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わが国の福祉オンブズマン制度研究に関する考察 : 海外におけるオンブズマン制度研究のわが国への影響

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わが困の福祉オンブズマン剃度磁心1

       こ

海外におけるオンブズマン制度研究のわが国への影響

関する考察

AConsiderat呈on on we至fare−ombudsman system study圭n Japan

  −Influence OぞJapan蜜rOm the Ombudsman system study in Oversea餅        島 田   肇        Halime SHIMADA キーワード:オンブズマン.特殊オンブズマン、行政型オンブズマン、私的オンブズマン Key words:Ombudsm鋤, Correctional Omb鷺dsman, Executive Ombudsman, Private        Ombudsman 要約  本稿では,わが国におけるオンブズマン劇論の歴史的発展段階である,⑦オンブズマン制度考 察期(1956−1979),②オンブズマン制度導入検討期(1980−1989),③オンブズマン制度実践期 (1990一現在)に沿って,主に,私的オンブズマン,特殊オンブズマン,肴政型オンブズマンの 視点から,各段階でのオンブズマン制度に関する海外からの影響について考察を行った、その結 果,考察期には主にいち研究者による海外のオンブズマン制度研究や論文の紹介が国内では行わ れ,わが国独自の制度構築には至らず,また導入検討期では,国内でのオンブズマン制度研究会 の立ち上げを契機とする行政を中心とした海外のオンブズマン制度や実践に関する情報の双集と わが国のオンブズマン制度構築へ向けた始動,そして実践期に至りわが国独自の福祉オンブズマ ンの実践や研究が国内で展開していくことが明らかになった,そして,わが国のオンブズマン制 度研究に最も大きな影響を及ぼしたのが考察期においてであり.導入検討期や実践期にあっては 海外からの影響はほとんど見えず.独自の展開を見せていることがわかってきた. Abstract  This paper follows the historical phases of development of Japaガs ombudsman system一①discussio豊of ombudsma豊systems(19564979),②co豊sideration of adoption of a豊ombudsman system(19804989),鋤d⑧impleme豊tation of a豊ombudsm撒system (1990やresentγaぬd coぬsiders overseas infl鷺eぬce oぬthe ombudsm鋤system duriぬg each stage, mai豊ly from t:he perspective of private ombudsm鋤, specialist ombudsman, and administrative ombudsman. As a result, it was found that i豊Japan duri豊g the discussio豊  ph段se, mai豊ly  a  researcher conducted  the introduction  of overse段s ombudsman system research鋤d theses, aぬd so a unique, Japanese system was not

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devised. Further, it became clear that duriぬg the phase of consideration of adoption, mainly t:he administration handled t:he gathering of information on overseas omb聡dsman systems and implementatio聡, and initiated the move toward bui捕豊g a J段panese ombudsman system, upo豊the begin豊ing of the domestic ombudsma豊system research society. It also became clear that when the implementation phase was reached, implementation and research began domestically regarding a u豊ique, Japa豊ese welfare ombu。dsman. It was leamed that during the various phases, overseas influen.ce had the largest effect on Japa豊ese ombudsm段豊 system research during the disc聡ssio豊 ph段se, while du.ring the phase()f consideration of adoption. an.d implementation phase, almost no overseas inずlu.ence is visible, and developments are u.n.ique、

はu釧こ

 近年,わが国では,さまざまな分野で,第三者という言葉を含んだタームが使われているのを 目にする、第三者という人あるいは機関に,何か特劉な機能や役罰がもとめられているかのよう である,実際当事者だけの間では解決函難な出来事や理解の難しい事象に対して,全くその場 とは関係のない第三者が登場することで,そうした出来事や事象がスムーズに解決したり理解で きるようになることがある.第三者の持つ客観性や利害関係のない立場からの視点が,一見無責 任のようにも思われる提案や気づきによって,それまで霧に紛れていた解決へのルートを,わず かにではあるがわれわれに示してくれることがある,  本稿では,社会福祉の分野に限定し,年来第三者というスタイルにその機能が注目されている オンブズマン(以下,「福祉オンブズマン」と言う)について,おもに海外でのオンブズマン制 度研究とわが国のオンブズマン制度研究との関係に焦点をあてて考察する、  かつて筆者は,わが国の福祉オンブズマン制度について研究するに際し,その研究動向に焦点 を当てた考察を行った(島田2004),その際に明らかになったことは,今日のわが国のオンブズ マン制度が,いくつかの歴史的段階を経て発展してきたということである.以下,本稿では,そ うしたわが国のオンブズマン制度の段階的発展に沿って,海外でのオンブズマン制度研究がわが 国のオンブズマン制度研究に与えた影響について考察を行う, 噸.わが鍵における茸ンブズマン制度硯究の全焼  今日,わが国におけるオンブズマンに関する研究は,行政,司法,律法,労働社会福祉等, 様々な方面との関連で行われているα).しかし,こうした状況に至るまでには,歴史的には何 段階かの転換期を経ることが必要であった.  筆者による研究では,わが国のオンブズマン制度は,次のような段階を経て発展してきている

