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下請法違反は企業イメージのダウン あなたの会社は社会に誇りが持てますか? 下請法 ( 下請代金支払遅延等防止法 ) に違反すると企業名が公表されます 日本を代表する企業が行政指導 ( 改善勧告 ) を受け 社会に公表されたことで 企業イメージや 商品ブランドに対する社会的評価の低下を招いています こ

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あなたの会社は社会に誇りが持てますか?

 

下請法(下請代金支払遅延等防止法)に違反すると

企業名が公表されます

※ 下請法の規制対象については 23p をご参照ください

A社では、毎月末日締め翌々月20日払いの支払制度のもと、物品の

受領日から 60 日を超えた日に下請代金が支払われている

たとえ下請事業者の要請や合意があっても、物品等を受領した日から

起算して、60 日以内に定めた支払期日までに下請代金を支払わない

と違反となります

日本を代表する企業が行政指導(改善勧告)を受け、社会に公表

されたことで、企業イメージや、商品ブランドに対する社会的評価の

 低下を招いています

下請法違反は企業イメージのダウン

こんな行為は下請法違反です!

支払遅延

D社では、

「歩引き」と称し、下請代金に一定率を乗じて得た金額を

差し引いて支払っていた

下請事業者の責めに帰すべき理由がないにもかかわらず、発注後に

下請代金の額を減額することは違反となります

代金減額

個別の発注内容の違いを考慮することなく、全ての発注内容について

一律に一定比率で引き下げた単価で一方的に発注をすることは、

「買い

たたき」として違反となります

J社では、コスト削減を図るため、一律に一定比率で単価を引き下げ、

一方的に下請代金の額を決めている

買いたたき

(3)

下請法の遵守に向けた社内体制を整備するとともに、効果的に運用

  することにより、下請法違反を未然に防止することができます

ビジネスパートナーである下請事業者と良好な関係を築くことにより、

競争力が向上します

企業の社会的責任として適正取引を実現するには、経営者や

従業員が下請法違反を未然に防止する取組が重要です

下請法の遵守のためには、自社の業務特性に応じた下請取引

コンプライアンス・プログラムを作り、社内体制の整備を行

うことが必要不可欠です

下請法の遵守に向けて

まだまだ多い下請法違反

過去に1社で最大10億円の返還

平成 21 年度 勧告件数

15件

指導件数

4,

567件

現状

下請法の重要性について十分理解していない …

下請法の遵守が、現場担当者に浸透、定着していない …

業界の悪しき慣習から抜け出せていない …

社内のチェック体制が機能していない …

親事業者の体制上の問題

課題

求められる

下請取引コンプライアンス・プログラム

対応

(4)

下 請 取 引 コ ン プ ラ イ ア ン ス ・ プ ロ グ ラ ム の 内 容

目   次

○下請法の理解と社内への周知

   

・下請法遵守についての経営トップの理解

・社内への下請法遵守の周知徹底

○社内での取組状況の把握と計画の作成・見直し

・下請法遵守に係る取組状況の把握

・社内体制整備計画の作成と見直し

経営トップが下請法の遵守は必須であることを理解し、社内への周知徹底を図ります。

Step1 下請法の理解と社内への周知

下請法違反は企業イメージのダウン

・・・・・・・

下請法の遵守に向けて

・・・・・・・・・・・・・・・・

○課題の整理と共有化

   

・下請法上、問題となる事例の蓄積、改善事項の抽出及び社内での共有化

○再発防止と改善策の立案

・PDCA(計画→実施→評価→改善)のサイクルによる効果的な運用体制整備

に向けての方策の立案

・下請法違反のおそれや違反案件について、再発防止に向けての対策

下請法遵守に向けての課題を整理し、下請法遵守に向けた改善策を立案する。

Step4 課題の整理と改善策の立案

5~6p

13~14p

1p

2p

Action

Plan

(5)

下 請 取 引 コ ン プ ラ イ ア ン ス ・ プ ロ グ ラ ム の 内 容

下請法 知らなかったじゃ すまされない!

取組状況チェックリスト

・・・・・・・・・・・・・・

参考資料

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

15~18p

19~23p

○下請法に係る業務規程・マニュアル等の作成

   

・契約書、発注書の作成や下請代金の支払規程等の業務マニュアル等を作成

○下請法に係る責任者の配置・担当部署の設置

・発注部署などの下請法の責任者や下請法に関する業務を担当する部署を設置

○下請法に係る教育・研修等の実施

   

・外部の講習会への参加、自社の業務特性に応じた教育資料の作成、研修の実施

Step2 下請法遵守に係る社内体制の整備

○下請法に係る日常的なモニタリング

   

・下請法の遵守状況について担当者によるセルフチェックの実施

○下請法に係る定期的な業務監査

・発注書の発行や支払状況など、担当部署や監査部署による定期的な監査を実施

下請法遵守に向けて、社内の下請法遵守の状況をチェックし、問題があれば再発防止

に努めます。

Step3 下請法取組状況のチェック

11~12p

下請法遵守に係る取組状況を把握し、自社で対応可能な社内体制の整備を行います。

7~10p

11~12p

Do

Check

(6)

下請法の理解と社内周知

経営トップ及び従業員は、下請法の遵守が企業活動において大変重要で

あることを理解します。

◆ 国が発行しているパンフレットや資料(21p 参照)を活用して、下請法で定められた 4 つの義務と11の禁止事項などについての理解を深めましょう。 ◆ 国や公益団体が行っている下請法に関するセミナーや講習会に参加するのも効果的です。 ●

下請法の遵守について、経営トップによるメッセージの発信により、

 社内へ周知徹底を図ります。

◆ 社内広報、電子メール、会議、朝礼等の場を活用して、経営トップから下請法は 守らなければならないものというメッセージを発信します。 ◆ 経営責任を有する経営トップが、基本哲学として「利益よりも下請法遵守が優先   される」ことを従業員にメッセージとして発信することは大変重要です。 ◆ 下請法遵守を社内に浸透・定着するには、経営トップが定期的に表明することが重要です。 ●

