わらべうたに潜むもの(2) : 「核音」の存在と利用 : スペクトル採譜図,呼気持続,呼気流率,心拍変動の諸相からみた3人における歌唱の実際
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(2) . 平成 9 年 2 月 February,1997. 7巻 第2号 北海道教育大学紀要 (第1部C) 第4 i fEduca i i i t fHokka i doUn t t lo Journa on (Se c onIC) VOL47 ver s yo .2 ,No. わ らべうたに潜むもの(2) : 「核音」の存在と利用; ス ペ ク トル採譜図,. 呼気持続,呼気流率,心拍変動の諸相からみた3人における歌唱の実際 An analysis of Japanese nursery rhymes (2 on. ” ’ the role of ’ nuclear note. f ferences o fthe song ofthree persons fro m the viewpoint of singing; di low and electorocardiogra m tralenvelope,expiratoryf sound spec. 藤 井. 力. 夫. (北海道教育大学札幌校) Rikio FUJ口 Sapporo Camlpus, Hokkaidou Kyouiku Universl ty. l, 緒. -. 止 目. 的. 法 m, 方 r 結果と考察 N , a, 鳥歌図にみる3人の歌唱;出だし時及び段落・終上時のパルス列パターン b, パワースペク トルにみる 「核音」 の存在と3人における音階分布 ) c, 歌唱時ポリグラフとスペクトル・パルス列の五線譜表示 (Fo d, パルス列の五線譜表示 (Fo) からみた 「核音」 パルス列の持続と施律生成 e, 呼気残気量曲線にみる3人の根本的差異;休符時吸気の自然な利用 f, 「足拍二音」 のもとでの 「核音」 パルス列の持続;音高の安定と音長・ストレス配分 V, ま と め. 文 献. 1, 緒. 言. 本稿( 1 )では, 開発した音声スペクトル包絡の連続表記法・ 「スペクトル採譜図」 の有効性につ いて検討し た. これは高速フーリエ変換により得られた音声信号の周波数成分を包絡曲線として, パルス列 (音高) と パワー (強弱) の二面から連続的に表記することを可能にさせた. とく に採譜イメー ジを容易にするため包 絡曲線を立位傾斜させ, 「スペク トル採譜図」 と .して開発できたことは, 従来のソノ グラフや ピッチ曲線よ りも実際の音調生成に近い形で周波数成分を露呈できた. このスペクトル採譜図を歌唱時の呼気流, 心拍変 動, 筋電動作等の生体情報の位相と対応して検討することは, リズムの生成過程の解明に有益な基本資料を 提供することになるであろう‐ 今回は, 「核音」 の存在と利用をめくっていくつか検討したい‐ わらべうた歌唱における音の高低, 長短, 抑揚, 強弱といったリ ズム生成をめぐる問題である. これらの諸要素はどのように関係しあい, 形成される のか. 「核音」 の存在が重要な役割を演じているように思う‐ 歌唱におけるある音の高さの持続が高低リズ ムをつくり, 音高持続の習熟は同時に他方で音の長短そのものであり, 音長調節の習熟は音の抑揚や強弱の 111.
(3) . 藤. 井. 力. 夫. 生成にも効果する. これらは互い に関連しあい,逆も作用する. 「核. 、. ‐. 音」 の安定とリズムの作用は相互 に高めあう関係にあると言ってよ. あ そ び ま しょ. さ ち. こ ちゃん. い‐ 旋律生成の過程からすれば当 然 、のことであるが, 音高の安定な. Figl. どあまり意識してこなかった障害児教育の現状を考えるときこの関係はとても大事な問題を提起している. そもそも 「核音」 の存在と役割を最初に主張したのは小泉文夫であった (小泉,1 958 98 4)‐ 次のよう ,1 な事例にも存在しているのである‐ Fig.1 は, 幼 児 の こ と ば, 「さ ち こち ゃ ん, あ そ びま し ょ」 の 採 譜. ソとラの音が基本. ただし, 出だしの音や最後の音は同じ音階・ラが使われている. 隣あった二つの音だけ でうたわれる場合は上の音で終わる‐ このように中心となる音を 「核音」 という. 下の音・ソであれば終止 感 はなく, さ らに下 の ミ で終 わ っ て い れ ば, 終止 感 はい っ そう 強く なる. こ のミ も 「核音」 で, 音 階 に して. 完全四度の間隔. 日本語の 「うた」 として自然なリ ズム生成の枠組みで, 四度の間隔から 「テトラコル ド」 と名 付 け られ た. Fig.2 は, 本研究で対象としたわらべうた におけるテトラコル ドの一覧 核音間の関係 . については各譜右側に○-◎-○で図示 した.いずれも町田らによる東京地方での採譜(町田, 浅野, 1 9 62) であ る. 以 下, 「ひ らいた ひ らい た」 の 歌 唱を例 に, 歌 い手 に より 「核 音」 は どの よう に存 在 し, どの よう. に利用されるのか‐ 歌唱能力の違う3人の歌唱を対象として基本資料を提示・検討したい.. =. ひらいた. ひらいた. ・. =. ー. いつのまに か. つ 一- ぼ ん. 民 謡 の 樽 の テトラコルド テトラコルド. だ. 1 , か ごめ. か ごめ. かつて. 1 1. 日. 1. か ごの な かの. うれ しい. とりは. はな いち. いつ いつ. . 上に一つの付加音をもつ 民 謡 の テトラコルド. でやーる. 上下に付加音をもつ 民 謡 の テトラコル ・ド. もんめ. 1 1 1. とお りや ん せ. とお りや ん せ. 民 謡 の 碑 の テトラコルド テトラコルド. ここはとこの. 1. ] ‐. 1. 7 M i. ちいつ と とお し て. リ. ー … . あん た が た. .-ー ・ , どこさ. ‘ .. 都 節 の 転テトラコルド. ー. …. ひごさ. 〈 だ しや ん せ. . く まも と. ・ 上に一つの付加音をもつ 民 謡 の テトラコルド. どこさ. ‘ - ずいず い. ずつころば し. ごまみそ. Fi92 . 112. ずぃ. ドン ドコ. シヨ. ラを核音とする 3 音 旋 律. 試行 したわ ら べ う たの テ トラコ ル ド. 民 謡 の テトラコルド.
