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中学生の疲労自覚症状と生活行動に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)Title. 中学生の疲労自覚症状と生活行動に関する研究. Author(s). 芝木, 美沙子; 斉藤, 有希; 高田, 尚美; 瀧田, 愛; 笹嶋, 由美. Citation. 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 54(2): 129-144. Issue Date. 2004-02. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/330. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 平成16年2月 February,2004. 北海道教育大学紀要(教育科学編)第54巻 第2号. JournalofHokkaidoUniversityofEducation(Education)vol.54,No.2. 中学生の疲労自覚症状と生活行動に関する研究. 笹嶋 由美. 芝木美沙子 斉藤 有希 高田 尚美 瀧田 愛. 北海道教育大学教育学部旭川校 臨床医科学・看護学教室. AStudyonSubjectiv占SymptomsofFatigueandLifbstyleBehavior OfJuniorHighSchooIStudents MisakoSHIBAKI,Ⅵ1kiSAlTO,NaomiTAKADA,AiTAKIm,’軌1miSASAJIMA DepartmentofClinicalScienceandNursing,AsahiknwaCampus HokkaidoUniversityofEducation AsahikawaO70−8621. Ⅰ.はじめに. 塾通いも子どもの日常生活となり,遊びの機会を 奪う要因となっている.特に塾通いは,夜型化に. 近年,科学技術の進歩,都市化,情報化,女性. もっながり,健康阻害やストレスの増加と関連す. の社会進出などが進行し,日本人のライフスタイ. ると思われる=.生活リズムの夜型化は,小中学. ルが変化してきている.現代は価値観の多様化の. 生において多くみられ,就寝時刻が遅い傾向がみ. 時代であり,個々の価値観に合ったライフスタイ. られる.この夜型化は朝食の欠食につながり,さ. ルを選択できる時代でもあり,大人にとってはあ. らに生体リズムの乱れにつながる.このように生. る意味では暮らしやすい便利な社会の到来ともい. 体リズムが乱れることによって,生理的調節機能. える.しかし,その一方で,大人社会は子どもを. にも影響し,風邪をひきやすくなったり疲れやす. 取り巻く環境そのものであり,大人の価値観やラ. いなどの,身体精神面の不定愁訴の要因となる.. イフスタイルは,おのずと子どもの日常生活にも. そしてこのようなイライラ感や疲労などの自覚症. 大きな変化をもたらしている.. 状が今日,子どもの多くにみられている2).. 食生活面においては,食生活の欧米化により,. こういった子どもの疲労等の自覚症状は,きわ. 栄養状態が改善され,児童生徒の体格向上に役. めて漠然とした主観的な訴えではあるが,日常生. 立ったと考えられる一方,小児期における生活習. 活,特に学習への「意欲」や「態度」に直接的に. 慣病が問題となっており,摂取栄養素の偏りが見. かかわることから重要な教育課題の一つと言える/. られることも指摘されている.また,脂質の過剰. このように子どもの日常生活は,将来の健康も含. 摂取や間食の取り方,朝食の欠食の問題なども認. めて懸念される問題が多いのが現状である.そし. められる.遊びにおいては,外遊びが減少し,代. てこれらは子どもが健康な生活を送り,心身の健. わりにテレビ・ビデオ視聴時間やテレビゲームで. 全な発育発達を促す上で見逃すことのできない重. 遊ぶ時間が増え,これらの電子メディアとの接触. 大な問題であると考えられる.. により直接体験の機会が減少している.習い事や. 子どもの生活行動と疲労との関連を調べた研究 129.

(3) 芝木美沙子・斉藤 有希・高田 尚美・瀧田 愛・笹嶋 由美 は,西部ら8)の小学校3年生を対象にしたものや,. 2.生活時間について(蓑2). 松田ら4)の小学校6年生を対象にしたものなど様. 1)起床について. 平日の起床時刻の平均は「6時53分」であった.. 々であるが,私たちは特に中学生に着目し,日常. の生活行動と疲労との関係を把握し,中学生の疲. 男女別では,男子「6時55分」に対し,女子が 「6時51分」と有意に早かった(P<0.05).学年. 労の特質を明らかにしたいと考え,調査を行った.. 別では,1年生「6時49分」,2年生「6時54分」, 3年生「6時57分」と遅くなっていた(P<0.01).. Ⅱ.調査対象および方法. 地域別では,市部「6時55分」に対し,僻地が 旭川市内の中学校2校(生徒数855名)と上川. 「6時50分」と有意に早かった(P<0.05).. 管内の僻地1・2級に指定されている生徒数20名. 休日の起床時刻の平均は「8時40分」であった.. 以上の中学校のうち,調査協力が得られた僻地校. 男女別では,女子「8時51分」に対し,男子は 「8時29分」で有意に早かった(P<0.01).学年. 9校(生徒数471名),計11校(生徒数1,326名)に. 在籍する1∼3年生を対象とし,2001年9月1日. 別では,1年生「8時22分」,2年生「8時41分」, 3年生「8時59分」と遅くなっていた(P<0.01).. から11月30日までの期間に調査を行った. 調査ほ,質問紙調査方法により,中学生の生活. 地域別では差はなかった.. 行動及び疲労自覚症状について行った.疲労自覚. 起床方法については「毎日自分で起きる」が. 症状については,産業疲労研究会の「自覚症状し. 37.5%(463名)と最も多く,次いで「時々起こ. らべ」(1970)を用いた.. してもらう」36.3%(449名),「毎日起こしてもら. う」22.7%(281名)であった.男女別,学年別,. 統計解析は,ズ2検定と分散分析,t検定を用いた.. 地域別で差はなかった.起床時刻との関連をみる Ⅲ.結. と,「毎日自分で起きる」者の方が『起こしても. 果. らうことがある』者より起床時刻が早かった(P <0.01).. 1.調査対象の概要. 自分で起きるときはどのようにして起きるかで. 調査対象とした僻地指定校をみると,僻地2級 3校,僻地1級6校であり,生徒数は19∼95名で. は,「自然に目が覚める」が48.5%(442名)と最. あった.回収数は1,236名(市内A校371名,市内B. も多く,次いで「目覚し時計で起きる」44.7%(408. 校404名,僻地461名)であり,回収率は93.2%で. 名)であった.男女別では,「自然に目が覚める」. あった(表1).. が女子39.8%(175名)に対し,男子56.7%(266 表1 回答生徒内訳. 名)と有意に多かった(P<0.01).学年別でみると,. 僻地 市部 1級 2級 計 A校 B校 計. 合計. 男 子 53 28 81 68 78 146 227 1年生回 計. 男 子. 40 30 70 73 60 133 203 0 0 0 1 1 2 田 93 58 151 142 139 281 432. 52. 32. 84. 56. 69 125. 209. 53. 30. 83. 55. 75 130. 48 22 70 51 58 109 0 0 0 2 0. 3年生回. に多かった(P<0.05). 四. 2 田. 計 101 52 153 108 133 24】 394. 起床時の気分については「まあまあよい」が 39.2%(484名)と最も多く,次いで「あまりよく. 男 子 158 90 248 179 222 401 649. ない」31.2%(386名),「よくない」17.3%(214. 139 74 213 189 181 370. 名),「よい」11.9%(147名)であった.『よい・. 全体回. 130. にみると,「自然に目が覚める」は,市部46.0% (264名)に対し,僻地が52.7%(178名)と有意. 計 103 54 157 121 132 253 男 子. に対し,1年生52.2%(167名),2年生52.4%(155 名)と有意に多かった(P<0.01).また,地域別. 51 22 73 65 63 128 201 0 0 0 0 0 0 0. 2年生回. 「自然に目が覚める」は,3年生40.5%(120名). 0 0 0 3 1 4 ロ 計 297 164 461 371 404 775 1236. まあまあよい』と『よくない・あまりよくない』.