社内における下請法遵守への取組状況を把握します。

◆ 下請法で定められた 4 つの義務と11の禁止事項についての理解の状況、対象とな る下請取引や下請事業者の管理の状況、業務規程や発注マニュアルへの関連付けの 状況、担当部署の設置や責任者の配置状況、下請法遵守に係るチェック体制の整備 状況などについて、その取組状況を把握します。 ◆ 本資料の巻末に「取組状況チェックリスト」(15 p)を掲載しているのでご活用ください。 ●

取組状況の調査結果を踏まえて、社内で取り組むことが可能な体制に

 ついて、取組計画を作成します。

◆ 自社の取組状況を把握・検証し、自社内でできる取組を検討します。 ◆ 取組が不十分な場合は、取組の優先度を考慮し、取組計画を作成・見直します。 ◆ 取組は十分できていると思っていても、公正取引委員会、中小企業庁の立入検査等 で指摘される場合は、どこかに問題があります。もう一度課題等をチェックしてみ ることが大切です。 ※ 詳細な取組事例は、19p 以降を参照

社内での取組状況の把握と計画の作成・見直し

・従業員数は1万人以上となるため、経営トップからの電子メール、経営幹部会議での周知徹底 を図っており、下請法の遵守状況を数字で把握する仕組にしているため、随時指示を出せる 仕組となっている。 経営トップからの電子メール、幹部会議による周知徹底

大手企業の取組例

Step1 下請法の理解と社内への周知

Plan

(7)

経営トップによる下請法遵守の理解とメッセージの発信

下請法に係る社内体制整備計画の策定と見直し

★ 電子メール、社内報等、多様な 手法で周知 ★ 発 注 担 当 者 に「 直 接 顔 を 見 て 」 伝達を継続 ★ 経営トップが、会議や朝礼などで 周知

基 本

拡 充

★ 自社の取組状況を把握 (取組状況チェックリストの活用) ★ 業務規程の整備など、取組状況に 応じて、整備計画を作成 ★ 中小の事業者は、優先度に応じて、 整備計画に取り組む ★ 社内での下請法遵守に向けた取組 状況を踏まえ、PDCA(計画→実 施→評価→改善)サイクルの運用 の一環として、再発防止策の実施、 効果的な運用計画を作成 ・従業員数約50名であることから、社長自ら従業員一人ひとりに対して、日ごろから 下請法遵守に向けた話し合いをするなど、高い頻度で直接周知して効果をあげている。 この取組により、従業員の下請法遵守への意識が高まり、下請法の遵守状況は良好な 状況にある。 従業員との直接対話を重視

中小企業の取組例

Point

1

下請法に係る取組は十分実施し、

「当社では問題はない」と考えていませんか?

経営トップや従業員の「下請法は必ず遵守する」という意識は低下していませんか?

従業員への教育は継続して実施していますか?

再 度 確 認 し ま し ょ う!

取組のポイント

基 本

拡 充

Point

2

「問題はない」という認識に問題がありませんか?

Point

3

(8)

業務規程、業務マニュアル等の作成

・下請事業者との取引件数が多いため、遵守の徹底に向けて、下請法専門の担当者を1名 配置している。日常業務として関係部署を訪問し、担当者とも頻繁にコミュニケーション を確保し、下請法遵守意識の徹底にも努めている。 ・現在導入している「ISO9000」の業務フロー・業務マニュアルに、自社業務の特性を踏まえ、 下請法の遵守事項を反映している。 ・実際に調達する部署と契約等の事務を行う専門部署に分けて対応している。そのため、 下請法に関する事務は、一元化され、集中的に統制できる仕組としているため、下請法 違反の事例はほとんどなくなった。 下請法遵守に向けた責任者を配置

大手企業の取組例 1

ISO9000 に下請法の遵守事項を反映

大手企業の取組例 2

発注書面の交付を一元化

大手企業の取組例 3

下請法を踏まえた業務規程や業務マニュアルを整備します。

◆ 下請取引を含めた自社の発注取引業務の流れを分析します。 ◆ 業務規程や業務マニュアルの整備と併せ、発注書面の雛型や書類の保存期間など 下請法で定められている規定を盛り込むことにより、下請法遵守が図られるようにします。

発注部署等への責任者の配置

下請法に係る責任者を配置することにより、下請法遵守の指導、徹底を図ります。

◆ 取引件数が多くない企業の場合には、責任担当者は他業務との兼務でも問題ありません。 ◆ 主な業務内容は、次の通りです。 ・発注手続きに関する各種相談 ・発注手続きの指導・監督 ・発注手続きの内部チェック

担当部署の設置

下請法に係る業務を担当する部署や関係部署を横断する委員会などを設置

することにより、統一的な対応、指導、チェック等が行えるようになります。

◆ コンプライアンス部、法務部等が該当します。 ◆ 中小企業では、総務部等の既存組織の中に担当者を置いて、業務対応することも 可能です。最初は、負担をかけず、できるところから進めましょう。 ◆ 主な業務内容は次の通りです。 ・業務規程、業務マニュアルの作成 ・契約書 ・ 発注書に係るリーガルチェック ・日常モニタリング ・下請法に係る教育や研修の実施 ・発注取引等に関する相談対応 ・内部監査の実施

Step2 下請法遵守に係る社内体制の整備

Part1 社内体制の整備

Do

(9)

発注部署とコンプライアンス担当部署の一体的取組

Point

2

コンプライアンス担当部署のチェック機能の確立

担当役員、コンプライアンス担当者、現場責任者の配置

★ 発注部署とコンプライアンス担当 部署が連携して規程やマニュアル の見直しを行います ★ 現場の従業員が使いやすい規程、 マニュアルを作成します ★ 最初は、発注担当部署の責任者 による日常的なモニタリングを します ★ 下請法遵守に係る責任者、担当者 の役割を拡充。担当部署以外の担 当者が日常的なモニタリングの実 施、教育、研修等の効果的な運営 に向けたサポートを行います ★ 最初は、下請法遵守に係る責任者 及び発注担当部署における責任者 をそれぞれ配置します   (兼務でも可) ★ 担当役員、専任の責任者などに ついては、下請法に係る業務量、 組 織 規 模 に 応 じ て、 社 内 の 遵 守 体 制 を 機 能 さ せ る た め に 必 要 な 人数を配置します ・下請事業者への発注件数が少ないため、責任担当者は1名とし、総務部に兼務担当とし て配置している。主な役割は、業務マニュアルの作成支援、業務監査、相談対応等である。 ・下請法の遵守事項について、発注担当者が下請法を遵守した発注業務を遂行できるよう、 自社の業務特性を踏まえて「業務マニュアル」を作成している。 コンプライアンス担当は総務部に配置

