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はじめに少子高齢化の進行とそれに伴う社会情勢の変化とともに 福祉 介護の仕組みや社会福祉法人の役割が根本から問われるようになっている 急激に進められる行 財政改革と社会福祉諸制度の改革の中で西城福祉会は法人設立の原点に立って事業実施にあたり 西城町における唯一の特養を設置経営する法人として 今後とも

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Academic year: 2021

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平成 30 年度

愛善苑事業計画書

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はじめに 少子高齢化の進行とそれに伴う社会情勢の変化とともに、福祉・介護の仕組みや社会福祉 法人の役割が根本から問われるようになっている。 急激に進められる行・財政改革と社会福祉諸制度の改革の中で西城福祉会は法人設立の 原点に立って事業実施にあたり、西城町における唯一の特養を設置経営する法人として、今 後とも住民に信頼され支持される事業所として、その責任と義務を果たすよう努める。 1.事業目的 高齢者の方に介護等の福祉サービスを提供し、以て本人及びご家族の方が住み慣れた地 域社会の中で安全で安心して生活が送れるよう継続した支援を行う。 2.法人理念・目標 【法人理念】 老人福祉をきっかけとして、「障害者」や地域の「みんな」がしあわせに暮らしていく ことができるように『福祉の文化』を育てます。 【目標】 「地域の信頼を得る」 3.法人運営・経営方針 本年度は、愛善苑開設23 年目を迎える。 医療・福祉制度が激しく変わる中で、行政及び協力病院である西城市民病院との密接な連 携の下で、社会福祉法人の役割と責任を果たすよう努める。そのためにも地域の実態に即し た法人運営に留意し継続的なサービス提供を図る。 事業経営に当たっては「公益性」を基本に据え地域に支持され喜ばれる事業展開を心がけ るとともに、法人の体力に見合った事業規模を維持する。 昨年改正された社会福祉法に基づき、社会福祉法人が備える公益性や非営利性に見合う 経営組織や財務規律を確立し社会全体に対する説明責任を果たすとともに、地域社会に貢 献するという社会福祉法人本来の役割を果たせるように努める。 平成30 年度の介護報酬改定では、愛善苑等小規模特養の減額も出されている。今後デイ サービス事業の利用者の減少等も踏まえ、引き続き経営安定の取り組みを推進する。 今後の経営改善に向けて、地域のニーズに見合った事業規模を維持しながら、適切な人員 配置や事業運営、財政運営について必要な見直しを行い、経営安定へ向けての体制づくりに 努める。 介護職員の処遇改善については制度を有効に活用し、職員の確保、人材育成を目的に引き 続き改善に努める。 4.法人年間計画 5 月~6 月・・・理事会、評議員会 平成 29 年度事業報告、決算報告、監査報告 8 月・・・アドバイザー委員会 9 月頃・・理事会 事業の進捗状況、予算の執行状況 3 月・・・理事会 平成 30 年度補正予算 平成31 年度事業計画・平成 31 年度予算(案) 以上のほか、緊急的な課題については随時役員会を開催する。

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5.サービス提供方針 介護保険制度の適切な運用の下で、「安全」「安心」ということを第一に利用者や家族のニ ーズに的確に応えられるサービス提供に努める。医療ニーズへの対応や「認知症」の方への 対応、また感染症予防対策等については、西城市民病院との協力・連携の下で、一層の充実 に努める。 各事業所で業務手順書(マニュアル)が作成され、それに基づいたサービス提供を行って いるが、業務手順書を随時見直し、サービスの一定の水準を確保する。 また、虐待防止に向けて、「虐待防止対応規程」や「虐待防止マニュアル」の整備、コミ ュニケーション向上のための「職員会」の設置等を実施してきたが、今後も「虐待防止改善 計画」に基づき、入所者の方がより「安全」「安心」な生活が継続できるよう、経営層、管 理者、職員が一丸となって積極的な取り組みを進める。 6.設備の更新 施設整備後 20 年を超え、空調設備、ボイラー、エレベーター、特殊浴槽など設備の多く が耐用年数を超え更新が必要な時期を迎えている。 全ての設備更新を行うとすると 70,000 千円以上の費用が掛かると見込んでいるが、今年 度以降、急を要すると思われるものから計画的に実施するものとする。 7.会議及び研修 介護保険の時代に対応できる能力の修得や資質の向上、また健全な組織運営に向けて積 極的に研究、研修活動を推進する。 県社協等が主催するキャリアパス支援研修制度を中心に外部研修へ積極的に参加すると ともに「学んだことを活かす」ことを目標に取組む。 また、苑内各種委員会を中心とした主体的な研究・研修活動の取り組みや、他施設、事業 所との交流研修の具体化に努める。 【会議】 ・定期的に、事業所代表者会議を開催し、情報交換や適切な事業運営のための調整を行う。 【各種委員会】 法人内に各種委員会を設置し、事業運営課題について自主的・積極的に取り組み、職員 の資質向上や効率的で効果的な事業運営・組織運営に努める。 ・研修委員会、感染症対策委員会、個人情報保護対策委員会、広報編集委員会 ・事故防止委員会、褥瘡対策委員会、身体拘束廃止委員会、虐待防止対策委員会 【定例苑内研修及び町内介護保険事業所合同研修】 ・苑内において毎月定例の苑内研修を実施する。また、西城町内の介護保険事業所と合同 研修を実施し、資質向上と他の事業所との交流を推進する。 ・広島県の指導監査の指導及び虐待防止改善計画による「事故発生防止研修」、「虐待防止 研修」「ストレス対応研修」、「苦情対応研修」などを計画的に実施する。 8.事務所 西城福祉会の法人運営の業務とともに、財務、庶務等の管理部門としての機能及び施設全 体を統括すべき部署としてその機能の充実に努める。また、地域社会への窓口として関係機

