Title
普通教科「情報」の問題解決学習の実施によって批判的思
考態度は向上するか : 問題解決過程を可視化した協調的学
習とその効果( 本文(Fulltext) )
Author(s)
高納, 成幸; 加藤, 直樹
Citation
[岐阜大学カリキュラム開発研究] vol.[27] no.[1] p.[66]-[76]
Issue Date
2009-11
Rights
Version
岐阜県立大垣北高等学校 / 岐阜大学総合情報メディアセン
ター
URL
http://hdl.handle.net/20.500.12099/31043
※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。
*1 岐阜県立大垣北高等学校 *2 岐阜大学総合情報メディアセンター
普通教科「情報」の問題解決学習の実施によって批判的思考態度は向上するか
-問題解決過程を可視化した協調的学習とその効果-
高納成幸
*1・加藤直樹
*2 近い将来,新しい知識・情報・技術が社会のあらゆる領域での活動の基盤として重要性を増す「知識基盤社会」 の到来が考えられる. この社会では,問題を認識する力や問題解決能力が求められ,批判的思考を行うことや協調的な作業の実施が 必要となる.批判的思考は,批判的思考態度を高めることによってより効果的に実行できることから,高等学校 における学習活動においても,批判的思考態度を向上させる取り組みが必要であると考えられる. 本研究では,まず問題解決プロセスの可視化を意識した問題解決学習を設計した.次にその学習を実施するこ とにより,生徒の批判的思考態度が向上することを明らかにした.さらに,問題解決学習実施後において生徒へ の意識づけを続けることにより批判的思考態度の向上が起こり得ることを示唆した. 〈キーワード〉 問題解決能力,批判的思考態度,教科「情報」,協調学習 Ⅰ 研究の背景 1.高校生の批判的思考態度と思考ツールとしてのPSマッ プの開発 近い将来到来する「知識基盤社会」では,問題解決能 力が求められることは明らかである. 問題解決能力は,「問題を明確化する力」,「問題解決 に向けて追究活動を行う力」,「問題解決案を評価する 力」,「解決案を実行し,改善を行うことができる力」な どを指すが,批判的思考の及ぼす影響が強い.したがっ て,問題解決能力を高めるためには,批判的思考の能力 を高めるとともに,批判的思考態度の向上を目指すこと が重要であると考えられる. 筆者らは,高校生の批判的思考態度尺度を作成し,そ の尺度を利用して生徒の批判的思考態度の現状を調査 した.その結果,高校生の批判的思考態度4 因子は,「論 理的思考の自覚」,「探求心」,「客観性」,「他者意見の受 容」であることを示した.この批判的思考態度尺度を用 いて調査した結果,学年ごとの批判的思考態度の比較に おいて,1 年生から 2 年生にかけてはその変化に有意差 は認められなかった.2 年生から 3 年生にかけての変化 では,「探求心」と「他者意見の受容」については 3 年 生が有意に高いことが認められたが,その他の因子では 有意差が認められなかった.また,文系と理系の生徒の 批判的思考態度の比較でも有意差は認められなかった. つまり,生徒の批判的思考態度は,生徒の学習分野に 対する興味より,生徒がおかれている状況(どのような 意識を持って学習に取り組んでいるか)の影響をより強 く受ける可能性を示した. さらに,問題解決のための思考ツールとして開発した PSマップを学習に導入し,生徒のPSマップ作成の力 と問題解決能力や批判的思考態度との関連性を調べた. 生徒に対して数回のPSマップ作成練習の後,予備評価 問題を解答させた結果,PSマップの作成能力の高い生 徒が,よりよく問題解決をしている傾向が高いことがわ かった.したがって,PSマップの作成能力と問題解決 能力との間には関連がある可能性が高い. また,この調査では,従来型の問題解決によっては, 生徒の批判的思考態度を十分に高めることができない のではないかとの示唆を得た. 高納・加藤(2009)による以上の研究結果を踏まえて, 本研究では問題解決過程を可視化した協調的問題解決 学習を設計し,実施することによって生徒の批判的思考 態度に向上が見られるかを検討する. 2.行動主義的学習観と認知主義的学習観 岐阜大学カリキュラム開発研究 2009.11, Vol.27 No.1, 66-76佐伯(2008)は,“行動主義的学習観は,1950 年代にか けて,外部から客観的に観察できる「行動」のみを対象 として考えるものである.学習は,行動上の変化を捉え ることで,客観性のない意識はその対象からはずされて いた.一方,認知主義的学習観は,1960 年代に入って学 習理論の中心となる問題の全体構造の把握や問題解決 の方法を理解するなどの認知の側面,つまり「わかる」 ことを重視する学習観である“と報告している. 大学入学試験に合格することが多くの生徒の当面の 目標となる筆者の勤務校においては,より多くの知識を 獲得し,それを試験において効率的に利用して,与えら れた時間内に正確に問題を解くことを重要視する生徒 が多いことは当然といえる.