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海難及び航海に關する事故-香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

本稿に本年厚海上保険静養り補正み似てその主たろ目的セなすも而してその叙述する亨、ろほ頻づ特上危険叉ほ航海

1こ隣する串故の内容ね明か−こして海上保愉者が我商法の規定に従つて拷保すべき危険の折感忘明かにし・攻で英国晦上

保険法の規定に従つて海駄ミ海上危険ミ托之ね隈別すべき、孟遵べ、最後にロイド楔締詮券に於て塘保せられたる危

険に就て詳述してゐろ。

我商法の規定に依れぼ、海上保険契約とは航海に閲する尊敬に因って生することあるべき損害の項補を目的と

なすもので且相戯三條︶、保険者は商法海商編海上保険の華又は個々の保臨画約に別段の雷る場合を除く外、

保険期間中保険の目的につき、航海に閲する零敗に因つて生じたる扇の損審を喋補する茸に任するものなるが

︵畑㌘條︶、抑晶梅に攣る事故の何たるかに就ては我商法は之む明かにしない。

英園に於ては、海上保険者の茸任は原則として難破義絶◎坐礁萄響そⅦ他風波の異常なる作用の如き海上に

固有なる危険即ち梅雑︵G2faト﹁eコ骨S22盲−=sOftトes2a・︶に封してのみ存するものとなし、火災・盗難最琴危険 醇難及び航海に閲する事故

海難及び航海に廃する事故

ー■ノ ︵三五︶ 三五

武 三

(2)

︵三六︶ 三太

第田巻 第一兢

の如き海上のみならす陸上にも起り得べき危険に封しては、特約を以て始めて保険者に茸任あるものとなしてゐ

る。然し、我商法に謂ふところの航海に関する尊敬を海上特有の危険即ち悔欺と解し保険者の責任をこの範囲に限

定することは狭きに失すべく、普通には之を航海に閲して生することあるべき一切の危険即ち海上危険︵Gefahreコ 号Seeschi琵ahrt一Perニs。コtheseaもrヨar琵ヨePeriヱと解し、保険者はその不可抗力の損害に封して喋補の茸

に仔すべきものとせ打て

我大審院k於ても教庶の判決に於てこの見解を持し、海上危険叉埠商法に所謂航海に朋する穏放とは包括的意

義を有し、督に風波の如き絶封的自然力に出する危険のみならす相到的人為に出づる危険をも包含するといひ、

或は積荷を保険に付したる場合に於て、船積方法に閲すろ折長の過失に凶り航海中損害を生じたるときは保険者

は之を喋節すペき重任を負ふと主張し、或は其の損審の唄補は積商その物の流失。減損等にのみ制限したるものに

あらすして天災若くは衝突等のため胎鰭損傷し指定港に運迭する能はぎるが如き不可抗力に因り、途中に於て積

荷畏却し損害豊じ賃ときは保険者は之を罵補すべきものとすと針決してゐる︵松講読鯛撃

猫囲商法た於ては保険者の揖保すべき危険の種類を左の如く例示し、その中第七耽後段のものを除いては何れ

も航海に開する事故の種類と見ることが出釆る冨らう︵=錮︶U

︵こ海水の位入◎坐般。破船。沈没。火災◎熔畿◎落笛。讃災◎氷寄等の如き自然の出奔萌その他の海上苛政

但しこれ等の危険が第三者の過失に因つて生するも之を妨げない。

(3)

︵二︺戦寧の危険及び官憲の押収 ︵三︶第三者の申請に因り被保険者の茸に鐸すべき事由なくして為さる1私法上の差押 ︵四︶窃盗並に海賊◎略奪その他暴力行為の危険 ︵五︶航海の鳩籍のために必要なる資金を調達せんがために焉さる1積荷の質入又は賛却、並に同様の目的のため

に之を燃料に喜田し又は食料に供せらる1ことに因って保険せられたる積荷の被る損害

︵六︶船員の過失又は不正行焉に因って保険の目的の被る損啓 ︵七︶船舶¢衝突、及び過失に基く禦nに於て賠主が第三者に劃して有する損害賠償嚢任

海上保険に於て保険者の槍保する危険は、敢後の第七耽後段のものを除き斯くの如き贋き内容を有する海上危

険又は航海に関する事故であり、我図の和文保険謹券に於ても之を明言し、常脅赦の拾保する危険は沈督垂響

牒。火災濁突等凡て被保険賠舶又は保険食物に損誓及鱒すべき各療の海上危険とすと規嘗てゐる︵糊御願踊 鞘組柵抑垂

。然し、船舶の航海又は柁荷の海上遅痙中鱒生する凡ゆる損計及び損失が櫓保せられてゐるものと

見ることは出窓い︵Si。く。“言瑠鞘Si。h。r。。笥豊︶。警すれぼ、保険契約書く柊堺保険者並に傭船者○荷

達人又は荷受人の悪意若くは重過失に因りて生じたる損害及び捨船の不堪航なぁに因つて生じ貪る損害又は費用

輝難及び駄海に関する革改

︵三七︶ 三七

(4)

︵三八︶ 三八

第四巻 第一躾

に封して保険者に萱任なきは勿論のこと︵相㌘條︶、保障者時給長叉品員の過失怠悼の危険を拾保すと雄も船

舶の術央に因って生する損害賠償の如き、\或は賠舶が不必要なる離路をなし従って避難港の諸費用なれども共同

握損と認められざるが如きもの、或は低気厩嘉くは戦野危険を避けんが虎めに航海の途中に於て澤胎して費用を

要し、従って不可抗力に因って賓出を要したるものなりと雄も、切迫せる危険を避けるがためのものにあらすし

て望諒海に関する事故に近因するものと認められざるもの等に饗しは、特約なき限り保険者之を括供しない。

更に海上危険又は航海に関する事故といふ文言の中には、自ら何等かの危険又は事故即ち偶然性の存在を意味

してゐる。されば、保険者は偶然なる危険なくして生じたる損害又は費用に就ては之を瘡保しない。即ち、我商

法に於ても保険者は水党案内料◎入港相姦姦料晶疫科長の他船舶又は積荷につき航海のために出したる通常の

費用、並に保険の目的の性質若くは敢巧又はその自然の消耗に因つて生じたる損害を墳補する茸に任ぜすと規

定してゐゐ︵畑相七條︶。

共図に於ては保険者の茸任は古来多く、の判例に依って沿革←産別限せられてゐる。詳言すれぼ、保険者は我

闊並に英米爾図以外の諸国に於けるが如く二切の梅上危険又は航海に関する専政を塘供するを要するものに偽ら

すして、海上固有の危険即ち海難︵PerニsO=heseas︶のみを槍仮すべく、その他の海上危険︵P。ri訂。。th。Sea−。r

(5)

