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傾斜地果樹の生理, 生態に関する研究 I. 傾斜地の環境要素と果樹の生長について-香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

第5巻第1骨(1953) 79

傾斜地果樹の生理,生態に関する研究

†.傾斜地の環境要素と牒轡の生長濫ついて

農上泰治・葦沢正義・森一東義・寮藤実 曾我部哲 ・ 金、∴ 辺ノ正

Physiologlcaland ecologicalstudieslOnfruittteesinsldpingorchards

l’Relationbetweentheenvironmentalfactors、ノムfsloping

or・Chえrdsandthegrdwthc.ffruittr声eS

By TaijiKUROKAMI,MasayohiASHIZAWA,MasayoshiMORI,

Minoru SAITO,Tetsu SOGABE,and TadashiKANABE (.Labolator・y Of Pomology)

(RedeivedMaY29,1953)

〔Ⅰ、 呂 気象,土壌等の環境条件,畢に敷革,汲水等の栽培操作が,泉構の発育に及ぼす影響に・ついては, 従来多くの報告を見ているが,上記の諸賢素は果樹を栽培している園地の状態に.よって,ネ・れぞれ趣

を異にするものであり,特に傾斜地に於そは,∵その間Ⅴヒ著へしい差異が観察されている..たゞ傾斜地果

樹の発育守こ及ぼす環境条件,並に栽培操作の影響について,これを生理,生態学的立場から取り纏め たものは比較的少いと言ってもよいであろう. 香川県を中心とした瀬戸内海沿岸は.,比較的高温,霧雨の地帯(果樹の発育期問4∼10月の平均気 塩,23−240C,平均年降雨螢1100mm内外)iこ属しセおり,この地帯に栽培せられる果樹の大部分 ほ,地形的;並に土性的に滋較的乾燥し易い,花崗藩の風化駒療によって生成された傾斜地た分布し ている実状である..依ってこの橙の傾斜肇粧栽培さ′かろ果轡の生乳生態に・関する研究を行うこと ヤまり果樹園芸学上から見て,革質且つ興味琴い寄項に属すると・ともに,今後益々増加する傾斜地畢樹園 の開紋,・並に既設傾斜地果鹿由の栽培改聾上に資する処,多大のものがあろうと思われる.この意味 を以て,傾斜地果樹園に.於ける,気象, 土壌等の立地条件,並に数寄,満水,そ の他の土壌管理法が,栽植せられた果樹 の発育に及ぼす影響について,昭和25− 27年の3ケ年間に.わたり観察したので, その成蹟を次に.取越め報告すること.ゝす る. 侍本研究は一文部省科学研究費の援助を 受けて実施したものであり,こゝに同省 に対し深甚なる謝意を表する次第であ る… 「■本研究中,以下(第一・報)に.述べる試 験成統の要旨は,昭和26年10月の園芸学 会秋季大会に.て報告したものである.」

〔第1図〕試験地全景

( 衰由 ・中城路 )

(2)

香川県立農科大学率術報告 80

〔Ⅱ■〕実験期間,材料及び方法

〔一Ⅰ〕 実験期間 昭和26年(1951)∼28年(1953)の3ケ年 〔Ⅱ〕 試験地 香川県立顔料大学附属大富果梯周の南々西 向,勾配約15度の傾斜面,笑戯地平面並に.断 面図は,第2図並に第3図の通りである. 〔第3因〕 実験地断面図

〔第2図〕 実験地平面図

鞋二.…≡二

−−‘云誠ン 4彿占

∠ニ

損 部 測 点 中 部 測 点 低部(基部)測点 数字の単位は尺 ‡菖

〔‘Ⅱ〕実験地の土壌

花崗岩の風化,崩壊によって生成された土簸で,頂部平場砲ほ黒雲母に富む閃害花崗岩,低部は径

2−3cmの玉:晶を含有する斑状花崗岩を以て構成母岩とする.

「Ⅲ’〕供 試 果 樹 園

確栽距離5問,互の白根の16年生富有柿園(1951)で,1949年に開放を実施したものである.

