【論 文】 UDC :624
.
042.
7 :539.
37 日本 建 築 学 会 構 造 系 論文 報告集 第 394 号・
昭和 63 年12月有 限 共 振 原 理
に
基
づ く
偏
心
構 造 物
の
極 限応 答
解析
(
L
モ
ー
ド分 離応 答解 析 法
)
正 会 員 正 会 員 正 会 員 正 会 員山
河
谷
亜
田村
明
稔
弟廣
* * 動‡ * *’
n、
洲
* * **1.
序 論 構 造 物は, な るべ く偏心の ない よ うに設計さ れ る が,
様々な条 件により偏 心 を 生じる場 合 が 多い。
偏心構造物 は,
地震を受け た場 合,
ね じれ応 答 を生じ,
単 純な並 進 応 答 と比べ,
不利 な影響 を 生 じ る ことは,
過 去より多く の研 究 者1,−
5,に よ り指摘さ れてき た。 現 実 的に も十 勝 沖 地 震,
大 分 県 中 部 地 震,
宮 城 県 沖 地震 の調 査 報 告S}−
e}な どにおい て,
ね じ れ による震 害 例が 示 さ れてい る。
偏心 を有す る構 造 物の ね じ れ振 動の問題に対 して は, 古くか ら,
理 論 的,
実 験 的な研 究が数 多く行わ れ て き た。 既に,
昭 和九年 棚 橋 諒 博 士1[は偏心構 造 物の ね じれ 振 動問題 を論じて い る。
1968 年の十 勝沖地震で 八戸市 立 図 書 館,
むつ 市 庁 舎fi}の典 型 的な偏心に よ る震害が起こ るまで,
ね じ れ振 動 系に関 する研究は実験 的には あ まり 行わ れて お らず, 理 論 的に もほ と ん ど弾 性範囲に と ど まっ て い たと言え る。
十 勝 沖 地 震のね じ れ被害を きっ か けに,
ね じ れ振 動 系の応 答 性 状の研究が よ う や く活 発 に なっ て き た。 以 後,
二十 数 年 間コ ン ピュー
ター
の急 速な 発 達と普 及に よ り,
ね じ れ振 動 系に関 する研 究は,
理 論 的にも,
実 験 的に も比 較 的よ く行わ れ る よ うになっ て き た。
特に最 近,
志 賀・
柴田9),
山崎10) , 鈴 木・
武 山 ]1},
坂 本・
小 浜1z〕,
尾 崎・
曽 田13} , 岩 下・
山 下 川 等に よ り,
従来の研 究 成 果が ま と め ら れる と共に, ね じ れ振 動 系に つ いて の応答 性状,
耐 震 性 状が一
層 明らか にされて き た と言え る。 偏 心 構 造 物のね じれ振 動に対す る既 往の研究は,
ほ と ん ど が時 刻 歴 数 値 解 析に よっ てい る。
この時刻歴数 値 解 析 法は, 構 造 物の偏心の有無に か か わ らず,
個々 の特 定 し た構 造 物の動 的応 答 性 状の 評価に対して,
有効な方 法 で ある。
し か し な が ら,
入力と しての地 震 動に は不 確 定 要 因が極 めて 多く, 時 刻 歴 数 値 解 析 法は, 多種 多様な構 造 物の動的応答の全 貌を簡 明に把 握で き る唯一
の方 法と * 神 戸 大 学 教 授・
工博 桝 神戸大学 助 教授・
工博 * ** 神 戸 大 学 助手・
工修 * * ** 神 戸 大 学 大 学 院 生・
工修 (昭和 63 年 7 月 10 日原 稿 受 理 ) は言え ない。
そこ で,
構 造 物 勤 的 応 答 性 状の評 価につ い て は, 確 定 論 的な時 刻 歴 数 値 解 析 手 法に対 し て, 確率論 的な応 答 評 価 方 法15),
また は,
耐 震 工 学 的な 観点に よ り,
系の吸収エ ネル ギー
を応 答 評 価の指 標とする研究16 )”
IS } が種々行わ れ る よ うになっ てき た。 筆 者ら は, 地 震 時に く り 返 し載 荷 条 件 下の構 造 物に対 して,
地 震 入 力エ ネルギー
と系の履歴吸 収エ ネルギー
と の釣 合により, そ れ に対 応す る有限共振 容量19)とい う物 理 量を明確な制 御 因 子 とし て, 構 造物の動的応 答の基 準 を与え る とい う方 法 を 提 唱して き た19)−
23)。
つ ま り,
構 造 物の動 的応 答 性 状に対する定 量 的評価を, 地震入力エ ネルギー
と系の履 歴 吸 収エ ネル ギー
の釣 合いに よ り,
有 限共 振 容 量 を求 める プロ セ ス におい て行お う と す る もの である。 そ の プロ セ スを有限共 振応答解 析 (有 限 共 振 原 理に基づ く極 限応 答 解 析)と称 し てい る23} 。 本 報は,
有 限 共 振 原 理に基づき,
有 限 共 振 応 答 解 析 法を偏心構造物 の応 答 解 析に適 用 する ことを目的と してい る。 有 限共 振 応 答 解析の解は,一
質 点 振 動子モ デルの振 動 系で は,
平 面 曲線で表す有 限 共 振 容 量ス ペ ク トル と地 震 入力スペ ク トル との交 点で表わ さ れ,
そ れは幾 何 学 的に も 地震入力と系の履 歴エ ネルギー
吸 収 能との釣 合い を 直 感 的に示 唆 する2])。
し か し , 連 成 型の ね じれ振動系に は,
多 方 向より の入力お よ び多 方 向へ の応 答によ り,
構造物 の有 限 共 振 容 量が多 方 向ベ ク トルとな り,
有限共振容雙 ス ペ ク トル は,
入 力 方 向に合わ せ,
n 次元空 間 (n≧2
) で表さ れ る もの と な る。
し た がっ て,
多 自由 度の連成型 ね じ れ振 動 系に対して, 多方 向の有限共振ベ ク トルおよ び有 限 共 振 容 量ス ペ ク トル に よ る応答解析の表 現 を説 明 する必 要が あ る。
筆 者らの研 究 室で は, 有限共振 応答 解 析 法による偏 心 構 造 物 応 答 解析の応 用Sl} を試み たが,
そ の研究に おいて は,
連 立 運動 方 程 式を各 方 向ご と に完 全に独 立させてお り,
各 方向の連 成 振 動 お よ び 振動 合 成 性にっい て は考 慮 が 払わ れ てい な かっ た。
他方,
連 成 型 偏 心 構 造 物とよく 似た連 成 型多層構造物につ い て は,
モー
ドの影 響の検 討 や解 析 簡 略 化の た め, 運立運 動 方程 式に対して, 弾 性 領一 66 一
域の モ
ー
ダル ア ナ リ シス14)の みな らず,
弾 塑 性 領 域にお い て も応 答 解析を自由 度 別やモー
ド別 等に分 離さ せ る方 法25)・
26)が多く試み ら れ てい る。
筆 者らは, 有 限 共 振 原 理 に よる極限 応答解析では,
系が定 常 共 振 状 態にあり, 且 つ 等 価 線形 固有周 期 を系の固有周 期 と 見な す と仮 定す る。 本 報は,
この仮定を基に, 連成型 ね じ れ振 動 系に対 し て,
有限共 振容量ベ ク トル,
有 限 共 振ス ペ ク トル およ び解 析アプロー
チ をモー
ド別に分離し て行う手 法 を提 示 し ようと す る も の で あ る。
2.
