幼稚園・保育所における「気になる子ども」への援助のあり方に関する研究
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(2) の意図である働きかけをしているもの;V:最初に働. 母親への働きかけを重視していた。. きかけたものが本来の保育者の意図だが、途中様々な. 3.保育者ごとのr気になる子ども」への保育の姿勢と. 働きかけを経て、最終的に本来の意図とは違う働きか. 援助. けで終わるもの;w:最初に働きかけたものが本来の. 保育者それぞれの保育の姿勢の傾向をみるために、. 保育者の意図だが、途中様々な働きかけを経て、最初. 対象児への保育の姿勢をカテゴリー分けした。その結. と同じ働きかけをしたものであった。. 果、<子ども個人をみる保育>〈発達過程の中で子ど. このように、保育者の働きかける経緯を見ていくと、. もをみる保育><集団の中で子どもをみる保育><家. 保育者が子どもに関わる時に様々な方略を使っている. 庭と子どもの関係をみる保育>の4つに大きくカテゴ. ことが分かった。そして、その経緯がI∼VIにかけて. リー分けされた。図1は、この4つのカテゴリーの関. 複雑になっていくが、r気になる子ども」に対しては、. 連性の中で、それぞれの保育者がどのような保育の姿. 1V∼VIのような複雑な働きかけが行われ、そこに保育. 勢を持っているか図示したものである。. 者が対象児をどのように捉えているかが表れていた。. 集団. 2.対象児ごとの保育者の働きかけの経緯とインタビュ. ーの分析 発 個. 保育者の対象児への働きかけの経緯の分析と、保育 者へのインタビューを通して、保育者が対象児をどの ように捉え、援助していたかが明らかになった口 1)A児. 家庭 図1保育姿勢カテゴリ』の関連図. ・T1:独特の世界観を持ち、素敵な感性を持っている. が、経験不足の部分がある、と捉えていた。Aの気持. IV総合考察. ちに寄り添いづつ集団活動に入れていこうとしていた。. 具体的な観察場面と保育者へのインタビューを通し. ・T3:自己顕示欲が強く、能力の高い子と捉えていた。. て、保育者がr気になる子ども」をどのように捉え、. 時にはAが自ら動くのを待ち、または積極的に働きか. 援助していたかを検討した。その結果、以下の点が明. けるといった緩急、をつけた保育を行っていた口. らかになった。. ・T4:個別に関わる必要のある子、と捉えていた。A. ・保育者はそれぞれ対象児を「気になる子ども」と捉. を受容的に受け止め、Aの気持ちに寄り添っていた。. えていたが、発達轄と関連付けておらず、子どもの. 2)B児. 成長や環境の変化によって変化するものと捉えていた。. ・T1:神経質で臆病な部分がある一方、要領が悪く、. ・保育者は、<子ども個人をみる保育><発達過程の. 経験が足りていない、と捉えていた。Bが状況に気付. 中で子どもをみる保育><集団の中で子どもをみる保. けるような働きかけをし、Bがクラスの中で浮かない. 育><過程と子どもの関係をみる保育>の4つの視点. ように酉E慮していた。. を複合的に組み合わせながら保育を進めていた。. ・T5:気持ちを伝えるのが下手であり、じっくり関わ. ・小田(2001)が提唱する“幼児をあるがまま受け入れ. る必要がある子、と捉えていた。Bの気持ちが傷付か. る保育”は障害児保育において重要な視点となる。r気. ないよう、集団の中に入れるように配慮、していた。. になる子ども」へは、図1での4つの円が全て重なる 視点を持ちながら保育を進めていくことが、あるがま. ・T6:手が出てしまう子、友達関係がうまくいってな い子、と捉えており、Bの気持ちを理解しようという. ま受け入れる保育へとつながると考えた。. 姿勢をもって保育していた。. これら4つの視点は保育者の保育観、国ごとの保育. 3)a児. 体制によって変化するものである。今後は保育者の保 育観にも言及し、また園による違いも明らかになるよ. ・t1:丁寧に関わる必要のある子と捉えており、a自. うな横断的な調査が求められる。. 身がやる気をもって活動できるように働きかけていた。. 主任指導教員 鳥越 隆士. ・t2:aを特別視することはなく、他児と同様に保育. 指導教員鳥越隆士. をしていた。一方で、aと母親の関係に配慮しており、. 183一.
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