ヨaritiヨePerニs.︶に就ては保険詮券に列車せられたる危険の範囲に於てのみ茸に任すれぼ足るのである。而して、

ロイド保険詮券に於ては左の海上危険を列車し櫓供すペきことを約束し、我国の英文詮券に於て引受けられたる

危険の種類も亦同様の文言を以てせられてゐる。

TOuChiコぬtheadくeコどresaコd p2rilswh訂h w2・th2aSSur2−S−a−e COコteコt2m︷O bearaコdtO︷akeu葛コuS芸

th首vOya思いtheyare Oftheseas︼ヨeコOfwきf諸−eコeヨies.pirates−rOくerSこhieくeSこett訂○コS−−ettersOfヨar什

aコdcOuコ軍ヨart−Surpr許lsこakiコ甥atSea、arreS什s㌔eS訂iコtS,aコddetaぎヨeコtSOfa−1kぎ写PriコCeS−aコdpeOP︻e,

Ofwha什コat5.コー︹○已己○コ,Orqua≡ysOeくer︶barratryOニheヨaS什eraコdヨ邑コerS,aコdOfal−○芳erperニs二GSSeS−

aコdヨis訂rtuコeS−tha什富veOrShal︻cOヨetOthehurt−det−iヨeきOrdaヨa笥Ofthesaid笥Ods,aコmヨer︵haコ・

dises︼aコd sh卓eざーOr aコy Pal﹂〓hereO﹃.

右の文言に依って保険者の塘保したる危険︵Perニs訂ureda官コSt︶は、左の頭書の標準に従って之を次の如く分

類すること鉛管︵甜詣請錆弱㌍崇㌘︶。

︵こ自然的危険︷鳩上固有如霞即ち海難

︵二︶被保険船舶上に於宮人語危険︵桝員の恵欄

海誹及び航海lこ闇†ろ串故 ︵三九︶ 三九

(6)

︵四︶その他の危険

之を海上固有の危険及び之に近きものより列車すれば次の如くなるべく、船員の悪行は海上固有の危険と最も

縁遠いやうに思はれる。

第四悠 霹 ︺ 兢

︵三︶被保険船舶外より乗る人為的危険

二、火

災︵F訂︶

三、投

荷︵しe琵sO⊃︶ 四、海賊。盗戚及び弧盗︵Pira訂s∼RO<erS︶Thぎes.︶ 五、戟軍及び欒軋め危険︵Warr叶sks︶ 六、強留・抑止。抑留︵碧﹁ests完es叶ra宣saコmDe押aぎヨeコ叶s.︶ 二海上匝l有の危険

即ち梅雑

︵PerilsOftheseas.︶ 貝 B C D E Fl 破船又は難破︵Shipwreck.︶ 沈没︵Siコkiコ讐FOuコderiコ∽a什SeタaコdSubヨerSiOコ■︶ 坐礁。膠沙及び解礁︵Straコdin哲GrO亡コdiコ讐aコd↓OuChaコd笥.︶ 船舶その他の物との衝突︵CO≡siOコーOrRuココぎ∽dOWコ.︶ 其の他風波の異常なる作用︵<亘eコ什aコd iヨヨed変eact6.コOfw≡dsaコdwaves.︶ 船舶の行方不明︵茎ssぎg sh官︶

戦争及び轡乱の危険

海賊・盗賊及び強盗

親儲。抑止。抑留

︵囲○︶ 四〇

(7)

七、姶良の恵行︵BarratryOfmas什e→aコd∃a−iコerS︶ 八、其の他の危険へ≧−Other PerilsurOSS2S忘コd萎s珊○−tuコeS・︶

以下この順序に於て詮明する。

一、海上固有の危険即ち海難

掻上固有の危険即ち海難とは先に述べたるが如く梅の危険︵Peri︼s。ニhesea︶をいひ、海上に於ける危険︵Perニs

Oコthesea︶に封立せしめられるものであつて、英国に於てはこの二者を峻別し、海上保険者は原則として海難を

揖保すべく海上危険に就ては特に之を拾供すべきことを約束したる範囲に於てのみ茸に任すれば足るのである。

海難とは英園路上保険法に依れば海の偶然なる事故又は災厄のみをいひ、風波の通常の作用を包含しない

︵R。−。Sf。r増s貫什ぎー。而して、左の如きものが之に屈するものとせられてゐる。 凡、破解又は難破︵Sh首wreck︶

破船又は難破とは船舶が暴風雨に際して風波の作用に因り胎鰻を破砕せられ又は握岸若くは岩礁に吹きつけら

れて大破損をなしたるものをいふ。而して、その破損の程度により三種の場合を生ゃる︵ぎ。暴露咋。−。S。ra。。e ︵イ︶船舶大破して船舶としての形態を失ひたる場合

この場合は絶剖全損を概成するものであつて、委付といふ特殊の行雷を質せすして保険金の全額を請求し得る

略称及ひ晩海に閲すろ事故 ︵四一︶ 四一

(8)

のである。

︵ヱ船舶大破したるも賠舶としての形態を存し、然し修緒の低値なき場合

この場合は絶封全損を梼成せざるものであつて、委付といふ特殊の行焉を侠って始めて保険金の全額を請求し

得るのである。

︵ハ︶船舶大破したるも庸修絆の慣侶ある場合

この場合は全損を構成せざるもの

のである。

B、沈没︵Siコ賢率﹁Ouコd官コ∽at Sea忘コd Subヨe邑○コJ

一一

沈没︵Si⊃kiコ仏︶とは糖倦を水中に液し又は少く言胎慣を水面下に渡せしめるものをいふ︵G。〝詩r担。S。﹁。。。。、

而して、その沈下の程度に依り左の三種の場合を生する。

︵ィ︶給舶及び積荷が淡海に没して之を引揚げ得ざる状態にあるとき

これ朗謂深渡宕。uコderiコ芸旦の警で雪て絶料金損を構成するもので雪ハ才髭昔

︵ロ︶船舶及び積荷が海底に没してその引抜に多額の費周を嬰するとき この場合蜂絶封全損を癖成せざるものであつて、箪に委付の原田をなすに過ぎない︵署ポ埠︶。

︵ハ︶船舶及び観荷が璃海に没したるのみであつて難破せすその引抜も容易なるとき

第四怨 第一兢

︵四こ︶ 四二

(9)

