倶知安町における投資状況と地域経済
令和2年1月14日
Niseko Adventure Centre
第2回 スノーリゾートの投資環境整備に関する検討会
●ニセコアンヌプリ周辺に存在するスキー場を中心としたニセコエリアは倶知安町・ニセコ町・蘭越町にまたがる
ニセコエリア(倶知安町・ニセコ町・蘭越町)
ニセコエリア
蘭越町
ニセコ町
倶知安町
Mt. Niseko Annupuri (1,308m)
【ニセコユナイテッド】
ニセコアンヌプリにある4つのスキー場は、合
計30基のリフトが運行(ゴンドラ4基、ク
ワッドリフト9基、ペアリフト14基、シングル
リフト3基)。
4スキー場が1つのリフトチケットを販売し、
循環バスやHPによる情報発信を実施。
●2000年代以降、ニセコエリアでは高質な宿泊施設が整備され、世界の富裕層に利用されている
ニセコエリアのコンドミニアム
・日本では他に類を見ないコンドミニアムの集積地(倶知安町内に約330棟、特に
ニセコひらふエリアに集中)
・キッチン等の家電などが完備されている滞在型宿泊施設。一棟独立タイプ(ヴィラ・
コテージ)と区分所有のホテルタイプ(コンドホテル)がある。
・各部屋・建物にオーナーがおり、オーナーが管理会社へ管理を委託。非使用時にゲス
トに貸出。
■コンドミニアムの集積
各部屋・建物ごとにオーナーが存在
管理会社が販売、管理
・別荘として滞在
・ゲストへ貸出
滞在型施設
33・大きいものでは5ベッドルームのペントハウス形態もあり、グループや家族での長期利用に適している。
・建設時に、各オーナーから資金を募る為、単一の経営者による伝統的な旅館などと違い、資金回収が容易。
●倶知安町における建築物の建設は、2000年代後半の増加はオーストラリア人による不動産ビジネス開発事業
の進出によるもの。2010年頃からの増加は、アジア(香港・シンガポール)からの不動産ビジネスの開発事業の
進出によるもので大型物件が多い。2015年から市街地エリアにて従業員宿舎建設が急増
倶知安町における建築確認申請の推移
44 2 4 11 41 78 84 15 29 8 11 24 29 29 37 46 61 25 27 19 32 28 22 20 18 9 9 17 19 21 28 32 29 82 60 63 42 43 57 44 47 46 40 51 48 42 62 83 65 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018確
認
申
請
件
数
都市計画区域・その他 準都市計画区域内日本人名義 準都市計画区域内外国人名義 (件) 準都市計画区域 (景観地区)内 27 31 30 73 106 106 35 47 17 20 41 48 50 65 78 90 都市計画区域・その他 82 60 63 42 43 57 44 47 46 40 51 48 42 62 83 65 リーマン・ショックの影響 東日本大震災発生 市街地でのアパート需要 ①インバウン ド増の始まり ②コンドミニアムの導入、リゾートエリアの急 激な開発、インバウンドの爆発的な増加 ③開発圧力の低下 ④資本の変化と開発の大型化、 持続可能な観光視点の必要性【開発・投資】
・コンドミニアムというビジネスモデルの導入(初期は1ユニット3,000万円程度)と廃業宿泊施設との入れ替わり
・ビジネスモデルの特性と建築規制の無さから爆発的に増加→2008年に準都市計画区域指定・景観地区決定
【インバウンド】
・口コミ・・・オーストラリア人のVFRによる来訪、インターネットの普及
・受入環境・・・スキー場としてのある程度の既存インフラの存在、英語対応の充実、地域事業者・外国人事業者による地道なPR
・社会情勢・・・9.11同時多発テロ、オーストラリアからの直行便周航、豪州の好景気
・自然特性・・・モンスーンと恵まれた地形による豊富な積雪、豪州から少ない時差、低い標高、低すぎない気温
●2000年代前半に様々な要因でニセコエリアにおけるインバウンド増がみられ、あわせて導入されたコンドミニアムの