〔Ⅴ〕鰊験区、並に処、理 第3由に衰tたように・,頂部(A),中腹部(B),低部(C)の3箇卿こ於て,第1家茂び第4

図に示すごとく8区を設け,各区2樹ずつ供試した.伺本試験区の設定に当っては,園地の状態と樹

の発育妖魔を詳細に観察した後,試験樹及び試験区として適当なものを選出した結果,草生区を頂部

に・,深耕,′未深耕の両区を中腹部に成けることゝした.表面滋水区,土管煎水区の両区における軽水

は,原則として1週間に10mmの降雨なき場合にその相当盈の溢水を行ったが,昭和26年慶に/は途中海

水用動力機の故障により,人力湛水を行ったため,此の場合にのみ2分?1畳(5mm)を湛水した. 〔第1表〕 試 験 区 と 処 理、の 方 港 試験区名i設定位履【 処 理 の 方 法

(3)

81 第5巻第1号(1953)

〔Ⅶ〕調 査 方 法

材)一「投売象調査

本試験地の−「吸気象状態を調査するため,頂部平唾地

の空地町於て地上1.5mの高さの最高・最低気温及び乾,

液球温度,降雨最上水面蒸発量等を普通気象観測用町韓

具斯を使用して,毎日年前10時に・1回観測を行った.

阿仁試験区気温調査

試験区酎冠附近の気温妖魔の変化を調査するため,潰

部,低部の両棲準区,中腹部未深耕区(第3図参凰)の

3地に於て,供試射冠外側部の地上10,30,50,100,200

cmの各高さの気温を,アスマン吸気寒暖計を用い,毎

日年前10時に.1回観測を行った. 机上試験区埠温調査 本試験8区の庚試樹幹より1.5mの部位に・於ける地表,

地表下15,30,60,120cmの各深さの地温を,地中寒暖

計を用い,毎日年前10時1回観測を行った.

巨)土面蒸発畳

土面蒸発計(尿鉄製内径10cm,高さ6cmの円筒の低

部に.微細金網を彊わるもの)により,頂部棟準区供試樹

阜敬 弔 区 8主管薪水区 C低部績嘩区 D髭面痢水区 E−予備試験用 F‖未l宋緋区 G深 排 区 H招部榛準区

傾斜頂帝

ト、塔 生 区 イ、P、ハ気温頚ほ位置 αあ深耕束探誹処理 並に調査地 0」調査樹 ▲ ‘ 一 ̄

††

†宮諒て

▲ ▲ ▲_..__↓」巴_⊥ ▲ ▲ ▲ ▲ ■ ▲ ▲ ▲ ▲

中腹部・傾斜基部

▲瓜.敬 . ㌧い︰B●〇.● ● ●■ 草 菜 〔第4周〕各試験区設定の位置

の賓,西側,低部標準区供試樹の西側の3地点に於て,

樹冠周縁部より内方50cmの位眉の土面蒸発畳を毎日年前10時に・1回測定した小低部標準区の常例 に試験地点を紋けなかったのほ,蒸発計の不足に.よる..本調査成績の表示方法ほ梅雨期降雨時の蒸 発計の蚤畳を基準とし,蒸発に.よる各蒸発計の惑星減を首分虹を以て表わした, ㈹ 土壌含水量,合空気孔除数

