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教員養成におけるダンス教育の課題

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(1)

保健体育

佐 分 利

Problerns of Dance Education in Teacher― Training Course

IkuyO SABtlRI

l.研

究 目的 平成

3, 4, 5年

度の

,全

国舞踊研究会 プロジェク ト研究での現職教員 を対象に した「 ダンス指 導実践 に関す る調査」を通 して

,教

員養成での経験がそのダンス観

,ダ

ンス指導観

,指

導実践に影 響す ることが改めて確認できた。

Q)特

,大

学での履修経験一年以上 と一年未満 。経験 な しとの間 には大 きな違いが見 られ

,一

年以上の大学履修経験が有効に働 くことが認め られた。一年未満の履 修経験者の半数が

,ダ

ンスに対す る印象が履修後マイナスに変化 したと してお り

,履

修経験が指導 に役立 っているとす る人も

,一

年以上の履修者 と比較 して少 ない。 これ らは

,履

修 内容の違い

,特

に一年未満の履修では指導 に関す る内容や理論が不足す ること

,ま

た創 る活動 も不足 していること によるものであ った。1296)しか し一年未満の履修経験の小学校教員 もその

53.5%が

指導を実践 し, 指導が好きあるいは実践 を通 してだんだん指導が好 きになったと した人がその

7割

いた。そ して指 導実践 によって指導の手がか りをつかみ

,指

導への自信へつなげていることの具体的な資料 も得た。 また一方で,「教員 自身が重視す る孜育的価値 を充足す るダンスを教 える

,教

員 自身が好 まない ダンスは教えない

,教

員 自身が踊れ るダンスを教える

J傾

向も見 られた。141 本学の小学校教員養成課程 における学生のダンス経験は多 くの者が

, 6回

の実技 と

2回

の講義を 受講 しただけの一年未満の履修経験者 となる。13年前に行 った

,受

講生へ の調査6)からは

,「

ダン スでは初歩的学習者であ っても指導者 と しての 目的意識を持たせ

,で

きるだけ客観的に段階毎の学 習 目標や内容を知識 と して与えなが ら, ダンスの本質に触れ させ

,技

能を 自ら確認 させ る

Jと

いう 教員養成でのダンス指導の指針 を得た。 この指針をもとに指導計画を見直 してきたが

,果

た してそ れが実践を重ね る原動力とな り得 るようなダンス観やダンス指導観

,指

導の手がか りを与えること ができているであろうか。本報告では現職教員への調査結果 を踏 まえ

,平

7年

度の

3年

次指定の 「 小学校体育 (演

)J受

講生へのダ ンス受講直後の質問紙調査によ って

,一

年未満 の受講で どのよ うなダンス観や指導観を持つ ことができたかそれが授業実践につながるための課題は何かを考察 し, 変化 してい くこれか らの教員養成で どのようなダンス教育が可能であるかの指針 と したい。 代

(2)

