<論文>情報処理における教育効果III
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(2) 2.実. 験. q)方 法 キ ー 入 力 速 度 を測 定 す る前 に 、 本 実 験 で の主 旨 と課 題 の練 習 方 法 を 説 明 し、 キ ー ボ ー ドに関 す る基 礎 練 習 を 全 員 に行 い、 英 数 字 キ ー 、 特 殊 キ ー等 の キ ー位 置 の確 認 を 行 っ た。 キ ー 入 力 速 度 の 計 測 に は 、JIS配. 置(キ ー 数:106個)の. す るデ ス ク ト ップ タ イ プ の パ ソ コ ンを 用 い 、CRT上. キ ー ボ ー ドを 有. に表 示 され る平 易 な 英. 文 を 、 ブ ライ ン ドタ ッチ で キ ー ボ ー ドよ り入 力 す る こ とに よ り行 った 。 成 績 は キ ー 入 力 した文 字 の 中 で 正 し く入 力 され た 文 字 数 を 計 測 し、1分. 間. 当 た りの ス トロー ク数 に換 算 し点 数 表 示 と して 示 した。 そ の た め、 入 力 文 字 の 訂 正 が 可 能 な プ ロ グラ ム を準 備 した 。 ま た、 キ ー入 力 に お け る学 習 効 果 と技 能 向 上性 を 検 討 す るた め に 、 二 種 類 の 課 題(A,B)を. 準 備 した 。 課 題Aは 、 英 数 文 字 数420文 字 、 シ フ トキ ー使. 用 回 数18回 で あ り、 キ ー 入 力の 練 習 用 に 用 い た。 課 題Bは. 、 英 数 文 字 数360文. 字 、 シ フ トキ ー使 用 回 数15回 で あ り、 技 能 向上 性 を 検 討 す る た め に 用 い た 。 課 題Aの 練 習 は、 各 個 人 ご と に特 定 日を設 け 、 一 週 間 間 隔 で 個 人 別 に 行 った 。 一 回 の 練 習 時 間 は5分 間 で 、 二 回 の 練 習 を 行 い 、 そ の 平 均 を そ の 週 の 成 績 と した。 課 題Aは 特 定 日以 外 に も 自由 に練 習 で き る よ う に し、 課 題Bは. 、特 定 日の. み使 用 した。. 計 測 お よ び練 習 の タ イ ム ス ケ ジ ュ ール は、 図1の 第. とお りで あ る。. 個 目の 練 習 時 に、 成 績 の 目標 値 と試 験 を 行 う こ とを 伝 達 した。 今 回 の 目. 標 値 は、 第 一 報 の 結 果 を 参 考 に80(点/分)と に 、二 週 間 後 に 課 題Aの. 設 定 した。 第 七 回 目の 練 習 前. 試 験 を 実 施 す る こ と を 伝 達 し、 目標 成 績 を 再 確 認 し 一一82.
(3) 情報処理 における教育効果. 皿. く基 礎 練 習〉 《課 題A》. 《課 題B》. 特定日 目標値 の 設 定 試 験 の 実施 伝達. ①. ② ⑥ ④ ⑤ ⑥ ⑦. ①. ⑧. ②. ⑨. ③. 図1計. ↓. 試験実施. ↓. 試験予告 目標 値 の確 認. ↓. 課 題Aの 練 習. →. 測 お よ び 練 習 の タ イ ム ス ケ ジ ュー ル. た 。 ま た 、 自由練 習 で 課 題Aの 練 習 の ため に費 や した 時 間 は、 試 験 の 実 施 後 に 調 査 した 。 課題Bの 第 一 回 目の 練 習 は、 課 題Aの 第 七 回 目の 練 習 後 か ら開 始 した 。 (2)対象 大学 生1∼4回. 生 を 対 象 と した ア ンケ ー ト調 査 に よ り、情 報処 理 に興 味 の あ. る学 生 、 キ ー操 作 を ヒ達 した い と考 え て い る学 生 を 選 出 し、 さ らに そ の 中 よ り 54名 を無 作 為 に抽 出 した 。 この グル ー プ の 平均 年 齢 は19.8才 で あ り、女 性 は19 名(35%)で. あ った 。54名 の 被 試 験 者 の うち 、 これ ま で に タ イ ピ ン グの練 習 を. 集 中的 に行 った こ との な か った 人 や 情 報処 理教 育 で コ ン ピ ュー タ に触 れ る機 会 の少 なか った(も. し くは無 か った)人 は 、32名(59%)で. 83. あ った。.