本調査ほ頂部標準区,低部標準区,敷革区,表面湛水区,土管撒水区の5区に就いてi2週間毎

に地表面より15,30,60,120cmの各深さの土壌を搾取し,土壌含水量,孔隙最を標準方添によつ

て調査した.草生区,深耕区,兼深耕区の調査を行わなかったのは,土壌構成状態が全段的匹堅硬

であるため,土壌の探取に際して人力で120cmの深さの穴を掘るにほ,1回の採取こ当り表面碑約

0..5坪の土塊を動かす事となり,本試験施行上に重大な支障を及ぼすことを恐れたためである.表示

方法としては,含水量は調査値を,孔際畳は金調査回数についての,平均孔除盈を以て表わし,合

空気孔隙盈は,平均孔除盈より含水量を減じたものを以て示すことゝした

N 樹体に.関する調査

彼の伸張,薬の発育調査は頂,低両部の標準供試樹に就き,そかぞれ20箇ずつの枝葉を用いて行

い,果実発育調査は各区1供試樹に・つき20呆ずつ(1区朝風)を用いて,1週間毎に・実施した..調査

材料の選択に.際しては,樹冠中央部に位置するものの申から,金樹中発育良好なものを厳選した

零の乾物盈,灰分盈調査は打抜器を用い,I区50枚(50cm2)ずつ材料を搾取して行った・・取の乾

物盈調査は地表下20cmの部位に分布せる細粒を50gずつ探敬して行い,葉の同化盈調査は打披法に

よって行った. 以下各種:の調査はすべて標準洪に準拠し,1週間毎に・実施した.

〔:Ⅱ〕実 験 成 績

調査地に於ける降雨量の季節的分布を調査して見ると,夏季の乾燥が南画せる傾斜地果樹の生育に

(4)

香川琴立農科木学学術報告 82 重要な影響を争えて居ること.が判った.従って昭和26年 虔に.於てほ.,夏季の乾燥期を中心とんて,梅雨期から秋 季の降雨期までの調査を行うととゝした. 〔A〕塵和26年度成壌 (1−)〝十股率象調査成績 本試験地気象状態の概療的状態を把握することは,武 藤を進行する上に於て参考とする点が甚だ多いため, 本調杏を実施した.その経典は魔5,第6南野こ示す如

く,6月1日から10月8日迄の130日間の平均最高気温3

3.20C,平均最低気温18リ60C,平均気温27.10C,冷水歯

琴発畳41118mm,総降雨量55一月mm(湿球平均由虚2J4い00C )′を牢し∴名句別最高平均気温ほ・,8月中旬が最も高く, 4boCを超えて∴居り,7月下旬より8月下旬の朝日問に.於 ける平均最高気温ほ何れも360Cを超え,平均気温も又こ ?期間で痕も高く,3ト衰OCの晦翠示し,異常な気温妖襲 にある. 次に総降雨塵与り凝水面琴発畢を減じたものは僅た 173・8m叩こ∴過ぎないJ簡閲の季節的分布でほ,6月上旬 より7月ヰ旬迄の50日贋けこ427.7mmを示し,これは仝降 気 泡㌣− 〔欝5図〕 −・肢気象調査 (各旬別) 雨畳の約75%に‥相当する.7月下旬より8月中旬の30 日間にほ僅に1“2mmに過ぎず,殆んど降雨皆無の状態 と云ってよく,・8月下旬より10月上旬の間には,157.9 mm(約25%)の降雨を見ている. 以上の緒濃から考察すると,梅雨期までには甚だ多 量り降雨を見たが,夏季(7下∼8申)の最高気温時 にほ殆んど降阻を見ず,又この期間ほ水面蒸発量最も 多く,1日約4..5mmを超えこて居り,異常な高温,乾燥 状態を現出している.. 8月下旬、以降の降雨盈ほ楯雨期のそれに比べて遥 かに劣るが,ある程鹿の降雨を見,気温も途次低下を 示している. 以上の成蹟ほ,頂部平場地の空間裸地に於けるもの ︹第6図︺ 山股気象調査︵各期別︶ であり‘,具樹の繁茂して居る園内とほ.その趣を異にすることは云う.、までもない.また傾斜地低部に.於 ても,そゐ状況を異笹するものである. (Ⅱ) 気 温 ・頂部標準区(平坦地),㌧中腹部未深耕区(級傾斜地)、,低部標準区(綬傾斜地)の樹冠外側部に於 ける気温ほ.第2,第3表に示すごとくセある. 即ち全調査期間(6月1日∼10月8日130日間)の平均気温は,頂部区22一・5−22・80C,低部区軍.20C を示し,頂部より低部べ下るに従い,幾分上昇の傾向が認めらか,頂低両区の差はほゞlOCを示して いる.次に・地上10cmより200cm迄の各高さに於ける温度変化むよ,3区とも地表より高くなるに従い, 途次低下の傾向を示しているが;その開きほ僅に0.30C内外にL過ぎない、.

