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人融知湧 : 社会基盤工学専攻・都市社会工学専攻ニュースレター Vol. 14

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Academic year: 2021

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Author(s)

Citation

人融知湧 : 社会基盤工学専攻・都市社会工学専攻ニュー

スレター (2017), 14: 1-12

Issue Date

2017-03

URL

http://hdl.handle.net/2433/230403

Right

Type

Article

Textversion

publisher

Kyoto University

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写真上:大学の世界展開力強化事業 キックオフ FD シンポジウム 2017 年 3 月 6 日 京都にて (P2 特集関連) 写真中:エジプト「王家の谷」の 浸水予測 (P11 新聞掲載/角教授関連) 写真下:東日本大震災の震源断層 の掘削調査 (P10 スタッフ紹介/林教授関連)

CONTENTS

特集

大学の世界展開力強化事業  気候変動下でのレジリエントな社会発展を担う国際イ ンフラ人材育成プログラム 社会基盤工学専攻 教授 立川 康人

研究最前線

▷インフラ・アセットマネジメントの課題と展望 都市社会計画学講座 計画マネジメント論分野 ▷沿岸ハザードの長期評価に向けて 防災工学講座 海岸防災工学分野

スタッフ紹介

ジオマネジメント工学講座 環境資源システム工学分野 教授 林  為人 ジオマネジメント工学講座 ジオフロントシステム工学分野 助教 澤田 茉伊

院生の広場

院生紹介:博士課程 3 年 土肥 裕史     :博士課程 1 年 宮﨑 祐輔     :修士課程 1 年 山本 浩大

東西南北

受賞/新聞掲載、TV 出演等/人事異動/大学院入試情 報/専攻カレンダー/平成 28 年度都市社会工学専攻 HUME 賞/専攻主催・共催の行事

人 融 知 湧

社会基盤工学専攻・都市社会工学専攻ニュースレター 京都大学工学研究科社会基盤工学専攻 京都大学工学研究科都市社会工学専攻 〒615-8540 京都市西京区京都大学桂Cクラスター1 http://www.ce.t.kyoto-u.ac.jp/ http://www.um.t.kyoto-u.ac.jp/ 2017, March

Vol. 14

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 平成 28 年度「大学の世界展開力強化事業-アジア 諸国等との大学間交流の枠組み強化-(平成 28 ~ 32 年度)」に、四部局(工学研究科、地球環境学舎、経 営管理教育部、防災研究所)より申請しました「気 候変動下でのレジリエントな社会発展を担う国際イ ンフラ人材育成プログラム:事業責任者 大津宏康 教授(都市社会工学専攻)」が採択されました。本事 業は、平成 23 年度に採択された「大学の世界展開力 強化事業(平成 23 ~ 27 年度)、強靭な国づくりを担 う国際人育成のための中核拠点の育成-災害復興の 経験を踏まえて-」で培った国際的な協力関係をも とに、国際教育プログラムの対象学生を学部生から 博士後期課程学生まで広げて多様化を図り、さらに 大学ネットワークをこれまでのタイ、ベトナム、イ ンドネシアに加えてミャンマー、ラオス、カンボジ アに拡大し、関西大学とともに新たな 5 年間の国際 教育プログラムを実施するものです(図 1)。また、 アセアン共通の課題を解決するために、特に気候変 動下でのレジリエントな社会発展を担う国際インフ ラ人材育成をテーマとして、国際教育プログラムを 展開します。  グローバル化社会が進展する中で必然的に自然災 害の影響もグローバル化し、ある地域での災害が全 世界の社会・経済活動に大きな影響を及ぼすように なっています。2011 年にタイ王国で発生した洪水氾 濫災害は、タイの工業団地に生産拠点を持つわが国 の企業の生産活動を麻痺させ、社会・経済活動に世 界的な影響を及ぼしました。今や、わが国の社会基 盤整備が確保されれば日本の繁栄が保障されるので はなく、アセアン各国のインフラが整備され共に発 展する環境が維持されて初めて、わが国の発展的持 続性が確保されます。気候変動による災害外力の増 大が現実の脅威となっている現在、わが国はもとよ りアセアン各国では今後数十年間に、その影響が顕 著に現れ、それぞれの地域の社会・経済発展に大き な影響を及ぼすことが懸念されます。これに対処す るためには、それぞれの地域の歴史・社会・経済状 況を理解し、気候変動下でのレジリエントな社会発 展の担い手となる「インフラ人材」を、日本および アセアン各国の大学が連携して育成することが重要 な課題です。そこで、本事業では、京都大学、関西 大学およびアセアン連携大学と協力して、社会基盤・

特 集

大学の世界展開力強化事業(平成 28 ~ 32 年度)