(4) 3.結. 果及び考察. (1)成績 伸 び 率 と 自由 練 習 に 関 して 図2は. タイ ピン グの 成 績 の 推 移 を 示 した もの で 、 縦 軸 は タイ ピ ングの 成 績 を. 示 し、 横 軸 は、 特 定 日を 示 し通 算 の 練 習 回 数 を 示 す 。. 0 01234567891011圭2 練. 習. 回. 数(回). 図2タ イ ピングの成績の推移 実線 は成績 を示 し、破線 は最 小二乗法によ る結果であ る。 図2に お い て成 績(y)は. 、 練 習 回 数(x)に. 対 しほ ぼ直 線 的 な伸 び を示 し. た た め 、成 績 を練 習 回 数 の 一 次 関 数 と し最 小 二 乗 法 で 処 理 を 行 い、 y=4.45・x+42.07 を得 た 。練 習回 数 の係 数 を、 成 績 向上 率 と し定 数 項 を 初 期 技 能 値 とす る。 結 果 は図2に 破 線 で 示 した。 この 結 果 は、 今 回 の 測 定 に抽 出 した 被 試 験 者 群 が 、 成 績 向上 率 の 面 にお いて 前 報 の 報 告 した 学 生 群 の 結 果 に矛 盾 しな い グル ー プで あ る ことが 分 か っ た。 しか し、 試 験 の 予 告 を 行 っ た第 八 回 目の 成 績 と回 帰 直 線 と を比 較 す る と、 そ の 誤 差 が 大 きい こ とが 認 め られ る。 す な わ ち第 七 回 目か ら第 一一84.
(5) 情報処理 における教育効果. 皿. 八 回 目に か け て成 績 の急 激 な伸 びが あ る こ とを 示 して い る。 そ こで 、成 績 向上 と自主 的 な練 習 との 関 係 を 調 べ るた め に 、 試験 終 了後 、第 七 回 か ら第 八 回 にか けて 各 自が 自主 的 に行 った 練 習 に 関 す る調 査 を行 った。 結 果 を 図3に 示 す 。 縦 軸 は、 課 題Aを. 自 由 に練 習 した の べ 人数 と平 均 練 習 時 間 を. 示 した 。横 軸 は、 練 習 を 行 っ た特 定 日を 示 し通 算 の 練 習 回数 を示 す。 ま た、 特. 00 0123456789101112 練 図3の. %:の. 習. 回. 数(回). べ 人 数 と平 均 練 習 時 間. べ人数、. 懸:平. 均練習時間. 定 日Aか ら次 の 特 定 日Bま で の 間 に 行 った 自由 練 習 は 、特 定 日Aで 示 す こ とに す る。 図3に お いて 、 の べ 人 数 、 練 習 時 間 は 共 に 初 回 に や や多 く、 ま た第 七 回 目 と 第 八回 目す なわ ち試 験 の 予 告 を 行 った 直 後 か ら、多 くの学 生 が 多 くの 自 由練 習 を行 った こ とが 判 明 した。 そ こで 自主 的 に練 習 を 行 った グ ル ー プ1と 行 わ な か った グル ープHに 分 け る こ とに す る。 そ の結 果 、 この期 間 に 自主 的 な練 習 を 行 った学 生 の 割 合 は、 全 体 の40.7%で. あ った。. それ ぞ れ の グル ー プ の 成績 は 図4と 図5で あ り、 各 軸 の意 味 は図2と 同 じで 85一.
(6) 練 図4グ. 習. 回. 数(回). ル ー プ1の 課 題Aに. お け る成績 の推 移. 実 線 は成 績 を示 し、破 線 は最 小 二 乗 法 に よ る結 果 で あ る。. 練 図5グ. 習. 回. 数(回). ル ー プUの 課 題Aに. お け る 成績 の推 移. 実 線 は成 績 を 示 し、 破 線 は最 小 二 乗 法 に お け る結 果 で あ る。 86.