このために,生徒の学習に 対する取り組みは,行動主義的学習観に基づくものに近 いと考えられる.授業では,問題の解説がなされ,生徒 はそれを受け身の状態で無批判に受け入れることが多 い.その後,問題演習が繰り返し行われ,問題に対応で きる力を付けていくのである. 生徒は,「わかる」ことよりも「できる」ことを重視し ているがごとく学習に励む.学習者が達成すべき内容を, 細かく系統的に配置し,それを,毎日一定量ずつ確実に 習得させていく方法である.これは,意識的に行われて いるかどうかは別として行動主義的学習観に基づいた 教育活動というべきである. 無藤・麻生(2008)によれば,一般に教師達は「わかる」 ことと「できる」ことは違うという学習観を有している. しかも,教師は「わかる」ことを重視していると考えら れている. つまり教師の意識のなかでは,認知主義的学習観が中 心にあると考えられる. 本校では,行動主義的学習観に基づく「できる」を中 心にすえた教え込む教育と,認知主義的学習観に基づく 学習者の「わかる」を中心にした理解をするなかで新し い知識を獲得していくという教育の双方を取り入れた 教育が実施されていると考えられる. 3.社会構成主義的学習観 21 世紀の「知識基盤社会」においては,学習を個人的 な能力の向上を目指すものととらえると,その成果を社 会に十分に還元することはできないと考えられる. 「知識基盤社会」とは,「新しい知識・情報・技術が, 政治・経済・文化をはじめ社会のあらゆる領域での活動 の基盤として飛躍的に重要性を増す社会」とされている. また,OECD の「キー・コンピテンシー」では,具体 的には①社会・文化的、技術的ツールを相互作用的に活 用する力,②多様な社会グループにおける人間関係形成 能力,③自律的に行動する能力を求めている. ここで,共通しているのは,社会とのかかわりの重要 性である.これまでの,学習観では,学習を個人の能力 の向上のみにその意義を求め,現実的な社会の中で具体 的な実践を通した学習への関心は高くなかった. しかし,佐伯(2008)によれば,すでに 1980 年代には, 学習は,もともと社会的な関係のなかで生まれ,育まれ るものであるとのヴィゴツキーによる主張があった. 森・秋田(2006)は,このような学習では,学習は個人 の中で起こるのではなく,共同体における社会的な関わ りや,そこにあるさまざまなものとの相互作用の中で生 じる過程であると述べ,このような学習観を社会構成主 義的学習観と呼んでいる. 鈴木(2004)は,いままでに論じてきた行動主義的学習 観,認知主義的学習観,社会構成主義的学習観による授 業設計理論の「持ち場」について,学習課題の複雑さと 学習者の熟達度の2 つの軸で図1のように整理すること を提案している. 授業設計の方法を図1 の提案から見てみると,基本的 な学習課題においては,行動主義的な教授理論を採用す る場合が多く,学習課題が高度になるにしたがって,認 知主義的な教授理論を採用する割合が増してくる.さら に高度な学習課題については行動主義的な手法は行わ れず,認知主義的な手法に構成主義的な手法が加わり, 図1 行動・認知・構成主義の「持ち場」(鈴木,2004)
最も高度な学習課題では構成主義的な教授理論を採用 していることを示している.また,鈴木(2004)は,学習 者の熟達度が高くなるに連れて,行動主義的な手法が減 り,構成主義的な手法が増え,認知主義的な教授理論は つねに一定の割合で入ってくると主張している. 前述の学習観をもとにした教授設計理論では,行動主 義は古く,構成主義は新しい学習観であるとの見方から, 古いものは排除し,新しいものを中心に考えるというこ とではなく,それぞれの学習課題の特性を考え,いろい ろな教授設計理論を組み合わせて教材を作成すること が大切である. 4.授業設計に関する基本的な考え方 改正教育基本法及び学校教育法の一部改正によって 明確に示された教育の基本理念は,現行学習指導要領が 重視している「生きる力」の育成にほかならない. 「生きる力」のうち,本研究における授業実践での対 象を,「自ら課題を見つけ,主体的に判断し,行動し, よりよく問題を解決する資質や能力」と「自らを律しつ つ,他人とともに協調し,他人を思いやる心や感動する 心などの豊かな人間性」の育成とする.これを意識しつ つ授業設計することが大切である. 学習が,個人的な営みではなく,グループのメンバー や思考ツールとしてのPSマップなどさまざまなもの との相互作用の中で行われるという立場と,学習者個人 が「理解」をしながら「知識獲得」するという立場の双 方を効果的に取り入れた学習を設計する必要性がある. そのために,認知主義的学習観と社会構成主義的学習 観を取り入れた協調的問題解決学習を設計する.協調的 問題解決学習とは,教室内で協調学習の手法を用いて行 う問題解決学習と定義する. 