気候変動下でのレジリエントな社会発展を担う国際インフラ人材育成プログラム

社会基盤工学専攻 教授 立川 康人 図1 本事業の概要

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環境分野での「インフラ人材」を育成することを目 的とし、短期・中期の交流から学位取得を見据えた 長期の交流までを含む以下の 5 つの国際教育プログ ラム(図 2)を実施します。 ① 学部生を対象とするアセアン連携大学での集中 講義を組み合わせた海外企業体験プログラム ② 修士課程学生を対象とする双方向短期留学プロ グラム ③ 修士課程学生を対象とする双方向中長期留学プ ログラム ④ 修士/博士課程学生を対象とする学位取得を見 据えた協働学生指導プログラム ⑤ ④と連動した修士/博士課程学生、若手教員を 対象とする気候変動適応ウィンタースクール  本事業を推進することにより、アセアン各国の歴 史・社会・経済状況を理解し、アセアン各国の人々 と共にその国・地域にふさわしい社会基盤を考え、 実際の当該地域での社会基盤形成に汗を流し行動す る意思を持つ国際的な学生を育てていきたいと考え ています。学生の相互派遣・受入は平成 32 年度まで 毎年実施されます。また、アセアン連携大学への教 員派遣により、現地での出張講義や教育研究指導も 実施される予定です。本事業の推進に当たり、多方 面の皆様からのご支援・ご協力をよろしくお願いい たします。 図2 本事業で実施する国際教育プログラム

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研究最前線

インフラ・アセットマネジメントの

課題と展望

都市社会工学専攻 都市社会計画学講座 計画マネジメント論分野 教 授 小林 潔司 准教授 松島 格也 助 教 瀬木 俊輔  わが国では明治期以来、各種のインフラが整備さ れ、国土の保全、産業活動の基盤、生活環境の質的 向上など多側面にわたって国民経済の発展に多大な 貢献を成し遂げてきた。しかし近年、戦後に急速に 整備されたインフラの老朽化に伴い、これらのイン フラの機能を保つための維持補修需要の増大が予想 されている。さらに、新しい時代の要請を担うべく、 質的・機能的な改良・更新が必要とされているイン フラも少なくない。財政難の中で、インフラの機能 を維持・向上していくために、維持補修と新規整備 を総合的にとらえたインフラ・アセットマネジメン ト手法の確立が求められている。  アセットマネジメントとは、国、地方自治体、公 共機関、民間企業等の組織が抱えるインフラの健全 度を診断(モニタリング)してその実態を把握する とともに、インフラの維持補修や除却、更新を戦略 的に実施するためのマネジメント手法である。計画 マネジメント論研究室では、効果的なアセットマネ ジメントの実現を目的として、劣化予測・ライフサ イクル費用の評価等のアセットマネジメント技術の 高度化を図る研究や、財源・税制・会計制度等、アセッ トマネジメントを支える社会的仕組みの改良を図る 研究を実施してきた。本稿では、これらの研究の知 見を踏まえながら、アセットマネジメントの実践に 関する課題と展望について論じてみたい。 1. 階層的マネジメントサイクル  アセットマネジメントは、インフラの健全度を診 断し、劣化したインフラの維持補修計画を策定する ことを目的としている。アセットマネジメントサイ クルは図 1に示すように整理できる。図中の小さい サイクルほど、短い期間で回転するサイクルに対応 している。もっとも外側のサイクル(戦略レベル) では、長期的な視点からインフラ群の補修シナリオ 図1 階層的マネジメントサイクル(予算執行システム)