(7) 情報処理にお ける教育効果. 皿. あ る。 図4に お いて 、 グル ー プ1は 第七 回 目 と第 八 回 目 の 間で 大 き な成 績 の 伸 び が 認 め られ 、 第 七 回 目ま で の 成 績 と第 八 回 目以 降 の成 績 は不 連 続 に な っ た。 さ ら に、 初 回 か ら第 七 回 目ま で の 成 績 と第 八 回 目以 降 の成 績 は ほ ぼ 直線 的 に増 加 し て い る ことが 判 明 した 。 そ こで 、 初 回 か ら第 七 回 目ま で の成 績 と第 八 回 目以 降 の成 績 を 分 離 し、 そ れ ぞ れ を 最 小 二乗 法 で処 理 を行 い 、成 績 向上 率 と初 期 技 能 値 を求 め る。 計 算 結 果 は図4に 、 破 線 で 示 す 。 グル ー プllに つ い て も、 第 七 回 目を境 に成 績 の 変 化 が 不 連 続 に な る こ とか ら、 グル ー プ1と 同様 の処 理 を行 い 図5を 得 た。 さ らに、 タイ ピ ングの 経 験 者 の 有 無 は 、 自由練 習が 各 グ ル ー プ の成 績 に大 き な影 響 を与 え る こ とが 予 想 され た た め 、 以前 に何 らか の形 で 、 タ イ ピ ングの 練 習 や 情 報 処 理 教 育 で コ ン ピ ュ ー タ に 触 れ た経 験 の あ る 者 を 分 離 す る こ と に し た。 各 グル ー プで タイ ピ ングの 経 験者 を調 べ る と、 グ ル ー プ1は す べ て 経 験 者.
(8) 00. 123456789101112 練 図7グ. 習. 回. 数(回). ル ー プll(2)の課 題Aに. お け る 成績 推 移. 実 線 は成 績 を 示 し、破 線 は最 小 二 乗 法 に よ る結 果 で あ る。 で あ っ た が 、 グ ル ー プllに は タ イ ピ ン グ経 験 者 が62.6%、. 未 経 験 者 が37.4%混. 在 した 。 そ こ で 、 タ イ ピ ン グ経 験 者 を グ ル ー プll(1)、 未 経 験 者 を グ ル ー プll(2) と し、 そ れ ぞ れ の グ ル ー プ で の 成 績 を 図6と した グ ル ー プllQ)、. 図7に. 示 し た 。 グ ル ー プIIを 分 離. グ ル ー プll(2)両 者 と も 、 第 七 回 目 を 境 に 成 績 の 変 化 が 不 連. 続 に な った た め 、分 離 して考 え る こ とに した。 そ こ で 、 各 グ ル ー プ の 成 績 を 第 一 回 か ら第 七 回(領 の 間(領. 域B)、. 績 向fl率 を 表1に グ ル ー プ1の に 領 域Bで. 第 八 回 か ら第 十 回(領. 域C)に. 域A)、. 第 七 回 と第 八 回. 分 け 、各 領 域 ご との 成 績 と成. ま とめ た。. 成 績 向.ヒ率 は す べ て の 領 域 に お い て 、 グ ル ー プllを 上 回 っ た 。 特 の 伸 び が 著 し く 、 領 域Aの. 約3.2倍. の 成 績 の 伸 び に な った。 この 著. し い 成 績 の 伸 び の 原 因 を 調 べ る た め に 、 領 域Bで. の 自主 的 な 練 習 の 回 数 を 調 査. し た 結 果 、 平 均45.3分. 間 の 練 習 に 換 算 す る と 、9.06. で あ っ た 。 こ れ を1回5分. 回 と な り、 特 定 口 に 課 題 を2度. 練 習 す る こ と か ら 、 こ の 回 数 は4.53口 88. 分 に相 当.
