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チリ 主要データ 国名 英名 チリ共和国 Republic of Chile 面積 (km 2 ) 756,102 海岸線延長 (km) 6,435 人口 ( 百万人 ) 16,8 人口密度 ( 人 /km 2 ) 22,0 GDP( 百万 US$) 164,615 一人当り GDP(US$) 9,

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チリ

主要データ 国名〔英名〕 チリ共和国 〔Republic of Chile〕 面積(km2) 756,102 海岸線延長(km) 6,435 人口(百万人) 16,8 人口密度(人/km2) 22,0 GDP(百万 US$) 164,615 一人当り GDP(US$) 9,798 主要鉱産物:鉱石 銅、モリブデン、金、銀 主要鉱産物:地金 銅、炭酸リチウム 鉱業管轄官庁 鉱業省 鉱業関連政府機関 チリ銅委員会(COCHILCO)、チリ地質鉱山局(SERNAGEOMIN) 鉱業法 鉱業法 鉱業ロイヤルティ 鉱業特別税:税率 0.5~5% 外資法 外資法(法令第 600 号) 環境規制法 (環境影響調査制 度、環境・排出基準の有無等) 環境基本法、鉱山保安規則 鉱業公社 チリ銅公社(CODELCO)、チリ鉱業公社(ENAMI) 鉱業活動中の民間企業 BHP-Billiton、Anglo American、Xstrata、Antofagasta, Freeport Mac Moran、Barrick、Teck 、Rio Tinto 等 近年の鉱業関連問題 (資源ナ ショナリズム、労働争議、環境 問題等) ・鉱業ロイヤルティ:地震復興資金財源として改正案が国会承認 済み ・閉山法:法制化について国会承認済み。原案を国会で審議中 2009 年のトピックス ・銅生産量は対前年比 1.2%増の 538.9 万tで世界シェア第1位を 維持する ・CODELCO を含む大手鉱山会社 19 社の 2009 年売上高は 327 億 2,800 万 US$、税引き後利益は 117 億 8,000 万 US$ 1. 鉱業一般概況 チリは首都サンティアゴより北の国土の半分が世界有数の斑岩銅鉱床帯であり、また第Ⅲ州を中心に 酸化鉄銅・金(IOCG)鉱床も多数賦存する。この地質鉱床学的な銅資源ポテンシャルの大きさと、1990 年代より整備されてきた鉱業投資環境により、世界で最大の銅鉱石の埋蔵量と生産量を維持している。 2009 年の銅生産量は対前年比 1.2%増の 538.9 万tで、世界の銅生産量(鉱山生産)1,583.8 万tの 34.0%を占めた(シェア第1位)。2009 年の銅輸出量は 542.1 万t、銅輸出額は対前年比 28.1%減の 262.7 億 US$であった。これはチリの 2009 年鉱産物輸出額合計 294.4 億 US$の 89.3%を占める。 銅の副産物として生産されるモリブデンの 2009 年の生産量は対前年比 3.7%増の 34.9 千tで、世界 のモリブデン生産量 223.9 千tの 15.6%を占めた(シェア第3位)。2009 年のモリブデン輸出額は対前

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年比 62.4%減の 13.6 億 US$である。 2008 年 9 月のリーマンショックに端を発した世界金融危機の影響により、同年 12 月には US1.39/lb まで下落した銅価は、2009 年に入り徐々に回復し始め、2009 年 12 月には US$ 3.16/lb につけた。CODELCO を含む大手鉱山会社 19 社の 2009 年売上は 327 億 2,800 万 US$、税引き後利益は 117 億 8,000 万 US$で あった。 2008 年のチリへの探鉱開発投資額は、2008 年の 5.04 億 US$に対して 27.3%減の 3.66 億 US$となった。 チリの探鉱費の世界シェアは 2000 年より年々減少傾向にあり 2006 年に世界第 11 位(南米第3位)ま で下がっていたが、2007 年以降持ち直し、2007 年~2009 年は世界第7位(南米ではペルーに次ぐ第2 位)である。 2. 鉱業政策の主な動き (1)鉱業政策 大統領、鉱業大臣交代 2009 年 12 月 13 日にチリ大統領選挙が行われ、Sebastian Pinera 野党同盟(アリアンサ、国民革新 党(RN))候補が2位の Frei 与党連合(コンセルタシオン、キリスト教民主党(DC))候補に約 14%の 差をつけて首位に立ち、2010 年 1 月 17 日に決選投票が行われた。その結果 Pinera 候補(51.60%)が Frei 候補(48.39%)を破り次期大統領に選出された。 Pinera 次期大統領は、当選の翌 1 月 18 日に CODELCO への民間資本導入について次の内容の発言をし た。①CODELCO の生産性、効率性が悪く、民間企業と比較して見劣りする、②CODELCO を先進的な企業 にするためには、新たなモーメンタムとして民間資本の導入が必要、③今後、CODELCO が必要とする投 資資金調達のためにも、民間資本導入が不可欠ということである。

2010 年 3 月 11 日に就任した Pinera 大統領は鉱業大臣に Esso(石油会社)、Orden S.A.(ソフトウ エア開発会社)、AES Gener(電力会社)、Cencosud(流通会社)等で勤務したビジネスマン Laurence Golborne 氏を指名した。また、鉱業次官には Cuprum 民間年金ファンド(AFP)で副会長を務める Wagner San Martin 氏を指名した。

地震関連

2010 年 2 月 27 日早朝、チリ中南部の Concepcion の北 115 km(サンティアゴの南西 325 km)を震源 としてマグニチュード 8.8 の巨大地震が発生した。この地震によりチリ中南部の鉱山操業は一時停止 したが、生産量には大きな影響を与えなかった。Anglo American が地震被災者の救済に 10 百万 US$を 寄付を表明した。 Pinera 大統領は 2010 年 4 月にチリ地震復興費用 300 億 US$のうち、チリ政府が調達しなければなら ない資金規模は 80~100 億 US$で、残りは保険機関が充当すると述べた。資金調達のために、7 年以上 の債券を国際市場で発行する他、緊縮財政、銅財政基金、内国債、公共セクターの資産売却、増税等 で対応すると発表した。 2010 年 5 月に地震復興資金財源確保のための関係法令改正案が国会提出された。この法案の中には 4 月 16 日に鉱業省より発表された鉱業ロイヤルティ(鉱業特別税)制度改正も含まれている。 CODELCO をめぐる動き (a) 近代化法案 2009 年 5 月に上院鉱業委員会は CODELCO 近代化法案を承認した。また、会計検査院が COCHILCO(チ リ銅委員会)を通じ CODELCO 経営を監査できるという提案、CODELCO の 2008 年度の利益のうち 10 億 US$を 2009 年度のプロジェクト投資予算に組み入れること、CODELCO の役員の選任方法(4 名が無所属 (独立)、1 名が労働組合の選任、4 名が大統領の選任)も承認された。今後は上院大蔵委員会を通過 し、その後若干の修正を経た後に上院議会を通過する見込みである。

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CODELCO 近代化法案は 2009 年 7 月に上院議会委員会での審議を終え、上院議会本会議で審議される 準備が整った。その後、2009 年 10 月にこの法案はチリ国会で承認され、11 月に Bachelet 大統領によ り施行された。 (b) CODELCO の投資 2010 年 1 月、CODELCO の 2010 年の投資額は 23 億 US$と発表された。2010 年 4 月にはサンティアゴで 開催された第 9 回 CRU 世界銅会議において Arellano 総裁が今後 5 年間(2010~2014 年)で年平均 30 億 US$、合計 150 億 US$を投資する予定であると発表した。 (c) CODELCO 次期総裁と役員会の刷新 2009 年 4 月に法制化された CODELCO 経営体制の刷新の結果、2010 年 3 月 1 日付で新役員会が発足し た。2010 年 4 月に CODELCO 役員会が次期総裁に BHP-Billiton ベースメタル部門社長の Diego Hernandez 氏を指名し、5 月 19 日に就任した。同月、CODELCO 役員会の新理事が発表された。

(d) Inca de Oro 銅プロジェクト

2010 年 2 月、CODELCO が所有する第Ⅲ州 Inca de Oro 銅プロジェクト 66%権益を豪州鉱山会社 PanAust に売却する契約が発表された。CODELCO 経営者側は、Inca de Oro 鉱床の規模は CODELCO 自らが開発・ 操業するには十分でなく、66%権益売却契約は妥当であるとの見解であるが、CODELCO 管理者組合 FESUC は CODELCO 事業所の中で最小かつ最も利益が少なく、当初 2011 年閉鎖予定が現在 2038 年までの延長 が検討されている El Salvador ディヴィジョンとのシナジー効果を生むため、CODELCO 自らが Inca de Oro 鉱床を採掘すべきであると主張し、2010 年 8 月、この契約を拒否するよう Sebastian Piñera 大統 領に要求する予定であると述べた。 Inca de Oro 鉱床はポーフィリー銅鉱床で、硫化銅の埋蔵鉱量 250 百万t;銅品位 0.46%で、金、銀、 モリブデンを含む。プロジェクトはプレ F/S 段階で、直近の評価では露天採掘により年産銅 50,000t、 金 40,000 oz(1.24t)、マインライフ 10 年との数字が発表されている。 (e) 電力企業 Edelnor の権益売却についての検討 チリ Piñera 大統領は 2 月 27 日に発生したチリ大地震復興計画資金の一部として、CODELCO が保有す る電力企業 Edelnor の権益売却を検討することができると発言した。Edelnor は、SING(チリ中央電力 網)に接続する電力会社で株式時価総額は 21.8 億 US$である。CODELCO が 40%権益を保有しており、 運営は 52.76%権益を保有する GDF Suez によって行われている。 Edelnor の発電能力は SING の 50%に相当する 1,795MW であるが、新規火力発電所建設により 2011 年には 2,125MW に拡大される予定である。CODELCO 企業統治法によると、Edelnor 権益売却の決定権を 有するのは CODELCO 役員会である。 中国との関係 2009 年頃より鉱山技術や提携を求めてチリ第Ⅱ州アントファガスタを訪問する中国の中小鉱山の調 査団が増加してきている。チリ側もこれに応え 2009 年 7 月に Antofagasta 事業者協会の Ricardo Munoz 団長他 16 社を中国に派遣した。

