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海と山の選好とパーソナリティ特性の関連およびその調整効果の検討

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Academic year: 2021

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(1)環境心理学研究 . 年 第. 巻 第. 号. 日本環境心理学会第. 回大会. 口頭発表要旨. 海と山の選好とパーソナリティ特性の関連およびその調整効果の検討. 吉野. 伸哉(早稲田大学大学院). 小塩 真司(早稲田大学). キーワード:Big Five パーソナリティ,外向性,海,山. TIPI-J (小塩他, 2012) を使用した。都市度の測定. 問題 これまでパーソナリティ特性によって,適合す る場所や地域があることが示唆されている (Jokela et al., 2015)。Big Five パーソナリティのう ち外向性は積極的に刺激を求め,人と付き合うの が好きな傾向であるが,Oishi et al. (2015) では外 向的な人ほど海を好み,内向的な人ほど山を好む ことが明らかにされている。この関連は,外向的 な人が刺激を好むため,人が多く,レクリエーシ ョンの多様な海と適合することから説明される。 本研究ではパーソナリティ特性と生活上のア ウトカムとの関連における一般化可能性を確認 するため (Soto, 2021),日本でも海と山の選好と Big Five パーソナリティ,とりわけ外向性との関 連が見られるのかどうか検討する。 また,特定の居住地域によってパーソナリティ 特性と生活上のアウトカムの関係性が変わるこ とが示唆されている (Götz et al., 2018; Jokela et al., 2015)。すでに刺激を満たすような環境下で生活 している場合,積極的な海への選好は見られない 可能性がある。本研究では現在の居住地域の都市 度に着目し,海と山の選好と外向性の関連が調整 されるかどうか探索的に検討する。 方法 調査概要. には 4 つの下位尺度から成る都市生活環境尺度 (宮崎他, 2018) を使用した。海と山の選好につい ては Oishi et al. (2015) を基に「全般的に見て,あ なたは山と海どちらが好きですか?」と尋ね, 「山」 と「海」の 2 つの選択肢から選択された。 結果と考察 山選択者 (44.7%) を 0,海選択者 (55.3%) を 1 にコーディングしたダミー変数を従属変数,各 Big Five 得点,年齢,性別 (男性=1) を独立変数 とするロジスティック回帰分析を実施したが,有 意な関連が見られた変数はなかった (Table 1)。 都市生活環境尺度の各因子と外向性の交互作 用を検討したところ, 「生活上の快さ」と外向性 の交互作用においてのみ有意な効果が見られた (OR= 1.23, 95%CI[1.02, 1.48], p < .05)。単純傾斜検 定の結果, 「生活上の快さ」の得点が高い人々に おいて,外向性が高いほど海を選択することが示 された (OR= 1.34, 95%CI[1.02, 1.78], p < .05)。 「生 活上の快さ」は居住地域の自然やのどかさが評価 された因子であることから,閑静な環境で暮らす 外向的な人は,現環境よりも強い刺激を求めて海 を選好するというプロセスが考えられる。 Table 1. 調査はアイブリッジ株式会社が運. 海選択を 1 とするダミー変数を従属変数にした ロジスティック回帰分析の結果. 営する Freeasy (https://freeasy24.research-plus.net/). OR. 95% CI. 外向性. 1.12. [0.90, 1.40]. 協調性. 1.23. [0.98, 1.55]. 勤勉性. 1.20. [0.94, 1.52]. た 50 名を除く,450 名 (女性 226 名; 年齢 45.04. 神経症傾向. 1.17. [0.93, 1.48]. 歳,SD = 14.02) を分析対象とした。. 開放性. 0.87. [0.70, 1.09]. を利用しておこなわれた。調査は 2020 年 10 月に 実施した。500 名の調査参加者のうち,後述の TIPI-J と都市生活環境尺度において少なくとも 1 つの尺度ですべての項目に同一の数字を回答し. 使用変数. Big Five パーソナリティの測定には. Note. 年齢,性別,切片の値は省略している。また表中の 値は標準化係数を示す。.

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