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やそのための予算水準を決定する。中位の補修サイ クル(戦術レベル)では、新たに得られたモニタリ ング結果等に基づいて、たとえば将来 5 ヶ年程度の 中期的な予算計画や戦略的な補修計画を立案する。 もっとも内側のサイクル(実施レベル)では、各年 度の補修予算の下で、補修箇所に優先順位を付け、 補修事業を実施する。  各マネジメントレベルでは、それぞれのレベルに おける PDCA サイクルを運用し、アセットマネジメ ント上の課題の解決やマネジメント技術の継続的な 質的向上を図ることが必要となる。実施レベルにお ける「Check」では、実際の維持補修活動を通して年 度当初の計画どおりに事業が遂行されているかどう かを評価する。実施レベルの評価を蓄積し、戦術レ ベルにおける実施計画の評価が行われる。ここでは、 後述のインフラ会計なども活用して評価が実施され る。さらに戦術レベルの評価を蓄積することによっ て、戦略レベルの評価が実施される。評価の結果は、 次の計画に適宜反映され、システムの効率性、精度 の向上が図られる。維持補修活動の結果は必要に応 じて外部に公開され、透明性を確保するとともに、 説明責任を果たす役割をもつことになる。 2. インフラ会計の重要性  アセットマネジメントの予算や執行を管理するた めには、インフラ会計(江尻他、2004)が不可欠である。 インフラ会計とは、インフラのサービス水準を明確 にした上で、インフラの量的・質的水準とその変化 を記述するものである。これは一般的に利用される 企業会計とは異なるものである。企業会計ではイン フラの価値は、金銭価額を用いて 1 元的に表現される。 しかし、多くのインフラは、適切な維持補修が行わ れば、金銭価額がゼロとなっても、税法上の耐用年 数を超えて、サービスを提供することが可能である。 したがって、インフラを管理する場合、インフラの 量的ストックとサービス水準を明示的に分離した管 理会計情報が必要となる。  インフラの資産評価方法としては、1)減価償却会 計、2)更新会計、3)繰延維持補修会計という 3 つ の異なった会計方式を定義できる2)。いずれの会計方 式を採用すべきかは、インフラを償却性資産として 位置づけるか否かに依存する。減価償却会計はイン フラを償却性資産として認識する。減価償却会計は、 資産の減耗を減価償却費として認識し、その累計額 を資産の部に計上する。ある時点で行われるインフ ラの更新あるいは補修に要する費用を、インフラの 耐用年数にわたって一定のルールに基づいて費用配 分する。減価償却費は、インフラの取得費用もしく は補修費用の期間内配分の結果であり、インフラの 資産評価を表現しているわけではない。  一方、更新会計と繰延維持補修会計は、インフラ を非償却性資産と認識する。インフラは半永久的に 継続すべき資産であり、現世代は資産を将来世代に 継承する義務があると考える。インフラの維持補修 費の継続的な支出により、インフラの資産価値はサー ビス水準に変更がない限り、会計上時間を通じて不 変に保たれる。更新会計ではインフラの更新に必要 な費用が会計上に計上される。補修費用は会計情報 として現れない。  繰延維持補修会計では、インフラのアセットマネ ジメント計画に基づいて長期的な維持補修費を算出 するとともに、その費用を各年度に割り振る。さらに、 過去の時点から現在時点までに先送りされた補修需 要は、繰延引当金として会計上に計上され、超過需 要が費消された時点で、繰延引当金がとりくずされ る。このような会計処理原則は、アセットマネジメ ント費用の平準化の考え方と整合的であり、インフ ラのライフサイクル費用評価の結果を繰延維持補修 会計に基づく管理会計情報として直接用いることが 可能である。アセットマネジメントを実施していく 上で、繰延維持補修会計に基づいた管理会計システ ムの開発が重要な課題である。 3. アセットマネジメントとガバナンス  わが国で ISO9001、14001 などのプロセス標準を導 入している企業は少なくない。しかし、多くの組織 がプロセス標準を導入したにもかかわらず、PDCA サイクルが動いていない事例が見られる。多くの 場合、「Plan-Do-Check」のプロセスは機能するが、 「Check-Action」プロセスが機能しない。  2014 年に発効したアセットマネジメントの国際 規格である ISO55001 は、アセットマネジメントの 継続的改善を達成するためのプロセス標準である。 ISO55001 は、アセットマネジメントに関するいくつ かの基本的な質問に答えることにより、アセットマ ネジメントにおける基本的な「Check-Action」プロ セスが機能するように設計されている。そこでは、 図 2に示すように、アセットマネジメントシステム における階層的マネジメントサイクルのパフォーマ ンスをモニタリングし、アセットマネジメントシス テム自体を改善するようなマネジメントシステムを 構築することが必要となる。すなわち、マネジメン トシステムのマネジメントを司るメタマネジメント システムが必要である。

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 多くの欧米の組織では、ISO のプロセス標準が役 に立っている。ここに、「日本的組織風土」と「欧米 的組織風土」の間に、どのような根本的な差異があ るのかという基本的な疑問が湧いてくる。この問い に、一言で答えるのは難しいが、筆者は、仮に改善 が必要だと判明した時に、直ちに改善を実施できる ような対象が存在しているかどうかに集約されると 考える。日本的組織では、欧米組織と比較して、よ り緊密で細やかなマネジメントシステムが発達して いる場合が多い。しかし、マネジメントシステムの ガバナンスが、ローカルな組織固有のルールや慣習、 責任者によるアドホックな判断や指示に依存してい る場合が少なくない。ガバナンスが人的資源に依存 している場合、人的資源の移動により、マネジメン トの生産性やガバナンスが著しく低下するリスクが ある。  これに対して、ISO プロセス標準は、マネジメン トシステムを可能な限り人的資源の資質に依存しな いように、単純なルールや記述可能な規範に還元す るとともに、現場での経験を通じて継続的に改善し ようとするマネジメント理念に基づいている。これ は、人的な和を尊ぶ日本的発想とは異質である。と いえども、多くの日本的組織のアセットマネジメン トが心不全を起こしている状況をみるにつけ、マネ ジメントサイクルにおける PDCA が機能するように、 マネジメントの対象を作り上げることが重要である と考える。言い換えると、マネジメントサイクルの 評価者にとって、「何を改善すればいいのか」、「どの 部局がマネジメント技術に責任をもっているのか」、 「誰がコミュニケーションの窓口なのか」という「改 善すべき対象」に関する情報を容易に獲得できる環 境整備が必要となる。このためには、組織内に分散 化されたアセットマネジメントの運用に関わるルー ル・システム・リソース・技術の集約化を図ること が必要である。 4. わが国のアセットマネジメントの展望  わが国は、アセットマネジメント技術に関しては、 かつての後進状態から、先進的フロンティアを形成 するまでに進歩した。しかし、アセットマネジメン トの実践に関しては、いまだ発展途上にあると言わ ざるを得ない。わが国の要素技術偏重は温存された ままであり、いっこうに総合化、システム化の機運 が生まれてこない。総合化技術は、個別技術、分析 技術を積み上げるという方法論では開発できない。 市場ニーズに関する情報とシステムのコアを形成す る要素技術に関する情報に基づいて、俯瞰的な立場 から総合技術のありようや、システムの構造や機能 を設計し、それに必要な要素技術の開発やインター フェイスを設計するという問題解決型思考が求めら れる。  アセットマネジメントの国際規格である ISO55001 に準拠したアセットマネジメントシステムの国際デ ファクト標準の開発をめぐっては、過酷な国際競争 が展開している。筆者らは、日本型アセットマネジ メントシステムの開発理念として、1)現実のデータ に基づいた徹底した現場主義、2)知識マネジメント によるアセットマネジメントの継続的改善、3)ベン チマーキングを通じた課題の発見と要素技術に基づ いた問題解決を提唱している。  国際プロジェクト市場においては、PPP をはじめ としてインフラ運営・管理サービスをパッケージ化 したプロジェクトが主流になりつつある。国際市場 で生き残るためには、他国、他社より卓抜して優れ たアセットマネジメント技術を持たなければならな い。ISO55001 制定を契機に、わが国のアセットマネ ジメント技術の比較優位性を体化した日本型ビジネ スモデルを確立することが重要である。 参考文献 1) 江尻良・西口志浩・小林潔司(2004)「インフラ ストラクチャ会計の課題と展望」、『土木学会論文 集』770/VI-64、15 ~ 32. 2) 大住荘一郎(1999)『ニューパブリックマネジメ ント ―理念・ビジョン・戦略』日本評論社 . 3) ISO55001要求事項の解説編集委員会編(2015)『ISO 55001: 2014 アセットマネジメントシステム ―要 求事項の解説』日本規格協会 . 図2 ISO型マネジメントシステム

