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排出量推計のためのミクロ交通流シミュレーションモデルの開発-2

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Academic year: 2021

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(1)2005−ITS−20(8)   2005/3/11. 社団法人 情報処理学会 研究報告 IPSJ SIG Technical Report. 排出量推計のための ミクロ交通流シミュレーションモデルの開発−2 寺田 重雄 *1,*2. 棚橋 巌 *1,*2. 林 誠司 *1,*3. 國見 均 *1. あらまし JCAP(Japan Clean Air Program)において、沿道における自動車の排出ガス量を 詳細に推計する基礎となる交通流モデルを開発中である。排出量の推計は1台1台の自動車 の挙動を元に推計され、用いられるのは速度と駆動力である。駆動力は加速度に依存するた め、交通状況の再現に当たっては交通量と平均速度という通常の評価尺度だけではなく、速 度と加速度まで含めた評価が必要と考え、この評価尺度として走行モード別の時間比率につ いて検討した。交通流モデルは Paramics をベースに開発し、東京都世田谷区上馬交差点周辺 を対象としてシミュレーションを実施した。モデル開発と評価尺度の検討結果について報告 する。 キーワード 交通流,ミクロモデル,シミュレーション,排出量推計,走行モード. The Development of Traffic Micro Simulation Model for Estimation of Automotive Emissions−2 Shigeo TERADA *1,*2 Iwao TANAHASHI *1,*2 Seiji HAYASHI *1,*3 and Hitoshi KUNIMI *1 Abstract In JCAP (Japan Clean Air Program), the traffic micro simulation model for estimating the amount of automotive emission on the street in detail is under development. The estimation is calculated based on the speed and acceleration of individual vehicle, every second. The micro simulation model Paramics is used, and not only link volume and link speed but also the distribution of speed and acceleration of individual vehicle is evaluated as driving modes. In this paper, we report the status of development and the evaluation measure . Keyword Traffic flow,Micro-model,Simulation,Automotive Emission,driving modes. 1. は じ め に JCAP(Japan Clean Air Program)は 、 経 済 産業省の支援を受け、自動車業界と石油業 界 の 共 同 研 究 と し て 、 (財 )石 油 産 業 活 性 化 センターが実施している大気環境改善のた め の 国 家 プ ロ ジ ェ ク ト で あ る [1] 。 現 在 は 2001 年 度 に 終 了 し た JCAP Ⅰ を 引 継 い で JCAPⅡ と し て 3 年 目 を 迎 え て い る 。 JCAPⅡ で は 大 気 予 測 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン モ デルの開発を行って、大気環境の再現・予 測を行い、様々な大気環境改善施策の効果 *1 *2 *3. (財 )石 油 産 業 活 性 化 セ ン タ ー ㈱豊田中央研究所 (財 )日 本 自 動 車 研 究 所. 予 測 を 行 う 計 画 で あ る [2]。 大気環境に影響を及ぼすものとしては、 自動車起源のものとそれ以外のものとに大 きく分けられる。自動車起源のものは道路 上において自動車が走行することにより排 出される。この排出量は交通状況に大きく 依存するが、ミクロに見た場合、1 台 1 台 の自動車の挙動、さらにはドライバの運転 特性にも依存することになる。交通状況を マクロ的に捉えて交通量と速度から排出量 を推計する方法は従来からとられている方. Petroleum Energy Center Toyota Central R&D Labs., INC. Japan Automobile Research Institute. -1-. −51−.