2009 年 10 月、チリ鉱業大臣及び鉱業に係わるチリ政府機関のトップが中国国際鉱業大会(China Mining)に参加した。Santiago Gonzalez 鉱業大臣は、中国国土資源部長との会談の中で、中国側のチ リ鉱業への投資増大を促した。また、両国の協力関係強化の一環として、SERNAGEOMIN と中国地質調査 所が連携協定を締結、COCHILCO と中国国土資源部情報部門が連携強化の LOI を締結した。

2010 年 1 月、中国系 Shunde Rixin(順徳日新発展有限公司)と Minmetals(中国五鉱集団公司)は、 メジャー企業への鉄鉱石依存度を減らすため、チリの鉄鉱石鉱山開発に 19~22 億 US$の投資を計画し ていると Wall Street Journal 紙等が報じた。

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2010 年 3 月、中国の国有送電会社である国家電網公社関連会社の国家電網国際発展有限公司(SGID) が、第Ⅱ州でカナダ Quadra Mining 社が探鉱中の Sierra Gorda 銅鉱山開発プロジェクトに 900 百万 US$で参入すると報じられたが、6 月、JV 契約締結合意には至らなかったと Quadra 社が発表した。

2010 年 3 月、チリのモリブデン製錬会社 Molymet(本社:Santiago)の中国子会社が、一部中国政 府資本の China Molybdenum Co. Ltd.の子会社 Luoyang High-Tech Tungsen Molybdenum Material(本 社;河南省)の 50%株式を 37.7 百万 US$で取得すると発表した。更に 6 月、Molymet は Luoyang High-Tech Tungsen Molybdenum Material について、50 百万 US$を投資し、今後 10 年間で金属モリブデン生産量 を現在の 4 千 t から 16 千 t に引き上げると発表した。また、内モンゴル自治区のフフホト市に約 70 百万 US$を投資し、新規モリブデンプラントを建設する予定であるとも述べた。 鉱業統合条約 2009 年 8 月にブエノスアイレスで第 2 回チリ-アルゼンチン閣僚会議が開催された。今次会合は 2006 年 5 月にサンティアゴにおける第 1 回会議に続くもので、鉱業関連ではアルゼンチンからチリ鉱山地 域への鉱業用水供給、両国間に跨る地域における地質図整備について議論された。鉱業用水について は、両国間の関係部局から構成されるタスクフォースを設立する方向で合意し、法律、技術及び政治 的側面から検討がなされる予定である。地質図整備については、Pascua Lama プロジェクトの最終決着 を契機として、二国間に跨る鉱山開発プロジェクト発掘を促進する目的で、1/100 万スケールの基本地 質図を作成する。本地質図作成について、チリ側は SERNAGEOMIN(チリ地質鉱業管理局)、アルゼンチ ン側は SEGEMAR(アルゼンチン鉱業庁地質鉱物調査所)が担当する。 チリとの鉱業統合協定は、チリ・アルゼンチンの国境地域の鉱山開発を促進するために、国境地域 での人・資産の移動、インフラの共同活用、探鉱・開発の統合化、国境手続きの簡略化、租税の統一 化などを目的とするもので、1997 年 12 月に両国政府により署名された。本鉱業統合協定の第 1 号が Pascua Lama 金銀プロジェクト(カナダ Barrick Gold 社 100%権益保有)で、税収入の配分について両 国で話し合いが続けられた。2009 年 1 月の鉱業統合協定2国間委員会(運営委員会)の最終会合を経 て、2009 年 4 月にチリ国税局長とアルゼンチン大蔵大臣との間で税の配分につい合意に至り、これを もって Pascua Lama プロジェクトの建設開始が承認されることとなった。

2009 年 11 月にサンティアゴで開催された第4回チリ-アルゼンチン2国間鉱業会合には、チリ Santiago Gonzalez 鉱業大臣とアルゼンチン Jorge Mayoral 鉱業庁長官の他、チリ鉱業協会(SONAMI) Alberto Salas 会長、チリ-アルゼンチン2国間鉱業委員会 Bruno Ardito 委員長らが出席し、チリ-ア ルゼンチン2国間鉱業統合協定の現状と将来展望について話し合った。これまでに2国間鉱業委員会 の協議対象となったのは Pascua Lama プロジェクトであるが、アルゼンチン Mayoral 鉱業庁長官は、 新たに3件のプロジェクトが2国間鉱業委員会での協議対象に加わるであろうと述べた。 リチウムについて 2010 年 1 月に鉱業省、チリ銅委員会(COCHILCO)、チリ地質鉱業局(SERNAGEOMIN)、チリ鉱山冶金研 究所(CIMM)、チリ原子力委員会(CCHEN)のメンバーが Atacama 塩湖を訪れ、リチウム生産の現状把 握を行った。Santiago Gonzalez 鉱業大臣は「リチウムの高付加価値化に向けてリチウム研究所を設立 するとともに、産業育成を目的として法的枠組みも改正する予定である。」と発言した。 2010 年 1 月にチリ原子力委員会(CCHEN)は、SQM から提出された炭酸リチウム生産能力拡大計画(今 後 20 年間で現在の 40 千tから 50 千tに拡大)を却下した。この計画はチリ経済開発公社(CORFO) を通じて提出されたもので、拒絶理由について同委員会は Atacama 塩湖のリチウム埋蔵量とかん水量 が確定していないこと等を挙げている。 2010 年 6 月、チリ政府は鉱業の幅を拡大する観点から、豊富に存在するリチウム資源の開発に関す る新方策の検討を開始した。Laurence Golborne 鉱業大臣によれば、このアイデアは自動車会社やハイ テク企業でバッテリーを必要とするような国際規模の投資家ならびに企業をチリに惹きつけるような

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種々のインセンティブを創出することにあるとしている。リチウムの付加価値を高めるようなこれら の企業を招致することである。しかしながら、同大臣は法的な改正が必要ですぐには解決できるもの ではないことを認めている。 探鉱促進について 2010 年 4 月、チリ鉱業省は、小規模鉱山会社が地元サンティアゴ株式市場への上場を推進するため の法案を本年末までに国会に提出することを検討していると発表した。鉱業省は 5 月から法案作成作 業を開始する予定だが、法案にはサンティアゴ株式市場への上場を希望する鉱山会社に対して、税制 面及び管理運営面で動機付けとなる内容を盛り込む。Pablo Wagner 鉱業次官によると、サンティアゴ 株式市場への上場により直接利益を得るであろう中規模鉱山会社は少なくとも 20 社ほどあり、投資額 合計は 25 億 US$と見込まれる。Wagner 氏は、上場したことにより得られる利益として、強固なコーポ レート・ガバナンス(統治力)と資金への容易なアクセスを挙げた。Santiago Gonzalez 前鉱業大臣が 命じた調査では、小規模鉱山会社が株式市場に上場するための動機付けには、補助金と付加価値税の 還付が含まれるべきとの結果が得られている。 ENAP 2010 年 6 月、チリ政府は国営石油会社 ENAP を鉱業省管轄下に戻す法案の作成に取り掛かった。わず か 2 カ月前に、会計監査室は最近設立されたエネルギー省が ENAP を監督すると決めたばかりである。 エネルギー大臣 Ricardo Rainieri 氏によると、この法案の目的は ENAP を鉱業省の管轄下に戻し、よ り独立性を与えることにある、とのことである。この法案を国会に提出する最終決定は、Sebastian Piñera 大統領が行う。 エネルギー省は 2010 年 2 月、チリにおける 19 番目の省として創設され、それまで鉱業・エネルギ ー省の管轄下であった国家エネルギー委員会(CNE)とチリ原子力委員会(CCHEN)はエネルギー省へ 移管された。 SERNAGEOMIN