(4) . ) わ らべう たに潜 むもの( 2. =, 目. 的. 歌い手の違いにより 「核音」 はどのように存在し, 音の高低, 長短, 強弱のリ ズム生成にどのように利用 されているか. 「ひらいたひらいた」 を例に, 音声, 呼気流速, 心拍変動, 筋電動作等の生体情報をポリグ ラフ記録するとともに, スペクトル・パルス列の五線譜的表記法の開発から 「核音」 利用の実際に関する基 本資料を提示, 検討することを目的とする‐ …, 方. 法. )で既述 した. 対象曲は, 前回と同じ 「ひらいたひらいた」- 1 被験者, 記録解析システムについては, 本稿( 対句をなし自律的なリズム構造を分析できるだけでなく, 被験者の内, 上手でない子もリズミカルに歌えた ことによる. 実験では遊びのなかでの動作に近い足踏みをつけたものと, 歌唱だけのものと試行したが, 本 研究では前者の遊び動作をつけたものを対象とした‐ ここで分析する被験者は3人. 前回紹介したごく普通 の 中 学 1 年男 子 生徒,A(T‐K, m, 13 yrso ld)‐ 付属障害児学級に在籍するが対象とするわらべうたを知っ て い る 軽 度 精神 発 達 遅 滞 の 中学 1 年 生, B (T‐H, m,13 yrs o l d)- そして教育系大学で声楽を専攻する ld)‐ 以 下, A君, B 君, Cさ ん とす る‐ 男 子 学生, C (T‐ 1 , m,21 yrs o. 楽譜をみせなくても, 伴奏がなくてもどのように歌うか‐ いずれの曲も歌詞のみB4サイ ズの紙に縦書き にして被験者に提示, 試行した. サ ン プ リ ン グタイ ム 500 ”secで 音 声,i C ・電,筋 電 等 の 信号 を ディ ジタ ル 記 録. 解 析 に は シ グナ ル プ ロ セ ッ. サ (日本電気三栄, DP-1 200) を使用‐ 音声信号はサンプル数64ポイ ントごと高速フーリエ変換 (FF T) し, 音声スペク トルの パルス列 とパワーを包絡曲線として連続表記するとともに, 基本周波数 (Fo ) のパルス列を五線譜的に採譜する方式を開発した. 第1フ ォルマン ト (F, ) でなく基本周波数成分 (Fo ) を対象としたのは声帯レベルでの音調に重点を置いたからである‐ V, 結果と考察 - 以下, 解明に関する基本資料の提示に重点をおく‐ 提示にあたっては3人の資料を視覚的に比較しやす いよ う 工夫 した‐. a, 鳥靴図にみる3人の歌唱;出だし時及び段落・終止時のパルス列 パターン わらべうたは遊びにあわせて自由なテンポでうたわれる‐ 「ひらいたひらいた」 は子どもたちが手をつ な ぎ輪になって, 広まったり狭まったりして遊ぶときのうた‐ 導入句があり, 問いと答え, 状況と結果へと対 句が続く. ことば自体に高低と韻律の変化がある‐ Fig .3は歌唱時の音声スペクトル包絡の鳥敵図‐3人の 歌唱をフレーズごと縦に列べた. 包絡曲線1本が3 2ms ecの時間単位で, 横軸は対数変換した周波数座標‐ パルス列の周波数は音の高さを示す‐ パルス列のパワー は音の強さに対応‐ 音声のアナロ グ波形は各図の左 に傾斜させた‐ 以下, 各フレーズの出だし時と終止時のパルス列に注目していただきたい‐ 出発感, 終止感 を強めるためには 「核音」 が使われている箇所である. 詩によっては頭韻や脚韻を踏む‐ ここでは, 第1 , 第2 , 第 3 フ レー ズ (a, b, c) , / I TA / で 終わ り, 脚 韻 を 踏 む. 第 4 フ レー ズ (d) は/ R A/ で,. 第5フレーズ最後 (f) も/DA/. 同じ母音で終わっている‐ 鳥敵図でみてもいくつ かの共振周波数から なる ゆ っ たり した パ ルス列‐ い か に も終 止感 を与 え て いる. そ の な か で第 5 フ レー ズ (e) だ け は異 質 で ,. 核音で開始しない構造‐ メリスマ部/TSU--/の出だしに核音を置いている. こうした変化により, 核 音で始まり核音で終わる旋律構造がいっそう増強され, 効果を発揮している‐ A君, Cさん は各 フ レー ズと も出だし時, 段落・終止時ともそれぞれの明瞭なパルス列を形成‐ B 君 は第 1フ レー ズか ら第 2 フ レー ズ に 113.
(5) . 藤. 目. 高. 井. 力. 夫. (. ″ .・. クダ. -. .‐ .. 。. 琶 ‐. 目 一. のり 今 冬 ジン . ー. 目. 俗. g. 目 -. さ. 〃ぶ .‐ ′ .. . 114. を .・. を .・. . .
(6) . . . わ らべうた に潜むもの( 2 }. ト. の の. .‐. . 目 一. 擬 せ. 、 め ず. ま. . . . 〃. ′# #. 0 ▼. ’. を身 ;寝 , げダ. - リ -. ” .・ マ 翁ンダ. .. 。. ダ. g. ンが. .・. ま. め ト. の. . . 矧. げ畷. . . . N. ず , . . . . - , . oご 〉塾 . E) 籾 m 令一. 掴. . . mのに. ‐. g i 凋 鞭F o. N タ ′ 毎. 夕. ;. “. を .. .. 」 g. E) 叙 4 空oの」〉mr. (. 園. 。. (. ハ ー 黛て 鼠 K」少 、S 唖最蹴S < ①噂ぬ り一 図選 感. ′〃 弱. oご 〉 ー E) ミ 穐 O 金一 N.. ″ も 6‐. 呂. ′ . 115.