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関との連携に努める。 9.施設介護サービス(特養ホーム) 特養ホーム利用者については、今後より高齢化・重度化が予想される。愛善苑への入所希 望者(名簿登録待機者)は約37 名程度であり、要介護度が高く、より高齢の方が増えてい る状況となっている。また、平成27 年度の法改正において、入所判定の対象者が原則要介 護3 から要介護 5 までの者となり、介護報酬についてもより重度の方の入所を評価するこ ととなっている。 入所の判定についても入所決定過程の透明性、公平性の確保の観点から新たな「入所に関 する指針」が示されたところである。当法人においてもそれに基づく仕組みを取り入れ、ス ムーズな入所判定に努める。 また、西城市民病院や老人保健施設「せせらぎ」との連携を深め、利用者の状態に応じた 適切な介護サービスが提供できる環境整備に努める。平成25 年度より西城市民病院の訪問 歯科診療を開始しており、今後も適切な治療の実施と口腔ケアの充実を図る。 「特養ホームは生活の場である」との基本理念の下でサービス提供を行うが、今後は「終 末ケア(看取り)」や「リスクマネジメント」への取り組みの必要性が増大すると思われる。 「高齢者の自立」や「尊厳の保持」が唱えられ、介護保険制度も複雑になると共に利用者・ ご家族の方の要望も複雑になり、また利用者の権利擁護も次第に強まって来ている。 こうした状況に適切に対応するため、職員の資質向上やゆとりある対応に努め、利用者が 安心して過ごしていただけるホームづくりを目指す。 10.調 理 Ⅰ.施設の給食業務 入居者及び利用者の重度化に伴い、今まで以上に細やかな個別対応や治療食の必要 性が高くなることが想定されるため、献立・調理方法の研究や作業マニュアル・調理員 の勤務体制等の見直しを検討し、業務の効率化とサービスの向上を目指す。 Ⅱ.衛生管理 施設の衛生管理マニュアルの周知徹底、加熱温度記録や検品記録の徹底とそれに即 した作業マニュアルの見直しを行い、適正な衛生管理に努める。 Ⅲ.その他 給食・栄養管理体制の定期的な検討会の開催や調理マニュアルの可視化など、広島県 の事務指導監査指摘事項について引き続き改善に取り組む。また、研修等へ積極的に参 加し資質向上に努める。 【目標】 『よりきめ細かく、一人ひとりの摂取機能に適した食事を提供する』 【具体的な取組み】 ◇食事の形態や提供方法など、特養のケアマネージャーや生活相談員、介護職、看護師 等、多職種で情報を共有し、連携を図りながら改善を行う。 ◇凍結含浸法を活用した調理方法を、咀嚼困難者を対象に取り入れられるようレシ ピ化に取組む。 ◇各食種を嚥下食ピラミッドに準じたものになるように調整する。