(2) 2.1. Vel (km/h). 大気環境を評価するためのモデルとして、 日本列島全体から都市圏レベルまでを扱う 広 域 モ デ ル と 、都 市 内 の 数 km 四 方 程 度 の 広 さから数交差点程度までを扱う沿道モデル がある。広域モデルが広い範囲の濃度分布 を扱うのに対して、沿道モデルは交差点近 傍と後背地、あるいは交差点間の排ガス濃 度をミクロに比較するためのモデルである。 沿道モデルは交通状況の再現を行う交通流 モデルと、それに基づいて車両ごとの排出 ガス量を推計する過渡排出量推計モデルと、 道路上に排出されたガスが風などにより移 動・拡散する様子を計算する気流拡散モデ ル の 3 つ の モ デ ル か ら な る ( 表 1 )。 これらのモデルの概要を記述するととも に、下流側の実施内容に基づいて最上流で ある交通流モデルに要求される機能・要件 を明らかにする。. NOx (mg/s). 2. 沿 道 モ デ ル. Time (s) 図1. 走行パターンと排出ガスの計測値. Vel (km/h) 図2. 表1. 過渡排出量推計モデル. 沿道における詳細なガス濃度分布を得る ために、排出量推計モデルでは車両1台ご とに排出量を求める方法をとり、そのため のパラメータとして速度と駆動力を用いる こととした。 図 1 上に示す走行パターンを走行すると 同 時 に 排 出 さ れ る ガ ス を 計 測 し ( 図 1 下 )、 速度、加速度などの走行条件と排出ガスと の関係を明らかにすることにより、図2に 示す排出ガスマップを作成した。このマッ プと図3に示すような車両1台ごとの走行 デ ー タ( 車 種 、速 度 、加 速 度 、位 置 ...)か ら図4に示す詳細な排出量推計値を得る。 この結果、図 5 に示すように、道路上に おける詳細な排出量分布が得られる。. F (N). 法 で 、JCAP に お い て も 広 域 の 排 出 量 推 計 で はこの方法を用いている。しかしこの方法 では交差点近傍と交差点と交差点の間の区 域、あるいは後背地などの濃度差を見るこ とはできない。そこで我々は自動車の挙動 を基にした排出量推計を行う方法を検討・ 開 発 し た [3]。こ こ で 用 い る 交 通 流 モ デ ル を 沿道交通流モデルと呼び、このモデルは個 別の車両挙動を再現して出力し、自動車か らの排出量ガスを推計する基礎データを与 えるものである。 前 回 の 報 告 [4] で は 沿 道 交 通 流 モ デ ル の コンセプトと開発状況について報告した。 今回はモデル開発と、モデルにより得られ た交通状況の評価尺度を検討した結果につ いて報告する。. 排 出 ガ ス マ ッ プ の 一 例 ( NOx). 沿道モデルの構成. モデル 交通流 ( Paramics) 過渡排出量 推計 気流拡散 ( STAR-CD). 入力 道路ネットワーク ( N W )、 車 両 O D 各種パラメータ Paramics の 出 力 排出係数マップ 推計モデルの出力 境界における気流分 布、濃度データ. 出力 個別車両の1秒ごと の 車 種 、位 置 、速 度 、 加速度 道路上の排出量分布 沿道における気流、 濃度場. −52−. -2–. 概要 車両を1台ずつ扱う 追従モデル 車 種・規 制 年 度 ご と に 異 な る 排出係数マップを用いる 1時間平均値を求める.

(3) Vel Vel (km/h). 風向 NNE. (ppb) 500. Time (s) 車両の挙動の一例. NOx (mg/s). 図3. 80. Time (s) 図4. 図6. 排出ガスの推計例. 排出ガスの濃度場の推計例. 3. 沿 道 交 通 流 モ デ ル へ の 要 求 機 能 以上のように沿道における自動車排出ガス の濃度を推計するプロセスにおいて、最上. 流に位置する交通流モデルには様々な機能 が要求されることになる。以下に主な点を まとめる。. 0. 100 200 300 400 500 600 NOx Emission (mg/h/m2). 図5. 2.2. 排出量推計結果 ( 上 馬 、 NOx、 1m 単 位 、 1 時 間 累 積 ). 気流拡散モデル. 道路上に排出されたガスは車両の走行及 び風により拡散される。そのため境界にお ける気流、ガス濃度を別途入力して沿道に お け る ガ ス 濃 度 を 求 め た( 図 6 )。入 力 デ ー タが 1 時間値であるため、計算結果は 1 時 間平均値である。. −53−. -3–. ① 1台1台の車両を扱える。 ② 複数の車種を区別して扱える。 ③ 加 速・減 速 と い う 車 両 挙 動 が 現 実 を 模 擬したものである。 ④ 加減速などの車両挙動が日本人ドラ イバーの特性を再現している。 ⑤ 加減速に影響する縦断勾配を組み込 める。 ⑥ 貨物車については積載量を反映しう る。 ⑦ 固定経路車両である路線バスを組み 込み可能。 ⑧ すり抜けなどを含む二輪車を組み込 み可能。 ⑨ 1つのODに対して複数の経路設定 が可能。 ⑩ 交 通 信 号 、路 上 駐 車 、バ ス レ ー ン な ど の交通規制を表現できる。 ⑪ 道路、交差点を問わず、位置、速度、 加速度などの車両データを 1 秒ごと に出力可能。 ⑫ こ れ に 関 連 し て 、計 算 時 間 の 刻 み が 1.