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海岸防災工学分野の沿革  海岸防災工学分野の居室は宇治キャンパスにあり ます。教員は防災研究所の沿岸災害研究部門に所属 しており、主に高潮・高波・津波を対象とした沿岸 ハザードの長期評価やこれに関連する海岸工学分野 の研究を進めています。本研究室は、1961 年に海岸 災害研究部門として発足し、初代教授は故岩垣雄一 名誉教授です。  海岸防災工学分野の主研究テーマの中で、2011 年 の東北地震津波以降は、津波研究に対する社会的ニー ズが高く、津波に関わる様々な工学的ソリューショ ンについての研究を進めています。また、高潮・高 波といった我が国の沿岸部における自然災害を長期 評価する上で、台風の影響はとても強く、台風その ものについての研究も進めています。ここ 10 年間は、 台風を含めた高潮・高波に及ぼす気候変動の影響評 価についての研究を進めており、以下では、研究室 で行っている最近の研究成果について幾つか紹介し ます。 気候変動に伴う台風、高波、高潮の将来変化  気候変動の影響の中で、台風特性の将来変化は、 日本の太平洋側において極大波浪や高潮の将来変 化に顕著な影響を与えることが予見されています。 2013 年にまとめられた気候変動に関する政府間パネ ル(IPCC)の第 5 次評価報告書(AR5)政策決定者 向け要約では、“熱帯低気圧の長期的(100 年程度) な変化の確実性は低い。一方で、1970 年以降北大西 洋での強い熱帯低気圧の活動度の増加はほぼ確実” と示されています。温暖化に伴う将来変化について は、理解が進んでいますが、現時点では想定された 将来(例えば中心気圧が 10% 増加する等)に対する 影響評価に留まり、温室効果ガス排出シナリオの検 討をする研究段階には至っていません。  当研究室では、気象研究所の大気全球気候モデル (AGCM)等による将来予測結果にもとづいて台風の 将来変化やこれに関連する高波や高潮の将来変化につ いての予測を行っています。温暖化の進行に伴い、台 風については、北西太平洋で 1 ~ 2 割の発生数の減少 が予想される一方で、これまでより強い台風の発生を 予想しています。また、予測不確実性が大きいものの、 日本に来襲する台風の経路が将来は東寄りになる傾向 が見られ、沿岸ハザードの特性の変化を予想していま す(図 1)。高波の将来変化については、10 年に一度 の出現頻度を持つ高波の将来変化は、東日本沖を中心 とした増加傾向を持つことを予想しています(図 2)。 この 10 年再現確率波高の変化は、先に述べた台風経 路の東へのシフトが最も大きな影響を与えており、台 風強度の増加とともに、経路の変化による複合的なも のによることがわかってきました。  これら研究室の結果の一部は、IPCC の第 5 次評価 報告書においても採用されており、我が国の「気候 変動の影響への適応計画」の基礎資料としても活用 されています。高潮についても同様の研究を進めて 図 2 10 年最大波高の将来変化の予測結果:アンサンブ ル平均値(単位 m) 図 1 台風の通過頻度割合。コンターは現在気候の台風通 過頻度(10 ~ 40%)。カラーは将来変化率[%]; 代表的な経路の概略図を付記している(黒矢印;現 在気候、赤破線矢印;将来気候で増加する経路)。