(7) . 藤. 井. 力. 夫. 移行する前に息継ぎしなかった関係か, b) 以降のパルス 列が弱い印象を与える‐ しかしフレー ズごとの出だし, 段 落・終止は,それなりの「核音」 で対応しており, 「核音」 パルス列の持続と変化による歌唱を読みとることができる‐. A君 (m. ー3yrsold). os ) o~ 潟. (o E ≧ ’ c .. 偽 鴎 鑓. K間駅. 醍. D 4. F 4. 1仰. .. 8 0 . b, パ ワ ー スペ ク トル にみ る 「核 音」 の存 在 と3人 にお け. 4 0 2 0. る音階分布. 3 人の 歌 唱 した これ ら パ ル ス 列 の な か に, 「核 音」 で は,. ・o. 』. 醐釈 IW. たんに重ね書きさせた. 周波数成分が 「核音」 に相当する かどうか, 音階として手がかりを提供するため, ハ長調 ド. 帥. 2 0. % の パ ルス が 存 在. 下 の 核 音 =E3上 に25 % パ ワー の パ ル ス. 上 の 核音 = D4にそ っ て 70 % パ ワ ー の パ ル ス‐ 下 の 中 間音 = G3にそ っ て65 % パ ワー の パ ル ス‐ 上の 中 間音 =B3 にそ っ て 55 % パ ワ ー の パ ル ス が 存 在. 以 下, そ れ ぞ れ 主 上 中間音 と 呼 ぶ. 上核 音, 下中間音 下 中 間音, 上中間音と呼ぶ 核音, 下核音, 上核音 A 君 基本周波数(Fo )の方がパ ルスが明瞭. フ ォ. ルマント周波数 (F, ) でも 「核音」 間関係が認められる.. 農ふ -. o. I 1 I. ▲-“. O. 階 分 布 を 示 す‐. 組 み‐ 中心 にな る 核 音 = G3と B3の 間, A3に パ ワ ー ・ 100. (0 0~2 5 os ) e ℃ . . 4 F. i ー ‘. ) と 第 1 フ ォ ルマ ン ト 縦 点 線 を 引 い た‐ 基 本 周 波 数 (Fo. と も 「核音」 間 の 関係 が 明 瞭で, 二 つ の テ トラ コ ル ドの 枠. 8仰. 6W. 4仰. .. 4 0. ) 基 本 周 波 数(Fo ) ,フ ォ ル マ ン ト周 波 数(F,. 且山 山 【. も J 」I. 帥. ・ C3 , F4の 周 波 数 に , 及 び五 線 譜 上 の E3 , G3 , B3 , D4. C さん :. ▼. B君 (m. 13yrsol d) B君(. る. Fig‐4 が そ れ で, 横 軸 が 周 波 数 で, 縦 軸 が 歌 唱 時 の 最大 パ ワー を 100 と した 時のそ れぞれ の パ ワ ー. 累 積 せ ず. ) の 帯 域 の パ ワ ー ス ペ ク トル によ る 歌 唱 時 音 声 の 音・ (F,. H ‐. 2 0 0. に相当する周波数成分はどのように存在しているか. 歌唱 に使われた周波数成分のパワースペク トルを重ねればわか. .. Cさ ん (m. 21yrsold) Cさん 駅 K削. 0~2 5 (0 os ) e ℃ . .. . 4 D. q F. ・. 8 0 帥 4 0. i. 2 0. 晶1. 1. 0. I. l.塵 ‐. 書. 0. Fi 94 . 3人における歌唱時パ ワー・スペク トル. 主 核 音 = G3と B3の 間 . A3に 40 % パ ワ ー の パ ル ス. 下 核. (「ひらいたひらいた」). 音 = E3に17% パ ワー の パ ル ス. 上 核 音 =D4に7 % パ ワ ー の パ ル ス.下 中 間音 = G3に 48 % パ ワ ー の パ ル ス.上 中 間 音 = B3に 10 % パ ワ ー の パ ル ス. 全 体 的 に下 の 「核. 音」 間関係 (民謡のテトラコル ド) はやや高めに移動. B. 君:. ) を 明 瞭 につ く れ ず, 「核 音」 ) 基 本周 波数(Fo , とく に 共振 によ る フ ォ ル マ ン ト周 波 数 (F,. の安定に弱さがみられる. C3とE3の間E3よりにパルスが集中. これは主核音がD3やや高めに位置している ) 高めで, 下中間音がC3高めに位置. これは民謡のテ トラコル ドに相当‐ ことを示唆‐ 下核音がA2(220Hz また上核音がG3低め, 上中間がE3高めとすれば律のテトラコル ドを読みとることができる‐ なによりも主 核音の安定と共振周波数の明瞭化が課題となっていることを示す‐ ) c, 歌 唱 時ポ リ グラ フ とスペ ク トル ・ パル ス列 の五 線 譜 表示 (Fo Fig 5は, 歌唱時生体情報のポリグラフとスペク トル・パルス列の採譜的表示. 採譜図は声帯レベルでの 116.
(8) . 2 } わ らべうた に潜むもの(. ) のパルス列に対しスライス処理して表示した‐ シンプルで 音調に重点を置いたため基本周波数成分 (Fo あるのみならず, 共振周波数の構音が未習熟な場合の多いことが予想されるからである‐ 音階に変換できる よう譜表線に相当する音階の周波数に実線を引いた‐ パルスの振幅は音の強さに相当する. 下には音声のア ナログ波形 (音圧), 呼吸, 心電, 左右前鰹骨筋の表面電極, 足踏みのフォース プレートでの荷重変動を記 録した.2チャ ンネル目の呼吸曲線の吸気位相を手がかりに各フレーズのリズム駆動の様子がわかる. A. 君:. フ レー ズ ごと しっ かり 吸気 し歌い 出 して いる‐ 呼気 持 続の 様相 が, 採 譜 図の パ ル ス列 と し て音. 1 }で記した. 音声 高と強弱リズムとして調節されている‐ 心拍変動, 動作との相互引き込みについては本稿( スペクトルのパルス列の持続は, 左右の足踏み各歩に1音ないし2音配列で対応している. 核音もラとミ, 及びラと上のしの音階に安定して存在することが読みとれる‐ B. 君:. 第 1フ レー ズか ら第 2 フレー ズに移る前で吸気ができないでしまった. 休符時吸気が不安定.. 最後はフレー ズの途中, /BO/と/NDA/の間で吸気‐ パルス列の持続は1オクターブ上のしを核音に した た め,2列 の 表 示 とな っ て いる‐ そ れ ゆえ, Fig‐4 で み た よう に フ ォ ル マ ン トの 共振 周 波 数 は弱く な っ. てしまう‐ これは, 下肢筋の筋放電やフォース プレートの荷重変動にみるような足が引きずったような明確 でない動作と無関係でないと判断される‐ C さん :. しっ かり した 休 符 時吸気‐ 第 5 フ レー ズ, / TS U- -/ のメ リ スマ部 の後 も 息継ぎすること. なく歌っ ている. 足踏み時の左・右の筋放電が明断で, 呼吸, 心拍動, 動作の各位相が同期‐ 左右足踏み各 歩に1音ないし2音で歌唱‐ 核音パルス列の持続もみごとに安定. 理想的な旋律構成となっている. ) からみた 「核音」 パルス列の持続と旋律生成 d, パルス列の五線譜表示 (Fo Fig‐6 は, 基本周波数成分のパ ルス列の五線譜的表示に対応して上段に音符を付記した‐ 「核音」 歌唱 、 時のパルス列の持続と音符による旋律関係がよくわかる. ただし, 次の2点を前提に 「核音」 パルス列の持 続様相を見ていただきたい‐ 主核音には歌詞の下に1本の実線, 上・下核音にはそれぞれ歌詞の上下に2本の実線を引いた‐ ま た, 日本語としてアクセントのある部位には歌詞の上に1本の実線を引き, かつ次の語で下がるアクセント 部には短い縦線を付記した‐ 1). 2). 時 間 スケ ー ル は 点斜線2本で1秒. 各小節はほぼ2秒相当‐ 各小節は動機を構成し, 足踏み動作と. 対応させれば1小節4歩配分. これはさらに前節, 後節ごと2歩配分. 足踏み動作1歩につ き1音ないし2 音の歌唱. 1) 前動機;前節/HI/+後節/RA I -/‐3人とも主核音のパルス列持続. A君, Cさ ん はA2 , B 君 はDム パ ワ ー は/ 1 / で少 し弱ま り, / TA/で下中間音. Bくんのみ上中間音‐2) 後動機;前節/HIRAI/. 同じく主核音のパルス列を持続し, /工/で下中間音. 後節/TA/は下核 導入句 (a) :. 音. それぞれ前動機と同じパワー. B君のみ前節にパワーが入っている. 前 の 段, 前の句 (b) :. 1) 前動 機 ; 前節,▼後節 と も/N A/, / H A/ と出だ し語 は主 核 音の パ ル ス. 列‐ その後, 前節は下中間音, 後節は上中間音へと続く. ただしB君は前節/NANNO/とハネル/N/ も含め主核音で歌う.2) 後動機;/HIRAITA/は3人とも導入句・後動機と同じ‐ 前の段, 後の句 (c) : 1) 前動機;前節/RENGENO/は3人とも主核音のパルス列を持続‐ 後 節/HANAGA/は出だし語だけ主核音で, その後上中間音に上がる‐ A君, C さん は/ NA/ で パ ワ ー も強める.2) 後動機;3人ともそれぞれの前二句・後動機と同じ. 後の段, 前の句 (d) : 1) 前動機;前節/H I RA/は主核音のパルス列持続で, /1/で下中間音 に下 が る‐ B君は/1/も主核音. 後節/TATO/は下中間音の持続‐3人ともパ ワーを抑え, 連続感を 117.