2010 年 7 月、チリ地質鉱山局 Sernageomin の Aljandro Vio 総裁は、Sernageomin が 2011~2013 年 にチリ地質情報のデジタル化に 65 百万 US$を投資する計画であると述べた。この国による地質情報整 備計画は、より高精度の地質情報を一般が利用できるようにする政府方針の一環で、チリ国内の探鉱 促進を図る上で重要な要素となる。この計画は今後 10 年間で3段階に分けてチリ全土をカバーするこ とを目標としている。第1段階はチリの鉱業活動の大部分を占める国土最北端の第ⅩⅤ州から第Ⅳ州 までで、2013 年までに完了予定である。 Laurence Golborne 鉱業大臣は、この計画実施のための予算要求は既に政府に提出されており、2011 年の予算編成で議論されると述べ、チリは探鉱促進の努力が必要で国の地質情報整備事業はその一手 段であると付け加えた。 チリは世界最大の銅生産国でシェア約 33%を占めるが、探鉱投資額は世界第 7 位で、探鉱促進のため の事業実施は鉱業省の主要目標の一つとなっている。Aljandro Vio 総裁によると、要求している予算 が認められないと、チリ全土の地質情報デジタル化作業は完了するまでに 35 年を要するとのことであ る。 (2)鉱業法 閉山法について 2009 年初頭から議論されてきた閉山法を法案化することについて 2010 年 3 月、国会承認され、今後、 個別事項について検討審議されることとなった。本承認について、当時の Santiago González 鉱業大 臣は「これは大きな進歩である。チリは世界で最も重要な資源国の一つでありながら閉山法が無かっ

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たが、これにより今後は投資家に安定をもたらすだろう。」とコメントした。

また、2010 年 6 月、チリ La Tercera 紙は Laurence Golborne チリ鉱業大臣のコメントとして、チリ 政府が前 Bachelet 大統領政権時に原案を作成し国会に提出した閉山法案について、修正を行っている と報じた。Golborne 大臣によると、この修正は適切な閉山を保証するための資金拠出について、鉱山 会社がよりフレキシブルに対応できることを目的としており、法案をできるだけ早く国会に提出する ため、鉱業省による修正が数日内に行われるとのことである。 法案原案には「鉱山会社に対し、操業を開始した時点において、閉山に必要なコストの全額保証が 求められる。」とあるが、修正案は鉱山会社による段階的な支払いを認めることになる。 また、鉱山会社の財務状況が会社の規模(大規模、中規模、小規模)により異なることを考慮し、 小規模鉱山会社の保証額についてコストを減じることも修正案に盛り込むとのことである。 (3)税制 鉱業ロイヤルティ制度改正について チリ政府は 2010 年 5 月 5 日付けで、2 月 27 日に発生したチリ大地震の「復興資金財源確保のための 関係法令改正案(復興資金調達法案)」を国会に提出したが、この法案に 4 月 16 日に鉱業省より発表 された新鉱業ロイヤルティ制度改正が含まれた。その概要は以下のとおり。 ① 年間銅地金換算 50 千 t 以上の売上高の鉱山会社について、現行の鉱業特別税法(法律第 20,026 号) では、営業利益の 5%が鉱業ロイヤルティであるが、今次改正案では営業利益率に応じて課税率が変化 し、実効課税率として 3.5%~9.0%とする。 ② 課税銅価格算出に当たっては、COCHILCO(チリ銅委員会)が毎年 1 月末までに公表する前年の LME Grade A の平均スポット価格を適用する。 ③ 現在、操業中の鉱山については法律第 20026 号(鉱業特別税)が適用されているので、新制度への 移行如何については、企業ごとの判断となる。 ④ 新制度へ移行した場合、ある一定期間、現在の固定税率が適用されるとともに、税率別に税の軽減 措置が適用される。 復興資金調達法案の一環として提案された「鉱業ロイヤルティ税率の暫定的引き上げ案」は、5 月 18 日に下院で可決されたが、6 月 16 日に上院で否決された。更に、7 月 1 日に下院での 3 度目の再投 票で可決されたが、7 月 8 日の上・下院の合同委員会で否決された。結果として復興資金調達法は、「鉱 業ロイヤルティ税率の暫定的引き上げ案」を削除した形で下院に提出され、7 月 14 日に可決された。 政府与党は「鉱業ロイヤルティ制度改正」の修正法案を 8 月 31 日に下院に再度提出し、これは 10 月 13 日にチリ国会上院・下院を通過した。鉱業ロイヤルティ法(鉱業特別税)は 10 月 21 日に官報公 示された。 最終的に鉱業ロイヤルティ税率は次のように設定された。 [1] 操業中の鉱山会社:2005 年に政府と税の安定化契約を行い、2013 年に外国投資契約を放棄す る企業(新鉱業ロイヤルティ制度に移行する企業) 2010~2012:実効課税率 4~9% 2013~2017:課税率 4% 2018~2023:実効課税率 5~14%(政府が税率見直しを行った場合でも、この間の税制条件は不変→税 の不変制度適用期間を 2018~2023 年(6 年間)とする) [2] 操業中の鉱山会社:2005 年に政府と税の安定化契約を行い、2013 年に外国投資契約を放棄し ない企業 2018~2023:実効課税率 5~14%(政府が税率見直しを行った場合、従う必要あり) [3] 本鉱業ロイヤルティ法発効後に操業開始する鉱山会社 実効課税率 5~14%で、税制条件の不変期間は 15 年。 また、この改正鉱業ロイヤルティ法には、徴収された鉱業ロイヤルティの 30%を地方に配分する、との

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条項が付与されている。チリで操業する鉱山会社は 2011 年 1 月 17 日までに改正鉱業ロイヤルティ法、 あるいは従来の鉱業ロイヤルティ法についての選択を決定する必要がある。

(3)San Jose 銅-金鉱山の坑内崩落事故と 33 名作業員の救出

2010 年 8 月 5 日、チリの中小規模鉱山会社 San Esteban Primera が操業する第Ⅲ州コピアポの北約 30 km に位置する San Jose 銅-金鉱山坑内で崩落事故があり、労働者 33 名が地表下約 700m の坑内に 閉じ込められた。消防署、国家緊急対策室(ONEMI)、地域の他の鉱山会社からなる救助チームが閉じ 込められた労働者の救助活動を開始し、8 月 22 日には 17 日間連絡がとれなかった 33 名の坑内作業員 が全員生存していることが確認された。33 名を救出するには 3~4 カ月を要するとの見込みとなった。

8 月 11 日、Piñera 大統領は、San José 鉱山の監督責任に落ち度があったとして、チリ地質鉱山局 (SERNAGEOMIN)の Alejandro Vio 総裁、Exequiei Yanes 副総裁及び Atacama 支所の Rodolfo Diaz 所 長の解任を発表した。この事故を受け、チリ関係当局は安全基準監督を強化し、8 月 24 日付チリ地元 紙によると、2 週間の厳格な安全基準モニタリングにより、第Ⅲ州 Taltal 地区の 15 の小規模鉱山の操 業が止められた。 作業員の救出方法としては、地表から Raise Boring 機を用いて大口径(直径 66cm)の掘削孔を作業 員がいる地表下 700m の坑内レベルに向け掘削し、孔を通じて降下させたカプセル(重さ 200kg、幅 56cm、 高さ 193cm)に1名ずつ作業員を乗せ、地表まで吊り上げる方法を採用することとなった。Plan A が 8 月 30 日、Plan B が 9 月 5 日に掘削を開始し、9 月 18 日に Plan B 試錐機の先進孔が坑内まで貫通し、 その後直径 66cm までの拡幅作業が行われた。10 月 14 日午前 0 時 10 分に 1 人目の作業員が地表に救出 され、同日 22 時に 33 名全員が無事救出された。 3. 主要鉱産物の生産・輸入・消費・輸出動向 (1)主要非鉄金属鉱石生産量 表 1.チリの金属鉱石生産量(純分ベース) (単位:千t) 鉱種 2007 年 2008 年 2009 年 2009/2008(%) 銅(鉱山生産合計) 5,557.0 5,327.6 5,389.6 101.1 銅(精鉱) 3,724.9 3,356.6 3,276.9 97.6 銅(SX-EW) 1,832.1 1,971.0 2,112.7 107.1 モリブデン 44.9 33.7 34.9 103.7 金 41.5 (t) 39.2 (t) 40.8(t) 104.3 銀 1,937 (t) 1,405 (t) 1,301 (t) 92.6 鉛 1,305 (t) 3,985 (t) 1,511 (t) 37.9 亜鉛 36.5 40.5 27.8 68.6 マンガン 26.8 5.1 1.6 32.2 炭酸リチウム 55.45 52.52 25.15 47.9 塩化リチウム 4.19 4.36 2.39 55.0 水酸化リチウム - - 2.99 -鉄 8,818 9,316 8,242 88.5

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(2)主要非鉄金属地金生産量 表 2.チリの金属地金生産量 (単位:千t) 鉱種 2007 年 2008 年 2009 年 2009/2008(%) 銅地金(SX-EW) 1,832.1 1,971.0 2,112.7 107.1 銅地金(製錬所) 1,104.4 1,086.6 1,159.1 106.7 銅地金(合計) 2,936.5 3,057.6 3,271.8 107.0

(出典:Cochilco Year Book “Copper and other Mineral Statistics 1990-2009”) (3)主要非鉄金属消費量

表 3.チリの金属消費量

(単位:千t)

鉱種 2007 年 2008 年 2009 年 2009/2008(%)