中小企業の取組例 1

業務マニュアルの作成

中小企業の取組例 2

発注業務の流れを見直し

中小企業の取組例 3

取組のポイント

基 本

拡 充

基 本

拡 充

基 本

拡 充

Point

1

Point

3

・これまでの発注業務は、担当者が契約条件交渉から支払まで1人で担当していたため、 問題があっても表面化しなかった。新たに発注業務プロセスを見直し、発注書面等の 交付は法務室に一元化、支払は経理部に一元化したところ、法務・経理の担当者からも 下請法を遵守した業務が遂行されているか否か、日常的にチェックを受けることが可能 となり、複数の問題が表面化し改善のきっかけとなった。

(10)

下請法コンプライアンス・プログラムを実施するための役職別研修の

 実施が有効です。

役職別にテーマを設け、下請法の座学だけではなく、自社の課題をグループ

別に討議することで、高い教育効果が期待できます。

下請法の理解を深めるため、中小企業庁が主催する経営者向けの下請法

トップ向けセミナー(21p 参照)を活用すると便利です。

役職別の研修、講習の実施

● 下 請 法 の 遵 守 を 社 内 に 徹 底 す る 上 で、 従 業 員 が 下 請 法 を 手 早 く 理 解 す る た め に は、  外部セミナーや講習会に参加することが近道です。 ● 法務部等の下請法責任者による自社の業務特性を踏まえた内部研修を企画、実施することも 有効です。 ・社内の下請法の遵守体制を円滑に機能させるために、役職別に求められる役割と責任を 踏まえ研修内容を企画して実施している。 ・発注等の担当者には、下請法に関する知識の定着、遵法意識を高めるため、イントラネット上の eラーニングを定期的に受講させている。 役職別に研修会、勉強会の開催

大手企業の取組例 1

イントラネットを利用した教育の実施

大手企業の取組例 2

外部の研修、講習等の活用

中小企業庁や公正取引委員会が実施する無料の講習会に参加することに

より、下請法の理解を深めることが重要です。

この他、業界が主催する下請ガイドライン説明会や財団法人全国中小

 企業取引振興協会等が主催する調達担当者向けの下請法セミナー等

 

(21p 参照)への参加も有効です。

下請法テキストやガイドブック(21p 参照)などを活用して社内報や

 イントラネットで解説を繰り返し行うことも重要です。

自社の業務特性等を踏まえた研修、講習の実施

自社の業務特性、下請法上の問題を抽出し、具体的な対応等を踏まえて

の教育資料を作成し、研修等を実施することが有効です。また、研修後に

 テストを実施することも有効です。

下請法の責任者を育成し、その者が講師となって下請法上起こりやすい

 買いたたきの問題、減額や返品など、事例を交えた調達担当者向けの研修

を実施することが重要です。

Part2 従業員への周知・徹底

Step2 下請法遵守に係る社内体制の整備

Do

(11)

Point

2

外部の研修、講習等の活用

自社の業務特性等を踏まえた研修、講習の企画

教育、研修等の効果測定

★ ニーズに応じて、外部講習を活用 します。例えば、経営トップ向け の「トップセミナー」、又は実務 担当者向けの研修等(21p 参照) を受講します ★ 無料講習会、セミナーへの参加 ★ 既存テキスト等を活用して社内研 修を実施します(継続した取組が 重要)(21p 参照) ★ 自社業務を踏まえた下請法上の問 題点について議論を行い 、 具体的 な対処方法を理解します ★ 自社固有の問題についての対応事 例など、具体的な事例を示し理解 させる ★ 下請法遵守に向けて、役職別に研 修、講習等を実施します ★ 教育、研修等の効果測定として、 簡易なテストの実施など、下請法 の知識を確実に定着させる 工夫を します ★ 発注等の担当部署の全員を対象に 定期的にチェックテストを実施す ることは、下請法遵守への意識を 高める手段として有効です ・発注に関与する担当者には、初任者研修として、最初は外部の講習会を受講させた。管理者 は業界特有の問題を理解するために、業界団体が主催する講習会を活用している。 当社固有の問題については、社内会議を何度も開催し、全員が意見を出し合って、下請法 遵守に向けた理解を高めるとともに、業務マニュアルを作成した。 ・下請法を理解するため、経営トップ、管理者、担当者は、外部の「下請法テキスト」を 用いた講習を受講した。その後、経営トップは、下請法の「トップセミナー」に参加したり、 管理者、担当者は朝礼や勉強会で下請法遵守に向けて意識を高めるなど、ステップアップ できる教育の機会を設定している。 段階的な教育

中小企業の取組例 1

役職別の教育

中小企業の取組例 2

基 本

拡 充

基 本

拡 充

基 本

拡 充

Point

1

Point

3

取組のポイント

(12)