(4) 秒未満である。 ⑬ 1 回のシミュレーション内で時間帯 によるパラメータ変更が可能。 ⑭ 必 要 な 時 間 帯( 1 日 分 )の デ ー タ を 扱 える。. 4. 沿 道 交 通 流 モ デ ル の 開 発 4.1 モ デ ル 開 発 以上のような機能を満たすため、ミクロ 交 通 流 シ ミ ュ レ ー タ で あ る Paramics を ベ ー ス と し た モ デ ル を 構 築 し た 。Paramics は イギリス運輸省の協力でエジンバラ大学で 開発されたモデルであり、追従モデルに基 づくミクロ交通流シミュレータとして、前 記の機能をほぼ満足している。しかしイギ リスで開発されたモデルなのでイギリスに おけるドライバー特性を反映していると考 え ら れ る た め 、 こ れ を API**に よ り 日 本 人 ド ラ イ バ の モ デ ル に 置 換 え た [5]。さ ら に 必 要に応じて車両位置の出力ルーチンなどを API に よ り 作 成 ・ 使 用 し た 。. 量ではないため、得られた値に係数をかけ るなどしてシミュレーション結果の交通量 が実測値と合うように調整した。 (3)その他 NW内を走行する路線バスは 7 系統あり、 1 日 で 893 本 の バ ス が 運 行 さ れ て い る 。 ま た バ ス 停 は 25 箇 所 で あ っ た 。こ れ ら に つ い てはバス会社の資料などに基づいて、路線 ごとに所定のバス停を経由する固定の経路 を設定するとともに、始発のバス停におけ る出発時刻を設定した。 路上駐車は調査データに基づき、リンク 単位で第 1 車線を進入禁止として設定した。 Paramics で は シ ミ ュ レ ー シ ョ ン の 交 通 状況データを得るために、感知器をリンク に設置する必要があるため、NW内のすべ てのリンクに感知器を設置して交通流デー タを収集した。. 渋谷方面. *PARAllel MICroscopic traffic Simulator ** Application Programming Interface. 環状七号線 R246. 4.2 対 象 エ リ ア と シ ミ ュ レ ー シ ョ ン Paramics の 適 用 対 象 と し て 、JCAP で 詳 細 な観測が行われ、自動車排出ガス測定局が 設置されている、東京都世田谷区上馬交差 点近傍を選び、現況再現シミュレーション を 実 施 し た 。 気 流 計 算 が 1 時 間 単 位 で 24 時 間 計 算 を す る た め 、交 通 流 も 24 時 間 分 の データを 1 時間単位で再現、出力した。 (1)対象道路網・信号データ 上馬で対象とする道路網(ネットワーク 以 下 N W )は R246( 玉 川 通 り )と 環 七 の 交 差点である上馬交差点を中心としたそれぞ れ 約 1.2km の 区 間 で 、 61 ノ ー ド 、 128 リ ン ク 、 14 信 号 交 差 点 で あ る ( 図 7 )。 N W デ ータはDRMを基本として、現地調査も行 って作成した。信号データは警視庁殿より 入手した。 (2)ODデータ 交差点における交通量調査データに基づ いて、車種別、1 時間ごとのODデータを 作成した。この値は実交通量で、需要交通. −54−. -4–. 上馬. 用賀方面 自由通り. 図7. 上馬の対象道路網. 5. 再 現 性 の 評 価 シミュレーションにより得られた結果の 妥当性を評価するためには様々な指標が考 えられるが、交通流の場合には交通量と平 均速度が通常用いられてきた。これらは交 通状況を代表する指標であり、必要な尺度 ではあるが、今回検討しているミクロな排 出量推計が個々の車両挙動に基づいている ことから、他の指標が必要と考えられた。.