沿岸ハザードの長期評価に向けて

社会基盤工学専攻 防災工学講座 海岸防災工学分野(協力講座) 教授 間瀬  肇 准教授 森  信人

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おり、2021 年前後にまとめられることが予定されて いる IPCC の第 6 次評価報告書でも、研究室で行っ ている台風および沿岸ハザードの影響評価の研究結 果が多く採用されるように研究を進めています。 過去に観測された沿岸ハザードの長期評価  沿岸ハザードについて、将来の変化予測だけでな く、過去の長期トレンドや痕跡についての研究も進め ています。観測値に基づいた過去の波浪の解析結果 から、冬型気圧配置によって生じた高波は、日本海 全地点において波高および周期ともに増加傾向を示 し、波高の増加率は北の地域の方が大きくなる傾向 があり、シベリアやアリューシャン列島付近の低気 圧の活動と相関があることがわかってきました。更 に、大気再解析値(JRA-55)をもとに過去 55 年の波 浪の再解析結果を行った結果、図 3に示すように日 本を含む北西太平洋における年平均波高の減少傾向 が顕著であることがわかりました。北西太平洋では、 過去の平均波高は± 1 ~ 2mm/year の割合で減少し ており、これは、先に紹介した温暖化に伴う波高の 将来変化トレンドと整合する結果で、既に温暖化の 影響が現れつつあることの証明になっています。 沿岸ハザードのフィールド調査  観測や大気再解析値により、過去 50 年程度の沿岸 ハザードの評価が可能となってきました。しかしこ れ以前に起こった沿岸ハザードについては、文献に 頼るしかありませんでした。しかし、近年、沿岸部 に存在する津波や高潮・高波によって陸上に打ち上 げられる巨礫に関する研究が注目されており、研究 室でも南太平洋を対象にフィールド調査を進めてい ます。巨礫の調査は、記録の存在しない過去の顕著 な高波や津波ハザードの強度評価に寄与することが 期待されます。  研究室では、2015 年度にフィリピンとバヌアツ共 和国、2016 年度に台湾で巨礫の現地調査を行ないま した。図 4に示すのは、2016 年に台湾の離島で行っ た巨礫調査の様子で、自主企画プロジェクト(必修 科目の 1 つ)とリンクして、修士学生と巨礫の現地 調査を行った様子です。この調査では、これまで確 認されていなかった巨礫群を発見し、GPS 測量機器 やドローンを用いて、巨礫の位置、大きさ、周辺地 形の測量などを行い、解析に必要な詳細な基礎デー タを取得しました。この調査は国内外の 7 大学と共 同で行っており、南太平洋全域を調査対象の視野に 入れています。  巨礫の移動には、高波や津波による局所的な流速 や水深が関係し、可能ならば巨礫の分布特性から過 去の台風の強度までを逆推定することを考えていま す。フィールド調査と並行して、沿岸地形上におけ る津波や高波の変形や巨礫輸送モデルの開発を進め ており、科学的、工学的に魅力的な研究対象です。 また、フィールド調査を通して、学生の皆さんに自 然現象の理解と面白さを知ってもらう良い機会と なっています。 図 4 台湾の緑島郷で観測された沿岸巨礫の位置測量を行 う様子(左:有吉君(M1)、右:山本君(M1)) 図3 波浪長期再解析結果から推定された過去の月平均波高の変化率(単位:mm/year)

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スタッフ紹介

[略 歴] 1982 年 7 月 阜新鉱業学院(中国)教官養成コース応用力学科卒業 1989 年 3 月 秋田大学大学院鉱山学研究科採鉱学専攻修士課程修了 1992 年 3 月 東北大学大学院工学研究科資源工学専攻博士課程修了 1992 年 4 月 株式会社ダイヤコンサルタント技術研究所 1998 年 1 月 通商産業省工業技術院地質調査所環境地質部重点研究協力員 2003 年 3 月 認可法人海洋科学技術センター深海研究部研究副主幹 2004 年 4 月 独立行政法人海洋研究開発機構地球内部変動研究センターサブリーダー 2011 年 4 月 独立行政法人海洋研究開発機構高知コア研究所上席技術研究員 2016 年 4 月 京都大学大学院工学研究科都市社会工学専攻教授

林 為人

(LIN, Weiren) ジオマネジメント工学講座 環境資源システム工学分野 教授  林為人先生は 2016 年 4 月 1 日付けで都市社会工学専 攻・環境資源システム工学 研究室の教授に着任されま した。林先生はこれまでに 岩石力学を基礎として、地 球科学に関する数多くの研 究を進めてこられました。 代表的なものに、高レベル 放射性廃棄物の地層処分に おける天然バリアの遮蔽性に関する研究や科学掘削 による地震断層や地震発生帯である沈み込み帯の特 性解明のための原位置応力測定・岩石物性の研究な どが挙げられます。現在は、震源断層付近や石油掘 削サイトにおける原位置応力解析を中心に研究に励 んでおられます。  先生は、常に学生と同じ目線で議論してくださる ため、私たちは日々やりがいを感じながら研究を進 めることができます。また先生はお酒、特にビール が大好きで、お酒を酌み交わしながらする研究の話 は尽きることがありません。  私たち学生は、第一線で活躍されてきた先生から 盗めるものはとことん盗んで、これからも精進して いこうと思います。今後ともご指導のほどよろしく お願いします。先生もお体に気を付けて頑張ってく ださい。 (修士課程 1 年 杉本 達洋)