これ所謂隠資SubヨerSiOコ︶の場合であつて、少くとも賠舶に関しては余技を構成せず、被保険者は之を引揚ぐ

′?その篤農除者に要し得るの告ある︵鰭㌍弱︶。

沈没は浸水よ玖も沈下の線度の甚しいものであるが、その位別の困難なることがある。英国の判例に見るに、

議舶は軸木を積載して船尾の甲板を水軒下に渡し、船首の甲板及び上甲板には浸水を見すして辛じて入港し、

積荷には著しき浸水ありたるに於て、斯くの如き浸水は沈没を構成するやの係争となつたが、英団教判例は之を以

て未だ免責歩合約款に謂ふところの沈没にあらずと判決した︵Bryaコーaコd青野d。コ㌢コCe、︶。

C、坐準Straコdiコ巴⑳膠抄︵Gr。uコdiコ已及び鯛碓︵TOunha。d芝

生礁とは船舶が岩礁その他の藍牢なる物に飛上げ固定して進行を妨げられ、短時間内に浮出づることを得ない

状態忙あるものをいふ。若し拾舶の飛上げたる筒研が堅牢なる物の上にあらすして砂地。泥界又は躇瀬の如き朗

であつた禦[1には之を膠沙といひ、スエズ㌔ハナマその他の運河、海港又は河港並に水洗に干満潮の差ある河川に

於ての乗上げはその通例である。叉たとへ堅牢なる物の上に飛上げたるも、直ちに自力を以て浮出で或は単に之

′に解れたるに過ぎない警には之晶礁と唱へる︵ぎ諸。鍔S亡r。。。。︶。而して、慧㌣庭沙及び豊とは之

を峻別すべき必要のあることがあるっ殊に苑茸歩合約款及び伶敦約款の解繹上に於てその必要がある。

坐礁と燭礁とは給舶の釆上げたる田所に於て相違せすして胎胎の進行が阻止せられたりや否やに於て置別せら

れるのであるが、その識別の容易ならざることがある。之を英国の判例に敬するに、船舶が十五分間乃至二十分間

︵望一︶ 望一 特級及び脱顔l=瓢†ろ事故

(10)

弟西巻 第一戟

︵四四︶ 四四 その進行を妨げられたるに於て坐礁なりと判登られ︵B。kerく・T。Wry÷叫分牛の停止に於て胸椎に過ぎすと判 ︼00lP、

登られてゐる︵閑話川㌍録㍑⋮増野l00lJ。

坐礁と膠沙とはその飛上げたる場所に於て相違する。而して、坐礁に於ては船底を破壊し破胎に至るの危険を

伴うけれども、膠沙に於ては概して斯くの如き危険を件はぎるのみならす事故に基かゃして生する場合も砂から

すある。船舶が河川港薦に於て潮の干満の関係より残す膠沙又は坐洲はその適例であつて、大抵の場合に於て海

難にも航海に攣る葛故にも属せすして保険者に於て槍保せざるものである︵m塁厚相︶。之を英国の判例に

徴するも、血糖舶が河港に投恋申その干潮に於て岩床に乗上げ、その衆潮に際しては河床に著しき隆起を生じた

るがために船底を敷皮之に激衝し造に之を破損したるに於て、海難に因る損害なりと判決せられたることあるも

︵。−。t。hが聖。筈︶、これ河床の隆起を以て偶然の事故と認められたがためで雪て、この義仲を除いては干満

潮の閲讐り生す星礁は原則として保険者の暗促すペき限にあらサと判登られてゐる︵言。﹂S封鮎。tteヨer、

Kぎ笥巾Ormく・三arshaニン︶ ︼00uN. \

益礁又は膠沙は自然的危険に基いて生することあり或は海賊若くは敵艦の食指その他切迫せる危険を免れんが

ために任意に残されることもある。絹者は海難に属し後者は共同梅損として保険者之を培供するのを普通とする

D、船舶其他り物ビの衝突︵nO≡siOコもrRuココぎ仏dOWコ︶

衝突とは之を狭義に於ては胎舶と船舶との衝突をいひ、衝突約款及び倫敦約款に謂ふところの衝突は之を指し

(11)

我商法六五〇條の規定する衝突も亦然りである。之を炭養に於ては船舶と給舶との衝突のみならす、船舶が桟橋

防波填◎流氷又は浮流水笛となす衝突をも之に包含せしめる。

衝突は風波の作用の如き不可抗力に因つて生することあり、或は船員の過失怠慢に因って生することがある。而

して、その何れたるを間はす海難に廃するものとして保障者に於て楯保すべきものである。之を英国の判例に放す

るも、議舶が他胎と衝突し両者に過失なかりしときに於て海難に因計害育と判決せられ︵B。=eJ酢牒。r、︶

他胎の葦過失に因つて衝突し鷺ときに於ても亦海難育と判登られてゐる︵S蔓−−乾皇︶。而して、両船の

過失に因つて衝突したる場合及び被保険船舶・の過失又はその船員の悪行に因つて為したる衝突の場合に就ては判

例を紋ぐも、共闘海上恍除法五十五條二項廟耽の規小社に照して海難に直接原囚するものなりと見るべきであらう

︵。m髭山︶。

.保険せられたる折舶が船長の過失に凶って他胎と衝突し、被保険者が損害の賠償む焦すことに囚って被りたる

損害は海難にも海上危険にも直接原因せざるものであつて、特約なければ保険者に責任なしぐ

E、其の他風汲り異常なる作用︵く⋮Oleコ叶彗d i∃∃edia什e actiOコ○¶wiコdes aコd waくeS・︶

以上列拳訟明したる破酔◎沈没◎坐礁。衝突は暴風◎饗管濃彩等風波の異常なる作用に因るものなるが、その他海

難の粒類は枚蓼に追がない。帆。帆衆の破損、帆鰭の挫折、綱具◎錨。舵機の更欠、税荷の濡損、甲板横々荷の波

放と雑も風波の異常なる活動に因るものならば海難として保険者に於て塘供すべきものである。唯鼓に注意すべ

特赦及び航悔に関する事故

(12)

第四億 第一躾

︵望ハ︶ 望ハ

きことは風波の異常なる活動に因る瞳雑の損害とその他の原因に依るものとの区別である。蓋し†船舶が航湛を

なすに於ては船醍及び庵装用具は風波の通常の作用に因り多少腐蝕磨滅するものであつて、所謂普通の磨滅蹟

︵OrdiコaryW2araコdtea−︶は海雑ではない。梢荷に於てもその性質上或る物は漏洩すべく或る物は破損すべく、こ の通常の漏洩破損︵Ordiコary訂akag2aコロb﹁2aka邑は海難ではない。積荷の濡損及び濡損に因つて生する腐敗又は

醗酵は海難であるけれども、租荷の僻敗又は轍膵が海水の浸入等に因らすして生じたるときにはその間有の性質

︵要。re=tくin。。﹁。。ture︶に因るものである。更に綱具又は甲板稜々荷が風浪に綾はれることに因つて生する所謂

波準w各点○くだrbOard︶も海難であるけれども、甲板積が商慣習に反する場合鱒は積荷に閲して堪航の傑件を炊

ぐものとして保険者の培保すべきものではない。

F、船舶の行方不明︵Missぎn sh亘

船舶の行方が不明警ときには、英園に於ては業窪に因つて沈沈したるものと推霊られゑ指詣熊y少

E要事誓腎貰鼻︶。然し、斯くの如き推誓res豆iで巾亘は戦時に警殊に敵の出没する孟で船

舶が失踪したるときに於て正鶴を得ざる如く思はれ、欧洲大戦の時に於て特に然りとし冤されば、常時英闊裁

判所は多くの新判例を以てこの推定の原則は載率危険が損害の虞の原因であるらしいといふ反封の寄由に依り婁

し得るものとした。例へば潜水艦が航路に於て出没し、他の船舶が無警告に之に撃沈せられたる番寛があり、或

は航路が永富敷設区域に普少、廃梅親閲中に於て全然除患なる天候がなかつたやうなとき陀於ては、失踪胎は哉

(13)