ビジネスモデルにより開発が進展。近年はエリアに流入した外国人事業者の開発視点にも変化が見られる
インバウンド増と投資の変遷
55・ごく一部の日本人が楽しんでいた、バックカントリーによるパウダースノーが、外国人(主にオーストラリア人)にも楽しまれ始め、ニセ
コエリアの魅力が再発掘される。
・ニセコルールの設定による、安全・安心への配慮
①インバウンド増の始まり(1990年代後半~2000年代前半)
②コンドミニアムの導入、リゾートエリアの急激な開発、インバウンドの爆発的な増加(2000年代…リーマンショック頃まで)
・リーマンショック及び東日本大震災により開発圧力が低下したが、デベロッパーが倒れることがなく、ある程度売買が成立し続けたこ
とが、その後のアジア資本の投資にもつながっている。アジア資本の流入は使用人部屋の導入など、間取りにも影響を与えている
③開発圧力の一時的な低下(2009年~2012年頃)
インバウンド増と投資の変遷
・コンドミニアムの購入や開発プロジェクトの主役がオーストラリア人からアジア系資本に変化
・各施設の大型化、地価の高騰、しつらえの高質化により売買価格も高騰(1ユニット10億円を超える物件も出現)
・投資が多国籍化し、一括りで投資元を語れない状況。建物デザインも様々な国籍のデザイナーによるものとなっている
(※単一の宿泊施設でも、ホテル部分は香港資本、コンドミニアムは日本人による購入、ホテルブランドは米国ブランドなど)
・コンドミニアム導入期は規制に難色を示した外国人企業のデベロッパーが、近年はブランド価値の保全のために規制の存在を重
要視するなど、投資・開発への意識が変化
・リゾートのキャパシティをオーバーしつつある現況を鑑み、観光の持続性確保のためのキャパシティコントロールへの地域の声あり
④資本の変化と開発の大型化、持続可能な観光視点の必要性(2010年代中盤~)
●観光関連の開発元は基本的に町外からの投資によるもの。投資の誘導は難しいが、適切な開発誘導が必要
開発においては、国内国外事業者を問わず、ニセコエリアのブランド価値を理解した開発を望むもの
●大型の開発案件が続いており、インフラ供給やリゾートキャパシティの観点から都市化対策的な対応が急務
近年の開発プロジェクトと町外からの投資に対する考え
77海外資本
国内資本
域外からの投資
各種開発
プロジェクト
・海外リゾートに比べて
まだ安い地価
・所有権を尊重する
日本の制度
・海外に比べて緩い規制
・ニセコエリアの自然環境や景観を尊重した開発誘導
・土地利用の整序とスプロール化の防止
・都市部の再都市化のようなリノベーション誘導
・流入車両による交通障害の緩和や水不足対策
適切な開発誘導の必要性
◎あたかも、都市化対策のようであるが、日本の法規制
では、完全な対応は難しい。
(例)
スプロール化対策としては、都市部では市街化調整区域
の導入が適切だが、リゾート地では基準にそぐわないなど
2020年1月20日に、米ホテル大手ハイアットグループの最高級ブランド「パークハイアット」がHANAZONOリゾートに 開業する。世界で「ラグジュアリー(最上級)」と位置づけられるホテルブランドの進出は北海道内初。スキーin、スキー outの100室のホテルと100ユニット以上のレジデンス(コンドミニアム)で構成される。レストランなど11カ所の飲食施 設などを備え、世界のパークハイアットと同様、室内プールやスパなどの施設もある。2019年10月25,26日に開催され たG20観光大臣会合の開催施設。 2018-19シーズンに開業した、国定公園内に建つコンドミニアムホテルで、ひらふ坂中腹に建つ。地上7階地下1階で客室 数は69室。スキーin、スキーoutが可能な立地にあり、カフェも併設されている。
近年の開発プロジェクトと町外からの投資に対する考え