(4) 中学生の疲労自覚症状と生活行動に関する研究 表2 生 活 時 間 全体. 6:55 6:51 6:53 8:29 8:51 8:40. 起床時刻 (休日)計. ・≡ 言. 睡眠時間. (平日). 計. 睡眠時闇. (休日). 計. 学年別 2年生 3年生 検定 市部 6:57 7:01 ** 6:48. 地域別 僻地 検定. 1年生. 6:51 6:49 8:03 8:41 8:22. 6:51 6:54 8:32 8:49 8:41. 6:52. **. 6:57. **. 8:53 ** 9:06. **. 8:59. **. 23:03 22:39 23:09 23:24 ** 23:12 22:50 23:16 23:31 ** 23:08 22:44 23:13 23:28 ** 0:00 0:18 ** 23:54 23:27 23:54 23:37 23:51 0:15 ** 23:54 23:32 23:56 0:17 ** 70 52’ 80 09’ 70 48’ 70 39’ ** 70 40’ 80 01’ 70 36’ 70 21’ ** 70 46’ 80 D5’ 70 42’ 70 30’ ** 80 35’ 80 35’ 80 33’ 80 36’ 80 56’ 90 04’ 80 55’ 80 49’ 8ロ 45’ 80 49’ 80 44’ 80 42’. 6:57 6:53 6:55 8:26 8:52 8:39. 6:53 6:47 6:50. * *. 8:34 8:50 8:41. 23:04 23:15. 23:02 23:06. 23:10. 23:04. 23:56 23:59. 23:51 23:45. 23:58. 23:48. *. 70 53’ 70 52’ 70 40’ 70 42’ 70 46’ 70 47’. 80 30’ 80 43’ 80 53’ 90 02’ 80 41’ 80 52’. (*P<0.05 **P<0.01). でみると,男女別では差はなかった.学年別でみ ると,『よい・まあまあよい』は,1年生60.0%(259. た(P<0.01).男女別,学年別では差はなかった. 熟睡度は,「よく眠れる」が41.6%(514名)と. 名),2年生51.5%(211名),3年生の40.9%(161. 最も多く,次いで「まあまあ眠れる」40.4%(499. 名)と少なくなっていた(P<0.01).また,地域. 名),「あまり眠れない」13.3%(164名),「眠れな. 別でみると,僻地47.1%(217名)に対して,市部. い」3.5%(43名)であった.「よく眠れる」と. が53.4%(414名)と有意に多かった(P<0.05).. 『眠れないことがある(まあまあ眠れる,あまり 眠れない,眠れない)』でみると,学年別では,「よ. 2)就寝について. 平日の就寝時刻の平均は「23時8分」であった.. く眠れる」は1年生が45.8%(198名),2年生が 42.7%(175名),3年生35.8%(141名)と少なく. 学年別では,1年生「22時44分」,2年生「23時13. なっていた(P<0.05).地域別では,「よく眠れ. 分」,3年生「23時28分」と遅くなっていた(P<. る」は僻地36.2%(167名)に対し市部が44.8%. 0.01).男女別,地域別では差はなかった.. 休日前の就寝時刻の平均は「23時54分」であっ. (347名)と有意に多かった(P<0.01).男女別で は差はなかった.. た.学年別では,1年生「23時32分」,2年生「23 時56分」,3年生「0時17分」と遅くなっていた (P<0.01).男女別,地域別では差はなかった.. 3)睡眠時問について. 睡眠時間については,就寝時刻と起床時刻をも. 夜の寝っきは,「まあまあよい」が40.3%(498. とにして求めたところ,平日の睡眠時間の平均は. 名)と最も多く,次いで「よい」30.8%(381名),. 「7時間46分」であった.男女別では,男子「7. 「あまりよくない」18.4%(228名),「よくない」. 時間52分」に対し,女子が「7時間40分」と有意. 9.1%(112名)であった.『よい・まあまあよい』. に短かった(Pく0.01).学年別では,1年生「8時. と『よくない・あまりよくない」】でみると,地域. 間5分」,2年生「7時間42分」,3年生「7時間30. 別では,『よい・まあまあよい』は僻地66.2%(305. 分」と短くなっていた(P<0.01).地域別では差. 名)に対し,市部が74.1%(574名)と有意に多かっ. がなかった. 131.

(5) 芝木美沙子・斉藤 有希・高田 尚美・瀧田 愛・笹嶋 由美. 休日の腱眠時間の平均は「8時間45分」であっ た.男女別では,男子「8時間35分」に対し,女 子が「8時間56分」と有意に長かった(Pく0.01). 学年別,地域別では差がなかった.. 食べない)』者でみると,地域別では,「毎日食べ. る」は,僻地64.2%(296名)に対し,市部70.2% (544名)と多かった(Pく0.05).男女別,学年別 で差はなかった.. 朝食を「毎日食べる」者と『食べないことがあ 3.生活習慣について 1)清潔習慣について 朝の洗顔については,「毎日洗う」が79.0%(976 名)と最も多く,次いで「ばば毎日洗う」13.7% (169名),「時々洗う」5.5%(68名),「洗わない」 1.6%(20名)であった.男女別でみると,「毎日 洗う」は男子71.2%(462名)に対し,女子が87.8% (512名)と有意に多かった(P<0.01).学年別, 地域別で差はなかった. 朝の歯磨きは「毎日磨く」が78.9%(975名)と. る』者で起床時の気分との関連をみると,朝食を 「毎日食べる」者で起床時の気分が『よい・まあ まあよい」】者は55.0%(462名),『食べないことが ある』者では41.9%(160名)であり,朝食を「毎. 日食べる」者は起床時の気分がよい者が多かった (P<0.01).. 朝食を食べない理由を質問したところ,「食べ る時間がない」が46.3%(177名)と最も多く,次 いで「食欲がない」44.5%(170名),「食べたいも のがない」9.7%(37名),「朝食ができていない」. 最も多く,次いで「ほぼ毎日磨く」13.4%(166. 6.3%(24名),「家族が食べない」2.6%(10名),. 名),「時々磨く」5.3%(66名),「磨かない」2.2%. 「やせるため」2.4%(9名)であった.男女別,. (27名)であった。「毎日磨く」と『磨かないこ とがある(ほぼ毎日磨く,時々磨く,磨かない)』 でみると,男女別では,「毎日磨く」は男子71.3%. (463名)に対し女子87.5%(510名)と有意に多. 学年別,地域別ともに有意差はみられなかった.. 朝食摂取時の相手については,「家族と一緒の ことが多い」者が27.4%(339名)と最も多く,次 いで「一人のことが多い」27.1%(335名),「毎日. かった(P<0.01),学年別では,1年生72.9%(315. 家族と一緒」26.1%(322名),「いつも一人」16.1%. 名),2年生80.7%(331名),3年生83.5%(329名). (199名)であった.男女別,学年別,地域別で. と多くなっていた(P<0.01).地域別では差はな かった.. 差はなかった. 朝食摂取との関係を見ると,「毎日家族と一緒」. 夜の歯磨きは「毎日磨く」が68.8%(850名)と. は,「毎日食べる」者では33.0%(277名),『食べ. 最も多く,次いで「ほぼ毎日磨く」16.8%(208. ないことがある」】看では11.8%(45名)と少なかっ. 名),「時々磨く」9.9%(122名),「磨かない」3.6%. た(Pく0.01).. (45名)であった.「毎日磨く」と『磨かないこ とがある』でみると,男女別では,「毎日磨く」. 間食は,「時々する」が53.2%(657名)と最も 多く,次いで「はぼ毎日する」17.9%(221名),. は男子61.2%(397名)に対し,女子が77.2%(450. 「しない」14.8%(183名),「毎日する」12.9%. 名)と有意に多かった(P<0.01).学年別,地域. (159名)であった.『間食をすることがある(毎. 別では差はなかった.. 日する,ほぼ毎日する,時々する)』者と,「しな. い」者でみると,男女別では,「しない」は,男 2)余生宿について 朝食の摂取状況は「毎日食べる」が68.0%(840 名)と最も多く,「はぼ毎日食べる」16.8%(208. 子18.6%(121名)に対し,女子10.6%(62名)と 少なかった(P<0.01).学年別でみると,1年生が. 16.2%(70名),2年生17.8%(73名),3年生10.2%. 名),「時々食べる」9.6%(119名),「食べない」. (40名)と1・2年生より3年生が少なかった. 4.4%(55名)であった.「毎日食べる」者と『食. (P<0.01).地域別でみると,僻地19.1%(88名). べないことがある(ほぼ毎日食べる,時々食べる, 132. に対し,市部12.3%(95名)と少なかった(P<0.01)..