澤田 茉伊

(さわだ まい) ジオマネジメント工学講座 ジオフロントシステム工学分野 助教  澤田茉伊先生は、2016 年 に京都大学大学院工学研究 科 博 士 後 期 課 程 を 修 了 さ れ、同年に工学研究科都市 社会工学専攻ジオマネジメ ント工学講座ジオフロント システム工学分野の助教に 着任されました。現在は、 研究活動と学生の指導に精 力的に活動されています。  研究活動では、古墳の修復保存技術についての研 究を行っておられ、地盤工学の実験・解析的手法を 用いて様々な活動に尽力されています。  学生の指導では、先生がお忙しい場合でも時間を 作って頂き、個別に勉強会を開いたり、先生自身が 学生部屋に出向いたりと、熱心に指導をして下さい ます。先生には博士課程の時からお世話になってお り、学生からの信頼もとても厚いものがあります。 これからも研究活動を中心に精進してまいりますの で、ご指導の程よろしくお願い致します。 (修士課程 1 年 檀上 航) [略 歴] 1983 年 京都市生まれ 2002 年 帝塚山高等学校 卒業 2006 年 京都大学工学部地球工学科 卒業 2008 年 京都大学工学研究科社会基盤工学専攻 修士課程 修了  同年 大成建設株式会社 入社 2012 年 同上退職 2013 年 京都大学工学研究科都市社会工学専攻 博士後期課程 入学 2016 年 同上修了  同年 京都大学工学研究科都市社会工学専攻 助教

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院生の広場

 私は、地震・津波災害 の被害軽減に向けて、人々 が避難行動を開始するま でのプロセスに着目した、 避難者発生のシミュレー ションモデルを開発し、地 域ごとの避難開始の特徴 を分析しています。具体 的には、人々の行動や自 然現象によって醸成され る「逃げなければならな い」というリアリティ(現実味)に触れることで、人が 直感的に避難行動を開始する状況を、定量的に表現する モデルです。これまで、屋内施設(高齢者施設、商業施設) からの津波避難、地域コミュニティ(石巻市門脇・南浜 地区、南三陸町志津川地区)における津波避難に着目し、 その特徴を時空間的に分析してきました。  直近では、4 年に一度開催される、世界地震工学会議 (チリ)にて口頭発表を行いました。研究成果の発信に 加え、様々な研究者と意見交換する機会をいただき、大 きな刺激を受けました。  博士後期課程在学中には、熊本地震(2016 年)や台 南地震(2016 年、台湾)の被害調査、地すべり地帯(ベ トナム)における地盤特性調査、マレーシア科学大学に おけるシミュレーション技術の指導など、自らの見識を 広げる機会を数多くいただきました。こうした経験が、 自らの研究を俯瞰し、より発展させるきっかけとなって います。

院生紹介

土肥 裕史(地震ライフライン工学分野・博士課程 3 年)  私の所属する木村研(地盤力学分野)では、安全な社 会基盤の構築を目的に、地盤について、「材料」として の力学特性から地盤-構造物の複雑な相互作用に至るま で総合的な研究を進めています。たとえば、予測困難な 非線形挙動を示す地盤材料の構成則の開発、省力化を目 的に開発されたプレキャスト製トンネルの地震時要求性 能の把握といった研究が一例に挙げられます。社会基盤 を根幹で支える地盤について、基礎的・応用的課題に広 く挑戦するのが、本研究室の大きな特徴だと思います。  こうした中、私は、研究室に配属された四年生から一 貫して、プレキャスト製トンネルを対象に、地震時にお ける地盤と構造物の動的な相互作用を研究しています。 本研究の手法には、地中構造物の力学挙動を再現するの に優れた、遠心力載荷装置を用います。本実験装置は、 国内外で土構造物の模型実験手法として、一般的に用い られており、世界的に多様な研究が展開されています。 先日は、上海、香港でそれぞれ開催された国際シンポジ ウムに参加する機会を頂きました。そこでは、アジア圏 の多様な研究が紹介され、特に遠心力場で実施工を模擬 する In-flight simulation など、最先端の実験手法を学 ぶことができ、新しい実験手法に興味を掻き立てられ、 研究に取り組む意欲を益々高めています。 宮﨑 祐輔(地盤力学分野・博士課程 1 年) 山本 浩大(防災技術政策研究分野・修士課程 1 年)  防災技術政策研究分野 (寶研)では、気候変動の 影響評価と適応策、都市・ 地域における流域規模の 災害に関する研究を進め ています。また、国内外 の研究フィールドを持ち、 観測や実験に取り組んで おり、防災に関する政策 論を技術的な観点から追 求しています。その中で 私は、中山間地域におけ る流域規模での洪水・氾濫現象の解析と影響評価に取り 組んでいます。  近年、局所的な集中豪雨が頻繁におこり、中山間地域 では洪水被害が増加しています。流域対策としては、河 川改修などの構造物対策が挙げられますが、費用と時間 がかかるため実現が難しい場合もあります。そのため、 私の研究では、中山間地域を対象に、流域規模の洪水・ 氾濫現象を解析し、予測できるシステムの構築を目的と しています。また、県と民間のコンサルタント会社との 産官学連携プロジェクトとして実用的な洪水・氾濫予測 モデルの構築を進めています。  研究室の外では、先生や研究室のメンバーとのフィー ルド調査、タイで開かれた国際学術交流プログラムへの 参加や海外シンポジウムへの参加などフィールドや海外 に行く機会がありました。場所にとらわれず、学んでい く姿勢をこれからも継続していきたいと思っています。