(5) 5.1 評 価 指 標 の 検 討 自動車が走行するときの状態を停止、加 速、定常走行、減速の 4 つの状態に分け、 そ れ ぞ れ を 走 行 モ ー ド と 呼 ぶ [6]。そ れ ぞ れ のモードが出現する割合(時間比率)がシ ミュレーションと実測とで合っていれば、 交通状況の再現性は高いと考えられる。 世 の 中 で よ く 知 ら れ て い る の は 10・ 15 モ ー ド 、11 モ ー ド な ど の 規 制 モ ー ド で 、燃 費 、排 出 ガ ス の 計 測 な ど に 用 い ら れ て い る 。 これらは走行調査を通じて一般的な交通状 況を代表する走行パターンとして決められ たものである。ここでそれぞれのモードを 判 定 す る 閾 値 は 文 献 [6]に よ り 図 8 に 示 す 値を用いた。. 5.2 再 現 性 の 評 価 ( 1 ) 24 時 間 の シ ミ ュ レ ー シ ョ ン を 1 時 間 単 位で行い、交通量、速度について現況再現 性を実測値と比較した。 図 9 、図 1 0 に は 13 時 台 の 結 果 を 示 す が 、 各種のパラメータを合せ込むことにより、 交 通 量 に つ い て は 概 ね 相 関 係 数 0.99 、 % RMS 誤 差 10% と ほ ぼ 十 分 な 再 現 が 得 ら れ た 。 速 度 に つ い て は 、 相 関 係 数 0.90 以 上 、 RMS 誤 差 30% 以 下 と い う 結 果 が 得 ら れ た 。. 3000 2500. 計算値(veh./h). 前回の報告では速度と加速度について出現 頻度分布を検討したが、今回は走行モード について検討した。. 1500 1000 500. 速 度. T3 T2. 2000. 0. T4. 0. 500. 1000. 1500. 2000. 2500. 3000. 実測値(veh./h). T1. 図9. 時. 交 通 量 の 再 現 結 果 ( 上 馬 、 13 時 ). 間 80. T1、T2、T3、T4の占める時間比率 T1:停止時間 < 5km/h T2:加速時間 > 0.5km/h/s T3:定速走行時間 T1,T2,T4以外 T4:減速時間 < -0.5km/h/s. 60. 計算値(km/h). 図8. 70. 走行モードと閾値. 50 40 30 20. 図中に示す閾値を用いて、以下の項目を 検討した。まず、シミュレーション結果を 同じ場所で計測した実測値と比較した。次 に加速時間について、閾値の値を大きい加 速度の値で細分化して検討した。また前記 した規制モードと実測、シミュレーション の結果と比較した。. −55−. -5–. 10 0 0. 10. 20. 30. 40. 50. 60. 70. 実測値(km/h). 図10. 速 度 の 再 現 結 果 ( 上 馬 、 13 時 ). 80.

(6) 5.3 再 現 性 の 評 価 ( 2 ). 40%. −56−. -6–. 計算 実測. 時間比率. 30%. 20%. 10%. 0% 加速. 減速. 定速. 停止. 走行モード. 図 11 走 行 モ ー ド 別 の 出 現 時 間 比 率. 30% 計算 実測. 時間比率. 排出量推計には上記のようなマクロ的な 評価の他に、排出量推計に用いるパラメー タ、すなわち速度と加速度に関する評価が 重要である。一般的に言われているように 交通現象には再現性がないことから、個別 の 1 台 1 台の車両の速度と加速度をNW内 のすべての車両について合わせるという事 は現実的ではない。そこで前述した走行モ ード別の出現時間割合を集計した。 実測データは前回も報告したように、 R246( 玉 川 通 り ) と 環 七 に お い て 実 施 し た 5人のドライバによる走行調査である。 走 行 モ ー ド と し て は 速 度 が 5km/h 以 下 を 停止、速度がそれを上回るときに加速度が 0.5km/h/s 以 上 の と き を 加 速 、 -0.5km/h/s 以下のときを減速、それ以外のときを定速 走行と分類し、NW内を走行するすべての 車両について各モードが出現する時間比率 を集計した。 実測とシミュレーションの比較を図11 に示す。時間帯、路線などにより、多少の 差異はあるものの、全体として走行モード の出現する傾向は同じであることがわかっ た。また時間比率については実測値で停止 の時間比率が多いのに対して、シミュレー ション結果ではその比率が小さく、その分 加速、減速、定速の比率が多い傾向が見ら れた。 加速度について細分化して集計した結果 を図12に示すが、ここでは実測値とシミ ュレーション結果はほぼ同じ時間比率とな り、シミュレーションの再現性のよいこと が示された。 次に規制モードとして知られている 10・15 モ ー ド に つ い て 検 討 し た 。こ の モ ー ドは一般的な走行状態を代表するモードと して、燃費、排出ガス試験で用いられてい る が 、最 大 加 速 度 が 2.86km/h/s 未 満 と 小 さ く、現在の高性能な車両及び交通状況から みて、若干不十分ではないかとも考えられ る 。そ こ で 、10・15 モ ー ド に 次 ぐ モ ー ド と し て 実 走 行 条 件 に 基 づ く CD34 モ ー ド に つ いて検討した。 実 測 値 及 び シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 結 果 と 、10・ 15 モ ー ド 、CD34 モ ー ド と の 走 行 モ ー ド 別 の 出現時間比率をまとめて図13に示す。シ. 20%. 10%. 0% 加速1. 加速2. 加速3. 走行モード(加速度). 図12 加速度の詳細比較 (加速度詳細 加 速 1 : 0.5km/h/s 未 満 加 速 2 : 0.5∼ 2.86km/h/s 加 速 3 : 6.02km/h/s 以 上 ). ミ ュ レ ー シ ョ ン 結 果 の 各 モ ー ド は 10・ 15 モ ー ド と CD34 モ ー ド の 間 に 位 置 し て お り 、 一般的な走行状況と合っていると考えられ る 。実 測 値 は 特 に 停 止 の 時 間 割 合 が 大 き く 、 混雑した状況だったと考えられる。 加速度について図14で詳細に見ると、 加 速 1 ( 0.5km/h/s 未 満 ) で は シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 結 果 と 実 測 値 は 10・15 モ ー ド 、 CD34 モードとよく合っている。それよりも大き い 加 速 2( 0.5km/h/s∼ 2.86km/h/s)で は 出 現 が 0 で あ る 10・15 モ ー ド を 除 く シ ミ ュ レ ー シ ョ ン 結 果 と 実 測 値 と CD34 モ ー ド の 出 現時間比率はよく一致している。さらに大 き い 加 速 3( 6.02km/h/s 以 上 )で は 規 制 モ ードは出現が0であり、シミュレーション.