■(開業済)綾ニセコ ■(今冬開業間近)パークハイアットニセコHANAZONO 2018年開業。ニセコグラン・ヒラフスキー場に隣接、ゲレンデに直にスキーイン、スキーアウトできるのが特徴の国定 公園内の高級コンドミニアムホテル。地上6階地下2階で、客室数はアパートメントとペントハウスを含む105室。 総工費70億円。1泊1室100万円のペントハウスもある。 1Fには居酒屋雰囲気のレストランが入り、会議等での使用実績もあり。 ■(開業済)Skye Niseko ■(開業済)ザ・メープルズニセコ 2016.12.15.エリア最大級の高級コンドミニアムとしてオープン。地上6階地下1階の79室で建物から直接スキー場に出 入りできる。最上階にある床面積約370㎡のペントハウスは約6億円の販売価格。ニセコエリアでは最もしつらえの上質な コンドミニアムの一つであり、建物の形態意匠から、館内に飾られるアート作品まで上質なコンセプトの空間となっている。 ※プロジェクトは日本企業主導、コンドミニアム購入は外国人主体とのこと。15年前からニセコエリアで開発プロジェクトを手掛けるゼッケイプロパティーズプロデュースのプロジェクト。10戸 のヴィラとコンドミニアム型ホテルで構成。開発敷地は無電柱化がなされている。コンドミニアムは6階建30室 で構成予定。2020年末完成予定。 ヒラフゴンドラ至近に2019-20シーズンにオープンした高級コンドミニアム。7階建てながら、メゾネットタイプの部屋で構成さ れ、わずか4ユニットで構成される。コンシェルジュ、専属運転手、シェフからなるチームが常駐。1ユニットの取引額は10億円 を超え、1泊の正規価格は16,000$。 不動産開発インフィニティ・キャピタル・グループ・リミテッド(香港)の日本法人が開発、2019-20シーズン開業。鉄骨造 地上6階地下1階建て延床面積は2,380㎡。2~6階に全14部屋(定員30名)が入り、地下と1階にはイタリアン レストランやバーを併設。食材など地元産へのこだわり、地域の良さを発信するリゾート施設を目指すとのこと。レストラン 「Domus」はミシュランの星を獲得したシェフが率いている。
近年の開発プロジェクトと町外からの投資に対する考え
99 ■(建設中)INTUITION コンドミニアム「四季ニセコ」(63室)が米高級ホテル大手の「ハイアット」ブランドとして2018-19シーズンにリニューアル。 ハイアットの北海道内第1号の進出事例となった。ブランドは国内初進出の長期滞在者向け「ハイアットハウス」。 ■(リニューアル)四季ニセコ〈ハイアットハウスニセコ〉 ニセコひらふエリア内における老舗宿泊施設である白雲荘が建設、スキーレンタルエリア大手のRHYTHM JAPANがテナン トとして借り上げ。2019年冬よりRHYTHM BASEとしてレンタル、リテール、軽食などの店舗を展開。 ■(今冬開業)ウェーデルンニセコ ■(今冬開業)HAKUVILLAS ■(今冬開業)Tellus Nisekoシンガポールの不動産開発大手、SCグローバル・デベロップメンツが、ひらふ地区に高級コンドミニアムを建設中。 規模は全190室で、同地区では最大級。建設費は150億円規模。最高額のペントハウスは10億円程度で取 引とのこと。2021年の完成を目指している。 ひらふ坂沿いに、2020-21シーズン開業予定の高級ホテル。スキーin、スキーout可能な施設で、6階建53室の計画。 スパセンター、ジム、レストラン併設予定。 世界各地で高級リゾートを展開する「ザ・パビリオンズ・ホテルズ・アンド・リゾーツ」(香港)が、総面積20haの大型複合リゾートを建設予定。総投 資額100億円規模の大規模開発。ホテルは、地上2~3階建ての和風建築によるホテル棟と、周辺に戸建ての宿泊棟を建設。全体では50室規 模となる見込み。また、全47区画の分譲別荘地を1区画約1,000~2,500㎡、約1~2億円で販売。商業施設を含めた開業時期は未定。 メトロポリー・ホールディングス・リミテッド(香港)が、170室のコンドミニアム、106室のホテルに加え、60~80店のショッピングモールを備えた複合施 設を建設し、2022年の開業を目指す。事業費は約230億円で、ニセコエリアでは初の大規模商業施設となる見込み。(2018.11.10.