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(島田2004:14).  ①オンブズマン剃度考察期(19564979)  ②オンブズマン劇物導入検討期(19804989)  ③オンブズマン剃写実下期(1990覗在)  各期の特色を鳥緻すると以下のようになる.  オンブズマン剃度考察期(19564979)(以下,「考察期」と言う)では,おもに諸外国のオン ブズマンやオンブズマン劇度に関する紹介を中心とした研究が行われている.わが国には,独自 の苦情相談二度として,行政相談剃度が1955年から存在するが,この時期に行われた行政相談 剃度に関する研究は,諸外国のオンブズマン制度との比較検討をおもな作業とする内容が主体で あった、代表的なものとしては,山本正太郎(1963)「行政救済とOmbudsman」,綿貫芳源 (1967)「行政相談委員一わが国におけるオンバッヅマンOmbudsman(1)一(4)」,楠元茂 (1969)「行政上の苦情処理とOmbudsmanの思想」,日本弁護十連合会(1972)「オンバッヅマ ン制度研究委員会報告(19724974)」,萩原金美(1976)「私的オンブズマンと肴政調停剃度一日 本門護十連合会オンバッヅマン特等研究会委員会の調査研究活動に関連して一」等がある、こう した研究は,海外でのオンブズマン劇度の紹介を行いながら,同時に行政相談劇度の内容につい て触れる構成をとっている,研究書としては,1979年にオンブズマン制度に関する最も早い著 書として,小島武司と外間寛の偏集による「オンブズマン下僧の比較研究』(中央大学出版部) が出版されている、  考察期のわが国におけるオンブズマン制度研究の特色は,前記したわが国の行政相談劇度と海 外でのオンブズマン制度との比較検討や,特殊オンブズマンに関する研究②,公的オンブズマ ンに関する研究(3),私的オンブズマンに関する研究(4)といった,オンブズマンの性格に視点を あてた分類考察が行われたことである、こうした研究は,今日,福祉オンブズマン制度について 考察する上で意義あるものとなっている.それは,わが国の福祉オンブズマンが,一般的オンブ ズマンとは違う特殊オンブズマンであり,公的なものと私的なものとに大きくその設置母体も分 かれて展二四されてきているからである.  次に,オンブズマン剃度導入検討期(19804989)(以下,「検:討期」と言う)は,行政管理庁 (現総務省)によるオンブズマン制度研究会の設立を契機とした,本格的なわが国でのオンブズ マン制度構築へ向けた取り組みが開始された時期として位置づけられる.1987年には総務庁 (現総務省)内に設置された行政苦情救済推進会議が,日本i型オンブズマン制度として海外に紹 介されるなど,オンブズマン制度の世界的な動向に歩調を合わせた兆しも見せている⑤、  また,この時期は,公務員不正事件⑥を契機として,第三者機関としてのオンブズマン制度 に対する国民の感心が高まった時期でもある,  オンブズマン剃度に関する研究では,それまでの海外のオンブズマン制度紹介をベースとしな

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がら,公務員の不正事件をきっかけとする行政管理庁(現総務省)内つくられた「オンブズマン 剃度研究会」の動向を背景として,国内でオンブズマン制度導入を図ることを前提とした研究が 行われている.具体的には,わが国の歴史的,社会的,政治的,法的な風土に合ったオンブズマ ン剃度の導入に関する検討(市原1981)や,わが国にオンブズマン剃度を導入するための条件 に関する検討(門閥1980)を行った研究などである.また,この時期には,海外のオンブズマ ン制度を紹二介した翻訳書も数:冊出版されている(宇都宮・砂田1980,ノll野1989,園部1989)(7)、  オンブズマン制度実践期(1990覗在)(以下,「実践期」と言う)では,1990年の公的オンブ ズマン機関の設立⑧を機に,社会福祉の分野を中心に,公私にわたる福祉オンブズマン機関が 作られ,実践される時期である.また,それらと並行して社会福祉分野以外にも第三者機関とし てのオンブズマン組織が誕生した時期でもある、  この時期のオンブズマン劇度に関する研究としては,その多くが,わが国独自のオンブズマン 制度の構築へ向けた内容のものであり,考察期や検討期に見られたような海外のオンブズマン制 度紹介を主とする内容の研究は少ない.また,この時期は,実際のオンブズマン活動やその活動 組織に関する実践報告が数多く報告され,実践研究も多く行われている(g)、  ここで,本稿の趣旨に沿って,わが国のオンブズマン劇度研究の段階的展開を見ると,海外か らのオンブズマン制度に関する情報は,考察期において最も多い,実際諸外国でのオンブズマ ン制度や肴政府管理委員会(Parliameぬtary Commissioner for Administration)に関する研 究や報告等は,著書や論文,年間報告,裁判記録等,相当な量に上るが,わが国に紹介され,わ が国の研究者によって研究資料として引用または参照等されているものはかなり限定的である、 表1に記されている諸外国の研究論文は,わが国の研究者によって多く引用等されいる文献で ある.  考察期における諸外国のオンブズマン制度研究に対するわが国の反応としては,研究者による オンブズマンという耳慣れないスウェーデン語に対する知的関心によるものや,法務省人権擁護 局,行政管理庁行政監察局,経済企画庁消費者行政二等の行政官庁,または実務者レベルでは日 本弁護士連合会や国民生活センター等に調査や研究等がある.  しかし,考察期における諸外国のオンブズマン制度研究がわが国に及ぼした影響という点から すると,今日のオンブズマン劇度(特に福祉オンブズマン制度)を考察する上において,この時 期の諸外国の研究がわが国のオンブズマン制度研究及びその実践にどのような意義があったかと いう視点が重要である.その意味で,考察期の海外での研究に影響を受けたと思われる私的オン ブズマン,特殊オンブズマン,行政型オンブズマンに関するわが国の研究が,その後のわが国の オンブズマン制度(特に福祉オンブズマン制度)に関する研究や実践にどのような影響力を及ぼ したかを考察することには,大きな意味があると考える,従って以下では,これらの研究に影響 力があった海外の研究を中心に考察を進めることとしたい.