(6) 中学生の疲労自覚症状と生活行動に関する研究. 夕食を家族と食べるかでは,「毎日家族と一緒」 が59.5%(736名)と最も多く,次いで「家族と一. 4.テレビとテレビゲーム. テレビの視聴時間の平均は「3時間24分」で. 緒のことが多い」27.3%(338名),「一人のことが. あった.男女別でみると,男子「3時間11分」に. 多い」9.6%(119名),「いっも一人」2.0%(25名). 対し,女子「3時間37分」と長かった(P<0.01).. であった.「毎日家族と一緒」と『家族と一緒の. 学年別,地域別で差はなかった.. ことが多い,一人のことが多い,いっも一人』で. テレビ視聴時間が「3時間以下」の者と「3時. みると,学年別では,「毎日家族と一緒」の者は. 間1分以上」の者で平日の就寝時刻との関連をみ. 1年生が64.8%(280名),2年生56.6%(232名),. ると,「3時間以下」では就寝時刻が「22時56分」. 3年生56.9%(224名)と2・3年生より1年生が. であり,「3時間1分以上」では「23時24分」と. 多かった(P<0.05).男女別,地域別では差はな. 遅かった(P<0.01).. かった.. 夜食は,「食べない」が39.5%(488名)と最も 多く,次いで「時々食べる」31.3%(387名),「毎 日食べる」20.5%(253名),「ほぼ毎日食べる」7.3% (90名)であった.『食べることがある(毎日食 べる, ほぼ毎日食べる,時々食べる)』者と「食 べない」者でみると,男女別では,「食べない」 者は男子36.1%(234名)に対し,女子が43.4%(253. テレビゲームの使用の有無については,「する」. が53.4%(660名)であり,男女別では,女子29.7% (173名)に対し,男子74.7%(485名)と有意に 多かった(P<0.01).また,学年別では,1年生 61.6%(266名),2年生49.0%(201名),3年生49.0% (193名)と,2・3年生より1年生の方が有意に 多かった(P<0.01).地域別では差はなかった.. テレビゲームをしない者を0分として含めて使. 名)と有意に多かった(P<0.01).学年別,地域. 用時間を見ると,平均は「53分」であった.男女. 別では差はなかった.. 別で見ると,女子「24分」に対し,男子が「1時 間19分」と有意に長かった(Pく0.01).学年別,. 3)排便. 地域別で差がなかった.. 排便は「1日に1回」が43.2%(534名)と最も 多く,次いで「1日に2,3回以上」が23.3%(288 名),「2日に1回」15.8%(195名),「3日に1. 5.家庭での生活について 家庭生活が楽しいかでは,「まあまあ楽しい」が. 回」6.6%(81名),「4日以上に1回」3.3%(41. 53.2%(658名)と最も多く,次いで「非常に楽. 名)であった.『1日1回以上』と『2日以上に. しい」27.3%(337名),「あまり楽しくない」12,6%. 1回』でみると,男女別では,『1日1回以上』. (156名),「楽しくない」5.3%(65名)であった.. は女子52.8%(308名)に対し,男子が78.7%(511. 『非常に楽しい・まあまあ楽しい』と『楽しくな. 名)と有意に多かった(P<0.01).また,女子で. 『3日以上に1回』の者は15.1%(88名)であっ. い・あまり楽しくない』でみると,学年別では, 『非常に楽しい・まあまあ楽しい」】は1年生88.2%. た.地域別でみると,『1日1回以上』は僻地. (381名),2年 生77.1%(316名),3年 生75.6%. 62.9%(290名)に対し,市部が68.6%(532名). (298名)と,2・3年生に対し1年生が有意に多. と有意に多かった(P<0.05).学年別では差はな. かった(P<0.01).男女別,地域別では差はみら. かった.. れなかった.. 朝会との関連をみると,朝食を「毎日食べる」. 家族との会話については,「まあまあする」が. 者で『1日1回以上』排便をする者は70.2%(590. 44.9%(555名)と最も多く,次いで「よくする」. 名),『食べないことがある』者では59.2%(226名). 42.3%(523名),「あまりしない」10.0%(123名),. であり,朝食を毎日食べている者の方が毎日排便 をしている者が多かった(P<0.01).. 「しない」1.8%(22名)であった.「よくする」. と『まあまあする・あまりしない・しない』でみ 133.

(7) 芝木美沙子・斉藤 有希・高田 尚美・瀧田 愛・笹嶋 由美. ると,男女別では,「よくする」は男子37.1%(241. Ⅱ群『注意集中の困難』では,何らかの訴えが. 名)に対し女子が48.0%(280名)と有意に多かっ. あった者は78.2%(966名)であった.学年別では,. た(P<0.01).学年別でみると,「よくする」は1. 1年生74.3%(321名),2年生78.3%(321名),3. 年生47.9%(207名),2年生37.1%(152名),3年. 年生82.2%(324名)で徐々に多くなっていた(P. 生41.6%(164名)と,1年生が有意に多かった(P. <0.05).男女別,地域別では差はなかった.. く0.01).地域別でみると,僻地3臥4%(177名). に対し,市部44.6%(346名)と有意に多かった (Pく0.05).. Ⅲ群『局在した身体違和感』では,何らかの訴 えがあった者は70.9%(876名)であった.男女別. では,男子65.0%(422名)に対し女子77.4%(451 名)と有意に多かった(P<0.01).学年別では,. 6.学校生活について 授業中の集中については,「ほぼ集中している」 が58.1%(718名)と最も多く,次いで「あまり集 中していない」が2臥1%(347名),「いっも集中し ている」臥3%(103名),「集中していない」4.9% (61名)であった.学年別では,『集中していな. 1年生65.5%(283名),2年生70.5%(289名),3 年生77.2%(304名)と徐々に多くなっていた(P <0.01).地域別では差はなかった.. 30項目全体の平均訴え率は29.1%であり,各群 の訴え率は,Ⅰ群40.7%,皿群26.2%,Ⅲ群20.2% であった.また,1群,Ⅱ群,m群の各症状の訴. い・あまり集中していない』は1年生27.8%(120. え率においては,「Ⅰ>Ⅱ>Ⅲ(精神作業型」が. 名),2年生40.7%(167名),3年生27.7%(109名). 23.0%(284名)と多く,「Ⅰ>Ⅲ>Ⅱ(一般型)」. と2年生が有意に多かった(P<0.01).男女別,. が18.3%(226名),「Ⅲ>Ⅰ>Ⅱ(肉体作業型)」. 地域別で差はなかった.. が2.7%(33名),その他の者が52.3%(647名)で. 学校は楽しいかでは,「まあ楽しい」が56.8% (702名)と最も多く,次いで「非常に楽しい」. あった. Ⅰ群『ねむけとだるさ』では,「あくびが出る」. が22.6%(279名),「あまり楽しくない」12.1%(149. が79.0%(976名)と最も多く,次いで「ねむい」. 名),「楽しくない」7.2%(89名)であった.学年. 76.5%(946名),「横になって寝たい」59.4%(734. 別では,『あまり楽しくない・楽しくない』が1. 名)などであった.. 年生13.2%(57名),2年生24.9%(102名),3年生. Ⅱ群の『注意集中の困難』では,「いろんなこ. 20.1%(79名)」と有意差があった(P<0.01).地. とが気になる」が47.8%(591名)と最も多く,次. 域別では,市部14.6%(113名)に対し,僻地が. いで「ちょっとしたことが思い出せない」41.6%. 27.1%(125名)と有意に多かった(P<0.01).男 女別では差はなかった.. (514名),「考えるのが面倒くさい」37.4%(462 名)などであった. Ⅲ群『局在した身体違和感』では,「扇がこる」. 7.疲労自覚症状について(表3・4) 疲労自覚症状30項目で何らかの訴えがあった者. は96.1%(1188名)であった.男女別,学年別, 地域別で差はなかった.. が38.4%(475名)と最も多く,次いで「立ちくら. みがする」36,2%(448名),「腰が痛い」28.1% (347名)などであった.. 男女別で見ると,女子の方が訴え率が高いもの. Ⅰ群『ねむけとだるさ』では,何らかの喜斥えが. が11項目あった.学年別では,学年が進むにつれ. あった者は92.9%(1148名)であった.学年別では,. 訴え率が高くなっているものが14項目あった.地. 1年生94.7%(409名),2年生8凱8%(368名),3. 域別では,僻地校の方が訴え率が高いものが6項. 年生94.2%(371名)で,2年生に対し,1・3年生 が有意に多かった(P<0.05).男女別,地域別で は,差はなかった. 134. 目あった..