寧危険に因って滅失したるもの誉りと判登られ又m報㌍露指謂紺e㌶山こ。

船舶の行方が叫先の期間例.へぼ我商法k放ては六倍月間知れざるときには、英図海上保険法に於ては絶封全損

㌃構成するものと看倣され、我商法k於て鱒委付の原因差す︵諸詫仙.媚濯空條︶。

二、火

炎︵Fi−2︶

火災は坐礁。沈没◎衝突と異なり捧難に属せざるものとせられるが、これ等の危険と共に最も普通なる海上危険

の一種である。而し七、火災は落雷の如き天災に基いて生することあり、或は戦争危険に基くことあり、或は船

員の過失怠慢及び悪行の結果たることあり、或は税荷の自然畿火に由衆する等火災の原因に就ては種々あるも、

保険者違約なき限り何れの火災むも槍供する︵m塁群小00騨.声︶。更に駄焼の損害のみならす、火熱。響臭気

若くは消防に用ゐたる水等に因つて残されたる損害も火災類似の危険に凶るものと看倣される詣。鞘﹁−︶。

地歴に基く火災は火災保険者通常之を拾供しないけれども、海上保険に於て鱒之を槍保するのを普通とする。

詳言すれば、海上保険者が海岸危険︵ShOrer資︶を塘保したる場合に於て税荷が埠頭。河岸若くは倉庫内に於て被

る憲火災に勤して貴に任する。

≡、投

荷︵Let什isOコ︶、但し各栢の腐装用其の切断及び投究︵nutt言。﹁CaS彗gaway。︻ヨaSt明−葛arS、riキ 鼠コ管∽aニsも﹁。︰h四二彗つ誉﹁eしを包含す。 韓難及び航海に関†る事故 ︵四七︶ 四七

(14)

笥四懸 第︼ 張

︵四八︶ 四八 邦語に於て投荷又は打荷といふときには積荷の担架のみを指す如きも、玄に所謂投荷︵Let芽6コ︶とは帆又は帆楢

の切断、綱糞他の塵装用具姦外咋投薬する三富包含する︵。hi≡。Su紺。=。S。ra宍e仙︶。而して這荷とは

共同海抗上の用語なるが故に共同海損成立の要件に合致して為されたる投荷にあらすんば韮に謂ふところの投荷

ではない︵犯鴇野絹摘録絹s㌔諏郎・︶。従って、左の如き投荷は共同海福としても成立せず且つ保険者の

安住にも属せざるものである。

㈲投荷の必宴が海難に基かすして杭荷の性質に基き自然恐火等の危険あるがためなるとき

勒甲板積々荷の投薬

但し甲板積の慣習ある場合にはこの限りにあらすとせらるゝを以て、硫酸義持その他可熱性響開等の如く甲

板.兢を適富とするもの並に澹岸の小航海に於ては町税繍の投荷と雄も共同海損の成立を見るペく、保険者も

之義侠する︵網那野郎和郎輿薫︶。

右の如く海上保険に謂ふところの投荷は共同海技に謂ふところの授荷と同義である。而して、共闘に於ては共

同海損を成立せしむべき投荷にあらすんば、他に反封の特約なき限り原則として保険者に於て亦槍保するを要し

ないのである。然し、之は同園に於ては保険者の略保の範囲を原則として海難に限り焼く海上危険に及ぼさゞる

に由水するものであるから、我国を始め蘭除の諮問に於ては同様に解することを得ない。蓋し、共同溶接の成立

要件を具備せざる場合に馬されたる投荷と雄も醇上危険又は航海に関する事故と柄すべく、叉商慣習に適せざる

(15)

四、海賊盗賊及び強襲Pirates完撃取JhieくeS−︶

海賊は往時路上を横行したるを以てこの願の危険は梅上危険の主要なるものであり、海難に屈するとさへも考

へられ誓程である︵G皇蛸u蓑言して、船舶積荷にして梅威の略奪に遭ふ宜の甚だ多かつ監ら

海上保険の必宴を喚起し、その牽達を促したのであるが今日に於ては海賊の危険は極めて稀である。

海賊︵P蔓es︶と云へぼ普通直ちに海賊酔を想像するけれども、英国に於ては船客又は船員中に交って乗込める

恵徒及び陸警り聾する暴徒をも海賊と見てゐる︵R。堅。がづs蔓i。。−︶。之を英囲の判例に敬するも、叫胎

クリl

舶は支那の苦力を乗船せしめて智利に翰遺せんとしたが彼等は船長及び船員を殺教して船舶を略奪したるに於て

海賊の損害育と判登られてゐる︵亘。1︼酢粕叫ヨeJ這小警積載しねる胎舶が愛蔚の沿岸に於て磯餓に瀕

せる暴民に襲はれ、彼等は船舶を占有し之を坐礁せしめ、且つ小穿を安倍に弧賛せしめたるに於て、海賊の損害

育と判登られてゐる︵Nesbi幣hi普︶。

盗賊︵R。壱S︶とは海上保険に於ては海賊と同義に解せられ、之を沿革に微すれぼ特殊の地方に出没する海賊殊

にマホメットの海賊及びアラビヤの海賊を盗飯と科したることあるため、保険者がこの危険を捻保すべきことを

明瞭ならしめる目的から盗攣ふ語が振賊てふ恕と慧で保険謹券に表誓れるに至つたので空ハ叩㌘︶。弛

事雛及び航渾lニ闊す名事故 ︵四九︶ 四九

甲板積と郎も荷主の同意を得ずんに

するものなれば、その投荷も亦航海

が勝手に残したる限りに於ては、被保険者の側より見て不可抗力に原因

ブる事故として保険者の拾供すべき脆園に屈する。

′ぶ〆

(16)

︵五〇︶ 五〇

筋四螢 第一航

撃碧<eS︶も亦暴力を用ゐて財物患奪する者を指し窃盗︵C−aコdes−亘heft︶音差い︵R。l。Sf。㌔。S蔓ぎ︶

米団の保険詮券中には之を明瞭ならしむるため襲撃する強盗︵芽al富t官くだS︶てふ語を周ゐるものが抄くない

︵甜㍍矩㌧㌘00.︶。

かくて、昇米開閉に於ては保険者は窃盗の危険を揖保しない。その理由とするところは窃盗は拾主又は哲員の

注意の欠快より生する損寄と見て保険者の塘供すペき性質のものでないとせらる1にある。然るに欧洲犬蔵以後

に於ては窃盗の危険殊に遅速申積荷が不知不識の中に紛失することが甚だ多かったから、保険者に於ても割増保

険料の支彿を受けて窃盗及び不渡しの危野→トeぎpi−−er蓋aコdコ○コ童壱y︶を培供するに至つね。之に関する槙 準約款に左記二拉のものがある︵︼コSti富Theft−P芽a笥aコdN。コ・de︻看y。−a。S。︶。 ︵a二〓shereトya慧2日−ト監tト訂PO芳ynOくだ−S−トeri︹言ニh2叫taコd盲Pi蚕a笥i−−eSpeC旨20fpe−neコ倉ebut リコderwrite−Sこ蔓=y三2Spen−Ofaコy笥OJss010Stコ○ニOeXCeed−トeギsh昔コ害riコSuredくa−uewhicheくeニs

毒esヨaニer● コ01誉i−i−yfOrすs∼︷Oat−a合here什○呈essコOti︵20=urくeyトas bee⊃写2コtOUコderw−ite−S.