北海道 新聞朝刊) →タイのホテル運営会社オニックス・ホスピタリティグループは、町山田で建設計画を進めている複合商業施設内のホテル(126室)の運営を受託 したことを明らかにした。オニックスがタイ・バンコクなどで展開する高所得者層向けホテルブランド「アマリ」を冠にした「アマリニセコ」として開設。同社に とって初の日本進出で、2024年開業を目指す。…宿泊料は未定だが、同社の担当者は「ニセコは国際的に有名なスキーリゾート地で、外国人富 裕層の利用が多く見込める」とみる。複合商業施設全体の開業は、当初計画より2年遅れ、ホテルと同じ2024年になる予定。(2019.10.8.北 海道新聞朝刊) ■(開発中)アルクザカストリート
近年の開発プロジェクトと町外からの投資に対する考え
■(建設中)ザ・パビリオンズ・ニセコ ■(建設中)SETSU NISEKO ■(建設中)山翠ニセコニセコグランヒラフスキー場とニセコビレッジスキー場の中間にあたる、倶知安町樺山地区に新日本海フェリーが宿泊施設を建設中。敷地面積 22,620㎡(6,842坪)、延床面積3,391㎡(1,025坪)。木造平屋建で18室の離れを渡り廊下で結ぶ。全室に源泉かけ流しの露天風呂 あり。寄港地の小樽からも近く、フェリー・クルーズ事業との連携も検討。長期滞在を目的とする富裕層の取り込みを狙う。開業は2020年冬予定。
●バブル期~バブル崩壊のリゾート開発の失敗から日本企業の参入は外資企業や現地外国人企業に比べて鈍
かったが、一部の日本企業による開発案件が出てきているとともに、日本企業による不動産仲介も行われている
日本企業の参入例
11 11 ニセコひらふエリアで大和ハウス工業が宅地35区画分譲の開発行為を行った。戸建て注文住宅のほかコンドミニアムの新築も見込む。2030年の北 海道新幹線倶知安駅開業による分譲地需要を見込み、今後も開発を検討とのこと。 ■(開発済)大和ハウス工業宅地分譲 ■(建設中)ニセコ樺山地区宿泊施設〈新日本海フェリー株式会社〉 パークハイアットニセコHANAZONOのレジデンス部分の販売は三井不動産リアルティが担当している。これまでのニセコひらふエリアにおけるコンドミニ アム販売は、外国人がニセコエリアで立ち上げた不動産会社による販売が多く、チャンネルが海外向けであったが、三井不動産が販売をした HANAZONOは、日本人による購入が多いと言われている。 ■(物件販売)パークハイアットニセコHANAZONOリゾートレジデンス販売〈三井不動産リアルティ株式会社〉 倶知安町内市街地に駅前のホテルスリーエム開設(平成初期頃か)以来のホテル建設。大和ハウス工業(株)(事業主)と(株)ファースト キャビン(運営受託)が旧ホーマック跡地で着工。全169室(最大収容人数353人)2階建て面積4,597.40㎡(約1,390坪)で2018年 11月開業。カプセル形式ながら、都会とは違ったゆったりとした造りであり、グループ向けの部屋もあるとともに、スキーロッカーなども完備。比較的安 価な料金を設定し、バックパッカーや家族連れ、工事関係者の利用を見込む。 ■(開業済)ファーストキャビンニセコ〈大和ハウス工業(株)・(株)ファーストキャビン〉日本企業の参入例
倶知安町内老舗のホテル第一会館のはす向かいに建設。面積500㎡木造2階建て、シングルルーム26室で2018年7月1日開業。㈱アーキビ ジョン21が手掛け、ユニット式の部屋を積み上げる工法で建設。総工費1億4千万円。料金は1泊5千円。バックパッカーなど一定期間宿泊する客 層の利用を見込む。 ■(開業済)ホテル第一会館別館「ふもとの宿」 町内老舗駅前ホテル「ナンコウホテル」を大阪の不動産会社㈱サムティが取得、改装工事を行い若年層やインバウンドをメインターゲットとした安価に 滞在できる客室を新設し、2018年7月3日リブランドオープン。 ■(リブランド開業済)スマートホテル倶知安 2017.12.開業 リゾート地区のレンタカー事業者では初の独立型店舗で、外国人観光客らの需要の取り込みを目指す。乗用車を中心に常時 20台を置く。宿泊施設向けにマイクロやワンボックス車の長期貸し出しも行う。通年営業で社員4人が常駐し、英語での対応可。 ■(開業済)トヨタレンタリース札幌 ニセコひらふ店 2016.11.23. 道内を拠点とするドラッグストアチェーンがひらふ坂にあるコンドミニアム内のテナントに「サツドラニセコひらふ店」をオープン。特に長期 滞在の外国人富裕層をターゲットに、高級酒類や食材など、既存店舗にくらべ高価格の品揃えで展開。また、2017.11.9国道5号線沿い市街地 に店舗面積1,270㎡の大規模小売店舗がオープンした。 ■(開業済)サッポロドラッグストア※この他、この10年程度で家電量販店(ヤマダ電機、ケーズデンキ)、DVDレンタル・書店(TSUTAYA)、
ホームセンター(ホーマック)、スーパーマーケット(LUCKY)などが倶知安町内で新規出店や店舗拡大をしている。
●ニセコエリアでは慢性的な人手不足にあり、北海道内でも傑出して高い有効求人倍率となっている。ニセコエリア
内の各事業者間での労働力の取り合いも顕在化
ニセコエリアにおける雇用状況
13 13 ※岩内職業安定所倶知安分室調べ●倶知安町が世界に誇れるリゾート地として発展していくことを目指し、地域の魅力を高めるとともに、観光の振興を
図る施策に要する費用に充てるため、2019年11月より宿泊税を導入。国内初の定率制である。
宿泊税(概要)
1 納税義務者 ・ 旅館業法に定める旅館業を営む施設への宿泊者 ・ 住宅宿泊事業法に基づく住宅宿泊事業を営む施設への宿泊者 ※ 学校教育法第1条に規定する学校(大学を除く)の幼児、児童、 生徒、学生及び引率者で、当該学校が主催する修学旅行その他 規則で定める学校行事に参加しているもの、または、学校教育法 第1条に規定する中学校、義務教育学校(前期課程を除く)、 高等学校、中等教育学校、特別支援学校(幼稚部及び小学 部を除く)、大学、高等専門学校若しくは学校教育法第124条 で規定する専修学校の生徒又は学生で、倶知安町内で職場体 験を行うものについては課税免除 宿泊料金の区分 課税標準 1人当たりごとに宿泊料金を計算する場合 1人の宿泊料金 1部屋当たりごとに宿泊料金を計算する場合 1部屋の宿泊料金 1棟当たりごとに宿泊料金を計算する場合 1棟の宿泊料金 ※ 宿泊料金は食事代、消費税、入湯税等を除く素泊まり料金 ※ 100円未満の端数は切り捨て 3 税 率 100分の2(2パーセント) ※ 課税標準 × 2パーセント = 宿泊税 2 課税標準 4 徴収方法 特別徴収の方法による 宿泊者 旅館業・ 住宅宿泊事業 を営む方 倶知安町 宿泊料金 宿泊税 宿泊税を 申告納入 5 宿泊税の申告納入 特別徴収義務者は、各月の宿泊税について、原則として翌月末日までに、必要な事項 を記載した納入申告書を町長に提出するとともに、その申告した税額を納入書により納入 ※ 所定の要件を満たす場合は、申告納入期限の特例を受けることが可能。 6 施行時期 令和元年(2019年)11月1日 7 周知 宿泊者に宿泊税の概要を周知するためのポスター、チラシ等を作成し、配布。 8 税収シミュレーション ・宿泊延数と宿泊料金調査の結果をベースとした試算…年間約3億8千万円 ・宿泊延数と観光予報PFの価格帯割合をベースとした試算…年間約4億6千万円●宿泊税は法定外目的税であり、地方交付税の基準財政収入額の算定外。町独自の税収が増えることによる
地方交付税の減額影響がない
宿泊税(法定外目的税)
15 15 0 200,000 400,000 600,000 800,000 1,000,000 1,200,000 1,400,000 平成19年度 平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 固定資産税の推移 842,190 899,428 924,264 928,353 992,367 930,488 980,296 994,593 1,025,941 1,204,602 単位:千円 1,072,985●宿泊税は法定外目的税であり、地方交付税の基準財政収入額の算定外。町独自の税収が増えることによる
地方交付税の減額という影響がな
宿泊税(法定外目的税)