(5)

欝5巻帯1、号q953) 賃2表 83 旬 別 平 均 完 温 (Oc) 10130 こ _  ̄ ー − _ 転 1月′−ユ0日 11Eレー20冒

21.軋∼30日 1日′〉10日

7月 11日∼20日 芸謂汁意志5 21日∼30日 話芸…・意義l竃 O :ミtりご::!■ニトニt!コ;−:ミー;●こl:ミ!〉∴一こ 弧瓦 h2肘穴︶ 昌 31日八■9日 ー26√611.26.41 30り77【30.凱 登謁 10日仙19日 8月

笠笥

纂芳恩冨】恩莞 20日′・−29日  ̄ ̄【 詣16i云訂繭lう訂融l甘夏亘r豪打河 ̄前

蔓Z邁 23.49

変更…修一冨】儒芸儒ご監事瑠…莞 月 30日∼・8首 9日へ′18日 ニニ:1∴ ̄ 二:;:、:・こ:・ユ ニ:こ:1さ_;:り;lI:ごニーミj 9 19日′−28日 29′日∼8眉 6月1日− 10月8 日 (註 D一宏球温度,W一渥球湿度)

各期間別棟算及び平均気温(Oc)

第3表 中 腹 区 頗 部 区 部 区 200 3d 1 50 10i30i50!100 1l 圭㌘諾i…望?諾 D琵琶帽?享≡

1212.0 24.24

6月1日′→ 7月20日 50日間 12宣ヲ封2汽許2…ヲ占芸

1080.6 21小61 ▲如上.5 30.15 781.9

916.8 30.36 面ラ 26..25 …㌘孟l塁㌘占ま 諾チd喜一…3竺i芸 7月21日−・ 8月19日 30日間 29.36 779.2 頂落斬頑訂折頭踊 書芸㌔≡i書芸ヲ 二些堕‡選挙l旦軍L_旦週l」準遁羊 25.89125.97 二

∴∴∴

‡二ご‡三‥∴てユニー:__十二 8月20日ノ} 8月29日 10日間 董鎧壬‡蓑 _ 265.1 26.51 970.0 24.一25 繭 20.87 26.30 22・.′88 8月30日′− 10月8日 40日’問 6月1日∼ ‡0月8日 130月平均 22.彿l22.91 (註 D一乾球温度,W一握球温度)

7月下旬∼8月中旬の無降雨,最高温期の気温は,頂部区29−.8∼30.lOCを示し,中腹部区,低部

(6)

84 香川県立畢科大学学術学食

区と下るに従い,途次高温と顆り,盆期間年給平均気温のそれとほゞ同株の傾向が認めらわる・次に・

て晩餐面よりの高さによる温度差は,盆期間のそれと異なり,鞄上30cmの部位が最も低い借を示し昇

っ,その差ほ0▲2∼0.30Cに過ぎなかった.即ち頂,低両部の高度差は約8mに過ぎなし′、が,平均気温

ほ約1。Cの開きを示し,・一万地表面から200c叫迄の高さに・よる港度差は,甚だ僅少であり,最高温如

に於て地上3qcm?部位が数分低下を示したに・過ぎない・(各旬別乃至各期開削こ各調査地毎の気温

欺態の相異を詳細隼此較検討する寄ほ,凍秦荘調査の範囲内に於て,果樹の、立場より見た場合,余り

意義を酵あないめで略することゝサる。) (二肛) 温

6月上旬ざり10月上旬迄の全調査期間に於ける平均地温は,第4,第5表及び舞7図に示すごとくで

ある.地温たづ†、て各区の成績を比較した併を要約すると次のことが言える・

(1)′ 低部棟海区は頂部榛準区に較べ,地表温度約1.7OCi地表下15cmの部位セ約0.30C高いが,

30cm以両こ萱草と濾部標準区の雰が0.3∼0.寧OC高い鹿を示し,地下15∼30叩の層に於て地温の逆転

を示している.

(2)敷革区の地表湿度ほ最も低く22.20Cを示し,頂部榛準琴との間に4・40Cの差が認めらかる・

而しで此の敷革区の地表より,地象下120cmの深さに至る弛張の変化は,他区に此し最も少く優に0・

60eに過ぎない.