葺entswithiコ︼OdaysO〓heexpir叱0ごisk弓deニhePOニ。y・

︵b︶l二she−ebya讐eed.tトa=トisPO=cycGくe−Stトe−iskOfコ○コ一口2日壱yfO−WhlChthe家宣ityO=heShipOWコer

O:きernarrie二s〓ヨ書風二ed宍edOrコe旦ぎJ茸−トeCOコ訂ctO叫Ca−ユa笥byr2aSO⊃○=heくaどeO=he

笥dsbutUコ旨wユIe−Sこ宣1Ⅰ百三ー2S2eC−○州aコy笥dssO蔓邑tOe只22dthei−Sh署コnO−iコSur2dくalue

(17)

我国の.梅上保険和文詮券に於ては窃盗の危険を槍供せざるのみならす、海賊より被る拭審に勤しても填補の賛

に任ぜざる旨を規定Lてゐる︵鵬購餉㌍渦紺讐離蒜及笠肇︶。

五、戦軍及び縫胤の危険︵Warも㌢一sOrWarユsks︶

戦争危険は戦時に於ては鯨上危険中の汲も著しいものであり、ロイド詮券に於ては軍艦︵君コ・〇f・Wa﹁︶公敵 ︵Eコeヨ許︶捕獲免許状︵﹁e替。ご三a註望dn。uコ百ヨart︶報復︵Reprisals︶舎摘︵↓akiコ甥atSea︶の語を以て之を塘保L

て■ゐJる。而Lてハ是等の語は往時に於て海上に存したる鼓軍危険を列車Lたるものであるが、今日に於ては著し

く陳腐になつてゐる。例へぼ捕獲免許状の危険は私胎︵Prぎteeこと弼して私有の商船が武装し国王より冤許状盈

受けて敵国の商般の捕獲をなしたる時代に存したものであるが、ニ八草ハ年巴男億約に依り此の免許状の交付を

禁止して以釆全くその跡を解ってゐる。他方に放て、交戦圃が海戦上攻撃の目的に使用する武器は著しく進歩し

たから、軍艦てふ語は之を靡く解して戦闘響巡洋艦。潜水艦等のみならす、航基響魚形水管浮流水雷その他海

戦に使用する扇の新式装置を包含するものと解する必要があ畠であらう︵絹鞘r・︶。

哉寧危険は往時に於ては常時の危険であつたから保険者は之を冶保するのを普通としたが、今日に於ては戦争

は稀に起る硯象であり、従って戦争危険は非常時の危険と化した。而して、その壷勃後するやその危険の鷹大

なることは昔日の比にあらざるを以て、何れの図の保険者に於ても概して之む瘡保するを欲せざるに至った。即

ち、保険鐙券に左の約款を挿入して哉寧危険を揖保せざることを特約する。之を戦時危険除外約款︵F.C.PS. 特殊及び統浮に関する軍政 ︵五一︶ 玉一

(18)

∩訂us川=Free冨∋naPどreaコdSe訂ureC訂use︶といふ。

でWa−−aコ什edfre20”c名君2、S2ぎreaコJd2teコt一〇コ,aコdcOコSequeコCeSthe−eOf﹀ ○−aコy att2ヨP=h2r2a什・P計ny

excepけ2d−aコma−sOf−○ヨal︻cOコSeq莞コCeSOfhOSt=iesOrWaユ話OP2−at仙○コS−Wh2tJ2−訂首eOra君rd2∩訂邑州○コOf war.ニ

この約款の意昧に就ては英国に於て鶏多の判例があるが、鼓には左記の諸鮎に就て詮明して置く。

㈲令捕︵naptureaコ乱se宮re︰七ふ語は普通園際法に於て用ゐらる∼洩のであり、軍艦が商給を舎捕するためには

停船。臨検や引致等の血定の形式に従って為さる1ものなるが、醇上保険元於ては舎捕が国際法上合法的に為さ

れたるか香かば之を開はない違法の舎捕に勤しても保険者はF.C.宗約款に依って烹任を免れる︵宇陀。せ

嘲napどreとは通常戦時に於て軍艦︵3eコ・qF・War︶公敵︵Eコeヨies︶又は私給︵﹁etす。叫苫rtaコdnO=コ什er∃art︶に依り又 は復仇︵Repris机訂︶の手段として焉さるゝものなるが、SeiNureはnap叶ureよりもその意義贋汎であつて、哉時たる

と平時たるとを間はす且つ敵者。交哉者又はその他の者に依るとを問はす、苛も所有を親密する意偲を以て為

ク︼リl

さるゝ凡ゆる行為を包含し、Takiコ甥aニeaと同輩である。経つて海賊若くは旗客例へは苦力の反抗に依って

讐るゝ行管亦S㌢eの中鱒包含直られる︵悶絶r可・㌔辟鐸︼琶.︶。即ち、蔑の危険もF・C・宗約款に

依って除外せられるものなるが、へ■P訂cyexcep監ごてふ除外文句の附加せらる1ことに依って特に之が槍供せ

られてゐノるのである。

第四番 第一妨

︵五二︶ 五二

(19)

困却留︵ロe百tiOコ︶とはSeぎreと同様に即時たると平時たるとを開はず、且復仇手段として或はエムパルゴー

︵Eヨbar邑として或はその他軽々なる理由に依り残さる1ものであつて、その強制手段が図表若くは官憲の樵

力より出づる場合のみならす暴徒の行焉に田づる場合をも含む。而して、雨着の異なる瓢は会捕は所有を奪は

んとするものなるに抑留に於ては占有を奪はんとするに過ぎすしてヰ晩解放せらるべき性質のものである

︵夢m.璽。一︶。之巌ては次項に於て詳守る。 刷敵封行軍エOS≡it村工及び軍事的行動︵War芳。Pera芽コS義に其の凡ゆる結児︵望lc。コSequeコneS。f︶の意味に就