(9) 情 報 処 理 にお け る教 育 効 果 表1各. 成. 績. グ ル ー プの 成 績 と成 績 向 上 率 1. 初回成績 最高得点 伸 び倍率 第七回 目 第八回 目 成績向上率. 1. 21.5 87。1. 且(1). H(2). 62.7. 87.6. 22.8. 106.9. 134.9. 2.0. 4.1. 1。5. 62。0 2.7. 58.9. 96.5. 122.9. 54,2. 77,6. 100.6. 127.8. 57.0. 1. IIE. il(1). 2.0. 1⊥. 1.7. 9乙. 4.9. 2.4. 8. 5.1. 3.5. 94. 5.0. 4. 5,8 18.7. II(2) ∩ぴ. 領 域A 領 域B 領 域C. 皿1. す る。 領 域Aと 領域Bの 成績 向 上率 の 比が3.8で あ り、 自主 的 な 練 習 の 回 数(日 数)に 近 い 値 とな った。 ま た、 自 由練 習 を 行 わ な か った グル ー プHq>、ll(2)で は、 グル ー プ1の よ うな顕 著 な成 績 の 伸 び はな か った 。 この 結 果 よ り、 領域B で の顕 著 な成 績 の伸 び は領 域Aの 延 長 と考 え られ 、 自主 的 な 練 習 に よ る練 習 回 数 に 比 例 した成 果 で あ る と考 え られ る。 さ らに 、第 七 回 目の 成 績 が 、 グル ー プ1で は58.9点 で 目標 に達 して い な か っ た こ とが 自主 的 な練 習 を行 わ せ 、 グル ー プll(1)が122.9点 で あ り 目標 に達 して い た こ とが 練 習 を行 わ なか っ た理 由 と して 考 え られ る。 グル ー プ1と. グル ー プ. H(2)の 成 績 を比 較 す る と、 自 由練 習 を 実 施 す る以 前 の 両者 の 成績 の比 率 は 、約 1.17で あ っ た。 しか し、 そ の 後 に 自由 練 習 を 行 った グル ー プ1の 成 績 は、 大 き く伸 び 目標 値 に達 したが 、 行 わ な か った グル ー プIII(2)は目標 値 に達 す る こと は な く、 最 高 得 点 にお いて も目標 値 を 超 え る こ とは な か った 。 そ の 時 の 成績 の比 は、1.41で あ った 。 前 述 した 成 績 と練 習 時 間 の 関 係 か ら も明 瞭 な よ うに、 練 習 時 間の 差 が 成 績 に 直接 影 響 す る こ とが 示 され 、 タイ ピ ン グの よ うな 単純 作 業 で は 、 目標 を達 成 す る ため の 努 力 を す るか しな い か に よ って技 能 の伸 び は左 右 され る こ とが 分 か っ 89.
(10) た。 グル ー プ1[(2)には、 あ き らめの よ うな もの を 感 じる。 この 結 果 よ り、 目標 を達 成 す る た め に努 力 す る こ とが 、 成 績 を 向 上 す る一 つ の 要 因 に な って い る こ とが 数 量 的 に見 いだ され た。 一方 表1に. お いて 、 グル ー プ1の 第 八 回 以 降 す な わ ち領 域Cの 伸 び率 が 、 領. 域Aの 約0.41倍 に成 績 が 低 下 した 。 これ は成 績 の 飽 和 現 象 が 起 こ った と考 え ら れ るが 、前 報 の 結 果 示 され た 成績 の伸 び と成 績 の上 限値 や 、今 回 得 られ た グル ー プH(2)の 最 終 成 績 な どを 考 慮 す れ ば 、 成 績 の 飽 和 現 象 は まだ 起 こ って いな い と 解 釈 で きる。 したが って グル ー プ1で は、 第 八 回 目の 練 習 の 時 点 で 目標 値 で あ る80点 に近 い値(-77.6点)に. 達 した た め 、 目標 で あ る80点 を 試 験 の 時 に達 成. で き る 目安 が っ いた もの と思 わ れ る。 そ の た め 第 八 回 目以 降 の 自 由練 習 時 間 が 減 少 し、 成 績 向 上 率 は減 少 した と予 想 され る。 グル ー プll(1)は、 前 述 した よ う に第 七 回 目で す で に 目標 値 を 大 き く上 回 って い るた め 、 練 習 の 必 要 性 を 感 じず 、 練 習 を しな くて も試 験 で 目標 値 を 達 成 で き る 目安 が っ いた もの と解 釈 で き る。