(8) 中学生の疲労自覚症状と生活行動に関する研究 表3 自覚症状の訴えⅠ 全体 n=1236. 頭かドーンと重い 体がだるくてつらい 足がだるい あくびが出る ロ 群 ねむい 目か疲れる 体がスッスと動かない 足元がふらふらする 横になっていたい 考えるのが面倒くさい 友達と話をするのもい や いらいらする 気が散って落ち着かな い Ⅱ ちょっとした事が思い 群 何をしても失敗が多く なる いろんなことか気にな る きちんとしていられな い 我慢が続かない 頭か痛い 肩がこる 腰が痛い 息苦しい Ⅱ 群 立ちくらみがする 声がかすれる 瞼や頗,脱がピクピク する 手や足がふるえる 気分が惑い. 性 別 男子 雲5言 検定 n=649. 195 89 106 (15.8) (ほ7)(1臥2) 361 188 173 (29.2) (29.0) (29.7) 142 111 (20.5) (21.9) (19.0) 498 476 (79.0) (76.7)(81.6) 484 231 252 (39.2) (35.6)(43.2) 466 478 (76.5) (71.8)(82.0) 590 280 309 (47.7) (43.1)(53.0) 156 161 (25.7) (24.0) (27.6) 95 177 81 (14.3) (12.5) (16.3) 734 379 353 (59.4) (58.4) (60.5) 224 462 237 (37.4) (36.5) (38.4) 40 31 71 (5.7) (6.2)(5.3) 159 173 (26.9) (24.5)(29.7) 123 97 (17.8) (19.0) (16.6) 111 234 122 (18.9) (18.8) (19.0) 266 248 (41.6) (41.0) (42.5) 136 284 146 (23.0) (22.5) (23.3) 276 591 314 (47.8) (42.5)(53,9) 137 104 (19.6) (2Ⅰ.1) (17.8). 130 289 158 (23.4) (24.3) (22.3) 105 158 (21.4) (16.2)(27.1) 475 202 271 (38.4) (31.1)(46.5) 170 347 176 (28.1) (27.1) (29.2) 65 57 (10.0) (10,0)(9.8) 106 75 (14.6) (16.3) (12.9) 448 248 198 (36.2) (30.5)(42.5) 80 81 (13.1) (12.3) (13.9) 224 123 10D (18.1) (15.4)(21.1) 41 46 (7.1) (6.3) (7.9) 185 85 99 (15.0) (13.1) (17.0). 名(%). 学 年 別. 地域別. 三芳 喜莞 喜慧 検定 市部 盟 検定 n=775 75 57 63 (13.2) (15.4) (19.0) 97 135 129 (22.5)(32,9)(32.7) 87 69 97 (22.5) (21.2) (17.5) 355 316 305 (82.2) (77.1) (77.4) 171 157 156 (36.3) (38.0) (43.4) 303 316 327 (75.7) (73.9) (80.2) 196 180 214 (軋4)(43.9)(弘3) 111 106 101 (24.5) (24.6) (28.2) 49 67 61 (14.1)(12.0) (17.0) 239 256 t 239 (55.3)(58.3)(65.0) 154 162 146 (33.8) (37.6) (41.1) 14 25 32 (3.2)(6.1)(8.1) 111 101 121 (23.4) (29.5) (28.2) 68 64 88 (15.7)(15.6)(22.3) 66 82 86 (15.3)(20.0)(21.8) 177 166 171 (39.6) (43.2) (42.1) 87 94 103 (23.8) (21.2) (23.9) 194 192 205 (44.9) (46.8) (52.0) 82 80 80 (18.5) (20.0) (20.3) 102 89 98 (23.6) (21.7) (24.9) 76 92 97 (17.6)(22.4)(24.6) 148 149 178 (34.3)(36.3)(45.2) 121 91 135 (21.1)(29.5)(34.3) 27 45 51 (6.3)(11.0)(12.9) 69 48 64 (16.0) (11.7) (16.2) 107 153 188 (24.8)(37.3)(47.7) 54 60 48 (13.9) (11.7) (13.7) 70 65 89 (15.0)(17.1)(22.6) 23 27 38 (5.3)(6,6)(9.6) 47 57 81 (10.9)(13.9)(20,6). 128 67 (16.5) (14.5) 209 152 (27.0)(33.0) 150 103 (19.4) (22.3) 596 380 (76.9)(82.4) 301 183 (38.8) (39.7). 582 364 (75.1) (79.0) 358 232 (46,2) (50.3) 176 142 (22.7)(30.8) 102 75 (13.2) (16.3) 446 288 (57.5) (62.5). 268 194 (34.6)(42.1) 37 34 (4,8) (7,4) 208 125 (26.8) (27.1) 133 87 (17.2) (18.9) 149 85 (19.2) (18.4). 317 (40.9) 177 (22.8) 367 (47.4) 153 (19.7) 180. 197 (42.7) 107 (23.2) 224 (48.6) 89 (19.3) 109. (23.2) (23.6). 167 98 (21.5) (21.3) 300 175 (38.7) (38.0) 207 140 (26.7) (30,4) 76 47 (9.8) (10.2) 104 77 (13.4) (16.7). 270 178 (34.8) (38.6) 84 78 (10.8)(16.9) 120 104 (15.5)(22.6) 47 41 (6.1)(8.9) 11d 71 (14.7) (15.4). (*P<D.D5 **Pく0.Dl) 135.

(9) 芝木美沙子・斉藤 有希・高田 尚美・瀧田 愛・笹嶋 由美 衰4−1 自覚症状の訴えⅡ. 名(%). 就寝時刻 諾慧;検定 全体 n=1236 起床時刻. 頭がドーンと重い 体がだるくてつらい 足がだるい. あくびが出る ロ. 群 ねむい 目が疲れる 体がスッスと動かない 足元がふらふらする 横になっていたい. 考えるのが面倒くさい 友達と話をするのもい や いらいらする 気が散って落ち着かな. い. 90 t. 四. 327. 183. 出せない (41.6) (39.6)(45.9) 何をしても失敗か多く 284 173 107 なる (23.0) (21.0)(26.8) いろんなことが気にな 591 385 201 る (47.8) (46.7)(50.4). きちんとしていられな い 我慢が続かない. 頭が痛い 肩がこる 腰か痛い. 息苦しい. 242 140. 99. (19.6) (17.0)(24.8) 289 174 112 (23.4) (21.1)(28.1) 265 169 91 (21.4) (20.5)(22.8) 475. 3Ⅰ6. 154. (38.4) (38.3)(38.6) 347 236 105 (28.1) (28.6)(26,3) 77. 45. (10.D) (9.3)(11.3) 181 116. Ⅲ. 64. (14.6) (14.1)(16.0). 群 立ちくらみがする 声がかすれる. 瞼や頬,脱がピクピク する. 手や足がふるえる 気分か悪い. 136. 133. (18,9) (17,1)(22.6) ちょっとした事が思い. 群. 222. (29.2) (26.9)(33.3) 92 253 154 (20,5) (18.7)(23.1) 976 628 339 (79.0) (76.1)(85.0) 484 305 173 (39.2) (37.0)(43.4) 946 600 337 (76.5) (72.7)(84.5) 391 192 (47.7) (47,4)(48.1) 199 116 (25.7) (24.1)(29.1) 177 108 68 (14.3) (13.1)(17.0) 734 456 270 (59.4) (55.3)(67.7) 462 268 189 (37.4) (32.5)(47.4) 28 43 (5.7) (5.2)(7,0) 215 115 (26.9) (26.1)(28.8) 220 133 85 (17.8) (16.1)(21.3) 141. Ⅱ. 蕊㌔≡嘉、. 検定. 讐琵完誓計. 検定. i:−:−■●リ. 195 115 75 (15.8) (13.9)(18.8). 四. 熟睡度. 寝つき. 448 286 158. (36.2) (34.7)(39.6) 162 100 61 (13.1) (12.1)(15.3) 224 153 70 (18.1) (18.5)(17.5) 88 57 30 (7.1) (6.9)(7.5) 185 116 65 (15.0) (14.1)(16.3). 93. 95. (ほ1)(19.4) 181 169 (25.5)(34.6) 128 116 (18.1)(23.7) 559 392 (78.8)(80.2) 247 220 (34.8)(45.0) 512 406 (72.2)(83.0) 311 257 xt (43.9)(52.6) 163 147. (23.0)(30.1) 82 91 (11.6)(18.6) 382 333 (53.9)(68.1) 240 206 (33.9)(42.1) 35 33 (4.9)(6.7) 169 154 (23.8)(31.5) 115 94. (16.2)(19.2) 114 113. 皿1)(23.1) 285 211 (40.2)(43.1) 151 124 (21.3)(25.4) 311 259 La (43.9)(53.0) 121 111 (17.1)(22.7) 149 129 (21.0)(26.4) 127 130 (17.9)(26.6). 241 218 (34.0)(44.6) 168 166 (23.7)(33.9) 58 59 (8.2)(12.1) 98 80 (13,8)(】6.4) 225 206 (31.7)(42.1) 82. 16 s. (11.6)(15.5). 116 104 (16.4)(21.3) 39 46 (5.5)(9.4) 81 97 (11.4)(19.8). 103 92 (11.7)(27.1) 220 141 (25.0)(41,5) 153 99 (17.4)(29.1) 684 288 (77.8)(84.7) 302 181 (34.4)(53.2) 653 289 (74.3)(85.0) 39] 198 (44.5)(58.2) 192 126 (21.8)(37.1) 93 84 (10.6)(24.7) 489. 242. (55,6)(71.2) 295 165 (33.6)(48.5) 36 35 (4.1)(10.3) 204 129 (23.2)(37,9) 129 91 (14.7)(26.8) 142 91 (16.2)(26.8) 338 175 (38.5)(51.5) 166 117 (18.9)(34.4) 400 189 (45.5)(55.6) 137 104 (15.6)(30.6) 178 110 (20.3)(32.4) 153 111 (17.4)(32.6) 312 161 (35.5)(47.4) 239 107 (27.2)(31.5) 75. 48. (8.5)(14.1). 105 76 (11.9)(22.4) 288 159 (32.8)(46.8) 108 54 (12.3)(15,9) 146 78 (16.6)(22.9). 123 72 (12.1)(34.8) 253 105 (25,0)(弧7). 169 81 (16.7)(39.1) 793 179 (78.3)(86.5) 354 127 (34.9)(61.4) 758 183 (74.8)(88.4) 457 131 (45.1)(63.3) 226. 90. (22.3)(仏5). 112 63 (11.1)(30.4) 576 156 (56.9)(75.4) 348 11l (34.4)(53.6〕 43 28 (4.2)(13.5) 246 84 (24.3)(40.6) 152 65 (15.0)(31.4) 168 63 (16.6)(30.4) 396 115 (39.1)(55.6) 207 75 (犯4)(36.2) 474. 114. (46.8)(55.1) 178. 60. (17.6)(29,0) 212 74 (20.9)(35.7) 178 85 (17.6)(41.1) 369 103 (36.4)(49.8) 256 88 (25.3)(42.5) 77 44 (7.6)(21.3) 129. 51. (5.8)(10.9). (12.7)飢6) 333 113 (32.9)(54.6) 121 40 (11.9)(]9.3) 170 53 (16.8)(25.6) 60 27 (5.9)(13.0). 107 78 (12.2)(22.9). (11.4)(32.9). 51. 37. ]15. 68.