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裳.圃ンプズマン剃度肴察期における溝外での硯究とわが圏への影響  今日のわが国の福祉オンブズマン剃度について考察する上では,私的オンブズマン,特殊オン ブズマン,行政型オンブズマンに関する考察は重要である,それは,今日の福祉オンブズマン (制度)が,社会福祉という限られた分野を対象とする特殊なオンブズマンであり,また一般市 民によって組織され活動している私的福祉オンブズマンや行政によって組織されている行政型の オンブズマンなど,大きく三通りに分けることができるからである、  こうした諸類型(私的,特殊,行政型)に分けて考察する方法は,考察期における海外のオン ブズマン剃度研究から直接,間接を問わず影響を受け,今日の福祉オンブズマン剃度に関する研 究を行う上では土台をなしているものと考えられる.  1)私的オンブズマンについては,1976年の萩原金美による「私的オンブズマンと行政調停制 度一日本弁護士連合会オンバッヅマン劇度研究委員会の調査研究活動に関連してd(萩原 1976:38)の中で考察されている㈹),ここでは,日本弁護十連合会オンバッヅマン制度研究委員 会(以下,「委員会」と言う)が,わが国ヘオンブズマン剃下導入を検討する議論の中で登場し た私的オンブズマン構想について記されている、  委員会では,最終的には私的オンブズマン劇度を日弁連の中に設けることのメリットと必要性 は認められたものの,予算措置等の理由から,現実論として避難であるという結論となっている,  萩原が,弁護士という立場から,そうした結論に対して,なおも私的オンブズマン門門の必要 性を主張した背景には,わが国に従来から存在していた「個劉救済に力点をおく行政管理庁およ び行政相談委員や地方自治体による苦情処理二度と並んで,より基本的構造的な苦情の処理に力 点を置く機関として,行政部から完全な独立性を保障されたオンブズマン制度の設置が構想され るべき」(萩原1976:37)と考えていたからである.そして萩原は,前記委員会で調査研究を行 う過程で学んだゲルホン(Gellhom, Walter)の研究で,ゲルホンが『オンブズマン・その他 一九つの国々における護民官達」qDの中で指摘しているオンブズマン劇度が成功するための 基本的条件について触れることで,さらに私的オンブズマン制度の導入の可能性を模索し,主張 し続けたのである.  ゲルホンによれば,その条件とは,①オンブズマンになる人物の重要性,②オンブズマンの選 任者が,二度の目的を十分に理解していること,③オンブズマンの批物の客体である公務員自身 が,オンブズマンの意義を理解し,究極の目的や任務においてオンブズマンと同じ土台に立つこ とができること,④よく統治するためによき市民を得ること,であるとしている(Gellhor l9661 422438)、この中で萩原は,特に③の重要性について措摘し,わが国の行政活動の閉鎖性につい て,特にスウェーデンとの大きな違いを述べ,わが国の(公的)オンブズマン劇度の立法化や立 法化に基づく公文書等の公開に関する制限の撤廃の勢州性という点から,わが国での(公的)オ ンブズマン制度の扉能性の低さを指摘し,その上で私的オンブズマンの重要性を述べている(括