銅地金 105.3 103.2 91.3 88.5

(出典:Cochilco Year Book “Copper and other Mineral Statistics 1990-2009”) (4)主要非鉄金属輸出量 表 4.チリの金属精鉱及び地金輸出量 (単位:千t) 鉱種 2007 年 2008 年 2009 年(p) 2009/2008(%) 主な輸出相手国 銅(合計) 5,673.4 5,405.3 5,420.5 100.3 中国、日本、韓国 銅(精鉱) 2,256.9 2,012.0 1,843.8 91.6 日本、中国、インド 銅(ブリスター) 505.5 407.7 396.0 97.1 ベルギー、中国、カナダ 銅(電気銅) 2,909.7 2,983.2 3,179.3 106.6 中国、米国、韓国 銅(スクラップ) 1.3 2.4 1.4 58.3 モリブデン(精鉱) 22.96 7.97 6.51 81.6 オランダ、ベルギー、中国 金 25.8 (t) 26.5 (t) 30.1 (t) 113.5 (t) 銀 1,096 (t) 700 (t) 717 (t) 102.4 (t) 鉛 0 (t) 6,818 (t) - -亜鉛(精鉱) 64.2 80.3 43.5 54.1 炭酸リチウム 41.1 42.6 22.4 52.6

(出典:Cochilco Year Book “Copper and other Mineral Statistics 1990-2009” Compendio de la Mineria Chilena 2010)

(5)主要非鉄金属輸入量 表 5.チリの金属精鉱及び地金輸入量 (単位:千t) 鉱種 2007 年 2008 年 2009 年 2009/2008(%) 主な輸入相手国 銅(精鉱) 93.3 124.3 53.0 42.6 モリブデン(精鉱) 27.0 26.6 31.3 117.7 アルミニウム鉱石 45.9 2.99 2.87 96.0 クロム鉱石 9.3 10.6 5.2 48.7

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4. 鉱山・製錬所状況 (1)主要鉱山操業状況(開発、拡張プロジェクトについても記載) チリ CODELCO 及び大手鉱山会社が操業する鉱山の生産量は表7のとおりである。 表 6.チリの主要鉱山生産量 鉱山名 鉱種 権益(%) 2007 年 生産量 (千t) 2008 年 生産量 (千t) 2009 年 生産量 (千t) 2009/ 2008(%) Chuquicamata + Radomiro Tomic 銅 モリブデン CODELCO (100) 869.3 19.065 755.3 12.940 874.7 13.067 116 101 Gabriel Ministral 銅 CODELCO (100) - 67.7 148.0 219 Salvador 銅 モリブデン CODELCO (100) 63.9 1.214 42.7 0.872 65.5 1.147 154 132 Andina 銅 モリブデン CODELCO (100) 218.4 2.525 219.5 2.133 209.7 2.163 96 101 El Teniente 銅 モリブデン CODELCO (100) 404.7 5.053 381.2 4.580 404.0 5.179 106 113 Los Pelambres 銅 モリブデン Antofagasta (100) 300.1 10.156 351.2 7.759 322.6 7.792 92 100 El Tesoro 銅 Antofagasta (100) 93.0 90.8 90.2 99 Michilla 銅 Antofagasta (100) 45.1 47.7 40.6 85 Escondida 鉱山 銅 金 銀 BHP-Billiton( 57.5) Rio Tinto(30) 日系企業(12.5) 1,483.9 5.82 (t) 245 (t) 1,254.0 4.48 (t) 206 (t) 1,103.7 4.48 (t) 169 (t) 88 100 82 Cerro Colorado 鉱山 銅 BHP-Billiton (100) 98.7 104.2 93.7 90 Spence 鉱山 銅 BHP-Billiton (100) 128.1 164.8 162.3 98 Collahuasi 鉱山 銅 モリブデン Xstrata(44) Anglo American(44) 日系企業(12) 452.0 4.038 464.4 2.471 535.9 2.541 115 103 Los Bronces 鉱山 銅 Anglo American (100) 231.2 235.8 238.4 101 El Soldado 鉱山 銅 Anglo American (100) 72.8 49.8 41.4 83 Mantos Blancos

鉱山

銅 Anglo American(100) 88.9 86.4 81.6 94

Mantoverde 鉱山 銅 Anglo American(100) 61.0 62.5 61.5 98

Lomas Bayas 鉱山 銅 Xstrata (100) 61.5 59.2 73.1 123

El Abra 鉱山 銅 Freeport- McMoRan(51) CODELCO(49) 166.0 165.8 164.1 99 Candelaria 鉱山 銅 Freeport- McMoRan(80) 日系企業(20) 181.0 173.5 134.2 77

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Zaldivar 鉱山 銅 Barrick(100) 142.9 133.5 137.0 103 Quebrada Blanca 鉱山 銅 Teck(76.5) Sociedad Minera Pudahel(13.5) ENAMI(10) 82.9 85.4 87.4 102 El Toqui 鉱山 亜鉛 金 銀 鉛 Breakwater Resources(100) 32.2 1.15 (t) 4.85 (t) -32.0 0.72 (t) 10.68(t) 2.8 19.6 1.37 (t) 7.26 (t) 1.0 61 190 68 36 (出典:Cochilco Year Book “Copper and other Mineral Statistics 1990-2009”, Mine Search (MEG)) 新規開発プロジェクト

(1)Pascua Lama 金・銀プロジェクト(Barrick)

チリ・アルゼンチン国境に跨る Pascua Lama 金・銀プロジェクトのインフラ建設が 2009 年 10 月に 開始した。2010 年 5 月にはプロジェクトの鉱石積み込み・運搬、道路維持、廃棄物処理等に用いる大 型鉱山機器(ブルドーザー12 台、ホイールドーザー5 台、発電機 6 台、ホイールローダー1 台)がチリ 第Ⅳ州 Coqumbo 港に到着し、6 月にはチリ電力会社 Guacolda 社が Pascua Lama 鉱山で必要となる電力 120MW をチリ第Ⅲ州 Huasco 火力発電所から供給すると発表した。

Pascua Lama プロジェクトの鉱山キャンプ設営は 2010 年第3四半期、剥土工事は 2011 年第1四半期、 金地金生産は 2013 年第1四半期に開始予定である。操業開始後の 5 年間は毎年、金 750~800 千 oz、 銀 35 百万 oz を生産する予定である。また、Barrick 社は、Pascua Lama 鉱山のマインライフ全期間に わたる銀生産量の 25%を、3 年間にわたる 625 百万 US$の現金払い、及び 1 oz 当たり US$3.90 又は銀の 市場価格のどちらか安い値でカナダ Silver Wheaton 社に販売する契約を 2009 年 9 月に結んだ。 (2)Cerro Blanco チタンプロジェクト(White Mountain Titanium)

2009 年 11 月、White Mountain Titanium(本社 Santiago)はチリ第Ⅲ州に 100%権益を保有する Cerro Blanco チタンプロジェクトの第 2 段階のパイロットプラント試験を終了した。Cerro Blanco プロジェ クトは、鉱区面積 8,255ha の中に La Cantera、Chascomes、Carolina 及び Eli の 4 鉱体が存在し、予 測資源量 132 百万 t(TiO2品位 2.1%、カットオフ品位 1.0%)、概測資源量 32.9 百万 t(TiO2品位 2.3%、

カットオフ品位 1.0%:JORC 準拠)で、2010 年半ばまでに Bankable F/S を終了させる。操業開始直後 は 94.5%品位の酸化チタン精鉱 100 千t/年、本格稼働時には 200 千t/年の高純度ルチルを生産する 計画である。本プロジェクトが生産開始すると、チリで初めてのチタン鉱山となる。

(3)Antacoya 銅プロジェクトの FS を 2011 年中頃完了予定(Antofagasta)

2010 年 5 月、Antofagasta Minerals 社は、チリ第Ⅱ州 Antacuyo 銅プロジェクトの F/S を 2011 年中 頃までに完了する見込みと発表。当初、近接する Michilla 鉱山の一部として開発・操業する計画であ ったが、独立操業鉱山として開発する方針に切り替えた。投資額 8 百万 US$で現在実施中の F/S では、 Antucoya で採掘した鉱石 250 万tのうち 50 万tを Michilla 鉱山 SxEw プラントに送り、そこで金属回 収率の試験を実施している。この試験については、本年 2 月に環境委員会 Conama の承認を得ている。 Antucoya 鉱床の埋蔵鉱量 600 百万t;銅平均品位 0.38%。

(4)MMH (Mina Ministro Hales) 銅プロジェクト(CODELCO)

第Ⅱ州 Calama 市と Chuquicamata 鉱山の間に位置する MMH プロジェクトは投資額 23 億 US$の露天採 掘鉱山で、鉱床は高い銅品位鉱石を含むと同時に砒素濃度が高い。かつて Mansa Mina と呼ばれた MMH プロジェクトは、独立した選鉱場、砒素除去の焙焼プラント、硫酸製造のためのガス捕集プラント、

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鉱石運搬のコンベアー建設を含み、マインライフ 13 年、銅 170,000t/年、銀 300t/年の生産を 2013 年第 4 四半期に開始する予定。

2009 年 12 月に CODELCO は MMH プロジェクトの変更に伴う新たな EIA を環境委員会 Conama に提出し、 2010 年 8 月に剥土工事を 2011 年中頃までに開始すると発表した。

また、2010 年 4 月に、MMH プロジェクトは CODELCO Norte ディヴィジョンではなく別の独立したデ ィヴィジョンにより管理運営されることになると発表された。