協調学習の手法を用いて問題解決学習を実践するこ とにより,生徒の問題解決能力及び批判的思考態度の育 成を図ることが見込まれる. この学習では,生徒個々人による学習とグループによ る学習を組み合わせるためにグループによる話し合い の場を設定する.また,個人やグループにおける思考を 可視化・共有する道具立てとしてPSマップを学習活動 に取り入れることとコンピュータネットワークを利用 した学習支援システムやインターネットの活用を取り 入れる. Ⅱ 研究の目的と方法 1.研究の目的 本研究の第1 の目的は,教科「情報」の授業における 協調的問題解決学習を設計することである. 第2 の目的は,協調的問題解決学習を実施することに より,生徒の批判的思考態度の向上がみられるかを調べ ることである. 2.研究の方法 2.1 協調的問題解決学習の授業設計と実施 本校では,教科「情報」の授業を2 年生で実施し,そ の中で次の協調的問題解決学習を実施した. テーマは,「大垣北高等学校の太陽光発電装置による 発電量は学校全体の使用電力量の何%をまかなってい るのだろうか」(10~11 月実施)とした. 教師は問題解決のおおまかな道筋は与えるものの,具 体的な方法については生徒に考えさせて問題解決を行 う学習である.つまり教師は学習の流れを誘導する役割 を担い,データの収集や整理,分析,表の形式やグラフ, レポートの様式など問題解決の詳細はグループに任せ る. 生徒が自主的に活動できる環境を意識し,学習用に作 成した教材や資料をディジタルコンテンツとして学習 支援システムに設定し,それを中心に授業を実施する. 2.2 批判的思考態度の変化 協調的問題解決学習実施前後に批判的思考態度の変 化が生じるかどうかについて批判的思考態度尺度を用 い調査し分析する.また,変化が生じた場合,それが学 年の進行とともに起こる変化ではなく,協調的問題解決 学習実施の影響によるものであることを検討する必要 がある. Ⅲ 結果と考察
1.協調的問題解決学習の授業設計と実 施 1.1 協調的問題解決学習の設計 協調的問題解決学習においては,「問題 を見つけ,問題を調べ,解決策を考え, 複数の解決案を比較して評価し,適切な 解決案を作成して,実践してその結果を 評価する」という一連の学習活動の中で, 問題を認識する力や問題解決能力を育て ようとするものである. ここで重要なのは,個人とグループの 関わりである. 学習はグループにおけるメンバーとの社会的な関わ りや,そこにあるさまざまなものとの相互作用の中で生 じる過程であるととらえるからである. 個人での問題解決の場面では問題とならないが,グル ープ活動でより効果を期待するならば,情報の共有,知 識の共有,再利用のしくみを確立しておくことである. 協調学習では,メンバーが創り出した情報をグループ 全員で共有し,活用することが求められる.情報教育で の協調学習活動モデルでは,「情報の収集」,「整理・分 析」,「モデル化とシミュレーション」,「問題解決」,「評 価・改善」,「レポートの作成」の一連の流れの中で創り 出された新たな情報や知識が共有され再利用されるこ とが重要である. 今回の学習を,協調的問題解決学習と名付けたのは協 調学習活動モデルを参考にして,授業設計し,グループ 活動の活性化を目指す意図があったからである. 次に,本研究で行う協調的問題解決学習を具体的に示 す.テーマは,「学校の太陽光発電システムで発電した 電力量は学校全体の使用電力量の何%をまかなってい るかを予測する.」とした. 1.1.1 授業実施前の活動 問題解決過程の流れを最上段に左から右へと順に配 置した,次にそれぞれの過程ごとに下位課題を整理した. 授業設計にあたっては,まず図2 の問題解決過程の流 れの作成と下位課題の分解を実施する.これによって, 生徒に実施させる学習の内容をどのような順序で誘導 していけばよいのかがはっきりする. 問題解決学習に取り組む前に以下の3 点について生徒 に実施しておく必要がある. (1) 学習者に動機付けをする. 生徒は学校における使用電力量を知らない.節電につ いてもあまり関心がない.この学習を通して学校では, 年間に多くの電力を使用していることを確認すること にも意義がある. また,太陽光発電について最近の事情,太陽光発電装 置の一般家庭への普及率,太陽光発電のしくみなどを調 査するなかで環境問題などにも関心を持たせる. (2) 学習者に目標を伝える. テーマについて問題解決学習を実施することにより問 題解決能力の育成をはかる. (3) 学習者に前提知識を伝える. この学習を進めるにあたって,次の3つを前提知識と してとらえておく. ・太陽光発電という言葉がわかる. ・一般的な問題解決の流れを理解している. ・PSマップの作成方法がわかる. 