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弧は,筆者による).  また,萩原が,私的オンブズマンは,「新聞その他の報道機関と連携・協力し,わが国の行政 活動の漸次的公開を促進するために大きな役劇を負う」(萩原1976:39)としている、また、「公 共心と正義感に富む学者や研究者,学生,市民団体等がボランタリーに協力し合うことで,私的 オンブズマンの活動や調査力は強大になる」(萩原1976:39)と述べている点は重要である.  ゲルホンの『オンブズマン・その他一九つの国々における護民官達一』は,ゲルホン教授 q2)が,「1964年から1965年にかけて,15ヶ月間デンマーク,フィンランド,ニュー・ジーラン ド,ノルウェー,スウェーデン,ニューゴスラビア,ポーランド,ソビエト連邦,日本の九ヶ国 で肴つた,オムブズマンないしそれに類似する制度の実態調査に基づく研究」(園部19671133) であり,アメリカの主要なロー・レビューに別々に発表されたものをまとめた構成になっている (園音義1967:134)、  著書の中でゲルホンは,わが国の公務員と市民との間の紛争解決の方法として,行政管理庁行 政監察局の業務,法務省人権擁護局,都道府県・市町村公共団体の相談業務等の内容を紹介して おり,「高度に個人的でなく,官僚的な苦情処理機関の日本における実験は大いに注目すべきも の」(早郷1966:99)として賞賛している.  私的オンブズマンの構想は,ゲルホンによるものではないが,当時のわが国における苦情処理 への対応の仕方,つまり実際に公務員が過誤を犯した場合でも公表されずに覆い隠そうとするか ほとんど関心がはらわれないという行政内的統制の体質がある以上,わが国の行政管理庁や行政 相談員劇度等では,個珊的な苦情の救済については,有効である場合もあるが,日本の官僚組織 や官僚の体質から構造的に発生する苦情の救済にはほとんど無力ではないか,という萩原の考え に基づくものである.  行政部からの完全な独立を保障されたオンブズマン剃度の設置が必要であるという考えが私的 オンブズマン制度の構想になっている、  2)特殊オンブズマンについては小島武司の研究によってはじめて紹介されている(小島1976: 26,小島・外間1979:324362)(13).  特殊オンブズマンは特定の分野に限定して機能するオンブズマンである、小島は,その代表的 なものとして,スウェーデンやデンマーク,ノルウェーの消費者オンブズマンについて論文の中 で紹介している(小島1976:26),  小島が,特殊オンブズマンについて触れたのは,フィッツハリス(Timothy L. Fitzharris) の研究(Fitzharris 1973)(14)やスウェーデンの消費者オンブズマンに関する論文に依るところ が大きいq5),  スウェーデンの特殊オンブズマンを例として,一般オンブズマン(議会の任命による)とどの ように異なるかについて見ると以下のようになる(小島・外間19791359惑62)

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 ⑦一般オンブズマンの対象は行政機関であるのに対して特殊オンブズマンは,例えば消費者オ   ンブズマンであれば特定企業であり,報道オンブズマンであれば特定の報道機関であって,   行政機関以外の機関である.  ②一般オンブズマンは議会によって任命されるが,特殊オンブズマンは政府によって任命され   る.  ③一般オンブズマンの権限は調査・勧告・公表・訴追であるのに対して,特殊オンブズマンは   差し止め命令を出すことができるなど,強い権限が与えられている.  ④一般オンブズマンは,行政についての専門的知識を持たない法律家であるのに対して,特殊   オンブズマンは特定の領域についての専門的な知識を持ち,効率的な苦情処理が期待できる.  ⑤一般オンブズマンは,対象領域が行政全般に及んでいるので窓口が広くなりアクセスに都合   が良いという長所があるのに対して,特殊オンブズマンは管轄領域が限定されているので,   窓口が狭くなり,苦情の提起機関を限定できずにアクセスを割干にする欠点を持っている.  特定領域を対象とした特殊オンブズマンについて何の知識も持たなかった当時のわが国におい て,特殊オンブズマンに関するこうした事物や研究は,その後,社会福祉分野を対象として福祉 オンブズマンを誕生させる上において,意義のある先行事例であり,福祉オンブズマン劇度研究 の上でも重要な先行研究となっている(16),  3)肴政型オンブズマン(17)は,渡辺栄文(1979)の「行政オンブズマン論』によって初めて体 系的に研究されているq8)(19)、  渡辺は,この論文の中で,行政的オンブズマン制度の特徴や行政的オンブズマン劇度の生成, 議会的オンブズマン剃度との比較,議会的オンブズマン門門との関係について触れることで,行 政的オンブズマン剃度(わが国では,この剃度に該当するものとして行政相談員剃度がある)の 特色を説明しようとしている、  渡辺によると行政的オンブズマン劇度の特徴は,行政部の首長の任命によること,行政組織の 一部分であること,主として行政苦情を処理すること等である(渡辺1979:65窺),こうした指 摘は,渡辺が行政的オンブズマン考を行うにあたり参考としたドラン(Dol鋤1969)やワイナー (Wyner 1973)(20)の文献に依るところが大きい、  また,行政的オンブズマン劇評の議会的オンブズマンとの違いについては,勧告の実効性につ いて,前者が行政首長からの命令という直接的なものであるのに対して,後者は議会を介した間 接的なものであるとしている.行政調査については,どちらも調査対象が肴政であることから, 前者が内在的(行政府から独立せずに)に調査するかたちを:取るが,後者は外在的(行政府から 独立して)に調査することとなる.また,オンブズマンの存続性については,行政的オンブズマ ンは,行政首長がその地位を去ると共に消滅する場合があるのに対して,議会的オンブズマンで はそうしたことはない.こうした行政的オンブズマン剃度と議会的オンブズマン剃度との違いに