16 16 2,000,000 2,100,000 2,200,000 2,300,000 2,400,000 2,500,000 2,600,000 2,700,000 2,800,000 地方交付税の推移 2,517,026 2,557,396 2,454,454 2,691,648 2,637,530 2,656,110 2,642,215 2,602,104 2,531,895 2,416,345 2,243,930 単位:千円●「リゾート地としての質の向上」「リゾート地としての魅力の向上」を達成するため、早急に必要な施策と長期的な
展望に立って行う施策について宿泊税による収入を充てて展開。納税者となる観光客の利便性を向上するとと
もに、観光及び関連産業の振興を図るもの
宿泊税(使途)
17 17 個別施策 事業名 事業内容 “観光インフラ” の整備 (ヒト・モノ・コト) ひらふ第一駐車場 再整備 狭隘化しているひらふ第一駐車場の再整備のための各種事業の取組を進めます。 ひらふ第一駐車場 安全管理 ひらふ第一駐車場について、再整備までの間、安全確保のために誘導体制の強化を進めます。 観光サービス集積 システム構築支援 観光客の利便性を高めるための、各種観光サービスの連携やキャッシュレス化と同時に観光客の消費動向把握に資する取組への支援を進めます。 観光統計整備 日本の観光関連の統計は諸外国に比べ整備が遅れており、国も正確で詳細な観光統計の必要性を示しています。宿泊税を徴収することで、同時に観光統計の精度を上げ、観光客の実態把握に努め、観光振興のための基礎的データの整理を進めます。 DMO組織支援 これからの官民が連携した観光振興のための旗振り役であるDMO組織に対して、組織強化のための支援を進めます。 リゾートエリア 景観形成 質の高いリゾート形成やリゾートストックの価値上昇のため、リゾートエリアの空間を良化する取組を進めます。(例)景観を良くするイルミネーションの支援や花植えによる美化 観光客向け インフラ整備・維持 観光客の良好な歩行空間の確保や観光施設の環境良化の取組を進めます。(例)草刈りによる環境良化、トレッキングルート整備、サイクルスタンド整備 スタッフ育成支援 観光客に対応する観光関連産業のスタッフの質の向上への取組を進めます。(例)スタッフ講習支援や日曜・祝祭日保育の取組 倶知安観光案内所「i Center」機能強化 倶知安駅構内にある倶知安観光案内所「i Center」について、JNTOの認定を取得すべく対応機能を強化する取組の支援を進めます。 市街地飲食店ガイド 市街地を中心とした飲食店ガイド制作の支援を進めます。
個別施策 事業名 事業内容 安全・安心な リゾート形成 観光客に対応した 防災対策 昨年の胆振東部地震の際にも北海道内で課題となった、災害時の観光客に対応した避難対応のため、必要な防災備蓄を進めます。 防犯機能の 強化・維持 臨時交番やリゾートエリアの防犯カメラの機能維持・強化、違法駐車対策、風紀の良化に関する取組を進めます。 域内交通網の 再整備 バス停表示統一 バス停留所における表記の統一化を進め、観光客の利便性向上を目指します。 バス交通の整理・体系化・利 便性向上 各種サービス連携やキャッシュレス化事業と同時に、域内交通のキャッシュレス化の支援も進めます。リゾートエリアにおけるバス運送の統一化を検討し、エリアにおける交通障害の低減に取り組みます。 ニセコ・羊蹄山の 環境保全 なだれ情報の 詳細化と維持 ニセコエリアにおけるニセコルールを恒久的に維持するための体制強化やなだれ情報の精緻化のためのデータ取得強化に向けた活動への支援を進めます。 ガイド育成支援 DMO組織によって取組が行われているガイド育成の支援を進めることで、ソフト面での受入環境整備を進めます。 新幹線を意識 したまちづくり 駅周辺の 交流空間整備 個別施策「“観光インフラ”の整備」と併せて、ニセコエリアのゲートウエイとして、乗客が素通りせずに新幹線を下車して訪れたくなるような駅内観光施設、駅周辺の交流空間の整備に取り組みます。 