有限 共 振 応 答 解 析 2−1
仮 定21 )1
)振 動 系は, Fig.
1の よ うな一
質 点 振 動 子とする。 2) 応 答は,
原 点 対 称 振 幅のCyclic
な もの で, そ の 復 元 力ルー
プはFig.
2に示す履歴 型 と す る。
3) 地 震 動は,
Fig.
3の よ うに,
正 負定常ラン ダム波 と し, その ス ペ ク トル特 性は台形で確 定 論的に与え ら れ る とする27)1zs
)。 2−
2 有 限 共 振 原 理による応 答 特 性22)系は
,
定 常 共 振 状 態に ある と想 定し,
上述の前 提条件 に基づ き,
そ の応 答 特 性 を 次の ように記述 する。 応 答の共 振 性 地 震スペ ク トル が比 較 的 平 坦と見な せ る領 域におい て,
応 答 共 振が完 全で,
かつ 選択入力 波が 正 弦 波な らば,
共振 応 答 倍 率 β。と減衰定数h
(h
《1)の 関 係は次の ように近 似 的に表され る。fi
。一露
一畠
縲鶚
讎貔
プ
…・
…・
・
……
(1・) 共 振の 有 限性h ±・
Oの 時は, β。=
。 。 と なる理 想 状 態 で あ る。 実 際は,h
=0
の場合で も,
応 答 S。
。が有 限 値 に と ど ま る。 そこで, 応答倍 率βは減 衰 定 数h
{h
《1) と地 動継 続時 間 tとの関 数で近 似 的に与え られ る。β
一
壼
(1−
e−
・・
ω・
り・
・
……・
一 ・
………・
(lb > 筆 者ら は,
応答倍 率βを有限値と して, 近 似 的に次 の ように単 純な減 衰 定 数 んの代 数 関 数と する22〕。
m 質.
量f
(X
) 復 元 力 Xg x 一 蔚 地震 波 宀 Fig.
1一
質点 振 動 子β
一
識
、。一 ・
……・
・
………・
…・
………
(・) 粘弾 性 減衰と履 歴 減 衰の等 価 性 地 震 時t 塑 性 変 形 を 伴う履 歴系に おい ては,
履 歴 吸 収エ ネル ギー
による応 答 減衰効 果 を考慮する た め,
等 価 粘 性 減 衰 定 数 h。
は Fig.
2に示 す 履 歴 面 積に よ り, 式 (3 )で与え ら れ る zy)。
1 んα(ルー
プ面 積 )・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(3 )九・
;
τア゜
△OBC
鹸 し た がっ て,
履 歴 系において は,
式 (1) と式 (2) のh
は heで置き換え る こ とがで き るもの とする。
2−3
有 限共振 容量19〕−
23} 履歴系で は, 等価 線形 振動論に よ れ ば,
等価線形固有踊Te−
・・黯
一 一 ・
・
(・) 応 答変儼 翫一
敵籌
…・
……・
・
一 一
(・) で表さ れ る か ら, 式 (2 ), (3 ), (4 )を式 (5
)に代 入 して,
有 限共 振 (速 度)容 量・
lv
一
億一
轟
嶽
・券
厄…・
・
………・
・
…t・
・
…・
…・
……
(6) が得ら れ る。
2−
4 有限共 振 応答解析22)−
z3 ) 入 力スペ ク トル 応 答倍率fl
・
−1
を与え るh
にお け る 応 答ス ペ ク トル22 〕・
2T }を台 形 近 似 化して,
入力スペ ク トル f(x) FxaB
履齲
檳、 丶1lc
x
一
Xa0
Xa一
Fxa Xa ; 変 位 振 幅 Fxa : 復 元 力 振 巾 Fig.
2 定常共 振 履 歴丿レー
プTg
Tc
』
Fig3 地震 動ス ペ ク トル特 性 )一
67
一
と 見な す
。
共振状態を想 定し て い る ことか ら,Fig.