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ついては,アンダーソン(Anderson, S、 V。)の研究に依るところが大きい(A翻erson l972, 1973)、 欝.オンブズマン剃度奪入検認期における溝舛での研寛とわが国への影響  検討期は,前記したように,行政管理庁(現総務省)内に設けられたオンブズマン制度研究会 での制度導入へ向けた検討会の開始を契機とする,本格的なわが国におけるオンブズマン制度樹 立への取り組みがはじめられた時期である.  検討期のオンブズマン制度に関する海外の研究動向としては,カイゲンの編集によるオンブズ マンの国際ハンドブック(Caiden 1983)の作成がまずあげられる.ローワットによれば,オン ブズマン剃度は,1955年当時,世界にはまだスウェーデン,フィンランド,デンマークの3ヶ 国にしか存在せず,1962年にはノルウェーとニュージーランドの二ヶ国がこの制度を採用し, 1966年になるとガイアナで採用され,1967年にはイギリスやカナダのいくつかの州,そしてア メリカのハワイ州で採用されたこととなっている(Rowat 1973=州野訳1989:D.国際ハンド ブックが出版された1983年には,世界中で31ヶ国,90の国や州あるいは自治体レベルでオンブ ズマン制度が採用されている(Rowat 1973=澗野訳1989:i).こうした世界的レベルで発展し たオンブズマン制度の動向を見越した上で作成された国際ハンドブックは,オンブズマン剃度を 世界中に広げる上においても,またわが国でオンブズマン三度を定着させる上においても大いに 影響力があったと考えられる(21)、  また,この時期,国内では,以前海外で出版されていたオンブズマン制度に関する研究書 (Rowat 1973, St段cey l978)が翻訳され出版されている(宇都宮・砂田1980,ノll野1989)(22),  この時期(19804989)の海外における,いち研究者によるオンブズマン制度研究では,特に わが国のオンブズマン剃度研究に大きな影響を及ぼした研究はほとんど見あたらない、考察期に 行われたローワット(Rowat l965)やゲルホン(Gellhom 1966),アンダーソン(A豊derson 1969),ウィークス(Weeks 1973)等の研究が考察の対象とされているのみである,日本国内で もオンブズマン制度を題材とした本格的な研究が次第に肴われはじめ⑳,力作として内容の充 実した研究論文が著されてきているが,それらはまだ,その多くが日本国内のオンブズマン制度 の充実の遅れに影響されて,海外のオンブズマン制度紹介に偏りがちであった,  しかし,この時期は,わが国へのオンブズマン制度導入が本格的に検討されはじめたというこ ともあり,世界のオンブズマン剃度の動向に関する情報の双集が政府によって活発に行われた時 期でもあった、1980年2月からスタートしたオンブズマン剃度研究会では,諸外国のオンブズ マン劇度について3回に渡る検討会(1980年3月恐月)を行い,スウェーデン,デンマーク, イギリス,フランス等のオンブズマン制度についての勉強会が行われている,また,1986年6 月にまとめられたオンブズマン制度研究会の最終報告書の中でも,諸外国のオンブズマン剃度に

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関するかなりの量の報告資料が添付されている.それらはいずれも,各国のオンブズマン制度に 関する概況報告ではあるが,その後のわが国におけるオンブズマン野冊実践期前の準備としては 十分であったと言えよう, 魂.茸ンブズマン制度実践期における海外での研究とわが圏への影響  実践期におけるわが国のオンブズマン四度に関する研究は,1990年に東京都中野区で始まる 福祉サービス苦情調整委員二度以降の,公私に渡るわが国独自のオンブズマン実践に関する研究 や実践報告が行われながら展開していく.わが国独自というのは,わが国の場合,社会福祉の分 野を対象とする特殊オンブズマンがまず発展し,次第に他の分野に波及していくという,本来の 議会や行政機関を念頭に置いたオンブズマンとは異なる役割と様式を担う過程をたどってきたと いうことである伽),従って,実践期のわが国のオンブズマン制度研究の特色は,試行錯誤を繰 り返しながら,社会福祉の領域を中心とした実践研究が蓄積されていく時期といえよう(島田 2004:21).  この時期における海外でのオンブズマン剃度に関する研究で,実践期のオンブズマン剃度やそ の活動に大きく影響したと思われる論文や著書は,著者の調べた限りでは見あたらない.これは, この時期に海外で行われたオンブズマン制度に関する研究は,その多くが議会や行政機関を対象 とするオンブズマンに関する研究であったため,わが国独自に展開した福祉オンブズマンの研究 や実践に影響を及ぼすものが登場しなかったためと思われる(25)、  国際的な動向としては,1994年6月に総務庁や全国行政相談委員連合協議会の共催による国 際シンポジウム「オンブズマン・行政相談・行政手続一公正,透明で信頼される行政を目指して 」が東京で開かれ,ウェーデン,カナダ,韓国,フランス,オーストリア,イギリス,アメリ カ,中国,ニュージーランド等のオンブズマンが参加した(林屋2002:54)、林屋によると(2002: 5455),このシンポジウムでわが国は,「行政苦情救済推進会議」を中軸とする行政相談制度を 「日本型オンブズマン」として子下に紹介することに力点を置いていた.確かに,前記したカイ ゲンのオンブズマン国際ハンドブック(Caiden l983)が著された時点のわが国では,いまだオ ンブズマンという言葉すらも国内では認知度が低く,従来からあった行政相談宇陀にオンブズマ ンと同じ機能を写し見ていたきらいが大いにあったことを考えると,国際シンポジウムでのわが 国のそうした姿勢は評価できよう.  また,総務庁は1993年3月,国際オンブズマン協会に準加盟し,同年10月に正式加盟をして いる(林屋2002:55)、  こうしたオンブズマンの国際的動向に標準を合わせたわが国政府の姿勢は,国内の福祉オンブ ズマンを含めたオンブズマン警砲研究全般にも,多大な影響を与えたと考えられる,