(3)上菅溢水琴の地表温度ほ傲質区より約30C高いが,15cm以下に要ると殆ど敷革区に接近して

いる.

(4)表面波水区の地温は各深度とも上帯の4区より高い備考示した・・之は試験区の設定に・当り,

柿国中最右備に段けたた吟,土壌構成状態の相異に・.よる影響を簸ける処が大きいものと思われる・

(5)深潮㌧十未深耕ゐ両区は傾斜鞄の中腹部に設けたため,、■直接他区と比鮫する審は困難である

が,深耕,未深耕の両区の地衣温度を比較すると,未深耕区が約畠.3?C高く,地表下1.5cmに至ると

第8囲 各試験区別最高温乾燥期︵七月下旬∼八月中旬︶

(7)
(8)

感6 香川県立幾科大学学癖嶽沓 第5表

針閻閉脚贋牒及び∵平均地温

∴・十∴

頂 部 襟 準 区 低 部 ∴標 準

地 襲l15】30】60 − 120

地表豪151301 60  ̄ 封)30〃5ナ 990,2! 953.8 三 星型乙透J」鞄ア 選書鳥篭 j ユニ ∴−l 子ご占て一三■喜 ごこ:i・丁; ファ 、

21:31

重要棄】=整矧空軍l三重率l箋頭迦_.嬰  ̄蘭蒲】「頭藩涌板玩玩

8 讐詳裟窮詣 21.、37巨

26.681 22 21.β0ユ】28“3 20.88 敷 革  ̄ 一

. 長 ∴=

土 管 湛 水 区 調査月日

地表l15l30l60l120

6月1日∼7月20日

㌍∴㍑l

馴編

警部業都筑臓霊 982.6990.0 藷扇打直扇 †L二ごj芯二_チミ!:1…J∴1−・ 制JP1 754.5 911.9−7β8.4

亙頭重函二重垂

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75.66j738.6、671.】.

裟喜†農芸 8月20日{ノ29ノ臼 10日間 8月30一−10月8日 40日間 8ユ名.61 827い.計 829 垂適二重垂 β 8 2、6 二b豆 9 こ 2飢亜l「否前面 総 釘 130日間 ご・才一〕こ・:・∵笑 ∴− 喜蔓堅塁妻戸塾 25.ユ6j.21けア 表、両 港 水 区 耕= 区 深さm

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β0い20

地 表 調査月日

15 卜 30 1 60

6月ユ日′一ア丹20日 50督聞 .

、1033.7−YlOO4..39714 ±∴、、−∴二.二 王

ア月21日 ′・J8月19日 24.18 253.7 25J37 8月20日へノ29日 10日間 墜」 平均 8月30′、JlO月9′員 40日間 給 計 】30日間 平 均。. ・22..20【 22119

(9)

87

第5巻第1骨(1953)

両区間の差は殆ど接近し,明瞭な差異を認め難い.なお地表温度の差が両区の間に存するのは,未深

排区が深耕区の漕ぐ片側に.あり,濁度を観測する場所は深耕した部位の直ぐ側方に設けたため,\未深

耕区は深耕区に.比し樹冠の庇陰を蒙むることが少なかったためと思われる.

(6) 草生区ほ渡部平坦地に・於てニ,頂部区に隣接して設けててあり,この区の地温を頂部標準区の

地温と比較するとト地表では観測値がない為両区の差を知り得ないが,地下15cmでは0.60Cの差を示

すに過ぎず,下方に下るに従い次第に腰近し!地表下60Cmでは0・20cの差を示すに過ぎない・

奉幣7月下旬から8月中旬に至る夏季の高温,乾燥斯こ於ける地温を見ると・,ほぼ上に述べ食全調

査期間のそれと同七傾向を示している。全調査期間に澱ては土管港水区と敷革区の地温の中,地下

15cm以下は鱒ど接近:した借を奉したが,、・を町中唾衰下15∼60cmでは土管湛水革の方が敷革区転比し

やゝ高い借を示し,地表下T20仁平でほやゝ低い借を示した・

以上を要約するに全調査期鱒の平均地温では,渡部棟準区と低部標準区との間に地下15∼30cmの 深度に於て地温の逆転が認められ,

に於ける地温変化は最も少なく,僅に・0一.60Cに過ぎず,地表温度も各区中最も低く22仙20Cであったゝ

土管汲水区の地表温度ほ敷革区より高い借を示したが,地下15cm以下では殆ど接近Lた..袈両液水

区は上記各区中,最も高い地温を示し,深耕,未顔研区内には顕著な差を認め欺く,草生区は頂部榛

準区より稽低い傍を示した.

