Ox 104
1.5
1.0
0.0 0
0.5
{E}εコ』ちoaω」ω〉〉O仏
8 6
Frequency [圃]
Fig. 6-13(b): Frequency analysis of temperature measured in melt for case (A-8).
803.5 803.0 802.5
とζ
]ω』コHC』φaεωト
3000 802.0
0 2000
Transient time [ s ]
1000
Fig. 6-14(a): Transient responses of temperature measured in melt for case (A-9).
2.Ox 103
一 1 .5
同・1.0仲 一
トー 一
0.5 {E]εコ』ちoaω』O〉〉O仏
10x10-2 8
上
6
ょ
4
ょ
0.0 0 2
Frequency [圃]
Fig. 6-14(b): Frequency analysis of temperature measured in melt for case (A-9).
803.5 803.0 802.5
802.0
0 1500 2000
Transient time [ s ]
1000 500
F ig. 6-15(a): Transient responses of temperature measured in melt for case (A-10)
3.Ox 103
2.5← 一
2.0
一1 .5
一.圃圃・司
1 .0
一
10x10-2 8
上
6
..l_
4
よ
2 0.5
o o J
{E}εコ」ちoaω』O〉〉O牛
Frequency [ - ]
Fig. 6-15(b): Frequency analysis of tempe凶ure measured in mel t for case (A -10).
803.0 802.5 803.5
802.0
0 1500 2000
Transient time [ s ]
1000 500
Fig. 6-16
(
a)
: Transient responses of temperature measured in melt for case (A-11)
.4x 1 0-4
I I I一 一 3←
2←
{'}εコ』ちoaω』O〉〉O仏
一
10x10-2
ム
8
ム中よ
6
斗
。 o A 4
Frequency [ - ]
Fig. 6-16
(
b)
: Frequency analysis of temperature measured in melt for case(
A-11)
.とζ
}0』コ芯」oaε。ト
803.0 802.5 803.5
802.0
0 1500 2000
Transient time [ s ]
1000 500
Fig. 6-17
(
a)
: Transient responses of temperature measured in melt for case(A-12).
1 Ox1 0-2 4 6
2 4x 1 0-4
3
。 。 2 {']εコ』ちoaの』O〉〉O仏
8
Frequency [ - ]
Fig. 6-1 7
(b )
: Frequency analysis of temperature mωsured in melt for case(A-12).
X
}O』コWC』oaEoト 803.5
803.0
802.5
802.0
0 800 1200
Transient time [ s ]
400
Fig. 6-18(a): Transient responses of temperature measured in melt for case (A-13).
3.Ox 104 2.5 2.0
1.0 0.5 1.5
F園田園『
}εコ』ちωaω』O〉〉O仏
10x10-2 0.0 0
6 8
Frequency [ - ]
2 4
Fig. 6-18(b): Frequency analysis of temperature measured in melt for case (A-13).