2.研

究方法 調査対象 平成

7年

度鳥取大学教育学部 小学校体育 (演

)受

講生94人 (男子25人

,女

子69人) 調査方法 質問紙調査 鳥取大学教育学部小学校教員養成課程

,養

護教員養成課程小学部 における教科 に関す る科 目のうち体育の必修授業科 目と しての「 小学校体育 (演)」

(3年

次指定

)で

の内容 である表現運動の最後 の時間に調査票を配布 し

,受

講後回収 した。 調査項 目

(1)各

時間の内容を理解 して取 り組めたか

(2)自

分なりの表現運動観を持てたか

(3)自

分なりの表現運動の指導観を持てたか

(4)ど

んな内容が印象 に残 ったか

(5)そ

の他 (今後の この演習へのア ドバイス等) 体育の教科 に関す る授業科 目は

2年

次指定で陸上運動

,器

械運動

,水

泳を

, 3年

次指定でボール 運動 と表現運動を内容 としている。

3年

次指定の「 小学校体育 (演

)Jで

,受

講生 を約50人毎の

Aと

Bの

2ク ラスに分け

,ボ

ール運動 と表現運動を同時開講 している。受講生が約

7回

ずつで種 目 を移動す る。他に

,教

職に関す る科 日,「小学校体育科教育法」

(3年

)で

表現運動 に関す る内容 を約

2回

講義 している。 クラスにより授業実施期間

,順

序が若千異 なるが実技 内容は以下のようで ある。

Aク

ラス

4月

12日 ∼5月31日

Bク

ラス

6月

7日 ∼9月 27日 時 間 学 習 目 標 学 冒 内 容 1 ダンスイン トロダクシ ョン 色々なものが見える リズ ミカルなダンス (リズム か らだ 動き 。) フォークダンス (友だち 国・ 。) 割箸を使 って (友だちの力 気持 体の中) 走 って止まる (風→今見えた風になる) 2 か らだ とか らだ の動 きで形や動 き 感 じを と らえ て動 く うごき 。・ 新聞を使 って動 く フ ォークダンス・・ テ ンプ リテ ィーガールズ リズ ミカルなダンス・・ メチ ャクチ ャダンス 表現・ 。「 しん応ミん君」の動 きを真似 る 3 続 けて動 く リズミカルなダンス・・コンビネーション メチャクチャダンス フ ォークダンス・・ マイムマイム ハーモニカ 表現・・ シャボ ン玉の動 き→「 シャボ ン玉の一生」 う ごきの感 じを味わ って続 け て動 く フォークダンス・・オール ドブラスワゴン説明書解読競争 動 きの感 じを中心 に小作 品 を創 る 。・ 跳 んで転 が る リズ ミカル なダ ンスの作品 を創 る 。・ 繰 り返 し 変 化

,組

み合わせ

,隊

(3)

時 間 学 習 目 標 学 習 内 容 5 始めと終わ りを創 って続けて踊る 「 ダンス甲子園湖山J リズ ミカル な ダ ンスの練 習 と発表会 リズ ムにの って 友 だ ちと合わせ て 全 身で 一 人一人 の良さを生か して 衣 装 も工夫 して グルー プの ダ ンスをクラス全体 の ダ ンスヘ 表 現 大好 きなところをみつ けて

,動

く 「 自然 の驚異

Jで

思 い浮かべ る事 を グルー プ で 見つけ る 最 もそれ ら しい場面 を動 い てみ る 6 大好 きなところを中心 に表現す る 作品 を ま とめ て練習 し

,発

表す る 「 自然 の驚異」 表 したいことか ら創 ってそれを生かす前後 を創 る 踊 り込む 作品に応、さわ しい題をつける 発表会 (調査票配布)

3.結

(1)各

時間の内容を理解 して取 り組めたか 「 各時間の内容を理解 して取 り組むことができま したか」の質問には

54.3%が

できた と回答 し,

44.7%が

だいたいできたと した。無回答が1人あ った。男子と女子では男子の方 にで きた と した 割合が低か った (図 1)。 1/ 1 持てた まあまあ持てた .寺てなかつた だいたいできた 図

1

内容の理解 図

2

表現運動 (ダ ンス

)観

を持 てたか

(2)自

分な りの表現運動観を持てたか 「 自分なりの表現運動観を持てま したか

Jの

質問に対 しては,55。

3%が

持てた と回答 し

,44.7

%が

まあまあ持てたと している。男女差はあまりなか った (図2)。 表1は

,表

現運動観の自由記述の内容を記述の多い順 に分けた もので

,数

字は人数である。

(4)

(人) 目 項 内 容

(人

) 身体による表現活動 としての表現特 性に関するもの

56

身体全体を使 って表現す るすばらしさ

15

思い切 りか らだを動かす楽 しさ

9

表現に意味がある

7

正解不正解が無 く個性を引き出す

6

普段の自分以外の自分

,本

来の自分が発揮できる

5

や りたいことを自由に表現する楽 しさ

4

どう動いたらいいかわかる

3

色々なダンスがある

2

他人の良さを見つけられる

2

自分らしさが認め られる 班毎いろいろのダンス

1

身体の表現の難 しさ

1 1

表現 技能 動きの見つけ方

28

(創る技能) 型にとらわれず思う通 りに動いてみることが一番

11

なりきる

9

創る楽 しさ

1

対象そのものか らイメージを急、くらませる

4

自分の内にあるものを見つめ

,そ

れを引き出す

3

動 き方

10

(踊 る技能) 指先

,爪

先まで使う

,大

きな動きで動 く

5

対象の重さ

,速

,大

きさを身体の動きのスピー ド

,手

の 動き

,表

情などで表すことができる

2

体を上下に動かすこと

,強

弱をつけることで奥深い表現が できる

1

自分の動きがどう見えているかわかってき た

1

場面で一人一人の生かし方が違う

1

そ の他

8

面白くなった

4

協力する

3

考えていない

1

1

受講生の表現運動観 表現運動観 と しては

,身

体を素材 と し身体運動を媒体 とす るダンスの表現活動 と しての特性そ のものについての記述が最 も多 く

,次

,実

際 にダンスを してみての動きなど技能の特性 に関す ると らえ方が多 く上げ られ ていた。多 くの受講生があげているのは,「体全体を使 って表現す る すば らしさ (15人)」 「 型にとらわれず思うとお りに動いてみ ることが一番 (■人)」 「 思いきり 身体 を動かす楽 しさ