(10) 中学生の疲労自覚症状と生活行動に関する研究 表4−2 自覚症状の訴えⅢ 名(%). 朝食摂取 、. 排便 検定 笠冒品る毎慧旨書い 検定. 112 83 (13.3)(21.7) 217 143 (25.8)(37.4) 147 106 (17.5)(27.7) 660 314 (78.6)(82.2). 296 187 (35.2)(49.0) 633 311 (75.4)(81.4) 381 209 (45.4)(54.7) 193 125 (23.0)(32.7) 90 87 (10.7)(22.8) 472 261 (56.2)(68.3) 288 173 (34.3)(45.3) 43 27 (5.1)(7.1) 207 125 (24.6)(32.7) 136 84 (16.2)(22.0) 135 99 (16.1)(25.9) 340 174 (40.5)(45.5) 103 181 (21.5)(27.0) 203 388 (46.2)(53.1) 149 93 (17.7)(24.3) 173 116 (蝕6)(30.4) 141 124 (16.8)(32.5) 150 323 (38.5)(39.3) 214 133 (25.5)(3=) 71 52 (8.5)(13.6) 109 72 (13.0)(18.8) 279 168 (33.2)(44.0) 93 69 (11.1)(18.1) 140 84 t (16.7)(22.0) 48 40 (5.7)(10.5) 94 91 (11.2)(23.8). 120 58 (14.6)(18.3) 226 IO2 (27.5)(32.2) 156 69 (19.0)(21.8) 636 264 (77.4)(83.3) 298 146 (36.3)(46.1) 611 257 (74.3)(81.1) 366 172 (44.5)(54.3) 191 101 (23.2)(31.9) 98 60 (11.9)(柑.9) 461 212 (56,1)(66.9) 271 148 (33.0)(46.7) 20 46 (5.6)(6.3) 212 87 (25.8)(27.4) 138 62 (16.8)(19.6) 134 77 (16.3)(24.3) 335 136 (40.8)(42.9) 183 77 (22.3)(24.3) 375 172 (45.6)(54.3) 62 157 (19.1)(19,6) 179 89 t (21.8)(28.1) 151 88 (18.4)(27.8) 135 300 (36.5)(42.6) 85 227 (27.6)(26.8) 74 40 (9.0)(12.6) 118 48 (14.4)(15.1) 264. 146 (32.1)(岨1) 97 48 (11.8)(15.1) 134 68 (16.3)(21.5) 24 55 (6.7)(7.6) 103 62 (12.5)(19.6). テレビ視聴時間 家族との会話 学校生活満足度 ∴≡漂3票訂検定 。詣8 ヒ霊 検定 楽しい楽土…諾い n=981 検定 96 84 (14.4)(17.5) 182 155 (27.3)(32.3) 115 119 (17.2)(24.8) 497 414 (74.5)(86.3) 237 215 (35.5)(44.8) 486 392 (72.9)(81.7) 299 248 (牲8)(51.7) 153 142 (22.9)(29.6) 97 69 (14.5) (14.4). 376 312 (56.4)(65.0) 209 216 (31.3)(45.0) 23 43 (6,4)(4,8) 139 170 (25.5) (29.0). 120. 83. (18.0) (17.3). 97. 116. (17.4) (20.2). 253 228 (37.9)(47.5) 115 150 (22.5)(24.0) 292 258 (43.8)(53.8) 107 110 (16.5)(22,3) 134 128 (20.1)(26.7) 130 116 (19.5)(24,2) 222 210 (33.3)(43.8) 142 173 (25.9) (29.6). 44 70 (10.5)(9.2) 91 80 (13.6) (16.7). 234. 184. (35.1)(3臥3). 86. 153 42 (14.2)(29.0) 290 69 (26.9)(47.6) 203 48 (18.8)(33.1) 858 114 (79.6)(78.6) 403 78 (37.4)(53.8) 818 124 (75.9)(85.5) 510 79 (47.3)(54.5) 262 55 (24.3)(37.9) 136 40 (12.6)(27.6) 628 104 (58.3)(71.7) 385 74 (35.7)(51.0) 51 20 (4.7)(13.8) 277 54 (25.7)(37.2) 178 40 (16.5)(27.6) 188 45 (17.4)(31.0) 446 67 (41.4)(46.2) 234 49 (21.7)(33.8) 515 73 (47.8)(50.3) 197 44 ㈹3)(30.3) 237 50 (22.0)(34.5) 213 51 (19.8)(35,2) 423 49 (39.2)(33.8) 300 46 (27.8)(31.7) 97 25 (9.0)(17.2) 149 31 (13.8)(21.4) 383 62 (35.5) (42.8). 65. (12.9) (13.5) 101. 105 (15.1)(21.9) 42 38 (6.3)(7.9) 72 100 (15.0) (15.0). 137 25 (12.7)(17.2) 194 29 (18.0)(20.0) 68 (6.3)(13.1) 149 35 (13.8)(24.1) 】9. 123 69 (12.5)(29.0) 232 122 (23.6)(51.3) 168 81 (17.1)(34.0) 771 195 (78.6)(81.9) 332 143 (33.8)(60.1) 726 207 (74,0)(87.0) 443 141 (化2)(59.2) 219 97 (22.3)(40.8) 115 59 (11.7)(24.8) 549 176 (56.0)(73.9) 324 131 (33.0)(55.0) 28 43 (2.9)M.1) 219 109 (22.3)(45.8) 142 75 (14.5)(31.5) 148 79 (15.1)(33.2) 392 116 c (40.0)(48.7) 187 94 (19.1)(39.5) 455 129 (46.4)(54.2) 168 70 (17.1)(29.4) 194 90 (19.8)(37.8) 165 96 (16.8)(40.3) 355 114 (36.2)(47.9) 251 92 (25.6)(38.7) 80 41 (8.2)(17.2) 127 51 (12.9)(21.4) 324 119 (33.0)(50.0) 117 44 (11,9)(18.5) 149 73 (15.2)(30.7) 53 33 (5.4)(13.9) 106 76 (10.8)(31.9) (*P<0.05 **P<0.01) 137.