(9) . . 藤. 井. 力. 夫. A君 (m. 13yrsold). 音. 吸. 心. 電. J. 1 .L - - ・ 、I 】 I. . i 墨▼ 翌 y r¥ ▼ー ‘’ . A▼ 』 ▲ ん -‐ 幽 .▲ 」= : . 了 ▼ 甲 おム ▲,. I. ;. .. \ J 導. - 愚 -嚇 -・ ▲ ; 「 ’量 : : Y ▲ ム~ 、 -」 ’. ;」. ;. 一. ー 平 ザ. 』. ′. ご ; て t ▼ ▼. ↑ ▼. ・. 二. ート. ′、. I. ′ , . ▲ Y/. L ~. I 墨 ! 墨 I I ▼ i I E 菅 . 号 ¥ I I 「 ム 4 ル : 4煮 一 歳 払 風 ・ 1 . : ‐T # ル ・ . - . ▲ : ▲i ‐ “ ÷ 肋 r- 」 r r ▼ V・ T 、 m : 可↓; . , ・ ・ 電せ r ;・ 【 & :: ; 」・す ; : ▲- ,L : . r ” ~ \ ( \ノん しハ ノハ ~ へ ′. ¥ 1 ー. 呼. ・ ▲ ▼ 〆. 』 一 f , ▼ .. 』. : ご▼ 」 : :\l 二. 圧. R EN懲 間HA 懸 磁 HI 組 TA. A HI 魅I TA AG NA N間 HAN. AI TA R AI TA HI R. HI. ; r 1 す : 二 ー ; 三 : : ;す ; 二 r 言 , 右・前 歴 骨 筋 寺 ム . 、 ‐ ミ ン み ノ ′ 」V〕V” 〉)ゾJJ フォース・プレート \ ~VU 1 1側 00 0 左・前 歴 骨 筋. 4 ‐御. 3 0 0 ,. 2 ‐仰. 1 ‐仰. o ‐仰. 5 ‐仰. 6 ,仰. 1.. 9 ‐仰. 8 .仰. 7 0 0 ‐. 甲. 蹴. .. B君 (m. d) 13yrsol. R AI. HI. 呼. r. 吸. 電. T ー. 左・前 駆 骨 筋. ・ . 一. 右・前 歴 骨 筋 フォース・プレート 0 .仰. “V - - ▼. ノ. 11 ゑ. 心. ▲ ー. 圧. . f ▼ 」 ′ 曇 ー 」. ふ- ‘ -. 『. ザ▲1. ▲ 郷 ー - 溺 ; 『 ▲ , -. ▲. : ↑. ▲ .. 董▲ 且 尋▲ 且 ぎ ぜ rf 撃 y 『 L ▲ ▲ rよ ・ ‘ r ▼ ▼ ▼ r rh 【1 ▲」 ;・ . .t 一 . ▼・ . 6 へ^′ へ へ へ y、′ 、′. L. ノ. ÷. L. 2 0 0 ‐. 3 0 0 ,. 4 0 0 ,. 5 ‐仰. 6 0 0 ,. 7 0 0 ,. r. ゑ r. 』 え ーー r r. ;. r rr. ー. ん ん ~ん~ ~ ん. 1 0 0 ‐. 麹. ^. ▲ ; ・ー. r ▲ 【 ▼ ; ー r ‐ . - r ÷ も - - ▲ 一 ー r ・ ー r 一 ヘ ′ ソ 〕 r. ザ. AI TA R E N懲 湖 溢 阻 鑓 旧 R. N 間 組 態随 l AI I A d R. N A. ・. 音. T A 旧 R AI I A. ・. ;. 二 : ‐: . ▼. ・ ^ ▼、. 9 ,仰. 8 ‐閑. え. , 「r. V、 y. 1 0 0 0 ,. 1 1 ‐関. 数. Cさん (m. 21yrsold) 3 2 9概 1 6 4舵 0概 HI 圧. 呼. 吸. 心. 電. 醐. ノ. ” ・ “. 董 右・前 歴 骨 筋 ” 【『 咽 『 へ フォース・プレー ト ′ \ ′. 』¥≦. o ,仰. ry. 良一 r. MI. ス ス. o o 1 ‐. 三^桝ん^~^-M‐ -1{ー ー. L 一 ▲ r ▼-r も も奉 竜 臥 r 町 r ムー ず r¥ 『r 習 』 I 基 1 .L ▼ 瞥 . ヰ ー情・ー 1 1▼ マ が《 .Trr‐. .『 ^、 、 ^、 6 仰 7 0 0 5 仰 御 3 仰 4 仰 2 . , ‐ ‐ , ,. L. ri払. 左・前 歴 骨 筋. へ^」. “▲ 、しが. ハ. O 握N AG A紅 R N A NN AI 穣. H IR AI 1 1 帥‐ ′. 音. R AI I A. 」. L 一. だ ‐ r. 嘉. .. 人. ヱ. R EN隙 間. 旧 態随I QR AI 離. 一1ー~ :: 二 」へ . 》 に ‐▼ . - . ▼ . 貞へ. f ニん. .. L. ノ A. 「 r、 ▼ ¥ r 畠ふ ▲J 丸盤 ▼ デ判 r 『 r r 『 『宇 呼 r んふ ▲“, も・ ▼ r . T r r 駕r r擢『i ず『Pr『 ′、 ′ 、 ′. r・. γ. rv. L↓. 上 【. 8 0 0 ‐. 9 0 0 ,. 1 0 ‐仰. ) リ グラ フ と パ ル ス列 採 譜 (F, Fi95-1. 「ひ ら いた ひら いた」 歌唱 時 ボ,. 118. 轟. 回. 1 1 ‐麓. 蹴.