(9人

)」 「 なりきる

(9人

)Jで

,表

現 と しての楽 しさと

,そ

れを味わ うた めの方法が図 らず も並んだ。 図

3は

,K」

法を手がか りに見た学生の表現運動観である。 “ ) 「 型 にと らわれ な くなった

Jと

,そ

して「 恥ずか しさを無 くした」 ときに表現運動の楽 しさ が体験できる。楽 しさは「 表現J, しかも「 身体全体での表現」の楽 しさで, 自分 らしさ

,

自由, 正解不正解がない等を包括 した「 個性」が

,そ

の楽 しさのキーワー ドとなっていた。「 自由な発 想で創 りあげる楽 しさ

J,「

感 じたまま素直に表現す る楽 しさ」,「自由に動 く楽 しさ

Jが

動 きや 動 き方の価値観あるいは方法の具体的記述に支え られていた。

(5)

新 たな発見 につながる 自分以外の自分 と出合 う ダイナ ミックな動き 小さく細かい動き 体のスピー ド

体を上下に動かす 手足の勲き

強弱をつける 表情で 体のあらゆる部分を使 う 動きを工夫 したりつなげたり 経験 によ り様 々な動 きを身につ ける 大きな動きで 指先か ら足の先まで 気を配 って動 く 顔の表情 も重要 体全体で 動 きを考 え る どう動いたらそれらしく見えるか考えられる 一つの言葉でどれだけ イメー ジをお、くらませるか 自分の気持ち 対象を様 々な を見つめる

角度か ら見 る 自由な発想を そのものの気持ちに なる 自分以タトの何かになれる 感 じたままを 素直に表現する 自由│こ動 く 思いき り体を動かす 体全体を使って そのものになりきって カー杯表現する 倉Jりあげる 体を動かす気持ちよさ 個々様 々な表現 自分 らしさ イ也人の良 さ 自分 自身の表現 正解不正解がない 自醐な表現 友だちと協力 して イメージが大切 体全体での表現の楽 しさ 表現 に意味が ある 図

3

受講生の表現運動観

(6)