1500 ε 2500 2000
1000 500
。 nu
nU
2 ロ
口 口 O
口口 口
OC
800 400
。
2
42
4100
Fig. 6-19: The time period tp and the dimensionless time period tpωof an oscillating flow as a function of
Gr・/Re;od
for Case A10 G r/Re2
rod0.1
次に結1171柊とルツボの双方が回転している場合、ルツボ内副(放の出l支 振動がどのような影響を受けるかを、 実験により検討した。 このときの 実験条件および各無次元数をTable 6-3に示す。
本実験ではまず各実験毎に結品棒の直径やルツボ底面温度が微妙に異 なってくるため、ルツボ回転を止めた状態で結晶回転数のみを変化させ、
温度振幅が最も強く現れる回転数を選んだ。 このようにして結品棒回転 数はTable のCase(B-1)に示されるようにNrod =60rpmに設定した。 このとき 成長させた結晶俸は先のFig.6-5の(c)に示される結晶であり、 図の矢印の 部分で測定を行っている。 このCase(B-1)での温度振動の様子はFig.6-20(a) に示されるようになっており、周期279秒、振幅0.581Kの規則的な温度振動 がみられる。 このときの各実験での周期tpと振幅ム0はTable 6-3に併せて示
している。
次にルツボを結晶棒と反対方向に回転させた場合の結果を示す。 まず ルツボを-lrpmで回転させたCase(B-2)の場合であるが、このときのルツボ 内温度振動はFig.6-21(a),(b)に示されるように、先の結品棒のみが回転した 場合に比べ振動周期がCase(B-1) での279秒からCase(B-2)では57.3秒へと短 くなると共に、振幅がCase(B-1)の0.581KからCase(B-2)では0.290Kと小さく なり、また波の形も崩れてきているが、Fig.6-21(b)を見ると振動流のピー クはまだはっ きり表れている。
ルツボ回転数をさらに増しNcru=-2rpmとしたCase(B-3) の場合、Fig.6-22(a) に示す ように温度振動の波の形はさらに崩れ、はっきり しなくなっている が、Fig.6-22(b)のフーリエ解析による結果では周期は34.0秒である。 また 振幅は0.387Kと少し大きくなっている。
結晶棒回転数Ncru=-3rpmとしたCase(B-4)の場合、Fig.6-23(a),(b)に示す よ うに振動の周期23.4秒、最 大振幅は0.548Kと、周期はさらに短くなり 振幅 も増加している。 そしてNcru=-4rpmとしたCase(B-5)の場合、Fig.6-24(a),(b) に示されているように温度振動の波の乱れはさらに大きくなっており、振 動周期はフーリエ解析結果を見ると約17.7秒となっている。
以上の結果をFig.6-25にまとめて示す。 ここで横軸はルツボ回転による レイノルズ数Recruで、あり、 左縦軸は振動周期である。 このとき結晶棒の 回転によるRerodは1.43 X 103である。 図を見ると振動周期はルツボが静止 した状態、でのRec川= 0 での279秒から、ルツボ回転数が増す に従って周期 は単調に減少している。 このときルツボのRe 数にマイナスが付いている
Case
B-1 -2 -3 -4 -5 -6
Section: cぅNrod=60rplTIヲTrod=798.21七Hmelt =201n111ヲRrod=9.0δ1nn1、
Rcru=17.0mIll, Pr=0.0374、Rerl"lrl = 1.43 x 103
Ncru Tcru Recru Gr Gγ/R4od Gャ/Re�:刊 tp ムB[K]
[rpm]
[K]
[-]
[ -] [
- ] [- ] [ s] [ K ]
。 821.3 0.0 1.36 X 106 0.662 C心 279 0.581
-1.0 821.4 -83.8 1.37 x106 0.665 195 57.3 0.290 -2.0 821.5 -168 1.37 X 106 0.668 48.9 34.0 0.387 -3.0 823.4 -251 1.49 X 106 0.722 23.5 23.4 0.548 -4.0 822.5 -335 1.43 X 106 0.696 12.8 17.7 0.817 1.0 822.6 83.8 1.44 X 106 0.699 205 64.6 0.854
のは、結晶回転方向を正としているためである。
また参考としてFig.6-26(a),(b)にルツボを結晶と同じ方向に1rpmで回転 させたCase(B-5)の場合の結果を示す。 このとき結晶とルツボが反対方向 に回転している場合と同様に振動周期が64.6秒と短くなっているが、振幅 は逆に0.854Kと大きくなっている。 このような温度振幅が大きい場合、結 晶成長界面での再融解と再結晶化が起こり易くなり、結晶品位の点から 望ましくない。 これは実機で、同方向回転が用いられていないことを裏 付けるものとなっている。 このように結晶やルツボの回転数およびその 回転方向により、ルツボ内融液の流れは大きな影響を受けていることが 分かる。
804 803 802
とζ
]φ」コHC』oaε。←
801 0 1000 1500
Transient time [ s ]
500
、、‘,,J 1tム B ,,a目、、
Fig. 6-20( a): Transient responses of temperature measured in melt for cas
1 Ox1 0-2 4 8
2 10x10・4
8
。 。 6 4 2
{E}εコ』ちoaω』O〉〉O牛
6
Frequency [ Hz]
Fig. 6-20(b): Frequency analysis of tempe凶ure measured in melt for case (B-l)
804 803 802
とζ
]0」コHC』oaEoト
801 0 1000 1500
Transient time [ s ]
500
Fig. 6引(a): Transient responses of temperature measured in melt for case (B-2).