3の よ うに入 力スペ ク トルを周 期 Teの 関 数と し て表すこと が で き る。
有限共振容量 ス ベ ク トル
式 (4)
,
(6
)に よ り,
系 の等 価 弾 性固有 周 期の関 数とし て, 有 限共振 容量 が決め ら れ, そ の関 数 関 係はス ペ ク トル と し て表さ れ るので,
幾 何 学 的には,Fig,
4の 曲線の ように な る。
その曲 線関 係 を, 有限共 振 容量スペ ク トルと称する こと と する。
解 析 方 法と応答解 有限 共 振 容 量ス ペ ク トル と入 力ス ペ ク トル の交 点P
(Fig.
4 )は,
入 力 と応 答の釣 合 う点 とな る。
交 点 P に おけ るXa
は共振 応答 解と な る。 そ の解 析 方 法 をFig.
5の フロー
チャー
トに簡 単に示 す。Sv
(109) 有 限 共 振 容 量スベ ク トル\
v
・
ce…(
/ .P
‘fi
常蜥 点)ジ
/
転
入力スペ ク ト ル TeGo9
)Tg
Tc Fig
.
4 ス ペ ク トルと応 答 解 系の初 期 条 件 サ イ ク ル履 歴 振 幅 想 定 有 限 共 振 容 量 スペ ク トル 入 力スペ ク トル 交 点 応 答 解= 團AX{応 答 振 幅} Fig.
5 有 限共 振 応 答解析 フロー
チャー
ト3,
ね じれ振 動 系の有 限 共 振 応答性 状 3−
1 ね じ れ振 動の表現 地 動に よ り建 物に生 ずる慣 性 力の作 用 点 (重 心CM
) と抵 抗 要 素の抵 抗 合 力の作 用 点 (剛 心CR
)が一
致 し な い場 合,
それら に よる偶 力が, 建 物に ね じ れ振 動 を起こ す。ね じれを伴 う振 動は平 面 振 動 と立 体 振 動 とが あ るが, 本 論で は,一
層 建 物の平 面 内の ね じれ振 動の み考 察 対 象 と す る。
基本仮定 1) 建 物 各 部の 質量 は,
全て床版に集 中す る。 2 ) 床版の変形を無 視 し, 剛 体と見な す。−
68
一
1
跳r\
CRM
剛心 δ 躍 1δ」
鶤
! 重心Y
志
⊥
δ,i
θ1
δ 輔 1 /’
。
働 /c
”ド
1
.
1 部 材
\
Fig.
6 偏 心 構造物の平 面 図 δ xi1一sJ
L 3) 柱, 壁な どの抵 抗要素の軸 方向の変形を無視し,
床 版は,
平 面 内に の み動き得る。
4) 要 素の ね じ れ剛性を 無 視 す る。
5) 要 素の 二軸 作 用 を 無 視する。
Fig.
6に示 す よ うに,
重 心 を原 点 とし,
剛性主軸と平 行す るX −Y
を座 標系と する。 建 物の応 答 変 位は, 重心 に おける並 進 を,X
,,
M
。で表 し,
ねじ れ の 回転 を, 反 時 計 方 向 を正と す る θ。で表す と,i
部 材の X,
Y 方 向 の変 位薩1,
δyt は,
式 (7 )の よ うに そ れ ぞ れ重心の応 答変位とね じ れ回 転 角で表せ る。
醇‘=
Xc−
tttt
・
θ,
,
δyi=Yc
十IXt
・
θc・
・
…・
・
…
…
(7) 運 動 方 程 式 NxM ・
ぽ
。+2
。)+Σノ』‘(X、,
θ。
)=
O t=
1 NyM ・
(乳
+Y
。)+Zf
』t(Y、,
ec);
O lttJ・
(b
’
c−
←b
’
9)一
当
ノ』、(Xc,
e
.).
ly
、+S
艶
f
” 、(y。,
e,).
1.
,
1_
o t=
l t=
1・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
t・
一一・
・
・
…
一・
(8
)式 (
8
)の変数の ディメンジョ ンを統一
する た めに,
Zc= i。・
e.
,
lli
=lxt
/i
。Zg=
io・
eo, t多i=
lyt/io
と置け ば,
式 (8)は次 式 とな る。
N=
Fx (Xc,
Zc
)=Xf
.i(Xc.
Zc) tnl Ny Fy(Yc,
Zc)=
Σfv
‘〈Yc,Zc
) ‘=
且 Ny NxF
。〔X
,,
y
,,
Z
、)= Σん (Yc,
Z、)・
妊、一
Σfmi
(X
。,
Z
∂・
ll
、 t=
1 1=
1・
・
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(9
) こ こに,
io
:構造物の回転 半径 M,
∫ :構 造 物の質 量,
回 転二 次モー
メ ン ト 鑑,
1V
ジX ,
Y
方 向 抵 抗 要 素の 数
fxt
,
fVi
:ゴ要素のX ,
Y
方 向抵 抗 力 成 分Fx,
Fy,
Fz
:構 造物の X, Y, Z 方 向 抵 抗 力成 分Atg
,島,
2
、 :X ,
Y
,Z
方 向の地 動 加 速 度 成 分娠
,
tyi
:i
要 素のX ,
Y
方 向重心まで の距離 とすれば, 式 (8 )は, 次の ようになる。
M ・
Xc
十凡 (Xc,
Z
∂=− M ・
Xg
M ・
f
} C十Fy
(yc
, Zc}=−
M・
yg……・
(10)M ・
2c
+F
。(Xc,
yc,
z
∂=−
M・
Zg
ま た,
各要素が弾性領域にある場 合は,
運 動 方 程 式は 次の よ う なマ トリックスの形 式で書ける。
MXcycZc 亀 銑 銑 亀 鞠 κ一
’ 銑OK
.
3 κ 鞠 1.