1.1.2 学習内容の構成 (1) 指導順序および内容 1-1 問題解決学習の全容と今回の学習の全体像の説明 (批判的思考態度テスト実施) 1-2 個別学習とグループ学習の意義と方法(グループ で作業計画の作成を,スケジュールシートを用い 問題解決過程の流れと課題の分解 太陽光発電のしくみ を知る(PSマップ) 問題解決の全体の流 れを知る(PSマッ プ) スモールステップの 流れを知る(PSマッ プ) 課題解決を実施する 問題解決案レポート を作成する 太陽光発電の学校使 用電力への寄与率計 算 数式モデルを用いて シミュレーションす る 数式モデルの妥当性 の検討と修正をする 数式モデルを作成す 情報や資料を整理・分 析する 過去のデータと比較 して妥当性を調べる 太陽光発電量を気象 表計算ソフトを用い て分析する 太陽光発電量や学校 の使用電力量を調べ る 太陽光発電装置がわ かる(インターネット など) 太陽光発電という言 葉がわかる 今回の問題解決学習 のながれを書く 一般的な問題解決の 手順を理解している 問題解決のながれを より小さなステップ に分ける 相関 や散布 図 を調べる 気 象デー タ等 を入手する 情報や資料を収集する 1ヶ月の太陽光発電 量を予測する PSマップの作成方 法がわかる 前提行動 図2 問題解決過程の流れと下位課題の分解
て行う) 1-3 太陽光発電についての学習 1-4 太陽光発電のしくみPSマップを作成(個人で作 成後,グループで作成) 1-5 問題解決全体の流れPSマップの作成(個人で作 成後,グループで作成) 1-6 必要な資料や情報は各グループで収集しておく. 1-7 太陽光発電に影響を及ぼす要素を用いて,発電量 を求める数式モデルを作成する.学校の年間使用 電力量を求める数式モデルを作成する. 1-8 過去のデータと比較してモデルの妥当性を調べる. 1-9 太陽光発電によって学校の使用電力量の何%をま かなっているかを計算する. 1-10 レポート作成を行う. 1-11 協調的問題解決学習の評価と反省(作成した PSマップは問題解決のために役だったのか を中心に評価と反省を行う.) (2) 例示の内容 2-1 問題解決全体の流れPSマップの例示 2-2 太陽光発電量のモデル化PSマップの例示 2-3 過去のデータおよび分析の例示(データの整理, 相関係数,散布図,回帰分析等) 1.2 PSマップと協調的問題解決学習 協調学習におけるPSマップを利用した問題解決 活動をモデル化すると図4 のようになると考えられ る. 問題解決の活動は,個人とグループがPSマ ップを仲立ちとして各々の活動を進めること によって実施される.PSマップは,まず個人 で作成し,その後それを持ちよりグループでの 話し合いでより完成度を高める活動で活用す る. この活動では,各々の生徒がグループのメン バーから相互に影響を受けて,自らのPSマッ プの問題点に気づき,今後のPSマップ作成に 役立つ経験をすることも期待している. 協調的問題解決学習では,問題解決の学習を 教室内で協調学習の手法を用いて実施する.協 調学習では,複数の学習者同士が互いに他者に 対して影響を及ぼし合いながら学び合うことに意義が ある. 道田(2000,2008)は,問題解決能力を高めるためには, 批判的思考態度を向上させることが重要であることを 示唆している. また,高納・加藤(2009)は,与えられた知識を活用し て与えられた課題を解決する従来型の問題解決学習で は批判的思考態度の効果的な向上が見込めないことを 示した.個人やグループでの協働・創造・共有・合意 などによる問題解決学習によって批判的思考態度が高 められると考えられる.したがって,PSマップを用 いて問題解決プロセスの可視化を意識した問題解決学 習を設計し,実施しようと考えた. 問題解決全体の流れPSマップ例 太陽光発電とはど のようなものか 太陽 光 パ ネ ルや 発電 のしくみ 太陽光 発電 量の予 測の要素とは何か インタ ーネ ット を利用 して調べる 太陽光発電量の計測を どうするか 太 陽光 発電 表示パ ネルのデータを調査する 1ヶ 月の発 電量を モデル化する 年 間 の 太 陽 光 発 電量の予測 シミュレーション 1週 間分のデ ータ読 み とりと記録 1ヶ月の学校の使 用電力量のデータ 1ヶ月の使用電力量 の計測をどうするか 積算電 力計 のデ ータを 調べる 学校 におけ る太陽 光発 電の使 用電 力 量に対する寄与 太陽光発電量を予測する ための要素 モデル化は 数 学 的 解 析 手法 年 間 の 学 校 の 使 用電力量の予測 昨年の学校の年間使 用電力量のデータ 使 用 電 力 量 のモデル化 図3 問題解決全体の流れPSマップの例 図4 協調学習におけるPSマップを利用した問題解決活動 問題解決能力 の向上 問題解決の活動 批判的 思考態 度 個人 協働・創造・ 影響 グループ 共 有 ・ 合 意・分担 PSマップ 問題解決のプロセ スを可視化 問題解決能力