MMH プロジェクトは Chuquicamata 鉱山坑内採掘プロジェクト、Andina 鉱山拡張プロジェクト phaseⅡ、 El Teniente 鉱山の新規坑道レベル建設と並ぶ CODELCO の直近 5 年間の 4 大プロジェクトの一つである。 拡張プロジェクト 表 7.チリの主要鉱山拡張プロジェクト 鉱山名等 プロジェクト 名等 投資額 (百万 US$) 概要 生産開 始予定 年 銅生 産量 千 t※2 進捗状況 CODELCO Radomiro Tomic Sulfide 370 Radomiro Tomic 鉱山の 破 砕 鉱 石 を Chuquicamata 鉱山まで 運搬し処理(100 千 t/d) 2010 年 Q2 160 計画通り Pilar Norte (El Teniente) 128 El Teniente 鉱山新鉱 体開発 2010 年 Q1 55 計画通り New Mine Level

(El Teniente) 1,480 El Teniente 鉱山新鉱 体開発 2017 年 430 2009 年 9 月内 部承認 Plan de Desarrollo Andina Phase 1 989 粗鉱処理量拡大(72 千 t/d→94.5 千 t/d) 2010 年 Q1 30 計画通り (当初 2009 年 後半生産開始) Plan de Desarrollo Andina Phase 2 4,800 粗鉱処理量拡大(94.5 千 t/d→240 千 t/d) 2015 年 350 未実施 Chuquicamata Underground 1,800 Chuquicamata 鉱山坑内 掘 2018 年 340 未実施 Mina Ministro A Hales. 1,728 新規開発 2014 年 170 土木工事中 Collahuasi 第 1 次拡張計画 0.75 粗鉱処理量を 35%拡大 (126 千 t/d→170 千 t/d) 600 千 t/y 生産規 模へ 2010 年 150 2009 年末 F/S 終了予定 第 2 次拡張計画 -選鉱設備拡張、二次硫 化 鉱 リ ー チ ン グ 開 発 1,000 千 t/y 生産規模 へ - - 概念設計中 Los Pelambres 拡張計画 1,000 粗 鉱 処 理 量 拡 大 ( 175 千 t/d) 2010 年 90 計画通り

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Los Bronces 拡張計画 2,200 ~ 2,500 粗鉱処理量拡大 2011 年 170 詳 細 エ ン ジ ニ ア リ ン グ 設 計 中(当初予定よ り 8 ヶ月遅延) Lomas Bayas 第 2 次拡張計画 - サテライト鉱床開発 2011 年 - F/S 中、2009 年 下期:25 千 m ボ ー リ ン グ 実 施予定 Escondida 第 5 次拡張計画 3,250 選鉱能力 50%向上のた めの 3 基目の選鉱プラ ント建設 2015 年 210 計画延期(市況 次第) El Abra 拡張計画 (Sulfolix Project) 450 酸化鉱採掘から硫化鉱 採掘へ移行 2012 年 148 鉱 床 規 模 拡 大 の見通し Esperanza 新規開発 2,300 粗鉱処理 98 千 t/d、銅 精鉱生産 2010 年 H2 191 計画通り El Morro※1 新規開発 2,500 粗鉱処理 75 千 t/d、銅 精鉱生産 2013 年 157 詳 細 エ ン ジ ニ アリング設計 及び F/S アップ デート中 Caserones 新規開発 1,860 銅精鉱生産、SX-EW によ る銅地金生産 2013 年 180 2009 年末 F/S 終了予定 各社レポート、CONAMA ホームページ等により作成。

※1 Xstrata(70%権益保有)が Barrick Gold に権益売却へ。 ※2 拡張プロジェクトの場合、増産される銅量を記載。

(1)BHP Billiton が第Ⅱ州に Pampa Norte ディヴィジョンを創設

2010 年 6 月、BHP Billiton はチリ北部の Cerro Colorado 銅鉱山と Spence 銅鉱山を合わせて経営管 理する Pampa Norte ディヴィジョンを創設すると発表した。新しいディヴィジョンは Spence 鉱山ジェ ネラル・マネージャーLucas Dow 氏がヘッドとなり、BHP Billiton ベースメタル部門社長の直属とな る。事務所は第Ⅰ州 Iquique 市に置かれ、2010 年 7 月より営業開始となる予定。 (2)製錬所 表 8.チリの銅製錬所の生産状況 製錬所名 操業者 生産物 2007 年 生産量 (千t) 2008 年 生産量 (千t) 2009 年 生産量 (千t) 2009/ 2008 (%) 備考 Chuquicamata CODELCO Norte 銅アノード 銅カソード 386 487 296 490 397 540 134 110 1952 年生産 開始 Poterillos CODELCO El Salvador 銅アノード 銅カソード 128 128 130 130 152 148 117 114 1927 年生産 開始 Caletones CODELCO El Teniente 銅アノード 銅カソード 363 119 367 99 367 88 100 89 1922 年生産 開始 Ventanas CODELCO 銅アノード 109 109 117 107 1964 年生産

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銅カソード 371 368 383 104 開始 2005 年 CODELCO が ENAMI より 買収 Paipote ENAMI 銅アノード 92 90 84 93 1951 年生産 開始 Altonorte Xstrata 銅アノード 272 231 267 116 1933 年生産 開始 Chagres Anglo American 銅アノード 164 146 138 95 1960 年生産 開始 2002 年 Anglo American が Exxon Mobil より買収 (出典:Cochilco 資料) 5. 探鉱状況 (1)概況 2009 年中南米とチリの探鉱トレンド(世界との比較) 2008 年 9 月の世界金融危機の影響を受け、探鉱費合計は 2008 年の 126 億 US$から 2009 年は 73.2 億 US$となり、最近 20 年間で最も大きな減少となった。しかしながら、中南米は 2009 年の探鉱費が 2008 年よりも増えた唯一の地域で、これは大手鉱山会社の探鉱に牽引された結果である。 大手鉱山会社、中規模鉱山会社、ジュニア探鉱会社、政府系及びその他機関の 1997 年以降の探鉱費 を比べると、2004 年以降、ジュニア探鉱会社の探鉱費の伸びが大きくなり大手鉱山会社を抜くが、世 界金融危機以降は大手鉱山会社の探鉱費がジュニア探鉱会社のそれを上回ることとなった。この傾向 は中南米でより顕著であり、特にチリでの 2009 年の探鉱費における企業規模別シェアは大手鉱山会社 74%、中規模鉱山会社 7%、ジュニア探鉱会社 14%、政府系及びその他機関 5%となっている。 探鉱費を対象鉱種について比べると、1996 年以降、世界では金探鉱がベースメタル探鉱をほとんど の時期で上回っている。一方、中南米では 2000~2001 年と 2007 年以降はベースメタル探鉱が金探鉱 を上回っており、チリでの 2009 年探鉱費における対象鉱種シェアはベースメタル 73%、金 25%、その 他鉱種 2%となっている。 1996 年以降、世界の探鉱費における探鉱ステージ別(グラスルーツ探鉱、後期探鉱(advanced stage)、 既知鉱山周辺探鉱)シェアをみると、グラスルーツ探鉱のシェアが減少傾向にあるのに対し、後期探 鉱(2003 年以降)、及び既知鉱山周辺探鉱(2007 年以降)のシェアが増加傾向にある。中南米でもこ の傾向は同様であるが、特に既知鉱山周辺探鉱のシェアが 2006 年以降急激に伸びている。 チリの 2009 年探鉱費における探鉱ステージ別のシェアは、グラスルーツ探鉱 30%、後期探鉱 18%、 既知鉱山周辺探鉱 52%となっている。52%が操業鉱山周辺の既存鉱床や衛星鉱床を対象とした探鉱に支 出された事実は、チリでは探鉱の 70%以上が大手鉱山会社により実施されたことと調和する。2009 年 の探鉱費が 30 百万 US$以上の世界 40 カ国のうち、その探鉱費の半分以上が現在操業している鉱山周辺 に集中しているのは唯一チリだけである。

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(2)大手鉱山会社 CODELCO

San Antonio プロジェクト

San Antonio プロジェクトは CODELCO の最小ディヴィジョンである Salvador ディヴィジョン閉鎖を 避けるための措置の一環で、現在の操業箇所周辺の既採掘鉱床の残鉱の採掘を目標としている。現在 実施中のプレ F/S によると、投資額 283 百万 US$のプロジェクトは鉱量 170 百万t;銅品位 0.5%で、 最大鉱石処理量 8 百万t/年、銅生産量 30,000t/年で、23 年間にわたり生産される。建設開始が 2013 年上半期、操業開始が 2015 年の予定で、実現すれば 2038 年まで生産継続が可能となる。

EIS が 2009 年 8 月にチリ国家環境委員会(Conama)に提出された。CODELCO は Conama からの質問事 項に対する回答作成に十分な時間が必要であるとして期間延長を要求し、2010 年 7 月に Conama は審査 を 2011 年 9 月まで延期したと報じた。

Salvador ディヴィジョンの閉鎖時期は当初 2011 年と発表されていた。 CODELCO Norte ディヴィジョン探鉱計画

第Ⅱ州 CODELCO Norte ディヴィジョンの 84.6 百万 US$の探鉱プログラムが 2010 年 7 月に Conama に 承認された。この探鉱プログラムは 3 年に亘り実施され、現在の鉱山操業周辺にある複数の銅鉱床を 経済的価値あるものにするのが目的で、具体的作業は Mina Ministro Hales(MMH)鉱床の探鉱を更に 進め、同鉱床の坑内採掘によりマインライフを延ばす評価を行う。