夏季高温乾燥期に.於ては,ほ、ゞ 全調査期間のそれと阿傾向を認め たが,.土管潅水区の地表下60cmの 地温ほ敷革区よりや.ゝ高く,低部・ 標準区の地表下60cm以下の地温 は敷革区に近い値を示した.. 〔Ⅵ〕湿度及び蒸発盈 第6義 頂低各棟準区の強度(17日/7月一22日/8月) 佐郡標準区(地上10cm) 損部標準区(地上1Ocm.) ・い・こ二‥ ∴ γ∴一三

乾0㌘1灘0㌘l渥㌔

72.00 本調査期間中夏期に於ては金く 降雨を見なかった.高塩,乾燥期 の7月17日から8月22日に至る37 日間の気象状態は土塊含水量匠影 響する処が大であると.考えられる ので,この期聞及び温度の蒸発盈 を半句毎に調査した成熟ま.,第6, (註!7日/7月の11訊問の降雨盈は303・3mmで降鱒日数9日, 柑平均33てmワの降雨に相当している・・17日/7月∼22日/8 月の37日間転は級降雨盈1小2mmに過ぎなかった.) 土 面 蒸 発一澄′(17日/7月∼22日/8月) 第7嚢 試験区 損 部 標 準 区 低 部 標 準 区 西 側 側一 l 西 側 実数

際童

実L数際童l差

査 差﹂mm㌫拓523︻7 旦 18 m】11 m描慧鯛蝕慧2566猫

畑諾318

m

蒜誌2516泌認諾

mm㍑48

蒜認諾邦雄椚猫

17日/7月×5

即郡椚戯弼甜犯

膨汎煤親戚鱒畑

22 27 1/8 6 11 16 21 5 23 ′} 28 ′} 2一 ′− 7 ′} 12 .} 17 ′} 22 ×

(10)

香川県立兵科大学学術報苦 節7,第8の3表及び訝9図に・示すごとぐである“線度は低部標準区に此

し漬部標準区が常に高く,7月7日−7月17日の11′月間に303mmの降

雨を見たが,降雨期直後の7月18日−22日の4甘問では約20%高い.併 し乍ら此の差は其の後日を経ると共に接近し,8月17日1−21日の5,日間 では約8%に減じている..土面蒸発量は降雨期直後の7月18首・こ22日の 88

第8表 水面蒸発蚤

(13日/7月−21日/8月) 月

日Imm

13′・ノ17日/7月 18・・ノ22 23一−27 28(ノ1/8 2八ノ6 7′・・・′11 12一・′16 17′・・′21 計 5日間に′於て 低部標準区が 著しく高く最 高を示してい るのに対し, 頂部榛準区ほ 其の後の7月23か−27日の5日間に最高の

倦を示した.低部標準区ほ.,土面蒸発によ

って土壌中の水分の減少を来すことが,頂

部療準区に、比し追払迅い傾向を示してい

る.土面蒸発盈ほ/涜,低両部とも降雨期後

15−20日目に澱て管しく減少を示して4.0

∼0小5%に過ぎずなくなり,降雨後15日間

に殆ど全部の蒸発を行っている寄が謎めら

第9図 土面蒸発盈及び水面蒸発量

かる..頂部榛準区の供試樹の西側と東側樹

冠下に於ける土面蒸発盈ほ,寓側の方が西側より最初?10日間は相当高い借を示すが,その後ほ西側 が高い値を示している.この現象は土壌中にある痙慶・玖上の含水量を有する場合に於て−ほ,東側?巧が 高いが,それ以下になると周例の芳が高くなる為であり,日■光中一強さにより影響される処が大きいも のと.鳳わかる. 〔Ⅴ二〕 含水畳,合空気孔隙畳 表面曲水区を除き,他の4区は第9衰承び第10因に示す如く,7月下旬の調査を行うまでは,比較 的根が多く分布している地下30−60cmの土月酌与ぬて,平均15∼16%(最高21小7%,最低13・7%ぅの