1.3 授業計画と実施 前述の指導順序および内容をもとに,授業の流れを作 成した.(表1) PSマップを,協調学習を進めるための一つのツール ととらえている.グループのメンバー全員が問題解決に 取り組むとき,その方向性や分担内容を互いに認識する 必要があり,そのための道具としてPSマップを活用す ることができる.またグループ活動を活性化させること もできると考えている. それにとどまらず,個人でPSマップを作成すること は,問題解決能力の一側面を強化することにつながるこ とも考えられる.さらに,個人の活動とグループでの活 動を結びつける役割も果たしていると考えられる. 協調的問題解決学習は授業時数12 時間で実施した. PSマップは,「太陽光発電のしくみ」と「問題解決全 体の流れ」の2種類を作成した.はじめに生徒一人一人 が 30 分程度の時間を使ってPSマップを作成した後, グループで話し合いながら,よりよいPSマップを目指 した. 授業の開始から4時間程度を,PSマップの作成にあ てた.グループでのPSマップ作成にはA3 サイズの大 きな用紙を準備し,グループのメンバーが協働してPS マップの作成にあたることができるよう配慮した.この PSマップは後の問題解決の活動においてしばしば修 正されたり,参照されたりすることになる. PSマップの作成により,問題解決の流れやグループ のメンバーの作業分担が決定し,個人の下位課題の解決 に進む.このとき,メンバーの創り出した情報を他のメ ンバーと共有できるようなしくみを学習支援システム に持たせることが必要である. 1.4 協調学習を支える学習支援システムとその活用 グループ協調学習による問題解決においては,その学 習を支援するシステムが必要になる.問題解決学習の教 材やコミュニケーションツールなどの学習支援システ ムをMoodleで作成する.先行研究により,ディジタルコ ンテンツの活用においては,Moodleが学習管理システム の中で妥当であるという評価を受けているからである. Ubuntu LinuxでAMP環境(Apahe,PHP,MySQL)を 構築し,Moodle1.9をインストールした.ここに,教材 となるディジタルコンテンツを実装する.井上・奥村・ 中 田(2006) に よ れ ば , Moodle の 開 発 者 Martin Dougiamas氏は,「社会的構成主義」に注目し,それを 具体的に実践するツールとしてMoodleを開発したと報 告している.情報教育での協調学習活動モデルを参考に, この研究では,LMS(Learning Management System)
としてMoodleを用いて生徒の学習を支援した.学習内容 のおおまかな流れや分析方法を提示したり,グループで 情報を共有するための掲示板を設定したりした. 授業が始まると生徒はまずMoodel を起動し,問題解 決学習の初期画面(図5)を表示させる.この中には授 活動 単位 活動内容 活動に利 用する資 料等 1 時 間目 グ ル ープ 「学校の太陽光発電システムで 発電した電力量は学校全体の使 用電力量の何%をまかなってい るかを予測する.」をテーマとし た協調的問題解決学習を今後12 時間にわたって実施することを 理解する.作業計画や役割分担を 行う.(4~5人グループ) 批 判 的 思 考 態 度 テ スト 太 陽 光 発 電 に 関 す る ア ン ケ ート 作 業 計 画 表 と 役 割 分担表 2-3 時 間 目 全体 太陽光発電はどのようなしくみ で行われているのかを調べ,太陽 光発電量に影響を及ぼす要素は 何かを知る.インターネットの関 連サイトや書物を参考にして調 査する.その後,太陽光発電のし くみPSマップの作成(個人)を 行う.続いてグループでPSマッ プの作成を行う. 太 陽 光 発 電 の し く み P S マ ップ 4-5 時 間 目 個人 グ ル ープ 問題解決全体の流れを考えてP Sマップを個人・グループで作成 する.その後,収集したデータの 整理・分析を行う. 全 体 P S マップ デ ー タ の 集計表 6-7 時 間 目 個人 グ ル ープ 太陽光発電量に影響を及ぼす要 素を用いて,発電量を予測するモ デルを作成する.モデルの妥当性 を調べる.年間の太陽光発電量を 予測する.学校の使用電力量,モ デル作成・予測 過 去 の デ ー タ お よ び 分 析 の 例示 8-9 時 間 目 グ ル ープ 学校における使用電力量と予測 した太陽光発電量から,太陽光発 電によって,学校の使用電力量の 何%をまかなっているかを予測 する.レポート作成の準備を進め つつ作業を実施する. 10-11 時 間 目 グ ル ープ レポート作成(グループで協力し てレポート作成を行う) 12 時 間目 グ ル ープ 協調的問題解決学習の評価と反 省 P S マ ッ プ に 対 す る 意 識 調 査用紙 表1 協調的問題解決学習の授業の流れ