κ o 亀一
ー
十 Ce σ XyZ 但し,Kx,
Ky,
K
。 :建 物のX ,
Y ,
Z
方 向の剛性.
e。
:偏 心と弾 力 半 径に よ る係 数3−
2 定 常 共 振 状 態にお ける応 答 特 性 2章に述べ た有 限 共 振 原 理に基づ き,
ね じれ振動系は 定 常 共 振 状 態にある と想 定し,
そ の状 態にお け る応答特 性を記述 する。
壁
1) 系は,
X,
Y,
Z 三方 向におい て,
いずれ も定 常 共 振 状 態にある と仮定す る。2
)地震入力 波はX
,y
,Z
方 向の い ずれ も系の 固 有振 動 数 (3つ の固 有 円振 動 数の 1つ )と等しい 円振 動 数 ω を持つ 正弦波と す る。
瓦=
。、,・
COS (ω・
t
+il
.
)V
。= a。・
COS (ω・
t+φ。)…・
…・
………・
…
(12・)2
。=
r,。’
c。s(ω・
t
+φ。) a=,
・ay,
α。:X ,
Y
,Z
方 向 地 震 加 速 度 振 幅 φエ,
φy,
φ2 :X ,Y ,
Z
方 向 地 動 加 速 度 位 相 差 3 ) 応 答変位Xc
,y
。,Z
,はい ずれ も ω を円振動 数と する正 弦 波とな る。
Xc
=Xca・
sin (ω・
t
十ψ冨
)yc=yca’
sin〔ω’
t
+ψン)tttt
’
鹽
’
ttt
”t’
’
’
”鹽
’
・
(12
b
) Zc=
Zca・
sin (ω・
t十ψ2) X,a,
Y。a,
Z。a :X,
Y,
Z 方向応 答変位振 幅 妬,
吻,
ψ。:x ,y ,
z
方向応 答変位位相 差・
4
) 系の粘 性減 衰の影 響 を無 視 する。
5) 系のX ,Y,
Z
方 向に おい て,
合 力凡,
Fy,
F
。 (式 (9
))の履 歴ルー
プは, Fx− X
,, F 。−
Y。
,
F 。−
Zc 平 面へ の投 影がいずれもFig,
2の よ う なルー
プとする。 共振応答特性 1} 地 震 動 正 弦 波の振 動 数は系の応 答正弦波振 動 数と Xg =・− M
Yg・
・
………・
・
………・
…………・
(11 )Zg
e.
,
ey:建 物の X,
y 方 向の 偏心率 等 しい。
2) 地 震 動正弦 波と系の応 答 正 弦 波との位 相 差は π/2 である。 3) 系の応 答は,
変 位と加 速 度 正 弦 波の位 相 差が 0で ある。
以 上の条 件と特 性 を基に し て, さ らに,
ね じれ多 自 由 度 振 動 系の定 常 共 振に お い て は モー
ド・
シ フ トが起こ ら な いと すると, 系は, 応 答の振 幅に至っ た時 刻に は, 地 動 成 分 と 応 答 成 分 との位 相 差 が π/2 とい う共 振 特 性に より,
地 動 成 分が 0とな る。
そ の時 刻に は,
式 (10)の 運 動 方 程 式は式 (13)と なる。 M・
X。a十F
エ(X。a,
Z
。a)=
0 血「・
ycα十Fy( }「ca,
Zc∂=
0…………
(13 ) M・
Zca
十F
τ(Xca,
Yca,
Zca
)= OXca,
Y
。a,
Zca
:X ,
Y ,
Z
方 向応答 加 速度の振幅FXa,
Fsa,
F
。a :X
。a,
Y
。a,
Z
。 。応答変 位振幅に達 し た時 の復 元力の振幅 す な わ ち,− M ・
ω 2・
Xca
十F =
a=0
− M ・
ω!・
Yca
十Fyaニ0
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(14)− M ・
ω 2・
Z
、。+F
。a=0
つ ま り, 運 成 偏心構造物は, 定常共 振 状 態に おいては轟
。一
轟
。一
。毎
。−
wz……冒
・
…・
(・5・) あるい は,
M ・
x
。 。M ・
Y
。aM ・
z
。a2
・F
。a = 2π一
F
,。 = 2・F2a
=T・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
ttt
・
tttt
・
・
(15b ) が得ら れ る。
こ れ は, 振 動 系がX
,y
,Z
三方 向と も ω を 円振 動 数と して振 動す る場 合,Xc,
Yc,2c
三つ の 応 答が同 時に 自己の極 値 (振 幅 )に至るこ と を意 味す る。3−
3 ね じれ振 動 系の有 限共振 容 量 有 限 共 振 原 理に基づ き,
くり返し ルー
プを描く ね じ れ 振 動 系は定 常 化 共 振 状 態にあると想 定し て,
そ の有 限 共 振 容 量ベ ク トル を定 義し,
その特 性を 述べ る 。 サイク ル ご との吸 収エ ネルギー
ね じ れ振 動 系に おいては,
One−
cycle の履 歴ルー
プに よる総 吸 収エ ネル ギー
% は,
各 要 素の吸収エ ネル ギー
の和の形で表せ る。
W
・−
f
Σf
。、’
d
・。t・∫
Σ ん・
d
・。i……一
(16・) 式 (7 )に より,
式 (16a )は次の よ うにな る。
w・−
f
Σf
。
・・d(Xc−
1;・’
z・)+〆
Σん・
d
(Vc+1
:・・’
z・)一
∫
Σf
・
…X ・
・f
Σん・
礁・
f
Σ(fyi
,
t
を‘Tfxi●
‘9
‘)・
dZc …・
一………
(16b ) そ して, 式 (9 )に より,
w・F
∫
・
F
。・
dXc
+fF
。・
dYc
+.
vCF
.・
dz
.一
69
一
と な る。 こ こでは,
砺
一
舟
・
蹉A。
・
一.