(7) 40% 計算 実測 10・15 CD34. 時間比率. 30%. 20%. 10%. 0% 加速. 減速. 定速. 停止. 走行モード. 図13. シミュレーション結果と実測値 の規制モードとの比較. 時間比率. 30% 計算 実測 10・15 CD34. 20%. 10%. 排出ガスのミクロな排出量推計に必要な要 件を検討し、それを満たすミクロ交通流シ ミュレータを開発した。これを用いて上馬 周辺のNWを対象として交通状況の再現を 行い、交通状況再現性の評価尺度を検討し た。従来のリンク交通量と平均速度に加え て、加速、減速、定速走行、停止という走 行モード別の出現時間比率を検討し、評価 尺度として用いることが妥当であることを 見出した。またその交通状況の再現結果を 用いて、排出量推計と気流計算を行い沿道 におけるガス濃度の推計を行った。 本研究は経済産業省の補助金等をもって、 (財 )石 油 産 業 活 性 化 セ ン タ ー の 研 究 事 業 と し て 行 わ れ た も の で あ る 。本 報 告 の 内 容 は 、 JCAPⅡ 大 気 企 画 WG で 検 討・評 価 さ れ た も の で あ り 、WG 委 員 各 位 に 感 謝 の 意 を 表 し ま す 。 ま た 、 JCAPⅡ 排 出 量 グ ル ー プ メ ン バ ー 始 め関係者各位の多大な協力を得たことに謝 意を表します。. 0% 加速1. 加速2. 加速3. 文. 走行モード(加速度). 図14. シミュレーション結果と実測値 の規制モードとの比較(加速度). 結果が実測値に比べ大きくなっている。 図11、図12の結果も含めて、シミュ レーション結果は実測値と比較し全体とし ては合っているが、停止の割合が小さいこ とと、大きな加速度の出現比率が大きいこ とから、排出量推計に当たってはこれらの 点を勘案することが必要と考えられた。 以上、交通量と平均速度といういわばマ クロ的な評価尺度についてはミクロ交通流 シミュレータの様々なパラメータを最適化 することにより高い現況再現ができた。ま たそれによりミクロな排出量推計に直接影 響する速度、加速度についても、走行モー ドの時間比率について再現できる見通しが 得られた。. 6. ま と め JCAPⅡ に お い て 、 道 路 上 に お け る 自 動 車. −57−. -7– E. 献. [1] http://www.pecj.or.jp/japanese/jca p/jcap2/index_jcap2.html [2] 國 見 均 , JCAP Ⅱ に お け る 大 気 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン の 全 体 概 要 , 第 44 回 大 気 環 境 学 会 年 会 講 演 要 旨 集 ,pp.528,2003 [3] 林 誠 司 , 自 動 車 排 出 量 予 測 の 現 状 と 課 題 , 第 44 回 大 気 環 境 学 会 年 会 講 演 要 旨 集 , pp.232,2003 [4] 寺 田 重 雄 ,他 , 排 出 量 推 計 の た め の ミ クロ交通流シミュレーションモデルの 開 発 ,信 学 技 法 ITS2003-129(2004-03) [5] 鈴 木 宏 典 ,他 , 道 路 環 境 シ ミ ュ レ ー シ ョンのための車両追従モデルの構築 , 自 動 車 研 究 ,V.26,p.231,2004 [6] 足 立 義 雄 ,他 , 一 般 国 道 に お け る 自 動 車 の 走 行 特 性 , 土 木 技 術 資 料 22-3,1980.

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