しか し、グル ー プII(2)は50.4点 で あ るた あ 、 達 成 で き る 目安 が っ か ず あ き らめ た もの と解 釈 で き る。 以 上 の 理 由で グル ー プ1で は 、 顕 著 な 上 達 が 認 め られ た の に 対 し、 グル ー プ II(1)、H(2)で は練 習 回 数 を 繰 り返 す ご とに 、 成 績 向 上 率 は低 下 し、 そ の 結 果 グ ル ー プ1[で は、 緩 や か に 減 少 す る傾 向 を 示 した 。 さ らに 、 第 七 回 目∼ 第 八 回 目 にか けて 成 績 の 不 連 続 が生 じた 原 因 で あ る と も思 わ れ る。 以 上 の 結 果 は、 効 率 よ く成 績 の 向上 を 図 るた め の 重要 性 な 要 素 の1っ. に、 適. 切 な 目標 を 設 け る こ との必 要 性 を 伺 わ せ る もの で あ る。. ② 同 一 課 題 に よ る タイ ピ ン グの 成績(速 度)の. 向上 に つ い て. 今 回 計 測 して い る タイ ピ ン グの 成績 は 、 タ イ ピ ン グ速 度 で あ るた め 、 タイ ピ ングに 要 す る時 間 が 短 くな れ ば 成績 は 向 上 す る。 そ こで 、 タイ ピ ン グに 要 す る 時 間 を 短 くす る要 素 を 考 え る こ とに す る。 そ の要 素 を 大 別 す る と、 タイ ピ ング 90.
(11) 情報処理におけ る教育効果. 皿1. 技 能 に関 す る部 分 と課 題 の記 憶 に関 す る部 分 にな る。 タイ ピ ン グ時 間=f(タ =Σ =τ1十. イ ピ ン グ技 能)+f(課. 題 の記 憶). τ. τ2十 τ3-← τ4十 τ5十 τ0. τ1:モ. ニ タ ー上 に示 され た 課題 内容 の確 認 に要 す る 時 間. τ2:課. 題 内 容 の 記 慮に 要 す る時 間. τ3:キ. ー ボ ー ド上 の キ ー を 目で確 認 す る 時 間. τ4:指. の 移 動 に 要 す る時 間. τ5:キ. ー を押 す た め に要 す る 時 間. τ0:そ. の他 の要 素. 経 験 を 積 み ブラ イ ン ドタ ッチ が で きな い場 合 に は、 す べ て の 要 素 が 必 要 で あ る が 、 で き るよ うに な る と、 τ3は 不 要 に な り、 時 と して τ2も 不 要 に な る。 今 回 の 実験 で の被 試 験 者 に は 、完 全 に ブ ラ イ ン ドタ ッチが で き る者 は いな か った た め 、 τ1∼ τ5を 考 慮 す る必 要 が あ る。 τ1∼ τ5に お いて タイ ピ ン グ技 能 が主 に 関係 す る部 分 は、 τ1、 τ4、 τ5で あ り、 課 題 の 記 憶 が 主 に 関係 す る 部 分 は 、 τ1、 τ2、 τ3で あ る。 した が って 、 課題 の 内 容 を 記憶 す れ ば す る ほ ど 、1度 に確 認 で き る文 字 数 が 増 し、 そ の た め モ ニ ター上 の課 題 の確 認 、課 題 の記 憶 と キ ーの 確 認 の 回 数 が 減 り、 τ1+τ2+τ3は. 短 くな る。 結 果 的 に. タ イ ピ ング速 度 は増 す こ と にな る。そ の た め 同一 課 題 を 繰 り返 し練 習 す る場 合 、 課 題 を 記 憶 す る こ と に よ る見 か け上 の 成 績 の 向 上 も同 時 に測 定 す る こ と に な り、 真 の タイ ピ ン グ技 能 の 向上 を 測定 した こ とに は な らな い。 そ こで 真 の タイ ピ ン グ技 能 の 向上 を調 べ るた め に は、 異 な る課 題Bを 実 施 し 課 題Aの 結 果 と比 較 す る こ とが必 要 に な り、第 七 回 目の課 題Aの 練 習 直 後 に、 課題Bの 練 習 を行 った。 課題Aと 課 題Bの 難 易 度 が 異 な る こ とに よ る成 績 へ の 影 響 を 避 け るた め に、 ブ ライ ン ドタ ッチ ので き る経 験 者3名. に課 題Aと 課 題Bを 入 力 して も らい 、 そ 91一.