(11) 芝木美沙子・斉藤 有希・高田 尚美・瀧田 愛・笹鴫 由美. 1)生活時間との関連. り楽しくない』という者で訴え率の高いものが29. 起床時刻との関連を見ると,7時すぎに起床す. 項目あり,授業への集中度でも,『集中していな. る者の方が訴え率が高いものが13項目あり,起床. い・あまり集中していない』という看で訴え率が. 方法でも,起こしてもらう者の方が6項目で高. 高いものが27項目あった.. かった.また,起床時の気分では,『よくない・. あまりよくない』という者では,全項目で訴え率. Ⅳ.考. 察. が高かった.. 就寝時刻との関連では,23時すぎに眠る者の方 が訴え率が高いものが24項目あった.寝つきでは 『よくない・あまりよくない』という者で訴え率. 1.生活時間について. 平日の起床時刻の平均は「6時53分」であり, 平成12年度に実施された「児童生徒の健康状態. が高いものが28項目あった.熟睡度では『眠れな. サーベイランス事業報告書」2J(以下サーベイラン. い・あまり眠れない』という者で,全項目で訴え. ス報告と略す)の中学生の結果6時49分とほぼ同. 率が高かった.. 様であった.男女別では女子の方が起床時刻が早. 睡眠時間との関連を見ると,8時間以下の睡眠. かったのは,女子の方が,清潔等の習慣でもみら. 時間の者の方が「イライラする」,「扇がこる」の. れるように身だしなみにかける時間が長いためと. 2項目で訴え率が高かった.. 思われる.地域別では僻地の方が起床時刻が早く なっていたが,これは,通学距離の違いに関係し. 2)生活習慣との関連. 食生活との関連を見ると,朝食を食べないこと. ていると思われる.学年別では,学年を追うごと. に起床時刻が遅くなっていた.3年生になると部. がある者の方が訴え率が高いものが26項目あった.. 活動を引退し,朝の練習がなくなる生徒がいるこ. また,朝食摂取時に「いっも一人」という看で訴. とが要因の一つと思われる.休日の起床時刻の平. え率が高いものが24項目あった.また,間食を毎. 均は「8時40分」であり,平日に比べ,1時間半. 日摂取する者の方が訴え率が高いものが12項目あ. 以上起床時刻が遅かった.. り,夜食の摂取でも,毎日摂取する者の方が8碩 目で訴え率が高かった.. 排便との関連を見ると,毎日排便しない者の方 が訴え率の高いものが15項目あった.. 朝自然に目が覚めることは十分に休養できたこ との証として考えられるが,自然に日が覚めた者 は35.8%であり,およそ3分の2の者はまだ眠っ ていたい状態のままで起床していた.起床時の気 分についても,『よくない・あまりよくない』と. 3)その他. テレビ視聴時間との関連を見ると,3時間1分 以上の者の方が訴え率が高いものが14項目あった.. テレビゲームとの関連を見ると,毎日2時間1. した者が48.5%おり,この結果からも十分に休養 できていない生徒が多いことがわかる.. 人間の脳は目覚めてから2時間程経過しなけれ ば働き始めないといわれている.能率のよい学校. 分以上する者の方が訴え率が高いものが8項目. 生活を送るためには,早寝早起きの習慣を身に付. あった.. けることが必要と思われる.. 家庭生活との関連を見ると,『楽しくない・あま. 就寝時刻と睡眠時間を見ると,平日の就寝時刻. り楽しくない』という者で訴え率の高いものが28. は「23時8分」であり,サーベイランス報告2)の. 項目あり,家族との会話でも,『あまりしない・. 23時18分より早かった.学年別では,学年を追う. しない』という者で訴え率が高いものが21項目. ごとに夜更かしをする傾向があった.平日の睡眠. あった.. 時問は,「7時間48分」であり,サーベイランス. 学校生活との関連を見ると,『楽しくない・あま 138. 報告2)の7時間31分より長かった.また,休日前.

(12) 中学生の疲労自覚症状と生活行動に関する研究. の就寝時刻は,「23時54分」と平目より46分ほど遅. 準年齢は,洗顔・歯磨きともに「4歳」である6j.. く,休日の睡眠時問は「8時間45分」と平日より. しかし,中学生になってもこれらの清潔の習慣が. 約1時間長く,平日の睡眠不足を補っているもの. 身に付いていない者がいるということが本調査結. と思われる.. 果から裏付けられた.洗顔や歯磨きといった清潔. 睡眠の大きな役割は疲労の回復である.今日,. 習慣は,健康に関わりがある一方,表面的・社会. 塾通いや習い事による帰宅の遅れや,テレビの見. 的な要素も含まれており,他人との関わりや,身. 過ぎ,ゲーム・パソコンの普及に伴う夜更かし等. だしなみを気にすることによって身に付いていく. により,中学生の睡眠習慣が夜型化していること. ことがある.清潔習慣は,その重要性を指導し清. が指摘されているが5),成長期であるので,質の. 潔習慣を確立するだけではなく,周囲の人間関係. よい充実した睡眠をとることが望まれる.. の変化から,身だしなみ・おしゃれなどに気を遣. 睡眠は日常生活における最も基本的なものであ. うようになってくるという中学生の特徴に注目し. り,リズミ カルな生活を営むためには規則正しい. ての指導も効果的ではないかと考える.. 睡眠が必要である.睡眠は心身の休養状態であり,. 2)食生活について. 身体的疲労回復と神経のいらだち,不快感など精. 食は生きるために毎日必要な行為であり,特に. 神的興奮を静めるとともに運動による傷害や事故. 成長期には成長のための栄養が必要である.朝食. を予防しうるという点で,健康・体力づくりの実. は1日の活動のために欠かせないもので,しっか. 践上極めて重要な役割を持つ.十分な睡眠時間を. りと摂取することが必要である.. 確保できるような時間に就寝するという生活リズ. 朝食摂取状況をみてみると,68.0%の者が毎日. ムを習慣化させるために,このような睡眠の役割. 朝食を食べているが,サーベイランス報告2)の結. について指導し,睡眠の重要性を生徒に理解させ. 果の81.5%,関口ら7)の7臥5%よりも大きく下. ることが必要と考える.. 回っていた.朝食を『毎日食べない』者の理由は 「食べる時間がない」「食欲がない」がはとんど. 2.生活習慣について. であり,これは前述の報告と近い値であった.ま. 1)清潔習慣. た,「やせるため」と答えた者も非摂取者の2.4%. 洗顔は,皮膚の病気を防ぐために必要なことで. ではあるが見受けられた.ダイエットのために朝. あるが,毎日洗顔していない者が20.8%いた.ま. 食を抜くというのは健康上よくないことである.. た,歯磨きは蘭歯や歯周疾患に対する最も一般的. 中学生はスリムな「格好良さ」に憧れる時期でも. で身近な予防方法であるが,朝は21.0%,夜は. あるので,望ましいボディイメージを持たせると. 30.3%の者が毎日実施していなかった.. ともにダイエットが必要な場合は正しいダイエッ. これらの清潔習慣については,男女の差が顕著 にみられ,女子の方が圧倒的に実施率が高く,男. ト方法を指導する必要がある.. 食事は栄養をとる場だけではなく,家族団らん. 子よりも女子の方が身だしなみや清潔に気を配っ. の場でもある.しかし,朝食を「いっも一人で食. ていることがうかがえる.また,洗顔と朝の歯磨. べる」者が16.1%おり,「毎日家族と食べる」者は. きについては,学年を追うごとに実施率が高く. 26.1%しかいなかった.夕食では「毎日家族と食. なっていた.加齢に伴い,これらの清潔習慣が身. べる」者は59.5%に増えており,「いっも一人で食. に付いているのは,加齢によって身だしなみや清. べる」者は2.0%に減っているが,1年生に比べ,. 潔に気を配るようになったことが要因と思われる.. 2年生,3年生の方が家族と夕食を食べる者が少. 洗頚や歯磨きは普通,平凡な日課であり,また. なくなっている.これは,1年生に比べ2年生,. 朝晩行うことが望ましく,これらを行わなければ. 3年生に塾通いをする者が多いため,帰宅時問が. 不快感が生じるものである.清潔習慣の自立の標. 遅くなり,家族の夕食の時間と合わないことが要 139.

