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小森, 圭司

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Academic year: 2021

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

十二指腸粘膜バリア機能の破綻は機能性ディスペプ シアの病態に関与する

小森, 圭司

http://hdl.handle.net/2324/2556290

出版情報:Kyushu University, 2019, 博士(医学), 課程博士 バージョン:

権利関係:Public access to the fulltext file is restricted for unavoidable reason (2)

(2)

氏 名:小 森 圭 司

論 文 名:The Altered Mucosal Barrier Function in the Duodenum Plays a Role in the Pathogenesis of Functional Dyspepsia

(十二指腸粘膜バリア機能の破綻は機能性ディスペプシアの病態に関与する)

区 分:甲

論 文 内 容 の 要 旨

機能性ディスペプシア (Functional Dyspepsia; FD) は、慢性的な上腹部愁訴を呈するもの の器質的異常を認めない疾患である。FDの病因は未だ解明されていない。本研究は、FD の病因と病態を消化管粘膜バリア機能の観点から解明することを目的とした。FDと診断さ れた患者 (FD群)、腹部症状の訴えがあるがFDではない患者 (症候性対照群) そして腹部 症状のない患者 (無症候性対照群) の3群に分け、上部消化管内視鏡検査中に胃および十二 指腸において粘膜バリア機能の評価指標となる粘膜電気インピーダンス値を測定し比較検 討した。FD群の十二指腸粘膜電気インピーダンス値は、他2群と比較して有意に低値であ った。また、FD群は症候性対照群と比較して、十二指腸粘膜のZonula occludens-1(ZO-1)

の発現が統計学的に有意に低値であった。そして、FD群における十二指腸粘膜の

Interleukin-1β(IL-1β)の発現は、症候性対照群と比較して統計学的に有意に高値であった。

ZO-1、occludin、claudin-1、claudin-2、claudin-3、claudin-4、protease-activated receptor(PAR)

-1、PAR-2、tumor necrosis factor-α、IL-1βの中で十二指腸粘膜電気インピーダンス値に影響 を及ぼす因子を検討したところ、十二指腸粘膜のZO-1発現とIL-1β発現が十二指腸粘膜電気 インピーダンス値と関連性を認めた。なお、3群間において胃粘膜電気インピーダンス値に は統計学的有意差を認めなかった。総括すると、FD群では十二指腸粘膜バリア機能の低下 を認めた。また、十二指腸粘膜バリア機能の変化にはZO-1発現低下とIL-1β発現増加が関与 し、FDの病因と病態に重要な役割を果たす可能性を示唆している。

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