「新たな発 見」や今まで知 っていた「 自分以外の自分

Jと

出合えることも合め受講生の得た表 現運動観は,「個性

Jを

キーワー ドに,「創 りあげる楽 しさ」と「 体を動かす楽 しさ」

,そ

してそ の両極をつなぐ「 なりきる楽 しさ」

,す

なわち

,他

の運動種 目や表現形式では味わえない

,表

現 の主体と素材と媒体のそれぞれの楽 しみを味わいなが ら行きつ戻 りつす る楽 しさとして記述され たと考え られ る。

(3)自

分な りの表現運動の指導観を持てたか 「 自分なりの表現運動の指導観を持てま したか」の質問に対 しては

,持

てた26.6%, まあまあ持てた

71,3%,持

てなか った

1%,

無回答

1%だ

った (図 4)。 指導観の具体的な内容は表2のようであっ た。 下 超剛 男子 持てた まあまあI寺てた 1寺 てなかった 図

4

指導観 を持 てたか 表

2

受講生 の表現運動指導観 項

(人

) 内 容

(人

) 表現 技能 動 きの見つけ方

37

(創る技能) 型 にとらわれず動 くよう指導

5

子 どもの表現 したい ことを感 じとる

5

体 を動か しイメージを感 じとら せ る

3

取 り組みやす いテーマ

3

対象を見せ る 3 様 々なテーマの表現で能力を高める

3

感 じたこと を素直に表現できる環境づ くり

2

等 動き方

6

(踊る技能) 体中いたるところを使えば色 々の表現が可能だ

2

体 いっぱい使 って大 き く表現す る

2

教師が率先 して体中を使 って表現す る

1

体育館を大 き く使 う

1

身体による表現活動としての表現特 性に関するもの

19

自分 らしさを自然 に出せ るような指導

5

体 を使 って表現す るお も しろさ

4

ダンスは楽 しくや ることが一番

4

-人

一人の良さを見つけ引 き出す

3

-生

懸命か らだを動かす ことか らさせたい

2

身体 を動かす爽快 さ

1

その他

12

教師 自ら参加 して

4

自分の表現を見せ ること

1

創作だけでなくジャズや フォークダンスもな表現であり, それ らを組み合わせた楽 しい授業

1

踊 る方 に必死でそ こまで行か なか った

1

(7)

体 を使 って表現 で きるお も しろ さ なりきる楽 しさ 体を動かす爽快 さ 声かけ特に 一人一人の オ リジナルのもの ほめ言葉が 動 きを認め を高 く評価する 効果がある る よい所を見つけてそれを大き くム、くらます 動きたい動 きをさせ 一人でできないとき グループでさせた り ア ドバイス した り グループを作ること でイ岡々のアイデ ィア が生かされさらに発 展的になる 体中いたるところを使えば いろいろの表現ができる 形にこだわ らず体を動かす 体をフルに使 って感 じや動 きをとらえる 大き く力獣 く表現す ること 子どもの豊かな発想を生かす 対象を実際に見せた り 断片的に表現させた りす る 楽 しくいろいろな表現を させて表現力を高める 具体的な想像 し易いテーマ で 自由に想像をお、くらませ 表現 させる 頭で考えるのでな く 体を動か し動きをltll 察 しなが らイメー ジ をつ くる 子 どものや りたいことを引き出す それ ぞれのイメー ジで表現す る 子 ど もを動 きの 世界 に引き込 む 子 どもと一緒に思いき り 体を動か し共に学ぶ

教 ,w 教師 自らも 教師が率先 が 楽 しさを感 して体中で 体 じて伝える 表現する

を 1ま 教PIlがな りきってのび

る のびと表現する 音を うま く取 り込む 一生懸命体を 動かす ことか リズ ミカルな動きで らさせたい 体 と心を十分ほ ぐす 創作ダンスだけでな くジャズダ ンスや フォークダ ンスも表現運動だ それ ら を組み合わせれば楽 しい授業ができる 感 じたことを恥ずか しが らずに素直 に 表現できる環境づ くり 楽 しく自由に表現 できるよ うな授業 一人一人が 自分 らしさを 自然 に出せ るよ うな授業 自分でするのは簡単だけど 指導するのは邦としい 図

5

受講生 の表現運動指導観

(8)

ダンス観 と関連 した内容が上げ られ ていたが

,指

導観では 自らの体験に基づいた言葉 と して, 表現技能

,特

にテーマをとらえることを中心 と した

,創

る技能に関す るものが多 く上げ られてい た。 K」法で指導観 を眺望す ると (図

5),「

楽 しく自由に表現できる」「 一人一人が 自分 らしさを 自然に出せ る」表現運動の授業をイメージ し,「子 どもを踊 りの世界に引き込むJ「子 どものや り たいことを引き出すJ「子 どもの豊か な発想 を生かす

Jこ

とを通 して,「身体を使 っていろいろな 表現ができるおも しろさ」「 なりきる楽 しさ」「 体 を動かす爽快 さ」 という学生 自身 の表現運動観 へ と向か っていた。 そ して,「子 どもと一緒に思いきり動 く」「 一人一人の動 きを認める」指導者像があ った。 これ は,「恥ずか しさをなくす と楽 しい」「 型 にとらわれ な くな った

Jと

いう受講生 自身の表現運動の 楽 しさへの入 り口への指導者像 と して興味深い。「 子 どもと一緒に思いきり動 くJ「教師 自らも楽 しさを感 じて伝 える」 ことを,「感 じた ことを恥ずか しが らず に素直 に表現で きる環境づ くり」 の必要 な要素 とらえている。 「 子 どものや りたいことを引 き出す」手がか りと しては,「対象を実際に見せ」「 具体的な想像 しやすいテーマで」「 体を動か しなが らイメージを創 る」 な ど「 いろいろな表現を体験 させ て表 現力を高め る」 ことを得ている。