10x10-2 8
10x10・4
8 6 4 2
。 〆 O {']εコ』ちoaω』O〉〉O仏
6
Frequency [ Hz]
2 4
Fig. 6-21(b): Frequency analysis of temperature measured in melt for case (B-2).
804 803 802
とζ
]ω』コHC』φaε。←
801
0 1000 1500
Transient time [ s ]
500
F ig. 6-22(a): Transient responses of temperature measured in melt for case (B-3).
10x10-2 8
4 6 2
3.OX103 2.5
2.0
O.o ö
1.0 1 .5
0.5
F園田園『
}Eコ』芯ωaω」O〉〉O牛
Frequency [ Hz]
Fig. 6-22(b): Frequency analysis of temperature measured in melt for case (B-3).
804 803 802
〉ζ
}φ』コHMW』oaEoト
801 0 1000 1500
Transient time [ s ] 500
F ig. 6-23(a): Transient responses of temperature measured in melt for case (B-4).
6x 1 0-3 5
4 3 2
{E]εコ』ちoaω』ω〉〉O仏
1 Ox1 0-2 6 8
2 4
。 。
Frequency [ Hz]
Fig. 6-23(b): Frequency analysis of temperature measured in melt for case (Bめ.
804 8 0 3
802
とζ
}ω』コ克一』oaEo←
801 0 1000 1500
Transient time [ s ]
500
Fig. 6-24( a): Transient responses of temperature measured in melt for case
(B-5)
10x10-2 8
4 6 2
2.OX103 1 .5
0.9 ö
1.0 0.5
{'}εコ』ちoaω』O〉〉O牛
Frequency [ Hz]
Fig. 6-24(b): Frequency analysis of temperature measured in melt for case (B-5).
c..
喝・4
てコ。
‘ー
。c.
150
c 。 喝c・u4
。 100
。
(j)50
。 。 圃100 -200 国300 四400
Recru [圃i
Fig. 6-25: The time period tp of an oscillating flow as a function of ReCTU for Case B.
804 803 802
とζ
]ω』コHC』oaEoト
801 0 1000 1500
Transient time [ s ]
500
Fig. 6-26(a): Transient responses of temperature measured in melt for case (B-6).
2.Ox 102
I T一
T
1 .5ド
一
1.0ド
0.5← 一
10x10-2
JL
8
4
6
よ
. 4
nu nu ハU hH比 」し
{E]εコ』ちωaω』O〉〉O仏
Frequency [ Hz]
Fig. 6-26(b): Frequency analysis of temperature measured in melt for case (B-6).
本節では先の実験で測定した振動流の発生機構とルツボ回転効果につ いて検討するため、 振動流発生時のルツボ内の流れを数値解析により求 めた。
6.4.1
基礎方程式および解析方法
Fig.6-27に解析に用い たモデルを示す。ここで上部円柱が結晶棒であり、
下部円柱がルツボ内融液である。 ルツボと結晶棒はそれぞれRro出Rcruの 半径を持ち、 それぞれnrod, ncruの角速度で回転している。 解析では下記の 仮定条件を導入した。
(1)流体の物性は浮力の項を除き温度に依存しない 。(Boussinesq近似) (2)流体はニュートン流体である。
(3)流体は非圧縮性流体である。
(4)温度および流れ場の周方向の勾配は無い 。(擬3次元〉
このときの各基礎式を無次元化し次に示す。
連続の式
1 δ θ
W
一一(RU)
+一一二O
RθR θZ
、、,,,J 11i no f'BE、、
運動量方程式
安+UZ-2+WZ=-Z+叶る(訪問
亨+WZ=叶副主義川+21
(6-3)空=Z-M+PT[品(4)+ZZl
(6-4)エネルギ一方程式
主+UZ+WZ=品(R��)十;z
(6-5)9
HU C R
Fig. 6-27: Model geometry for a computing system.