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おわりに  海外におけるオンブズマン(剃度)研究のわが国への影響という視点から本稿では考察を行っ た、しかし,海外のオンブズマン震度はわが国のそれと比べ,時間的・内容的に見ても,またオ ンブズマン制度の土台となっている政治や行政システム自体を見ても、比べられない程に進んで いるかあるいは比べる基準自体が異なっているのは避けられない事実である.従って,本稿では, 海外における研究のわが国への研究や実践に及ぼす影響という視点からしか見て取ることができ なかった.  司法機能以外による被害者救済という性格を持っている第三者機関としてのオンブズマン制度 が,わが国の場合,社会福祉の分野で急速に発展したのは,わが国独自の風土や文化の影響によ るものであろう、海外ではもっぱら,議会や行政機関との関係からオンブズマン剃度が論じられ てきたのに比べると,わが国特有のスタイルを持っている.従って,本稿が,わが国特有の段階 的発展に基準を置いて,各期における海外の研究からのわが国への影響を見たことには意味があ ると考える.  今日のわが国におけるオンブズマン制度に関する関心は,特に特殊オンブズマン(剃度)に偏 り,行政救済については,今でもわが国に従来から存在する行政相談制度に大きく依存している. このことだけを見ても,海外では一般化している議会や行政機関に焦点を当てたオンブズマン制 度が,何故わが国内では発展せず,特殊オンブズマン制度のみが発展したのかについて考えるこ とも大きな課題と言えよう、こうしたことが次第に明確になってきたことだけでも,わが国にお けるオンブズマン劇度のこれからの発展を考えた場合には意義のあることであり,海外のオンブ ズマン制度がわが国のオンブズマン剃度に影響力があったと考えるべきかもしれない. 藍注灘 (1)国立情報学研究所情報検索サービス(NACSIS−IR)によると,2004年8月現在,オンブズマン(制度)   に関する研究件数は,科学研究費補助金研究成果・17件,民間助成研究成果・4件,学術雑誌目次速   報・20件,科学研究費補助金採択課題・3件,引用文献索引・1件,i雑誌記:事索引・150件,民間助成   決定課題・1件,国立国会図書館洋図書目録・38件にものぼる. (2)小島武司(1976)「オンブズマンの構造と哲学一監察・相談・苦情処理の法理」『ジュリスト』624(有   斐閣)では,北欧諸国における特殊オンブズマンに関する考察が行われている. (3)園部逸夫(1970)「新しい抑制機構一オンブズマンー『現代の法理論(ジュリスト)』(有斐閣)では,   公的オンブズマンと私的オンブズマンの考察が行われている、 (4)萩原金美(1976)「私的オンブズマンと行政調停制度」「ジュリスト』624(有斐閣)では,私的オンブ   ズマンの考察が行われている. (5)「日本型オンブズマン制度」について最初に触れたのは,1977年のロッキード事件を契機として政府内