」
C
・。’
dYc
・
昇
凡・
dZc
・
・
…
『
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(16c
)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(16d ) とすると, ん。
, ん。
, ん。
は,
系の Fx−
X。
, F。一
Y。
,
F。−
Zc のOne .
cycle の投 影 履 歴 面 積を与え る。
等 価 減 衰 定 数 と応 答 倍 率 式 (8
>〜
(10)の運 動 方 程 式を基に,
方 向別に,X ,
Y,
Z に対 して,
One−
cycle の線 積分 を と れ ば,
加 速度 項 あ 慣 性 力に よ るOne ・
cycle の仕事が0
と な る か ら,
連 立 方程式の線積分 式は次の よ う に な る。
Y
−
F.・
dXc 一
イ
M・
x
。・
dXc
fF
,’
dYc
− −
Y
’
M ・
Yg
・
dYc
拠
・
d
島一一
fM
’
1
、・
dZc
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(17a
> これ より, 正弦 波の地 動 加 速 度Xe, 均, Zgに対 し て, 時 間 原 点 を適 当に取り,オ
g,島
,2
、とXc
,Yc
,Z
。の 位 相 差 を0とすると,
式 (17a)の右 辺は式 (17b )に な る。一
∫
醜
・
dXc−
… 。a・
M ・
αx−
.
sCM
・
v
.・
dVc−
・’
・Y
。a’
M’
ay−
JCM
’
2g
・
dZ
。= =・・
z
、 。・
M ’
az・
・
・
・
・
・
・
…
(ユ7b )Axc
= π・
X
。α・
M ・
ax ん、= π・M
、 。・
M ・
ay・
一 …………・
……
(17c
) ん。=
π・
z
。a・
M ・
ax一
方,
ね じれ振 動系は,X ,
y ,
Z
三方向振動に対し て,
その等価 履 歴 減衰定tw
he
=,
h
,g,
h
。z に は方 向の相 互 影 響 を 考 慮 し ない と して,X
。a,
Y
。a,
Z
。。で定 量 的に 表せば,
式 (16d )に示す各々 の履 歴 面 積とそ れ らの最 大 弾 性ひずみエ ネル ギー
を もっ て,
方 向 別に式 (18a ) の よ う に記述 さ れ る。 1Axc
h
・x=
万F
、 、.
x
。a ん‘
1 んey=
EIF
Z
,・
r
、α、
42cl
九ez 茜 万 凡c・
ZC。
…・
一 ・
………
(18a) ま た, 式 (17c
)を式 (18a
)に代入 し て, 変形す る と, 1/2ん。x= 凡 。/M ・
α xl
/2hey=Fyc
/M ・
ay・
・
・
・
・
…
t・
・
tt・
・
・
・
・
・
…
t…
(18
b
)1
/2hez=1
c/M ,
α z が得ら れ る。
2章に述べ た履 歴 減 衰と弾 性 粘 性 減 衰の等 価 性に よ り, 式 (18b )の左 辺は式 (1a )に示 した 共一
70
一
振 倍 率と考えて よい。
つ ま り,
式 (18b )は式 (18c) に書き直せ る。 β。x=
=
F
』a/M ・
axfiOv
=FydM ・
ay・
・
……・
・
…・
………・
・
(18c) β。2=Fza
/M ・
α2 β。x,
fi
。y,
β。尾 は,
各 方向の応 答 倍 率で あ る。
有限共 振容 量有限共 振の場合で は
,
式 (18c )の βoτ,
fioy
,
flOt
に 対し て,
そ れ ぞ れ等 価履 歴減衰定数he=,
h。
y,
h。
t の代 数 関 数 (式 (2))で表す有限値の応 答倍 率を 入 れ換え,
そ し て, 等 価 履 歴 減 衰 定 数hex
,h
。y,h
。 。を,
それ ぞ れX
, 。,Y
。 。,
Z
。 。 に よる各々 の履 歴 面 積と最 大弾 性ひずみ エ ネル ギー
(式 (18 a))で表 示すれ ば,
次の よ うに,
有 限 共 振 (加 速度 )容量 が得ら れ る。
c
灸一 一 甑÷
無
・券
・鳧・−M ・
偽÷
争
ll
・蓋
翫c
各一一M ・
偽÷
髪
・島
恥 そ して,
地 動 速 度 振 幅:iv
}=
1
αV
ω 地動変 位振 幅 :圈=
i
αl
/ω’一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(19)・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(20) に より,
有 限 共 振 速 度 容 量と有 限 共 振 変 位 容 量 もそ れ ぞ れ表 現で き る。
以 上よ り,一
自由 度 振 動 系と 同様に,
ね じれ振動系に お い て は,
有 限 共 振 容 量は,
次の特 性を有する。
1) 有 限 共 振 容 量は,
系の履 歴 吸 収エ ネルギー
と入力 エ ネルギー
と の釣 合いを表 現 する物 理 量である。 2) 有限共振容量は,
そ の対 応す る方 向の入力の存 在 に より評 価さ れ るもの で,
つ まり,
それ に対 応す る入力 と同様な方向の みに意 味 を もつ 。 3) 有限 共 振 容 量は方 向を持 ち,
X,
y,
Z 三方 向の 有 限 共 振 容 量に対 し て, 次の よ う なベ ク トル の形で表せ る。 (e,
g.
有 限 共 振 加 速 度 容 量ベ ク トル )C
艇lC
金.1
=
C 籀・
・
………・
………・
……・
…・
・
…
(21 )CAan
4
.
有 限 共 振モー
ド分 離 応答解析 法 4−
1 ス ペ ク トル空 間と解ベ ク トル 入力ス ペ ク トル 建築構造物の耐震 設計用入力地震 動は,
震 源か ら建 設 地 盤 まで の物 理 的メカニ ズム に立脚 し た ス ペ ク トル で与 え られ る。 筆者らは,
極 限 地 震 応 答 解 析および極 限 耐 震 設計用の入力 地 震 動を 地震 動 最 大 振 幅の台 形 化ス ペ ク ト ル で与え たz7)・
28〕。
そ れ に基づ き,
あ る特 定 方 向におい て は,
有限共振応答 解 析 用の ス ペ ク トル化 入 力 地 震 動 が必 要かつ 十 分と な る。
実 際に は, 構 造 物に加わ る地 震 波は表面波 (平面波 )お よ び実 体 波 (立 体 波 )であ る。 その構 造 物に加わ る平 面 波あ るい は実体波に対して
,
あ ら ゆ る方向におい て,
Fig.