(0 OO)/(Oh一川、
P
= p/PO, D =ω/ω。
また基準量を下記のように定めた。
ア0二[g ß ( 8
h -8 c) /αν]-1/3,
Uo=α/1'0' PO
=ρuohto=?J/α,80 =
(0けん)/2,ωo二ct/1・02、Pr二v/α,Rα= [gß(8九- 8c)1♂]/ (αtノ),Re= (l/ω)/ν
解析に用いた格子はFig.6-28に示すような速度成分などのベクトル量と、
温度点・圧力点などのスカラー量を異なる位置で取り扱うスタッガード 格子を用いた。 格子点 は半径方向と軸方向でそれぞれ44x 44の等間隔格 子とし、 計算時の時間刻みはムァ=0.1とした。
解析方法として、 速度場および温度場共2次精度の 中心差分を用い、陽 解法により 解いた。 また圧力項の解法は各コントロールボリューム毎に
連続の式を満たすよう に 圧力補正を行う、 HS-MAC法[25, 26ぅ27]によった。
6.4.2 境 界 条 件
解析における境界条件として、 速度境界条件は結晶棒およびルツボ僻 は剛体壁であり、 また中心軸上を横切る流れは無いものとした。 融液の 気液界面は自由表面とした。
温度境界条件として 結品棒は一定温度の冷却面、 ルツボ側面および底 面は等温加熱面で、融液上面の気液界面は計算の簡易化のため断熱とし た。 以下に速度および温度境界条件をまとめて示す。
1.結晶成長界面〈国液界面〉
u =
W
= 0, V =RDrod, T
= -0.5 2.ルツボ側面および底面u=叫/二0,V = RDcru, T = 0.5 3.中心軸
θW δT
u=V=一一 二O、 一一二OθR -7θR
4.気液界面θU δV δT
一一=一一二日f=O‘ 一一二O
θZ θz � , θZ
I
I I Tn
n �I I し
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dyl -'一戸 、
I yw I �e
ιTs 十-l- Wsl
8x n !
4 ・'
Fig. 6-28: Staggered grids allocatioll.
6.4.3.1 結晶棒のみ回転する場合
本小節では先の実験における結品棒のみが回転するCasc Aの幾つかの 場合につい て、ルツボ内の流れの様子を数値解析により検討する。 解析 での計算条件は、 Table 6-2で既に示している実験により得られた各無次
元数を用い た。
最初にCase(A-1)のNrod=O、す なわち結晶およびルツボの双方とも回転し てい ない自然対流のみの場合であるが、このときの速度の2乗平均とh 度の算術平均の過渡応答をFig.6-29( a)に示す。 図中に記号U,V,Wで示して いるのは、 それぞれ半径方向、周方向、軸方向速度ベクトルの二乗平均 速度であり、Tは温度の算術平均値である。 またTT.C.pointは先の実験での ルツボ内熱電対設置位置(Fig.6-2参照) における温度変動を示している。 計 算の初期条件として時刻7二Oにおい てルツボ内の速度は0 とし、 温度は加 熱面を0.5、冷却面を-0.5となるように無次元化しているため、平均値を取 りT=Oとした。 過渡応答を見ると、 各方向速度および温度とも一定値に
収束し定常流となっている。 また周方向速度はルツボ及び結晶棒とも|口 転してい ない ためOのままである。 内部の流れは無次元時間約2000でほ ぼ収束しているが、これは有次元時間で124秒に相当する。 このときの収 束状態におけるルツボ内の流れ場と温度場をFig.6-29(b)に示す。 ここで図 の右半分は速度ベクトル線図であり、 速度ベクトルは計算結果を見やす
い ように44 x 44 の格子を1つおきに示している。 図の左半分は等温線図 であり、 加熱一冷却面聞を20 等分して示している。 図を見ると結晶成長
界面で冷却された流体がルツボ中央で下降し、ルツボ側壁側で上昇する 自然対流のみの流れとなっている。
次に振動流が生じている場合として、 Nrod=36rpmとしたCase(A-5)の場 合の平均速度と平均温度の過渡応答をFig.6-30( a)に示す。 このとき熱電 対位置TT.C.pointで、の温度の変化 を見ると、無次元周期7 = 688、無次元温 度振幅ムT =0.10 の規則的な振動がみられる。 このときの振動のl周期 (7 = 10598 � 11286) を6 分割したときのルツボ内の流れ場と温度場の変化