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東西南北

受賞

間瀬  肇(社会基盤工学専攻(防災研究所)教授) 玉田  崇(社会基盤工学専攻(防災研究所)元社 会人博士課程) 安田 誠宏(社会基盤工学専攻(防災研究所)元助教) Harshinie Karunarathna(英国スウォンジー大学) Dominic Reeve(英国スウォンジー大学) JAMSTEC 中西賞 「Analysisofclimatechangeeffectsonseawallreliability」 得津 萌佳(都市社会工学専攻 修士課程)

TAKASAO Memorial Prize for Encouragement of a Young Researcher at the 7th ICWRER

「AMonteCarlo-basedmethodtoanalyzeeffectivenessofreservoiroperation forwatersupplyconsideringimperfectensembleinflowprediction」 麻植 久史(社会基盤工学専攻 特定准教授) 他 1 名 平成 28 年度 土木学会年次学術講演会 優秀講演者表彰 「弾性波トモグラフィによる ASR 劣化コンクリート橋脚の内部損傷評価」 塩谷 智基(社会基盤工学専攻 特定教授) 他 4 名

IIIAE(International Institute of Innovative Acoustic Emission) Prominent Paper Award

「Detection of Elastic Waveform Parameter to Evaluate DeteriorationofConcrete」

塩谷 智基(社会基盤工学専攻 特定教授) 西田 孝弘(社会基盤工学専攻 特定准教授) 他 1 名

IIIAE Prominent Paper Award

「ABasicStudyofanElastic-waveBasedInspectionTechnique forEvaluatingRebar-concreteInterfaceConditions」

塩谷 智基(社会基盤工学専攻 特定教授) 西田 孝弘(社会基盤工学専攻 特定准教授) 他 1 名

IIIAE Prominent Paper Award

「Development of an Internal Concrete Damage Evaluation TechniqueforSteelPlate-bondedSlabs」

内倉 里沙(都市社会工学専攻 修士課程) 「衛星画像からの地熱変質帯の抽出と熱水パス推定への応用」日本情報地質学会 奨励賞 Riostantieka Mayandari Shoedarto

(都市社会工学専攻 博士課程) 「HowBAGUSProjectbenefitsgeothermalfluidfromtheEarth?」Honda Y-E-S Forum 2016 Audience Award

馬場 浩太(都市社会工学専攻 修士課程) 資源・素材学会関西支部 第 13 回若手研究者・学生のための研究発表会 優秀発表賞 「拡張性に優れた地熱貯留層シミュレータの開発」

佐藤 真也(都市社会工学専攻 修士課程) 「周波数領域独立成分分析を用いた MT 海底電場データのノイズ除去の試み」物理探査学会第 135 回(平成 28 年度秋季)学術講演会 優秀発表賞

石須 慶一(都市社会工学専攻 修士課程)

MITSUI MATUSHIMA Award for Best Paper、 International Symposium on Earth Science and Technology 2015

「DevelopmentandSyntheticTestofTwo-DimensionalInversion ofMarineDCResistivitySurvey」

新聞掲載、TV 出演等

小林 潔司(都市社会工学専攻 教授) 2016 年 11 月 18 日 読売新聞 論点「インフラ老朽化と適切管理」 間瀬  肇(社会基盤工学専攻(防災研究所)教授) 2017 年 1 月 4 日 日経産業新聞安心社会、技術が導く 規模予測「賢く減災」 自動で津波防御 集中豪雨対策 林  為人(社会基盤工学専攻 教授) 2017 年 1 月 15 日 高知新聞父を奪った地震の謎の解明を 竹林 洋史(社会基盤工学専攻(防災研究所)准教授) 2017 年 1 月 25 日 京都新聞 京都府が計画する球技専用スタジアムが地下水流動特性に与える影響 -解析結果についてコメント- 塩谷 智基(社会基盤工学専攻 特定教授) 茅野  茂(社会基盤工学専攻 インフラ先端技術共同 研究講座 民間等共同研究員) 2017 年 2 月 14 日 テレビ東京 日経スペシャル ガイアの夜明け 角  哲也(社会基盤工学専攻(防災研究所)教授) 2017 年 2 月 20 日 毎日新聞 王家の谷(エジプト)豪雨で浸水 ツタンカーメン墓も危機