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  につくられた「航空機疑惑問題等防止対策に関する協議会」の中においてである.その後,1983年の   第二次臨時行政調査会第5次答申(最終答申)において,日本型オンブズマンの将来展望について提   言が行われた、 (6)1977年,アメリカのロッキード社は,当時の総理大臣である田中角栄やその他の多くの政治家に賄賂   を渡し,ロッキード社の開発したジェット旅客機購入の見返りを求めた事件を起こした.ロッキード   社によるこの事件によって,政府内に「航空機疑惑問題等防止対策に関する協議会」が設置され,1979   年の提言により,「わが国の風土にあったオンブズマン制度」のあり方が指摘された、「オンブズマン   制度研究会」はこの提言に基づいて設置され,1980年より調査・研究に着手している. (7)⑦フランク・ステイシイ(宇都宮深志,砂田一郎監訳)(1980)『オンブズマンの制度と;機能一世:界10    か国の比較研究』東海大学出版、   ②D℃.ローワット(川野秀之監訳)(1989)「世界のオンブズマン構想』早稲田大学出版部.   ③園部逸夫(1989)『オンブズマン法』弘文堂. (8)東京都中野区は,全国で初めて,中野区の条例に基づいて「中野区福祉サービス苦情調整委員(福祉   オンブズマン)」を設置した.自治体が設立母体である公的なオンブズマンとしては,しかも福祉の分   野を対象としたオンブズマンとしてはわが国では最初である、 (9)①安藤高行(1994)『情報公開・地方オンブズマンの研究』法律文化社、   ②株式オンブズマン編(1996)「株式オンブズマンは何をめざすか』かもがわ出版   ③安藤高行(1997)『憲法の現代的諸問題一情報公開・地:方オンブズマン・議員免責特権・良心の自山』    法律文化社、   ④辻 公雄(1998)「実践的市民主権論一市民の視点とオンブズマン活動』花伝社   ⑤篠原 一,林屋礼二『公的オンブズマン』信山社.   ⑥窪 則光(1999)『この指とまれオンブズマン』花伝社、   ⑦福祉オンブズマン研究会(2000)「福祉甑オンブズマン’』中央法規出版   ⑧特定非営利活動法人患者の権利オンブズマン編(200の『患者の権利オンブズマン』明石書店.   ⑨宇都宮深志(2001)『公正と公開の行政学一オンブズマンと情報公開の新たな展開』三嶺書房   ⑩篠原 一(2001)「警察オンブズマン』信山社.   ⑪林屋礼二(2002)『オンブズマン制度』岩波書店、 (10)私的オンブズマンに関する指摘は,園部逸夫(1970)の「新しい抑制機構」(ジュリスト増刊『現代の   法理論』)の中で最初に行われている.ここでは,アメリカやカナダ,イギリス等の簡単な実践例の紹   介があるのみであり,わが国への具体的な導入を前提としたものではない.萩凍金美は,1976年に私   的オンブズマンの考察を行う前にも,「オムブズマン(オンバッヅマン)制度の動向について」(『自山   と正義』26(2),日本弁護士連合会)の中で,私的オンブズマンの必要性・有効性について指摘して   いる. (11)Gellhom, Walter(1966)Omb鷺dsm磁a黛d Others l Citize聡望Protectors I黛Nine Countries,   Harvard University Press.の中で日本に関する部分としては,早川武夫訳(1966)「日本における   公務員との紛争の解決(一)∼(五)」『ジュリスト』338−342(有斐閣)がある. (12)ウォルター・ゲルホン(Gellhom, Walter)コロンビア大学教授で行政学を担当、

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(13)特殊オンブズマンに関しては,The Swedish Institute(1973)Fact Sheets o捻Swede捻 一The   Swedish Omb慧dsmen. Fit猛harris, T. L.(1973)The Desirability of a Correctional Omlbu.dsman   、に依るところが大きい. (14)フィッツハリスは,特殊オンブズマンの例として,刷務所における受刷者の苦情を処理するための鯛   務所オンブズマンについて,管理首脳部と現場職員とのコミュニケーシ黙ンが改善する.しで役立つ機   関として紹介している. (15)スウェーデンの消費者オンブズマンに関してはThe Swedish Instit就e(1973)Fact Sheets o黛   Sweden−The Swedish Ombudsmen等がある. (16)この当時,ツヴァイグ(Zweig 1969)によって「立法オンブズマンとして働くソーシャルワーカー」   と題する論文や,ペイン(Payne 1972)によって「ソーシャルワーカーにおけるオンブズマン的役割」   と題する論文が書かれている.福祉オンブズマンという名称は,まだ登場していないが,ソーシャル   ワーカーとして機能するオンブズマンは,福祉オンブズマンと呼べるのではないだろうか. (17)「行政型オンブズマン」という言葉自体は,小島武司(1976)「オムブズマンの構造と哲学一監察・相   談・苦情処理の法理一「ジュリスト』624.の中でも簡単に紹介されている. (18)渡辺栄文のこの論文は,議会的オンブズマン制度の検討を念頭に置いて執筆されており,行政的オン   ブズマン制度が議会的オンブズマン制度を研究する場合には必ず取り上げられなければならないとし   ている.ドラン(Dolan,Pa慧1)は, Pseudo一〇mb慧dsmen, National civic Review69(7).の中で,   行政的オンブズマン制度を凝似オンブズマゾとも呼んでいると,渡辺は紹介している. (19)行政型オンブズマンは,グワンによるニュアークの例を参考に初めて紹介されている.Gwyn, W、 B   (1974)Barriers to Establishing Urban Ombudsmen, the Case of Newark。 (2のワイナーは,アメリカにおける官僚機構と行政的オンブズマン制度について研究し,特に行政的オン   ブズマン制度に関しては,同氏の編(1973)による『アメリカの行政的オンブズマン制度』(Executive   Ombudsmen in the United States)では,シカゴ,ホノルル,ボストン,ニューヨーク州ナッソー,   コロラド州,イリノイ州,ニューメキシコ州,アイオア州,オレゴン州,ペンシルバニア州,プエル   トリコ等の行政的オンブズマン制度について取り上げ検討している、 (21)平松 毅は本書の中で,わが国の行政相談制度について紹介している. (22)ドナルド・ローワット(Donald C、 Rowat)教授には,その最も初期のオンブズマン研究論文(1962)   としては,‘‘Parliamen.tary Ombudsm頒, Intemational Review of Admin.istrative Science”や,   著書(1965)では「オンブズマン論集一現代の護民官』(The Ombudsman:citizen畢s Defender,1st.)   等があり,わが国の山本正太郎と同様にオンブズマン研究では第一人者である.本著(1965)は,「官   僚制を民主的にコントロールするためのユニークな機構としてのオンブズマンの重要性」(ローワット=   川野訳1989:並)に視点を当て,民主主義国家へのオンブズマン制度の導入をはかることを日的として   著されたものである.また他には論文(1968)‘The Spread Of the Ombudsm細Ideバや著書(1973)   ‘The Ombudsm頒Plan(=/}1野秀之訳『世界のオンブズマン構想』早稲田大学出版部)’ヲ等がある、   本著(1973)では,オンブズマン制度の本質についての考察やオンブズマン制度が必要とされる理由,   またオンブズマン制度が世:界中に広まった凍因やオンブズマン制度と他の類似の苫情処理制度との比   較等について述べられている.こうした考察は,今Hもなお続けられている課題であり,しかもいま

