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(シンポジウム 注目すべき感染症とその対策)序言

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Academic year: 2021

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12 シンポジウム

倭女医塘稗護趨言〕

注目すべき感染症とその対策

東京女子医科大学学会 第57回総会 日 会 司 時 盛 会 平成3年9月28日(土)午後1時30分より 東京女子医科大学 弥生記念講堂 清水喜八郎(臨床中央検査部教授)

1.MRSA感染症と対策

2.MRSA感染症の化学療法

3.Toxic shock syndromeの臨床 4.Toxic shock syndromeの発症機序についての考察 5.術後感染症と対策 ’ 6.輸血にともなう感染症 7,移植と感染 8.抗菌薬の投与法 菊池  賢(臨床中央検査部助手) 長谷川裕美(臨床中央検査部助手) 春木 宏介(消化器内科大学院生) 内山 竹彦(微生物学教授) 桐田 孝史(救急医療科講師) 清水  勝(輸血部教授) 高橋 公太(泌尿器科助教授) 戸塚 恭一(臨床中央検査部助教授)          序 言         清水喜八郎(臨床中央検査部)  近年における感染症は,二極化の傾向がある. その一部は,抗菌薬の出現により比較的容易に治 癒させえる感染症群であり,もう一群はcom− promised hostにおける難治感染症である. MRSAをはじめとする耐性菌,あるいは従来しら れていなかった病原微生物による感染症で,この 疾患群の増加が臨床医の対応を困難にしている.  しかしこれらの疾患群も対応によっては,治療 効果をあげることが可能である.確定診断の迅速 化がその1つであり,治療の主流の抗菌薬療法に 限界がみられ,これに対して宿主側への対応が重 視されつつあるのが現況である.  このような現状をふまえて,臨床医としては病 原微生物の変遷に対して,正しい知識の習得,よ り有用な診断法などをはじめ,より新しい治療法 を診療体系にくみいれることが大切である,従来

の抗菌療法も慢然たる使用が今日のMRSA感染

につながったことを考えると,より効率のよい使 用を考えなくてはならない.つまり最小の量で最 大の効果をあげる使用法である.  従来の抗菌薬の効果を過信した臨床医はややも すると滅菌,消毒がおろそかになる.1近年の院内 感染はその1つの現れであり,院内感染をおこさ ないようにすることがまず大切であることを銘記 しなければならない.したがって臨床医は滅菌, 消毒に対する知識感染性廃棄物についての対応 を正しく認識しなくてはならない.  要は,病原微生物,宿主,生活環境の正確な把 握こそ,感染症の変遷に対するもっとも大切な対 応であろう. 〔Symposium〕:Noteworthy infectious diseases and its measures 一312一

参照

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