また、この探鉱プログラムは Toki 鉱床周辺の Toki Cluster や Quetena 等の他の鉱床の探鉱も含み、 これらの資源量を埋蔵量に更新する。これらの探鉱は、Mina Sur 銅鉱山の鉱量枯渇による生産中止及 び Chuquicamata 銅鉱山の露天採掘から坑内採掘への切り替えによる銅生産量の減少を補うために実施 される。 Rio Tinto Candelabro 探鉱計画 第Ⅰ州のアンデス山脈山麓で銅を対象としたボーリング探鉱(Candelabro 銅探鉱計画:投資額 150 万 US$)の環境影響宣言書を 2010 年 9 月に提出。これが承認されれば、直ちに試掘が開始される見込 みである。鉱区 9 km2の範囲でボーリング 20 孔が計画されており、第 1 段階では約 2 ヶ月にわたり深 度約 400m のボーリング 5 孔、第 2 段階では 3 ヶ月以上にわたり 15 孔のボーリング実施を予定してい る。 Anglo American Los Sulfatos 鉱床の発見

Anglo American は 2009 年 7 月に、第Ⅴ州に 100%権益を保有する Los Bronces 鉱山南方 6km(首都 Santiago 北東 50km)で新たな銅鉱床の発見を発表した。新鉱床は Los Sulfatos 鉱床と命名され、22,000m (39 孔)のボーリング調査結果を踏まえ、JORC 規定に則り予測鉱物資源量 12 億 t(Cu 品位 1.46%、Mo 品位 0.02%)と計算され、最終的な探査ターゲットとして、40~50 億 t(Cu 品位 0.8~1.0%)が期待さ れている。Anglo American は鉱床規模を把握するため、今後 2 年間に 60 百万 US$を投じ、トンネルボ ーリングマシンによる探鉱坑道掘削を計画している。この他、Los Bronces 鉱山の周辺探鉱の結果、San Enrique Monolito 鉱床と呼ばれる資源量約 9 億 t(Cu 品位 0.81%、Mo 品位 0.02%)の鉱床発見につい ても発表した。

Xstrata

El Moro 銅・金プロジェクト

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権益を Barrick が 465 百万 US$で買収することに合意(New Gold の first refusal(先買特権)期限は 2010 年 1 月 11 日)した。

ところが、2010 年 1 月に Goldcorp は New Gold との間で、①Goldcorp が Xstrata Copper の 70%権 益を取得するのに必要な資金を提供するので、New Gold は first refusal を行使すること、②New Gold は取得した権益を同日付で Goldcorp に引き渡すこと、③Goldcorp は New Gold に 50 百万 US$を支払う こと、を内容とした契約を締結した。

2010 年 2 月に Xstrata Copper は 70%権益を New Gold(本社 Vancouver)に 463 百万 US$で売却した ことを発表した。

本契約に基づき New Gold は first refusal を行使した結果、El Morro プロジェクトの権益比率は Goldcorp70%、New Gold30%となった。

Barrick Gold はこれを不服として、2010 年 1 月半ばにカナダ Ontario 州の高等裁判所に対して、 Goldcorp と New Gold 間の契約無効の訴えを起こした。

Antofagasta

Cerro Matta 銅・金鉱床

2009 年 6 月に第Ⅲ州 Copiapo 地域 Tierra Amarilla 地区(Copiapo 南東 85km)における 4 年間で投資 額 7 百万 US$の探鉱計画 EIA を提出。ボーリング 90 孔、計 60,000m を予定。

(3)中規模鉱山会社、ジュニア探鉱会社 Quadra FNX Mining

Sierra Gorda 銅・モリブデン・金プロジェクト

カナダ Quadra FNX Mining(2010 年 3 月に Quadra Mining(本社 Vancouver)と FNX Mining(本社 Tronto)が中規模の銅生産企業を目指し、対等合併して設立された企業)が 100%権益を有する Sierra Gorda 銅・モリブデンプロジェクトの EIS(環境影響評価書)を 2010 年 5 月に第Ⅱ州環境委員会(COREMA) に提出した。

同プロジェクトは、第Ⅱ州 Sierra Gorda 町の北方 4.5km に所在し、開発コストは 19 億 US$、建設期 間は 30 ヶ月の予定で 2013 年に操業開始、21 年間の操業が予定されている。 2009 年 11 月の経済性評価では、年間の銅及びモリブデン生産量は各々113 千~181 千 t、15 千 t を 見込んでおり、モリブデンは世界で 3~4 番目の生産規模となる。 銅生産形態は、銅精鉱及び銅地金の 2 種類を計画しており、銅精鉱については、141km 離れた海岸町 である Mejillones にパイプ流送・脱水後、海外向けに出荷される。 本プロジェクトは 2010 年 3 月に中国の国有送電会社の関連会社 国家電網国際発展有限公司 SGID と の JV 形成が発表されたが、6 月に MOU が両社の合意を見ずに期日満了となり、JV 形成には至っていな い。 Far West Santo Domingo 銅プロジェクト

カナダ Far West Mining は 2010 年 7 月に第Ⅲ州 Santo Domingo 銅-鉄プロジェクトについて、新規 の NI43-101 資源量評価認証を得た後、2010 年末までにプレ F/S を完了させる予定であると発表した。 更新された概則資源量は粗鉱量 486 百万t;銅換算品位 0.57%(カットオフ銅換算品位 0.25%)で、2010 年 4 月末に発表されたデータより 27%増加している。また、予測資源量は粗鉱量 61.8 百万t;銅換算 品位 0.46%である。2010 年 4 月に同社 Rick Zimmer CEO は、Santo Domingo プロジェクトは 2013 年又 は 2014 年までに操業開始し、年間銅 65,000t、鉄 270 万t、金 23,000oz(0.72t)を生産する予定 であると述べている。

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(4)リチウム探鉱 CODELCO

第Ⅲ州 Pedernales 塩湖でリチウム探鉱を開始

2009 年 12 月、CODELCO は、第Ⅲ州 Salvador 鉱山の約 60 km 東方の Pedernales 塩湖のリチウム採掘 を検討するため、Pedernales 塩湖の調査を 2010 年に実施すると発表した。リチウム市場に参入すると の考えはまだ始まったばかりで、必要となる投資額や探鉱の後にくるプロジェクトの目標については 現時点では明確になっておらず、仮に探鉱結果が有望であっても、CODELCO がこのプロジェクトを更に 進めるかどうかについては全く白紙とのことである。。CODELCO は現在 Salvador 鉱山に供給する水を Pedernales 塩湖から採取している。 6. 我国との関係 (1)日本への輸出 2004 年より協議を重ねてきた日本・チリ経済連携協定(EPA)が 2007 年 3 月に東京で両国外務大臣 により署名され、Bachelet(バチェレ)大統領の訪日に合わせ 2007 年 9 月 3 日に発効した。チリから 日本への輸入品のうち、鉱産物については精製銅(地金)の関税率 3.0%(特恵税率 1.8%)が 10 年間 での段階的撤廃、フェロモリブデンの関税率 3.3%(特恵税率 2.64%)が即時撤廃となった。日本から チリへの輸出品では自動車、自動車部品、ブルドーザー類等の関税率 6%が即時撤廃となった。 JETRO サンティアゴ事務所は、2007 年 9 月から 2008 年 8 月までの 1 年間と 2008 年 9 月から 2009 年 8 月までの 1 年間の日本とチリとの貿易を比較した。EPA 締結後 2 年目(2008 年 9 月~2009 年 8 月) に関しては、チリにおける対日輸入額は対前期比 34.2%減(16 億 6,200 万 US$)、日本における対チリ 輸入額は前期比 32%減(55 億 5,800 万 US$)であった。チリ側税関統計に基づき対日輸出の状況を製品 群別に見ると、2008 年 9 月の世界金融危機の影響による金属価格低下により、銅、モリブデン等鉱産 物の貿易額が減少した一方で、農業関連産品は増加した。 表 9.チリの日本への精鉱及び地金輸出量 (単位:千t) 鉱種 2007 年 2008 年 2009 年 2009/2008(%) 銅(合計) 736 671 559 83.3 銅(精鉱) 667 608 532 87.5 銅(ブリスター) 3 11 2 18.2 銅(電気銅) 66 53 25 47.2 モリブデン(精鉱) 21* 19* 12.7* 66.8

(出典:2010 Compendio de la Mineria Chilena、財務省貿易統計*) (2)日本企業による投資状況等 我が国民間企業は 1970 年代からチリ銅鉱業に対して投資を行ってきているが、現在の鉱山会社・商 社のチリ鉱山への出資状況は表 10 のとおりである。また、日本の 2009 年のチリ鉱業への投資額は対 前年比 57%減の 256 百万 US$で、世界シェア第 3 位であった(表 11)。2009 年のチリ鉱業への海外から の投資額総額は 1,010 百万 US$で対前年比 57%減となった。 トピックス Caserones 鉱山開発プロジェクトの進捗

Pan Pacific Copper(日鉱金属 66%、三井金属 34%)が 2008 年 9 月から実施している第Ⅲ州 Caserones 銅・モリブデン鉱山開発プロジェクトの F/S が 2010 年 1 月に完了し、2010 年 4 月より建設工事を開始