(10) . 2 ) わ らべうたに潜 むもの{. 3 2 9腿 1 6 4氾. //. ,.. /. 1 1I R AI I A ▲ . ・ w ・u. ト. i. m. ノ / / /. o鴻. 冗ゑ 魅. 1 I S 鋤町 組 紅X A ISU. 蜘. ー ー塗 ‐ ー 【▼ 二 h a‘. ;一 」. 」・一. ー{ ′. ^. L 撃. - - ー ・ .. 二. U V. I 「 y . 「 「 I L i え- ;; ▲; “ ; ー . ・ ▼ .. マ▼ ▼ Ti ¥ー ;L :÷ ; 二 ハー ′. ▼ Y 1 /. / ▲. BO. N. D△. L▲. ▼ r ÷ ▼ L ÷. 」 r. ▲I 一 「 『 ▼ 嘘 i 山 ▲ . =; 坪 ▼ ; ▼. 亀. \~ /. ▲r ▲ ず r y I ーr 1 一 ‘ L:: ー - ・ ・ r ;. 、. 1 2 0 0 .. 3 1 .鋪. 4 1 .仰. i I ム k ▼ :. ± ▲ :」. :. ハ ハ 、′. 5 1 ,麓. 1 6 ,仰. 1 8 .御. 7 1 .仰. 1 9 ,御. 2 0 ,仰. 2 1 .仰. ー「. 」. ▲. ) ニ 二 ミ : 趣 ’ 1“ - ’ 」 二 二 ′ ; ニ … ; デ ÷.- r r よ . - へハ入 鵠~~}》 ゾ ふ人ハへん~~~) 1 ‐ 」:r: :. ー. 曇“ ¥. f. r. 2 2 ,閲. 2 3 .仰. 2 4 ‐仰. 2 5 ,仰. 蹴. 6 1 4腹 ‘. ′ HI R AI 1 A I O. ÷ 昌 一. へ. Yr. ▲-. 二i 1ー「 “ ▼. r・. ; ー .. ;. I 2 ,仰. 3 I .仰. 、. 小. べ y. 1 4 .仰. し. 』1 :.. ; .. r. ▲ こ ▲ ,. 1 5 .仰. TSU. -. -. BO. 勢▲- …; { 」一 」 -. ・ l r. ▼ I. r ・ --. N. DA. ー ‘. i r. ム ー. し. 差 l rー r “r. r. /. r 、. ▲ ′. \. 』 y. 塵 I. r. ノ L′ i r r. l. I. r ー : L 寸 .: ・ ・▲ 一 ー ! - = - ● 、 ー÷ r :=;‐ 二 ‐ ▼. ・ I- , . -“▼ - ・. . ‐ ・ ^ 二: ^ ^ ^ 、 へ^ 「 、 一 ヘ V、 Yv 、 リ v ′. ; * ・. 二・. ~. II S ; U購 蝿ゑ 旧 魁 ,. ▼. ーI. y r ・y ー. r▼ . ▲: r { V、. 菖ゑR A. y 1. V. O 納. ′. ;. ′. れ. 6 1 ,仰. 1 8 .仰. 7 1 .側. ,. Y. 1 9 ,仰. 2 0 0 0 .. 2 1 ,仰. 2 2 0 0 .. 2 3 .仰. 2 4 ‐加. 2 5 .仰. 総. . . . . . 1 6 4趨 、 ‐ 0雁 旧 R AI I 違. 鶏 0脚. 1ムー ‘. I. ▼. 二 」 【 ー. II S ; UN O旧 旧 態. 一国 、騨 , ・′. JA“. に 一. ー. 冗ゑR A. 、 .!. :轟L ,. ご心 M ・. 【薗 y ー. 『 三. - 贋 y ’. L ^ ー農- 」 、 鼻 ・ v ry ▼ y r^y rv r y 1 ム i ぬ L ム , す ‐▲ F.▼r , . ャ Y r ゑ▲ 醒あ も iJ キ: ・蘭 学 r ‘ r T: Tr; 可 へ \ノ\〆、ノ、 一、ノ hノ へ ′ I Z 1 3 1 4 5 .御 1 0 0 .仰 1 6 7 1 0 0 .間 , .仰 ‐. 誕. 寵遇. ・纏. -. 二. 兎▲ . r. -. BO . 、」. N. ^. DA ー ▼ I. 人、. L ノ 轟. 義 轟 轟 ー i 鼻- 、 y 「- ー r r 「 「▼ y ▲” 患▲ L ・ ▲▲ ▼▲A y坪 r ▼・ iI r 可γ・ f TI. iー . ム ふ 嘘” ▲ 1 」 . ” ↑ 汀 ▼ ÷= r二; 平 贋r r T“; }. ▼ ^ ^ ^ 、 \′- ^ 、′ 、 ▲. 1. t. 「ゴ. 雷. J. 8 1 ,仰. 』. 1 9 ‐節. 2 0 ‐仰. 2 1 ,仰. 2 2 ,仰. ・ Yy. ′^ L. *. 2 3 ,仰. 2 4 .仰. 2 5 ‐仰. 蹴. Fig5‐2 ) . 「ひ ら いた ひ ら いた」 歌唱 時ポ リ グ ラ フ と パ ルス列 採譜 (F,. 119.
(11) . . 局。 ”旧”. 闘一. ‘興 . T T RE R. n U . . . ・ ; m= T OO潮. - 蜘 ーT S 1i p削 N -K R IW. ‐一 - -. BO. ‐一. .. … 一任. ー 比. . 撒. . 繊. 鋭. 眠. 馴. か. 一 醜一. ′ \. . . . 醐. 勲=. 醐一. 列採 譜 (Fo ) か らみた 3 人に おけ る 「核 音」 パ ル ス列 の持続 様相 ( 「ひ らいた ひ ら いた」 ). H IR AIT A. 糊 oー. 圧N庄間 搬 閣G RH IR RIT ぬ. 燈. H ーR RI T R. 0 1. Cさ ん (m 13yrsof d) .. ” 難…. 撒 1 1職 轍閥G RH IR RIT R. . ▼ . ◆ - ; ; .. .. B君 (m. 13yrso-d). A君 (m. 13yrsold). N. 亜. パ. qV ..