下請法に係る日常的なモニタリング

下請法に係る定期的な業務監査

発注書面等の契約書面の交付の有無、支払期日の遵守など、下請法に即した

実務が遂行されているかどうか、日常的にモニタリングする仕組が必要です。

下請代金の決定にあたり、下請事業者と十分な協議を行っているかなど、

 日常的に下請法の遵守状況についてセルフチェックすることが効果的です。

担当部署による定期的な監査を実施し、下請法に関する問題を早期発見する

ことが効果的です。

コンプライアンス担当部署等により、定期的な業務監査を実施し、下請法

を遵守しているかチェックすることが必要です。

発注書や補充書面の交付、支払状況(納品から 60 日以内に支払われて

いるか)などについて、担当部署や監査部署による定期的な業務監査を

実施することが必要です。

◆ 担当者が自分で下請法の遵守について、セルフチェックできるチェックシートを活用します。 ◆ 発注(調達、契約等)担当者が下請法に違反しないために、複数の部署の担当者が取引の実 務状況について相互にチェックすることが重要です。 ◆ 発注等に関与する担当部署において、下請法遵守についての定期的な業務監査を実 施します。業務監査では、業務監査の対象部署、実施時期、業務監査の担当、業務 監査の責任者を決定します。 ◆ 業務監査では、口頭での発注、発注後の取消、返品や値引、協賛金の要請など、下 請法違反が行われていないかの確認を行います。 ◆ まずは、業務監査を行うことが重要です。最初は簡易なレベルで実施し、熟度が増 すに従い内容を充実していく必要があります。 ・担当者自らのセルフチェック、担当部署による業務監査、定期的な業務監査、システム によるモニタリングなど、多様な仕組を導入し、複数の観点から日常的にチェックでき る体制としている。 ・グループ企業が相互に、下請法の遵守状況について定期的な業務監査を実施するなど、 チェックをしている。グループ会社が相互に業務監査をすることで他社の取組例がわかり、 業務の改善に役立てることができる効果もある。 多段階的なチェックの仕組

大手企業の取組例 1

グループ企業でのチェックの仕組

大手企業の取組例 2

Step3 下請法取組状況のチェック

Check

(13)

Point

2

★ 発注業務に関与する担当者全員が 下請法遵守の意識を高めるため、 下請法の遵守状況のセルフチェッ クを実施します ★ 担当部署(課単位又は係単位)が 自ら発注等のチェックを実施し、 日常業務の下請法上の問題を随時 把握し、改善を図ります ★ 発注に関与する部署以外の部署 (総務部等)により、簡易な業務 監査を実施します ★ 社内業務監査やコンプライアンス 担当部署、会計監査人等による業 務監査の実施 ★ 取引先への反面調査も、必要に応 じて実施します

担当者、担当部署のセルフチェック体制

定期的な業務監査体制

業務プロセスの相互チェック体制の整備

・下請法の遵守状況について、定期的な業務監査を行う体制が整備できないため、担当部署による 自己チェックを実施している。担当部署の自己チェックの結果については、経営トップが チェックをし、必要があれば担当者に直接ヒアリングして内容の妥当性を確保している。 ・発注書を交付した下請取引について、契約条件、納入・検収条件、支払条件等を一覧に 整理し、支払の期日管理等を実施している。また契約時の金額と支払代金の額に違いが あれば、担当者は取引先の確認書を添付し、報告書を提出するなど、不適正な取引を抑 止する体制としている。 担当部署による自己チェック

中小企業の取組例 1

下請取引管理シート活用によるチェック

中小企業の取組例 2

取組のポイント

基 本

拡 充

基 本

拡 充

Point

1

Point

3

★ 発注の業務を、担当者任せにせず、 担当部署などの責任者がチェック をします ★ 発注に関与する部署、経理、コン プライアンス担当部署など、組織 的にチェックをします

基 本

拡 充

(14)

再発防止と改善策の立案

● 課題の整理と共有化 ● 再発防止と改善策の立案 ● 下請法の理解と社内への周知   ● 社内遵守の取組状況の把握と   計画の作成 ・ 見直し ● 下請法に係る日常的なモニタリング ● 下請法に係る定期的な業務監査 ● 下請法に係る業務規程・マニュアル等の作成 ● 下請法に係る責任者の配置・担当部署の設置 ● 下請法に係る教育・研修等の実施

課題の整理と共有化

・立入検査で指摘された改善項目について、今後の対応策を含め、全事業所に共有している。 ・コンプライアンス推進室が責任部署となり、下請法の運用状況の業務監査、日常的なモニタリング 等を行っている。発注量が多いため、四半期を単位とした PDCA サイクルを運用している。 ・グループ企業内のコンプライアンス委員会は、グループ各社の取組内容、定期的なモニタリング を実施している。さらに、グループ企業内の下請法遵守状況の業務監査に参加し、監査結果 の評価にも関与するなど、グループ全体の下請法遵守体制を機能させ、随時グループ各社の 経営トップに報告し、的確な運用を実現している。 ・社内で下請法に違反する行為が判明したため、公正取引委員会に自発的に申し出た。 改善事項の共有化

大手企業の取組例 1

PDCA サイクルによる確実な運用

大手企業の取組例 2

グループ企業と連携した PDCA サイクルの運用

大手企業の取組例 3

自発的対応

大手企業の取組例 4

下請法違反のおそれのある情報等についての報告ルール、初期対応、

再発防止等について、組織的に対応ルールを明確にし、対応する必要

があります。

的確な対応を図るためにも、社内において下請法遵守に向けた問題事

例の蓄積や課題の共有化を図ることが重要です。

過去の立入検査において、同じ違反を2回繰り返す事業者もいたことから、

下請法違反のおそれや違反案件について、どこに問題があったか、どのよう

にすれば改善できるかなど、再発防止対策を行うことが必要です。

人事異動があっても、下請法を踏まえた業務対応が十分に引き継がれるよう

に取り組むことも重要です。

Step4 課題の整理と改善策の立案

Action

下請法の理解と社内への周知

Plan

課題の整理と改善策の立案

Action

下請法遵守に係る社内体制の整備

Do

取組状況のチェック

Check

(15)

Point

2

★ 下請法に違反するおそれのあ る情報を把握した場合、 初期 的な対応ルールを策定してお く必要があります

組織的な対応ルールの策定

再発防止策の徹底

PDCAサイクルの導入

★ 下請法違反等の問題があった 場合には、発注担当者と協議 して、再発防止と改善策を立 案し、実施します ★ 違反事例を整理するなど、下請法上やって はいけない行為を明確にし、教育の徹底、 定期的にフォローアップ するなど、組織に 定着させることが必要です ★ 最 初 は、 下 請 法 を 理 解 し、 社 内 規 程 を 整 備 す る。 ま た チ ェ ッ ク 体 制 と 課 題 把 握 な ど、重点的な取組が有効です ★ STEP 1~4の取組について、自社の業務 特性に応じた独自のマニュアルを策定し、 自社の社内体制を明確にします。 ★ PDCA(計画→実施→評価→改善)を繰り 返し、取組を見直していくことが効果的です。 ★ マニュアル化や PDCA が難しい場合も、各 STEP の取組をできるだけ取り入れていくこ とが望まれます ・下請法の遵守状況、問題事例、再発防止に向けた対策など、発注担当者会議で共有している。 また、関連部署では朝礼により下請法遵守への意識喚起を随時行い、適正な運用を確保 している。 ・下請法遵守体制が実際に機能しているかどうか、発注担当者に経営トップ自らが確認するなど、 経営トップによる関与が良い効果を生み出している。 発注担当者会議を活用