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社会基盤工学専攻・都市社会工学専攻ニュースレター Vol.14

発行者/京都大学大学院工学研究科 社会基盤・都市社会工学専攻広報委員会

 「Newsletter な の か、News Letter な の か?」 海 外のものは Newsletter とするのがほとんどですが、 日本の大学や企業のものは 2 つの単語にしている場 合がかなりあります。日本人がいい加減なのかと 思ったら、英語の元は、1737 年初刊の北アイルラン ドの新聞 The News Letter や 1896 年初刊の Johns Hopkins 大学の学生新聞 News-Letter にあるようで すから、伝統を踏襲しているともいえそうです。と いいながら、発音はニューズレターなのに、この冊 子はニュースレターと表記しています。いまさら戻 すこともできませんし、日本語の冊子なのだから人 口に膾炙した呼び名で良いのかもしれません。そん なことを考えながら、Vol.14 の編集に携わらせてい ただきました。年度末の多忙な時期にもかかわらず、 ご執筆ならびに情報をお寄せいただいた関係各位に、 改めてお礼申し上げる次第です。 記:塚田 和彦

編集後記

平成 28 年度都市社会工学専攻 HUME 賞

 HUME 賞は都市社会工学専攻が優秀な修士論文を提出した学生に対して授与する優秀修士論文賞(Honorable Urban Management Engineering Prize)のことで、例年、 専攻教員による厳正な審査(一次審査および二次審査)を 通して選定した若干名の学生に賞状と記念の楯を送っています。平成 28 年度も、平成 29 年 2 月 16 日の公聴会および、 17 日の審査会で審査が行われ、5 名が選ばれました。今年度 HUME 賞受賞者と論文タイトルは以下のとおりです。 受賞者氏名 論文タイトル 鈴木 克法 全国の地方鉄道における列車ダイヤのパターン化と輸送密度の経年変化分析 中山 昂彦 街路における道路空間デザインが歩行者意識と歩車間コミュニケーションに及ぼす影 響に関する研究 馬場 浩太 拡張性に優れた貯留層シミュレータの開発と超臨界状態計算への応用 輪木 佑哉 世帯内相互作用を考慮した同伴行動形成モデルに関する研究 渡邉 悠介 走行・利用実態を考慮したダイヤ改正時の 所要時間設定手法に関する研究

専攻主催・共催の行事

■英語を手段とする教育 FD 講習参加合同報告会  主催: 工学研究科教育制度委員会、工学研究科 地球系、スーパーグローバルコース化学 系ユニット  平成 28 年 12 月 8 日に、桂キャンパス・桂ホール にて、標記報告会が開催された。まず、化学系から UC Davis の 2 週間に亘る FD プログラムに派遣さ れた教員によるプログラムの概要および研修内容の 説明があった。その後、地球系から British Council で 開 催 さ れ た 4 日 間 の ATE(Academic Teaching Excellence)研修に派遣された教員による、FD プロ グラムの概要および研修内容の説明が行われ、20 分 程度の「英語を手段とする教育のあり方について」 と銘打ったラウンドテーブルが行われた。

大学院入試情報

■平成 28 年度実施 2 月期入試情報(結果) 平成 29 年 2 月 13 日㈪・14 日㈫に実施され ました入試の合格者数は以下の通りです。 修士課程:外国人留学生 8 名、      国際コース第 2 次 6 名 博士後期課程:第 2 次(4 月期入学) 14 名 (うち、社会人特別選考 2 名、論文草稿選 考 2 名)

専攻カレンダー

3 月 23 日 学位授与式 4 月5日 新入生ガイダンス 4 月 10 日 前期講義開講 6 月 18 日 創立記念日

人事異動

名 前 異動内容 所 属 2016 年 9 月 30 日 久保田善明 辞職 社会基盤工学専攻都市基盤設計学講座景観設計学分野准教授 2016 年 10 月 1 日 瀬木 俊輔 採用 都市社会工学専攻都市社会計画学講座計画マネジメント論分野助教 2016 年 12 月 1 日 宇野 伸宏 昇任 社会基盤工学専攻空間情報学講座教授 Florence Lahournat 採用 社会基盤工学専攻防災工学講座防災技術政策分野特定講師 2017 年 1 月 1 日 高橋 良和 昇任 社会基盤工学専攻構造工学講座構造材料学分野教授 岸田  潔 昇任 都市社会工学専攻都市基盤システム工学講座教授 2017 年 3 月 1 日 田中 智大 採用 社会基盤工学専攻応用力学講座助教 大友  有 採用 都市社会工学専攻ジオマネジメント工学講座土木施工システム工学分野特定助教 加藤 雅也 採用 社会基盤工学専攻水工学講座水文・水資源学分野特定研究員

参照

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