• 検索結果がありません。

仮想化環境のクライアントとしてのChromebook

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "仮想化環境のクライアントとしてのChromebook"

Copied!
13
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

使える“シンクライアント”の選び方(2)

仮想化環境のクライアントとしての Chromebook

(2)

目次

本書の取り扱いについて ... 2

0. ユースケースとベネフィット ... 3

1. はじめに... 3

2. 対応製品... 3

3. VMware Horizon のクライアントとしての Chromebook ... 4

4. Citrix XenDesktop/XenApp のクライアントとしての Chromebook ... 7

5. まとめ... 12

日本ヒューレット・パッカード株式会社 2/10/2015

(3)

本書の取り扱いについて

本書は、日本ヒューレット・パッカード株式会社が販売する製品を検討されているお客 様が実際のご利用方法に合わせた設定を行う際に役立つ手順の一例を示すものです。い かなる場合においても本書の通りになる事を保証するものではありません。 本書の内容は、将来予告なしに変更されることがあります。HP 製品およびサービスに対 する保証については、該当製品およびサービス保証規定書に記載されています。本書の いかなる内容も、新たな保証を追加するものではありません。本書の内容につきまして は万全を期しておりますが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して責任 を負いかねますのでご了承ください。 この文書の著作権は日本ヒューレット・パッカード株式会社に帰属します。日本ヒュー レット・パッカードの許可なく一部または全体の複製・転載・編集等を行うことや、許 可されていない第三者への開示等の行為全てを禁止します。 本文中使用される企業名、製品名、商標などはそれを保持する企業・団体に帰属しま す。

(4)

0. ユースケースとベネフィット

背景

国外では数年前から注目されていた Chrome OS。2014 年後半から日本国内でも Chrome OS を搭載した端末が販売されるようになりました。Chrome OS はアプリケーションを Web ブ ラウザ上で動作させ、データをオンラインストレージに保存することが特徴です。Google Apps をはじめとする各種アプリケーションが Chrome ウェブストアからダウンロード可能と なっています。OS の起動が非常に早く快適に動作するだけでなく、OS は無償で提供され最 新かつ安全に利用できます。 この Chrome OS 搭載端末をクライアント仮想化環境への接続端末として検討する企業が増 えてきています。

1. はじめに

Chrome OS は端末にローカルストレージを必要としますが、OS の格納以外はキャッシュに 使用されるのみであり、データの格納先はオンラインストレージを利用します。端末自体に データが保存されないことから、Chrome OS 搭載の端末を“シンクライアント”と位置づ け、クライアント仮想化環境へ接続する端末として活用できることが考えられます。 ここでは Chrome OS を搭載した HP Chromebook 11 G3 Notebook PC を使って Citrix や VMware の仮想環境における接続端末として利用する手順や機能・制限について紹介します。

2. 対応製品

(5)

3. VMware Horizon のクライアントとしての Chromebook

1. VMware HorizonのクライアントとしてのChromebook ChromebookをVMware Horizonのクライアントとして使う場合、Chromebookにソフト ウェアを追加する必要はありません。プリインストールされたChromeブラウザを起 動し、View接続サーバのアドレスを入力するだけで利用できます※。 HTML Accessのシステム要件 ・Chrome OS Version 28以降 ※サーバ側もHTML Accessに対応している必要があります。(VMware Horizon 6.0 で は、HTML Access が View 接続サーバと View Agent のインストールに含まれていま す。詳しい手順はVMware株式会社が提供する「View インストールガイド」や 「HTML Accessの使用」に記載されています。)

1-1. Chromebookから仮想マシンに接続する

i. ブラウザにView接続サーバのアドレスを入力します

(6)

iii. ログイン画面では、ユーザー名、パスワード、ドメインを入力し、サイ ンインします

iv. 仮想マシンを選択します

v. 仮想マシンに接続完了

(7)

vi. ドロップダウンツールバーを利用することで、フル画面への切り替えや 組み合わせキーの送信、セッションの切断等が実行できます

1-2. HTML Accessを通してサポートされる機能

Windows 7 Windows XP Windows Vista Windows Server 2008R2

RSA SecurID / RADIUS ○ ○ ○ ○

シングル サインオン ○ ○ ○ ○ RDP 表示プロトコル PCoIP 表示プロトコル USB アクセス リアルタイム オーデ ィオ ビデオ (RTAV) Windows 7 MMR Wyse MMR 仮想プリンタ ロケーション ベース の印刷 スマート カード 複数のモニタ 1-3. まとめ

Chrome OSからVMware Horizon Viewにソフトウェアを追加することなく簡単に接続で きますが、USBデバイスや印刷、ショートカットキーの動作等においてVMware Horizon View Clientと比べると多数の制約があります。

(8)