中小企業の取組例 1

経営トップの強力な関与

中小企業の取組例 2

取組のポイント

基 本

拡 充

基 本

拡 充

基 本

拡 充

Point

1

Point

3

★ 社内監査、内部通報、取引先からの通報等 により下請法違反となるおそれがある場合、 その情報は組織的に蓄積し、対応が取れる 仕組を整備する必要があります ★ 下請法の遵守を部署責任者の業績評価に反 映することも重要です

(16)

S t e p 2 S t e p 1 ほぼ 当て はまる やや 該当 あまり 該当 しない 全く 該当 しない (1)経営トップは、「下請法遵守の重要性」、「下請法上の義務と禁止事項」を理解していますか? (2)経営トップは、下請法遵守に関する基本方針等を作成していますか? (3)経営トップは、下請法遵守の必要性や基本方針等を社内に周知していますか? (4)経営トップは、下請法遵守について、定期的にメッセージを発信していますか? (5)経営トップの下請法遵守に関するメッセージは社内に浸透し、定着していますか? (1)電子メール、社内報、イントラネット等、多様な手段により、周知をしていますか? (2)社内管理者、発注担当者への直接的な対話により、社内への浸透を図っていますか? (3)調査結果を社内で共有化し、下請法遵守体制の整備に向けた意識を醸成していますか? (1)下請法遵守のメッセージは、社外(グループ企業、取引先等)にも伝えていますか? (2)経営トップは、発注元となる取引先やグループ会社などにも下請法遵守について働きかけをしていますか? (1)統括責任者(担当役員等)を配置(兼任含む)していますか? (2)下請法遵守を担当する統括部署(兼任含む)を設置していますか? (3)実務担当部署での責任者を配置(兼任含む)していますか? (4)下請法遵守に関する業務規程、業務マニュアルを策定していますか? (5)担当者の引継ぎルールを策定していますか? (6)下請事業者を抽出して的確な管理体制を整備していますか? (7)契約~支払の一連のプロセスに、他者からのチェックを継続的に受ける業務の流れになっていますか? (8)従業員等は、下請法遵守体制に関して組織体制、業務プロセスなど理解していますか? (9)定期勉強会により、下請法の周知をしていますか? (10)下請法に関する外部講習会やセミナーに参加していますか? (11)下請ガイドライン等を活用し、自社の業務特性、問題を踏まえた研修内容を企画していますか? (12)部署内の勉強会等で定期的に教育していますか? (13)下請法の知識、自社固有の問題等のチェックテストを定期的に実施していますか? (14)契約実務の管理者・担当者は、自社業務に即して、下請法を理解していますか? (1)相談窓口を設置していますか? (2)通報窓口を設置していますか? (3)下請法遵守状況を業務監査する責任部署を設置していますか? (4)下請法違反等があった場合、人事評価への反映の対象としていますか? (5)役職別の教育、研修内容を企画し、定期的に開催していますか? (6)ISO9000 を導入している場合、下請法を織り込んだマニュアル等になっていますか? (1)e ラーニング等のITを活用した教育を実施していますか? (2)グループ企業と連携した研修会等を定期的に実施していますか? (3)取引先と連携した研修会、勉強会等を定期的に実施していますか? 下請法の理解と社内への周知 下請法遵守に係る社内体制の整備 基本的な取組事項 効果を高めるための取組事項 更に効果的な取組事項(大企業向け)

取組状況チェックリスト Part1

●下請法遵守体制の整備、効果的な運用に向けて、現状評価を行い、今後の方策を検討

することが重要です。

(17)

貴社のコンプライアンス体制を評価してください

Part1

● 本資料を有効活用していただくため、左にあるチェックリストを受けての下請法遵守

に向けた自社で可能な取組(下請取引コンプライアンス・プログラム)を記載できる

ようにしました。ご活用ください。

Step1 下請法の理解と社内への周知

現状

問題

対策

Step2 下請法遵守に係る社内体制の整備

現状

問題

対策

(18)

S t e p 4 S t e p 3 ほぼ 当て はまる やや 該当 あまり 該当 しない 全く 該当 しない (1)担当者レベルのセルフチェックを定期的に実施していますか? (2)契約実務に関与する担当部署は、定期的に自己チェックをする仕組になっていますか? (3)異なる責任者等により相互チェックする仕組になっていますか? (1)担当部署以外の部署により、下請法遵守について定期的に業務監査を実施していますか? (2)契約~支払までの進捗状況について、複数の担当者によってチェックできる仕組になっていますか? (3)契約書、発注書等について、担当部署、法務部による相互チェック体制は整備されていますか? (4)支払期日の遵守について、経理担当、担当部署、法務部による相互チェック体制は整備されていますか? (5)価格決定ルールの文書化、価格決定の経過を事後的にチェックできる仕組になっていますか? (1)グループ企業に対して、下請法遵守の基本方針等について周知していますか? (2)グループ企業では、下請法遵守の統括部署の設置、責任者の配置等、遵守体制を整備していますか? (3)取引先を巻き込んだ下請法遵守体制を整備していますか? (4)発注プロセスを IT 化し、下請法違反をシステム上統制する仕組になっていますか? (5)WEB-EDI など、下請法を遵守できるよう取引先と共有できる発注システムで適正化を図っていますか? (1)下請法上の問題が発生した場合の報告ルールは策定されていますか? (2)下請法違反のおそれのある情報に接した場合の初期対応のルール化はされていますか? (3)下請法違反等があった場合、再発防止の取組をしていますか? (1)下請法違反等があった場合、経営トップ、責任者等に迅速に報告されるプロセスになっていますか? (2)下請法違反等の問題があれば、定期的に問題を共有化するための場(会議等)はありますか? (3)業務監査、モニタリング等のチェック結果を踏まえ、業務の見直しを定期的に実施していますか? (4)下請事業者と、下請法遵守の状況について、定期的に意見交換する機会はありますか? (5)下請法遵守を徹底するために、「PDCA サイクル」を構築、運用できていますか? (1)グループ企業と連携して、定期的な業務監査体制を整備していますか? (2)グループ企業と連携して、日常業務をモニタリングするための相互チェックの仕組はありますか? (3)取引先と連携した相互チェックの仕組はありますか? (4)グループ企業内で PDCA サイクルを構築、運用できていますか? 下請法取組状況のチェック 課題の整理と改善策の立案 基本的な取組事項 効果を高めるための取組事項 更に効果的な取組事項(大企業向け)