ては、欧洲大戦常時英囲の判例に依って明かにせられた。蓋し之を靡く解せぼ、敵封行為又は戦率若しくは哉

寧類似の状態の存在する結果として生ずる凡ゆる危険を指すが如く、殊に我国に於てはF・∩・知S・約款を哉寧

危険除外約款と云はすして戦時危険除外約款と云ふに徹して、戦時なるが故に存在する凡ゆる危険に封して保

険者が免責せらるゝが如く思はれないではないが、斯くの如き解繹は正鵠を得たるものではない。少くとも英

国の判例に徹せぼ、船舶が潜水船の攻撃を免れんがために夜間清澄して航海したるがために街爽したりとする

も敵勤行更笠寄的行動の結果鷲損害ではなく︵詑鞘相法−ヾこの約款の眞の意味に於ける散封

行雷又は軍事的行動とは保険の目的が交哉圃の哉寧行為に因り破壊せらるゝ危険の如き、或蜂交哉問が宜戟の

前後有警間は富の沿岸に敷設しねる水雷の危険又は其の繋推より観れて浮警る危険の如きへSt。。ヨくaart

3aatschapp仰jへ抗OPh訂Hこ く.看chaコ訂三aエコe夢n〇.こ冨︶、或は保険せられたる船舶が交我国政府に御用せられて夜間消燈して軍 海難及び航海に附†ろ事故 ︵五三︶ 恵三

(20)

︵五四︶ 五四

第四懸 第一窮

隣又は軍需品を輪迭するが如き盟桐軍事的行動に礎重し、斯くわ如き軍事的消燈航海に近因する衝突の危険の

如きものをのみ指すのである︵詑録r叛諸鐙詑叩aコne.芦︶ひ 要するに、Fい∩・かS・約款の包含する危険の範隣は贋汎であつて膏に戦争危険のみならす、海賊の危優にも閲し

且つ平時の危険にも及ぶものである?而して、保険者がこの除外したる戦寧危険を特に櫓促すペきときには、

Fun.鉾S●約款を抹消し且つF●∩−知S.約款に依って除外せられたる危険をも括保すべき文言を掲げ、或は哉寧危

険培保約警st富WarR警︻a旦轟入するの茎通とする︵。。。te詣韓iコe−コSuraコCe。f。㌻︶。

覇て我商法の解繹上梅上保険者は賊軍危険を塘供すべきものなりや否やを見るに、之に就ては蓼者問に寧があ

る。接する軋、損害保険の級別の規定たる商法二元五條に於ては﹁職療血ハの他の欒乱に周りて生じたる損害は特

約めるにあらざれば保険者之を項補する茸に任ぜす﹂とあるが、この規定は殊更に海上保険に準用せられてゐな

い︵相㌘條姦︶。而して、警保険者の楷促すべき箆の範囲に関する概括的規蒙る商法ガ五卸藤に於ては﹁保

険者は保険契約に別段の定ある場合を除く外保険期間中保険の目的につき航海に関する訝故に因りて生じたる叫

切の損害を塀補する茸に任す﹂とあるを以て、海上保険者は戦争危険を櫓保すべきものなりと解するを以て穏雷

とする︵軸媚霜韻翫醐開削軌覧顆許に堤封説があろ︶。然るに、菅警於ては警品響強溜◎抑止桑田

その他宣戦の前後有警間はす放て撃より生する損害を填補せヰと至てゐる︵舶御蒜鞭開紺轟編及び追

加約款蒜︶。

(21)

六、強留・抑止。抑留︵才rests︶Restr乳コtS aコdロet乳コヨeコtS︶ 強儲●抑止。抑留とは胎舶税荷を差押へることをいひ、令捕又は捕蛙の如く没収の目的を有せざるものである。昔 時に於ては、所謂エムパルゴー︵Eヨb彗笥︶と稲して囲家問に紛寧があつて開戦に至らんとする直前又は宣戦と河 へI∴ク

時に自閉の他薦内にある相手囲の船舶を差押へることが流行したが、仙九〇七年海牙條約に依って之を森止する

に至つた。然し、今日に於ても国家は犯罪捜査のため或は検疫のため船舶を差押へることが稀ではない。而して

ロイしド保険詮券に於ては﹁強留。抑止¢抑留︵ぎests叫Res叶ra宣saコdDeta仰コ⋮eコtS︶は何れの国家の図書君主又は官 憲の命に出ヰると︵OfaHKiコ写PriコCeS忘コdPeOP茸︶叉如何なる事情の下に於て如何なる性質のものなるとを開 はす宅wha廿コat仰○コー︹○コdi〓○コ.〇rβua盲s。e壱.︶てふ文言を以て之を拾保してゐる。

廃し、今日に於ては哉時危険除外約を挿入することに依り、哉寧危険と共にこの程の危険をも拾保せざること

を特約するのを普通とする。而して偶々之を槍保する場合にはその文言の解繹上左の鮎を考慮することを要する

㈲国王申君主◎ピープルの弧留。抑止。抑留とは政治的行政的行焉︵P。≡亘。rexe邑ぎant︶に関するものをいひ、叫 揆暴動正使る損害並に司法行政上の虞分︵Ordiコary苫cia−prOneSS︶を包含しな又R藩sf。㌫。。Str。。ti。。意皿し、 へ・PeOP−eごてふ文言は英闊の判例に依れぼ私人を指せるものにあらすして、官憲の意味に解すべきものであるか らでめる︵。es。≡が幣h量。。−︶。讐、警謂ふところの強留菰止。抑留とは、F・︹・雲・約款に於ける抑留

よ是その意味するところ鋏きもので雪︵E−。r蒼㌔乾e

。。=。き︶>。 稼訊及び航海に閲すろ事故 ︵五五︶h五五

(22)

︵五六︶ 五六

第四懸 第一妨

伽強留。抑止。抑留の意味は英国の判例に於ては比較的厭く解せられる。船舶積荷が規賛に国王◎君主。官憲の支配

下に置かれたる場合のみならす、或る地域が封鎖せられたる結英として保険の目的がその他域内に閉込められ

たる場合にも之農謂官怒の抑止抑留と見る︵宣。。。。整㌧El喜一。竺船舶は家畜を杓戟してブブス◎ア

イレスに到達し之を陸紘せんとしたる際、アルゼンチンの官憲は家畜の疾病の故を以て即時過去を命じたるた

め、止むなくモンテビデオに廻航し共魔にて莫大なる損失を以て之を茸却したるが、その損害は官恵の抑止に

e。=。S・エ。更に、欧洲大著時の新判例に於ては、法

因るものであると判登られてゐる︵喜erく・謝里ぎ。

律命令に依る船舶の航海堰拡の禁止も亦抑止と解せられてゐるり思ふに、曾て珊稿海上保険揖保論適法性塘保

のところに於て述べたるが如く交戦図研展の船舶積荷は敵圃に航行し取引をなすことを得ず、之を敢てするこ

とは図法を犯すこと1なるものなれぼ、眈に開始せられたる航経と雄鴻之を中止せねばならない。即ち、魔荷

の捨痍、拾舶の出帆後に至って宣戦の布告を見てその日的砥が敵地となり封鎖地域と化したる場合に於て特に

かゝる場合が生する。而して、この航海の破襲﹁。S甜。fく。ya邑に因る損害は所謂官恕の強留茹止に因るもの と見られ、保険者に於て立位あ温ものとせられる︵Sa。。。yく・B﹁≡冤。rei笥−⊃S・︹。÷ ︼望ひーl禁中 、