3
の よ う なス ペ ク トル を と れ ば,
平 面入力 或い は立 体入力のスペ ク トル空 間と な る わ けであ る。 例えば,X ,
Y ,Z
三方 向入力 地 震 動に対して は,
周期Te
軸を加え て, 次 式で表され る。
φ(S。
x ,S。
y,S。
。;T。
)=Cons
い……一 …
(2Z
・a) そ れは, 四次 元の入 力スペ ク トル曲 面にな り,
視 覚 的 に は と らえ難い もの で ある。
だ が, X , Y 二 方向入力 に対 して は, 式 (22a >が 式 (22b >に な り, その三次 元 入 力ス ペ ク トル空 間 曲 面 (第一
象 限の み)はFig.
7 の よ うになる。 φ(Sur
,Sv
’
y,Te
);Const.・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(22
b
)X −Y
平 面 上で の任 意 指 定 方 向 (xl + yブ)の ベ ク トル と周 期 Te軸か ら なる平面と その入力ス ペ ク トル 空間曲 面 との交 線は, その指 定し た方 向 (xl +y7)の一
方 向 入力の入力ス ペ ク トル と なる。
有 限共 振容量ス ペ ク トル 多自 由度の ね じ れ振 動系に対して は,
文 献20
)に述 べ た有限共振 原理 に従い,
系がXty ,Z
三方 向に お い て い ずれ も定常共振 状 態に あ る と 想 定 し,
前 節の有 限 共 振 応 答特性の記述に従っ て, 各方向の応答が同様な 円 振 動数ω で振 動 し,
同様な時刻に そ れ ぞ れ の振幅に達 する と す る と,
系のX , y,
Z
三方 向振 動に対し て,
前述 の 式 (14
)と式 (15
)よ り, 各方向の振 動に対し て, 同様な等価 線形固有周期 Te (或いは 円振 動数ω)で表 一 Fig.
7 ス ペ ク トル空 間 定 常共振状態の応 答変 位 振幅 (竃c■
PYc
昌
・
Zo巳
レ マ/
δ
各 方 向 復元 力 閲 数\
丁日 スペクトル 有 限 共 振 容 量ベク ト ル 等 価線形固有 周期 IC 恥冨
,
C 轟.
ソ,
C 』v:
}T Fig.
8 等 価 線 形 固有周期と有限 共 振 容 量ベ ク トル の関係 現 することに なる。一
方,
式 (18)か ら式 (21} まで の誘 導か ら見れ ば, 有 限 共 振 容 量ベ ク トル は, 等 価 線 形固有周期Te
(或い は円 振 動 数ω) と 次の よ うな関 係 が ある。
す な わ ち,Fig.
8
に表さ れ た有 限 共 振 容 量ベ ク トル と振 動 周 期との 関 係 か ら,
復元 力関数 が 与 えられた な らば, 定 常 共 振 変 位振幅ベ ク トル に よ り,
式 (21
)で表 され た有 限 共 振 容 量ベ ク トルは,
定常 共 振点の振 動 周 期 (履 歴ルー
プに よ り決定 さ れ る等価線形 固有周期 )か ら唯一
的に定まる。 そ して,
その関係は,
次のような空 間 曲 線で表さ れ る。r
(C
各リェ,
C
鳧” シ,
C
灸”z,
Te
)‘Ck ・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
−t
(23 a) 式 (23a
)で表さ れ た曲 線は,
有 限 共 振 (速 度 ) 容 量 スペ ク トル曲線と称 すること がで きる。 有限共振容量ス ペ ク トル曲線は,
各 方 向に おける 入力 とバ ラン ス を とっ た構造物全体と して の応 答 変 位,
変 形 エ ネル ギー
吸 収 能 等の応 答 性 状を表してい る。X −y
二 方 向入力の場 合において は,
式 (23a
)が式 (23b )と な り,
その有限共 振 (速 度 )容量ス ペ ク トル 曲 線の一
例をFig,
7に示す。
L
(C
聾vx,
C
灸ワヨ,
Te)=
C各・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(22b
) た だ し,
こ こ で の r(r=
1,
2,
3 >は後 述す る ように,
モー
ドの次 数を表す。 ス ペ ク トル空 間と応 答 解 入力ス ペ ク トル曲面お よび共 振 容 量,
有 限 共 振 容 量 曲 線を表す た めの座標 系は,Sux,
S
。y,
S 。
。
とT。の 4軸よ り構 成さ れ た4次 元 空 間 をス ペ クトル空 間 と 定 義 する。 そこで,
ス ペ ク トル空間におい て は,
選 択 共 振 応 答 原 理に よ る と,
式 (23)の有 限 共振容量ス ペ ク トル曲 線と 式 (22
)の 入力スペ ク トル曲面との交 点は,
ね じれ振 動.
系の履 歴吸 収エ ネルギー
と 入 力エ ネル ギー
と釣 合う定 常 共 振 点であ り,
その点に おける応 答は ね じれ振 動 系の有 限 共 振 応 答 解 析の解ベ ク トルi
δ」;
(x
。。,y
。。 ,Z
。。> T と な るΩ x−
y 平 面入力の場 合は,
そ の応 答 解は,
Fig.