をFig.6-30(b)に示す。 図に示されるようにルツボ内には幾つかの渦がみら れ、これが拡大と減衰を繰り返す ことにより 周期的な振動をしているこ とが分かる。 また等温線図を見ると、 この流れの変化により、温度場の 形が変化しており、 これが先の実験で測定された温度振動となっている。
る傾向が見られた。
このときの振動のl周期T = 688は有次元換算で18.1秒であり、 温度振幅
f1T =0.10は2.8Kに相当する。 このとき実験での振動周期は362秒、 温度振 幅は0.42Kとなっている。 温度振幅は、 実験では融液温度の測定は石英保 護管内でシース熱電対により測定しているため、 計算に比べ小さくなる と 考えられる。 振動周期は実験と解析では大きく異なっているが、 これ は実験ではルツボ温度をルツボ外部で測定しているため、 これによる実 際の温度と測定温度の違いにより差異が生じている事が考えられるが、
これについてはまだ詳細は不明である。
〉〈O『ωGOZ3℃O『ωHC『O
0.3
0.2
F園田園『
.___.
0.1
0.0
ー0.1
w
Jパ,/t
!"\. T �.C.point
〆- 一一一一一一一
V
0.4
0.2
0.1
{'}と一ω03〉。。ω』O〉〈
0.0
ー0.2 3000 2000
Nondimensional time [
1000
。
Fig.
6-29(
a)
: Transient convergence of velocity components and average temperature for Case(
A-1)
. System parameters arePr
= 0.0374,Gr
= 1.83 X 106,ReTOd
=(Gr / Re;od)
=∞and(Gr / Re�TU)
=∞.ReCTU二O
。
T円U
O回3000E+04 Max Veloclty
。0913E+00
Fig. 6-29(b): Computed velocity vectors and i則herms in a vertical cross section for Case
(A-1).
Isothermal lines are at every0.05
between-0.5
and0.5.
System parameters are
Pr ニ0.0374, Gr
= 1.83 X106, Rerod = 0ヲ Recru -
〉〈O『ωGOH03℃O『包C『。
0.3
0.2
v sJ1.
Ali- - 111ノ ーノ
\ バ
u nli-
、 . , . 4 ‘、••••••• ,・・・J t J 、,rJrJ ・1・
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H-e・ ' ・ 1 ; is-LV '・t・1. , .6 J hfハジU A.一一ザ
W U
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i
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6 J '
人11111 パ似山山山・山 山川川れ川川川町
:山山川河川VUU川MUt
t-河 A『 nu
0.3
F圃圃圃『
』圃圃圃ーー
0.1
0.0 0.2
0.1
{']と305〉。06』O〉〈
圃0�1 1 . 2x 1 0 . 0.0
0.0 0.8
Nondimensional time [
0.6 0.4
0.2
Fig.
6-30(
a)
: Transient changes of velocity cornponents and average ternperature forReTOd = (
A-5)
. Systern pararneters arePr
=0.0374, Gr = 1.67
X106
(Gr / Re;od) = 2.44
and(Gr / Re�TU)
=∞ReCTU
=0 .27
X102
Cas
1 • • � ..