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した。設備投資額は追加投資も含め 25 億 US$で、2013 年第3四半期に建設工事を完了しその後操業開 始予定である。露天採掘鉱山で銅精鉱と銅カソードを生産するが、操業開始後の 5 年間は、銅精鉱生 産のための鉱石処理量 105,000t/日、銅精鉱中の銅 150,000t/年、モリブデン 3,500t/日を生産 する計画である。同時に、SX-EW プラントでダンプ・リーチ鉱石を処理し、銅カソード 30,000t/年 を生産する。 なお、2010 年 2 月、三井物産㈱のプロジェクトへの参入が発表され、権益比率は PPC75%、三井物産 ㈱25%となった。 Esperanza 鉱山開発プロジェクトの進捗 Antofagasta が 70%を、丸紅㈱が 30%を出資する第Ⅱ州 Esperanza 鉱山開発プロジェクトは、計画通 り建設・開発工事が進捗し、2010 年 10 月より操業開始予定で、まず酸化銅の採掘・処理が行われる。 投資額 23 億 US$のプロジェクトは、操業開始後の 10 年間は毎年、銅精鉱 700,000t(銅純分 195,000 t)、金 229,000 oz(7.12t)、銀 1.56M oz(48.52t)を生産し、操業開始後 5 年目から 5 年間、モ リブデンを毎年 2,100t生産する。 鉱石処理に海水を使用する計画で、鉱山から西方の海岸まで 145 km のパイプを敷設した。 El Tesoro 鉱山の Mirador 鉱床開発

2010 年 8 月、El Tesoro 銅鉱山の 70%権益を所有し第Ⅱ州 Mirador 銅鉱床の 100%権益を有するチリ Antofagasta Minerals 社は、本年上半期に完了した F/S の結果に基づき、Mirador 鉱床の酸化銅鉱を El Teroso 鉱山(Antofagasta70%を、丸紅㈱30%)の埋蔵鉱量に含める投資額 350 百万 US$の契約を承 認した。これにより丸紅は Mirador 銅鉱床の 30%権益を取得した。

F/S により、Mirador 鉱床の確定及び推定埋蔵量合計は 22.2 百万t;銅品位 1.33%(カットオフ銅品 位 0.35%)で、6 km 離れた El Tesoro 鉱山の鉱石処理施設で Mirador の酸化銅鉱石を処理することが 技術的及び経済的に妥当であるとの結果となった。

Escondida 鉱山の権益一部譲渡

2010 年 6 月に IFC(国際金融公社)は保有する Escondida 鉱山 2.5%権益を、日本企業体 JECO(三菱 商事㈱、日鉱金属㈱、三菱マテリアル㈱)に売却した。その結果、日本企業体 JECO が保有する Escondida 鉱山の権益は 10%から 12.5%に増え、内訳は三菱商事㈱8.25%、日鉱金属㈱3%、三菱マテリアル㈱1.25% となった。Escondida 鉱山の残りの権益は BHP Billiton 57.5%、Rio Tinto 30%である。

CAP が三菱商事に対して子会社 CMP の直接権益を譲渡へ

2009 年 8 月、チリ最大の鉄鉱石・製鉄企業である CAP が三菱商事に対し鉄鉱石生産子会社である CMP (Compañía Minera del Pacífico)の権益を直接供与すると発表された。三菱商事は CAP グループの 19.3%及び CMP の関連企業である鉄鉱石鉱山企業 Compañía Minera Huasco(CMH)の 50%の権益を有し ている。CAP は、CMP の組織構造を単純化し CMH の資産価値を高めるとともに操業基盤を強化するため、 三菱商事に対して CMP の直接権益を供与することとなった。 表 10.本邦企業によるチリ銅鉱山への出資比率一覧 鉱山名 操業開 始年 2009 年 銅生産量 (千 t) 日本側 出資比率 日本企業 外国企業 Escondida 1994 1,103.7 12.5% 三菱商事 8.75% JX 日鉱日石金属 2.5% 三菱マテリアル 1.25% BHP-Billiton 57.5% Rio Tinto 30%

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Candelaria 1995 134.2 20% 住友金属鉱山 16% 住友商事 4% Freeport 80% Collahuasi 1999 535.9 12% 三井物産 7.43% 日鉱金属 3.6% 三井金属 0.97% Xstrata 44% Anglo American 44% Los Pelambres 2000 322.6 40% 日鉱金属 15% 三菱マテリアル 10% 丸紅 8.75%,三菱商事 5% 三井物産 1.25% Antofagasta 60% Atacamakozan 2003 8.8 60% 日鉄鉱業 60% Inverisiones Errazuriz 40% Ojos del Salado 2004 35.1 20% 住友金属鉱山 16% 住友商事 4% Freeport 80% El Tesoro 2001 90.2 30% 丸紅 30% Antofagasta 70%

(出典:Cochilco Year Book “Copper and other Mineral Statistics 1990-2009”他) 表 11.主要国のチリ鉱業セクターへの投資額 (単位:百万 US$) 国名 2007 年 2008 年 2009 年 2009/2008(%) カナダ 208.8 1,614.4 62.7 3.8 米国 0.036 0.032 0.009 28.1 英国 7.1 142.5 484.7 340.1 ドイツ - - 1.28 -ブラジル 36.4 9.66 - -メキシコ 3.40 3.46 - -パナマ 0.11 0.19 2.77 1,457.9 南アフリカ 1.59 1.24 2.67 215.3 豪州 12.9 0.7 191.8 27,400.0 中国 1.96 - 0.25 -日本 32.0 594.1 256.5 43.2 世界合計 314.4 2,366.2 1,010.9 42.7 ( 出典:チリ外国投資委員会 website) 7.その他トピックス (1)労働契約更改 チリの主要操業鉱山・製錬所のうち、2009 年 9 月から 2010 年 10 月までの間に労働契約更改が実施 された、あるいは計画されているものは次のとおりである。:

Spence 鉱山(BHP Billiton)、Candelaria 鉱山(Freeport McMoRan)、CODELCO Andina ディヴィジョ ン、Escondida 鉱山(BHP Billiton 他)、ENAMI、Artonorte 製錬所(Xstrata)、Codelco Norte ディヴ ィジョン、Cerro Colorado 鉱山(BHP Billiton)、Codelco El Teniente ディヴィジョン、Mantos Blancos と Manto Verde 鉱山(Anglo American)、Codelco Salvador ディヴィジョン、Collahuasi 鉱山(Xstrata、 Anglo American 他)

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Spence 鉱山(BHP Billiton) 労使協定更改協議が 2009 年 9 月初旬に開始され、労組側(構成員 560 名)の要求は、5.5%の賃金ア ップ、15 百万 Peso/人の一時金、銅価価格に連動したボーナス、子女教育・保険手当の充実であった が、鉱山側はこれを拒否した結果、10 月 13 日から組合側はストライキに入った。 開始以来 42 日間のストを経て、2009 年 11 月 25 日に労使交渉が妥結した。合意内容は公表されてい ないが、賃金アップ年率 4%、交渉妥結一時金 7,000 千ペソ(1,4000 US$)、無利子融資 2,000 千ペソ (4 千 US$)等と報道されている。 Escondida 鉱山(BHP Billiton) Escondida 銅鉱山労働組合は、組合員労働者が 2010 年 12 月 5 日に期限を迎える労働契約について、 早期支給を受け入れることで 2010 年 10 月に鉱山側と合意した。合意した内容は 5%給与アップと一人 当たり約 25,000US$の一時金支給で、次の労働契約更改は 44 か月後となる。この合意により Escondida 鉱山はストライキを回避した。前回労使交渉が行われたのは 2006 年で、その際は約 1 ヶ月間操業停止 となっている。

Cerro Colorado 鉱山(BHP Billiton)

2009 年 11 月下旬に鉱山側労使協定更改案に係る労組投票(構成員 535 名)が行われ、交渉妥結に至 った。同鉱山の労使協定期限は 2010 年 1 月であったが、Escondida 鉱山と同様に鉱山側が早期に更改 案を提示した。妥結内容は、10 百万 Peso(20 千 US$)の交渉妥結一時金、実質賃金アップ 4.8%の他、 医療・教育補助等である

Mantos Blancos 鉱山、Mantoverde 鉱山(Anglo American Chile)

Anglo American Chile 社のチリ北部の Mantos Blancos 銅鉱山と Mantoverde 銅鉱山において労働契 約更改の団体交渉は 2010 年 7 月初旬に妥結した。この新しい労働契約は 2013 年 11 月まで有効で、2 操業所合わせて 630 名の労働者が関係する。賃金上昇についての詳細は発表されていない。Anglo American Chile 社の他の操業所 –Los Brones 銅鉱山、El Soldado 銅鉱山、Chagres 銅製錬所- につい ては、2008 年末に調印した労働契約が 2012 年 12 月まで有効である。