7に示 すように,
有 限 共 振 容 量ス ペ ク トル曲線 と入 力スペ ク ト ル曲面と の交点 (P
.点 )と な る。 したがっ て,
有 限共 振 原 理に よるね じ れ振 動 系の応 答 解 析は,
その Pr 点に あたる応 答 変 位 振 幅, 復 元 力振 幅 および定 常ルー
プ履 歴エ ネル ギー
等 を 求める こ と と な るQ 4−
2 モー
ド分 離 応 答 解 析の プロ セス モー
ド別の等 価 固有 周 期 有限共 振原 理に基づ く応答解 析は,
等 価 線 形 振 動 論に よ り, サ イ クル ごとの定常共 振の応答 (変位 振 幅,
入力 エ ネル ギー
)に着目 し, 構 造物の等価固有周期と一
対一
の対 応関係 をもつ有限共 振 容 量,
い わゆ る,
有限共 振 容 量ス ペ ク トル を解 析のベー
スとし て,
静 的な解 析 手 法で 定 常 共 振 点 P。(Fig.
7> を求め る。一 71
』
一
ここで は
,3−2
節 に引 続き,
X,
Y,
Z 三方 向と も,
サ イクル ご と の等価線形パ ラメー
タを次の よ うに定 義 す る。i
要素の等 価 剛 性 X 方 向 :K。xs=Frat
/δxat・
・
・
・
…
t・
・
・
・
・
・
・
・
…
(24a )Y
方 向 :K
。Vt=F
。 。t/δ,at 構 造の等 価 剛 性 N=x
方 向 :κ。x=
ΣKe
=ii
=
1・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(24b ) Ny
Y
方 向 :K 。
y=
ΣKeyi t=
1 構造の等 価 偏心率 N= Nコ
X
方 向 :e。x=
Σ]K
。xi・
塩ノΣKeXi
t−
1 1■
1・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
一
・
(24c)Y
方 向 二 e。y=
Sli
K
.yi・
塩/SEKey
、 t=
1 t=
1 よっ て,
式 (ll>のマ ト リッ ク ス形 式の運 動 方 程式は 以 上の等 価 線 形パ ラメー
タで記 述 すれ ば,
次の ように な る。
−lii
・[
Kex
O KegO
− Kex・
Kev・
eeye召工一
K。
x・
e。
uK。
y・
ε。x κ。。・
e。 。]
Xca
Yca = O・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(25> ZcaK
。。 , e。。 は式 (24 >の等 価 線 形パ ラ メー
タによ る2
方 向等 価 剛 性 と定 数である。 そ して,
(Xea,
YcaZca)τ≠0か ら Ker一
ハf・
ω2 0一Kex・
eey が得られ る。
0− Ken・
eey κ。ザ M・
ω2K
。y・
e。工冨o
K
,ガ eex κ。。・
e。。−
M・
ω 蓼・
…・
・
…・
…・
……・
………
(26
) 式 (26 )を3次 等 価 固 有 値 方 程 式と考えて よい。 これ よ り,
’
ね じれ振 動 系の等 価 線 形 固 有 周 期Te
(或いは 円 振 動数ω)は モー
ド別に与えられ る。Te;2・
π/r ω(モ
ー
ド: r = 1,
2,
3>………
(27
) モー
ド別の 応 答解ベ ク トルモ
ー
ド別の等 価 固有周期に対して, 式 (19)一
(20)に より,
式 〔21
>の有限共 振 (速 度 ) 容 量ベ ク トルも次の よ うに モー
ド別に表され る。
CR。
xr{
CRv
}=
CRvy
(r
=1,
2,
3)・
噛
曁
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
(28
)CR
。z した がっ て,
有 限共 振 容 量ス ペ ク トル曲線は, 等 価 固 有 周 期の選 定に よ り,
モー
ド別に与え ら れ,Fig.
7の ス ペ ク トル空 間に お い て,
モー
ド別に表さ れ るa こ れ に より,
r 次モー
ドの有 限 共 振 容 量ス ペ ク トル曲ec
r
。と入 力ス一 72 一
ド o r 次モー
ド固 定 偏 心構 造物 初期 線 形パラ メー
タI
l
n司 臆 方鹹 歴覦 想定コ
試 囗=
n+1 行 錯 誤 (n−
等1轍 糖 醐
亟]
等 価 線 形 パラ メー
タ モー
ド別の各 方 向 変位 振幅 各 方 向 変 位 振 幅 {δa剄
MO {δa}‘答「{δa}‘n 〉 YεS r=
r←1 等価線 形 固有 周 期コ
モー
ド別 有 限 共 振 容 量ス ペ ク 卜。コ
入 力スベ クト ル交 点 ¥ES モー
ドアツ NO モー
ド別 最 大 応 答 振 幅]
Fig,
9 モー
ド分離応答解 析フロー
チャー
ト ペ ク トル 曲面 との交 点Pr
(r=
1,
2,
3)は,
r 次モー
ド 応 答の解ベ ク トル と なる。rlfia }
=
r(Xcα,
Yca,
Zca
)T
(r
=1,2,3
)・
・
……・
(29
) モー
ド分 離 応 答 解 析フロー
チャー
ト 以 上により,
多 自 由度の連 成型ね じれ振 動 系に対し て は,
有 限共振応 答解析をモー
ド分 離で行 うこと ができ る。 そ の流れの 概 略 をFig.
9の フ ロー
チャー
トに示 す。 た だ し,
式 (26 )の等価線形 固有値 方 程 式に おい ては,
行 列 式の等価線形パ ラメー
タ が式 (24a),
(24b ),
(24c
) で表さ れ た よ うに,
要 素の応 答 変 位 邑‘,
Ouiに よ り決め ら れ,
言い替え れば,
等価線形パ ラメー
タ が応 答 変 位 振 幅X
。。,Y
。a,
Z
、a と 互 い に影 響しあう た め, 式 (26) を 解くに は,
試 行 錯 誤法を適 用す る。
5.
モー
ド分離 応 答 解 析 例お よ び考察 5−
1 解 析 対象偏心構 造 物 解 析は,Fig.