(4)ど

んな内容が印象に残 ったか

6回

の授業の中で「 どんな内容が印象 に残 ったか

Jの

質問への自由記述による回答では

,創

作・ 表現の内容へのプラスの印象が残 った者56人

,マ

イナスの印象が1人 , リズ ミカル なダンスの内 容を上げた者が35人 (プラス

)と 8人

(マイナス

),フ

ォー クダンスは21人 が印象 に残 った と し て上げている。 フ ォークダンスヘのマイナスの印象はなか った。その他動きづ くりに関す るもの が12人 (プラス

11,マ

イナス

1)に

あげ られていた。 創作・ 表現の内容では「 しん応ミん君

Jの

内容が

,27人

という最も多 くの学生か らプラスの印象 として上げ られていた。新聞紙を「 とらえJ「表現す る」手がか りとした内容は,「身体全体 を使 っ てそのものになりきってカー杯表現す る」 ことが即座 に可能で,「新たな発見につ なが る」 もの と して体験 された と思われ る。 また, これ までの受講生 も

,教

育実習で表現運動の手がか りと し て試み ることの多い内容でもあることか ら

,指

導者 と してこれ なら自分もできそ うだ と思 ったの ではないか とも思われ る。 表現の内容で「 しんぶん君

Jの

次 にプラスの印象 と して多 く上げ られた内容は発表会であ った (11人)。 発表会では

,表

現の多様性や

,友

だちの意外 な側面 を発見できること

,創

作 し練習 し た成果を

,空

間い っぱいに動いて発表できた達成感が上げ られていた。 発表会での達成感

,多

様 な表現 との出合いはまた

,受

講生が「恥ずか しさをな くす」 き っかけ の一つであ った と考え られ る。見 られ る恥ずか しさか ら

,見

るおも しろさ

,見

ても らう楽 しさへ 転換 させ られ る内容 として

,発

表の機会 に改めて 目を向けたい。 リズ ミカルなダンスに対す るマイナスの印象は

,上

手に動けなか ったとか,河 ヽさい動 き しかで きなか った, ピッタリ合わ なか った な どであ った。「 上手に」の言葉は

,表

現 に関 しては出てこ なか った評価である。また

,音

楽にのって即興的に動きを出 し合うメチ ャクチ ャダンスは楽 しか っ たとす る者 も多いが, 自分の1贋番のとき動 きが見つか らなか ったとす る者 もあ り

,動

きの手がか りのの不徹底 を示唆す るものであ った。

(9)

(5)そ

の他 (今後のこの演習へのア ドバ イス等) その他 (今後のこの演習へのア ドバ イス等

)で

,指

導内容に関す るものが

34,受

講 しての感 想

31,指

導の仕方に関す るもの18だった。 指導内容に関す るものには

,今

回の内容に入れ られ なか った伴奏音楽づ くり

,

ビデオによる作 品の見直 し

,音

楽や歌によるイメージづ くり等の要望があ った。 また

,も

っと時間をかけての作 品づ くり

,ク

ラス全体での作品創 り

,班

での創作活動を増やす要望があ った。授業の流れが速す ぎるとの意見

,盛

りだ くさんで忘れた内容 もあるとの意見 もあ った。楽 しか った反面,「小学生 に戻 ったつ もりで受けて しまう傾向があるので

,指

導観 とかをもっと強調 した方がいいと思 った」 と

,指

導者養成の内容と しての工夫を求め る感想 もあ った。

Bグ

ルー プは

,基

礎実習 (教育実習

)を

挟 んでの受講であ ったが,「実冒で教育につ いての考 えが変わ った。実習後に授業を受けても悪 くないな

Jと

書いた者 もあ った。 時間の確保で解決 しなければな らない問題が多いが

,内

容をさ らに精選す るよ りも指導者 と し ての教育内容を深めてい くことを受講生は望んでいるように思われた。

4.結

論 以上のように今回の授業は

, 6回

ではあ ったが

,受

講直後の学生には

,表

現運動観や指導観を一 応持てたと感 じさせ る内容であ った と言える。 具体的に書かれた表現運動観では身体 の運動による表現というダンスの特性の楽 しさを多 く上げ ていたのに対 して

,指

導観では

,そ

の楽 しさを体験 させ るための動 きの引き出 し方の記述が多 く, ある程度指導への手がか りをつかんだのではないかと思われ る。 表現運動の楽 しさは「 個性」をキーワー ドに,「表現の主体 と素材 と媒体の間を行 きつ戻 りつす る楽 しさ