4. Citrix XenDesktop/XenApp のクライアントとしての Chromebook

1. Citrix XenDesktop/XenAppのクライアントとしてのChromebook※

ChromebookをXenDesktop/XenAppのクライアントとして使う場合、プリインストー ルされた標準ブラウザによるReceiver for HTML5接続とChromebookにソフトウェアを 追加することで利用可能になるReceiver for Chromeの2つの接続方法から選択できま す。ここではパフォーマンスや機能的に優れたReceiver for Chromeを扱います。 Receiver for Chrome (1.4) のシステム要件

・Chrome OS Version 37以降 Citrixサーバ製品の要件

Receiver for Chromeは、以下のバージョンのデスクトップ/アプリケーションにアクセ スできます。 • XenDesktop 7.6 • XenApp 7.6 • XenApp 6.5 また、デスクトップ/アプリケーション アクセス時は、StoreFrontの以下のバージョ ンを介する必要があります。 • StoreFront 2.6 • StoreFront 2.5

※詳しくはCitrix Systems, Inc.にご確認ください。

1-1. Chromebookから仮想マシンに接続する

(9)

ii. Citrix Receiverを起動します

iii. StoreFrontのアドレスを入力します

(10)

v. デスクトップを選択した場合、利用可能なデスクトップが一覧表示され ます

vi. 接続完了。仮想マシンが操作可能になりました

vii. アプリケーションを選択した場合、利用可能なアプリケーションが一覧 表示されます

(11)
(12)

viii. アプリケーション(Word)が起動しました

1-2. Receiver for Chromeでサポートされる主な機能 Receiver for Windows

(Ver.4.2)

Receiver for Chrome OS (Ver.1.4) オーディオ再生 ○ ○ 双方向オーディオ(VoIP) ○ Web Cam(ビデオチャット) ○ Lync UC Optimization ○ 動画再生 ○ ○ Windowsマルチメディアリダ イレクション ○ Flashリダイレクション ○ Generic USBリダイレクション ○ クライアント ドライブマッ ピング ○ スマートカード(CAC,PIV 等) ○ ローカル印刷 ○ ○ マルチタッチ ○ 1-3. まとめ

Chrome OSからCitrix XenDesktop/XenAppに接続することができますが、基本的な機能 以外は利用できないことがあり、特に周辺機器を利用する場合は注意が必要です ※。

※Receiver for ChromeやHTML5接続は、機能の拡張が頻繁に行われています。最新の 情報はCitrixのサイトにてご確認ください。

(13)

5. まとめ

Chrome OS 搭載端末をクライアント仮想化環境への接続端末として使用する場合、 VMware、Citrix ともに接続可能であり、基本的な機能は利用できます。しかし、一部利用で きない機能があるなど制限事項があります。 これら制限事項は Chrome OS が MS Window と全く違ったアーキテクチャに基づいているこ とに起因しています。Chrome OS 搭載端末には素早い起動やより強固なセキュリティー等の メリットがある反面、周辺機器との接続には従来と違った考慮が必要になります。USB 機器 の取り扱いや既存印刷環境との接続など MS Windows を前提にしている環境に手を入れる必 要が出てくることも考えられます。

今後の VMware Horizon や Citrix XenDesktop/XenApp のバージョンアップにより、制限は少な くなることが期待されますが、現状では Chrome OS 搭載端末を仮想環境のクライアントと して利用する場合には、以下のような適切なユースケースから導入を検討することがポイン トとなります。

• 社内の環境を Microsoft の技術から Google の技術に変更し、主要な OA 環境として Google Apps.と Chrome Browser を利用し、既存の Windows 資産の活用に仮想化技術を使うケ ース • Chrome OS 搭載端末を外出用等の補助的な端末として利用し、周辺機器との接続が あまり必要でないケース Chrome OS は使い方によっては非常に快適に動作し使い勝手も良いため、用途を十分検討し た上で導入することによりそのメリットを十分に享受することができます。 HPシンクライアントに関する情報 http://www.hp.com/jp/thinclient Doc#:C0004

参照

関連したドキュメント

Q7 建設工事の場合は、都内の各工事現場の実績をまとめて 1

~自動車の環境・エネルギー対策として~.. 【ハイブリッド】 トランスミッション等に

○事業者 今回のアセスの図書の中で、現況並みに風環境を抑えるということを目標に、ま ずは、 この 80 番の青山の、国道 246 号沿いの風環境を

となってしまうが故に︑

その対策として、図 4.5.3‑1 に示すように、整流器出力と減流回路との間に Zener Diode として、Zener Voltage 100V

大村 その場合に、なぜ成り立たなくなったのか ということ、つまりあの図式でいうと基本的には S1 という 場

基準の電力は,原則として次のいずれかを基準として各時間帯別

40m 土地の形質の変更をしようとす る場所の位置を明確にするた め、必要に応じて距離を記入し