(13) 芝木葉沙子・斉藤 有希・高田 尚美・瀧田 愛・筒鴫 由美. 園と思われる.関口ら7)の調査では,朝食を一人. る者は47.7%であり,学校で便意を感じても我慢. で食べる者は27.6%,夕食を一人で食べる者は. してしまい,排便の機会を失っている子どもが多. 8.9%であった.この調査と比較すると,今回の. いと思われる.健康的な排便習慣についての基準. 調査では家族と食事をとっている者が多いが,家. は必ずしも明確にはなっていないが,便秘の場合. 族での食事の機会は必ずしも多くなかった.朝食. には排便困難や便の直腸停滞感のほかに,腹部膨. 摂取と摂取時の相手との関連をみると,家族と一. 満・頭痛・全身の不快感・精神不安などの随伴症. 結に食事をしている方が朝食を毎日食べていた.. 状がある場合も多い.これらの症状は学校生活に. このことから,一緒に食事をする相手がいると楽. も支障を来すものである.便秘による症状などを. しく食事ができるため,朝食もしっかり食べられ. 理解させたうえで,朝食をしっかり食べ,決まっ. ることがうかがえる.栄養面についての指導やバ. た時間に排便をする時間をとれるようにするとと. ランスのとれたおいしい食事を作ることも大切で. もに,朝に排便ができなくても,便意をもよおし. はあるが,加えて,子ども達が楽しく食事ができ. たら我慢しないことなどを指導する必要があると. るような環境を作ることも重要と考える.. 思われる.. 間食については「毎日食べる」とする者は12.9% であり,関口ら7)の25.4%よりも少なかった.夜. 3.テレビとテレビゲーム. 食については,「毎日食べる」とする者は20.5%で. テレビ視聴時間の全体の平均は,1990年の武. あり,「食べない」とした者は女子に多かった.こ. 内10)の報告「2時間13分」と比較すると,今回の. れは,男子に比べ,女子にダイエット志向があり,. 調査の「3時間24分」は1時間以上も長い結果で. 夜に食物を摂取すると体重増加につながるという. あった.また,男女別では,女子が「3時間37分」. 情報を様々なメディアから得ているからと考えら. と視聴時間が長かった.しかし,テレビゲームは,. れる.. 男子に比べ,女子はしないものが多く,使用時問. 3)排便. 排便に関しては「毎日する」者は66.5%であり,. 男子78.7%,女子52.8%であった.これはサーベ. も短かった.就寝時刻との関連を見ると,テレビ 視聴時間が長い者の方が就寝時刻が遅かった.. 集団で遊ぶ機会が少ない現代において,それに. イランス報告2)や林ら8)の調査と比較すると多. 代わるものとして子どもたちがテレビ等のメディ. かったが,男子よりも女子の方が毎日排便をする. アに費やす時間は増加してきている.テレビやビ. 者が少ないという点においては両調査結果と一致. デオ,テレビゲーム,インターネット等の電子メ. している.朝食と排便の関連をみると,朝食を食. ディアの出現は,一方向で受動的な情報伝達様式,. べないことがある者の方が排便をしないことが多. 遊び時間の分断化,仮想現実空間などをもたらし,. かった.このことから,朝食摂取と排便に大きな. 子どもの遊びの質を大きく変容させようとしてい. 関係があると思われる.また,サーベイランス報. る.外遊びに代表されるような身体を使い,人間. 告2)によると,女子において,学年が進むにつれ. 同士が相互にかかわりをもつ遊びは,いわゆる直. て「数日出ないことがある」と答えた者が増加す. 接体験の機会であり,子どもの成長・発達に欠か. る傾向にあり,女子で「数日でないことがある」. せない.特に希薄化・縮小化・脆弱化などがキー. 者は小学校5・6年生でほ9.0%,中学生では. ワードとされている少子化社会において,子供た. 18.7%,高校生では25.6%という結果が出ている.. ちが健やかに育つためには,遊び,特に集団での. 本調査でも女子で「3日以上に1回」とした者が. 外遊びが大切である1).また,近年テレビやテレ. 15.1%いた.筆者ら9)の中学生を対象とした調査. ビゲーム,パソコン等の目への悪影響が問題にな. では,学校で排便をしないという者は75.3%,ま. り,コンピュータから放出される電磁波が身体に. た,学校のトイレを使用したくないために我慢す. 悪影響をもたらすことも明らかになっている.テ. 140.

(14) 中学生の疲労自覚症状と生活行動に関する研究. レビアニメによっててんかん発作を起こした例も. 朝の生活時間との関連をみると,起床時刻では,. 報告されている11).現代においてこれらのメディ. 「7暗まで」に起きる者よりも「7時1分以降」. アを全く使用しないことははぼ不可能であり,学. の者の方が13項目で訴え率が高かった.各群でみ. 校ではこれらのメディアの正しい使い方を指導し,. ると,Ⅲ群では差はなく,全てⅠ群とⅡ群であっ. 安全な使用方法を生徒に知ってもらう必要がある.. た.起床などの朝の生活時間は,特にねむけとだ るさに強く結びついていると考えられる.就寝時. 4.疲労自覚症状. 刻が遅くなると,自然と起床時刻も遅くなり,自. わが国で,現在広く用いられている疲労自覚症. 然に目が覚めずに眠っていたい状態が続く.この. 状調査表のひとつに産業疲労研究会の「自覚症状. ように生活リズムが乱れることにより「朝からあ. しらべ」がある.これは質問項目数が少ないこと. くび」をしたり「ねむけ」を訴える生徒がでてく. もあり,中学生の健康状態を評価する際の指標と. るものと思われる.. して活用できることが報告されている12). そこで,本調査では,産業疲労研究会の「自覚. 就寝時刻では,「23暗まで」の早寝の者よりも 「23時1分以降」の遅寝の者の方が24項目で訴え. 症状しらべ」を用いて,中学生を対象に日常の疲. 率が高かった.寝つきにおいては,寝っきがよい. 労自覚症状と生活意識・行動との関連について検. 者よりもよくない者の方が28項目で訴え率が高く,. 討した.. 熟睡度においても,眠れない者の方が30項目全て. 本調査結果ほ,各症状群の訴え率の順序関係が 「Ⅰ>Ⅱ>Ⅲ」の精神作業型を示した.この成績. で言斥え率が高かった.しかし,睡眠時問では,8. 時間1分以上の者よりも8時間以下の者の方が有. を他の調査と比較検討してみると,中学生を対象. 意に訴え率が高いものは2項目であった.これら. にした林らる)の調査でも同様に,精神作業型を示. のことから,睡眠時間よりも寝つきや熟睡度のほ. していた.しかし,各群の訴え率をみると,林. うが疲労自覚症状に及ぼす影響が大きいと考えら. ら8)の調査では,Ⅰ群が20.3%,Ⅱ群が10.8%,. れる.夜の生活時間は,ねむけとだるさ,注意集. Ⅲ群が9.2%であったのに対し,本調査では,Ⅰ群. 中の困難,局在した身体違和感など様々な疲労自. が40.7%,Ⅱ群が26.2%,Ⅲ群が20.2%と全体的に. 覚症状に影響を及ぼすことが考えられる.. 高率であった.地域性が異なるため厳密な比較は. 朝食の摂取状況との関連をみると,食べないこ. できないが,林ら8)の調査は,8年ほど前であり,. とがある者の方が26項目で訴え率が高かった.こ. この間にも子どもを取り巻く社会環境が急激に変. のことから,朝食欠食者は,ねむけとだるさ,注. 化し,生徒が抱える疲労感や不定愁訴などの健康. 意集中の困難,局在した身体違和感など様々な疲. 問題が増加しているのではないかと考えられる.. 労自覚症状に影響を及ぼすことが考えられる.朝. 男女別比較をみると,男子の方が訴え率が高い. 食は,その日の活動に必要なエネルギーを摂取す. 項目はなく,女子の方が11項目で訴え率が高かっ. るために不可欠であり,朝食欠食は,栄養素摂取. たが,女子の方が高いのは,他の調査結果8)13)と. 量の低下を大きくすると言われている14).睡眠時. 同様であった.. 間が短く,就寝・起床時刻が遅い者に朝食を欠食. 学年別でみると,有意差がみられたほとんどの. する者が多いことが指摘されている15).本調査で. 項目は,1年,2年,3年の順に訴え率が高く. も,朝食欠食と疲労自覚症状との関連が認められ,. なっていた,これは,原因として,部活動の引退. 学校生活にまでも影響を及ぼすことが考えられる.. による運動不足と,学年がすすむにつれて,将来. 排便状況においては,毎日排便しない者の方が. の進路の不安や悩みを抱えるようになり,肉体. 15項目で訴え率が高かった.Ⅰ群,Ⅱ群,Ⅲ群と. 的・精神的な負担から神経症状の訴えが多くなっ. もに訴え率が高い項目があり,様々な身体の疲労. たものと思われる.. 自覚症状がみられるものと考えられた.毎日排便 141.