Jと

して味わわれたと考え られ る。 指導観 と しては,「楽 しく自由に表現できるJ「一人一人が 自分 らしさを 自然に出せ る」表現運動 の授業をイメージ し,「子 どもを踊 りの世界に引き込む」「 子 どものや りたいことを引 き出すJ「 どもの豊か な発想 を生かす」 ことを通 して,「身体 を使 っていろいろな表現がで きるお も しろさJ 「 なりきる楽 しさ」「体を動かす爽快 さ

Jと

いう学生 自身の表現運動観へ と向か っていた。そ して, 表現運動の楽 しさを子 どもに味わわせ るために,「子 どもと一緒に思いきり動 くJ「一人一人の動 き を認める

J指

導者像があ った。 表現指導の手がか りとしての具体的な内容の次に印象に残 った内容として

,発

表会があげ られ て いたが

,発

表会での達成感や多様 な表現 との出合いは

,見

られ る恥ずか しさか ら見 るお も しろさ, 見てもらう楽 しさへ転換 させ られ る内容 と して改めて 目を向けたい。発表の機会の持つ内発的な学 習へつ なげる要因の解明は今後の課題である。 一方

,受

講生か らの指摘にあ ったように

,

じっくり時間をかける内容が入れ られ なか った り

,短

時間に盛 りだ くさんの内容になった り

6回

の授業回数では不十分なことがわか る。楽 しか った記憶 だけが残 り

,指

導力につなが らな くなって しまう可能性は十分にある。内容的にも実際の指導力に つながる内容をいかに入れ るかの問題が残 った。 他大学での小学校体育の13回かけての授業内容では

,授

3回

分の時間をかけての作品づ くりや, 学生の班が リー ダーを しての指導の体験 など入れ られている。9)また今回の受講生 の中に

,一

年次 指定の体育専門のダンスを受講 し

,舞

合での発表会を体験 している学生が15人 (約23回 の授業数), ダンス部の学生が

2人 (1年

生時より入部

)い

るが, これ ら

,一

年以上の経験者では

,そ

れ以外の

(10)

受講生 に比べ, ダンス観がより自己の内側か らのものであ り

,指

導観ではより具体的 な方法をつか んでいると思われた。 10月か ら11月にかけて

,現

職教員を対象 と した表現運動・ ダンスの公開講座開催の機会 を得たが, 受講後の質問紙調査で

,学

生時代 のダンス経験で「 指導観を持 てた」が12人中

2人

,「ダンス観が 持てた」が

3人

あ ったが

,こ

れ らの内

3人

,一

年以上履修経験のある体育専門の教員だ った。小 学校教員 と保育園の保母の多 くが「 観 を持つ ところまで行か なか った」

(6人 )り

,経

験 な し (1 人

)だ

った。 今回の受講生が持 った表現運動観や指導観が卒業後 まで残 っているか どうか

,そ

れが卒業後の指 導実践 につなが るかは追跡調査による しかない。時間の確保ができなければ

,楽

しさの印象だけで なく表現運動観や指導観 と してどのように印象づけるかが課題である。

(1)松本富子他 現職教員のダンス指導実践に影響を及ぼす要因の検討 一大学時履修経験が与える影響について一 舞踊学 第16号 pp 12-23 1994年 (2)松本富子他 ダンス指導の現状と課題 ―全国小学校・中学校・高校現職教員への意識調査か ら一 アジア国際 舞踊会議発表論文集 pp 74-84 1993年 (3)佐分利育代 廣兼志保 ダンス指導実践に関わる現職教員の意識 ―中学校を対象として一 鳥取大学教育学部 研究報告 (教育科学

)

第36巻 第 2号 pp 309-329 1994年 僻

)廣

兼志保 佐分利育代 山陰地方における中学校教員のダンス教育に対する意識と指導状況について 一学習内 容の拡大に向けて一 山陰体育学研究 第10号 pp.45-55 1995年

)佐

分利育代 小幸校教員養成課程におけるダンス教育 席取大学教育学部研究報告 (教育科学

)

第25巻 pp.129-143 1983年 16)西田春彦 新陸人 篇 社会調査の理論と技法(1))‖島書店 1976年

9)村

田芳子 第15回全国創作舞踊研究発表会・VTR発表資料 日本教育大学協会全国保健体育・保健研究部門 19954F

参照

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