業で必要となる資料やデータ,分析の意味や方 法についての説明が掲載されている.ただし, この中にはそのまま利用できるデータだけで はなく,その内容を生徒自身が読み解き,新た な情報を創り出さなければならないこともあ る.グループのメンバーに利用してもらう情報 は,グループの掲示板に投稿することによって, いつでも必要なときに利用できるようにした. たとえば,作業の遅れているメンバーが放課後 に掲示板の資料を参照して作業を進めること ができる. 1.5 PSマップと学習支援システム活用に関する 評価 今回の問題解決学習に取り入れたPSマッ プと学習支援システムMoodle に関する生徒の 評価は表2 のとおりである. 2.批判的思考態度の変化 2.1 批判的思考態度の変化と調査方法 協調的問題解決学習を 12 時間にわたって 実施した結果,生徒の批判的思考態度に変化が あらわれるかを調査した.協調的問題解決学習 においては,必然的に論理的な思考を意識しな ければならない.また,複数のデータを調査す る必要性から探求心も向上するのではないかと予測 される.さらにはグループ活動でメンバーとの情報共 有や意見交換が行われ,他者の意見を意識することも 十分考えられることから,批判的思考態度の向上が予 測される.これを検証することを目的とした. 教科「情報」を履修している2年生317人(男子189 人,女子128人)に対し,協調的問題解決学習実施前 の平成20年9月と協調的問題解決学習実施後の平成20 年11月に批判的思考態度尺度の質問紙を用いて調査し た.時間は10分程度で実施した. 5 件法で調査し,「あてはまる」,「ややあてはまる」, 「どちらともいえない」,「ややあてはまらない」,「あ てはまらない」の回答にそれぞれ5,4,3,2,1 の得 点を与えた. 図5 Moodle における問題解決学習の初期画面 項目 そう思う・ ややそう思 う どちらとも いえない そう思わな い・ややそ う思わない Moodleは学習に役立った 93 7 0 Moodleはグループ活動に便利 である 86 14 0 Moodleはうまく利用できた 82 11 7 Moodleにある学習に関する説 明はよく利用した 82 11 7 Moodleの掲示板はよく利用し た 81 14 5 Moodleで学習の見通しが持て た 75 23 2 PSマップは問題解決に役立 つ 73 20 7 PSマップは自分の考えを表 現する道具として利用できる 68 23 9 問題解決する中でPSマップ を参照した 68 16 16 単位は% 表2 生徒のPSマップと学習支援システム活用に関 する評価
先の研究で明らかにした本校生徒の批判的思考態度 の尺度構成に基づき,批判的思考態度尺度の4 因子「論 理的思考の自覚」,「探求心」,「客観性」,「他者意見の受 容」の下位尺度得点の平均値を求め,協調的問題解決学 習実施前後の変化について「対応のある」t 検定を行う. 検定の結果は後述する. 2.2 全学年の批判的思考態度の調査 2年生の協調的問題解決学習実施前後の批判的思考態 度の変化を調査したが,この変化が協調的問題解決学習 の影響であることを調べるためには,1年生と3年生の批 判的思考態度の状況を調査しなければならない.2年生 における批判的思考態度の変化が1年生から3年生への 批判的思考態度の伸びの流れに沿ったものであれば,協 調的問題解決学習の影響であるとはいえないからであ る. そこで批判的思考態度尺度の質問紙を用いて1年生 (320人)と3年生(319人)の全員に対して12月に調査 を行った. 2年生と同様に批判的思考態度尺度の4因子の下位尺 度得点を求め,1年生から3年生にかけての変化について 1要因の分散分析(被験者間計画)を実施する. 2.3 学習前後での批判的思考態度の調査結果 協調的問題解決学習を2ヶ月間にわたって実施した 前後において批判的思考態度について調査した結果が 表3 と図 6 である. 2 年生の協調的問題解決学習実施前後の下位尺度得点 の 平 均 値 に お い て は ,4 因 子 の う ち 「 客 観 性 」 (t(308)=2.02,p<.05)のみ 5%水準で,「論理的思考の自覚」 (t(308)=5.56,p<.01),「探求心」(t(308)=6.60,p<.01),「他 者意見の受容」(t(308)=4.02,p<.01)の各因子については すべて1%水準で学習実施後に有意に高くなった. 1年生(12 月調査),2年生協調的問題解決学習前(9 表 3 協調的問題解決学習前後の批判的思考態度の変化に 関する分析結果 批判的思考態度 検定結果 M SD M SD t(308) 論理的思考の自覚 3.17 0.71 3.36 0.67 5.56** 探求心 3.48 0.75 3.69 0.70 6.60** 客観性 3.47 0.63 3.54 0.60 2.02* 他者意見の受容 3.57 0.78 3.72 0.72 4.02** *p<.05,**p<.01 2年9月(学習前) 2年11月(学習後) 批判的思考態度の変化 3 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 3.9 4 2年9月学習前 2年11月学習後 下位尺 度平均点 論理的思 考の自覚 探求心 客観性 他者意見 の受容 図6 批判的思考態度の変化 表 4 学年別学習前後の批判的思考態度4因子の下位尺 度得点平均の変化 批判的思考態度 M SD M SD M SD M SD 論理的思考の自覚 3.21 0.71 3.17 0.71 3.36 0.67 3.26 0.82 探求心 3.56 0.78 3.48 0.75 3.69 0.70 3.72 0.75 客観性 3.49 0.62 3.47 0.63 3.54 0.60 3.52 0.66 他者意見の受容 3.69 0.79 3.57 0.78 3.72 0.72 3.84 0.79 1年12月 2年9月 2年11月 3年12月 批判的思考態度の変化 3 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 3.9 4 1年12月 2年9月 2年11月 3年12月 下 位尺度 得点 平均点 の平 均値 論理的思 考の自覚 探求心 客観性 他者意見 の受容 図7 学習前後の変化を含む批判的思考態度の変化