相当高い土壌含水盈を示しているが,8月中旬以降では敷革区が最も高い借を示し(最低14.7%,最

高18.5%),之に次いで頂部榛準区(最低13.2%,最高18・.2%),土管港水区(最低13・4%■,最高17.7

%),表面港水区(最低12..0%,最高13.7%’),低部標準区(最低10”2,最高13・8%■)の順に低下し

ている.

7月中旬迄に多盈の降雨があり,7月下旬以降ほ降雨を全く見なかったに・も拘らず,7月下旬迄の

土壌含水急が相当高く認められたことは,多盈降雨時の水分が土壌中に保持されている為である・8

月中旬以後に於て,各区の間に相当程度の含水盈の低下が認められるのは,前回の降雨による有効水

分の保持が低下した為である,8月下旬以降比較的多くの降雨を見た時に於ても,敷革区を除いて,

9月ギ旬に亙り初めて頂部標準区が17.6%に達している..低部療準区と表面湛水区は本調査の最後ま

で速乾多盈降雨時の含水盈に造に及ばなかった小

本調査の結果によると,敷革区の含水盈は常に最も高く,土壌水分保持の上で敷革の効果が顕着に

認められた..頂部標準区が低部標準区に較べ含水畳の高いことは,頂部の方が低部に比し気温がlOC低

く,土申蒸発量綬硬であり,温度高く,鄭こ土壌の構成状態(頂部…開票花崗岩,低部…舞状花崗岩)

を異にするためであろう小一肢に傾斜地の頂部は低部に比し含水量に・於て低い借を示すことが普通で

(11)

第5巻第1号(1953) 89 間 瀬 鱒 トJ 呈壬≒コ:、さ ぐつ い=膏灘 阿洛南見難 阿済南哺け 喜壷由爵 ト」 墨書望㌫爵 ‥=…∴ 髄¢撤

け 序′ 望 抽

脚 ︵鞘け囲詩︶ 浄 ⋮⋮⋮州⋮⋮仰⋮⋮什−⋮ N.∽A00¢ N.Ⅵ00ーー N.∽∞筐 N︰の○−N N.のーⅥ00 N.◎ロ00∽ N.の○のべ N.u¢NO N.∽∽の∽ N.篭扇 ト⊥ト▲ト■ト▲トJ 遠崇§塗琵

拝 辞 知 篤 け 駄 ゆ 洋 帥

(12)

香川鼎立選科大学学術報告 鮒 あるが,本 儲査地は上 = 10/Ⅹ 偲した犀因 ⊥’ の外に高さ 土壌含空気孔除塵

㌻、…

第10衰 2027乃31鎗05 1 32 336199 221211 29乃00碍貯お 607199 121211 6716訂闇00切 909190 23 ユ2ュ2 244127 200110 745957 221111 607ュ09 125258 456997 22111ュ ウ︺QU3066 059029 399210 221222 頂部標準区 約10mの小 丘陵であり 頂部ほ.比 較的平坦で あることも 併せ考えね ばなら な い.衆両饉 水区が低部 標準区と殆 ど等しい合 二水量を示し たことは, 1週間内に・ 降雨なき場 合10mm相 当盈の表面 港水を行う 程度では, 高温期の水 30′、ノ60cm 903192 606299 427204 232222 7 10 9 22 18讐讐㌶義 9 23 3 0 4 22 8 25 333212 232222 25‖20 35け 27一.95 23.84 02儲飢0596率 434233 23222ノ2 鮒2026亜9437 091101 222222 2 5508 424022 232222 8612邸14併弧 443232 232222 衆m〃〃〃均 C 乎 30′}60cm 142830 760558 3831軍232021 021011 防乃99和1534 2︵ヱ22り︼2 ︵り30120 均倒摘畑通商 580919 322121 3721和銅20朗 432222 368039 202151 訂 3 鍼乃6720飽亜 824062 332212 倒嘲倒側肇 945163 3322﹁エ2 48292916乃乃 0倉U1869 322111⊥ 032941 566551 402589 33211ュ 62釦4238乃 41856 33111