この故後の新判例は保険者に預期せざりし負塘を課したるもの1如く、両翼保険者は戦争危険を揖保する場

合と鍵もこの樟の弧留。抑止の危険は之を除外するのを普通とするに至り、左の約款を生するに至った。之を

FrusぎtiOコnl岩Seといひ、F■︹ 知S.約款の挿入せられざる場合に用ゐられる。

(23)

毒arraコ叶edfreeO州aコyC訂iヨbasedupOコ百sO言rぎstra苧コ○=heiコSurenくOya肇a旨コ首2二㌫uSe≡y 誓eS才restra烹sOrJetaご∃2コ什sO巾Kin写P−ぎces﹀OrP20P−e㌧︸

㌫舶積荷の到達港に於てエムパルゴー。封鎖その他傘捕抑留の危険が存し妄のために保険せられたる航海が阻

害せられる場合如何。

欧洲大陸諸因の海法に於ては、航海の危険開始後封建港に於ける商取引の禁止品封的占領呈ムバルゴー又

は封鎖等のため止むなく航海の臓糖を中止又は戯莱せざるべからざる量り、船舶積荷に損失損害を生じたる

ときは戦争保険者の瘡供したる危険k蓋くものと見て、所謂官憲の猥嘗抑止茹留又は不可抗力に因る航路又

は航海の轡苧︹haコ笥ヨeコtSぎesderO音○昌<。ya笥こ︶てふ書の許些填補せられる詣師表誠一。芸

に於て是同様である︵詑辞錆拒咋崇指摘﹁aw室≡−N蔓L。警に、濁り英閣に於て窒

然之と反割に解繹せざるべからざることは、多くの判例に依って、確定動かすべからざるものと彗てゐる

︵。髭l。ヾ讐、同園に於て続くの如き事由に因る航海の阻害を以七会捕又は抑圏の琵︵F。。﹁。ご。。言

Or苫Preト2コSちコOf−2Straiコーs︶に因るものとなし、食指又は抑留そのものに因る場合と依然区別するのである。

換言すれば、航拓の鳩繰が法律命令に依って阻止せられたるときに曙関謂官憲の抑止と見るも、胎長の合琵

判断に出づる場合には之を金指又は抑留の恐怖鱒因るものと見て、保険者の捧供したる含捕又は弧留。抑止・抑

留の危険k直接告するものと解しないのである銅銭式㌘n〇.く.﹁○コdOコ芽∩。.こ望00・︶。 海訟及び晩海lこ闘すろ事故 ︵五七︶ 五七

(24)

文 献i観康成臍難蒜第三†三食凶兢及び五紙所載拙稿戦時危険に就て

七、船員の慈姑︵Barr告yO竹ヨaS叶eraコdヨ鼠コerSこ

船員の悪行先行又は匪行とは船長又は船員が意識して為す犯罪的琉職行為であつて、賠舶又は積荷に損審を醸

すものをいふ︵守m郎−ヾ而して、笛に於ては船員の単純なる不注意即ち過差隠芝航琵術の不熟練に因る

慧。をも志行中に包含せしめる琵ども、英米術図に於ては犯罪的不買焉のみに限り︵才鎧。ヾ斯くの如き

危険は違法業者自ら之を負拾すべく保険者の培保すべきものにあらずと解されてゐる。左に英図の判例に依って

悪行の場合を例示する。

如意行とは船長又は給員が害意を以て船舶又は積荷を毀損し、私腹を肥やすために密輸又は離路をなし、哉時に

際して封警倭破し、文芸艦の箆捜索鱒抵抗するが如き監ふ︵腎罷首

㈲船長又は姶良の意識的潰職行寛が彼自らの懐を肥やすがためにあらすして船主のためを思ふて馬されたるとき

と雄も、結果に於て船主に損寄を被らしめたる場合紅は亦悪行を構成する。密輸遠鉄の優破◎臨検捜索の抵抗等 / に於て往ぞその場合を見る︵。郎l。ヤ 呵船長又は哲貝の意識的潰職行為に於て犯罪的又は詐欺の意思を澄明し待ざるときと難も、最大の過失︵GrOSS

ヨa雷−芝田つ㌻され富ときには悪行姦成することÅ守撃︶。之藁固渇仰に讐るに盛

が水党案押入の指間に反して順風に於て出帆を拒否しながら、風の逆なるときに於て彼の意見を撫祀して出帆

弟四番 恭一鱗

︵五八︶ 五入

(25)

せんことを固持し、縮も彼の指問に反して潰を裁ち以て船舶を坐礁せしめたるに於て、エレンボロー卿は水先

案内人の。の讐が豊富ぼ慧の行為は意行と認むべきも牒あると判決してゐ毛。yヨが針。星

︶。 晋作篤と碓も犯罪的尊意に出づる場合には爵行を構成すそ︵。ポ朗−。じ。之を判例に警ば、船長は船舶が穿孔せ

られ且つ放火せられつトあろを知りたるに拘らす墳墓に引乾って何等の手段を試ぜざりしに於て、怒行なりと

判登らゐるハ。。昔。㌍。。・く・。。喜

といふことを得ない︵。郎ぎ︶。議舶は船主の命賢り倫警りジャメイカに直行すべかりしに拘らす、途上

一。

㈲重大なる過失怠慢は未だ憩行訂構成しない。従って重大なる不注意︵GrOSS官OraコCe︶に因り離路をなすも患行

故なくしてサンタクルツに寄航し不党にも該港にて押収せられたるが、ローレンス判薔は船長の斯くの如き不

注意哀以て未だ悪行を構成せすとなし、その珊由として悪行と和するためには船主に損宰を被らしめたるわみ

を以ては未だ足らずしてその動碗に於て詐欺又は犯罪的意思あることを要すと言つてゐる︵。hy。霊鈍Exnh・

椚船長又は船員の犯罪的不正行為が患行と柄せらるべきためには、彼が船主又は僻胎者の指囲に依らす同意なく

追認もなくして畢猫に焉したる場合に限り、従って船主又は傭船者の関係したるものならば玄に所謂意行では

ない︵。離1−。予荷主讐アルマウスよヱルセイ二直行すべ晶舶に積荷の船積をなし君直行の航海に

封して保険を付した。然るに、船舶が船荷謹穿に記載せられたる如き直行の航海を残さすして他の二三港に寄

コss.Cひ.、 海難及び筑海に開すろ事故 ︵五九︶ 五九 一d

(26)