月調査),協調的問題解決学習後(11 月調査),3年生(12 月調査)の批判的思考態度の変化を表4 と図 7 に示す. 2.4 考察 2 年生の協調的問題解決学習前後の批判的思考態度 4 因子の変化についての分析から,すべての因子について 有意な変化がみられた.しかし,図6 のグラフからみら れる批判的思考態度の伸びは,高校生の発達段階におけ る自然の伸びである可能性もある. 図7 のグラフから,2 年生の協調的問題解決学習前後 の批判的思考態度4 因子すべてについて,下位尺度得点 の平均値の伸びは,1 年生から 3 年生への下位尺度得点 の平均値の伸びを上回ることがわかる.つまり,高校3 年間における批判的思考態度4 因子の伸びでは説明でき ない伸びが2 年生の協調的問題解決学習前後に存在する ことがわかった. したがって,協調的問題解決学習の実施によって,生 徒の批判的思考態度が向上したと結論づけることがで きる. 3.協調的問題解決学習前後と教科「情報」授業終了時, および教科「情報」授業終了時と3年時の批判的思考態 度の変化 3.1 調査結果 協調的問題解決学習を2 ヶ月間にわたって実施した前 後と2年生における教科「情報」の授業終了時に批判的 思考態度4 因子の下位尺度得点の平均値について調査し た結果が表5 と図 8 である. 2 年生の協調的問題解決学習実施前後(平成 20 年 9 月と11 月)の下位尺度得点の平均値においては,2.3 で 明らかにしたように4 因子のうち「客観性」のみ 5%水 準で,「論理的思考の自覚」,「探求心」,「他者意見の受 容」の各因子についてはすべて 1%水準で有意に学習実 施前より学習実施後に高くなることが示された. また,協調的問題解決学習実施前後(平成20 年 9,11 月)と教科「情報」の授業終了時(平成21 年 3 月)に 調査した下位尺度得点平均点の平均値において,1 要因 の分散分析(被験者内計画)を実施した結果,批判的思 表 5 学習前後及び授業終了時の批判的思考態度の分散 分析結果 批判的思考態度 分散分析結果 M SD M SD M SD F値 論理的思考の自覚 3.17 0.71 3.36 0.67 3.52 0.76 46.37** 探求心 3.48 0.75 3.69 0.70 3.82 0.76 45.68** 客観性 3.47 0.63 3.54 0.60 3.64 0.66 9.55** 他者意見の受容 3.57 0.78 3.72 0.72 3.90 0.79 33.47** **p<.01 2年9月 2年11月 2年3月 批判的思考態度の変化 3 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 3.9 4 2年9月 2年11月 2年3月 下 位尺度得点 平均値 論理的 探求心 客観性 他者意見 図8 学習前後及び授業終了時の批判的思考態度の変化 批判的思考態度の変化 3 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 3.9 4 2年3月 3年12月 下位尺度得点 平均値 論理的思 考の自覚 探求心 客観性 他者意見 の受容 図9 2 年授業終了時と 3 年の批判的思考態度の変化 批判的思考態度 検定結果 M SD M SD t(618) 論理的思考の自覚 3.52 0.76 3.26 0.82 3.78** 探求心 3.82 0.76 3.72 0.75 1.34 客観性 3.64 0.66 3.52 0.66 2.01* 他者意見の受容 3.90 0.79 3.84 0.79 0.41 *p<.05,**p<.01 2年3月 3年12月 表6 2 年授業終了時と 3 年の批判的思考態度の分析結果