(12) . . 2 } わ らべうた に潜 むもの{. は り 核 / い か め 音 / 通 下 も て 音 強 間 A 譜 と 一 し 核 を 中. 強 め て い る.2) 後 動 機 ; / O M O T T A R A / は. 3人それぞれの歌い方. Cさんは町田らの採譜通り で, 下中間音の持続からツマッて/TTA/と下核 音のパ ルス列を経て下中間音に上がる‐ パワーも/. TA/で少し強め, 期待感をいっそう醸しだしてい る. これに対し, A君は出だし語/○/・主核音か り, ツマ ル感 じを. て い る‐ B君は揺らぎは. られるがすべて不中. ルこ と に意 の 持 続. ツマ ルことに意を注いだからであろ 後 の段, 後 の句 (e, f) :. の も .こ と う ー 人. ら/MOT/と下中間音. A君. 8 0. ハ. ハ\ 、/\/. 40. 1) 前 動 機 ; この. d ). ) e. f ). /. A M. うた全体の山場‐ 前節/ITSUNO/は3人とも 上中間音‐明断でパワーがある.後節出だし/MA/. b )、 c ). ) a. 2 0. J. ハ \/ \i Y. 0. 。. 2 0. は上核音のパルス列で, その後上中間音に下がる‐ A君は/MA/に最大のパワーをおく‐ Cさんは上 核音の ピッチの正確さで対応. B君も/MA/は上 核音で対応‐2) 後動機・前節;〆リスマ部, /T S U--/主 核音十上 中間音+主 核音の パ ルス 列‐3人とも同傾向‐ B君も主核音の持続のなかに 変化をつけようとしている‐3) 後動機・後節;/. B君 (m. 13yrsold) 8 0. \ /. .. 6 0. ハ\. 4 0. わ る. B君 はハネ ル音/ N/ で 息切 れ, 吸気 す. 感 を 強 め て い る‐. 2 0. ) a. o. ノ \. 、J、. ) c. d ). 0. ト. \」. め. る‐3人ともパワー は一定, 主核音への移行で終止. ト\. \. BON/下中間音から/DA/主核音パルス列で終. 蹴. /. ′\. 一. ) e. V. ) f 2 0. 0 1. 蹴. e, 呼気残気量曲線にみる3人の根本的差異;休符 l用 時 吸丸 気の自然な ほ利 、. Fig.7 は ,. 歌唱時の呼気残気量曲線‐ 最大努力. 換 気 量 を 100 % に した ときの 肺 の な か に残 っ て いる. Cさ ん (m. C 21yrso1d) ・ V i t鑓 ぬ 融 け=. .仰g 8 0. ‐. 機能的な呼気可能量 (%肺活量) で示 した. 40%肺 活 量 あ た り が 呼気 か ら吸 気へ と 自然 にフィ ー ドバ ッ. 綿. クするところである. 日常会話であれば50%肺活. 切. 量 あ た り に 戻 っ て, 呼 気.3 人 の 歌 唱 の 根 本 的 な 差. 異は休符時の呼気残気量, %肺活量にある‐ 即ち, 呼気から吸気への自然な復元力を利用しながら, ど の よう に次 への 歌 唱の 準 備 を す る か‐ この 点 にあ る‐ A. 君:. 肺 活 量 約2400 ml ‐ 第 4 フ レー ズ (後. の 段 ・ 前の 句), こ れか ら続く この う た の 山場 の 対. 句に入る前, /HIRAITATO … /に入る 0%肺活量から歌いはじめている‐ 前に多 めに吸気,6 B. 君:. 獅1 1. .. ハ. ) ‐a. b ). 、 \/ 、 ・ 1 \ 1. \. ハ\\ト\ト\、 \ / \. ) c. ) d. ) e. f ). 2 0‐ o. O. 0 1. 2 0. 蹴. Fig7. 3人における歌唱時呼気残気量曲線 (%肺活量 % 肺活 量, 「ひら いた ひら いた」 ). 肺 活 量約 2000 ml ‐ 55%肺活量から歌 121.
(13) 箱I TA H I 級IT R. ‘. 」 . IW .. l l 開. J - ZW. 1醐 柵輸H IK R蘭 --. 圏 m. 1 1 ‐ 棚. 日 ,一 皿 T RT 0 蜘 nR納. ◆. 1 ニ 4仰. 旺H圧 m m 間 鞘 H I総ーT R t. I I II = i il□. HR NI P HA間 隙 H I賊IT R . 1 lo. ↑. 洲. .. ・. .. . 魁 ,. 1 1 ー仰 7 1 1. ー『. 2. 贈 4仰. 』. 1 0. .. - - ー - - 1仰 2仰 獅 ・. 圏 岡. P 船H 1 醐I IK AT S U--. H I眼1I AT D O間T T A眼. .= 1ーL IIIL LI. 綱. 4仰. 細. I. -. ND .R. I. 催 N任 期 撒 間 閣 H IR R! TR .. [1 1目ー 111 111÷「ー. . HI 瞭I Tロ. 細. 鋤. - - 則 7開. ◆. ]. 7仰. ] 11i11111. 難I TR. ]. 加. 旧H期州榊l i IH I賊lm. HI. Lー. 1. 0. . 瞭7 1 ]. B 君 (m.13yr soid). 戦. - ・ o. I. 旧. 聞. 川 ‐. i N. ,. i PR. 7仰. .. l. d. 2. . - ー - ・ ‐ ・ 1 ‐ 1 . - ‐ d 瑚 0 0 5W 4 、7仰 .. l. TSU. 難 I TA T O O 間T T R 賊 ′. 倒閣 間H -K R. l 船 I TR. ul. . ーー. 鋼. 11 ー11ー1. 湘. l i ll l l. HR. 11ー. 期. ● , . - - - ・ - . . , 0 1 0 2 0 0 3節. B。. ー. HI. =. 征 N任 ・. 目. . & - 11 日. . ]. 棚 , 4仰. ・. 搬 I TA HI 瞭I TR. 2仰. 1ー11. . 壷 壷. 則. H I. L. 1 s期′. ” 0. 2. Cさ ん (m.21yrsoid). Fig8 . 3人におけるフレー ズごと呼気量と吸気量 (「ひらいたひらいた」). 0 0 .6. 、. 4 - 『 - 雪 - 竿 , 空 -ヨ ‐. .. III 日 ー ー且,. HI. 0 , ー噂. 1 猟1 ]. A君 (m. 13yrso1d). 滑. #. 票.