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“ ‘ ・ ‘ 、、、、、、、、、、4目-り'〆,
Fig. 6-30(b): Computed velocity vectors and i刈herms in a vertical cross section for Case (A-5). Isothermal lines are at every 0.05 between -0.5 and 0.5. System parameters are Pr二0.0374, Gr = 1.67 x 106,
Rerod
= 8.27 x 102,Recru
=先の実験における、ルツボが結品と反対方向に向転す る場合でのルツ ポ内の流れを数値解析により求めた。
まず結晶のみが回転しルツボが静止しているCa.se(B-l)の場合の数値解 析による二乗平均速度および算術平均温度の過渡応答をFig.6-31(a.)に出 す。 このとき流れは先のCa.se Aの場合と同じく規則的な振動をしており、
その無次元周期は4 68、 熱電対位置での無次元温度振幅は 0.0282であり、こ れは有次元換算周期14.1秒、振幅 0.65Kとなっており、このときの実験での 振動周期は279秒であり、この場合もCa.se Aの場合と同様に振動周期に差 がみられる。 またこのときの振動のl周期 (T二534 8 A.J 5816)を 6分割したと きの各時刻におけるルツボ内速度ベクトル線図と等温線図をFig.6-31(b)に 示す。 速度ベクトルを見るとルツボ内の流れは結晶棒の回転により、結 晶棒直下で非常に強いルツボ外周向けの流れがあり、これにより ルツボ 中心部で上昇流が生じている。 また幾つかの小さな渦が生じており、こ れらの渦が伸張と減衰を繰り返すこと により 周期的な振動をしている。
また図左側の等温線図を見ると、温度振動の振幅が小さいため大きな変 化は見られない。
次にルツボを結晶棒と反対方向に-lrpmで回転させたCa.se(B-2)の場合で は、 Fig. 6-32(a.)で、示されるように周期T = 3 58、振幅ムT = 0.0416とな り、ルツ ボが回転していない場合に比べ、周期が短くなっており、実験と同様な 傾向が見られる。 このときの振動周期は有次元換算で10.8 秒、温度振幅 O.97Kに相当する。 ルツボ内の流れはFig.6-32(b)で、示され、ルツボ底面付近 にルツボ回転による 大きな渦がみられる。 そしてこの渦により 結晶回転 による渦が抑制され、このため振動周期が短くなったものと推察される。
またさら にルツボ回転数を増した場合、ルツボ底面付近の渦の増大が見 られた。
T
T.C.point, 、 f〆 11f- .1/ \\/\ノ\/\/ ー,., K .
i
\イ、ーーi_\_Î_
・4 ーーーー一一一ーーーーーーーーーーー、
ユーーー ーーーーーー ーT
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0.4
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0.3
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』園田園圃a
0.1 0.2
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0 c) ω
‘・0 〉
〈
0.1
6000 0.0 4000
Nondimensional time [
2000
Fig. 6-31( a ) : Transient changes of velocity components and average temperature for Case (B-1). System parameters are Pr
=0.0374, Gr
=1.36
X106, Rerod
=1.43
X103ヲRecru
=0ヲ(Gr / Re;od)
=0.662
and(Gr / Re�ru)
=∞.0.6670E+00
一一一号�
くコ
T円U 5426.
MllX Velocit:t O.6693E+00
一一一一一号量』
T円U
Q
5504.
MllX Velocit:t O.6669E+OO
一一一言ー
O.6645E+OO
AU
丁目U 5660.
MllX Velocity O.6615E+OO
ーーー一一圭-
八日
T日U 5582.
MllX Velocity O.6628E+00
ー一一一一ーー-
Fig. 6-31(b): Computed velocity vectors and isotherms in � vertical cross section for Case (B-1). Isothermal lines are at every
0.05
between-0.5
and0.5.
System parameters arePrニ0.0374, Gr
= 1.36 x106, Rerod
=1.43
x103, Recruニ
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0.3
0.2
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6000 0.0
Fig.
6
-3
2(
a)
: Transient changes of velocity components and average temperatur for Case(
B-2). System parameters are Prニ0.0374, Gr = 1.37 X 106, Rerod =4000 No'ndimensional time [
2000
Recru二一83.8, (Gr / Re;od) = 0.665 and (Gr / Re�TU) = 1.95 x 102
1.43
X103
0.6958E+OO
丁目U 5114.
Max VelocLly 0.6966E+OO
一一一一一三量・
c:>
TRU 5174.