取組状況チェックリスト Part2

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Step3 下請法取組状況のチェック

現状

問題

対策

Step4 課題の整理と改善策の立案

現状

問題

対策

貴社のコンプライアンス体制を評価してください

Part2

(20)

● 下請法を遵守するために大企業が実際に実施している取組事例をご紹介しますので、

貴社の参考としてください。

【法務担当からの周知】 経営トップによる周知だけでなく、法務・コンプライアンス担当が 発注等の担当部署を巡回し、下請法遵守の周知を徹底するとともに、実務上の相談対応など、 総合的にサポートすることで、発注等担当者の下請法遵守の意識を高めている。 【コンプライアンスカードの活用】 現場社員に携帯させているコンプライアンスカードに、 下請法の義務と禁止事項についても追加記載をし、下請法遵守の意識を高めている。

Step1 下請法の理解と社内への周知

【立入検査を契機に再度研修を実施】 当社は下請法に係る取組を十分行っていたが、中小企 業庁の立入検査があり改善指導を受けた。社内の体制を再度確認したところ、調達担当者 が買いたたきなどの下請法に定める禁止事項を十分理解していなかったことから再度研修 を行った。 【下請法について自発的な学習会の開催】 法務部が研修会、講習会として実施するだけでなく、 調達部署の社員等が自発的に社内勉強会、取引先との勉強会を開催している。このため、事業分 野ごとの業務特性を踏まえた下請法遵守のノウハウが社内に蓄積され、体制が整備されている。

Step2 下請法遵守に係る社内体制の整備

【発注システムによるモニタリング】 発注システムに入力しないと発注できない仕組になっ ている。そのため、法務、経理、調達の各部署から下請事業者との取引状況がリアルタイム にモニタリングできる仕組になっている。未払問題があれば、アラームが点灯し、即対処で きる仕組にしている。 【第三者による業務監査】 下請法の業務監査は、親会社の監査法人による監査、法務部によ る会計監査、監査役による監査、ISO9000 の更新審査等、複数の監査を受けている。複 数の第三者からの監査を受けるため、発注担当者も下請法遵守の意識が高くなっている。

Step3 下請法取組状況のチェック

【弁護士との協議による再発防止策の検討】 下請法違反、下請法違反のおそれがある場合、 問題とその原因について、全事業所の実態を調査。その上で、対応策について顧問弁護士 と協議し、社内の対応方針、業務マニュアルの見直しを全事業所で展開している。 【自律的な対応を可能とするための法務部のサポート】 担当部署が自律的に問題を把握し、 対応策を立案、再発防止に努めることができるように、法務部ではサポートに徹している。 法務部が側面支援することで、担当部署での下請法の遵守徹底の雰囲気が醸成されている。

Step4 課題の整理と改善策の立案

親事業者の取組事例<大企業編>

Plan

Do

Check

Action

(21)

● 下請法を遵守するために中小企業が実際に実施している取組事例をご紹介しますので、

貴社の参考としてください。

【行政機関への相談】 自社が協力会社に一部委託している取引が下請法の対象となるかの 判断について、下請法のテキストを読んでも理解が難しいため、公正取引委員会や中小企 業庁に確認した上で対象となる取引をリストアップしている。 【経営トップが勉強会に参加】 下請法遵守を徹底するため、経営トップは調達部署の勉強会 にも参加し、発注担当者と下請法上の問題点、対処策を共有化している。経営トップは発 注に関与する担当者と話し合いをするため、発注担当者にも下請法遵守の意識が高まって いる。 【発注書面の様式作成】 発注書等を円滑に交付できるように、統一的な様式を作成し、上 司のチェックを得て、交付するルールとした。最初の段階では、まずは発注書面の交付の 徹底から実施した。 【社員への教育】 下請法についての基礎的な理解を促すため、毎日の朝礼の際に、5分程 度テーマを決めて勉強会を実施している。短い時間であるが、毎日実施することで、社内 の下請法遵守への意識が高まった。毎日の5分間の積み重ねが効果を生み出している。

Step2 下請法遵守に係る社内体制の整備

【下請法遵守状況の報告】 3カ月に1回の頻度で、下請法に抵触するような問題、具体的な 解決方策、未解決事項などについて、定期的に経営トップに報告させている。 【業務の引継ぎ体制の整備】 下請法に係る適切な引継ぎがなされるように、業務内容(いつ、 だれが、どこの取引先とどのようなやりとりを行ったか等)について、日頃から詳細に記 録させており、担当者が代わっても下請法違反が生じないようにしている。

Step3 下請法取組状況のチェック

【経営トップの関与による早期解決】 従業員15名程度であるため、下請法上の問題が発生 した場合、または対応に疑問がある場合には、経営トップが関与して一緒に解決している。 現場管理者任せにせず、経営トップが自ら問題解決に向けて取組むため、発注担当者の下 請法の遵守への意識も高くなっている。 【発注担当部署の自律的な取組】 経営者から一方的に下請法の遵守を周知するのではなく、 「違反かな」と思われる取引を現場の担当者からリストアップさせ、改善策の検討をしてい る。