(14) . } 2 わ らべうた に潜むもの{. いはじめるが, 歌うので精一杯で第2フレーズ (前の段・前の句) に入る前に吸気できず, 第3 フ レー ズ で, 50%肺活量まで戻るが, 以降40%から45%肺活量あたりのところから歌いはじめ, 呼気の持続に意識を要 す る 歌い 方 とな っ て い る. Cさん:. 0% ,65 肺 活 量 約 4600 ml‐56 %肺活量から歌いはじめ, 次の フ レー ズ へむけそれぞれ6. %,70 %と 順 番 に, 歌 い始 めの % 肺 活量 を上 げてい る‐ 次の フ レー ズへの期 待 がそ うさ せ たの で あろ う‐ f, 「足拍 二 音」 のも と での 「核音」 パル ス列 の 持 続 ; 音 高 の 安定 と音 長 ・ ス ト レス配 分. 休符時吸気時に予備庫から ,次の 「うた」 を引き出すとすれば, 出だし語の音長を手がかりに音数配列であ ろう. Fig ‐8は, フレー ズごとの呼気量, 吸気量の実際‐ 「核音」 呼気時には歌詞に実線を付記した. 要 領は既述‐ 音長配列のあり方は, 足踏み1歩あたり2音構成を基調として, 出だし語・ 「核音」 の持続様相, 呼気量調節により誘導される (以下, 「足踏み1歩」 を 「足拍1歩」 と表現したい)‐ 出だし語・ 「核音」 の呼気量が多い場合は足拍1歩あたり1音構成で出発することになり, 前節・2音十後節・3音の音数配列 となる‐ 呼気量の少ない場合には足拍1歩あたり2音構成で開始, 前節・3音十後節・2音の音数配列とな る‐ こうした傾向が指摘ができる‐1秒あたりの呼気量 (=呼気流率) に換算して, 音長とストレスを同時 に表示しようとしたのが, Fi g .9である. 呼気流率は音の強さと対数関係にあるとされる (左側にスケー ル, mg/sec ). 太 線 の 囲 み は音 圧 変 化‐ 上 に 心拍 動 を プ ロ ッ トした‐ R-R間隔の平均との差でゆっくり 1 }を 参 照. の 場 合 は上 に, 速く な っ た 場 合 は 下 に プ ロ ッ ト (右側 に ス ケ ー ル, ±75msec). 詳 しく は 本稿(. 「核音」 呼気時には歌詞の下に実線‐ ことばのアクセント部には歌詞の上に実線‐ 短い縦線を引いたところ はその次が下がるアクセント部. 音数配列の内,2音構成よりも,3音構成にアクセントをつけやすい傾向を 読みとることができる‐ 呼気流率によるス トレス調節からして合理的なことである‐ なお, ここで 「足拍1歩」 という表現を使ったが, かって土居光知が 『詩形論』 で展開 した 「一気力の法 927 94 2). 土居は 「1呼気2音」 を基本としたが, 私は 「1足拍2 則」 と共通するものがある (土居,1 ,1 音」 を基本としたい。 その方が呼気調節, とくに 「核音」 持続の問題を整理しやすいと考えるからである. 1) ,/ H I //RAITA/と/H ー RA 1// T A ・/ : 導入 句 ・前動 機 /H I -/ / R AI TA / はそれぞれ足拍2歩に対し2音と3音の配列. 後動機/HIRAI//TA・/は3音十2音配列. それぞ れ出だし語・主核音/HI/のパルス列持続によって決まる‐ 足拍1歩に対し1音呼気のパルス列持続なら 2音十3音配列. 足拍1歩に対し2音呼気 (足拍2音基調) なら3音十2音配列となる‐ アクセ ントはいず れも3音配列のなかの/RA/から/1/へとストレスの下がる前の部分にある‐ 後動機のストレス比, / RA/と/1/の呼気流率の比で3人の差を表現すれば, つ ぎのようになる‐ A 君 は3 : 2 . C さん は3 : 1 ‐ 音高調節も確か (下中間音に移行). B君は10:9前後‐ 核音の音高持続と音の長短だけで表現してい る段階といえよう. 2),. UN O//HANAGA/と/R EN G EN O/ / HA NA GA/ : 前の段, 前の句・前 /N AI. 動機/NANNO//HANAGA/は各足拍2歩に対し3 音 十 3音配列. 対句関係にある後の句 ・ 前動 機 / R E N GE N O/ / H A N A G A / は4 音 十 3音配列. 前節は足拍 ごと2音で4音配列.3人の違いを 見 てみ よ う‐. まず, 後節/HANAGA/について‐ 出だし語・主核音/HA/が足拍1歩で2音呼気で3音配列‐ 「花」 だからアクセントは/NA/が上中核音に上がることにより実現‐3人とも音長を短くすることともに 上中間音に上げている‐ B 君 は 呼気 流 率の ス トレス比,2 : 3 で 対応 している. /NANNO/と/RENGENO/について. /NA/は主核音で足拍1歩で1音呼気のパルス列持続. ‐/が下中間音に下がることにより アクセントは/N 音長でいえば長十短十短の3音配列‐ ハネル音/N , .. 123.
(15) . . 藤. 井. 力. 夫. B君 (m‐ 13yesold). A君 (m‐ 13yrsold). . . ・. ‐. . .. -. . -. 王. H I. . 朔瑚翻倒一 醒卿”総 則 冊細胞圏 - - 醐 蟹] HR N間 HR 鞘 閉 HI R AI. Tf i. . . ‐. 丁目 HI R AI. R I Iー. M m o) 偶稀. R i t n. α .縞). 満 岡, 晶謹腕 u 卿 墓i・ m ・ 1 1 1 醐 - m m m , , m - - m・ー ー 「 ‘ NR H N O H 目H R閉 HI 賊 i. Tロ. T R. ; 三 ー: . . …欝 - 圏 1 艶 --幽閉艶聞 = 掻剛 旧 - - ] - ,. α ‐馴). R - R節t ( M , 取り. 3 0. 一. l i i E N6 EN O H1 iN R6 R HI R ロー T1. . 蜘 開-細 圏細腕圃脚脚 -腕 「 「 11一R 1 1 RI TR TI. . o r l O. HI 1 a 目I. R力 R - l t. I T I S UN OI ーK RN f I. . 蜘 - - =幽 霊 脚- =一瞬 ; ;] i n - ” 計--. T R T RR. T R. T o. o. ( H .瑚 l l O T T IR F I I. . . 8 0・ 」. 0 5 3 ( M ) ・. 卿 圃旧・ 回 回 皿馴圃圃圃獅 -嗣 揃. 「. . . . m 1 1ー1 1 1 1. 「. TSU. I. . T S UN O I I 目 …頬 白. TSU. - R - Ri t n. . α 0) .溺. H脚払- I 塁 細田-- - ---- u鰍圃- BO. J. N. ー醐. BO. Df l. ▼ 2ふ. i. も. ,. 4ふ. 1. N. Df i. 隅. Fi g‐9-1 . 3人におけるフレー ズごと呼気流率と音圧, 心拍変動のゆらぎ. 124. 拙 1 5 6 - S . -. -. l.