新幹線倶知安駅 交通ターミナル整備 個別施策「域内交通網の再整備」と併せて、後志管内はもとより洞爺湖や室蘭などの西胆振を含めた広域観光の拠点として、ハブ施設となる交通ターミナルの整備を進めます。 宿泊税の 導入・運営 宿泊税の導入・運営 宿泊税の特別徴収義務者に対して徴収奨励金を交付するほか、帳票・納付書など徴税費用に充てます。 ■長期的な展望に立って行う事業に宿泊税を充てる場合、事業内容により各年度の収入の一部を基金として中長期的に積み立て、 事業の本格実施の際に取り崩して用いる予定。 ※ マークのついている事業は今年度から取組を進めます。本資料に例示した事業が全ての事業ではありません。 30 30
●観光資源を活用した観光の利益や投資をすそ野の広い観光産業を通じて町内の隅々に行き渡らせることが重
要。ただし、地価高騰による住民生活への影響も出始めており、持続可能な観光のためにも地域理解が必要
地域経済社会への影響
19 19 ◎地域全体でのおもてなし ◎観光地住民のQOL上昇 ◎観光関係事業者からの受注 ◎観光分野との連携・参画、6次産業化など ■倶知安町 ■観光関係事業者 観光視点からの各分野政策提言 (景観・開発制限・雇用・インフラ整備) 財源等後押し、バックアップ ◎DMO等のバックアップ役 ◎観光に対して重要だが、他分野にもわたる課題の解決 ・雇用 ・インフラ ・住宅 ・観光周辺領域の対応など ■エリマネ団体 事業者巻き込み、統一ブランディ ング・エリアで稼ぐビジネスモデル 人材育成対応 ◎観光地エリアコミュニティの課題解決 ・地域美化 ・防犯啓発 ・工事周知 ・広場空間運営 ■観光客 ■住民・その他事業者等 意見汲み取り、 会費等 高質な観光 サービス提供 ■DMO(地域連携・地域) ◎マネジメント戦略(観光まちづくり) ◎マーケティング戦略(観光地経営) ※地域理解の促進 ◎DMOの打ち出した戦略と連動した事業展開 マネジメント 方針伝達 地域状況 伝達 ◎来訪元の多極化 ◎適切レベルでの誘客 ◎消費単価の向上 町内への経済効果 人材定着、雇用、 観光地に住む楽しみの供給 労働力供給 事業連携・参画 宿泊税 インフラ 行政サービス 地域 良化 地域良化 観光分野への 異業種巻き込み 情報発信 PR 財源等後押し バックアップ 観光消費 ※既存町内事業 者への波及効果は、 業種により状況が異 なる 配管修繕、燃料店 (重機用)、酒販、 弁当仕出し(建設現 場用)のように、距離 が近い方が適性の高 い業種への効果は大 きい模様 交流●海外リゾートでは、リゾートのライフスタイルを求めて流入したクリエイティブ系人材がエリアのイメージ向上とイノベー
ションに寄与している例が見られる。町内に120社ほど立地する外国人事業者のうち、ニセコエリアのブランド価値
を尊重している企業は、クリエイティブ人材の流入にも寄与し、エリアにおいて重要なプレイヤーになっている
地域経済社会への影響
20 20 補助金等の活用 エリアを下支えする 投資原資の増大 宿泊税の増大 (+住民税・固定資産税)ロイヤルティ向上
(需要の増大)消費額の増大
(需要の増大)商業サービスの充実
地域イメージ QOLの向上 既存企業の サービス経済の対応クリエイティブ
人材の流入
クリエイティブ 企業の立地 関連企業の 立地 DMO、観光団体の 活動の充実 サービスクオリティの 向上 インフラ・施設整備 適正規模の開発 リノベーション誘導 開発誘導 施策の展開 投資 投資2019年 Hanazono308改装、Hanazono EDGE(山麓部レストラン&バー)オープン 2020年1月 パークハイアットニセコHANAZONOオープン 2020年 花園第1リフト架け替え予定(高速4人乗り→高速6人乗り) 今後・・・初心者向け10人乗りゴンドラ新設、 ワイススキー場再開発(連絡ゴンドラ新設、3リフト新設の 計画)ホワイトウォーターラフティング、ゴルフコース、ジップラ インなど夏のアクティビティも追加し通年型設備整備へ ※従前に示されているHANAZONOのマスタープランからは、 宿泊施設や商業施設の更なる整備も予想される。