Step1 下請法の理解と社内への周知

<中小企業編>

Action

Step4 課題の整理と改善策の立案

Step4 課題の整理と改善策の立案

Plan

Do

Check

(22)

1.講習会・説明会等 名 称 内 容 対 象 費 用 (1)下請取引適正化 講習会 下請法の趣旨・内容の説明、Q&Aや起こしやすい違反事例の解説 等 下請取引を行う全ての事業者 無料 (2)下請取引改善講習会 (調達担当者向け) 下請法の趣旨・内容の解説、勧告事例の紹介 等 (調達担当者等) 原則 親事業者 無料、 テキスト 自己負担 (3)下請代金法 トップセミナー 経営者として遵守すべき事項や下請法の内容の解説 等 原則 親事業者(経営者、役員、管理職等) 無料 (4)下請取引適正化推進 シンポジウム・セミナー 取引の適正化に向けた行政機関及び企業の取組の紹介 等 親事業者、下請事業者等 無料 (5)下請ガイドライン 説明会 下請代金支払遅延等防止法及び下請中小企業振興法 の内容、業種別下請ガイドラインに記載された取引 事例の説明 等 原則 下請ガイドライン業 種に属する親事業者、下請事 業者等 無料 (6)下請取引セミナー 基礎コース、外注(下請取引)基本契約書コースがあり、実務面の詳細な解説 等 親事業者等 12,000 ~14,000 円 (7)業種別講習会 独占禁止法及び下請代金支払遅延等防止法の趣旨・内容の説明及び解説 等 親事業者等 無料 (8)中小事業者のための 移動相談会 公正取引委員会の職員が出張し,下請法等について基本的内容を分かりやすく説明するとともに、相談も可能 下請事業者等 無料 (9)下請法に関する研修 会等への講師派遣 下請法の適用範囲の図解及び適用事例、親事業者の 4 つの義務、親事業者の 11 の禁止行為等について、 基本的事項の要点を中心に解説 親事業者等 有料 2.下請法等の解説・資料 名 称 内 容 費 用 (1)下請取引適正化推進 講習会テキスト 下請代金支払遅延等防止法の趣旨及び内容の解説、違反事例や法律等を記載 無料 (2)下請代金支払遅延等 防止法ガイドブック ● ポイント解説下請法 ● 知るほどなるほど下請法 ● 知って得する下請法 ● コンテンツ取引と下請法 無料 (3)中小企業向けQ&A集 (下請 110 番) 中小企業が取引上で直面しているトラブルや疑問点を取りあげ、基本的な考え方や留意点を示すことにより、解決への一助とする 無料 (4)下請法の動画 下請法の動画配信(公正取引委員会) 無料 下請代金支払遅延等防止法DVD(財団法人全国中小企業取引振興協会) 8,000 円 (5)下請取引改善 講習会テキスト (本編・関係法令等資料編) 下請取引改善(調達担当者向け)講習会(一日コース、半日コース)で使用してい るテキスト。下請代金支払遅延等防止法、下請中小企業振興法をわかりやすく解説 2,500 円 (6)下請適正取引等の推進の ためのガイドライン 下請事業者と親事業者との間で、適正な下請取引が行われるよう国が策定した業種 別のガイドライン(15 業種)。望ましい取引事例(ベストプラクティス)や下請代 金法等で問題となり得る取引事例等を分かりやすく具体的に記載 無料 (7)「下請適正取引等の推進の ためのガイドライン」 ベストプラクティス集 業種別の下請ガイドラインに記載されている望ましい取引事例等のうち、他の業種 にも普及すべきものを共通的な事項としてベストプラクティス集を作成 無料 (8)下請法ガイドブック 改正下請法(平成 16 年 4 月 1 日)で追加された情報成果物委託や役務提供委託を含む下請法の内容を分かりやすく解説。社内研修用として活用可能 300 円 3.下請法等の相談 名 称 内 容 (1)中小企業庁(地方経済産業局)     公正取引委員会(地方事務所) 下請法に関すること、下請取引に関する相談・情報提供及び申告 等 (2)下請かけこみ寺 ● 企業間取引に関するトラブルや契約方法の相談対応弁護士による相談対応、裁判外紛争解決手続(ADR)等 (3)公益財団法人 公正取引協会 コンプライアンス・プログラム導入の支援、アドバイスの実施等 詳しい情報は HP で www.chusho.meti.go.jp 中小企業庁 中企庁 公取委 全取協 www.jftc.go.jp 公正取引委員会 zenkyo.or.jp 財団法人全国中小企業取引振興協会 公取委 全取協 中企庁 公取委 全取協 公取委 公取協 公取委 全取協 公取協 公取委 公取協 www.koutori-kyokai.or.jp 公益財団法人公正取引協会 公取委 公取委 全取協 公取協 中企庁 中企庁 中企庁 中企庁 中企庁 中企庁 中企庁 中企庁 中企庁