Max VelocLly 0.6729E+OO
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Au
O.6773E+OO
丁目U 5294.
Max VelocLly O_6547E+OO
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丁目U 5234.
Max Veloclly O.6528E+OO
ー一一一ーーーーー
Fig.
6-32(b):
Ccmputed velocity vectors and isotherms in a vertical cross sectjon for Case(B-2).
Isothermal lines are at every0.05
between-0.5
and0.5.
System parameters arePr
=0.0374, Gr
=1.37
x106, Rerod
=1.43
x103ヲRecru
=本章ではCz法によるルツボ内融液振動流について、 実際の金属半導体 であるInSbを用いて実機により測定を行った。 この結果、 結品棒の成長 縞の原因になると考えられている、 ルツボ内融液の温度振動が、結品格 のみが回転する系では(Gr / Re;od)三4の範囲で発生し、 結品回転数を増し (Gr / Re;od)が小さくなると共に振動周期の減少がみられた。 また振動流 が発生している系においてルツボが回転する場合の実験を行い、結晶棒 と反対方向にルツボを回転させた場合、 ルツボ回転数の増加に伴い振動 周期は減少し、 ルツボ回転が振動流の抑制に大きな効果があることを示 した。
併せてルツボ内流動の数値解析を行い、 実験と同様な周期的振動流が みられた。 またこれより振動流発生時の、 ルツボ内の流れ場および温度 場の周期的な変化を示した。 またルツボ回転による周期の変化は、 底面
付近の渦の発達による事が分かった。
総 括
検討を行った。この結果下記の様な知見が得られた。
[
28ぅ102,1
O��,1().1、105、J 06]
第2章では Cz法により 実際の金属結品の成長を行い、 結品r 長を行うための操作条件およびルツボ内融液温度の変動が結晶 直径などに 大きな影響を及ぼ すことを、実験材料にスズを用い て示した。 そしてルツボ内融液の微細な温度変動に対応するた め、ルツボを直接加熱する補助ヒーターを用いた制御方法を提 案し、この有効性を示した。
第3章ではLEC法において、 モデル実験と数値解析結果との比 較を行い、実験結果と解析結果は良い一致を見、これより解析 手段の妥当性の確認を行った。 次いで実際の系であるGaAs融液 とB203封液の場合の解析を行い、振動流の発生する
(
Grm/ Re�)rod
の範囲について示すとともに、ルツボを結晶棒と反対方向に回 転させた場合、この振動流の発生する範囲が狭くなり、 かつ温
度振動の振幅も小さくなることが分かった。
第4章ではルツボ内の流れ場および 温度場の制御因子として、
ルツボの回転や水平方向磁場の印加が及ぼす影響について、 3次 元数値解析を用いて検討した。 また併せてルツボから融け出る酸 素の濃度分布についても検討した。これにより 磁場の印加やルツ ボの回転により、流れ場や不純物濃度が変化することが分かった。
第5章ではGaAsなどの化合物半導体を模擬し、実験材料に氷 を用いてルツボ直径の80%の直径をもっ大口径結品棒の育成を 行った。 そして このような大口径結晶を育成する場合、結品は にルツボ内部底面方向に向かつて成長し、結晶直径に関係なく
ほぼ一定の結晶成長速度となることが分かった。次いで通常のCz 法結品 成長と、結晶成長中に原料融液の補充を行う連続結品成 長との比較を行い、連続結晶成長の場合結晶がルツボ外部で成 長するため結晶成長速度を速くすることが出来ることを示した。
ルツボ回転が振動周期に及ぼす影響について測定した。 そして これより成長縞の発生原因となるルツボ内振動流の発生領域を 示すと共に、 振動流を制御する手段としてルツボ回転が振動流 抑制に大きな効果があることが分かった。
以上のように本論文ではCz法・LEC法の各場合における実験および解析 的検討を行い、 高品位結晶を得るための結晶回転やルツボ回転による、
ルツボ内の温度場や速度場の変化や、 その制御因子としてのルツボ回転 や外部からの磁場印加が与える影響について検討を行った。