10に示す よ うに,
平 面 対 称,
す な わ ち 重心 が平 面図 心と合 致する壁 偏 在の 3×2ス バ ン の一・
軸 偏心三 階 建て の構 造 物を対 象と す る。
な お, 対 象 構 造 物は
,
質量 を一
層柱頂の床板に集 中し,
構 造 物は 二 階 以上一
体と して振 動 すると仮 定する。
抵 抗 要 素の復 元 力特性各 柱は
,
同一
寸法,
同一
強 度の長 柱 とし, その復 元力特 性は
Fig,
11a >,
b
)に示 す よ うな完 全 弾 塑 性 型と仮 定する。
壁は, は り間 方 向’
(Y 方 向 )の 抵 抗 力の み を持つ と 考え,
その復 元 力 特 性はFig.
12に示 す よ うな完全弾 塑 性 型と仮 定 する。 な お,
壁の剛 性は,
柱三本分の剛性の 1.
O,
2.
0,
3.
O,
5.
0,
7.
5,
10 倍とい う六 つ の 場 合に分 けて考え る。 た だ し,
壁剛性 率=LO
の 場合は,
構 造 物 を無偏心の フ レー
ム とす る。
対 象 構 造 物の壁 剛性 率 (Rkw
), 降伏力比 (R!.), 初 期X
方向偏心率 (ex), 初 期 弾 性 固 有 周 期 (Te
)お よ び固有振 動モー
ド・
ブロ ック図など を,Table
lに示 す。
▼一
@
Fig
.
10 解 析 対 象 偏 心 構造 物f
と
ifci一
δと
i
δC1 δと
i一f
と
i a) 履歴ルー
プf
弖
cifyci ム。、:柱x ゐ。、:柱 y、
Ho λ 図 唱 1fxc1
・
一 o 》κ 網
一
f
う
cifx
。t:柱X 方 向復 元 力fy
。t :柱 Y方向復元力 b)降伏 関 数 Fig.
11 柱の復 元 力特 性 5−
2 解 析 用 地 震 入 力応 答 解 析 に は,
El
Centro,
Cal.
U .
S .
A .,May
18,
1940の
NS
成 分3°1の加 速 度記録デ
ー
タ を 地震入力と し て用い る。
な お,
解析 法に よ り,
以 下の 二種 類の応 答 解析 地 震入力 形 式を用い る
。
A
.
Runge・
Kutta法 時 刻 歴 応 答 解 析 (R.
K.
》用 入力 解 析 結 果の比 較の た め,
4次 精 度のRunge−Kutta
数 値 積分方法を用いた。 そ の解 析に は,
地 動継 続 時 間 を,
主 要 動 時 間と見ら れ る10秒 間,
積 分 時 間 間 隔 をOl 002秒 と取るD (Fig.13
a))B ,
有限共 振 応 答解析 (FRRA
)用入力y
方 向の一
方向入 力に対 して,
Fig.
』
7の入 力ス ペ ク トル曲 面は Fig.
13
b
)の よ うな平 面 台 形ス ペ ク トル 曲 線27}・
28}と なる 。 そ の主 要 動 継 続 時 間は’
4,
5 sec22}とする。
5−3
解 析 結 果 上 述の方 法と条 件に従い,
時 刻 歴 応 答 解 析および有 限 共 振モー
ド分離 応 答 解 析をそれぞれ行っ た。 ただし,
有 限共 振モー
ド分離応答 解 析 結 果は,
応 答 変 位お よ び累 積 吸 収エ ネルギー
をモー
ド別に 分 け て示す。
累積吸収エ ネ ルギー
鴎。
は次の よ うに定 義す る。
賑一
鶏
脇 ・・一覊鬻黷
1
)………一
(3・) nc ;応 答 総 サ イク ル数 ノ:サ イクル数 晩 :構 造 物 サ イク ル ご との吸収エ ネルギー
(式 (16))一
方, それら の結 果と比 較する ために,Runge−Kutta
構 造 物の特 性 : 質 量 M = 1.
080t・
sec2/cm 回転 半 径 i。=
757.
667cm 柱 降 伏 力f
ぎi=
83.
680t 柱降伏変位 δぎ、#
1.
060cm 壁 降 伏 変 位 醒尸 1,
876cmf
峯
Nfs
曾一
δ{
w δs甘 δ峯
u一f
峯
甘 Fig.
12 壁の復元力特 性1
一 73 一
Table 1 対象構造物の初期 値 及び固 有 振 勤モ
ー
ド K圃一
ra馳 Rk臀コ て.
00 R ; 2.
00 R呂
3.
00 R=
5.
00 R羃
ア,
50 R 司0.
00 F図一
ra ヒeRF 脚=
LOO RFげ 3,
54 RF脚=
5.
31 R舮 8.
85 R舮 13.
2ア RF炉 1ア.
ア0 百翼/b e冨=0.
00
eと30.
27
e寛=0,46
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0 a) 実測地震 加速 度 波 o.
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方 向入 力ス ペ ク トル Fig.
13 解 析 用地震 入力 法による無 偏 心 構 造 物 (Rkw・
=
1.
0)の応 答 結 果 を基準に,
解 析の最 大 応 答 変位およ び最 大吸収エ ネルギー
を次の よ うに無 次 元 化して,
Fig.
14−
Fig.
18に示す。
最大 重心並進変位率 最大ね じれ変位率 端柱 最大Y
方 向変位率 偏在壁 最 大 Y 方 向 変 位 率 端 柱 最 大y
方 向 変 位 率ね じれ成分 構造 最 大 吸 収エ ネルギー
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・) Table 2は解 析 法に分 けて, 最大 応答お よ び最 大 応 答 変 位による構 造 物の平 面ブロ ッ ク図 を 示す。
Table
3
は無 偏心構造物 (壁 剛 性 率 RittV,
1.
0)の応 答 変 位Y
, m。
と 吸 収エ ネルギー
賑 。の解 析 値を示す。
Figs.
14− Fig.18
に示す解析結果は,
Runge
−Kutta
数値 積 分 法 (