講習会、下請法資料、相談等

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公正取引委員会 事務総局経済取引局取引部企業取引課 〒 100-8987 千代田区霞が関 1-1-1 中央合同庁舎第 6 号館 B 棟 Tel 03(3581)3375(直) http://www.jftc.go.jp (管轄区域:茨城県,栃木県,群馬県,埼玉県,千葉県,東京都, 神奈川県,新潟県,山梨県,長野県) 北海道事務所 下請課 〒 060-0042 札幌市中央区大通西 12 札幌第 3 合同庁舎 Tel 011(231)6300(代) (管轄区域:北海道) 東北事務所 下請課 〒 980-0014 仙台市青葉区本町 3-2-23 仙台第 2 合同庁舎 Tel 022(225)8420(直) (管轄区域:青森県,岩手県,宮城県,秋田県,山形県,福島県) 中部事務所 下請課 〒 460-0001 名古屋市中区三の丸 2-5-1 名古屋合同庁舎第 2 号館 Tel 052(961)9424(直) (管轄区域:富山県,石川県,岐阜県,静岡県,愛知県,三重県) 近畿中国四国事務所 下請課 〒 540-0008 大阪市中央区大手前 4-1-76 大阪合同庁舎第 4 号館 Tel 06(6941)2176(直) (管轄区域:福井県,滋賀県,京都府,大阪府,兵庫県,奈良県,和歌山県) 近畿中国四国事務所中国支所 下請課 〒 730-0012 広島市中区上八丁堀 6-30 広島合同庁舎第 4 号館 Tel 082(228)1501(代) (管轄区域:鳥取県,島根県,岡山県,広島県,山口県) 近畿中国四国事務所四国支所 下請課 〒 760-0068 高松市松島町 1-17-33 高松第 2 地方合同庁舎 Tel 087(834)1441(代) (管轄区域:徳島県,香川県,愛媛県,高知県) 九州事務所 下請課 〒 812-0013 福岡市博多区博多駅東 2-10-7 福岡第 2 合同庁舎別館 Tel 092(431)6032(直) (管轄区域:福岡県,佐賀県,長崎県,熊本県,大分県,宮崎県,鹿児島県) 沖縄総合事務局 総務部公正取引室 〒 900-0006 那覇市おもろまち 2-1-1 那覇第 2 地方合同庁舎 2 号館 Tel 098(866)0049(直) (管轄区域:沖縄県) 中小企業庁 事業環境部取引課 〒 100-8912 千代田区霞が関 1-3-1 Tel 03(3501)1669(直) http://www.chusho.meti.go.jp/ 北海道経済産業局 産業部中小企業課 〒 060-0808 札幌市北区北 8 条西 2 丁目 1-1 札幌第 1 合同庁舎 Tel 011(709)1783(直) (管轄区域:北海道) 東北経済産業局 産業部中小企業課 〒 980-8403 仙台市青葉区本町 3-3-1 仙台合同庁舎 Tel 022(221)4922(直) (管轄区域:青森県,岩手県,宮城県,秋田県,山形県,福島県) 関東経済産業局 産業部中小企業課 〒 330-9715 さいたま市中央区新都心 1-1 さいたま新都心合同庁舎第 1 号館 Tel 048(600)0325(直) (管轄区域:茨城県,栃木県,群馬県,埼玉県,千葉県,東京都,神奈川県, 新潟県,山梨県,長野県,静岡県) 中部経済産業局 産業部中小企業課 〒 460-8510 名古屋市中区三の丸 2-5-2 Tel 052(951)2748(直) (管轄区域:富山県,石川県,岐阜県,愛知県,三重県) 近畿経済産業局 産業部中小企業課 〒 540-8535 大阪市中央区大手前 1-5-44 大阪合同庁舎第 1 号館 Tel 06(6966)6037(直) (管轄区域:福井県,滋賀県,京都府,大阪府,兵庫県,奈良県,和歌山県) 中国経済産業局 産業部中小企業課 〒 730-8531 広島市中区上八丁堀 6-30 広島合同庁舎第 2 号館 Tel 082(224)5661(直) (管轄区域:鳥取県,島根県,岡山県,広島県,山口県) 四国経済産業局 産業部中小企業課 〒 760-8512 高松市サンポート 3-33 高松サンポート合同庁舎 Tel 087(811)8529(直) (管轄区域:徳島県,香川県,愛媛県,高知県) 九州経済産業局 産業部中小企業課 〒 812-8546 福岡市博多区博多駅東 2-11-1 福岡合同庁舎 Tel 092(482)5450(直) (管轄区域:福岡県,佐賀県,長崎県,熊本県,大分県,宮崎県,鹿児島県) 沖縄総合事務局 経済産業部中小企業課 〒 900-0006 那覇市おもろまち 2-1-1 那覇第 2 地方合同庁舎 2 号館 Tel 098(866)1755(直) (管轄区域:沖縄県)

下請法遵守に向けたコンプライアンス・プログラム

への取組やご相談は、以下の窓口までお気軽に

お問い合わせください。

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下請法について

下請法は、 資本金の規模と取引の内容により法の適用対象を定め、  製造委託修理委託情報成果物作成委託及び役務提供委託の行為について、 下請取引を適正化し、下請事業者の利益を保護することを目的としています。  親事業者が下請事業者に物品の製造、修理、情報成果物(プログラム作成など)の作成又は 役務(運送、情報処理、ビルメンテナンスなど)の提供を委託したときに適用されます。 親事業者 a. 物品の製造・修理委託  情報成果物作成委託・役務提供委託のうち、プログラム作成、運送、物品の倉  庫における保管及び情報処理に係るもの

親事業者と下請事業者の定義

親事業者 b. 情報成果物作成委託・役務提供委託(上記 a. に属するものを除く。) 資本金1千万円超3億円以下 資本金5千万円超 資本金1千万円超5千万円以下 資本金3億円超

親事業者の義務及び禁止行為と調査権及び勧告

調 査 公正取引委員会 中小企業庁 義務違反には50万円以下の罰金 当 該 下 請 取 引 に 係 る 事 業 の 所 管 省 庁 (1) 受領拒否の禁止 (2) 下請代金の支払遅延の禁止 (3) 下請代金の減額の禁止 (4) 返品の禁止 (5) 買いたたきの禁止 (6) 購入強制・利用強制の禁止 (7) 報復措置の禁止 (8) 有償支給原材料等の対価の早期決済の禁止 (9) 割引困難な手形の交付の禁止 (10) 不当な経済上の利益の提供要請の禁止 (11) 不当な給付内容の変更・やり直し等の禁止  禁止行為 (1) 注文書の交付義務 (2) 書類作成・保存義務 (3) 下請代金の支払期日を定める義務 (4) 遅延利息支払義務  親事業者の義務 ○下請事業者が被った不利益の原状回復 措置 ○その他必要な措置 (1) 下請法遵守管理体制を確立するよう 勧告 (2) 下請法遵守マニュアル作成及び社内 に周知徹底するよう勧告 (3) その他必要な再発防止措置を採るよ う勧告 禁止行為を行ったときは勧告 措置請求 下請事業者 下請事業者 資本金3億円以下(個人含む) 資本金5千万円以下(個人含む) 資本金1千万円以下(個人含む) 資本金1千万円以下(個人含む)

参照

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