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11.在宅サービス事業 西城町では平成30 年 1 月 31 日現在、人口は 3,494(昨年同期比▲92)人、65 歳以上の 人口は1,711(昨年同期比▲11)人、高齢化率は 49(+1.0pt)%となった。 過疎高齢化が進む中で、地域住民のニーズに応えられるよう、また介護保険の趣旨に則っ て通所介護事業及び短期入所生活介護事業に取り組む。サービス提供に当たっては地域の 高齢者の方が住み慣れた地域で健康で充実した豊かな生活ができるよう支援する。 Ⅰ.通所介護事業 通所介護事業の定員は30 名。平成 29 年度の利用者は平均 19.4 人、利用率は 65.00% 程度となっている。報酬改訂や利用者の減少が、大幅な減収の要因となったところで あるが、今後も要支援の方が介護保険の対象外となるなど利用者の減が見込まれる。 本年度は、正職員 6 名とパート職員で対応するが、利用者数に応じた職員配置等 により、収支均衡を原則とした事業運営に努める。 Ⅱ.短期入所事業(ショートステイ) 介護保険適用事業として特養ホームと一体的に実施する。短期利用専用ベッドは 8床であり、緊急利用や医療ニーズの高い希望者への対応について、関係者との調整 を十分行い、できる限りの便宜を図り利用に繋げるとともに、新たな利用者の確保を 行うなど、利用率の向上を目指す。 感染症のまん延対策として、どうしても利用制限が必要な場合があるが、多職種が 連携して最大限サービスの継続ができるよう努める。 サービス提供をお断りしなければならない場合はその理由を記録として残すと共 に、利用者及びその家族に丁寧に説明し、利用希望者や関係者の理解と協力が頂ける ように努める。 今後も介護職と看護職との連携や、嘱託医である西城病院との連携を一層深める ことにより重度の方や緊急利用の方が安心して利用できる環境整備に努める。 Ⅲ.指定管理事業(あんしんリビング管理運営事業) 平成18 年度より1期 5 ヵ年の指定管理者制度により管理を行っており、平成 28 年度より3 期目の契約となっている。 現在の入居者は徐々に介護度の高い方も増えており、支援の内容も幅広いものと なってきている。 一日 4 時間の限られた時間ではあるが、365 日の支援員の配置を行い入居者の安 心、安全の確保に努める。 入居者の高齢化・重度化が進む中、将来を見通しての有効な活用形態について検討 し、住民にとって真に「あんしん」できる施設運営に努める。 Ⅳ.委託事業(配食サービス事業) 配食数が減少傾向にあるが、副食のみの対応や治療食、嗜好などの個別対応に出来 る限り取り組み、事業内容の充実を図る。 平成30 年度も配達スタッフが 1 名と、ボランティアグループ、事務職員で配送を 行う。 また、以前からの課題として遠隔地への対応ができにくい状況があり、地域包括支 援センター等と連携し対応を検討する。

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12.防災対策 火災その他の災害の未然防止を図り、合わせて災害発生に際しては通報をはじめ初期対 策、避難救出及び入所者・施設の保護等に万全を期して、被害を最小限にとどめる。 設備点検及び火災想定訓練・指導を年間各 2 回実施し、防火意識の向上と自衛消防組織 の強化を図る。地域との協力関係を確立するため、昨年度大佐地域と「災害時の地域連携協 定」を締結した。今後、防火訓練の合同実施などその連携を深める。 火災警報器と連動した自動通報装置(ホットライン)の設置により消防署へ、また職員に も迅速に通報を行う。また、夜間は特養夜勤者2 名と宿直者 1 名で初期対応する。 13.安全運転管理 車輌の増加に応じ、万一の事故に備えて万全の対策を講じる。 ①車輌台帳の整備による車両管理の徹底 ②交通安全週間等を利用した、入所者・利用者・職員への交通安全指導と飲酒運転追放に ついて徹底指導(リスクマネジメント) ③法人及び事業所の顔ともいえる、車輌の美化に努める ④適正規模の保険への加入 14.地域連携 地域の皆さんに信頼され支持される事業所となるためには、利用者やご家族のニーズに 的確に応えられるサービス提供はもちろん、日常的な地域との連携が必要であり、地域の皆 さんの理解や支援を得ることはリスクマネジメントも含め今後の法人運営に大きな力とな るものと考えている。 改正された社会福祉法においては、社会福祉法人に対して「地域における公益的な取り組 みを実施する責務」が加わり、地域貢献活動が義務化されている。 これまで地域包括支援センターとの連携のもと、町内各地域で「認知症サポーター養成講 座」を開催してきたが、こうした活動の積極的な取組と併せ、愛善苑の事業紹介や介護事業 所が持つノウハウを教室や講座の開催などを通して地域に提供する活動など、地域貢献活 動の取り組みを推進する。 広島県立西城紫水高校で実施されている「特色ある学校づくり」の取り組みとして、地域 に必要とされる医療、福祉の人材の育成を目標とした授業が行われている。引き続きこの取 り組みへの積極的な協力や、専門学校からの介護福祉士実習や社会福祉士実習を積極的に 受け入れ、地域との連携や社会福祉法人としての地域貢献活動の充実に努める。 終りに 少子・高齢化が進行し、今後国内生産労働人口が減少を続けることとあわせ、団塊の世代 が退職し、2025 年に向けて高齢者人口がますます増加する状況にある。 本法人の今後の方向性については、当面は現在の規模を維持することとするが、医療改革 や 2025 年へ向けた「地域包括ケア」の体制づくり、また西城市民病院改革の動向と併せ、 法人の財政や西城の地域性等を踏まえて、適切な時期に今後の事業展開を検討するものと する。 愛善苑も発足して23 年目を迎えた現在、社会福祉法人として地域福祉を担うために今後 「何に・どう」力を注ぐべきか、その為の組織運営・事業運営体制を含めて広い視野で考え なければならない時期となっている。

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