(12) 表2課. 題 の難易度 課 題B. 課 題A 文 字 数 入力 文字数. 420. 360. 183.3±15. 147.6コ:19. 成 績 点 く の 差 を 検 討 した 。 結 果 を 表2に 示 す 。 この 結 果 、入 力 文 字 数 の 比 か ら課 題Aと 課 題Bの. 難 易 度 比 は 、1:0.805と. し. た。 図8は 、 グル ー プ1に 行 った 課 題Bの 結 果 で あ り、 実 線 は難 易 度 を 考 慮 して 補 正 した 値 で あ り、 破 線 は 未 補 正 の 測 定 値 で あ る。 比 較 の た め に、 課 題Aの 結 果 を 示 した 。 そ の 結 果 、 課題Aと. 課題Bの 92. それぞれの初回の成績の差が、真の.
(13) 情 報 処 理 にお け る教 育 効 果Il. 93一.
(14) 成 く. 績 点 0. 0123456789101112 練. 習. 回. 数(回). 図11グ ル ー プll(2)の課 題Bに お け る成 績 の 推 移 ▲ は 補正 した 課題Bの 成績 を 示 し、 ■ は 未 補 正 の 成 績 で あ る。 ● は課 題Aの. 成績 を 示 す 。. タ イ ピ ン グ 技 能 の 向 上 に 近 い 値 を 示 し て い る も の と 思 わ れ る 。 図8か. ら7回. 練 習 に よ っ て 、 約94%の. 、 グル ー. プll全 体 に 行 っ た 課 題Bの H(1)、H(2)で. 向 上 が 認 め られ た こ と に な る 。 同 様 に 図9は 結 果 で あ り 、 約7%の. は 、 図10と 図11よ. 練 習 を 行 っ た グ ル ー プ1の. 向上 が 認 め られ た 。 グル ー プ. り、 そ れ ぞ れ11%、35%で. 課 題Bの. の. 成 績 は 、 課 題Aの. あ っ た。 ま た 、 自由 成 績 の 向上 に影 響 さ れ 向. 上 し て い る こ とが 分 か っ た 。 しか し、 自 由 練 習 を し な か っ た グ ル ー プH(1)、ll ② の 課 題Bの. 成 績 は 、 課 題Aの. 成 績 と 同様 の伸 び を示 す に留 ま った 。 した が っ. て 単 一 課 題 を 反 復 練 習 す る 場 合 で も、 基 本 的 な タ イ ピ ン グ 技 能 は 向 上 す る こ と が示された。. 4.総. 結. 情 報 処 理 の 基 本 と な る タ イ ピ ン グ 練 習 と い う簡 単 な テ ー マ で 、 コ ン ピ ュ ー タ ー94一.
(15) 情報処理 における教育効果. 皿. 利用 の効 果 的 な方 法 を 検 討 した 。 そ の 結 果 、 ①. コ ン ピュ ー タ に触 れ る十 分 な 時 間. ②. 学習開始時期. ③. 各 自が 自 由 に使 用 で き る コ ン ピュー タ 環境. ④. 使 用 す る機 器. に関 す る知 見 を 得 る こ とが で きた 。 さ らに 今 回 の計 測 で 、学 習 の万 法 とそ の効 果 につ いて 新 た な 結 果 を 得 た 。 短 時 間 で最 大効 果 を もた らす に は、 これ ら以 外 に も複 雑 な要 素 が 結 合 して い る こ とが 予想 され る。例 え ば 、 τ1、 τ2に 関 連 した課 題 の 記 憶 方 法 や τ3に 関連 した記 憶 の再 生 の 問題 、 さ らに は τ4、 τ5 に関 連 した 感 覚 の 問 題 で あ る。 これ らの 問題 は 、生 理 学 的 、 人 間 工 学 的 な問 題 を含 む こ とに な り、 さ らに 興 味深 い結 果 を導 出 で き る もの と考 え られ るの で 今 後 の 課 題 と した い 。. 一95.
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