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  だ解決に至っていない課題であるということを合わせ考えると,ローワットのオンブズマン研究は,   当時としてはかなり本質を見据えた段階にまで達していたと推察される.また,ローワットは,オン   ブズマン制度が成功するための要件についても,独自の考えを述べている点は重要であり興味深い. (23)例えば,山下賢一「オンブズマン制度」『産大法学』15(3),枝根 茂「オンブズマン制度研究序説」   「憲法研究』17,平松 毅「オンブズマン制度」「現代行政法大系』3(有斐閣),佐藤 竺「オンブズ   マン考」『季刊行政管理研究』40,等、 (24)行政相談制度は,R本型オンブズマンとして海外には紹介されており,その業務としては,苦情相談,   苦情申し立て人への助言,関係行政機関への苦情の通知等である(行政相談委員法第2条). (25)検討期(1984年)に著されたモンク等(MO磁, et al.1984)の研究書では,老人福祉施設でのオン   ブズマン実践を報告している. 匿文醐 市煉昌三郎(1981)「オンブズマン制度序説」『公務委季報』46、財団法人老季協会、 片岡寛光(1980)「オンブズマン制度とわが国への導入」「自治研究』57(7),良書普及会. 小島武司(1976)「オムブズマンの構造と哲学一監察・相談・苦情処理の法理一」『ジュリスト』624,23−34、 小島武司・外間 寛編(1979)『オムブズマン制度の比較研究』中央大学出版部、 島田 肇(2004)「わが国におけるオンブズマン制度の研究動向一福祉オンブズマンまでの研究背景一」「行  政苦情救済&オンブズマン』13,社団法人全国行政相談委員連合協議会、 園部逸夫(1967)「ウォルター・ゲルホン「オムブズマン・その他一九つの国々における護民官達一』」『ジュ  リスト』366,133。136,有斐閣。 萩原金美(1976)「私的オンブズマンと行政調停制度一R本弁護士連合会オンバッヅマン制度研究委員会の  調査研究活動に関連して一」『ジュリスト』624,3542,有斐閣. 早川武夫(1966)「日本における公務員との紛争の解決(五)」「ジュリスト』342,99,有斐閣. 林屋礼二(2002)『オンブズマン制度一目本の行政と公的オンブズマン』岩波書店. 渡辺栄文(1979)「行政オンブズマン論」『鹿児島経大論集』20(3),鹿児島経済大学学会. Anderson, S. V.(1969)Ombu.dsman Papers. A簸dersOn, S. V.細d Moor, J. E。(1972)Establishing Omb鷺dsma簸Office, Rece鉱Experience i簸the  U黛ited States. Anderson, S. V.(1973)Compa血g Classical and Executive Ombudsmen, Wynα, A. J. ed. Executive  Ombudsmen in the United States。 Caiden., Gerald C. ed.(1983)Intemationa Handbook of the Omb鷺dsma黛, Evolutio黛and Pres磁t  Funetion, Vol.1,2. Dol蝕, Pa鷺1(1969)轟Pseudo−Ombudsmen,”National Civic Review。69(7). Fitzharris, T.:L.(1973)The Desirability of a C()rrectional O:mbu.ds:ma黛45. Gellhom, Walter(1966)Omb雛dsmen and Others, Citi猛ens畢P凱ectors In Nine Co雛nt漁s, Harvard  U黛iversity Press。 Mo磁, A。, Kaye,:L. W. A黛d:Litwi捻, H.(1984)Resolvi黛g Grieva黛ces i黛the N鷺rsi黛g Home.

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Payne, J. E.(1972)Omb雛d瓢雛Role for Social Workers. Rowat, D. C.(1973)The Omb慧dsman Plan.(=1989,川野秀之訳「世界のオンブ、ズマン構想』早稲田大  学出版部。) Stacey, F.(1978)Ombudsmen Compared.(=1980,宇都宮深志・砂田一郎監訳『オンブズマンの制度と  機能』東海大学出版会.) Weeks, K. M.(1973)Ombudsme簸Aro鷺簸d the World, A Comparative Chart. Wy欝r, A. J.(1973)Executive Omb雛dsmen a黛d Criticism of Co捻temporary America黛P鷺blic  Burea雛cracy, Wyner A. J. ed. Exec雛tive Omb雛dsmen in the United States. Zweig, F. M.(1969)The Social WOrker As:Legislative Ombudsm細.

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