CODELCO

Andina ディヴィジョン

チリ国営 CODELCO Andina ディヴィジョンの労働契約更改は、CODELCO 経営者側が組合労働者に対し 11 月 11 日に第1回目の公式な賃金提示を行い、その後 11 月 23 日に、消費者物価指数より 3%高い賃 金アップ率、一時金 730 万ペソ(約 1,5000 US$)、契約期間 2009 年 12 月 1 日より 36 カ月間、の内容 で妥結した。 CODELCO Norte ディビジョン CODELCO Norte ディビジョンの労使協定更改は 2010 年 11 月 17 日より交渉開始した。同ディビジョ ンの第 1~第 3 労組(全構成員 6,775 名)は実質 7.5%の賃金アップ要求から始め(交渉妥結一時金は 含まれていない)、その後賃上げ率 4.3%、1,500 万ペソのボーナス支給に要求を切り換えた。鉱山側が これを拒否したため、組合は 1 月 4 日からストライキに入ったが、2010 年 1 月 5 日夜に CODELCO 経営 者側が提示した新たな申し出を受諾し、ストを終えた。 CODELCO が提示した新たな労働契約更改条件は、インフレ調整を含む賃上げ率 4%、1,210 万ペソ(約 US$24,000)をやや上回るボーナス支給、300 万ペソを上限とする無利子融資で、契約期間はそれまで 提示されていた 36 カ月から 38 カ月に延びた。 (2)環境問題 COCHILCO チリ銅産業の二酸化炭素排出量が 2020 年までに倍増と予測 チリ銅委員会 COCHILCO は、チリ銅鉱業が現在の生産方法を採用し続け、予測される成長率を続ける と、2020 年までに二酸化炭素(CO2)排出量は 2009 年の2倍になるであろう、と 2009 年 12 月に発表

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した。チリの銅生産量が予測通り 2009 年の 538 万tから 2020 年の 738 万tに増えると、CO2排出量の 予測値は 2009 年の 1800 万tから 2020 年の 3600 万tに増加する。この COCHILCO の予測は、地方の各 鉱山会社が今日と同様の鉱石処理方法を取り続ける、又は通常どおりのビジネスを続け、汚染防止の 更なる努力をしないとの条件に基づいている。しかしながら、もし地方の鉱山会社がエネルギー使用 合理化を増加させる努力を行った場合、例えば代替原料(代替エネルギー源)の使用や、鉱石処理の ための電力使用の減少を行った場合、排出割合は 2020 年には 3000,000tまで削減可能である。 この予測に当たって COCHILCO が考慮した要素のうちの一つは、銅鉱石品位の徐々なる低下である。 同じ量の精製銅を生産する場合、鉱石の銅品位が低くなるほど必要となるエネルギーは増す。もう一 つの重要な要素は、主として銅鉱山に電力供給しているチリ北部電力グリッド(SING)の石炭火力発 電所の数がここ数年でかなり増加することで、チリ国家エネルギー委員会 CNE によると 2020 年には SING の全発電量の 87.7%を占めることになる。これにより、2020 年の SING の CO2排出量はチリ中央電 力グリッド(SIC)の 3.2 倍となる見込みである。 2020 年にチリ銅鉱業が排出する CO2については、24%が直接排出、76%が電力消費を介した間接排出 と予測されている。 第Ⅱ州汚染防止委員会が CODELCO Norte ディヴィジョンの施設を訪問 2010 年 3 月、チリ第Ⅱ州カラマ市の汚染防止計画の作成作業の一環として、第Ⅱ州汚染防止委員会 が CODELCO Noete ディヴィジョンの施設を訪問した。CODELCO Norte ディヴィジョンは浮遊粒子状物質 (PM10)の主な排出源の一つであるが、地方監督局、地元コミュニティ代表、カラマ医師会により構 成された汚染防止委員会は、CODELCO Norte ディヴィジョンの Chuquicamata 鉱山、Mina Sur 鉱山、選 鉱場、製錬所、廃滓ダムを訪れ、PM10 排出量を緩和し汚染を減じるために既に実施された対策、及び これから実施する対策について確認した。 「カラマ市は PM10 により飽和している」と環境当局が宣言した 2009 年半ばから、この委員会は汚 染防止計画に係わる作業を実施してきており、汚染防止計画の草案は 2010 年 9 月までに出来上がる予 定である。 (3)電力問題 チリ北部電力網 SING の鉱山への電力供給が 2030 年までに倍増と予測 チリ鉱業協会 Alberto Salas 会長は 2010 年 6 月、今後 20 年間にかなりの数の鉱山開発・操業が開 始されるため、チリ北部電力網 SING の鉱山操業への電力供給は、2010 年の 12,500 GWh から 2030 年に は 24,000 GWh に倍増するであろうと述べた。 SING 電力供給の 90%は鉱業により消費されるが、この割合は 2030 年まで続くと予想される。2010 年から 2017 年に準備されている鉱山開発プロジェクトの投資額は合計 480 億 US で、うち 150 億 US$は CODELCO が、残り 330 億 US$は民間鉱山会社による投資が見込まれている。 現在のチリ鉱業の電力需要は年率 10%で増加しており、長期的には徐々に下がり年率 5%になると予 測されるが、この伸び率を満たすには 200MW 規模の発電所1基を 12~18 カ月毎に新たに操業していく 必要がある。 Alberto Salas 会長は、関係当局はこの電力需要増加に対して原子力発電や水力発電の選択肢も視野 に入れながら、最適評価を行う必要があると述べた。 Colbun 社が CODELCO への電力供給契約を獲得

2009 年 9 月、チリ第 2 の発電企業である Colbún が CODELCO の El Teniente 鉱山、Andina 鉱山、Salvador 鉱山及び Ventanas 製錬所への長期電力供給契約を獲得した。電力供給量は 510MW で 4,000GWh/年、契 約金額は保守等も含め総額 70 億 US$で契約期間は 15 年と 30 年の 2 つから構成される。2013 年 3 月 1 日から 328MW、2015 年 1 月 1 日から 510MW が供給される予定。

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a)液化天然ガス・再ガス化プロジェクト GNL Mejillones プロジェクト

GNL Mejillones 液化天然ガス・再ガス化プロジェクトは、第Ⅱ州 Mejillones 港の洋上貯蔵施設(FSU) での正式操業が 2010 年 5 月に開始し、チリ北部電力網(SING)の E-CL や GasAtacama 等の電力会社へ のガス供給が行われている。それに先立ち、2010 年 2 月に Michelle Bachelet 前大統領は、GNL Mejillones 港において液化天然ガス搭載の第1号船を迎える式典に出席した。GNL Mejillones JV プ ロジェクトは、チリ国営 CODELCO と GDF Suez 社が各々50%の権益を有する。 FSU の再ガス化能力は 5.5Mm3/日であるが、最初はその半分の能率で操業する。年間タンカー6 隻又 は 7 隻分の液化天然ガス相当の容量 200~300MW の発電については、既にチリ電力会社 Edelnor と契約 済みである。

一方、2010 年 6 月、チリ紙 Diario Financiero は、CODELCO が GNL Mejillones 再ガス化・プロジェ クトの第2フェーズに参加しない意向であると報じた。CODELCO はこのプロジェクトの 50%権益を有し、 第2フェーズでは投資額 2 億 US$の陸上 LNG 貯蔵タンク建設が計画されている。これに CODELCO は 1 億 US$を、残り 1 億 US$は欧州 GDF Suez 社が出資するはずであったが、CODELCO の 2010 年の 23 億 US$投 資計画に GNL Mejillones プロジェクトは含まれていない。もし CODELCO の不参加が決定すれば、GNL Mejillones JV の CODELCO 権益はダイリューションを起こし GDF Suez 社が支配権を握る。

b)風力発電

Seawind 社が El Toqui 亜鉛鉱山に風力発電所の建設準備開始。

2009 年 11 月、英国の風力発電開発企業 Seawind はチリ南部第 XI 州 El Toqui 亜鉛鉱山への電力供給 のため 1.5MW の風力発電所建設準備を開始した。建設作業は 2009 年 11 月に開始し 2010 年 5 月に終了 予定である。計画では 275KW のタービン 6 基が設置され、年間 5.85GWh の電力が生産される。この風 力発電が開始すると、El Toqui 鉱山を操業しているカナダ Breakwater Resources 社は 12~18%ディー ゼル消費を減らすことができる。

CODELCO Norte ディヴィジョンの風力発電所(50MW):Chuquicamata 南方 32km

2010 年 2 月、チリ第Ⅱ州環境委員会 Corema は、CODELCO が US$700 百万を投資し CODELCO Norte デ ィヴィジョンへ電力供給する風力発電所建設の EIA を承認した。2009 年 6 月に CODELCO が提出した EIA によると、この風力発電所は Calama 市の 5km 東、Chuquicamata 鉱山南方 32km に建設され、125 個の タービンを用いて合計 250MW の発電容量を確保する。現在の計画では風速 7 m/秒に対し年間発電量 767GWh で、2 箇所の変電所がこの風力発電所とチリ電力北部大連結システム(SING)を中継する。操 業期間は 20 年である。 また、CODELCO は 2010 年 3 月に風力発電所の建設、操業、メインテナンスについて、国際競争入札 にかけると発表した。CODELCO は 2010 年中に応札企業を決定したい意向である。最初は 50MW 規模 (CODELCO Norte の使用電力の 6%に相当)の建設を行い、最終的に 250MW まで拡張する。第Ⅱ州政府 によると、この発電所は南米で最大の風力発電所になるとのことである。 a)石炭火力発電

2009 年 8 月、CODELCO 子会社 Energia Minera が第Ⅴ州 Bentanas 南東 5km で建設予定の石炭火力発電 所(350MW×3基;投資額 17 億 US$)について、大気汚染の悪化を懸念する地元環境保護団体による建 設反対訴訟を最高裁が却下した。

b)地熱発電

Energia Andina 社と Escondida 鉱山が地熱探査に 10.3 百万 US$を投資

参照

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