(15) 芝木美沙子・斉藤 有希・高田 尚美・瀧田 愛・笹鴫 由美. をしない者は,女子に多く,疲労自覚症状の訴え. く,ストレスとなり疲労を感じさせるのではない. が女子に多い原因の一つであると考えられる.便. かと思われる.. 通に関しては個人差が考えられるが,現実には,. 学校生活への満足度においては,『楽しくない・. 便がたまって腹痛を訴えることも少なくない.習. あまり楽しくない』と答えた者の方が29項目で訴. 慣性の便秘を防ぐためにも,排便の大切さを指導. え率が高かった.学校生活に関する要因の中では. したいものと考える.. よく,学校生宿の満足度の低い者や,運動をあま. メディアとの関連をみると,テレビの視聴時間. りしていない者が,疲労自覚症状の訴え数が高く. では,「3時間以下」の者よりも「3時間1分以上」. なると言われている8).本調査でも学校生宿への. の者の方が14項目で訴え率が高かった.疲労自覚. 満足度が低い者は自覚症状の訴え率が高いという. 症状がみられた14項目中7項目がⅠ群であり,眠. 結果が得られた.学校生活に不満を持っているこ. 気とだるさに大きく関係しているものと考えられ. とによりストレスがたまり,それが身体にも影響. た.テレビゲームの使用時問においては,「2時. を及ぼしていると考えられる.中学生期は,情緒. 間以下」の者よりも「2時間1分以上」の者の方. 的にも不安定な時期にあり,将来の進路や友人関. が中8項目で訴え率が高かった.8項目中6項目. 係の悩みや不安を抱えている生徒も多いため,カ. がⅡ群であり,注意集中の困難に大きく影響を及. ウンセラーを配置するなど,相談しやすい環境を. ぼすことがうかがえる.テレビ視聴時間やテレビ. 作ることが望まれる.. ゲームの使用時間の増加は,夜型の生活構造の変 化にも関係してくるものと言われている3).健康. 以上のことから,中学生の日常の疲労自覚症状. 面だけではなく,精神面や生活面での影響も大き. と,生活意識・行動とは相互に関連しており,そ. く,メディアを利用する上でのルールやマナーを. の中でも,基本的な生活習慣が大きく影響してい. 正しく教えることば重要である.. た.また,心身ともに成長発達が著しい中学生期. 家族との会話においては,会話をする者よりも. は,心と身体のバランスを崩しやすく,学校生活. しない者の方が21項目で有意に訴え率が高かった.. や家庭生活での不安や悩みがストレスや疲労感を. また,家庭生活への満足度においては,楽しいと. もたらし,生徒の健康状態に影響を及ぼしている. 答えた者よりも楽しくないと答えた者のはうが28. と考えられる.. 項目で訴え率が高かった.家庭における不和,陰. 全生涯を通じて,健康で充実した生活を送れる. 気な空気なども,親が考えている以上の不安や疲. ことは全ての人の願いである.しかし近年,生活. 労を子どもに与えていると思われる16).家庭での. 構造の変化に伴い,子どもを取り巻く環境も急激. 生活時間は学校での生活時間よりも長く,また,. に変化してきており,学校現場では疲労感や不定. 基本的な生活活動の場でもあり,学校生活と同様. 愁訴,心身の不調などを訴える生徒が増加してい. に,生徒の健康状態に大きく影響を及ぼしている. る.これらの健康問題の背景には,生活リズムの. と考えられる.. 乱れが大きく関わっていることが考えられる.こ. 学校生括との関連をみると,授業の集中度にお. うした生徒が不調を訴え訪れる場所は保健室であ. いては,集中している者よりも集中していない者. り,そういう生徒に対応するのは,養護教諭であ. の方が27項目で訴え率が高かった.授業が理解で. る.養護教諭は,子どもの発するサインにいち早. きないということは,嫌いな教科数を増やし,や. く気づくことのできる位置にあり,専門性を踏ま. がて授業がっまらないと感じるようになり,授業. えた役割はますます多様化していくと考えられる.. への集中度が低くなるのではないかと考えられる.. そこで,養護教諭は学校医や医療機関との連携を. また,中学生においては,学業成績が一つの重要. 図り,生徒の様々な訴えに対して,常に心身の観. な評価基準となるため,無力感や諦めを感じやす. 察と指導を行わなければならない.また,学級担. 142.

(16) 中学生の疲労自覚症状と生活行動に関する研究. 任をはじめとする全校の教職員,各家庭,地域社. (1q)疲労自覚症状の訴えは,「あくびがでる」が. 会との組織的な連携と協力を図り,生徒の健康の. 79.0%と最も多く,次いで「ねむい」76.5%,「横. 保持増進に努めていかなければならないと考える.. になっていたい」59.4%などであった. (11)生活時間と疲労自覚症状との関連を見ると,起. V.ま と め. 床時刻が遅く,就寝時刻が遅い者,寝っきがよく. ない者,熟睡できない者の方が自覚症状を訴える 旭川市内の中学校2校と上川管内の僻地校9校. 者が多かった.. の生徒1,236名を対象に生活行動と疲労自覚症状. (吻生活習慣と疲労自覚症状との関連を見ると,朝. について調査したところ,次のような結果を得た.. 食を摂取しないことがある者,朝食摂取時にいっ. (1)平目の起床時刻の平均は「6時53分」で,起床. も一人という者,間食を摂取する者,夜食を摂取. 時刻の早い者の方が. する者,毎日排便しない者の方が自覚症状を訴え. 朝自分で起きることができて. いた.休日の起床時刻の平均は「8時40分」であっ. る者が多かった.. た.. (13)メディアと疲労自覚症状との関連を見ると,テ. (2)平日の就寝時刻の平均は「23時8分」,休前日は. レビ視聴時間が長い者,テレビゲームをする時間. 「23時54分」であり,平日よりも休前日は夜更か. が長い者の方が自覚症状を訴える者が多かった.. しをしていた. (3)平日の睡眠時問の平均は「7時間46分」,休日は. 「8時間45分」と約1時間長く,平日の睡眠不足. 幽)家庭生活と疲労自覚症状との関連を見ると,家. 庭生活が楽しくない者,家族とあまり会話しない 者の方が自覚症状を訴える者が多かった.. を補っているものと思われた.. (15)学校生活と疲労自覚症状との関連を見ると,学. (4〕毎日歯を磨かないことがある者は,朝は21.0%,. 校生痛が楽しくない者,授業に集中できない者の. 夜は30.3%と夜の方が実施率が低かった.. 方が自覚症状を訴える者が多かった.. (5)朝食は6臥0%の者が毎日摂取していたが,毎日 家族と一緒という者は26.1%だった.. 以上のことから,中学生の日常の疲労自覚症状. (6)排便は,毎日する者は66.5%であり,男子. と,生活意識・行動とは相互に関連しており,そ. 78.7%,女子52.8%と女子の方が少なかった.. の中でも,基本的な生活習慣が大きく影響してい. (7)テレビの視聴時間の平均は「3時間24分」であ. た.これらのことから,中学生が充実した生活を. り,男子「3時間11分」に対し,女子「3時間37. 送るためには,健康の大切さに気づかせ,規則正. 分」と長かった.. しい生活行動を習慣化させることが重要であると. (8)テレビゲームは,53.4%の者が使用しており,. 考える.. 使用時問の平均は「53分」であった.,男女別で 見ると,男子74.7%に対し,女子29.7%と少なく,. 文 献. 使用時問も男子「1時間19分」に対し,女子「24 分」と短かった. (9)疲労自覚症状30項目で何らかの訴えがあった者. は96.1%であり,Ⅰ群の「ねむけとだるさ」は 92.9%,Ⅱ群の「注意集中の困難」は78.2%,m 群の「局在した身体違和感」は70.9%であった.平. 均訴え率は30項目全体では29.1%,Ⅰ群40.7%, Ⅱ群26.2%,Ⅲ群20.2%と,Ⅰ>Ⅱ>Ⅲの精神作 業型が23.0%と多かった.. 1)近藤洋子:子どもの日常生活の実態,小児科臨床:53(増刊): 1065−1070,2000. 2)日本学校保健会:平成12年度児毒生徒の健康状態サーベイラ ンス事業報告,2003.. 3)西部ベン・中安紀美子:児童の疲労自覚症状調査と生活調査 の関連,学校保健研究:23:540−550,1981. 4)松田芳子他二児童の生活行動と疲労に関する研究一遇常の学 校生活時の調査より−,熊本大学教育学部紀要 自然科学: 42ニ103−112,1993. 5)荒川椎志他:中学生の睡眠・生活習慣と夜型化の影部一沖縄. 143.

(17) 芝木美沙子・斉藤 有希・高田 尚美・瀧田 愛・笹嶋 由美 県の中学生3,754名における実態調査結果一.学校保健研究: 43:388−398,2001. 6)小佐野満他:新版看護学全書31小児看護学1,180,メヂカ ルフレンド社.2000.. 7)関口紀子他:中学生の食生活と生活習慣について,東京家政 大学研究紀要:40:82−90,2000. 8)林慎一郎他:中学生の疲労症状とライフスタイルに関する検 討,岡山大学教育学部研究集録:103:119−148,1996. 9)芝木美沙子・松浦和代:学校トイレ環境に対する中学生の意 識調査,学校保健研究:44(増刊):284−285,2002. 10)武内清:「学業」時間が多く,自由時間の少ない中学生,教育 と情報:408:8−13,1992. 11)石山均:コンピュータ導入と子どもへの健康被書,(日本子ど もを守る会編),子ども白書2001年度版,146−147,草土文化, 2001. 12)門田新一郎:中学生の体形および自覚症状と健康意識との関 連について,日本公衆衛生雑誌:44(2):131−138,1997. 13)門田新一郎:高校生の疲労自覚症状と生活意識・行動との関 連について一数量化刀類を用いた検討−,学校保健研究:32: 239−247,1990. 14)白木まさ子:大学生の食生活と健康状態に及ばす生活行動要 因の影響について,学校保健研究:35:462−470,1993, 15)原田まつ子:栄養士課程の女子学生における食生活要因と自 覚症状の関連について,栄養学雑誌:46:175−184,198臥 16)萩生田忠昭:子どもと疲労,104−105,日本図書刊行会,1998.. (芝木美沙子 旭川校助教授) (斉藤 有希 旭川校大学生) (高田 尚美 旭川校大学生) (瀧田 愛 旭川校大学生) (笹嶋 由美 旭川校教授). 1」.1.

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