平均

30−ノ60cm 9488亜025625 690206 333222 8 9 7092A▲5 342222 635545 912272 1︵り5123 332222 叫醐叫州叩頭叫﹂仙﹁ 04A▲193 332212 168471 367617 29訪飢202522 一 31亜26242225 地 表 15c れt 30 〝 60 〆 ■ヽ11 ” 30ニーのCm 平二均

芸喜…漂岳

39‖27 24、.75 22 31 24 23 36.32 31J82 25.38 25こ65 35“88 30..67 地 象 15 cl11 30 〝 60 〝 120 〝 雲左:差…卜数冨冒 30」′60cm平均 面蒸発量が1日に4.∧5丁†5mmに 達していること.んから見ても,∴撒水 の大部分は地面から蒸発し去り, その土壌含水盈を増加する上に効 果を生じなかったものと思われ る1 孔伴星は第9衣に示す如く,調 査の場所と部位により土性並に・土 壌含水量を異にしているため,土 壌合空気孔隙畳も第10表及び第11 図に.示す.ように,含水量が多い場 合に必ずしも低い借を示さなかつ た −「股的に夏季の乾燥期には,各 区とも高い値を示し,7月上・中旬 第10園 地下30−60cmの平均土壌含水畳

,9月下旬∼10月上旬の降雨期には低い借を示しているが,最低

の場合でも17%以上に及んでいる.

本試験地の場合には合空気孔隙畳の多小よりも,土壌含水量の低下に・よる過草餅ミ」果樹の発育に影

(13)

帯5巻第1骨(1953) 91 那−∽掛 泄 潤 増 激

(14)

香川県立遵科大学襲術報藩 邸する処大であると考えられる. 〔哺〕廟廃の発音に潤する調査 彼の発育は敷革区と・頂部標準区が ほぼ等値で最も犬で,長さ約畠畠cmを 超えており,之に吹で土管藤水区が 大きく,低部棲準区と表面鉱水区の 間にほ殆ど差異を認め難い.上述の 結果では彼の生長と果実の発育と の間に.,各試験区間で必ずしも同一・ の傾向を認めなかったが,・一般的に 云って環境舜件調査結果の申,特に 土壌含水量の多少と果実,癖体の発 育が強い関連性を有していることが 認められ土壌含水量この多い場合に,そ 調 査

.92

第11図∵嘩下30−60cmの平均土癒合空気孔隙畳 第11表 枝 の 発 育 第12表 葉 の 発 育 調 査 の発育も良好であると考えらかる.而しで土癒合水盈を高からしめる膏法としては敷革潅が最も効果

的であり,土管潅水法これた次ぎ,rl週間にこ10mm程度の表面港水を行うことは,殆ど標準区と同様で

あり,効果を認め難い.又傾斜地園であっても.本試験地の如き地形と構成母岩が頂部と低部により異 る地では,低部よ、りもかえって渡部が土壌含水量大で,果実,樹体の発育が良好であるキ考えらかる. 次に偵,低両部棟準区供試樹に.ついて,其の剛ヒ盈,次分盈,椒の鈍物畳,葉の乾物盈を調査した 経典,第14,第15琴に示す如く,各調査時によって若干の差異は認めらかるが,頂部区の方がいずれ もやゝ高い傾向を示している.深耕,未深耕両区の県央の大きさは,寧ろ深耕区の方が小さく,叉傾 斜中腹部に試験区.を設けたとは云え,他の5区に比し著しい開きを示しているり之は他の両痙試験を 前年(1950)から英雄しており,宋深耕区ほ.前年に多く結果させ過ぎたため,体年は隔年結果を行 い,・−・械■の埠果盈が少なく,大泉を生じたものであり,比較試験としては不適当な結果を示したもの である. (未完)

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