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九州大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

卵母細胞での新規メチル化と着床前胚での維持メチ ル化におけるUHRF1の役割

前之 , 章司

http://hdl.handle.net/2324/1937169

出版情報:Kyushu University, 2018, 博士(医学), 課程博士 バージョン:

権利関係:© 2017 Maenohara et al. This is an open access article distributed under the terms of the Creative Commons Attribution License

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(別紙様式2)

氏 名 前之𠩤𠩤 章司

論 文 名 Role of UHRF1 in de novo DNA methylation in oocytes and maintenance methylation in

preimplantation embryos

論文調査委員 主 査 九州大学 教授 伊藤 隆司 副 査 九州大学 教授 中島 欽一 副 査 九州大学 教授 林 克彦

論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨

哺乳類ゲノムDNA中のCG配列におけるシトシンのメチル化は、配偶子形成およ び初期胚発生時に大規模に再編される。着床前胚におけるインプリンティング制御領 域(ICR)のメチル化の維持には、卵母細胞由来の維持メチル化酵素DNMT1が必須で あることが示されている。哺乳類の体細胞では、ヘミメチル化DNA結合タンパク質 であるUHRF1がDNMT1をヘミメチル化DNA領域に誘導し、CGメチル化を維持 する役割を担っている。しかしながら、卵形成および着床前胚におけるUHRF1の役 割は明らかにされていなかった。これらの点を明らかにすべく、申請者らはまず卵母 細胞や初期胚におけるUHRF1の局在を調べ、それが主に細胞質に局在することを示 した。しかし、少量のUHRF1は核に局在していたことから、DNAメチル化に関す る機能を持つことが推測された。そこで卵母細胞特異的Uhrf1ノックアウト(KO)マ ウスを作成したところ、DNMT1の核局在が妨げられること、および卵形成そのもの は影響を受けないもののUhrf1 KO卵母細胞由来の胚の多くが、胚盤胞期までに発生 を停止することが明らかになった。全ゲノムバイサルファイトシークエンス解析の結 果、Uhrf1 KO 卵母細胞由来の胚盤胞ではICRを含む全ゲノム領域でCGメチル化レ ベルが著明に低下しており、卵母細胞由来のUHRF1が維持メチル化に必須であるこ とが示唆された。更に、UHRF1は、維持メチル化のみならず、卵形成過程における CGおよび非CG配列の新規メチル化にも関与することが明らかとなり、特に転写不 活性でかつ卵形成後期にメチル化される領域でその影響が大きいことが分かった。以 上の結果は、UHRF1が新規メチル化に関わることを示す初めての報告であり、卵母 細胞および初期胚でのエピゲノムのリプログラミングにおけるUHRF1の多彩な機能 を明らかにした意義ある業績と考えられた。

本論文についての試験においては、まず研究目的・方法・実験結果などについて申請者 に説明を求めた。続いて、各調査委員が専門的な観点から論文内容及びこれに関連した事 項について種々の質問を行なったが、いずれについても概ね満足すべき回答を得た。よっ て、調査委員合議の結果、試験は合格と決定した。

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