ハ六〇︶ 六〇

第四億 第 ︼ 脆

航すペきことを知りたるに於て之を抗議したるにも拘らず、胎舶は船主の命に従って寄航をなし、そのために

交戦問軍艦に撃沈せられた。荷主はその損害を以て悪行に基くものなりと主張したるも英国裁判所は船長の詐

−↓払ぃ. 啓行馬は胎生の命に出づるものであつて忠行にあらずと判決し歓S訂ヨヨaV・Br。Wつ÷ ヽ

海上保険に謂ふところの怒行とは右の如く極めて限定せられたる意味を有する語であつて、之を我国の法律上

の用語に従つて不法行為といふも故意又は害意といふも悪意又は認過失といふも共に常らない。而して、忠行の

危険は夙に、叫五二≡年のフローレンスの保険謹券に於て培伏せられ、英国の海上保険の賛務に於ても亦同年代

より之を塘保するを普通としたる如きも、菟来保険者の烹任の範囲を原則として海難のみに限り海上危険に及ぼ

さぎる同園に於で、惑行の如き極めて著しき道徳的危険を普通約款を以て塘保するは澄に奇異の感なきを得ない

︵鍔諦㍑詳録開輿︼預︶U

覇て我国の海上保険の蜜務を見るに、共闘とは全く韮反封であつて過失怠慢は之を培促するも悪行は之を拾促

しない。蓋し、我商法の規定に於て・は保険者は海上危険又は航海に関する事故を瘡供することになつてゐるから

︵踊栂鰍和紀鵬保険習池約政一條︶、保険者吟胎長叉略拾員の行雷撃量通の過各島たると、故雲量過失た

ると、悪行たるとを間はす之を塘供すペきである。而して、船舶保険及び積荷保険の普通約款に於ては故意と重過

失とを除外するを以て、藩行に就ても常然に免安せらる1ことになるも普通の過失怠慢に封しては茸任が残って

ゐること鱒なる︵舶舶鵬鶴瓶綾二細別批罷︶。

(27)

八、其の他の危険︵空Oth2r Peユーs︶﹁OSSeS一aコd M藍OrtuコeS・︶

以上列車したる危険に類似する危険は保・帰着亦之を抵供する。保険謹券には﹁其の他絶ての危険、損失及び災

寄﹂てふ文言を存するを以て列記せられたる危険以外に凡ゆる危険を塘供するが如く思はれるけれども、その恕

括的文言の意味は列記したる危険と類似の性質︵虚usdeヨ笥コerisJを有するもの1みを塘保するの謂でぁる。英

国海士保険法豊の附則保険要の解鐸に関する規諾警之を㌢してゐる︵R。lesf。r柑っS宣。。じ。

英国の判例に於ては、左の如き危険が列記したる危険に類似したるものと見るペく、保険者の揖保すべきもの

雷と判誓られてゐる︵m粥離辱︼攣︶。

回海難に類似するもの

叫船舶は積荷を陛扮したる後修繕のため乾船渠に入れられ、其慶にて暴風に因つて貴家破損したるに於て、

保険者は航海の危険忙あらざることを主張したるも、アポツト判事は概括的文句に依って塘保せられたる危険

なることを判決しゑ。hil音節用r。。rヾ

㈲投荷に類似するもの

叫船舶は敵船の迫撃を受け将に舎捕せられんとしたるに於て、船長は金塊を海中に投薬した。その日的は共

同の安全のためになしたるにあらすしで散開民の致富を阻止せんとしたるものなれば、共同梅損を構成すべき

B告t

投荷ではなかったが、概括的文句に依って括供せられ窒危険なりと判決直られてゐる︵酢誓ぎ。。︶。

晦蹄及び駄浄に闊†ろ事故 ︵六一︶ 六一 _-j

(28)

囲藩行に類似するもの

保険者は陸上運送中の危険をも塘保したるが、積荷は運送人の陸上使用人の不正行為に因って滅失したるに

於て、判官㌃ンボロー卿は悪行に類㌣芸濃に讐て生℃食る損垂左すと判決しゑB。e篭be−︶ル

刷火災に類似するもの

積荷たる石袈が海上輸送中熱気を生じて蔑火の危険があつたから之を陸揚し、因つて生じたる速賃の損失に

閲し、バー吾判事は火災に類似する損審菅と判決しÅTheK。i酢牒・茎。hae−−︶。尤もこの保険が積荷保

険であつたならば火災の思怖に因るものとして拾供せられないであらう。

廟気綻の爆磯とインチメリー約款

気権の爆凌が火災に類似し、保険者の瘡促したる危険なりや否やに細し、英国裁判所に於て屡々係争せら

れ、曾て峰之を背走したるも、血八八七年間図大審院は途に之を否決した。これ有名なるインチメリー流事件

︵=。ヨilt。。く・Th。パ酢宣看sey蔓。e−。S。ra。∩。。。・音ある。然し、爾来嘗務に於て偲特にこの種の危険を

塘保すべき約款を生するに至り、船舶保険に於て殆ど例外なく用ゐられてゐる。之をインチメリー眈義仲に周

んでぎ什hヨaree C訂useといふ。 ↓h訂計亡raコne監s。SPeCiaニy昔︹。責︵s鼻en〓。thヱ﹁ee。竹aくera笥Warraコ肯︶︼。SS。言rdaヨa瑠t?hull。r

ヨaCh︼コerやdirec青︵auSedbyancideコ仲s iコ︼Oadi晶−d叫schar管コぬ01haコdニコnCar笥。r CauSed thrOu号 the

第四金 箔一筋

(29)

コe隻笥コne。﹁ヨ餌S什er†ヨaココerSueコ鼠コeerS−OrPニ○什s−占r誉Ou号exp訂iOコS;urstぎ∽OfbOiすs︶breaka笥○ごhaf︷s、

。r誉。u号aコy−a︷買付defec〓コtheヨanhぎery。rhuニ・PrOく己edsuc≡OSSOr冶ヨa笥hasコ。treSu︻tedfrOヨWaコt

Ofdued≡笥コCebytheOWコersO〓he∽ご︶P−OraコyO〓he⋮−〇rbytheヨaコa笥r●三asters−ヨateS−eコ瞥コeerS、P=OtS

OrC−eWコ○〓Ob2COコSidered計par什OWnerSW碧iコtheヨeaコぎ旧○〓h訂clause sトOu己−トey hO己sharesiコthe

Steaヨer.

以上を以てロイド模範詮券及び我英文謹琴の通常瘡供する海上危険の種類に就て政明を終ったのであるが、故

後に罷業者の危険に裁て附言して置く。

単純なる軋附罷業は右に列車したる何れの危険にも該雷せす保険者に於て瘡供するを要せざるものであるが、

之が恵化し彼等が船舶を来取り扱奪を敢てする咤於ては海賊◎盗賊・強盗の危険に類似すべく、更に暴動化するに

於ては哉寧及び欒乱の危険となるべく、而もその慈化暴動の程度は笥質問題として寧を生じやすきものなれぼ、

保険者は左の如き罷業約款︵Str芽s−刀亘s−aコdC宣COヨヨ○什ぎscぎse︶を以てその不塘保を特約するのを普通と する︵。。。−。Y絹担。S。r。。ne。芸。。。s−︶。 WarraコtedぎeOごOSSOr nama笥CauSenノbyslr芽2rSこOCke㌣OutWOrkヨeコーOrPerSOコStak孟part≡iabOur

d訂叶urbaコCeS Orコ○理s Or C宣一cOヨヨOtiOコS.

関して、この危険を特忙塘供すペき場合には右のF”S.R.かC.C.約款を抹消し、且つ展蓋危険稽保約款︵︻コS≡亡te

Strike言︹・︸R嘗clauses︶を挿入するのを普通とする︵Ⅵ㍊空。

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参照

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