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特集 新しい時代の医療を拓く : 診断と治療法の最前線 : 巻頭言

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Academic year: 2021

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近年,医療,医学の発展は目覚ましく,がんや難治性 疾患の予後は大きく改善しています。特に AI やゲノム 医療(精緻医療),新しい発想に基づく治療法の発展は, いわゆる長寿時代,人生100年構想を現実化する基盤と なっています。また,今回の徳島医学会は,新しい元号, 令和で最初の学術集会であります。そこで本会では,担 当教室の画像医学・核医学分野と小児科学分野とで企画 して,「新しい時代の医療を拓く─診断と治療法の最前 線─」というテーマで公開シンポジウムを開催させて頂 きました。 Up-to-date な話題を取り上げるべく,各分野で活躍し ておられる5名の講師の先生に講演をお願いしました。 まず,岩本誠司先生(徳島大学病院 放射線診断科 副科 長)に「凍結療法の現状と展望」のタイトルで講演して 頂きました。凍結用アルゴンガスを用いた腎腫瘍の最新 の低侵襲治療法を紹介され,今後は種々の臓器ガンの治 療にも応用される可能性を示されました。超高齢化社会 を迎える社会では,認知症の診療は極めて重要です。音 見暢一先生(徳島大学病院 放射線部 講師)から,「ここ までわかるアルツハイマー病の画像診断」というタイト ルで,CT,MRI による鑑別診断の詳細とアミロイド PET薬剤によるアルツハイマー病の早期診断法につき解 説して頂きました。ゲノム医療の各臨床分野への応用は 爆発的に進展しています。瓦井俊孝先生(徳島大学医歯 薬学研究部 臨床神経科学分野 講師)から,「神経難病と ゲノム医療」の現状につきご講演頂きました。海外との データシェアリングを強化することにより,新しい治療 法の開発や精度の高い個別化医療が実現可能とのことで した。郷司彩先生(徳島大学病院 小児科 特任助教)か らは,「先天性疾患とゲノム医療」につき,参加してい る一般市民の方々にも理解できるよう用語の解説や遺伝 の意味を平易に説明して頂きました。大学病院で行われ ている新生児,乳幼児を対象としたゲノム医療の紹介も ありました。最後に,森本雅美先生(徳島大学病院食道 乳腺甲状腺外科特任助教)による「遺伝性乳がんとゲノ ム医療について」の講演がありました。乳がんは日本人 女性が最も罹患しやすいガンであり,社会的にも大きな 注目を集めているものです。遺伝性乳がん卵巣がん症候 群の遺伝子診断や治療法につき最新知見を述べられまし た。いずれの講演も県民の関心に沿った,また,医療関 係者にとっては診療に役立つ有意義な内容でした。本シ ンポジウムが,令和という新時代の幕開けの年に開催さ れ,今後の徳島県における医療の発展に寄与することに なれば幸いです。 最後になりましたが,第259回徳島医学会学術集会お よび公開シンポジウムの開催において,多大なご協力と ご支援を賜りました徳島県医師会,学会事務局ならびに 担当教室の方々,そして貴重なご講演を賜りました演者 の先生方に心よりお礼を申し上げます。

集 新しい時代の医療を拓く−診断と治療法の最前線−

【巻頭言】

大 塚 秀 樹

(徳島大学大学院医歯薬学研究部画像医学・核医学分野)

香 美 祥 二

(徳島大学大学院医歯薬学研究部小児科学分野) 四国医誌 75巻5,6号 123∼124 DECEMBER25,2019(令元) 123

参照

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