考態度4 因子,つまり「論理的思考の自覚」(F(2,612)= 46.37,p<.01),「探求心」(F(1.91,584)=45.68, p<.01), 「客観性」(F(1.94,593)=9.55,p<.01),「他者意見の受容」 (F(1.92,586)=33.47,p<.01)のすべてについて 1%水準で 学習実施前後より年度末が有意に高いことが示された. 協調的問題解決学習後から教科「情報」の授業終了時 までの批判的思考態度の向上は,学習後と協調的問題解 決学習を実施していない3 年生の批判的思考態度の変化 より明らかに大きな差が見られる. 協調的問題解決学習実施後と3 年で調査した下位尺度 得点平均点の平均値においては,4 因子のうち「他者意 見の受容」(t(618)=2.64,p<.01)のみ 1%水準で有意差が 認められたが,「論理的思考の自覚」(t(618)=1.35,n.s.), 「探求心」(t(618)=1.05,n.s.),「客観性」(t(618)=0.24,n.s.) の各因子についてはすべて有意差が認められなかった. しかし,協調的問題解決学習実施後と教科「情報」の 授業終了時に調査した下位尺度得点の平均値において は, 4 因子のうち「客観性」(t(306)=2.47,p<.05)のみ 5% 水準で,「論理的思考の自覚」(t(306)=4.31,p<.01),「探 求 心 」(t(306)=3.63,p<.01) ,「 他 者 意 見 の 受 容 」 (t(306)=4.57,p<.01)の各因子についてはすべて 1%水準 で有意差が認められた. さらに,2 年の教科「情報」の授業終了時と 3 年にお ける批判的思考態度4 因子の下位尺度得点の平均値の差 の有意性を調べた.分析結果を表6 に示す.分析には対 応のないt 検定を用いた. 「論理的思考の自覚」は1%(t(618)=3.78,p<.01),「客 観性」は 5%(t(618)=2.01,p<.05)水準で有意差が認め られた.なお,「探求心」(t(618)=1.34,n.s.),「他者意見 の受容」(t(618)=0.41,n.s.)は有意差が認められなかっ た. つまり,協調的問題解決学習実施後と3 年における批 判的思考態度の変化より2 年の教科「情報」の授業終了 時との変化がより大きいことが示された. 3.2 考察 教科「情報」の協調的問題解決学習を実施したことに よって批判的思考態度は向上したが,その後2 年の教科 「情報」の授業終了時までこの傾向が続いたことが示さ れた.したがって2 年の教科「情報」の授業が実施され ている間は生徒の批判的思考態度に対する意識が継続 すると考えられる.特に「論理的思考の自覚」の下位尺 度得点の平均値では,学習前3.17 に対して 2 年最終で は3.52 と 0.35 上がっていることから,教科「情報」の 協調的問題解決学習の実施によって「論理的思考の自 覚」がより向上すると考えられる. 以上の考察から教科「情報」における協調的問題解決 学習の有効性が示された.さらに,その学習後において も,教科「情報」の授業実施期間では,生徒の批判的思 考態度への意識付けを意図した学習を継続することに より,批判的思考態度の向上が期待できることが示され た. Ⅳ 研究の成果と今後の課題 1.研究の成果 本研究の成果の一つは,問題解決のための思考ツール としてPSマップを活用し,学習支援システムとして Moodle を活用した協調的問題解決学習の授業設計の方 法を明らかにしたことである. もう一つの成果は,先の研究で得られた批判的思考態 度尺度を用いて協調的問題解決学習実施前後における 批判的思考態度を調査した結果,協調的問題解決学習を 実施することによって批判的思考態度の向上が認めら れたことである.さらにその後の学習においても批判的 思考態度の伸びが確認されたことである. 2.今後の課題 この成果から,批判的思考態度のさらなる向上を目指 すためには,どの分野の学習を強化すればよいのかを考 える必要がある.そのためには因果関係をとらえるため の分析方法を試みる必要がある. さらに,グループ学習を実施するとき,グループのメ ンバーの特性による活動の特徴をとらえ,グループによ る協調的問題解決学習を効果的に実施するためのグル ープ構成についても考える必要がある. 引用・参考文献 1) 井上博樹・奥村晴彦・中田平(共著)(2006)『ムード ル入門』海文堂出版 p21
2) 佐伯胖(監修)CIEC(編)(2008)『学びとコンピュ ータハンドブック』東京電機大学出版会 3-4 3) 鈴木克明(編著)(2004)『詳説インストラクショナ ルデザイン:eラーニングファンダメンタル』 特定 非営利活動法人日本イーラーニングコンソシアム(パ ッケージ版テキスト) 4) 高納成幸・加藤直樹(2009) 高校生の批判的思考態度 の現状と問題解決学習における思考ツールの開発 岐 阜大学カリキュラム開発研究 Vol.26 No1 66-76 5) 中央教育審議会事務局(2006)『OECD におけるキー・ コンピテンシーについて』 6) 道田泰司(2000) 批判的思考研究からメディア リテラ シーへの提言 コンピュータ&エデュケーション Vol.9 pp.54-59 7) 道田泰司(2008)メタ認知の働きで批判的思考が深まる 現代のエスプリ(特集 【内なる目】としてのメタ認知─ 自分を自分で振り返る), 497, 59-67 8) 無藤隆・麻生武(編著)(2008)『育ちと学びの生成』 東京大学出版会 255 9) 森敏昭・秋田喜代美(編)(2006)『教育心理学キー ワード』有斐閣