(16) . . わ らべう たに潜むもの{ 2 }. A /‐ A君, Cさんは対応. B君はこれに入る前に吸. 気を取れなかったので, 呼気流弱く, 主核音のパルス 列 の 長 短 で 対応 し て い る‐ こ れに対 し/ RE N GEN. Cさ ん (m. 21yrsold). O/はすべて主核音のパルス列の持続‐ 短十短十短十 短の音長‐ 呼気流率も順次, 高めていく‐ A君, Cさ んは主核音で音長比を等しく呼気流率を上げている‐ B君はハネル音/N/で呼気流率が下がりそれに引き 「 R RI. HI. T R. 「 HI R RI. ずられ音長も延びている‐ 3) , /H I RA I //TATO/と/ ーTS U N. T f l. O / / MA N 1K A/ :. / HI RA I/ は導入句 な. どと同じ. /TATO/は足拍2歩で2音配列. 下中 間音の持続でかつ呼気段落を入れることにより連続感. 5 0. 「. 「. 「. NR N 概 HR 繊 閉 HI R RI. をもたせている‐3人とも対応. 対句関係でかっ この うた最大の山場である/ITSUNO//MANI K. T R. A/は出だしから上中間音の持続, /MA/が上核音. . R - Rお l t . -. 「. 「. EN6 EN O HR 間 R1 i R HI R f lI. の パ ル ス 列 で, 山を つ く っ て いる.1 足拍 1 音 呼 気 の. 出だしによる 3 音十 3音配列‐ アクセントも前節/T ‐0/と呼気流率を順次上げていき 後節の頭 SUN , ・/MA/で上核音のパルス列‐ 音高のピークを形成. T R. してい る‐ A君, Cさんは呼気段落と音長, 呼気流率 HI R I 1【. . TR. TO. 0 r l O. T T I 1. を使い対応‐B君は呼気段落を使っているが,/MA/ のところで音長を少し長くしている‐. R R. 4) , / O M O T/ /T A RA / と/ TS U- -/. . . . /B O N / / D A ・ / :. ( H , 鰻“. I I T S U周 輸 N IK A. / O M O T / と, ツ マ ル. 音を入れて足拍2歩で3音配列. ツマル前の/MO/. TSU. にアク セ ン ト. Cさ ん はツ マ ッ た 後, / TA RA/ と. 下核音から上中間音にもっていくことにより, A君, B君は上中間音のパルス列で連続感をもたせている. 最 後 の / T S U BO N/ / D A ・/ =3 音十2 音 配 aD 」 0. 1. H ー ‐ ‐ 1 0 0 0. 1. Fi g9-2 .. DR 」 ‐ 2 o o o. 1. 列のところを, 出だし語/TSU/の1音を足拍4歩 ー-. 1 3 0 0 0. ‐. 1 ・ -. . 4棚. 1. 1. 臨. 同左 ( 「ひ ら いた ひ ら いた」 ). で3音呼気の節まわしにし, /BON//DA・/と ▲足拍各2歩で2音十2音配列にして終わっている / . TSU/は主核音のパルス列で開始, メリスマをつけ 易 く し て い る‐ /BON/は下中 間音で主核音/D A/ で 終 わ る.アク セ ン トは/ B O /.ハ ネ ル音/N/. が続くことが効果している‐ B君はここで吸気をとっ てしまう‐ /DA/の歌唱後, 解放感からB君, Cさ んは40%肺活量に戻るべく呼気だけ吐き出している.. 125.
(17) . 藤. 井. 力. 夫. V, ま とめ. 以上, 「核音」 の存在と利用をめぐって,3人の事例から考察した. 要約すると次のようになる‐ 1), フ レー ズ ごと の島轍図 は, 音声 ス ペ ク トルの パ ルス列 パ タ ー ンと して 歌い 手 にお ける 出だ し時, 段. 落・終止時の 「核音」 歌唱の実際を可視的に再現してくれる‐ 2), 歌唱時音声のパワースペクトルの重ね書きは, 音声周波数の分布を示すとともに, 周波数密度 (パ ワー) から歌い手における音程, とくに 「核音」 間歌唱の安定性を検討するのに有効である‐ 3), 歌唱時の音声, 呼吸, 心電, 動作等の生体情報のポリグラフとともに, 音声スペクトルのパルス列 を五線譜的に表記する方法は, 歌い手における旋律生成の実際を動作リ ズムとの関連で解明する手がかりを 提供してくれる. 4), 基本周波数 (Fo ) のパルス列を五線譜的に表記する方法は, 歌い手における 「核音」 時音声スペ クトルのパルス列持続の様相を可視的に再現するのみならず, 旋律生成における 「核音」 利用の実際につい て検討することを可能にさせる‐ 5), 呼気残気量曲線は休符時吸気の面から, 歌い手における次のフレー ズの旋律生成への期待と準備を 理解する重要な手がかりを提供してくれる‐ 6), 各フレー ズ歌い出だし時の呼気量及び呼気流率への着目は, 「核音」 時の音高調節のみならず, 音 長調節から歌い手における音数配列の実際を説明する手がかりを提供してくれる‐ 7), これにあたり, 足踏み動作1歩につき2音を基調とする 「足拍2音」 の仮説は, 歌い手における自 然な旋律生成を検討する基本原理として有効である. 「核音」 パルス列の持続はこの原理のなかで旋律生成 の 「核」 としての役割を発揮できるものと考えられる‐ 文. 献. 97 8), 岩波書店,1 50 - 222 (1 9 27) :詩形論, 『文学序説』 再訂改版 (1 1) 土居光知、 9 2) 土居光知 (1 43) :日本語の調子, 『日本語の姿』, 改造社,4 - 48 6 2) :わらべうた, 日本の伝承童謡, 岩波文庫 3) 町田嘉章, 浅野健二編 (19 8) :日本伝統音楽の研究1, 民謡研究の方法と音階の基本構造, 音楽之友社 5 4) 小泉文夫 (19 5) 小泉文夫 (19 84) :日本伝統音楽の研究n, リズム, 音楽之友社 98 4) :歌謡曲の構造, 冬樹社 6) 小泉文夫 (1 7) 金田一春彦 (1 967) :歌謡の旋律と歌詞のアクセント, 『日本語音韻の研究』, 東京堂出版,431一 468 3 - 304 98 9) :日本のウタとコトバ, 岩波講座 『日本の音楽・アジアの音楽7』, 岩波書店,28 8) 金田一春彦 (1 995) :童謡・唱歌の世界, 教育出版 9) 金田一春彦 (1 3 2) :幼児の歌唱能力とその指導に関する研究 (その1 o ) 志村洋子 (1 98 1 8 i ,6 , その2), 埼玉大学教育学部紀要, 教育科学,29 ,19 - ‐71 -53 , 30 ,37-. 11 ) 川崎春子 (1 9 83) :音声の時間制御に関するモデルと実測 データ, 日本語と英語におけるl sochronyについて, 日本音響学会誌 6 ),389- ‐397 39(. ),41 6 2 - 415 98 5) :楽譜の自動認識, 日本音響学会誌41{ 12 ) 大照完, 松島俊明, 金森克洋 (1 5 - 281 87) :メロディ の知覚と予測, 終止音導出過程のシュミレーション, 心理学研究,58 ) 阿部純一 (19 13 ,27 4( 1 0 ),7 81一 790 9 88) :聴器の周波数選択性, 日本音響学会誌4 14 ) 村田計一 (1 D,8 0 9 - 814 4{ I 8 8):日本の歌謡曲の調性判別, 特徴ベクトルと音高推移エントロピー, 日本音響学会誌4 ) 秋山好一,松田稔,中野稔(19 15 ) 藤崎博也 (19 8 9) :日本語の音調の分析とモデル化, 語アクセント・統語構造・談話構造と音調との関係, 『講座日本語と日本語 1 6 66 - 297 教育2日本語の音声・音韻 (上) 』, 明治書院,2 6 ),386 一 396 1) :日本語文音声におけるプロミネンスの韻律的特徴の解析, 日本音響学会誌47( 99 17 ) 武田昌一, 市川喜 (1 99 5) : [調子外れ] を治す, 音楽之友社 18) 村尾忠広 (1. 126.
(18)
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